ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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ほぼ1ヶ月ぶりですね。

「そうだな。というか作者、また新しいの書いているだろ?」

うぐっ⁉︎

「いやさ、いくらf○が面白いからって、これじゃあ収拾つかねぇだろ?」

だ、だって仕方ないじゃ無いですかぁ‼︎ あれだけ良い作品だったら、誰か私好みの作品を書いている人いないかなって思ったんです‼︎ でもあまり投稿もされていない様だったからついつい自分好みの物を書いてたらいつのまにかFG○もイベントやってるし……

「あぁ、やっていたな。それで? 結果はどうだった?」

そ、それがですねぇ……今年の水着サバコンプしちゃいました! いやぁ……凄く嬉しいです‼︎それに刑部ちゃんとΛちゃん2人出てきました本当に満足です! そして今の所沖田さんシリーズはコンプしてます‼︎

「とまぁ……その割にはギリギリまでかかってたが」

だ、だってf○面白すぎて2週目でも面白いから仕方がないじゃあありませんか‼︎

「まぁ……とうにかこの作品はアニメ1期だけでも終わらせろよ?」

そ、それは勿論ですとも……。それと今回2章に入ろうとしたのですが、『あっ、確か使い魔のところ入れてないな……』と思ったので急遽この話を入れました。

焼き鳥編楽しみにしている方は申し訳ありませんが……後もう少しお待ち下さい……

それではどうぞ!


第2章開幕前のちょっとしたお話
63話 2章開幕前 生徒会との対面


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから少し経った。俺は日本神話の親善大使として、まずは現3大勢力以外の諸勢力とコンタクトを始めた。まずは近めのインド神話との邂逅をしたが、基本的に日本神話と協力体制を結ぶのはあちらとしてもアリな話だった様だ。

 

しかし問題はどちらが上かみたいな話になり、急遽始まった5回に及ぶ簡単な試合。といっても殺めるのはNGで、相手に降参させた方が勝ちというシンプルなもの。正直どちらでも……というのが俺の答えにはなるが、今回は俺個人という訳ではなく日本神話の代表としてここにいる故、そんな悠長な事をいう訳にもいかない。

 

(それに……最近不完全燃焼気味だった子達にも良い機会だし)

 

それでこちらから選出されたのは……言わずもがな戦闘に特化した方々で……

 

1回戦目:ジャンヌ・オルタ

2回戦目:宮本武蔵

3回戦目:加藤段蔵

4回戦目:ペンテシレイア

5回戦目:愛護颯也

 

という感じになって、今は俺が戦っている最中だ。まぁこれまでの対戦成績は……こっちが普通に4連勝している。

 

ただ最終対決で選ばれたインド神話の神は……まぁ4回戦目までに選ばれた神々とは違って一桁どころではない違った程の強さを感じた。

 

そして今の状況は相手が俺に攻撃していてこちらに攻撃も1回もさせないといった状況で……正に防戦一方といった感じだ。

 

(まぁこっちが様子見で避けているだけだけど……)

 

相手方は両手に神々しい剣、それと背に背負う車輪や様な物からは先程から延々とビームが撃たれて、外れたとしてもこちらを追尾してくる。それを俺はビームサーベルで霧散させている。あっ因みに俺は今シャイニングガンダムの鎧を纏っての状態だ。

 

相手側としては良いぞ押せ押せ! みたいな声援が目の前の神に送られていて、その神も俺が防戦一方でやられているのを見てか笑みを浮かべていた。

 

逆にこちら側ときたら……

 

「颯也も律儀よねぇ……こんな茶番を相手に合わせるとか」

 

「まぁまぁ、私達が最初っからブーストかけ過ぎてすぐに相手を降参させたり戦闘不能にしたのが原因でもあるし……」

 

「忍びらしく相手の不意打ちを狙った手法でござりましたが……まさかあんな簡単に降参されるとは、当機も思わなかったでござりまする」

 

「フンッ、所詮は戦いから退いて平和ボケした連中だ。こちらとしては物足りなくて不完全燃焼だ。こうなったら後で颯也に模擬戦を頼んでみるか」

 

「おっ! それ良いわねぇ! よし! 私も後で頼もぉっと‼︎」

 

