ところで皆さん、季節のなかでは何がお好きですか?
僕は春かな…桜が好きです
春の前に冬を越さなければなりませんね(寒いの嫌い)
世間話はここまでにして
それでは東方結鏡の最後、お楽しみ頂く
魔理沙のストップモーションが終わった
すぐさま八卦炉を構えた
歯ぎしりを鳴らすとゆっくりと口を開いた
「…許さねぇ…死人は大人しく…土に帰れぇーーーー!!!スペルカード発動!!恋符"マスタァースパーク"!」
魔理沙はマスタースパークを回転しながら放つ
周囲のナベリウスは強い魔力に焼かれ
マスタースパークをうけたところが消し飛び生命活動を停止する
魔理沙の周りを小さな光の玉が浮遊する
「このまま成仏しろ…!」
「ナベリウスを全員倒すなんて困難だ、この世界には数えきれないほどの、ナベリウスがいるのだから」
お空は急に立ち上がった
高笑いを続けるシザーズに歩いて近づく
「お空?」
「…霊夢、ちょっと休んでて、ちょっと消し炭にしたい人間がいるの」
お空が制御棒をシザーズに向けた
「…ほう、核融合か」
「そう…これで貴方を消し飛ばす…死ね」
霊夢が制御棒をおもいっきり押さえる
「だめ!」
「霊夢どうして?こいつは霊夢を殺そうとした…だからあたしが殺すの、絶対に殺すよ、この世に肉片ひとつも残さないから」
「貴方、かなりの消耗なのに能力なんて使ったら…貴方は…」
「関係ないよ、殺すよこいつだけはあたしが死のうとも」
お空が霊夢を振り払おうとするも
霊夢は更に強く袖をつかむ
「…いやなの…お空のそんな顔、そんな言葉…聞きたくない…見たくない…お空が私のために怒ってくれるのとても嬉しいよ…でも、やめてお空、そんな事…死ねなんて…殺すなんて…言わないで…そんなのお空じゃないよ…」
お空は霊夢の必死な表情を見た
首の赤いアザも
「嫌だ…たとえ霊夢のお願いでも嫌だよ…こいつは殺すよ、あたしがあたしの手で、霊夢退いて消し炭になっちゃうよ」
それでも退かない霊夢にお空は強行に出た
「ごめんよ、霊夢…眠って」
お空の拳が霊夢の鳩尾に深々と突き刺さる
「ほう…」
「そんな…お空…どうし…て…」
霊夢がガクッと倒れてしまった
お空は霊夢を受け止めそっと寝かせた
「これでいいの…あたしだって霊夢に見せたくないもん、こんなの…あたしじゃないから…」
お空の胸元の赤い目が紅き輝きを放った
「…熟、君は面白い…ただ感情に左右されるのは未熟な証だ…」
シザーズは魔理沙の焼いたナベリウスの首を拾った
「愛だの友情だの…それが産み出すのは失った後の喪失感だけさ…長く生きた君ならわかるはずだ…妖怪に恋をした人間の末路を…」
お空は俯いた
妖怪と人間では圧倒的に寿命が違いすぎる
その両者が愛し合えば
その結末は悲しい別れだ
その為、幻想郷ではその両者が愛し合う事は長らくタブーとされた
「逆もまたしかりだがね」
「解らないよ、あたし、バカで鳥頭だから…そんな難しいこと知らない…だから今を必死に生きようと…」
お空が再度、制御棒を構えた
「霊夢を愛そうと…そう決めたんだ」
「強欲だ…君は今後事を考えず修羅の道に突き進もうとしている」
シザーズが影の刃を複数展開した
「…あたし霊夢は好きだよ…何がどうひっくり返ろうとそれは変わらない、それが強欲なら貴方のしていることも強欲だよ、自分の利益だけのためにカオルを殺して…」
お空はすべて火玉を飛ばしすべて焼き倒す
「それでもなさければならないことが私にはあるのだ」
お空のいる地面から影の刃が生える
お空は回避はせず影の刃に突き刺さる鮮血が流れる
