サイヤの下級戦士が幻想入り   作:霧雨悟空

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久々に戦闘描写を文字で表したのですが、動画ので慣れてるせいですっかり下手になっていたりします。
なんとなく伝わってたらいいな、と思います(^^;

では、今回もお楽しみあれ~


バーダックvs霊夢

神社から少し離れた草原。彼らはそこで戦うことになる。

お互い探りを入れながら、どっちから先に動くのかと睨み合う。

 

(しまった、彼には弾幕ごっこがなんたるものかを伝えるのを忘れていたわ・・・ま、いっか。

この闘いを通して覚えてもらうことにするわ)

うっかりな霊夢。大丈夫なのか。

 

(傷がまだ少し痛むが、気にはならんだろう・・・なんにせよ絶対に負けはしないがな)

と口の端をゆがませて笑う。

 

 

「さて、霊夢のところへ遊びに行ってや・・・お、あれは・・・」

偶然、闘い場の近くへ来ていた魔理沙。せっかくだから、見物くらいしてやろう。

 

(よーし、ちょいとばかしこの私が合図を出してやるか。それも、派手にでかい花火のようにな!)

霊夢がふと上空を見上げると、魔理沙がいることに気づき手を振る。

 

(この私が判断する限り、弾幕ごっこを知らないあの男はおそらく肉弾戦に持ち込むだろう。

逆に霊夢は、手を出させないように注意して弾幕を打ち込む)

魔理沙も手を振り返し、お互いを観察する。

 

(・・・この勝負は先に主導権を握ったやつが確実に勝利を決めることができる!)

左手に八卦炉を持ち、運動会のピストルのように頭上へ掲げる。

 

 

(・・・始めッ!!!!!)ズドァッ

マスタースパークを模した空気砲である。勝負開始だ!

 

 

先に霊夢が動き、牽制用にお札と針を数弾撃つ。

普通の弱小妖怪ならばこれだけで決着がつくので、霊夢はつまらないのだ。

 

しかし、それだけでは避けられてしまうかもしれないので、バーダックの周囲を高速で周って撃ちこむ。

(さあ、どう出る!?)

 

「ほう、変わった闘い方だ。ここのやつらは主に遠距離で攻撃するというところか・・・なかなかやるじゃねえか」

ちょっとだけ褒めて避けに転じる。

かき消せそうな弾などはぶつけて打ち消し、手や蹴りで払いのけながら避ける。

これまでに数々の惑星で闘い、荒らしまわった経験が生きているのだ。

 

(へっ、いい運動になるぜこれは。ここでの闘い方は十分理解できたッ!)

 

 

「むっ、ここでちょっと脅かしてやろうかしら。霊符「夢想封印」」

スペルカードを発動し、牽制弾幕よりも遥かにでかい弾幕が霊夢の周囲に集まる。

 

牽制弾幕を軽々といなし、霊夢のもとへ飛ぶバーダック。

霊夢はこの機会を狙っていたのだ。

 

「来たッ!」

お祓い棒を彼のいる方向へまっすぐ指し、夢想封印を放つ。

 

 

バーダックはそのわずかな隙間たちを潜り抜け、一気に霊夢のいる方向へ近づく。

ここでようやくバーダックの攻撃の番。

左拳を振り、顔面へ当てるつもりだ!

 

危機を感じた霊夢はお祓い棒でバーダックの左拳を受け止めるが、威力が強いので弾かれた。

さらに追い打ちをかけるつもりだ。

 

しかし、バーダックの避けた夢想封印が追うように返り、バーダックの背後に全弾命中し、さすがのバーダックもこれには驚いた!

「チッ、追尾性だったか・・・!」

 

 

バーダックが背へのダメージを気にしているほんの一瞬が、霊夢が攻撃するチャンスを与えてしまった。

お祓い棒を回転させて突撃してくる!

「はあああああッ!」

 

棒を槍で刺すように腹を突き、至るところに絶え間ない連打をかます。

 

(スカウターがないのは残念だが・・・こいつオレ並みのパワーを持ってやがる・・・!

あんなひょろい体型で信じられん強さだぜまったく・・・)

 

 

「おお!?霊夢が押してるぞ!これはひょっとすると圧勝できるんじゃないか!?」

さっきの観察はなんだったのやら。

嬉しそうに驚く魔理沙である。

 

「とはいえ、あいつもただやられっぱなしじゃ済ませないだろう。

きっとどこかで反撃できるチャンスを狙っているはずだ」

 

 

棒だけでなく、パンチや蹴りなども駆使してバーダックをじわりじわりと追い詰めていく霊夢。

彼女は確信していた。己の勝利を。

(ようし、いける。いけるわ!)