「もう、あなた達は……」

 

「好きにやらせておきなさいよエレナ。どうせ本人達が満足したら勝手に終わって勝手に颯也に甘え……いや、私も参加するわ。あんなのが相手じゃ物足りなかったし」

 

「じゃ、ジャンヌさんまで……あまり颯也に苦労をかけさせてはいけませんよ?」

 

「分かっているわよ。まぁどうせあんたも疲れた颯也を労う艇を装って甘えさせるんでしょ」

 

「べ、別に私はそんな事……」

 

「はいはい! 今は颯也の戦いを応援しましょう。まぁ颯也が勝つのは当たり前ですが」

 

とまぁこっちもこっちで好き勝手やってるな。というかこの試合の後で模擬戦か……

 

(さっさと終わらせるか)

 

正直この即興試合よりも彼女達との模擬戦を優先させたいと考えた俺の行動は早かった。まず追尾してくるビームをそのままに相手方に素早い飛び蹴りを放つ。いきなりの事で相手も笑みが崩れて両手の剣でそれを防ぐ。

 

まぁその行動は分かっていたので、飛び蹴りを放ち終わった後は相手の背後に回る。すると俺を追尾していたビームは相手目掛けて飛んでいく。相手は自分で撃ったビームを自分で処理しなければならない形に……俺が相手の背後にいるのだからそれは当然か。

 

そして相手がビームを捌ききるのを律儀に待った俺は、背後から真正面に回り込んで格闘戦に持ち込む。まぁ正拳突きをガトリングのように放つだけだが……相手はさっきまでの余裕な表情が崩れて、さっきとは逆の立場になっていた。頃合いを見てもうそろそろ良いと判断した俺は一旦距離をとって……

 

「俺のこの手が光って唸るぅ!」

 

頭部はまるでライオンの様に黄色いパーツが立ち、口元は開いて代わりに赤い装甲がむき出しになる。

 

「お前を倒せと輝き叫ぶぅ‼︎」

 

肩のパーツがスライドして金色に光る装甲がのぞき、脚部のふくらはぎ外側側面のパーツが開いて小さなブースターが顔を覗かせる。

 

「必殺‼︎」

 

最後には引き絞った右腕を相手めがけて伸ばすと、手のひら全体が緑色に輝いていた。

 

「シャァァァイニングゥッ! フィンガァァァァァッ‼︎」

 

「ぬぅおぉっ⁉︎」

 

相手はどうにか両手の剣で防ぐも、輝く掌には敵わず直接胴に必殺の一撃を叩き込まれ、今まで戦っていたステージから吹き飛ばされてそのまま壁に背中から突き刺さる。

 

「し、勝者! 日本神話代表!」

 

まぁそんな形でインド神話勢との即興の試合は終わり、協力体制が敷かれた。勿論上下関係とかこちらは望まないので、どちらかが危機的状況に陥ったのなら助け合おうという感じだ。これからもその輪をどんどん広げて、天照さまの言うように、他宗教、他神話との架け橋となるべく動いていくつもりだ。

 

そんなイベントも休日の日曜日に行われた訳で……その後はジャンヌ達の言うように模擬戦して気が済んだら甘えられ、その後にフィオレお姉ちゃんに甘えた。他神話との即興試合を除けばまぁ……いつもの休日だった。

 

そんな休日も終わった月曜日……今日も朝から亞里沙さんと登校。周りから見れば、いつもの様にイチャイチャしている光景に見えるだろうが、隣にいる亞里沙さんとの何気のない会話も触れ合いも……俺にとっては大切な時間である。

 

その時間も終わって、昼まで授業そこからの昼休憩、今日の昼休憩は祈荒さんと食べる約束をしていたから保健室にお邪魔している。まぁその時も亞里沙さんが俺の側にいてくれて、外から見ると美人の女性2人が俺を挟んで一緒に昼食を取っているという……イッセーが見たら目から血涙が溢れ出てくる場面が容易に想像できる。

 

