インフィニット・ストラトス 亡国の一夏   作:OLAP

11 / 27
VS VTシステム 後編

〜管制室〜

「何が起きているんだ……」

 

織斑千冬は混乱していた。ラウラのISが突然暴走したり、謎のISが出現したりして。

 

「山田先生、シャッターはまだ開かないんですか?」

 

「今やっているんですが、セキュリティがかけられているんです」

 

「ISは出撃できないのか?」

 

「IS格納庫の方にもセキュリティがかけられていますし、専用機持ちであるケイシーさんやサファイアさんは試合直後で出撃できません。」

 

「それで唯一準備ができていた更識が一人で出撃しているのか」

 

「はい、それにしても何者なんでしょうねあの機体とパイロットは」

 

麻耶は管制室に備えられている巨大なモニターを見ながら呟く。

 

「そうだな、多分だが奴の実力は見たところ国家代表レベルの実力者だろ」

 

「国家代表……だとしたら何処の国のパイロット何でしょうね」

 

「それは解らない」

 

千冬と麻耶が会話していると。

 

「 千冬姉」

 

百春とデュノアが管制室に入ってきた。

 

「どうしたんだ織斑、デュノア。それと織斑、ここでは織斑先生と呼べと言っているだろうが!」

 

千冬は出席簿で百春を叩く。

 

「痛いよ千冬姉。それよりも、僕とデュノアはまだ戦えるから出撃させてよ!」

 

「それはダメだ」

 

百春からの頼みを断る千冬。

 

「どうして何ですか!織斑先生」

 

デュノアが千冬に問いかける。

 

「お前達はあの2人の邪魔をせずに戦えるのか?あの2人は国家代表レベルの実力者だ、いくらお前たち2人が代表候補生レベルでも足でまといになるのがオチだ」

 

そう言うと千冬は管制室に備えられているモニターを眺めた。

 

 

 

 

〜アリーナ〜

 

「オラオラ!」

 

更識と共闘しているゼロはVTシステムの周りを更識と対角線上に円状に旋回しながら射撃していた。

 

「グオォ!」

 

VTシステムはゼロに近づき右手の剣を振るうが、ゼットセイバーによって防がれる。

 

「やれ、更識」

 

「了解!」

 

更識はVTシステムの背中に水の弾丸を撃ち込む。

 

「ウオォ…」

 

「せいっ!」

 

弾丸によって怯んだVTシステム、ゼロはすかさず剣を弾きVTシステムの両腕を回転斬りで斬り裂き、後退し距離をとる。

 

(さすがに国家代表レベル2人を相手にするのはキツイらしいな)

 

 

 

(たすけて)

 

突如、頭の中に少女の声が響く。

 

(誰だ!?)

 

(どうしてお前は強いんだ)

 

(俺は強くなんかない、それよりもお前はだれなんだよ!?)

 

(ラウラ…ラウラ・ボーデヴィッヒ)

 

(なん…だと)

 

その名前を聞いた瞬間、ゼロに隙ができる。その隙をついてVTシステムは接近しゼロの顔に剣を振るう。ゼロは躱しきれず直撃する。

 

「何やってんのよ!」

 

更識がVTシステムを蒼龍旋で切り裂き、ゼロとVTシステムの距離を取らせる。

 

「どうしたのよ一体?」

 

「声がしたんだよ、たすけてって声が」

 

「誰の声だったの?」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「でもどうして?」

 

「多分だが、ISコアを通じて彼女の意識が俺とリンクしたんだと思う」

 

「それで、彼女はなんて言ってたの?」

 

「たすけてって言ってた」

 

「どうして」

 

「VTシステムは搭乗者に莫大な負荷を掛けるんだよ、彼女はもうその負荷に耐え切れなくなったんだと思う、だから、さっさと蹴りをつけるぞ」

 

「そう言いう事なら、さっさとやるわよ!」

 

ゼロはもう一つゼットセイバーをコールし2本のゼットセイバーを構え、更識は蒼龍旋を構える。

 

VTシステムは左手を前に突き出すと、左手は何十本にも分裂しそれぞれ触手の様に伸び2人を襲う。ゼロは2本のゼットセイバーで切り裂き、更識も蒼龍旋で切り裂く。

 

(たすけて!)

 

再びラウラの声が脳内に響く。

 

(やばいな、そろそろ救出しないとあいつの肉体に影響が出始める)

 

ゼロは瞬時加速を使いVTシステムとの距離を詰めようとする。

 

(私は誰だ)

 

(てめえはてめえだろうが)

 

(私は教官みたいにはなれないのか?)

 

(そんな事は知らない)

 

(怖い、嫌だ!ならば私はだれなんだ!)

 

ゼロは距離を0に詰める。ゼロはVTシステムが振り降ろす剣と左腕を2本のゼットセイバーで切り落とす。

 

「お前はお前だろうが!誰の変わりでもない、お前はお前だ。だからお前はお前なりに生きてみろ!」

 

ゼロはボイスチェンジャーの声ではなく、自分自身の肉声でラウラに対して叫ぶ。

 

「うおおお!!」

 

ゼロは両腕のゼットセイバーでVTシステムの腹を十字に切り裂く。

 

切り裂かれたVTシステムの腹にからラウラ・ボーデヴィッヒが落ちる。それをゼロは優しく抱きかかえる。

 

「任務完了……」

 

ラウラは涙を流していたが安らかな寝息を立てていた。




まだこの作品を書いている途中ですが、次に書く作品の予定を書きます。

インフィニット・ストラトス 凱再誕
ジェットマンのブラックコンドル、結城凱がISの世界に転生するお話です。予定としてはヒロインはナターシャです。

インフィニット・ストラトス×Gガンダム
千冬に捨てられた一夏が東方不敗に拾われ流派東方不敗を学ぶ物語。

インフィニット・ストラトス×マイクロン伝説
人間に転生したスタースクリームがISに乗る話。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。