「何をやっているんだまったく」
とある海上にある密漁船の上でゼロは呆れながら呟いた。ゼロが見ている光景は3機のISによる戦闘。1機は織斑百春が操る白式、2機目は篠ノ之箒が操る謎の紅いIS、そして最後にアメリカとイスラエルが共同開発を行った銀の福音。
「こちらスコール、銀の福音の様子はどう?」
スコールから連絡が来た。
「そうだな……白式と紅いISに対して少しばかし優勢だな。紅いISが足をひっぱっているように見える。機体のスペックは高いようだが、パイロットの方は操縦に慣れてないのか知らないが全然ダメだ……あ」
「どうしたの、ゼロ?」
「白式が紅いISを庇って撃墜された」
ゼロが見ているその先には白式を強制解除され気絶している百春とそれを抱き締めながら撤退している篠ノ之箒がいた。
「どうするスコール、このまま俺1人で奴と戦うか?」
「いいえ、一度戻ってからオータムとエムの三人がかりで倒しましょう」
「了解」
ゼロは黒零を展開し、密漁船から飛び立った。
〜とあるホテル〜
「それでスコール、これからどうするんだ?」
オータムがスコールに対して質問する
「どうするって言われても……単純にゼロ、オータム、エムの三人がかりで倒すだけよ」
オータムの質問に対して簡潔に答えるスコール。
「もしIS学園の代表候補生が来たら、どうすればいいの?」
次はエム。
「敵意が有るならば作戦の邪魔になるかもしれないから倒しても良いけど、なかったら攻撃はしない。ゼロ、あなたは何か聞きたい事はない?」
スコールはベットで横になっているゼロに声をかける。
「そうだな……」
ベットから上体を起こし、考えるゼロ。
「奴らは来るのか?今回の銀の福音の暴走も奴らが引き起こしたものだろ」
いつにもまして真剣なトーンで話すゼロ。その声を聞いた瞬間、オータムとエムの表情に緊張が走る。
「いいえ、何故か知らないけど奴らはまだ動いてないわ。だからこそ、銀の福音を今倒すのよ。銀の福音は現在、移動を停止しているからね」
「わかった。行くぞ、オータム、マドカ」
三人はホテルをあとにした。
「私の所為で百春が……百春が」
とある旅館の客室、ここには気を失って布団で横になっている百春とそのすぐ近くに座っている篠ノ之箒がいた。自らのミスで大切な人が傷ついてしまい、箒は落ち込んでいた。
「あんたがそんなに落ち込んでいてどうするのよ!」
いきなり障子が開けられ三人の女子が入ってきた。鳳鈴音、セシリア・オルコットそしてシャルロット・デュノアの三人だ。
「あんたが落ち込んでいて、百春が治るの!?答えてみなさいよ!」
鳳は箒の胸倉を掴み、叫ぶ。
「そうですわ、篠ノ之さん。落ち込んでいても仕方がないですわよ」
「そうだよ、箒」
オルコットとデュノアも話す。
「あたしたちはこれから百春の仇を取りに行くけど、箒はどうする?」
箒は俯いたままその声を聞いていた。そして、徐々に顔を挙げていく。挙げられた顔は決意を露わにしていた。
「私も行く!そして百春の仇をとってみせる!」
「そう……なら行くわよ、三人とも!
鳳の掛け声と共に四人は部屋から飛び出し、ISを展開して大空へ飛び立った。