因みに俺が何故兵藤の事をイッセー呼びにいつのまにかなっている件については、あの戦いが終わった後からで……1年間もクラス同じで、まぁ殆ど女性絡みの事での関係だが友人だからな。それに毎回兵藤と呼ぶのは他人行儀でもある。それからはイッセーも俺の事は苗字ではなく下の名前で呼んでくれている。

 

で、今は既に放課後で部室にいる。勿論亞里沙さんに甘えてだが……

 

「部長! ただ今帰りました‼︎」

 

「私も今帰りました!」

 

「あらお帰りイッセー、それにアーシアも。ちゃんと仕事を頑張ってるわね」

 

「はい! 何せ俺には夢がありますから‼︎」

 

とまぁイッセーはいつもこんな調子だ。確かハーレム王だったか……

 

(言動とか気を付ければ普通にモテると思うんだがな……)

 

「おい颯也! さっき俺に対して失礼な事考えただろ‼︎」

 

「はっ? なんの事だ?」

 

「惚けるなよ⁉︎ さっき俺のレーダーがそう感じたんだ! しかもその時俺の事をそんな風に見てたし!」

 

「ほぅ? そんなレーダーがイッセーに搭載されているのは初耳だな。だが言っては悪いがそれ……壊れているな。それに目も曇っている様に思える。だから俺がイッセーに対して失礼な事云々は気のせいだ」

 

「絶対嘘だろ⁉︎ 颯也がそう言う時は必ず何かしら俺に対して何か失礼な事とか、俺を弄んでやろうって時にする事ぐらい分かっているんだぞ‼︎」

 

(えっ? なにその無駄な観察眼……もっと別の所で使えば良いのに)

 

「ほらまた失礼な事を‼︎」

 

「ま、まぁまぁイッセーさん! イッセーさんは私にとっていっつもカッコいいですし、確かにエッチなところが多いですけど、それでも私はそんなイッセーさんの事が好きですよ?」

 

「っ⁉︎ あ、アーシア〜! そんな事言ってくれるのはアーシアだけだよぉ〜‼︎」

 

「はいはい……いい子いい子です」

 

イッセーがアーシアに泣きながら抱きついている。それをアーシアは聖母の様な微笑みで宥める構図がここ最近で……

 

(アーシアって……こんなキャラしてたっけ?)

 

まぁ……それも多分俺のせいなんだろう。それがプラスの方面で働いているのなら気にする事はない。

 

(でもあれって……本当に良く見たら若干身体がプルプル震えているし、それに顔も真っ赤だし……まるで誰かの真似をしているみたいだ)

 

アーシアがイッセーの前で大人な対応をしようと少し背伸びをしている光景を見て、まぁいいかと思って再び亞里沙さんの顔を見ながら甘えようとした。

 

えぇ、その調子ですわアーシアさん

 

(ん? まさか……)

 

「あら颯也さん、どうか致しまして?」

 

「いえ、ただ亞里沙さんの顔を見ていただけですよ」

 

「そうですか。いつもの事とはいえ照れますわね♡」

 

そう言いながら亞里沙さんは俺の頭をいつもの様に優しく撫でる。あぁ……気持ちいい。

 

「……なんだか前よりも甘い雰囲気が増した気がするのは気のせいかしら?」

 

リアス部長が少し疲れた様子でそう言ってくる。いやぁ……あまり気にしない方が良いのでは?

 

「誰のせいよ誰の‼︎」

 

「えっ? いきなり叫んでどうしたんですか? もしかして最近忙しかったりしてストレス溜まっているんですか? しっかりリフレッシュして休まないとダメですよ?」

 

「元はと言えば大元はあなた達でしょうが⁉︎ 少しは控えるという事を考えないの⁉︎」

 

「あぁ〜……それは……無理ですね」

 

「最初からそう言うつもりだったでしょ⁉︎ 何で少し考える素ぶり見せたのよ⁉︎ 少し期待しちゃったじゃない‼︎」

 

「まぁ期待するだけ無駄なんで諦めて下さい」

 

「だまらっしゃい‼︎ はぁ〜このやり取りだけでどれだけ体力が持っていかれる分かる? ま、まぁ今日はこれぐらいにして……後30分くらいに生徒会がここに来るから、その時までにはシャキッとしときなさい」

 

「あぁ、確かこの前言ってた話ですか?」

 

「そうよ。生徒会も……まぁ颯也辺りは既に知ってるかもしれないけど、役員は皆悪魔で構成されているの。それでこの間生徒会でも新しい子が入ったみたいだから、その子とイッセーとアーシア、それに颯也を紹介し合いっこするの」

 

「まぁ……その時までにはシャキッとしときますよ」

 

「……不安だわ」

 

部長が頭を抱えている。全く誰のせいだろうか?

