ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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あぁ……やっとこの作品の新しい話がかけた!

「やっとですか……ずいぶん遅かったですね? 後もうちょっとで2ヶ月更新無しで串刺しに出来たのですが……後火炙りですね」

それが怖かったから間に合わせたんですっ‼︎ 最近は引越し作業とかアプリのイベントとかでこの作品は投稿できてなかったですけど「それだけじゃないでしょう?」……はい、そうです。

「まぁ、間に合わせたという事で今回は何もしないことにしましょう。ただし……今度も同様2ヶ月以内に書かなかった場合は……分かりますね?」

は、はいぃ! 頑張りますぅ‼︎

「という事で、読者の皆さん待たせたわね。54話、見てちょうだい」


54話 兵藤が来る前に一芝居うとう

 

 

 

 

side フリード

 

 

 

 

 

 

ドモドモー! 悪魔を制裁、いや! 殺戮する天使の使いフリードだよぉ〜ん‼︎ あっ、今ははぐれでしたなぁ! まっそんな事はどうでも良いんだよ。僕ちん汚い悪魔を殺すためならどこまでも行きまっせ!

 

(俺っちとしては殺せれば誰でも良いんだけどね‼︎)

 

にしてもこんな考え方どうやって身についたかなぁ〜……物心ついた時から教会にいたしぃ〜? そこで教えられたのは心が真っ黒に腐った悪魔どもを見つけたら即殺せ! みたいな事しかないしぃ〜……

 

(もともと俺を産んだ親がどこにいるかさえも知らないんだけどねぇ〜?)

 

小さい頃それが気になって昔聞いた事があるけどさー、どうやら俺っち売られたらしいんだよねぇ〜……

 

そもそも教会に自分の子を売るって事自体どうなの⁉︎ みたいな事は思ったけどさぁ〜……

 

「今は汚らしい悪魔を葬れるならそれでも良いんだけどねぇ〜」

 

「フリード神父? どうかなさいましたか?」

 

「ん〜? いやいや何も〜? それよりアーシアちゃん、今から悪魔に頼る人達を救済しに行くわけだけどもぉ〜……どう? 緊張してる?」

 

「い、いえ! そんな事はありません‼︎ 悪魔に頼らなくても良い事は絶対訪れるという事を、神様を信仰すれば良い事はあると説くのに緊張なんてしません! 教会から追放されたとしても、その心だけは変わりません」

 

「いやぁ〜、本当にアーシアちゃんは良い子だねぇ〜。うんうん、俺っちもアーシアちゃんのように頑張らないとねぇ」

 

クククッ、ホントにいい子でさぁ。でもどう思うのかなぁ〜……これから俺っち達が悪魔に肩入れしようとする奴らを殺すって知ったらさ!

 

おっと、もう着いちゃいましたねぇ。

 

「さぁさぁ、俺っち達の今回の仕事場はここだよぉ〜。じゃあさっそく行っちゃおうか〜」

 

そうして俺っちはその家の扉を開けた。えぇっ? インターホンは鳴らさないのか?

 

(んなもん鳴らすわけねぇって! 何たってそれだったらサプラ〜イズにならないっしょ?)

 

「あの……フリード神父、呼び鈴は鳴らさないのですか?」

 

ホントにこの子はいい子だねぇ〜

 

「いやいや良いのよ! そんじゃあアーシアちゃんは2階に行って、邪魔者が入らないように結界張ってきてっちょ!」

 

「わ、分かりました」

 

うんうん、素直に従ってくれるのは大変よろしいねぇ〜

 

俺っちはアーシアちゃんが2階に行った事を確認して居間の扉を開いた。

 

(ウフフフッ……さぁ〜て、悪魔に肩入れする奴を殺しますかねぇ〜!)

