主人公はギルドに属していないソロプレイヤーでした。
変に奇をてらわずに、王道を征くストーリー展開を心がけています。
「滅びるが良い。貴様が愛した、このナザリックと共に」
「ぐぅぅ…おのれ、おのれ、おのれ。こんな筈では、こんな筈ではァッ」
「フハハハハハ。無様なモノだな。モモンガよ。かつて、無敵無敗を誇ったナザリック地下大墳墓も貴様で最期と言う訳だ?」
「グフッ。たとえ私が敗れようとも、第二第三のモモンガが………ん〜何か違うな。ちょっと待って。やり直し。何か違う」
「え〜もう、16回目ですよ。大体、何なんですか、そのナニカって」
「まぁまぁ、いーじょのいこ。今日で最後なんだ。やっぱり、納得の行く締め方をしたいじゃないか。な?デプレジオン君」
な?じゃねーし。コメントアイコンにキラキラエフェクトまで付けやがって。この腐れ骸骨め。
…まぁ、思ったより落ち込んで無くて良かったですよ、先輩。
大恩あるモモンガ先輩の為だ。ロープレ位、何十回でも付き合ってあげますよ。
今日は、その為にわざわざ準備してINしたんだから。
「んじゃ、また最初から行きますよ〜はーいヨーイスタート」
ーつまらなかった。退屈だった。うんざりしていた。辞めたかった。まだ若いし、まあなんとかなるだろうとか思って、日々を大切にしなかった。
「辞めるのはいつでも出来るよ。とりあえずあと一月頑張ってみない?」
「………。」
「……。なんて言ってもやる気なんか出ないよね。うん、わかるよ。俺だって、楽しくないしね、仕事」
「なら、何で……。先輩は何の為に働いてるんですか?」
「え…それはほら、俺にだって生活があるしさ。後は、何と言うか、その…いや、あれだよ、ほら…お布施的な…」
「お布施?先輩……この時代に慈善活動だなんて、ずいぶん裕福なんですね」
「いやいや、慈善活動的なものでは無くて…つまりその、いわゆる一つの課金と言うかだな…なんと言うか」
「は?華菌ですか?なんですかソレは…日本語でお願いします先輩」
「……。ええい、煩い。甘ったれるなよ!!そんないきなり辞められたら、俺のIN時間が減っちゃうだろ!?来週は、大型アップデートがあるんだぞ?スタダに乗り遅れたら、どう責任を取るつもりなんだ貴様!!」
「いや、知りませんよ…何、言ってるんですか。と言うか、新人の僕が抜けた位でそんな困らんでしょ、誰も」
「い〜や。君が居なきゃ困るね。少なくとも俺は困る。よし、よしよしよし。分かった、分かった。そんなに辞めたきゃ辞めるが良いさ」
「じゃあ辞表受理して下さい。トライアルの合否、一次判定は先輩でしょ?印鑑下さい」
「その代わり…手伝って貰うからな。可哀想で、愚かで、無職で、暇を持て余すであろう貴様に自由な世界をプレゼントしてやる」
「は?いや、次の仕事すぐ探しますから、一時的な無職です。なので暇なんか無いです。あと、意味分かりません」
「ごちゃごちゃ煩い。つべこべ言わずにこのヘルメットを装着しなさい。フハハハハようこそ、YGGDRASILの世界へ」
「ちょ、先輩止めて。マジ止めて下さい。これ立派な傷害罪ですよ!?ちょ、アーッ」
―それから5年。
俺は仕事を辞めなかった。
仕事にやり甲斐なんか無い。ただ、先輩に誘われた自由な世界での生活には金が必要だった。
いわゆる一つの課金だ。
これまでの人生でゲームなんか、ぷよぷよ位しかやった事の無い俺はハマった。
それはもう、誘った先輩がドン引きする程度には。
ハマりすぎて逆に仕事に身が入る程度には。
調子に乗って鯖全一を名乗る程度には。
最初は先輩に無理矢理やらされたゲーム……
腹いせに「デプレジオン」なんてキャラクターネームにしたものの…それが自分の生き甲斐となっていた。
だが、どんなモノにも終わりが来る。大人気DMMOと言えども不変不滅ではいられない。
どんな大型タイトルだって、必ずその日はやってくる。
―サービス終了に伴いアイテムショップ無料開放イベントを実施致します-
俺の愛するクソ運営からの最後の贈り物。本日に限り全ての有料課金アイテムが全て無料で開放されていた。
まあ、ネトゲのサービス終了日には良くある事である。
実用性たっぷりの便利アイテムから、どう考えても価格に見合わないネタアイテムまでより取り見取り。
俺はイベントリの許す限り、あらゆる、有料課金アイテムをしこたま買い込んだ。
……ふざけるなよドチクショウ!!
