ところで皆さん、ニュースは見ますか?
僕は現代社会の教科が好きなこともあり良くニュースを見ます
それ以上にアニメを見てしまうのは秘密の方向で
さて世間話はここまでにして本文お楽しみください
蓮子と霊夢はついに鏡の壁まで歩を進めた
「ここが限界みたいね」
「そうね…ここまで歩いたけど、出会ったのはナベリウスばっかりね…人っ子一人いない」
ナベリウスの雄叫びも聞こえなくなった
だいたい、たおせれたようだ
「これからどうする?」
「…進みようがなければ…どうすることも…」
背後から拍手が聞こえた
霊夢と蓮子が振り向くとそこには
カオルが立っていた
ただ霊夢は違和感を感じていた
「カオルくん?どうしてここに?」
警戒を解き近づく蓮子を霊夢は大声で制止する
「だめ!!そいつカオルくんじゃない!!」
蓮子の腹部に深々とカオルの拳が突き刺さる
その衝撃に蓮子は気を失った
「蓮子…!、あんた!!誰なの!?」
「私かい?私の名はシザーズ」
シザーズは白衣を取り出しバサリと羽織った
その直後シザーズの影が鋭い刃に変形を遂げた
「!?」
霊夢は飛行能力をフルに使いその刃を交わしきる
しかし猛攻は終わらない
霊夢が着地した足元から影の刃が霊夢をつき狙う
その刃も交わしきり改めて着地した霊夢にシザーズが続ける
「通りすがりのただの科学者さ」
「…あんたね、幻想郷の鏡を割ってるの…あんたの目から魔力を感じる 」
シザーズの目が紫に輝く
「あぁ私の実験の影響が届いたかもしれんな」
「実験?」
シザーズは高らかに笑い実験を説明し出した
「外界とこの鏡の世界を繋げるのさ…ここにいるナベリウスを外界に放ち憎きあの世界に終止符をうつ、この私がこの手で」
「それと鏡、なんの関係があるのよ」
「ふふ、よくぞ聞いてくれた…この鏡の世界と外界、そして幻想郷は謂わば鉄の檻で区切られた刑務所さ…それぞれの部屋には行けないし、干渉もできない…だったら檻を壊してしまって全部一緒にしてしまえばいいと考えたのさ…だから檻を壊すことのできる能力、八雲紫の能力を利用しようと思った、スキマを利用すれば檻を壊すことが可能だ…しかし実証実験をしなくてはいけなかった」
「その実証実験を幻想郷で行っていたわけね…しかしスキマとはいえ、貴方の実験で出来たスキマは不完全だった、扉となる媒体が必要であり、さらに力が強すぎたのよ、だから扉として選んだ媒体の鏡が割れた、そうでしょ?」
シザーズは少しだけ残念そうに白衣のポケットに手をいれた
「あの実験は失敗に終わった…その後も何度したって同じ事の繰り返し…扉の媒体は壊れ、扉が開くことはなかった…しかし私は今度こそ素晴らしいスキマの力を手にいれた」
霊夢が身構える
「まさかあんた…紫に何か」
「確かに紫さんに会った、だがその前よりスキマの…いや素晴らしい力は手にいれていたのだよ」
シザーズは天を仰ぐように両手を広げる
「カオルくんだよ…彼の力は素晴らしい…外界産まれでありながら幻想郷でも通用する能力を持っているのだ
私の"自分の影を操る程度の能力"以上に素晴らしい能力だ…」
シザーズはおぞましい笑顔で霊夢をみた
「カオルの能力って何よ?」
「"死ぬ前に念じた事が叶う程度の能力"」
「!?し、死ぬ前に!?」
「そうだよ、彼には死ぬ前に私の実験の成功を念じてもらう…そのためには君や蓮子くんが必要なのだよ」
霊夢は刹那、いままでに無いほど全力で飛び去った
「おやおや逃がさないよ」
シザーズの影が追撃に入る
霊夢の速度についてこられずしばらく追いかけあいがつづくも