 

「あなたのせいでしょうが⁉︎ いい加減にしなさい‼︎」

 

 

 

 

 

 

部長からそう言われて30分後……オカルト研究部の部室に生徒会の面々が来ていた。その時にはシャキッと……いつもの様にしていたが、来る2分前までは未だに亞里沙さんにべったり甘えていた。だからギリギリまでその姿だったのを見ていた部長は凄く疲れた顔してたけど……

 

ギロリッ!

 

一瞬部長が俺を睨んできたけど……うん、いつもの事だから怖くないや。

 

「コホンッ……それじゃあイッセー、アーシア、それと颯也は多分知ってるかもだけど紹介するわ。彼女はソーナ・シトリー。人間界では支取蒼那を名乗っているけど、彼女も私と同じで由緒ある家の出なの。でここにいる3人が、今回新しく入った兵藤一誠、今月編入したばかりのアーシア・アルジェント、それと愛護颯也よ」

 

「は、初めまして生徒会長! お、俺はリアス・グレモリー様のポーンをやっています! 兵藤一誠です‼︎ 宜しくお願いします‼︎」

 

「わ、私は主人であるリアスさんのビショップのアーシア・アルジェントですぅ。よ、宜しくお願いします!」

 

「それで俺が愛護颯也と申します。以後お見知り置きを」

 

「初めまして。生徒会長のソーナ・シトリーです。兵藤一誠くん、アーシア・アルジェントさん、それと……あなたが噂の愛護颯也くんね。あなたのことはよく生徒会の方にまで届いているわ」

 

「えっ? そうなんですか? 俺はただ学園生活を普通に謳歌しているだけですが?」

 

「そう? でもあなたはよく、この学園でのトラブルを仲裁していると聞きます。本来それも学園の風紀を管理する生徒会の役目ではあるのですが……」

 

「あぁ……でもあれって殆どウチのクラスの三馬鹿トリオがやっちゃってることなんで……こちらもうちの子達が本当にとんだご迷惑をかけて申し訳ない」

 

「お、おまっ⁉︎ いつ俺が颯也の子供になったんだよ⁉︎」

 

「だが毎回迷惑をかけているのはイッセー達の方だろ? 俺もイッセーが本当の子供だとしたら相当……いや、か・な・り大変な思いをするが、それでも絵面からみたら保護者みたいに見えるだろう?」

 

「あ、あの……その、かなりってところを強調してたけど……それってどっちの意味?」

 

「HAHAHA‼︎ さぁ、俺は1つしかないと思うがな?」

 

「えっ……あの、その笑い方マジで怖いんだけど……」

 

「ふふっ、噂で聞くよりも随分と愛護くんはユーモアがあるようですね」

 

「あなた……そんな事を思ってたりするといずれ颯也から弄られるわよ?」

 

「そうなのですか?」

 

「えっ? いやいや、俺は生徒会長に対してそんな事しませんよ。清く正しく振舞わせてもらいますし、万が一にも生徒会長さんであるソーナさんにそんな対応なんて取りません」

 

「はぁっ⁉︎ じゃあ何で私にはそんな対応するのよ⁉︎ 普通私もするんだったらソーナだってそう対応しないとおかしいでしょ⁉︎」

 

「り、リアス? それは私を馬鹿にしているのですか?」

 

「えっ? あ、あぁ! ち、違うのよ⁉︎ 別にソーナを馬鹿にしているとかそういう訳では無いのだけど……」

 

「何故部長とソーナさんで対応が違うかについてですか? そんなもの簡単ですよ。えぇえぇそれも一目で分かりますよ」

 

「ひ、一目って……な、何がよ⁉︎」

 

「気になります? 本当に気になります? 聞いたら後戻りできないと思うんですけど……」

 

