サイヤの下級戦士が幻想入り   作:霧雨悟空

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ここでは初投稿になります。へたっぴさんですが、最後までやれたらと思います。
では、よろしくお願いします(^^;


最悪の初対面

孫悟空ことカカロットの父、バーダック。

 

彼の上司の部下であるドドリアたちに仲間を殺され、一人反逆を決意。

傷をものともせず強大な敵に一人立ち向かっていた・・・。

 

 

「これで・・・これで全てが変わる・・・!この惑星ベジータの運命・・・オレの運命・・・!カカロットの運命・・・」

彼の目の前にいる強大な敵、名は宇宙の帝王であるフリーザ。

フリーザは、目の前の虫ケラを消すべく右手の指先にエネルギーを込める。

 

「そして・・・きさまの運命もッ!」

言い終わると同時に、バーダックの右手に全てを込めたエネルギー弾を発生させる。

 

 

「これで最後だあああああッ!!!!!」

バーダックは裏切った主君へ向けて弾を投げつける!

 

 

しかし・・・

 

 

「・・・フッ、ホホホホホ・・・!」

彼の攻撃が当たる前に指先のエネルギーを一気に巨大化させたのだ。

バーダックの投げたエネルギー弾は、空しくもかき消されてしまった・・・!

 

「なっ、何ッ!?」

 

フリーザは指先を曲げ、バーダックのいる方向へまっすぐと飛ばす。

彼の部下たちも巻き添えにしながら・・・

 

 

「フ、フリーザさまあああああッ!」

「あああああああああああッ!!!!!!」

 

バーダックも、なす術なく弾に呑まれてしまった・・・。

 

「カ・・・カ・・・ロッ・・・ト・・・!」

バーダックが散り際に見た最後の予知は、自分の息子がフリーザに立ち向かう姿であった。

 

 

(戦闘力の低いガキが、あんなに強いヤツ相手に立ち向かうってか・・・へっ、笑わせてくれるぜ・・・!)

「カカロットよーッ!!!・・・」

 

そして、惑星ベジータもサイヤ人も、惑星にいた部下もまとめてフリーザによって消されてしまったのであった・・・。

「ほら見てごらんなさい!ザーボンさん、ドドリアさん!こんなに美しい花火ですよ!ホホホホホ・・・!」

 

「・・・ッ!」

消えゆく惑星を見るザーボン達。

 

 

カカロットよ、オレの意思を継げ・・・。

サイヤ人の、惑星ベジータの仇を・・・お前が討つんだ!

 

 

宇宙に残されたのは、辺境の星、地球へ向かう小型宇宙ポッドに乗せられたカカロット、そして・・・

彼の仲間であるトーマの、形見がわりの血染めのバンダナが漂うだけであった。

 

 

 

 

「はあ~、今日も参拝客が来なくて退屈だわ」

「そんなのいつものことだろ?霊夢」

 

舞台変わって、ここは幻想郷。忘れられた楽園とでも言うべきだろうか。そこにある参拝客と賽銭の来ない神社、博麗神社。

そこの巫女である博麗霊夢、その友人である霧雨魔理沙。今日もまた暇つぶしにしゃべる日々である。

 

 

「だいたい参拝客が来ることなんて余程の物好きしかいないだろ。私は毎日遊びにきてやってるけどな」

「なによ、魔法の練習ほっぽらで遊びほうけてるくせに」

「遊びほうけてるんじゃあない。むこうから暇になってくれるんだぜ」

「なによそれ」

と、鼻を鳴らしながらも満更ではない表情で笑う。

 

 

そんな日々を送っている、そんなある日・・・

 

神社の石畳に激突するかのような激しい爆発音が突如聞こえたのである。

霊夢は思わずお茶を噴き出して鼻に入ってしまった。

 

 

「ゔええッ!?あっつッ!急になんなのよ!?」

「なんか爆発したような音がしたが・・・もしかして妖怪が襲い掛かってきたとかか?」

魔理沙も結構のんきしてたが、急なシリアス顔に変貌。

 

「だ、だったらさっさと退治に向かいましょ。ああっ、お茶が鼻に入って痛い・・・」

霊夢たちは武器を持ち、警戒しながら石畳に近づく。

 

 

「気をつけろ、もしかしたらいきなり襲ってくるかもしれないぞ」

自慢のミニ八卦炉を片手に構えていつでも準備完了といわんばかりの自身持ち。

 

「ええ、分かってる。その時は即座にお札一発で倒して見せるわ」

と、ちょっと震えながら、へっぴり腰でお祓い棒とお札を持つ。

 

(・・・そんなへっぴり腰で大丈夫なのか・・・?)

