・この小説はR15指定です。
・グロシーンや暴力シーンが含まれる事があります。
・PSO2内の創作キャラクター達のお話しです。
・オリジナル設定、オリジナルの世界観があります。
・パロディ小説ですが、知らない人でも読めるように書いています。
屑木星空《くずき かなた》
17歳の彼女は学校内で、少し有名だった。
ボランティアで幼稚園に足蹴なく通い、困った人がいれば学校内だろうと外であろうと親身に力になろうとする。
その瞳は汚れる事も無く、優しい笑顔を浮かべる。
最初はからかわれる彼女は、直ぐにその純粋さに好かれる。
何処までも完璧な彼女は、恨まれる声すらも挙がらない。
その姿は、物語に出てくるような完璧さを思わせ、『お嬢』とまで呼ばれる始末。
彼女は多くの人達に慕われる。
そんな彼女は、今日もボランティアで通う幼稚園を後にし、スキップ混じりで帰路についていた。
夕日が照る中、彼女の鼻歌が誰もいない路地に響く。
そんな子供がかった様子は、学校で憧れられているお嬢様とは程遠い。
子供が大好きな彼女は可愛らしい笑顔を思い出して小さく微笑む。
「可愛かったなぁーやっぱり子供良いなぁー」
上ずった可愛らしい声が思わず零れる。
彼女が上機嫌だった理由はそれだけでは無い。
今日の晩御飯はハンバーグだと朝学校に出る前に母が教えてくれた。
母のご飯が楽しみで、無邪気に行動にまで出てしまっている。
跳ねる度に、頭の両端に結んでいる小さな髪が可愛らしく跳ねる。
上機嫌だった彼女の瞳が空の光を捉えた途端、別の色へと変わる。
夕日が徐々に暗くなっている事に気づいていた。
幾ら夕方だと言っても、それは少し早く感じる。
空は黒い雲が掛かり始めていた。
雨雲に見えるような暗さに、彼女の心が陰る。
先ほどの楽しかった事が嘘のように不安が募っていた。
少し、早足になる。
家は街灯の少ない住宅街の中に存在していた。
暗がりは、彼女を焦らせるには充分。
光が失われつつある帰路を急ぐ。
視線の中に公園の入り口が見えると、彼女は歩を緩めた。
普段は回り込んでいるこの公園は、突っ切れば大きな近道になる事を知っている。
大きいわけでも無いが、決して小さいものでもないこの公園。
中に街灯が殆ど無い。
しかし真っ直ぐ走れば直ぐに抜ける事は簡単だ。
数歩躊躇った後、公園の中へと駆け出した。
暗闇が彼女の体を飲み込んでいく。
きゅっと唇をかみ締めて走る。
何て事ない。
何度も心に言い聞かせる。
帰ったら大好きなハンバーグ。
明日から、また友達と学校に行く。
この一瞬の恐怖さえ凌げばまた幸せな日常が訪れるから。
出口にある申し訳程度の小さな街灯が目に入る。
その弱弱しい光が彼女の心を明るく照らす。
表情が無意識に笑顔に変わる。
不安の心が振り払われようとした。
その瞬間。
音が聞こえた。
反射的に歩を止める。
目の前でもうすぐ抜けられそうだと言う時に、耳に入る音は止めざるを得ない音をしていた。
子供の泣き声。
泣き声が響き渡る。
時間で言えば七時頃。
この時間に聞こえる筈の無い声に彼女の不安が再び膨れ上がる。
しかし、同時に彼女の脳裏には別の事も浮かんでいた。
迷子かもしれない、親と逸れたのかも知れない、遊びに夢中になって暗くなっている事に気づかなかったのかもしれない。
優しい彼女の歩を止めるには十分な理由でしか無かった。
一度だけ唾を飲み込むと、彼女は踵を返し暗闇の中へ、声の方へと走り出す。
それが幸せの終わりである事を、彼女は知らない。
毎日更新頑張って行きます!!
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三人体制でやってます。
小説 ふぁいと犬 ツイッター @adainu1
「小説家になろうでも投稿してます! よろしくね!」
http://mypage.syosetu.com/3821/
挿絵担当 ルースン@もみあげ姫 @momiagehimee
「まだ未熟な身の上ながらも頑張って行きますので、お手柔らかに」
曲 黒紫 @kuroyukari0412
「そのうち動画とかで曲お披露目しますので期待してて下さい!!」
http://www.nicovideo.jp/mylist/35049795