いくら貢いだと思ってるんだ……
あぁ、俺の5年分の給与…賞与……あぁ、全てが虚しい。諸行無常である。
まあ、ぶっちゃっけ終焉の兆候はあった。2年前に9つあったサーバーが4つに統合された時点で察するモノがあった。
と、言うか聡いユーザーは、サーバー統合を境に装備やアイテムを全て売払い、他ゲーに乗り換えて行った。
そんな環境で残ったユーザーは俺の様な大馬鹿野郎しか居なかった。
しかし、嘆いてばかりも居られない。今日は俺と同じく最後まで残ったウルトラ大馬鹿野郎を慰めてやらなくてはいけない。
それが、この愛すべきクソゲーに俺を巻き込んでくれた…せめてもの恩返しだ。
「うんうん。中々、様になって来たなぁ。どう?俺の魔王ロールも捨てたもんじゃないだろう?」
「そうですねー。中ボス感出てますよー凄く」
と、言う訳で俺は現在、この魔王城コト、ナザリック地下大墳墓で勇者VS魔王ゴッコに勤しんでいる。
41人居たギルドメンバーも、先輩以外は皆、引退したと聞いていた。
実際には、3人程引退表明をしていない人も居るそうだが、もう1年以上INしていないのだから、実質引退みたいなものだ。
むしろ、辞める奴は急にINしなくなり、音信不通になる。律儀に引退表明する奴の方が珍しい。
だが、モモンガ先輩は、それでも誰か帰ってくるかも知れないと、最後の最後まで独りでギルドを維持してきたらしい。
他人の事をとやかく言えた義理では無いが、中々の執念である。
実際、ギルド内にお邪魔した時は、少し荒れていらっしゃった。
会社では、誰かが凡ミスやらかそうが決して怒らない先輩だけに、そうやって感情的になる姿は多少怖いものがある。
「中ボスちゃうわ!!これでもナザリック地下大墳墓の絶対的支配者。モモンガ・ザ・ダークロードのつもりなんですぅ〜ラスボスなんですぅ〜」
「あ、はい。楽しそうで何よりです」
「……。てか、デプレジオン君の勇者ロールに違和感が……何と言うか、悪役寄りじゃない?ロールが。何か高笑いしてたし」
「注文の多い人だ。まるで悪質クレーマーみたいだ……」
「まあまあそう言わずにさ、ちょっと休憩して最後に一回バッチリ決めて終わろうよ。な?」
「良いですよ。今日は最後まで付き合うつもりですから。と、言っても本当にもう時間無いですけど」
「うんうん。ありがとうねデプレジオン君。あ、そうだ最後は玉座の間でそれっぽくやろう。せっかくだから、ギルドメンバーしか立ち入れないエリアなんかも案内しちゃうよ。最後だしね」
「え?良いんですか?俺は部外者ですよ?」
「良いよ良いよ。君も半分ギルメンみたいなものだったじゃ無いか。何回も傭兵枠で助太刀してくれたしね」
「今だから言いますが…本当はギルドに入りたかったんですよ、アインズ・ウール・ゴウンに……」
「え?そうだったの?なら何故、人間種でキャラ作ったし……最初に、参加条件ちゃんと言ったじゃん」
「いや、だってあの頃は……もう一つの方がダメでしょう?社会人じゃなくなる予定でした。一時的にでも無職になるなら……なら、もう最初から異形種にしなくて良いや…と」
「そうだったんだね…何か嬉しいよ。フフ、何でかな?目から汗が」
「嘘付け。目なんか無いでしょう?死の支配者に」
「バレたか」
「次やるゲームは、一緒にやりましょう。同じギルドで最初から一緒です」
「そうだね。うん。また連絡するよ。社内IPとかで」
「おい、やめろ」
それから、俺たちは雑談などしながら色々と楽しんだ。
ギルド武器を見せて貰ったり、悪ノリしてNPCの設定を弄ったり、なんやかんやと色々と。
そうして、最後の時が来る。
玉座の間。観客はナザリック地下大墳墓が誇るNPCたち。
メイドに執事にサキュバスに…うん?あのサキュバスが持ってる杖って…
おいおい、モモンガ先輩、最後だからってチョケ過ぎでしょうよ。
まあ、それはともかく、最後の締めだ。たまにはちゃんとやるか。
—そして勇者と魔王が対峙する―
「さて、どうせ外では終了カウントダウン花火大会とかやっているんだろうが……冗談では無いッ。私は愛するナザリックと共に最後を迎えてやる!!誰にも邪魔はさせんぞ!!そなたの骸に永遠に消える事の無い我が名を刻んでくれるッ」