「そんなに勿体ぶると気になるじゃない⁉︎ 早く言いなさい‼︎」

 

「では単刀直入に……抜けているか抜けていないかですねぇ……」

 

「ぬ、抜けてる……」

 

「うっ……うふふふ……こ、これは笑いを堪えることが……」

 

「くっ……クスクス……ま、まさかリアスの事をそんな風にいう子がいたなんて……これはある意味逸材ですね」

 

「いやぁ……だってソーナさんって生徒会長になるくらいしっかりしているでしょう? だったらそんな人に対して俺が嘲るような感じで話すことがあるだろうか? いや、それはありえない」

 

「ちょっとあんたねぇ⁉︎」

 

「まぁまぁ部長。まだ紹介も途中な訳ですし、直ぐ怒ったりするとまた眉間に皺とか寄ったりして老けてしまいますよ?」

 

「っ⁉︎ ほ、ほんっとうに一言余計なんだから‼︎ こ、コホンっ……ま、まぁ確かに紹介も途中だったし、続きといきましょうか」

 

(((部長(リアス)がまた弄ばれてる)))

 

(リアスのあんな様子始めて見ましたね……愛護くんは本当に面白い子ね)

 

(((いつも凛々しい感じなのにあんな表情もするんだ……)

 

颯也さんは例え初対面の人達の前でも、すきあらばいつもの様にリアスさんを弄っていました……

 

 

「そうですね。それでは私達も紹介しましょう。ここにいる子が今回生徒会に新しく入った匙元士郎です」

 

「先程会長から紹介されました! ポーンの匙源四郎です! 宜しくお願いします‼︎」

 

「へぇ〜、生徒会に入ったのって匙の事だったんだな。これから宜しくな?」

 

挨拶しながらイッセーが手を差し出すが……

 

「ハンッ、誰が変態の兵藤なんかと握手するかよ⁉︎ 変態が移っちまうぜ」

 

「はぁ〜っ⁉︎ なんだとテメェ⁉︎」

 

「おっ? やるってか⁉︎」

 

「こらイッセー! 喧嘩ははめなさい‼︎」

 

「匙もですよ? やめなければ後でお仕置きです」

 

「部長⁉︎ ……わ、分かりました」

 

「お、お仕置き⁉︎ ご、ごめんなさい」

 

「分かれば良いのです」

 

と、ちょっとした喧嘩はおさまった。

 

「あ、あの……私アーシア・アルジェントです。よ、宜しくお願いしますね匙さん」

 

「い、いやぁ〜こちらこそよろしくアルジェントさん‼︎」

 

しかしアーシアの時は少し照れながら握手に応じる匙。だがそれを見ていたイッセーは……

 

「いやぁ! それじゃあ気を取り直して宜しくな匙!」

 

と、匙の手からアーシアの手を強引に離して力強く匙の手を握るイッセー。

 

「おぉおぉそうだなぁ! 宜しくな兵藤!」

 

匙もそれに対応した。普通に握手しているように見えるが……手の甲はどちらも力強く握っているためか血管が浮き出ており、顔も両者笑顔に見えるがめちゃくちゃ怖い笑みを浮かべていたという……

 

「さっき部長達が喧嘩するなといったばかりだろう?」

 

そこに颯也が仲裁に入った。その言葉を聞いた瞬間はっとなって我に帰る2人。

 

「確か隣のクラスだったよな? 俺はさっきも紹介があったが、愛護颯也という。どうか仲良くして欲しい」

 

「あ、あぁ。宜しくな。さっきは悪かった」

 

「分かれば良いさ。それにさっき俺も部長を弄んで要らない時間を使ってしまったし……」

 

「あなたが余計な事を言わなければあんな時間も無かったわよ!」

 

またもやリアスが颯也に対して火を吹いた。もっとも言われた本人としてはどこ吹く風風だが……

 

「と、ところで愛護もリアス様の眷属になったんだろう? 何の駒を与えられたんだ? アーシアさんがビショップで、兵藤がポーンな訳だろ? まぁ流石に俺と兵藤比べたら俺の方が上だろうけどな?」

 

