ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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今回の話は……多分読者の皆様には物足りなく、そして主人公がいつかの様にウジウジしてて気持ち悪いと思ってしまう内容になるかもしれません……

「と、唐突なネタバレだな……」

なんか最初にした方がいいと思って……

あぁ、それとなんですけどf◯oで新章がやっと開幕しましたね! やっていらっしゃる方々はどこまでやられましたでしょう。私は全部クリアしました! とても良かった内容だったと思います!

「作者もそれを見習わないとな?」

そ、そうですね……ハハハ……

「で、ガチャはどうだった?」

それがですね……課金1万と前もって貯めていた石で90回回したんですが……貯めていた方では40連で爆死しました……

「そ、そうか……災難だな」

ですけど、課金した方ではアシュバッターマンとアスクレピオス×3、ラクシュミーバーイ当たったんですよ! でもアスクレピオスが星3なのは残念でした……一応私のおしが当たったので満足ですよ!

「そ、そうなのか……」

そうなんです! という事で、どうぞご覧下さい‼︎


61話 迷いを拭い去るのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒幕転生者を倒した後は……ほぼほぼアニメと一緒の展開になった。神器(セイクリッドギア)を取り出されようとしたアーシアさんはリアスに頼んで悪魔となり、兵藤の家でホームステイという形で住むことになった。

 

次に黒幕転生者に従っていた堕天使達についてだが……他の余罪が無いかどうかを確かめる為に麗花さんのところに送った。まぁどうやって送ったかについてはマクギリスとガエリオ、アインが来てから彼女らを連れて行った。

 

この事についてはリアス部長が若干の意義を唱えたものの、そこは説得して納得してもらった。まぁ堕天使達が行った事は確かに許せない行為であったのだが……それでも今回は脅されて仕方なくやってしまったという面が大きい。

 

(まぁこの責任については上が取るべき事だから……近いうちに顔を出させてもらおう。まぁまだ素顔は見せないが)

 

連れて行く間際にレイナーレさんが兵藤と話していた様だが、所謂また会おうという約束だろう。それが済んだらマクギリス達に転送された。

 

その後は一度部室に戻り、リアス部長は魔王に今回の事を報告するという事と、今回の事が起こらない様にと警戒強化を話し合う事で各自解散となった。

 

因みに武蔵ちゃんは先に俺の家に向かっている。武蔵ちゃんが来る事は皆に伝えておいたし、一悶着……はジャンヌが起こしそうだけど、その時は説得しよう。

 

それはともあれ……

 

(まぁ警戒の強化といっても限度がある。そもそもこの広い地区を一学生が満遍なくこなせるとは思えん)

 

そもそも一緒にはぐれ悪魔退治をした時に思ったが、一般人の俺よりも情報が行き渡るのが遅いし……(アルヴィンが凄い優秀過ぎた)まぁあの時は出来るだけアニメに沿ってという形を取ったが……俺がこの世界に介入した時点でズレが生じている。だからアニメなどでは語られていない以上にはぐれ悪魔達が各地で出没するだろう。

 

(その事についても幾らかは対策は練ってあるし……現時点では大っぴらにはならないだろう)

 

それでも依頼があればすぐに行くが、最悪の場合は分身してでも赴くか。

 

で各自解散になった後、いつもの様に亞里沙さんと一緒に帰った。それでいつもの様に別れ道に差し掛かった時だが……

 

「今日は……颯也さんの家に泊まりに行っても良いかしら?」

 

といきなり俺の家に泊まりに行っても良いかどうか聞かれた。まぁ俺としては大歓迎ではあるが、亞里沙さんの家が許すかどうか分からない。その事についても既に亞里沙さんは許可を取っていた様で、友人の家に泊まりに行くとの事で話を通している様だ。

 

「ま、まぁ俺としては俺の家に亞里沙さんが泊まる事は凄く嬉しいよ。でも知っての通り俺の家には、亞里沙さんと同じように俺の事を好いて違う世界から来た人達も居るけど……それでも良いかな?」

 

「ふふ、そんなの当たり前の事ですし、颯也さんの事です。貴方が違う世界で助けた人達ですもの……貴方の事を好いて当然の事ですわ。それに、会って話をしてみたら意外にも話が分かる人達かもしれませんし、もし喧嘩とかになったとしてもその時は受けて立ちますわ。それぐらいの覚悟はとうに出来ています」

 

「はは……分かったよ。じゃあ亞里沙さん、俺の家までエスコートします」

 

「えぇ、宜しくお願いしますわ♡」

 

そしていつもなら別れる帰路も、その日は一緒の道を歩んで帰った。

 

いよいよ俺の家の前まで着く。それから玄関のドアを開けてただいまと言った。出迎えてくれたのはオーフィスで、亞里沙さんはそれを見て驚いているようだった。まぁこんな幼女が、まさかこれ程の濃い魔力を持っているとなると誰だって驚くだろう。それで自己紹介をしたところ、目の前の幼女がオーフィスだと分かって更に驚いているようだったが……

 

「まぁ颯也さんなら当然ですわね」

 

と、数秒でいつもの調子に戻っていた。

 

「颯也……この女は誰?」

 

「あぁ、紹介するよ。この人は供奉院亞里沙さん。俺の恋人だよ」

 

「恋人……むぅ〜、颯也は渡さない」

 

オーフィスが俺の手を取って身体も俺に寄せてくる。簡単に説明すると、ブラコンの妹が兄の恋人と対面した様な感じ……って言ったらわかるかな? ともかくそんな感じだ。

 

「ふふ、可愛らしい反応ですわ。オーフィスさん、でしたわよね? 大丈夫です。私はあなたから一生颯也さんを取るなんてこと致しませんわ。言うのであれば……颯也さんを好きな人同士で颯也さんに尽くしましょう。それで如何かしら?」

 

「……ホント? 颯也を我の元から一生離さない?」

 

「えぇ、約束しますわ」

 

「……分かった。それなら良い」

 

とまぁ当事者がいる目の前でそんな約束がかわされて……俺としてはどの道これからも出すかもしれないが、俺の事を好きで本気で愛してくれる子達は皆愛すると決めたから……だから目の前でそんな約束をされようがどんと来い、である。

 

(でもこれって遠回しだけど一夫多妻宣言してない?)

