ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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な、何とか2ヶ月以内に間に合ったぁ〜……

でも今回は文章少なめです。

いやはや申し訳ありませんが……ともかくご覧になって下されば幸いです。


56話 あれ? 俺いつの間にか空気扱いなんだけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亞里沙さんとイチャイチャした後家に着いたら、女性陣から説教を食らってしまった。別に亞里沙さんとイチャイチャする事自体は怒られなかった。ただここまで遅くなるのなら連絡して欲しいと……主にそういう事を言われた。その説教中に傍で笑いをこらえながら太陽王がいた事は、まぁ良いことではあるが……トリに関してはその説教シーンを見ただけでも容赦はしないでおこう……言うなれば後でO☆HA☆NA☆SHIしておこうという事で……

 

それで今俺が何をしているかというと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうですか颯也さん? こうされていて気持ちいいですか?」

 

「気持ちいいというか……くすぐったいな」

 

「その様ですね。顔には出ていないですけど」

 

そう言いながらジールはある事を俺に続ける。今日はジールとの夜伽の日だ。最近俺の家族が増えたこともあってなかなか全員に、そして平等に振る舞えていないと本当に思うのだが、それでも皆から不満の声は上がらない。

 

(まぁその代わりとしてこの時間とか使って発散はしているんだろうけど……)

 

えっ? それでジールが何をしているか……と? まぁこうやって口にしていう事も恥ずかしいのかもしれないが……

 

今ジールは俺の耳を甘噛みしている。というか今日初めてされたんだが……

 

(だからくすぐったいのだけれども)

 

それで今後ろからジールに抱きつかれている状況で、纏っている服はいつもの黒装束だ。だから普通に肌の露出は高い……

 

「フフッ、本当に颯也さんは可愛いお方ですね♡」

 

「ん? 俺何かしたかな?」

 

「いえ、特に何もしていません。でもこうして貴方と過ごしていると、貴方のことが愛しくて……それで可愛く見えてしまうんですよ」

 

「そ、そんな物なのかな?」

 

「そんな物です。それに……他の女性陣もそう思っていると思いますので」

 

「そ、そうかな……」

 

「そうですよ。それと颯也さん、私にもたれかかってくれませんか?」

 

「えっ? 別に良いけど……」

 

それでジールにもたれかかった。彼女は俺がもたれかかりやすい様に、女の子座りになって俺の顔を持ちながら後ろに後ろに倒していった。そうしていったんだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふにゅん

 

「あんっ♡」

 

「っ⁉︎」

 

これは普通に驚いた事だが、後頭部に何か柔らかい物が当たった。いやいや、何かってもう分かってはいるんだけど……

 

「ふふふ、焦っていますね? 颯也さん」

 

「そ、そんなの……当たり前です」

 

「でも私は、そんな様子の颯也さんが見れて嬉しいんですよ?」

 

「か、からかわないでください……」

 

「それは了承致しかねますね。フフッ♡」

 

そう言いながらジールは俺の顔の至る所を撫でていった。これはこれでくすぐったい……

 

「颯也さん、キス……しても良いですか?」

 

瞳を潤ませながらそう聞いてくる。全く……その答え自体分かりきっていることだろうに。でも……

 

「えぇ、貴女の思うままに……」

 

「嬉しいです♡ では……はむっ……んっ……ちゅっ……」

 

そうしてその一夜も過ぎて行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の放課後……

 

 

 

 

 

 

 

パシンッ!

 

「良い加減にしなさいイッセー。彼女はあくまでもあちら側の人間なの。それに廃墟であれ協会は敵の陣地なのよ?」

 

「それは分かってます! でも……でもアーシアは俺の友達なんです‼︎ 友達が危険な目に合いそうなのを黙って見てるだけなんて俺にはできません‼︎ それに部長達に迷惑なんてかけません! 俺1人だけでも行きます!」

 

珍しい事に部長と兵藤が言い争いをしていた。まぁ何で喧嘩に発展したかというと、本当は今日イッセーは学校を休んでいた。その理由としては、アーシアと敵同士として再開した時自分が何もできなかった事を悩んでいた様で……そこで今日1日学校を休んで少しでも身体を鍛えたいと、それが理由だった。

 

(まぁ一朝一夕でなるもんじゃないが……)

 

俺? 俺だってそうだ。特典はあくまで特典……使いこなすことができないと宝の持ち腐れだ。だから兵藤の気持ちは分からんでもない。

 

それで身体を鍛えていた途中で偶然アーシアと会ったらしく、それからというもの兵藤はアーシアを町へと案内して楽しく遊んでいたと……

 

だがその途中でドーナシークが現れ、神器で応戦したが結果敵わずアーシアを連れ去られてしまったという訳だ。

 