「はぁ⁉︎ 匙テメェ喧嘩売ってんのか⁉︎ さっき喧嘩するなって言われたばっかだろうが! 態々煽ってくんなよ‼︎」

 

「でも実際のところそうだと思うぜ? 何せ俺はポーンの駒4つ消費してるからな!」

 

「やめなさい匙。それを言うのなら兵藤くんはポーンの駒を全て消費して、尚且つ今代の赤龍帝なのですから」

 

「なっ⁉︎ 何で兵藤みたいな奴が駒全部でしかも赤龍帝なんだよ⁉︎」

 

「お前本当に失礼だな⁉︎」

 

「で、でもそれだっら愛護が転生したのはルークかナイトって事になるが……でも愛護のイメージ上ナイトっぽいし……」

 

「確かに……私も個人的には愛護くんがどの駒を与えられたのか気になります。彼には何を与えたのですかリアス?」

 

「……いわ」

 

「えっ? なんと言ったのですか?」

 

「だ、だから……颯也には駒を与えてないわ」

 

「なっ⁉︎ なら何でここに愛護がいるんだ⁉︎」

 

「それは俺がオカルト研究部の部員だからだが?」

 

「じゃ、じゃあ俺たちが悪魔だった事も……」

 

「あぁ、勿論知っているとも。それもオカルト研究部に入る大分前……いや、この学園に入る前から知っていたさ。天使と堕天使とで3大勢力となっている事も、ドラゴンや神がいる事も……ね」

 

「……あなたは一体?」

 

「ただの一般人ですよ。この中で見れば本当に……悪魔とかそこらの事情がわかるただのね」

 

「まぁそんな話もまたおいおいするとして……今日生徒会と顔合わせしたのは、ただ新入りを紹介し合う為だけじゃないの」

 

「えぇ、そうですね。今回はどちらにとっても大事な事を決めるために集まったのですから」

 

「そ、その大事な事って……」

 

「えぇ、それは……」

 

「新しく入った新人に使い魔を契約させることよ!」

 

 

 

 

 

 

 

まぁその話もそろそろされるだろうと思っていたが、それが今日だとは……。それにグレモリー眷属、若しくはシトリー眷属のどちらが先に使い魔を契約させるかの順番を決めるのも今日だったとは……

 

(で、内容はドッチボールで決めると……)

 

俺使い魔とか関係ないけど……しかしながらオカルト研究部に所属しているから参加と。

 

(まぁ負ける気は無いが?)

 

にしてもこうやって決めるのとか原作通りではあるな。それで今は既にドッチボールも始まっている。それで何で俺はそんな時にのんびりとした思考になっているかというと……

 

「なんで俺ばっかりぃ〜っ⁉︎」

 

只今絶賛イッセーが標的にされていた。まぁ理由も検討が付くから……自業自得だな。

 

(にしても何で俺を狙わないのか……)

 

その理由の大半は主にイッセー含む三馬鹿トリオが覗きなどをしょっちゅうやっているから、その鬱憤としてこの場にいるイッセーだけ狙われているわけだが……逆に颯也はそれを生徒会などよりも先に三馬鹿トリオの取り締まりまがいな事を受け持っている為、それに悪魔転生もしていない普通の一般人だと思い込んでいる為、狙ったとしても優しい球しか来ないのだ。

 

そしてこれは悪魔がするドッチボールな訳で……つまり魔法ありなのでボールが直角に曲がったりと、本来ありえない軌道を描いていた。

 

「うぐっ……」

 

(あっ……ボールがイッセーの大事な所に……)

 

「い、イッセーさんっ⁉︎ 今治療致しますね‼︎」

 

「うぅっ……ありがとうアーシアぁ……」

 

本来なら微笑ましい講座ではあるのだが、患部が患部なだけに微妙である……

 

そしてボールは匙の手に渡った。

 

「本当は俺が兵藤を倒したかったけど、まぁ仕方ない。その代わりに愛護、お前を狙わせてもらう、ぜ‼︎」

 

匙から放たれた颯也目掛けてのボール。魔法はかかっていないものの、転生悪魔になったために一般人よりも膂力がある。その為に匙の投げたボールは途轍もなく強力だ。それに対して颯也は……