 

しかしながらその考え方が甘いという事を……この時フリードさんは思いもよりませんでした……

 

「いやっほー‼︎ 悪魔に頼ろうとする不届き者の家はここですかぁ〜‼︎」

 

「フンッ、ようやく来たか……随分待たされたものだ。もう少し来るのに時間がかかっていたのなら早々に帰ろうと思っていたのだがな?」

 

「帰る? はぁ〜? あんた何行っちゃってんのぉ? 帰るってあんたの家ってここでしょう?」

 

「……先程からのその耳障りな喋り方……慎め愚民」

 

(っ⁉︎ こ、この圧は何ですかい⁉︎ 普通の人間が出せる圧じゃ……)

 

「やっと跪いたか……自分の立場に気が付いたか……それとも余が放つ圧でそうなっているのか……まぁどちらでも良いか」

 

それでようやく俺っちに背を向けてソファに腰掛けた男が立ち上がってさぁ〜、振り向いたのよ。そしたらまた圧が更に強くなりやがって……

 

(何だよコイツはぁ〜っ⁉︎ こんな奴が家主だなんて聞いてねぇっすよぉ⁉︎)

 

「クックックッ……貴様は今、余がこんな所にいるというのが予想外だと思っているであろう?」

 

(な、何で分かってんのぉ⁉︎)

 

「貴様みたいな愚民の考え……太陽王である余が分からぬとでも? まぁ余としては分かりたくはなかったが……」

 

「な、なんであんたみたいな奴がここないんだよ! 俺っち聞いてねぇぞ……」

 

「それは余の臣民であるこの者から聞けば良い」

 

「いやいや、いつから俺はあなたの臣民になったんですか?」

 

そこに現れたのはまた男で……長い金髪を棚引かせて余裕そうに現れやがった……って

 

(何で普通の人にしか見えないコイツはあいつの圧に気圧されてねぇんだよ⁉︎)

 

「どうして俺が太陽王の圧に屈しないか……か。(今普通に心読んだ⁉︎)そんなものは簡単だ。だって家族だし……」

 

「か、家族……だと⁉︎」

 

こ、こんな圧を発する奴が家族だとか……無理ゲーをしてる様なもんだろ⁉︎

 

「おい貴様……さっき余にたいして良からぬ心情を思い浮かべたか? 思い浮かべた時点で即貴様は余の太陽の力で滅せられている所だが……颯也の手前そんな事は出来んからな。喜べよ愚民? 颯也がこの場にいるからこそ……貴様はまだ生きながらえてるという事を……」

 

……あぁもう訳分かんなぁい。これならいっそ……

 

「殺した方が勝ちってね‼︎」

 

俺っちは懐に忍ばせてた発砲音が出ない銃を手にとってあのいけすかない圧を出してる男の脳天目がけて撃った。例え相手がどうであれ……死ねば死体と同じ事。なら生き残ったもん勝ちっしょ‼︎

 

「ん? 何かしたか愚民よ?」

 

(えぇっ⁉︎ 脳天に撃ったはずなのに死んでないだってぇっ⁉︎)

 

「まぁ所詮愚民が余に何かしたところで、太陽の威光には無意味な事よ」

 

「まぁ手っ取り早く言うと俺が取ったんだけど?」

 

と、颯也の手には銀色の弾丸が握られていた。

 

「はぁっ⁉︎ 嘘だろ⁉︎」

 

(というか何でこんな奴らがこんな所に……)

 

そこでようやくこの家の主人がどこに行ったのか疑問を抱いたフリードさん……

 

「ていうかここに住んでた奴らどこ行ったんだよ⁉︎」

 

「フンッ……そんなの、新たな新居に引っ越したに決まっているであろう?」

 

……はっ?

