東方結鏡   作:草賀魔裟斗

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更新が遅れて申し訳ありません
かなり今回の回は悪戦苦闘しており
誤字、脱字があるかもしれません
それでも楽しんで戴けたら幸いです



二話 新たな扉の開く音

「はぁ?」

紫の予想外の発言にすっとんきょうな声が出た

「外界?博麗大結界を越えたとでもいうの?」

「博麗大結界は人間を遮る物であって物や動物なら結界を越えれるでしょ?」

「動物がスキマを操るとでもいうの?」

「動物や物なら結界を越えれるなら力はどう?」

「そりゃ…あれ?」

普通であれば人間と同じなのだから結界は越えられはず

外界の能力の有無ですら幻想郷からは確認できない

しかし…いや、だからか霊夢には

"外界からの何らかの力が結界を越えない"とは断言できなかった

「そう、私たちには"力"が結界を越えないとは断言できない」

「でもそれは"外界に能力が無い"って証拠のはずよ」

「それは幻想郷の常識よ、外の世界にもし能力があってそれが結界を越えれるものだったら?」

「それも紫の勝手な想像でしょ?」

「でも貴方も思っているんじゃない?、正しいかもしれない、紫の言うとおりかもしれないって」

「胡散臭い…ほんとあんたって胡散臭い!」

霊夢が神社の方に後頭部をかきむしりながら進む

「どこいくの?」

「もう少し寝るわ…誰かさんのせいで頭、痛いもの」

紫は苦笑いしながらそのようすを見届けた

「だから…この異変に関わってほしくないの…もしここに貴方が帰って来なかったら…私は…」

紫は一人、空を見上げしばらく物思いにふけた後、スキマに消えた

 

 一方ここは紅魔館のある霧の湖

紅魔館には永遠の紅い幼き月と呼ばれる吸血鬼

レミリアスカーレットが生活している

とはいえ吸血鬼という種族上

昼間は静かな物である

そこに小町は通り掛かった

「おかしいな…結構歩いたし人里が見えてきてもいいと思うんだけど…」

「どうしましたか?」

突然の声に驚いた小町だったが声の主を確認するとホッと胸をなでおろす

「美鈴か…びっくりしたなぁもう」

「えへへ、静かな物でしょ?夜になると賑やかなんですけどね…」

「真面目だなぁ…あたいならサボって遊びに行くねぇ」

「門番は…みんなの命を預かってるから…私は皆の命を預かってるから…」

門番について語っている美鈴の目は真っ直ぐとしていた

「そうかい…」

小町は少し影を含んだ表情で美鈴を見た

「ところでどうしたんです?サボってきたなら早めに帰った方が…」

「あはは、別にサボってないから心配しなくていいよ、それより人里ってどっちだっけ?」

「あれ?人里にご用ですか?珍しいですね」

「あっいや、人里に用事って訳ではないんだけど…」

「?…訳ありですか」

美鈴は凭れていた壁から身を離した

「…そんなとこ」

「…まぁ深くは聞きませんよ、人里まで案内しますよ」

「えっ?良いの?」

「貴方が咲夜さんに言わないのであれば…それに口で言うより案内する方がいいと思いません?百聞は一見にしかずってね」

「ならお願いするかな…」

小町と美鈴の声が紅魔館から遠退いていく

しばらくして紅魔館のメイド長、十六夜咲夜が出てきた

彼女は時を操る程度の能力をもった人間だ

人外ばかりの紅魔館で唯一の人間で

完璧で瀟洒なメイドとも呼ばれる

その呼び名に正しく

どんな仕事も完璧に素早くこなす

「美鈴、昼食の準備が…」

咲夜は門番の居ない門のまえでしばらく絶句した後

空を見上げて呟いた

「また…早く見つけないと…昼食が冷めてしまう」

瞬間、咲夜はその姿を消した

 

四季は妖怪の山の近くを走っていた

「小町、どこ?」

「おや?どうしました?閻魔様」

からす天狗の射命丸文が四季に声をかけた

「小町を見ませんでした?ここら辺にいるはずなのですが…」

「うーん見ませんでしたね…第一さっきまで取材してましたし…」

「取材?」

文が目を輝かせて語った

「今、幻想郷全体で鏡が割れるという異変が起こっています!そしてついに私たちは博麗の巫女とスキマ妖怪が謎の会談する姿を捕らえる事に成功しました!!これから博麗の巫女は異変解決に乗り出すのか!?これで今回の記事はこれで決まりです!」

「…幻想郷全体で?もう少し詳しくお願いします!」

文は食い気味な四季に少し戸惑いながら口を開いた

「えぇ…人里で二件、魔法の森で一件鏡が何もないのに急に割れてしまうという異変が起こっているんですよ、もっとも、それで怪我をした人間はいないらしいんですけどね」

「異変…さっき博麗の巫女が異変解決に乗り出すのかとか言ってましたよね?」

「はい、あのスキマ妖怪と一緒にいるのをみました」

「なら小町も博麗神社に…ありがとうございます!」

「えぇ閻魔様もお気を付けて」

四季は文の言葉を聞いてか聞かずか博麗神社方面へ向かっていった

「これも異変でしょうかね、死神と閻魔様が生人に関わるなんて…少し探りをいれた方がいいのかもしれない…」

文はその場から姿を消した

 

「…それは不穏ね」

ここは白玉楼

亡霊が集まる所謂、霊界だ

ここの主、西行寺幽々子は穏やかな性格で有名だが

今日は違った

紫が今回の鏡異変の事を伝えに来た為か

いつもの幽々子とは違い不安に彩られた真剣な表情だった

「あんたのそんな顔、何年ぶりかし

ら」

「それも仕方ないでしょ…まさか小さな異変だと放って置いたものが外界と関わっていたなんて…」

紫は出されたお茶を落ち着いた様子で飲んだ

「それもそうよね」

「外の人間がこっちに、来るとかはあり得ないの?」

「それは無いわ、博麗大結界は意思の有るもの、"自分"という概念のある物には激しく抵抗するもの」

紫が茶飲みを置く音が虚空を揺らした

「ただ、"力が届く"ってだけでもかなり驚異よ、私達、

 幻人《まぼろしびと》にはね」




二話、お楽しみ戴けたでしょうか
個人的になんか、いろいろ詰め込み過ぎたかもと後悔中です

さて次回ですが外界について触れようかなと思います
更新は遅くなるか早くなるかは分かりませんが
気長に待って戴けたら幸いです
では次回、お会いしましょう!
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