 

「……」

 

左手掌を突き出していた。しかしながら力が入っていないように見える。

 

「お、おい……まさか腕一本で止めるわけじゃないよな⁉︎」

 

その行動に投げた匙も驚く。ボールが颯也の左手に吸い込まれるような形で接触するとか……

 

「「「っ⁉︎」」」

 

颯也のとった行動に、それを見ていた皆が驚く。まず掌を正面に向けていたが、当たる間際に掌を側面に、そして外側に向ける。その掌をボールの側面に僅かに触れると、それを反時計回りに掌にボールが触れたままゆっくりと腕ごと回す。匙が投げたボールは颯也から見て時計回りだったのもあり、その行動でボールの回転はおさまった……

 

(いや⁉︎ なんかあれやばい気が……)

 

そう思ったのは匙だ。自分から見たら反時計回りだったボールの回転が、今では時計回りになっている。それも自分が投げた時よりも回転が強いと感じていた。

 

それを颯也は、いつのまにか折りたたんでいた右手で打ち込もうとしていた。それも左手と同じく掌でだが、指も折りたたんみ掌全体の力をボール加えて……打ち込む。

 

「っ⁉︎ 匙! 魔法で防御しなさい‼︎」

 

「うぉっ⁉︎」

 

魔法による防御はどうにか間に合うものの、ボールの勢いは止まらず魔法障壁ごと匙を押し込んだ。そして魔法障壁にもヒビが入り、やがて割れて直接匙にボールが当たって、匙を吹き飛ばした。それも枠外に吹き飛ばす程でもある。しかし怪我などは無いようだ。

 

「……愛護くん、あなた一体何者ですか?」

 

「えっ? いやぁ……ただそこいらの情勢にちょっとだけ詳しい一般人までとしか」

 

「……わかりました。あなたにも何らかの事情があって、それを隠したいという事が。そしてさっきのでただの、悪魔の事諸々に詳しいだけの一般人でない事もよく分かりました。これからはあなたの事も本気で狙わせて頂きます。痛くしたならごめんなさいね」

 

とまぁ、生徒会長が言う通り今度は本格的に俺を狙ってきた。まぁそれでも加減はしているんだろうけど、魔法でボールの軌道がジグザグで当てに来ている。

 

(それでも取れるんだけど……)

 

部長達を狙った時と比べては力もスピードも制御してあるところを見ると、シトリー眷属とやらは魔法制御が途轍もなく上手であると感じた。オカ研も凄いが……どちらかといえば力押しな気がするし。

 

「愛護くんっ、あなたに恨みはないけど退場してもらいます!」

 

と言いながら投げてくるのは……同じ学年の花戒さんか。これまた変則的な軌道だ事で……

 

(まぁ取れるが……)

 

それを簡単に片手で取る。

 

「ま、また……」

 

「花戒さん……で合ってたっけ。もう少し魔力とか込めても俺は大丈夫だから、どんどん打ってくると良いよ」

 

そう言いながら花戒にボールを優しく投げて渡す颯也。

 

「ちょ、ちょっと! 何考えてるのよ⁉︎」

 

「えっ? 何って?」

 

「なんで真剣試合真っ只中だと言うのに敵に塩を贈るのって話よ! 何考えてるの⁉︎」

 

「だって花戒さんだけですよ? 俺に断り入れて投げてくるのとか。だったらこっちだってこんな対応にもなりますよ」

 

「はぁ〜……」

 

おや、部長が深い溜息をついていらっしゃる。まぁ時間も時間だし……

 

「な、なら今度は少し本気で……えいっ‼︎」

 

さっきよりも威力と速さが増したボールが来る。それも簡単に取るが……

 

「う〜ん……本気出して投げたりできる?」

 

「えっ? ど、どうしてですか⁉︎ だ、だって愛護くんは……」

 

「まぁ言いたい事も分かるし、こっちとしても楽しみたかったんだけど……うちの部長が巻いて巻いてって言う風にこっち見てるからさ。だからそろそろこっちも反撃しないと面倒なんだよ」

 

「そ、そうですか……わ、分かりました。じゃあ次で愛護くんを退場させるつもりで投げます!」

 

「おぅ! ドンと来い‼︎」

 

そう言いながら颯也は花戒に優しく渡した。そして花戒は先程とは比べ物にならない程の魔力をボールに込めて颯也に投げた。

 

「やぁぁぁぁっ‼︎」

 

匙が投げたボールよりも威力、速さがあり、さらに加えて魔力操作でジグザグな軌道を加えながら颯也に向かう。そして本人の目の前で急カーブしていつのまにか颯也の背後に……

 

(反応しきれてない。これでやりました!)