 

颯也さんは亞里沙さんの遠回しの一夫多妻宣言に若干の疑問を抱きながらも、まぁいいかと気にしない事にした様です……

 

そして颯也の家に泊まりに来た亞里沙は、ほぼほぼ歓迎はされていた。颯也が懸念していた様にジャンヌだけは颯也に対する独占欲が1番強かったらしく、まるで猫の様に威嚇をしていたが、亞里沙はそれに対しても堂々としていた。その姿を見てジャンヌもある程度は認めたのか、威嚇はしなくなったものの悪態は普通に付いていた。

 

そして亞里沙を含めた皆との夕食、その後の風呂を終えた颯也の部屋では……

 

「貴方と閨を共にするのはあの時以来ですわね」

 

「そうですね。あの時は教師と生徒の立場でしたけど」

 

「えぇ、今は学生同士。それも私の方が年上でお姉さんですわ。これで合法的に貴方を可愛がる事が出来るというものです♡」

 

「あ、あはは……」

 

亞里沙の言に颯也は苦笑いする。しかしながらそこからは他愛ない世間話をしていくうちに元の調子を取り戻していく颯也。

 

「ふふっ、やっといつもの貴方になりましたね」

 

「えっ?」

 

「貴方は、あの戦いが終わった後少し……あの場にいた誰もが気づかない程度でしたけど、少し震えていたのですわ」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「えぇ。その様子だと貴方も気付いていないのですね?」

 

「……それは、自分でも分かりません。俺は……既に死んでいる人とはいえ、初めて自分の手で人を殺めました。相手が多くの人達を殺めたとはいえ、それを自分の手で相手の命を滅ぼしました」

 

「あの転生者がこの世界から消え去った時、あの時は安堵しか浮かばなかった。俺は万能ではないけれど、目の前の大切な人達は助けたい。救いたい。傲慢ではあるかもしれないけど……それで結果的にあの場は、誰も傷付かずに事を得た。それに安堵しました。でも……」

 

「その後から来るのは……恐ろしさだった。これまでは……ただ運良く誰も死なせずにすんでいただけで、悪い奴にもお灸をすえる程度で済んでいたのに……多分それで、亞里沙さんには俺が震えて見えたんだと思います。そう考えていた時に……そう見えてしまったんだと思います。はは……情けないです」

 

自嘲気味にそう笑う。何かを誤魔化すために……俺は一体なんで、何のためにこんな誤魔化した笑いをしているのだろう?

 

(多分……今の俺が格好悪いと、そう思っているからなんだろうな)

 

自分の好きな人の前でそうするという事は……多分そうしようと思っているからなんだ。あぁ……俺の心はなんと弱いのか。これまで多くの世界を巡って……でも根本的な内面は……心まではそこまで強くならなかったって事かな。

 

(はは……本当に俺は何をやってるんだろう……)

 

心の中でもそんな風に、自嘲気味に自己評価をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫ですわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前からそう聞こえた。聞こえたと同時に……俺の顔は温かくて心地よい香りに包まれた。それと一緒に、髪を優しくとかれている感覚が……

 

「あの時貴方は……苦しんでいたのですね。気付かなくて申し訳ありませんわ」

 

それは亞里沙からの優しい抱擁だった。それはいつも颯也にやっている抱擁に見えるが、そこにはいつも以上に慈愛が含まれていた。

 

「貴方は強いから……だからこそ大丈夫だと、心の中で思っていたのですわ。どんな事があってもいつもの颯也さんであると……でも今、ようやく分かったのかもしれません」

 

「貴方は……どこまでも優しい。だから貴方は……敵である存在にも心を向けてしまう。それが貴方の最も強いところであり、最も弱いところなのですわ。ですが……もう大丈夫です」

 

「もし貴方がまた、今日の様になったとしても……私が傍にいます。私が貴方を支えます。貴方の心が今日みたいに傷付いても……私が貴方を癒して差し上げますから」

 

「亞里沙さん……」

 

「えぇ、なんですか?」

 

「ありがとう。それと……今日はもっと甘えても、良いかな?」

 

「良いですわよ。さぁ、来てくださいまし」

 

颯也は腕を亞里沙の背中に回して密着した。亞里沙は颯也をさらに抱き締めて、頭を撫でる。そしていつのまにか颯也は……先程まで覚えていた迷いは既になく、夢の中に落ちていた。

 

それを見届けた亞里沙も、颯也を抱き締めたまま眠りに落ちた。

 

その2人が寝静まったのを確認したかの様に……少し開いていたドアは静かに閉まった。




今回はこんな感じで終わってすみません! なにぶんどう書くかなネタが中々思いつかなかったので……

次回については、もう1話入れて焼き鳥編いきますので、皆さまどうか宜しくお願いします!

ではまた‼︎

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