そんな訳で今この状況だ。

 

「馬鹿なことを言わないで頂戴! 私が自分の大切な下僕を危険な目に合わせるわけないでしょう‼︎」

 

「でも俺はチェスで言ったら1番弱いポーンなんでしょう⁉︎ ポーンなら俺の他にも代わりはいくらでもいるでしょう⁉︎ 俺ははぐれ悪魔になってでもアーシアを助けに行きます‼︎」

 

「巫山戯たことを言わないでイッセー! 私の眷属からはぐれなんて出すわけないでしょう‼︎」

 

「部長、少し良いかしら?」

 

部長と兵藤の言い合いをしているところに、姫島先輩が部長に声をかけたことで一旦言い合いも終わった。どうやら何か連絡があったらしく、部長に耳打ちで伝えていた。

 

「少し用事ができたから私と朱乃それと亞里沙は出るわ」

 

「えっ?」

 

驚いた表情をしたのは亞里沙だ。さっきまでいつもと同じ様に颯也とイチャついていたのだが、急に呼ばれたことによってそんな間抜けな声が出てしまったのだ。まぁ呼ばれたからには同行するほかあるまい……

 

しかし何故リアスは亞里沙を呼んだのだろうか? 本来なら、多分だが朱乃だけ連れていけばほぼ問題は無いはずなのだ。だが……リアスからしてみればもうそろそろ目の前でイチャつかれるのが我慢ならなかったからかもしれない……

 

「部長! まだ話が終わっていません‼︎」

 

「いいえ、終わりよ。それとねイッセー」

 

リアス部長はイッセーに振り向き……

 

「イッセーは、ポーンが1番弱い駒だって思ってないかしら? でもそれは違うわ。ポーンには他の駒にはない特性があるの。それがプロポーション……相手の陣地に足を踏み入れることでキング以外の駒の特性を使える様になるの。それを覚えていて頂戴」

 

そしてリアス達は部室を後にした。亞里沙はほぼ納得のいかない状態ではあったが……

 

それからすぐに兵藤も行動に移す。

 

「どこに行くんだい?」

 

「決まっているだろう! アーシアを助けに行くんだ。木場が止めても俺は行くぞ」

 

「別に僕は兵藤くんを止めようとはしないよ? 後さっき部長も言っていたけど、“相手の陣地に踏み込めばポーンは他の駒の特性を使える”って。つまり遠回しだけど部長は兵藤くんに敵の陣地に行く事を許可したんだよ」

 

「っ⁉︎ た、たしかに……」

 

「それに教会の連中も関わっているらしいし」

 

「えっ? ま、まぁフリードって野郎が教会関係だった様な……」

 

「うん、だから僕も行くよ。兵藤くん1人だけ乗り込んでも危ないと思うし、それに僕個人も教会には恨みがあるからね……」

 

「木場……」

 

「それと、またここに戻れたら今度から兵藤くんの事をイッセーくんって呼んでも良いかな?」

 

「っ‼︎ あぁ! 勿論だぜ木場!」

 

「2人だけでは行かせません。私も行きます」

 

「子猫ちゃん⁉︎」

 

「誰かが欠けたりしたら……部長も私も悲しいですから」

 

「子猫ちゃん……そうだな。なら2人とも、力を貸してくれるか?」

 

「勿論だとも」

 

「構いません」

 

「よぅっし! ならアーシアを助けに行こうぜ‼︎」

 

とまぁ兵藤が意気揚々にそう宣言した……って

 

(あれ? 俺いつの間にか空気になってない? まぁそれはそれで……)

 

いやいや⁉︎ のんびり出来るわけないだろ⁉︎ なんか亞里沙さんも駆り出されてしまったし……あぁ、これは俺も行くか。まぁ最初から行く気だったけど?

 

「さて、そう結論が出たんなら早速行動に移すとするか?」

 

「えっ? 愛護も一緒に来てくれるのか?」

 

「そのつもりだが? 逆に何故そう思った?」

 

「いや、だってそもそも愛護には俺に付き合って何も得なんて無いと思ったし……」

 

「はぁ〜……1年間同じクラスで尚且つ友人だと思っていたのは俺だけか?」

 

「そ、そんなわけないだろ⁉︎ 俺だって愛護の事ダチだって思ってるし……」

 

「なら答えなんて簡単だろ? 俺の“友達”が助けを求めているなら……そんなの手を貸すに決まってるだろ?」

 

(それにこれはお前の成長の物語だ。側で見ないという選択肢など元より無いからな?)

 

取り敢えずこの発言で俺は空気の扱いから脱した。

※それは結局本人しか思っていませんでした……

 

 

 

 

 

 

 


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