誠にありがとうございます
こんな未熟者の書いた作品ですが楽しんで戴けたなら
嬉しい限りです
その日の夜中
霊夢は魔理沙が帰った後も今回の異変について考えていた
(ここまで実害がない異変は、はじめて…鏡を割ってなんの意味があるのかしら…)
結局、割れた鏡からは何も見つからなかった
霊夢に提供された情報は鏡が割れたという事実だけ
圧倒的な情報不足が今回の最大の敵だった
(今は考えても埒があかないわね…)
「明日、聞き込みでもするかな…」
次の日、霊夢は人里に下りていた
鏡が割れる異変がどのくらいの規模で起きているか確かめるためである
「そうですか…ご協力感謝します」
(人里の方ではまだ鏡は割れてないみたい…魔理沙の家だけ?)
霊夢が人里を歩いていると多くの人が集まっているのが見えた
霊夢はそこに急いで向かおうとしている男性を引き留めて話を聞いた
「どうしましたか?」
「いやね、鏡が急に割れたらしいんだよ」
「!?、鏡が!?」
「そうだよ、そこの八百屋の手鏡が急に割れたらしいんだよ」
「いつ!?」
「ついさっきだよ…いやぁ世の中、物騒だねぇ…あんさんも気を付けてな」
男性は走り去っていった
「鏡が…また…」
霊夢はその鏡が割れた八百屋に行こうとした
すると後ろからパリーンと耳をつんざく嫌な音が鳴り響いた
「まさか…!」
音の方へ駆け寄ると5才前後の女の子が割れた鏡を前に泣き崩れていた
「大丈夫?」
霊夢が声をかけても泣き止む様子はなかった
余程大切な鏡だったんだろう
「弱ったな…これじゃ話も聞けない…怪我はない?大丈夫?」
嗚咽で途切れ途切れになりながらも女の子は頷いた
「うん、良かったね…そんなに泣いていたから痛い所、あるのかと思ったよ…この鏡、どうして割れちゃったのかな?」
女の子はだんだん落ち着きを取り戻していき霊夢の質問に小さな声で答えた
「解らない…勝手に割れちゃったの…」
(また勝手に鏡が…)
霊夢はその子の頭をゆっくり撫でた
「鏡、大切な物だったの?」
「お母さんが買ってくれたの…」
「…そっか、それは大切な物だね…」
その子はまたぐずりだした
「あぁ泣かないで…えっと…」
(どうすれば…!そうだ、紫から貰った飴があるわ)
霊夢は昨日の朝、紫から貰った飴をポケットから出した
(紫のやつ、こういう時に役立つんだから…)
「ほらこれなーんだ」
霊夢が笑顔で飴を女の子に見せる
「飴、嫌い?」
女の子は首を横に振った
「なら良かった、これあげるからもう泣かないで…ね?お姉さんと約束」
「うん」
女の子は飴を貰うとにっこり笑った
そしてそのあとすぐに聞こえた母親の声のもとへ走っていった
霊夢は一度、神社に戻っていた
今回の鏡が割れる異変の規模の大きさに少し戸惑っているのかもしれない
「ずっと見られてたら気持ち悪いんだけど」
霊夢は後ろを振り向いて言った
すると空中に亀裂が走ったかのように穴が開き
穴の中から八雲紫が顔を出した
八雲紫は古くから存在している妖怪で
その力も並大抵の妖怪とは比べ物にならないほどである
性格の方は胡散臭く信用できないためか
人間、妖怪双方より嫌われている
彼女の能力"境界を操る程度の能力"で
スキマと呼ばれる境界を作り出し
神出鬼没に行動する
「あら?いつからバレてたのかしら?」
「結構、前から…あんた今回の異変どう思うの?」
「何の話かしら?」
「惚けないであんたほどの妖怪なら把握してるはずよ、鏡が割れる異変」
霊夢の台詞を聞くや否や紫は黙った
「霊夢、今回は…この異変には関わらないで」
「はぁ?それは出来ないわよ、私が博麗の巫女である限り」
「…でも」
「いい加減にしてよ、あんたらしくもない、なにか知ってるなら言いなさい」
「この異変は…私たちだけの問題じゃないの」
「はぁ?」
「この異変の元凶は…外界」
第一話お楽しみ頂けましたでしょうか?
プロローグと比べて半分ほどの長さになっており
満足して頂けないかもしれませんね
申し訳ありません
次回からは少し長くする予定です
さて次回ですが小町と四季様の行動を書く予定です
次の更新は今回よりも少し遅れます
気長に待って戴けたら幸いです