 

「フハハハ……この余自らが設計した、まさに神殿のごとき……とは言い過ぎだが、この家よりもだいぶ良い物を与えて早々に退去してもらったのだ。それも全て余が金を支払ってな」

 

(う、嘘だろオイ……そんな芸当ができる奴なんて……)

 

「貴様の尺度で余をはかるでない。仕方がない。ならば余興として余自らが語ろうではないか。光栄に思えよ?」

 

太陽王が1人語りをしたところで回想に入ります……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はぐれ神父に襲撃される予定の家にたどり着いた颯也とオジマンディアスは、その家のインターホンを押した。家主が出てくると、自分達を悪魔の仲介人と偽って、家の中に入っていた。

 

そして開口一番に太陽王が……

 

「ふむ……この部屋、風水的な問題があるな……」

 

「……はいぃ⁉︎」

 

それには普通にその場にいた者(颯也以外)は素っ頓狂な顔をするだろう。何せいきなり悪魔の仲介人として現れた人達の1人がそんな発言をするのだから……

 

「いやすまない。余はこれでも建築家でな……風水もそれなりに嗜んでいる。それで今回ここを訪れたのは、家主が読んだ悪魔がすぐには来れず、しかも全く別の所に転送されてしまったという事だ」

 

「は、はぁ……」

 

「何せその悪魔はまだ新米でな……普通ならば魔力もそれなりにはあるのだが、その悪魔は殆ど魔力を持たずに生まれてしまってな……そして未だ不安定なのだ。それを知らせに今回は来た」

 

「そ、そうなのですか?」

 

「そこでだ……いきなりで戸惑う事もあるだろうが……今すぐこの家から退去し、余が建築した家に移り住む事を進めよう。これがその資料だ」

 

このファラオはまたもおかしな事を言い始めた。なんと今まで住んでいた家から退去する様に勧め、また自ら作った家に移り住めと言うのだ。そして、その家の資料を長机の上に投げ置いた。

 

戸惑いながらも家主達はその資料に目を通す。すると……

 

「こ、これは⁉︎」

 

「私のパート先がこんなに近くに⁉︎ しかも今住んでいる家よりも広いなんて!」

 

「私が使ってる駅にも近いよ⁉︎ 通学が楽になりそう!」

 

その他にも、その家族にとっては良い事ずくめの物件だった。しかしながら……

 

「でもこれって……お高いんでしょう? こんなに好条件で……」

 

その心配事も最もである。だがそれも予想済みで……

 

「その心配もないぞ? 何せ金は全て余がもつからな」

 

「な、なんと⁉︎ しかしそんな事をしてはあなたが生活に苦しいでしょう⁉︎」

 

「……余を誰だと心得る? 余こそは、エジプトの太陽王であるぞ? それぐらいを振舞わずしてどうして太陽の威光を届けることが出来る?」

 

と、またもや大胆発言をするファラオ……これには颯也も苦笑いを浮かべる。しかし……

 

「そ、それでしたら……私達は今からあなた様が提供する新居の方へと移らせていただきます!」

 

「ククッ、直ぐに決断できる者は余は好きだ。後荷造りも不要だ。今日は機嫌が良いからな……余がお前達の願い通りに家具などを配置してやろう!」

 

「おぉ! それはとてもありがたいです‼︎」

 

「何から何までなんとお礼を言って良いものか……」

 

「フンッ、例には及ばん。さぁ、そこの魔法陣の中へと入れ。今からお前達を転送してやろう」

 

トントン拍子の様に話は進んでいき、その家族が住んでいた家は現在空き物件状態となり、直ぐ様その土地と家はファラオが買い取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言う事だ。分かるか? 即ち貴様は我が術中にはまったのだ!」

 

「まぁそれを考え付いたのは俺だけどね?」

 

「余計な事を言うでない! 実行したのは余だ‼︎」

 

「でもそれに使ったお金って俺が殆ど稼いだ物だよね?」

 

「うぐっ……し、仕方が無かろう! 余が余のお金を使うと言った手前ゴリ押しで颯也がこのお金を使えと言ったのであろうが‼︎」

 

「オジマンディアスに無駄なお金を使わせたくなかったからだよ」

 