 

反撃せず、できずにやられ続けるバーダック。

「・・・へっ」

「何を・・・笑ってる暇があるのかしら!?」

バーダックが霊夢にやろうとした、顔面に一発喰らわす攻撃を逆に返される。

 

「ど、どうよ・・・」

 

 

「ふふ、すまなかったな・・・オレは驚いてたんだ・・・

オレのような強いやつがここにいるなんてよ」

口元の血を右手でぬぐい取り・・・

 

「てめえのパンチ、くすぐったくてかゆいんだよ。パンチってのは・・・こうやるんだぜ」

霊夢の腹へ思いっきり左拳を打ち込む!

 

「うわっ」

どこぞの悪霊がやられる声を出して呻く。血こそは出なかったが、相当効いたのだろう。

(いたた・・・お、思いきり油断していたわ・・・)

 

 

「あっ!れ、霊夢、大丈夫か!いま助けに行・・・」

やられた霊夢のもとへ行こうとする魔理沙。しかし、そうはさせないとバーダックが止める。

 

「ど、どけ!」

「なぜどく必要がある?邪魔をするならてめえもあいつみたいにしてやってもいいんだぜ?」

 

「闘いの邪魔をされるのは、このオレ、サイヤ人にとって侮辱そのものでな。

もしこのまま行くのなら容赦しない」

「だ、だからといって、あれはやりすぎだろ!私は・・・うっ!?」

 

魔理沙は、彼からドス黒いなにかを感じ取った。彼は本気で言っているのだ。

虫けらのように殺すくらい訳ないのである。

基本的に自分のことしか考えないサイヤ人は、他人の命など蚊ほど気に留めない。

 

魔理沙はこれ以上反論しても無駄だと考え、引き下がった。

(あいつは本気だ。やると言ったらやる凄みがある)

 

 

「フン・・・さあ立てよ。寝てる場合じゃねえぜ」

なかなか起き上がれない霊夢を挑発するバーダック。

 

「ぐくっ・・・さ、さっきは完全に油断していた。でも、もう負けないわ!

まだ勝負は表の一回なんだから!」

呻きながらなんとか起き上がる。

 

「(表の一回・・・?)そうこなくちゃな。オレを少しでも満足させてくれよ」

お互い構えなおす。

 

 

(見栄を張ったとはいえ、このままじゃ勝ち目なんてあるわけないじゃないの・・・

修行してなかったツケがこんなところでやってくるなんてね)

 

「どうした?来ないのならこっちからいくぜ」

その場から消え、一気に霊夢の間合いに近づくと同時に再び一発入れる。

霊夢は次の一撃を予測して防御し、なんとか連撃を防ぐことはできた。

 

「一発受け止めたくらいでいい気になるなよ」

防御された右手を放し、回転して霊夢の頭にかかと落としを決める。

(次の攻撃が速すぎて読めない!・・・こっちかしら!?)

勘を頼りに、バーダックのいる位置と攻撃を予測する。しかし、またしても外した。

なぜなら、それを考えているうちに連撃されているからだ。

 

必死に防御するが、長くは持たない。そう考えた霊夢は・・・

(こ、こうなったら最後の賭け・・・全力の弾を撃てば、きっと・・・!)

悟られないように霊力を込めはじめる。

 

 

「そらそらどうした!てめえはただ打たれ続けるだけのサンドバックか!?やはりただの女だな。

こんなんじゃリハビリにもなりやしないぜ」

 

(できた!夢符「封魔陣」!)

ふっ飛ばされると同時にスペルカードを発動、バーダックを縛り付ける!

「なにッ!?う、動けん・・・」

 

「そしてこのままフィニッシュを決めさせてもらうわ!」

頭上にどデカい陰陽玉が出現した!これぞとっておきの切り札だ。

「霊夢のヤツ本気か!?あれを喰らわすなんて・・・」

 

魔理沙も、とんでもない危機と嫌な予感を感じ取った。

「ここら一帯ふっ飛んじまうぞ!やめろ霊夢!やめるんだーッ!!!!」

 

 

(ここまできて、今更やめることなんて出来ない!勝つのは私なのよ!)

