(ミスっちまったぜ、今の爆発のせいでシールドエネルギーが減っちまったぜ。それに仮面の鼻から下がわれちまってボイスチェンジャー機能がなくなった。)
楯無と対峙していたゼロは油断してしまったすきに、楯無のクリア・パッションをくらってしまった。
「さあ、観念して捕まりなさい。今捕まれば罪は軽いわよ。」
「誰が貴様に捕まるか!」
その言葉を聞いた瞬間、楯無は驚いた。
(男の人の声、どういう事よ。百春君以外にもISを使える男がいるっていうの。」
ゼロは楯無が驚いたことによってできた隙を逃さなかった。
連続瞬時加速を使用し、楯無に接近し、ゼットセイバーで切ろうとする。
「なにっ!?」
「でりゃぁあ!」
楯無は蒼龍旋で防ぐが、最大威力までチャージしたバスターショットの一撃を腹に撃ち込む。
バスターショットが直撃した瞬間、楯無がひるむ。ゼロはその一瞬を見逃さず、チェーンロッドを楯無の腕に巻きつけ、アリーナ内部に向けて、楯無を投げ飛ばした。
楯無は空中で体勢を立て直そうとするがゼロが放った連続バスターショットによって、体勢を立て直せず落下する。
楯無との戦闘を終えたゼロはスコールに連絡をとる。
「こちらゼロ、応答を頼むスコール。」
「こちらスコール。」
「すまない、楯無との戦闘のせいで、シールドバリアーが減った。このまま戦っても楯無ともども相手にするので戦闘は困難だ。」
「大丈夫よゼロ、あの乱入機のおかげで良いデータが取れたわ。だから、あなたの任務は完了よ。私も今から戻るから。あなたもアジトに戻りなさい。」
「了解、帰還する。」
そう言うとゼロは飛び立った。
〜とある海上〜
(最悪だ、まさか更識楯無の実力があれ程のものとは思っても無かった。だが、あいつとの戦いは面白かったな、そうだろ黒零。)
ゼロの思いに呼応するように機体に走る灰色のラインが光る。
〜生徒会室〜
なぞの乱入機のせいでクラス対抗戦が中止になり、教師が事後処理に追われる中、楯無は生徒会室で考え事をしていた。
(何だったのよ、あの少年と機体は、あの少年の反応からすると乱入機と少年は別組織のようね。それと、あの少年は何者よ、まさか百春くん以外にも男性操縦者がいるなんて、まって確か百春くんにはモンド・グロッソで百春くんと同様に誘拐されて、行方不明になった双子の兄がいた。もしかして、その子があの機体の操縦者、確かに双子なら操縦できてもおかしくはないはず。そう、確か名前は織斑一夏!)