「フンッ、颯也が心配せずとも余の財産は尽きぬ程あるわ! そんな事より自分で稼いだお金は、ニトクリスとその他大勢の、貴様を慕っている女どもに使え‼︎」

 

「でもなぁ……」

 

「お前らいつまで漫才したんだよ‼︎」

 

空気になりかけたフリードが2人にそう突っ込んだ。

 

「ん? まだいたのか愚民?」

 

「それは可哀想じゃない? 相手だってオジマンディアスが話してる間攻撃せずにちゃんと聞いてくれたんだよ?」

 

「そんなのは当然であろう? 何せ余こそが太陽王なのだから」

 

「……お前らふざけやがってよぉ〜! 今すぐ俺っちが胴体と首をおさらばしてやるぜ‼︎」

 

もう我慢ができなくなったのかフリードは颯也達に向かって襲いかかってきた。右手には光の剣……ライトセイバーの様なものを持って斬りかかる。だがそんな中でも……

 

「フンッ……颯也、余に余興を見せよ。つまらないものを見せたのなら今度1日余の召使いとなれ」

 

「余興……ねぇ」

 

「なに、そこのピエロがどの様な戦い方をし、それに対して颯也がどう動くか見たいだけだ。簡単なことだろう?」

 

「分かったよ。まぁ暇な時が出来たら半日くらい召使いしても良いよ」

 

「言ったな? 覚えておくぞ?」

 

「いつまでおしゃべりしてんだよぉ‼︎」

 

狙いを颯也に変えたフリードが、一瞬で颯也を斬りつけれる間合いまで迫った。そして正面からそのまま左下斜め方向に斬りつける。

 

 

 

キィーンッ‼︎

 

 

だがフリードは颯也を斬りつけることが出来なかった。何故なら……

 

「……軽いな」

 

颯也が一振り日本刀をいつのまにか左手に持って止めていたからだ。しかも鞘を持ち、鍔を親指で押し上げて少し刃を出した状態でだ。勿論左手だけである。

 

(な、なんでビクともしねぇ⁉︎ こっちは両手で押してるのに、奴は片手で……しかも涼しそうな顔しやがって‼︎)

 

「ふざけんなこの野郎‼︎」

 

すぐさまそこから飛び退いて剣を右手で持ち、左ポケットから取り出した音の出ない銃で颯也の眉間を狙い撃つ。だが……

 

「それでその弾は遅すぎる」

 

右手でパシッと取って握りつぶした。

 

「ば、化け物かよ……」

 

「まぁ化け物と遜色ない気はするが……だが至って普通の人間だ」

 

「銃の弾を簡単に取って握り潰す芸当が普通な人間なわけあるか‼︎」

 

「まぁそれはそうだな。じゃあ次は……こっちから行こうか」

 

今度は颯也の方からフリードに肉薄する。そしていつのまにか右手には、鞘から外された日本刀を握り、片手で袈裟斬りを行なっていた。

 

一瞬で目の前に、尚且つ刀を振られている颯也に驚いたものの、何とか剣で受け止める。しかしその威力は軽いものだった。

 

(か、軽い?)

 

「何を考えているか分かりはするが、その考え方のままじゃすぐ終わる」

 

その一言を呟いてフリードに何回も斬りつける。そうしていると、段々フリードが追いつかなくなってきた。そのためフリードは左手に持って銃でも防ぎだした。

 

だがそれは颯也の狙い通りだった。

 

(クソッ! これじゃあラチがあかねぇ‼︎)

 

その考えに至りふとフリードはオジマンディアスに顔を向けた。

 

(あいつはただ俺とコイツの戦いを見てるだけだし……さっきはコイツが弾を取ったから……)

 

イコール……見てるだけのあいつには戦闘能力はない。威厳、威光は確かにあるが、ただそれだけだ。

 