石畳の煙が晴れる。そこから現れたのは・・・

 

 

血だらけ傷だらけで倒れている男の姿があった。

身に纏っていたものは破壊でもされたのだろうか。着ているのは下半身のスパッツだけだったのだ。

 

「お、男!?それも見たことのない服装だし・・・なんだかとんでもない大けがをしてないか?まるで、さっきまでケンカでもしてきたとでもいわんばかりの・・・」

まじまじと見つめる魔理沙。気味悪がらず肝が据わっているようだ。

 

 

「き、きき、気をつけてよ!きっとフリをしてるだけかも・・・」

その反対に、ビビッて声があまり出てないぞ霊夢。

「でもよ、マジの大けがだぞこいつ。どうする?」

 

「そ、そうなの?だ、だったら、うちでけがの看病とかしなくちゃ。魔理沙、あんたは足を持って。私は上半身を持つから」

「ああ」

と、内心ビクビクしながら男を運ぶ霊夢たち。

 

 

この男は何者なのだろう?どこから来たのだろう?そう思いながら二人は室内へ寝かせる。

 

 

それから数日が経過し・・・

 

「なあ。数日も目が覚めてないぞ。ひょっとしてこいつ死んでるんじゃないか・・・?」

「ば、馬鹿なこと言わないでよ!」

霊夢が思わず怒る。

 

「私は毎日この人の看病をしてたのよ。きっと奇跡が起こって目が覚めるはずよ!そんな簡単に死んだとか言わないの!」

「わ、悪かった」

 

 

男の指がピクッと動く。少し呻きながらまぶたもゆっくりだが開き始めている。

 

「お?霊夢!ちょっと見てくれよ!」

「え?・・・あっ!」

男が目を覚ます。彼の目の前には、二人の見知らぬ少女が映りはじめる。

 

 

「・・・。」

 

 

「よかった、目を覚まして。私と友人が、ここまであなたを運んで看病してたんです。数日も目が覚めなかったから心配だったんですよ」

霊夢が少し涙を出しながら語る。

 

「そうそう。だから私たちに感謝してくれよな。でなきゃ、あんたはとっくに死んでたかもしれないんだ」

魔理沙も嬉しそうに話す。さっきあんなこと言ってたので気まずさもあっただろう。

 

(もしかしたら死んでいただと?まさか、オレはまだ・・・?・・・だが、オレが本当に生きているかどうかまだ分からないな・・・)

彼は自分が今感じているなにかを考える。

 

 

「ところで、あなたの名はなんて言うんですか?」

「・・・オレを助けてくれたことは感謝してやる。だがな、オレはてめえらみたいなやつに名乗る気はねえな」

と、鼻を鳴らしてそっぽを向く。

 

 

「にゃに~ッ!?せっかく助けてやったのに、その態度はなんだ!お前には感謝の「か」の字も出ないのかよ!?」

あまりの態度の悪さに魔理沙が怒る。

彼女は礼儀作法には案外うるさいほうなのだ。

 

「ちっ、うるせえ女だ・・・。ともかく、もう寝るからオレに話しかけるな」

機嫌を悪くした男はそのまま眠りについてしまった。

 

 

その日の夜・・・

 

 

「なんなんだよ、本当に!あれが助けられたやつが取る態度かよ」

「まあまあ、落ち着いて。もしかしたらまだ状況が呑み込めてないだけかもしれないじゃない。数日もすればきっと落ち着いて、話してくれるようにはなるわよ」

魔理沙を諫めながら彼をフォローする霊夢。

 

(でも、なぜかしら。彼にはそんな雰囲気なんて全くなさそうに感じるのだけれど)

霊夢の勘はだいたい当たるのだ。

 

「ふんっ、どうだか。まあいいや。私は帰るけど、そいつには用心しておいたほうがいいんじゃないか?きっとあんなことやこんなことされるかも・・・」

「こら、からかわないの!」

赤面しながら怒る霊夢。その姿を見て笑う魔理沙。

 

 

「あはは、そんじゃまたな!」

箒にまたがって魔法の森へ飛んで帰って行った。

 

 

「でも、見た目は悪い人じゃなさそうだし・・・しばらくはうちで保護しようかしらね。

それになんだか・・・ううん、なにを考えてるのかしら私」

と、男を神社で匿うことに決めた霊夢であった。

 




と、今回はここまでとなります。pixivで連載しているものを加筆修正してお引越ししようと。
この話は某サイトで連載させていただいております、悟空の幻想入りの前日譚というか番外編というか。
本編で語らなかった部分の補完をする形でやることとなりました。

不定期になるかもですが、どうぞよろしくお願いいたしますね。
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