それも霊夢の敗北で決着がつく
霊夢の足に影が巻き付いた
影は体を滑るように移動し首に巻き付いた
「カッ!…ググ…」
「私の影からは逃げられないよ…フフッそうそうに殺しはしないから安心して」
(お空ッ…)
霊夢は強くお空の名前を心で叫んだ
魔理沙達の前にスキマが開いた
「スキマ…どうするよ?カオルくんよ」
「…行こう…紫さんが行けといってるような気がします」
お空に寒気が襲う
(なんだろう…嫌な予感がする…)
魔理沙達がスキマを潜るとそこは蓮子達がいる夜空の世界だった
そこで蓮子たちの惨状を魔理沙たちは目撃する
お空は目付きがかなり鋭くなり叫び散らす
「手前ぇ…何してる!!!!その人から離れろ!!!!!!」
お空は制御棒をシザーズに向ける
「おや?反応が予想外だ…」
「やめろ!お空!霊夢まで消し炭にする気か?」
魔理沙が制御棒を下げさせる
「でも…でも!!」
「今は彼の要求を聞こう…な?落ち着けよ」
魔理沙がお空のまえにたった
「なにか要求があるんじゃないか?そうでもなけりゃそんな長い間保つような力加減にしねぇはずだ」
「ほう、君とは話ができそうだ…私の要求は…カオル君の死だ」
「はぁ!?ふざけないで!!」
お空がまた叫ぶ
「何も君達に殺せとはいっていない…カオル君を渡してくれればそれでいい」
「殺されると知っていて渡す奴がいると思うか?」
魔理沙が怒りを抑えるような口調で淡々と話した
「なら、この女の首を引きちぎるだけだよ」
霊夢の目は生気を失っており
首も脱力しだらんとしている
魔理沙は歯ぎしりをならした
「…俺が行けば霊夢さんの命は取りませんか?」
「あぁ約束しよう、ここ見えて約束事は守る質だ」
「なら行きます、霊夢さんを離してください」
シザーズは少し驚いたようにカオルを見ていたが霊夢を離した
霊夢は落下して凄い勢いで噎せていた
お空が直ぐに駆け寄る
「大丈夫?」
「ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!…大丈ゲホッ!ゲホッ!」
「無理はしないで…休んでて」
霊夢は少し落ち着き貪るように呼吸を再開した
「カオル!なにやってんだ!世界の全てを、見るんじゃねぇのか!?」
「未来のある霊夢さんが命を落とすことはしなくていいんです…俺にはもう時間がない…少し終わりが早かっただけですよ」
シザーズは影を大鎌の形にした
「では死ぬ前にシザーズの実験が成功するように念じてくれ、もし別の事を念じたなら、直ぐに女が四人そっちに逝くことになるぞ」
「…はい」
大鎌は振り落とされた
魔理沙の大声も空しく地面の鏡に紅の花が咲き乱れた
糸の切れた人形のようにカオルは倒れこんだ
シザーズの笑い声
霊夢の悔しそうな顔
お空の呆然とした顔
気を失ったままの蓮子
もう動かないカオル
全てがストップモーションのように魔理沙の頭の中を巡る
それは歯ぎしりとして具現化された
「…」
魔理沙は八卦炉を手に仕込んだ
「これで私の実験は完遂する!ふはははは!」
鏡の世界にスキマが沢山現れた
そこにナベリウスが集まりだした
シザーズはよりいっそう高笑う
憎しみの炎は彼女たちからかけがえのない物を奪い去った
しかし彼女たちは前に進まなければならない
たとえ修羅の道であろうとも突き進まなければならない
友人が見れなかった世界の全てをその目に焼き付けるために
彼が愛した世界を守るために
次回ついにこの物語は完結します
最後まで頑張って行きたいと思います