東方結鏡   作:草賀魔裟斗

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今回は少し短めです

ところで皆さんは特撮作品はお好きですか?
この小説を読んでる方の中で仮面ライダーがお好きな方はあっと思った方もいらっしゃったかもしれませんね
この小説には平成ライダーのリスペクトがあったりします
暇な時に探してみてください

宣伝はここまでにして本文お楽しみください

投稿した当初
題名の332のところを334と表記していました
お詫びして訂正します、申し訳ありません


十話 332の気持ち

蓮子と霊夢はナベリウスを薙ぎ倒し

ひたすら夜空の中を前へ走り続けた

しばらくすると蓮子は息切れして立ち止まった

「蓮子、へばってんじゃないの?」

「まだまだ、秘封倶楽部を嘗めないで」

「無理はしないで」

急なトーンダウンに蓮子は驚いて姿勢を元に戻した

「無理は…しないで…」

その憂いに包まれた表情は蓮子を揺さぶる

まるで出会ったころのメリーだ…そう思っていたのかもしれない

「…わかった、行こう」

霊夢の中でお空と蓮子が重なって見えたのかもしれない

大切な人のためにひたすら前へ進み続ける蓮子の姿が

それで蓮子の身に何があれば苦しみ

過去として引きずるのは大切な人

つまりメリーであること

そして何よりもそんな大切な人のそんな姿を見ることが辛いことも…

するとすぐにナベリウスの雄叫びが聞こえた

「おっとお客さんね、丁重におもてなししないと」

霊夢が札を握り締める

その拳には覚悟が込められていた

(いい機会だよ…お空、待ってて、今度は私が走り回る番だから…)

 

 一方、お空と魔理沙は青空に囲まれた不可解な空間でじっとしていた

「…意外だな」

魔理沙がお空に話しかけた

「なにが?」

「幻想郷にいるときはあんなに必死に霊夢を探していたのに…この世界ではじっと待っているんだな、てっきり

霊夢はどこ!?ってパニックになって其処ら中を飛び回るかとおもったんだが…」

「魔理沙の中の私ってなんなの…」

お空は少しだけ苦笑を浮かべたあと魔理沙の問に答える

「…幻想郷でいるときは…本当に居なくなってみたいで…怖くなって…でもねここ、不思議なんだ…ここでいたら霊夢が近くでいるように感じるんだ…まるで結ばれたみたいにね…」

「運命の赤い糸ってやつか?」

「違う…もっと…この世界のお陰かな…」

魔理沙はしばらくお空を見詰めたあとみあげた

「そうかもな…」

「お空さん、魔理沙さん」

青空の世界にカオルの姿が現れた

「カオル…」

「…お話、混ぜて貰ってもいいですか?」

「良いぜ、どうせ迎えが来るまで暇な身だ」

カオルが魔理沙の隣に来た

カオルに合わせ二人は地べたに座った

「…俺の病は今までに例がない、難病中の難病…医師からもいつ死んでもおかしくないと説明を受けていました、両親共に居ない俺からすれば死ぬ事なんて怖くなかった…でもその時、出会ったんです、響輝さんと幽玄さんに…」

 

 3年前

俺はいつもの日課である小説を読んでいたんだ

その日は夏の晴天で太陽がとてもまぶしかった…

「…913室、913室は…あっここだ」

俺に来客は珍しかった

病気になる前から人との付き合いが苦手だった俺に友人はいるわけもなく

見舞いに来てくれたのは担任の先生か母か父くらいだったんだ

「えっと…ここ、カオル君の病室でいいのかな?…あっ書いてた個室なんだ…」

少し身長が小さめで黒髪のショートの女性が病室に入ってきた

「えっと…あなたは?」

「浜多響輝です、刑事の見習いです、今回は貴方のお母様に紹介を受けて…」

カオルからすれば彼女はまさしく母から送られたプレゼント

"心の安らぎ"だった

響輝さんとは趣味もあって

1ヶ月もしないうちに誰にも話せなかった…母にさえ話せなかった死への恐怖さえも吐き出せたりできる仲になった

 

「でもある日を境に響輝さんは来なくなった

いなくなった当初は本当に心配だった

でも俺に連絡方法はなかった

だからさ…母に頼んでさ折り紙を買って貰ってそこに手紙をかいて紙飛行機を折って飛ばしてたんだ…そんな時、幽玄さん、紫さんと出会ったんだ…

寂しさは和らいだんだけど…響輝さんはその後も来なかった…死んでたんだ…幽玄さんの組の人にね…不思議と憎しみは感じなかった、それより死への恐怖が倍増したんだ…」

カオルは少し頭を下げた

「響輝さんは語ってたんだ、この世界が好きだって…だから俺、もっと生きて…この世界の全てを見たいんだ…

まぁ、そんなの無理なんだけどね…」

「…そうか…紙飛行機何機飛ばした?」

「332機…」

「そんなに飛ばしたんだ…そりゃそっか…大切な人…だもんね」

お空が立ち上がった

「大切な人が居なくなるのってとても辛いこと…だけど響輝の事も考えないと…332機の紙飛行機はカオルの気持ちであり同時に鎖でもあるんだ…

カオルを過去とくくりつける鎖なのよ」

「…言われたいこと言われちまったな…」

魔理沙も立ち上がりカオルに手を出した

「立ち上がって見てみろよ、ずっとしゃがんでいても景色は変わらないぜ、立ち上がって高いとこからさ、見てみようぜ、見方を変えてみようぜ」

カオルが魔理沙の手を借り立ち上がった

「じっとしてるんじゃないの?」

「私とお空も見方変えてみようか」

「うん、そうだね」

お空と魔理沙とカオルが歩き始めた

 




※前書きに書いたのですが仮面ライダーのリスペクトですが
最終回のあとがきに全部書くよていです

今回は少し落ち着いた感じでしたね
最近突っ走りすぎてたまの休憩です
次回は突っ走ります!ついてきてください!
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