 

花戒はそう思っていた。颯也を退場させられると……

 

「う〜ん……やり方自体は良いけど……」

 

「えっ?」

 

しかしながら次の瞬間、颯也は何の予備動作もなしに背後に迫っていたボールに身体ごと向けて取っていた。

 

「それじゃあ次はこっちからな?」

 

そう言いながら颯也はまた先程同様優しく花戒にボールを投げた。花戒は、どんなボールが来るのかと思って身構えていたが、さっきと同じような感じのボールで呆気にとられた。多分力み過ぎて変な感じになったのだろう……そう思って取ろうとしてボールに触れた瞬間……

 

ギュルルルルッ

 

そんな擬音効果が付くぐらいに勢い良くボールは回転……そのまま床に落ちた。結果的に花戒はアウトだ。

 

「な、何が起こって……」

 

「そ、颯也⁉︎ あれ何よ⁉︎ 何したの⁉︎」

 

「それは……企業秘密で」

 

「そこ答えなさいよぉっ‼︎」

 

「まぁまぁ、まだ試合の途中ですから今はそっちに集中しましょう」

 

「どの口が言ってるのよもぉ‼︎」

 

最終的な結果としては、原作と同じくオカ研チームが生徒会チームを下して先に使い魔を契約することが出来る権利を手にしました……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

 

 

「いってて……本当になんだよさっきの……」

 

「颯也さんを故意的に狙ったのはあなたですね?」

 

「へっ?」

 

匙がそう呟いた時、背後から自分の喉にかけて何らかの刃物が突き付けられていた。その時には試合も終わっており、皆思い思いに片付けをしていた途中だった。

 

「あっ! あれはいつかの‼︎」

 

「あら、ジールさん。どうしたんですの?」

 

「ちょっと亞里沙……何でそんな呑気なの?」

 

「匙⁉︎ どこのどなたか存じませんが匙を離しなさい。離さないのなら……」

 

と、ソーナ達生徒会勢が身構えた時……

 

「はいはいストップストップ! ジールも匙を離してあげて。ね?」

 

「分かりました」

 

颯也の言葉に素直に従うジール。

 

「い、いきなり何するんだよ⁉︎」

 

「それはこちらの台詞です。颯也さんに宣戦布告と同時に、ただの人間だと認識していながら悪魔の膂力を使って投げた……ギルティです」

 

「そ、それだったら花戒はどうなるんだよ⁉︎ 愛護に全力で投げてたけど⁉︎」

 

「あぁ、あの子は颯也さんに赦しを得てやってましたからセーフです。後他の方々も」

 

「何で俺だけ⁉︎ 不公平だろ⁉︎」

 

「まぁまぁジールもその辺にしておいてよ。今回は真剣勝負な訳だったし、誰だって本気で勝ちにいきたいものなんだよ」

 

「そ、颯也さんがそう言うなら……」

 

「でも、ジールが俺の事を本気で心配している事は、凄く嬉しいや。ありがとう」

 

「あっ……い、いえ……その///」

 

「本当に……照れている顔も凄く可愛いんだから」ナデナデ

 

「んっ……ふ、不意打ちは……ダメです///」

 

「あらあらうふふ、また愛護くんが甘々展開作っていますわね」

 

「朱乃……あなたあれを見てどうとか思わないの?」

 

「いいえ? 寧ろ興味を覚えるくらいで……」

 

「はぁ〜……この光景が異常だって思うのは私くらいかしら……」

 

そんな一幕があったとかなかったとか……




今回あとがきを書く力がなかったので……次回に回させていただきます。

楽しみにしていた方……誠に申し訳ありません……
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