「…ならあたしにもあるよ、なさければならないこと」
まるで散歩でもするかのように歩いて進むお空
その様子に思わずシザーズは警戒をといてしまった
お空はシザーズの左腕を握りしめる
「あんたを殺すこと」
次の瞬間、お空はシザーズの左の腕を引きちぎる
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
鮮血が飛び散る
お空の冷徹とも言える冷たい顔にシザーズの鮮血が飛び散る
シザーズは影を集めて翼を作り出し飛び去ろうとした
腕を千切られた事でかなりの動揺が産まれたらしい
かなりよろけながら飛びたつ
「逃がさないよ」
お空も翼を展開しシザーズを追う
すぐに追い付きシザーズの右翼をもぎ取る
バランスを崩し落下するシザーズだが一瞬の隙に影の刃を複数展開した
半分はシザーズの衝撃を和らげ
半分はお空に攻撃する
お空は回避することはなかった
奇跡的に致命的な場所に当たることはなく頬に切り傷を負った
「なぜ避けない!?」
「避ける気にもならないの…あんたの生ぬるい攻撃なんて」
着地したシザーズは叫び声と共に太い槍のような影を展開した
それをお空に向かって投げる
それが刺さると流石のお空も少し痛そうに声を溢す
「グッ…」
「殺されるのはお前だ!、私は死ねないんだよ、外界を滅ぼすまでは!!」
「いや、殺すよ…あたしがね」
お空がスペルカードを取り出した
「スペルカード発動…七星"セプテントリオン"」
シザーズは影の刃をいままでの比ではない量繰り出す
お空の周りには七つの太陽球が現れ
そこからあらゆる方向に弾幕が飛んでいる
数でまさりお空の弾幕はシザーズに届く
複数回あたりシザーズは煙の中に消えていった
「全部、終わったよ、霊夢…今度会うときは…いつものお空だよ」
魔理沙が合流した
「終わったか?」
「うん、シザーズは死んだよ…カオルも死んじゃったけどね…蓮子は?」
蓮子が歩いてきた
「あれ?どうなってるの?…カオル君擬きは?どうして貴方たちがここに?」
少女説明中
カオルの死を伝えられた蓮子は呆然としていた
「で、でもね、そいつも今、殺したしもう死体人形も残ってない」
「そうなんだ…私…なんて使えないの…」
霊夢が歩いてきた
「…霊夢ごめん」
「お空…シザーズは?」
「殺した」
霊夢は少し俯いて答えた
「お空…もし…」
腐肉のような匂いが充満しだした
「うっ!これは…」
死体人形を寄せ集めた人型の何かが立った
それはかなり巨大で四人全員が見上げた
「ガイカイヲホロボス、ジャマヲスルヤツハコロス」
その中心ではシザーズが埋め込まれており人の頃の気配は残っておらず
化け物と化している
「まさかあいつ、私の殺した死体人形と影を重ねて…」
「フュージョンしてる!?」
「お空、嬉しそうに言わないで…蓮子、あいつ、分かる?」
「…ナベリウスはね、変幻自在なの…消しゴムのカスで練り消しを作ったことあるかしら?」
三人が首を横に傾けた
「練り消しなら知ってるぜ、なんか黒くて変な感触なんだ香霖堂でみたぜ」
「練り消しは柔らかくて、大きかったら物を簡単には包むことができるのよ…それとおなじ、ナベリウスの場合一体でもいれば…いや、もう肉片でも人間をつつむなんて十分…それも彼の能力と重なれば…結合力も二倍ってわけね」
霊夢が飛んでシザーズに近づく
「哀れね…シザーズ」
「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」
「今話しても解らない…か…」