フリードはそう考えたがために、颯也の刀を銃でさばいたと見せかけて銃をオジマンディアスの方に向けて引き金を引いた。

 

そうしたら目の前のやつはどう反応するだろうか……その隙をついて殺す。そう考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが現実はそう甘くない。

 

 

 

パンッ‼︎

 

 

 

 

 

 

フリードの銃が音を出しながら弾を撃ち出した。

 

(……はぁっ⁉︎ 何で銃声が⁉︎)

 

しかもよく見れば弾もゆっくりと向かっていた。それも一般人でも目で追えるくらいの……

 

それをまた颯也がパシッと取って握り潰し、再びフリードに斬りつけた。それを剣で捌きはするが……

 

(剣の光が弱くなって⁉︎)

 

フリードには理解出来なかった。何故こんな現象が起こるのかを……

 

それを目の前の相手が答えた。

 

「不思議だろう? 何故音の出ない銃からは銃声がなって弾も遅くなり、剣の光が弱くなっているのか……。それは俺がその剣と銃の性能を、この刀で()()()()()()()()劣化させているからだよ。これまでに俺の刀を剣と銃で何回捌いた? 俺が数える限りだと大体剣が15回、それで銃が10回だ。まぁその能力は俺が後付けしたに過ぎないがな?」

 

「なんだと……」

 

フリードが颯也の言ったことに唖然とした時だ。

 

「こんばんわー、契約に来た悪魔です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 兵藤

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はある家に契約を取りに来ていた。それで玄関を開けたんだが、扉は開きっぱなしだった。全く……不用心だなと思う。

 

それで中に入って、今回の依頼人が居間にいて、それで居眠りでもしてるんじゃないかと思ったんだ。だけど居間に入ったら……

 

「おぉ兵藤。結構来るのが遅かったなぁ」

 

「隙アリッ‼︎」

 

「全然隙ではないが?」

 

キィーンッ

 

「チッ! 化け物め‼︎」

 

「それを言うなら君だって……普通の人からすれば化け物じみてるよ」

 

「お前が言ってんじゃねぇって話だよ‼︎」

 

これって一体どう言う事? まさか俺って来るところ間違えた?

 

「いいや? 兵藤は間違ってはいないぞ? ただ俺が先に来て手回ししたに過ぎないってだけでな」

 

「えっ? それってどう言う……」

 

「今斬り合ってる目の前の奴がこの家に来る事を風が教えてくれてな……それで元ここに住んでいた住人に被害が及ぶと思って、その人達には新居に移ってもらった」

 

「へ、へぇ〜……」

 

「まぁ分からなくても仕方ないがな……」

 

とそこへまた1人……

 

「フリード神父、結界を張り終わりましたけど……って、イッセーさん⁉︎ どうしてここに⁉︎」

 

「あ、アーシア⁉︎ アーシアこそなんで⁉︎」

 

「おやおやぁ? まさかアーシアちゃんってそこの悪魔と知り合いですかぁ〜? いけない子ですねぇ〜」

 

と、白髪の奴が颯也と斬り合っていたはずなのに急にアーシアの方に行きやがった‼︎

 

「テメェ! アーシアに何する気だ‼︎」

 

「はぁ? 雑魚の悪魔風情は引っ込んでろよ‼︎」

 

と思ったら急転換して俺を斬りかかりに来た。いきなりの事で神器も展開できない。

 

(斬られる‼︎)

 

そう思って目をつぶった時、鳴るはずもない音が鳴った。目を開けると、そこには日本刀で白髪の奴の剣を受け止めてる颯也がいたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうやすやすと俺の友達を傷付けさせるとでも?」

 

「へぇ〜……アンタそこの悪魔の知り合いかい? ならお前も殲滅対象って事でいいんだよなぁ‼︎」

 

「……そう言って俺を殲滅できると?」

 

「まぁお前が気を抜けば倒せそうってかぁ?」

 

