東方結鏡   作:草賀魔裟斗

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前話に引き続き遅くなって申し訳ありません
今回は外界の内容です
ここからオリキャラが段々、多くなってきます
ネーミングセンスは皆無です、すみません


四話 鉄の檻の中

ここは外界

幻想郷とは結界で遮られた

非情な現実とネオンの明かりで彩られた不動であり鉄の世界

幻想郷よりも時の流れは早く

ボーッとしていると取り残されそうになる

人々は妖怪や闇といった原始的な恐怖は忘れ

全ては"科学"の名の元、人々は便利に暮らしている

その幻想郷にはない"科学"の発展

それは外界の真の意味での夜を無くし人々から怪異や魑魅魍魎の類いの記憶を確実に奪っていった…

 

外界の夜中の病院

病人はもう寝静まっている時間帯だが

廊下に急にスキマが現れた

スキマは本来、互いに干渉しないはずの外界と幻想郷を繋ぎ主と主が望んだ者のみを通す扉となる

スキマから紫が姿を現した

紫は迷いなくある個室の病室の前まで行き、その病室の扉の前で立ち止まり

消えるように小さな声で扉の向こう側に語りかけた

「カオル、まだ起きてるかしら?」

「起きてますよ、入ってください」

その声にしたがい紫は扉をあける

中には白髪で気弱そうな少年が上体を、起こした状態でいた

紫に向けられたその目は血のように赤い瞳だった

「どう?調子は」

「…」

「そ、そうよね、よかったらとっくに退院してるわね…ごめんなさい」

「紫さんが謝る事ではありませんよ、これは俺の問題ですから」

「そう…やっぱりカオルは優しいわね…」

「…紫さんが来てくれるお陰ですよ」

「いやぁねおだててもなにも出ないわよ」

紫はせっせと花の入れ替えをすると病室を出ようとした

「いつも短くてごめんなさいね」

「良いんですよ少しだけでも来てくれるだけで嬉しいです」

「…幽玄は来てないの?」

カオルは黙って紫から目をそらした

「…そう…それじゃまた明日ね」

「紫さん!」

いつにもまして大きな声でよび紫は驚いて振り替えった

「なに?」

「紫さんは俺の前から消えたりしないよね…俺、もういやなんだ誰が俺の前から消えるの…」

「カオル…私は消えないよ、絶対に消えない…からカオルは泣かないで絶対…それじゃあねまた明日」

紫は病室から出た

「私は消えない…か…ろくな事言わないわね私って…」 

紫はドアにもたれかかり静かに拳を握りしめた

 

 翌日、その病院前のバス停

「蓮子、遅いなぁ…」

バタバタとした足音に少女は目を向ける

「ごめん!メリー待った?」

「10分遅刻」

「だからごめんって…」

バス停で一人10分待っていたのはマエリベリー ハーン 

名前が長いため周囲の友人からはメリーと呼ばれている

外界の人間だが幻想郷の住人と同じような力が使える

能力は結界の境界が見える程度の能力

過去に夢の中で幻想郷に迷い込むこともあった

性格は温厚でおとなしいタイプ

そんなメリーの後で来た少女は宇佐見蓮子

彼女もまた幻想郷の住人と同じような力が使える

能力は星を見ただけで今の時間が分かる程度の能力

しかし日本時間にしか対応していないため

外国や異界では正確な時間は計れない

性格は行動力があるタイプ

時間はかなりルーズで待ち合わせには必ず遅れてくる

この二人は秘封倶楽部というオカルトサークルをつくり活動している

「ここ?メリーが境界を見たっていうのは」

「う、うん…でも蓮子、今回の境界は…変なの」

「変?」

「うん…人為的に作られたと言うか…自然にできた境界ではないような気がするの」

「人為的に境界を?そんな事可能なの?」

「分からない…から怖くて…」

蓮子がメリーの肩に手を置く

「大丈夫」

真っ直ぐにメリーを見つめ蓮子は続けた

「分からない事を怖がってたら何も産まれない、行動しないと…知ろうとしないと闇はいつまでも晴れないよ」

「蓮子…」

「行こうメリー、時間が勿体無いよ」

「…うん」

メリーの不安は晴れずにいた

そんな矢先

後ろから野太い声がした

「境界がどうしたんや?」

「「!?」」

二人は固まった、目の前には見るからに素行が悪そうな男が立っていたからだ

サングラスに金髪、革ジャンを来ていた

バイクから降りたばかりか左手にヘルメットをぶら下げていた

「えっ…えっと…」

「あの…えっと…」

二人はジリジリと後ろに下がっていく

「あぁそう怖がらんでえぇわ、何も取って食おうなんて思てないわ」

「えっ?」

「いや俺の友達で境界を操る言ったかな…能力をもってる奴がおってん、んであんさんたちの会話聞いてたら気になったんや、盗み聞きしてもうてすまんな」

「そうでしたか…えっと…」

「あぁ紀伊幽玄や、幽玄って呼んでな」

見た目は不良のようだが

話を聞く限りそこまで悪い人でも無さそうだ

メリーが申し訳無さそうに言った

「じゃ…あの、その友達の所まで案内してくれますか?」

「えぇけど…おるかな…あいつおる時とおらん時があるんや」

次に蓮子が幽玄に話しかけた

「何て言う人なの?幽玄の能力者の友達って」

「紫や…八雲紫、共通の友達で知り合ったんや」

「そのご友人がこの病院に?」

幽玄が驚いたようにメリーを見た

「そうや、ようわかったな」

「何て言う病気なの?その人」

蓮子の質問に幽玄は少しうつむき黙ってしまった

「あれ、しまった…」

あの一言で気まずい空気を作り出した蓮子にメリーが小声で一喝入れた

「蓮子!」

「えっとすみません…なんか聞いたら…不味かったというか…非常識だったというか…」

「えぇんや、気にするな、あいつの病気に関してはまた、別の機会に話すわ、ひとまず病院に入ろか」

三人は病院に入っていった




四話お楽しみ戴けましたでしょうか?
蓮子やメリーが出て来てやっと外界らしくなってきましたねー(他人事)

さて次回ですが霊夢たちの外界入りを書くか
幻想郷内の事を書くかどっちかです

次回も読んでいただけたら嬉しい限りです
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