霊夢は右手だけ服と分離した袖を外した
「あの世でカオルに詫びいれなさい」
霊夢の右手はシザーズを貫いた
その後、霊夢は手を抜き取るとシザーズの本体が分離した
すかさず霊夢はスペルカードを取り出した
「スペルカード発動、霊符"夢想封印"」
強い閃光のなかにシザーズは消えていった
それと同時に包んでいた腐肉も朽ち果てた
「…カオル…」
着地した霊夢がカオルに近づこうとすると大きな揺れがあった
「なに!?」
「なにが起きてる!?」
鏡が割れ始め世界が崩壊していく
「やばいんじゃねぇか?これ!」
「どうしよう!」
その時、四人の後ろにスキマが2つ現れた
「四人とも早く!」
「この世界はもう!早く!」
紫とメリーの声がした
「紫!?どうしてここに?」
「メリー…やっとみつけた…」
「蓮子、帰ろ?私たちの世界に」
メリーと蓮子がスキマに入りスキマは消えた
「あとで説明するわ!早く入って!」
魔理沙が素早くスキマに入り込んだ
しかしお空が出たところで流れが止まる
「霊夢!?なにをして…」
霊夢はスキマとはまったく逆、カオルに近づいていた
「カオルを連れて帰る」
「無茶よ!諦めなさい!」
霊夢はそれでもカオルに歩を進める
それは自分の代わりに死んだカオルへの詫びもあったのかもしれない
しかしそれはあまりに無謀だった
もう一度、強い揺れがおき霊夢は体制を崩す
「霊夢!!」
その時、スキマから黒い羽が舞い上がった
お空が霊夢を担ぎスキマに飛び込んだ
スキマが閉じた次の瞬間、鏡の世界は完全に崩壊した
幻想郷、博麗神社
「お空、どうして助けたの?」
「…」
「…私はあのまんま、死んだってよかった!!友人一人助けれないでなにが博麗の巫女なのよ…」
お空は霊夢の頬にビンタをいれた
「死んだってよかったは酷いよ…あたし、霊夢がいない世界なんて…住みたくないもん…だからさ…最後の最後まで一緒にいたいんだ…いい?霊夢」
「でも…私…」
霊夢の体を包むようにお空が羽を広げる
「痛いなら分け合おう…そのために一緒にいるんだもん」
霊夢の嗚咽が響き始めた
「…紫、なんで鏡の世界は崩壊したんだ?」
魔理沙が紫に質問を投げ掛けた
「三回のスペルカード使用に耐えられなくなったのよ…鏡の世界は脆い世界だからね」
しばらく無言が続いた
「…霊夢」
お空が口を開けた
「なに?」
「手…握っていい?」
「…うん」
霊夢がお空に手を出す
「…今度さどこ行こうか?」
「えっ?」
「もう、お空ってば本当に鳥頭ねぇ~遊びにいくんでしょ」
「…うん、どこいこうか…」
霊夢の笑顔を見てお空は少し安堵した
いつかは終わりが来る
カオルのように霊夢もいつか死んでしまう
ならあたしは最後まで愛しきろうと思う
でもできたらこのまま、カオルの言ってた
世界の全てを霊夢と一緒に見てみたいと思った
でも今はこれでいいんだ
今は…この一言だけでいいと思う
「霊夢、大好き」
お空のこの言葉で東方結鏡、締めさせて戴きます
で、前々回かな?の、時触れた仮面ライダーのリスペクトですが
鏡の世界じたい龍騎のリスペクト
五話でロックシード
十話での「通りすがりのただの科学者」
だけでしたもう少しいれたような気がしたのに少なかったです
さて草賀魔裟斗としての最初の小説が完結しました
今回はハーメルンに投稿した他にも
初挑戦のことばかりで慣れがなかなかでず
読書の方が面白くないと思われても仕方がない部分が多々ありました
でも一つの小説が終わるってなんだか感慨深いものですね…
ではまたいつかお会いしましょう