そろそろ本編で出されたアレの話にさしかからないと進まないしね(^^;
では、久々にお楽しみあれ〜
豊聡耳神子の目覚め…だったのだが。
バーダックは宮司姿のままやってきてしまったので、神子は終始笑わずにはいられなかったようだ。
霍青娥、宮古芳香、蘇我屠自古、物部布都にも笑われたために、最初は不機嫌そのものだったバーダックもすっかり慣れてしまったので、怒るに怒れなかったのである…いや、むしろ呆れたといったところか。
神子はそんなギャップの違いが気に入ったのだろう。道教に入らないかと勧めたが、あっさりと断った。
そして、人気を争いながら数週間の時がすぎた…
「バーダックさーん、私のお祓い棒知らない?」
霊夢が修行中のバーダックに尋ねる。
「あー?知らねえな。お前がなくしたんじゃないのか?」
「そう?どこにいったのかな…」
すると、どこからともなく何かが回転しながら襲ってきた!
「ッ!バーダックさん危ない!」
「なんだ?」
バーダックは回転してきたそれを難なく掴む。
「ん?これがそうか?」
「それよ!そのお祓い棒を探していたのよ」
「でも、なんで急に…まるで自我を持ったかのように…あっ」
「?」
バーダックが掴んだお祓い棒が再び動き出し、なんと自ら離れて顔面を叩きだした!
「お、おい霊夢!こいつをなんとかしろ!お前のもんだろうが!」
バーダックは必死に捕まえようとするが、遮るように叩くので思うように掴めない。
「そ、そんなこと言ったって…あ、魔理沙。それに咲夜も」
「あーあ、霊夢もああなってたのか」
「まるで私たちみたいね」
「私たちって?もしかしてアンタたちも同じようなのが?」
「ああ、私はミニ八卦炉がいきなり火を噴き出してな。何も触ってないのにだ。妙だろ?」
魔理沙は自分が燃えないように常に右手に持っている。おそらく飛んでる最中も火が噴いたりしていたのだろう。
「私はそこら辺に落ちていた短剣を拾ったわ。しかも、それは相手に向かって勝手に刺さりにいく代物ですわ」
咲夜はそう言って短剣を取り出す。
「へー、魔理沙はともかく…なんでアンタはそんな変なのを拾おうと思ったのよ」
「銀のナイフだって素材がバカにならない消費物だし」
「だからって怪しいのを拾うな」
「…おい、無視してないでさっさと助けろ」
すっかり忘れられていたバーダック。もはやキレる一歩手前である。
「あ、そうだった!ごめんごめんバーダックさん!すぐ助けるから…へ?」
霊夢の横を咲夜の短剣が擦り、もがくバーダックの右腕に直撃した。
「ぐあっ!…負け犬メイド、やったのはてめえか…!?」
「ち、違うわよ!わたしはなんにも…」
「ほーう、そうかそうか。さてはあの時のことを仕返しにやったってわけか」
咲夜は誤解を解こうとするが、バーダックは全く耳を貸さない。
咲夜が言えば言うほど誤解は増すばかりである。
「まあまあ落ち着けって2人とも。咲夜だって故意でやったわけじゃないんだからさ…」
魔理沙が近づこうとした瞬間、いきなり八卦炉が火を噴きだした。
「ばッ、止まれ、止まれっての!」
魔理沙は必死に火を止めようとする。が…
真っ黒なマスタースパークもおまけで発射された!
真っ黒なマスタースパークも短剣同様、バーダックに直撃である。さっきまで襲っていたお祓い棒だけは無傷だ。
「あー…ごめんバーダック…」
「てめえもか魔理沙…?オレにさんざん喧嘩売って負けてるから腹癒せか?」
「な、なんでだよ!第一、私は火を止めようとしたんだぞ!マスタースパークも勝手に出るなんて想定できるわけないだろ!」
咲夜に続いて魔理沙もとばっちりである。
そんな様子を見かねた霊夢は、とうとう怒った。
「もう!バーダックさんさっきから誤解しすぎよ!魔理沙たちの武器が勝手に動いたって言ってるのに、そんなに怒る必要ないでしょ!」
「じゃあ霊夢、お前はなんだ?さっきのお祓い棒だって、オレにあんな仕打ちをさせるために仕組んだんじゃないのか?」
「なっ…」
「失くしもしないくせに、よくあんなホラが吹けたもんだぜ。てめえもどうせアイツらと同じ気持ちなんだろ?」
「違うって言ってるでしょ!分からず屋のアンポンタンッ!!!