「今でも十分に気は抜いてる方だ。余興程度にはな?」

 

「っ⁉︎ 貴様‼︎」

 

フリードがキレた瞬間、床に赤い魔法陣が浮かび上がる。それはグレモリー家のもので、そこからオカルト研究部の面々が召喚された。

 

「イッセー! 大丈夫⁉︎ って、颯也⁉︎ どうしてあなたがこんな所に⁉︎」

 

「それはここが急用で来ている所だからですが?」

 

「にしても部長! どうしてここが?」

 

「この町にはぐれエクソシストが侵入したって報告があったの。それで居場所を特定したらここだったから急いで来たのよ。イッセー、怪我は?」

 

「俺にはなんとも無いっす! 愛護が助けてくれたんで」

 

「良かったわ。それで颯也の方は……心配しなくても良さそうね?」

 

「まぁこの程度の相手なら……」

 

「テメェ! 俺っちを舐めやがったなぁ‼︎」

 

「そんなわけじゃ無いが……現に傷1つ合わせて無いだろ? これでもゆるゆるなんだが……」

 

「カァーッ‼︎ テメェその言い方スゲェムカつくんすけどぉ‼︎」

 

「ならどう言えばいいんだ?」

 

「えっ? それは〜……」

 

「自分でも言えないんじゃないか」

 

「クソッたれ‼︎ マジなんなんだよお前‼︎」

 

「愛護颯也という一般人だが?」

 

「一般人がそんな物騒なもの持って戦うかよ⁉︎」

 

「もしかしたらいるかもしれないだろう? 銃刀法で申請出してる人とか」

 

「この国の法律なんてしらねぇよ⁉︎」

 

「そ、そんな事より部長! あの子を……アーシアを助ける事は出来ないんですか⁉︎」

 

「……無理ね。この魔法陣は元々私の下僕しか通る事は出来ないの」

 

「そ、そんな……な、なら愛護! なんとかしてくれないか⁉︎」

 

「まぁ……今回は諦めろ兵藤」

 

「っ⁉︎ 愛護! どうしてそんな事言うんだよ⁉︎」

 

「勘違いするな?」

 

「っ⁉︎」

 

颯也は兵藤に非難されるが、そんな事は気にせず、逆に威圧を込めて近づきながら続ける。

 

「お前の友達なんだろう? それを俺が助けたところで……お前はそれで良いのか?」

 

「っ⁉︎」

 

「今回はあの神父があの子に何かやらかすのは阻止するさ。だが……あの子を助けるのは俺じゃない。兵藤、お前が助けるんだ」

 

「……分かった」

 

「よし。ならこの場は俺に任せろ。部長、ここは俺に任せて引いてください」

 

「本来なら普通の人に任せるわけにはいかないけど……あなたの腕を信じてここは任せたわ!」

 

そして兵藤とオカルト研究部の面々はそのまま魔法陣で退散した。

 

「ほぅ……あれが颯也が所属している部活の者どもか……それも皆悪魔……ククッ、余は颯也の通う学校に興味を持ったぞ」

 

「えっ? まさか学生として来るの?」

 

反応するのはそこか? と突っ込みを入れたい。

 

「違うわ! まぁほんの冗談だ」

 

「そうか……それで、もうそろそろ余興とか終わらせて良い?」

 

「そうだな……そいつとの余興は見飽きた」

 

「分かった。なら手っ取り早く……」

 

瞬間……颯也は未だに戦意を失わずに武器を構えていたフリードの背後にいた。

 

シャキンッ!