お祓い棒を振り下ろし、陰陽玉をバーダックめがけて落とす。

彼の眼には、あの時のことを思い出していた。

自分がフリーザに負けてしまったときと似ていたからだ。

 

「くそっ!このままでは避けられん・・・なんとか振りほどかなくては・・・!」

なす術なしである。

そのまま陰陽玉は彼に命中し、周囲はすさまじい爆風と稲光が発生した。

 

 

「や、やったかしら・・・?そ、それにしても疲れたわ・・・」

ひとまず安心する霊夢。

 

「あいつもやりすぎだとは思うが・・・ッ!?」

魔理沙がなにかに気づく。霊夢に呼びかけようとしたが・・・

 

 

時すでに遅し。やられたと思っていたバーダックがなぜか脱出しており、

そのまま霊夢の背後に強烈な一撃を叩き込んでいたのだ。

 

地にたたきつけられ、霊夢はそのまま気を失った。

「あ、危なかったぜ・・・爆発の瞬間にあの十字架ってのを抜け出せなかったら・・・

オレが負けてただろうな」

 

勝負はバーダックの勝ちだ。

 

 

「・・・はっ、こ、ここは・・・神社?」

数時間後、霊夢はようやく目を覚ました。そして、魔理沙から、負けたという事実を聞かされた。

 

「・・・そう、私は負けたのね。」

「・・・ああ。あいつ、お前を運ぶ気がないからって言ってたから、私がここまで運んだんだ。

ホント、あいつって優しさってのがないんだろうな」

魔理沙は鼻を鳴らして愚痴をこぼす。

 

「無様なものだな。あれだけ自信に満ちたような顔をしていながら、このオレに負けるんだからよ。

詰めが甘いんだよてめえは」

馬鹿にするように笑うバーダック。

 

 

「お、お前・・・!」バチンッ

魔理沙は、そんな彼が許せなかったのか、頬にビンタした。

 

「相手の負けをそんなに馬鹿にする必要があるか!?いくらなんでも言いすぎだぞ!」

「事実を言ったまでだ。そんなくだらねえこと、オレには関係ない」

「くっ・・・」

魔理沙は驚きを隠せなかった。どうしてここまで相手を侮辱させられるのだ。

どうしてここまで、自分さえよければそれでいいと思えるのか。

 

「・・・お前、そんなんじゃ、ここから先ろくな人生送れやしねえぞ。

たとえその行動が正しいと思ってもだ」

「・・・フン」

 

 

バーダックが上空を見上げていると、さっきまで青かった空が急に紅くなりはじめた。

どこからともなく発生した霧が、空を染めたのだ。

 

「これは・・・異変だわ。魔理沙!」

「おう!・・・でも、その体で大丈夫か?なんなら私が代わりに・・・」

「いえ、今の私じゃ体がボロボロだから・・・とても戦える状態じゃないわ」

霊夢は、万全の状態で戦うことはできないとわかっていたのだ。

 

「だから・・・私の代わりに、バーダックさん。

あなたは魔理沙と一緒に戦ってあげて。いいかしら?」

「なっ・・・何言い出すんだよ!?私がこんなやつと一緒に向かえってか!?

そんなのぜーったいにお断りだかんな!」

 

「私ね、どうしても彼がそんなに言うほど悪い人じゃないって信じてるの。お願い」

霊夢は、あれだけやられたにもかかわらず彼を信じている。

 

 

「オレは命令されるのは御免だ。じゃあな」

バーダックはどこかへと飛んで行った。

彼奴等にあれだけの行動をされれば、命令されるのは嫌うのも当然である。

 

「はあ・・・だから言ったんだって、あいつとは無理だ。

そこでおとなしく安静してるんだ。私がすぐに終わらせてくるからな!」

魔理沙は、霊夢にそう言って異変の起きている場所へと向かった。

 

 

 

どこへと行くあてもなく飛ぶバーダック。しかしそこには・・・

「ん・・・なんだあの建物は・・・」

 

おそらく霊夢の言っていた異変とやらが起きている場所なのだろうか。

彼は偶然にもそこへたどり着いていたのだ。

ここでも、きっと霊夢のように強いやつらが潜んでいるのだろう。

そう考えると、バーダックは心なしか腕が疼いていた。

 

「さっきのじゃ物足りない闘いだったからな・・・

ついでにここのやつらとも戦って、この場所のことをもっと知り尽くしてやるとするか」




で、バーダックたちの戦闘力なのですが、彼は幻想入り以前の戦闘力そのままの10000前後となっています。
霊夢たちは、人間や妖怪など種族によってばらつきが生じるので、平均2000~8000ほどのパワーになります。
しかし、異変や修行などでインフレが生じることになります。
(そうでないと悟空ので設定したパワーバランスが変なことになるし(^^;)
でも、あまり深く考えずにやるつもりですので、これは多分すぐ死に設定になるでしょう(^^;

さて、このまま次回に続きますが・・・
東方原作なぞり書きはつまらないと思うので、その前後のストーリーだけでやっていくつもりです。

では、また次回お会いしましょうか
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