だいたいなにさ、人の話もろくに聞かないで!それに、神社の手伝いもしないで修行なんかして…ちょっとでも神社の貢献になるようなことした!?」
「オレにはどうでもいいことだ。神社の貢献とやらも、そもそもてめえが腑抜けてるから人間の客が来ないんだろうが。人のせいにするんじゃねえ」
「止めないでいいの魔理沙?ありゃ相当やばいわよ」
「いいんだよ、いつものことだから。よく言うだろ?喧嘩するほどなんとやら、ってな」
魔理沙は2人をよく見ているので、どうすべきか理解しているのだ。
「でも…妙だと思わない?霊夢の様子がちょっと変よ。まるで取り憑かれてるかのような…」
「そうか?いつもと変わらないように見えるぜ」
「それはそれで失礼な言い方ね…」
「あーっ、もう分かったわよ!顔も2度と見たくないわ。さっさとここから出ていって!!!」
「てめえに言われなくてもそうしてやる。じゃあな腑抜け巫女!」
バーダックはそう言い残してどこかへと飛んでいった。
「バカーッ、あほーっ!2度と帰ってくるなー!全く、なんだと思ってるのかしら…
ああ、ごめん2人とも。見苦しいところを見せちゃったわね」
「霊夢、お前なあ…バーダックも悪いがお前も大概だぞ」
「なによ魔理沙まで。私も悪いとでも言いたいの?」
「そんな面構えしてたらイヤでも分かるだろ…」
まあまあ、と咲夜がなだめる。
「そんなことより、この武器たちが変なことになってるんだし、誰がやったのか調べるべきよ」
「…それもそうね。行きましょう。念のため武器は置いておくわよ。変な被害が出たらどうしようもないし」
「いや、あえて持っていくってのはどうだ?ちょっとは原因の一つが見つかるかもしれないぞ」
「私も賛成するわ。特に、この落とし物の短剣も気になるしね」
短剣がギラリと光る。血を好みそうな光り方をしながら。
「むー…仕方ないわね。ならそうしましょう。ただし!自分がやられても知らないからね」
「決まりだな」
「では行きますか」
霊夢、魔理沙、咲夜の3人は、突然変異した武器の理由を探るため飛び立った。
そのころ、永遠亭近くの竹林では…
「おい、オオカミ女。もう終わりか?」
「ひー、これ以上やったら死んじゃうから勘弁してー」
「チッ、つまらんな。せっかくお前の好きな満月だってのに」
(オレはシッポがないだけマシだがな)
「だってそんな強いのに満月浴びた程度で勝てるわけないじゃない…」
オオカミ女…こと今泉影狼は、バーダックに挑戦しようとしてあっさり負けたのである。
「ったく、ぶっ倒すのもバカバカしいから生かしておいてやる。ありがたく思え」
バーダックは影狼を倒さず、そのまま上空へと向かって行った。
「怖いわー、人間怖いわ…」
さらに新しく誕生した付喪神の姉妹を倒し、逆さになっているお城へと辿り着いた。
「…何もかも逆さなんだな。どこが床かはっきりしないぜ」
「なんだお前は?」
バーダックの前に少女が突然現れる。
「ここは人間が来ていい場所じゃないんだよ。即刻立ち去れい!」
「立ち去れと言われて素直に帰ると思うか?」
「ほほう、さてはお前も天邪鬼だな?どうだ、私たちの仲間にならないか?」
「…なんだと?」
バーダックの眉がピクリと痙攣する。
「わたしは天邪鬼の鬼人正邪。主人とともに世界をひっくり返そうって考えてるのさ。弱者が強者を統べる世界にね」
「…」
「とある方法で付喪神を誕生させたのも、あの巫女たちの武器をおかしくしたのも、この私たちさ!
あいつらさえ従えさせれば、お前みたいな人間にもっと裕福な生活をさせることだってできるんだ。どうだ?入る気にならないか?」
「…なるほどな、色々考えりゃいつものアイツらじゃやりそうにないことだった。それに…」
「てめえのやり方は素晴らしいもんだが…答えは…NOだ」
答えると同時にエネルギー弾を正邪に向けて放つ!
(素早い弾だ!だが…)「ひっくり返れ!」
正邪が指をクイッとさせる。すると、エネルギー弾がひっくり返り、バーダックに向けて返ってきた!
「!?」
バーダックはそれを一瞬ではじき返す。
「なるほどな、だがひっくり返すだけしか芸のなさそうなヤツなんてさっさと片付けてやるさ」
「それはどうかな?その安直な考えが命取りになることに後悔するがいい!」
とりあえず、次回で異変解決編はラストを迎えることになります。
バーダックが魅魔と知りあった物語がようやくやれそうで中の人も気合い入れて頑張れます(ぉ
では、また次回お会いしましょう