 

パリンッ‼︎

 

「んなっ⁉︎」

 

颯也が鞘に刀を収めた瞬間、フリードの剣はガラスが割れた時の様な儚い音を立てて砕けた。

 

「さぁ〜て……後は……」

 

「チッ……こっちに来い!」

 

「えっ⁉︎ キャアッ⁉︎」

 

「今回は俺っちの方がボロッカスにやられたけどなぁ! 今度会った時は逆にギッタンギッタンにしてやるからな! んじゃばいなら‼︎」

 

と、フリードは懐から丸い玉を取り出して地面に投げつけた。

 

フリードはいつも閃光手榴弾を持ち、相手の目をくらまして殲滅する時、また自分が不利になった時に使う。今回は目の前の相手に勝てない事が分かり、退散しようとそれを地面に投げつけた。そして帰りの道中……アーシアと悪魔の関係を暴力を交えながら聞こうと考えていた。

 

閃光手榴弾が地面に当たり爆ぜた瞬間、フリードはこの場から逃走しようとした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

したのだが……

 

 

 

パカンッ……

 

「……はっ?」

 

その丸い玉は2つに割れただけで、それ以外何も起こらなかった。

 

「な、なんでぇっ⁉︎」

 

「そんなの……斬り合っている最中にそれも劣化させたに決まってるじゃないか。さて……この場での決着を付けるとしようか」

 

ドスッ!

 

「ゴハッ……」

 

「まぁ鞘での峰打ちだ。俺は命までは取らないからな……」

 

そしてフリードは気を失った。それからアーシアの方を向く。

 

「ひっ⁉︎」

 

「そんなに怯えなくても良い。君には何もする気はない。ただ、君が今の所所属している所まで送るだけさ」

 

「そ、そう……なのですか?」

 

「あぁ、だから安心しろ……というのは難しいかもしれないけど、危害は加えないから」

 

「わ、分かりました」

 

「フンッ……話は済んだ様だな。余は先に帰っておくぞ」

 

「あぁ、今日はありがとう」

 

「フッ、例にはおよばん」

 

オジマンディアスは普通に家の玄関からその場を後にした。

 

「さて……それじゃあ俺は君が今所属している所にまで送ろう」

 

「あ……はい。ありがとうございます」

 

その女の子は今回の事で今所属している所が嫌になったのだろう。何せ上司が平気で無害に見える人に、そして自分の友人に斬りかかっているところを目撃してしまったのだから。だが……

 

「そう悲嘆にくれなくても良い」

 

「えっ?」

 

「確かに君は今、好き好んで今のところにいるわけではないと思う。でも、希望を捨ててはいけない。そんな君を助けに来る人が現れるだろうから」

 

「っ‼︎ はい‼︎」

 

「よし、良い返事だ。それじゃあさっきも言った様に、君を送り届けよう」

 

そして俺は彼女、アーシア・アルジェントと気を失っているフリードを担いで、今は廃墟となった教会まで送り届けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしてもよく彼の方が一芝居に興じてくれましたね?」

 

「まぁ……賄賂を贈ったからね」

 

「賄賂……ですか?」

 

「うん。新しいワインを贈ったよ」

 

「えっ⁉︎ でもそれって1週間前に新しいのって渡してませんでした⁉︎」

 

「オジマンディアスにも最初そんな反応されたよ。でも大丈夫! この前あげたやつよりも100年置いたやつだから」

 

「そうなんですね。全く……やっぱり貴方は会った時から規格外ですね。まぁそんな所に助けられて惚れたのですが」

 

「そう言ってくれると、俺も嬉しいよ。ニトクリス」

 

「ふふっ、やっと自然に呼び捨てで呼んでくれましたね」

 

「時間かかっちゃったけど……」

 

「良いんです。貴方が日に日に少しずつ変わってくれて……私は嬉しいんですから。さぁ、颯也。今晩は私との時間です。存分に……甘えて下さい♡」

 

「うん……それじゃあ……」

 

「んんっ! ……んぁ♡ ……そ、颯也ぁ……好きぃ♡」

 

「あぁ……俺も貴女の事を愛してる」

 

「っ‼︎♡ 耳元でそう囁かれては……んんっ……はむ……んっ♡」

 

 

そうして今宵も夜は更けていく……

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