「なんかよく分からない前口上ですけど、良いでしょう。この墳墓が貴様の墓標となるのだ。覚悟するが良い、モモンガよ。もうあんまり時間無いから巻きで仕留めてくれる」
「やっぱりグダグダじゃないか。と言うか何故そんなに悪役っぽいんだよ!?デプレジオン君は勇者役だって言ってるだルルォ!?あと、ほんとに時間無いからー
「いきなり<メガブレイズ>」
「のわぁああー不意打ちとは卑怯な!!」
「カーカッカッカ。なんとでも言うがよいわ。あと2分でサービス終了なんだ。ずっと俺のターン」
「うぬぬぬぬ。マジでこんな終わり方をするとは……明日、覚えてろよデプレジオン君」
「感傷に浸る間もなく、ゲームを終わらせてあげる。コレは俺の優しさですよぉ〜」
モモンガ先輩の視界を俺の思い遣りで埋め尽くすべく、ありったけの火球で弾幕を生み出した。
哀しむ暇もなく、慌ただしく、グダグダに
こんな最後も良いじゃないか。
さようならユグドラシル。グッバイ、クソ運営。
そんな事を考えて居た、次の瞬間。俺の視界が真っ赤に染まった。
「<ミサイルパリィ>!! <カウンターアロー>!!」
モモンガ先輩に向けて放った数十発の火炎球が全て俺に返ってくる。
「ぬわーー」
が、ダメージは無い。
俺はダメージをMPで肩代わりするスキル<マナウォール>を常時展開している。
加えて、魔法攻撃ならばほとんどダメージは受けない。
いくら、自分が放った魔法であったとしても魔法に関するステータスはカンストさせているのだ。
攻防ともに隙はなし。だてに課金はしてないぜ。
「アッツゥイ?!アツウィッシュ!!」
肉の焦げる不快な匂いと共に、俺の身体は炎に包まれていた。
<メガブレイズ>の滅多に発動しない追加効果『火傷』
<マナウォール>は、ダメージを肩代わりするが状態異常は防げない。
「ば、万能薬…」
普段なら、火傷の割合ダメージなど誤差の範囲。自然治癒するまで無視するが…何故か熱い。マジで…死ぬ…死んでしまう。これアカンやつや。
熱い!?そんな事はあり得ない。ゲームやぞコレェ。ゲームで怪我とかあり得ない。
バグか!?最後の最後で不具合か?シャレにならんでェ〜コレェ
ゴンッ
若干、パニクりつつも万能薬を使おうとした瞬間に…
バゴォッ
思い切り吹っ飛ばされ壁に叩きつけられた。
「ぎにゃあああー」
ノリで叫んでは見たもののダメージは無かった。吹っ飛ばされたのは『スラスト』何らかのスキルの追加効果か……
ゴンッガンッベキィッ
「………。」
吹っ飛ばされた俺に肉薄する黒い影がひとつ。
厳つい隻眼のオッサンが無言無表情で殴りかかってくる。
訂正。無表情では無い。その発する怒気たるや…筆舌に尽くしがたい。
憤怒の化身か何かかコイツのコンセプトは。
ガゴォッゴギンッバゴンッ
ってヤバイヤバイヤバイ。この執事NPCモンク系だよ。俺の苦手な物理ラッシュ型だよ。
モモンガ先輩め……タイマンPVPだと思ってたらNPCけしかけて来やがった……
削れるぅ〜マナウォール壊れちゃ〜う。
無敵を誇る様に見えるマナウォールだって、耐久以上のダメージを負えば壊れる。
具体的には俺のMPが耐久上限値である。
つまり、マナウォールが剥がされた時点で俺のMPはゼロと言う事。ハッキリ言うと、だいぶヤバイ。
マナウォールを剥がされた俺なんて、鎧を脱がされた女騎士並に弱い。気の強い姫騎士のケツ並に弱い。
「ぐぬぬぬ…こりゃたまらん。スキル発動<スパークボディ>」
帯電状態になり接触した相手に割合ダメージを与える。ついでに『感電』の状態異常も付与する。運が良ければだが…
「手数の多さが仇になったな。このまま殴り続ければ先に尽きるのは、そっちの体力だ」
ビリィビリィビリィビリィビリィ
反射ダメージもお構いなしに、隻眼の執事系NPCは俺を襲い続ける。圧倒的で無慈悲な暴力。
が、一撃一撃が先程と比べて明らかに弱くなっている。このまま続ければそのうち力尽きるぞ……
誰だよコイツのAI組んだの。こんな簡単にハマるのかよ……帯電状態の相手なら距離取って戦えよ。プログラム雑過ぎィ
「私の役割は、あくまで時間稼ぎでございます。ここで貴方を消耗させれば、それだけ後で闘う者が楽になります。その為ならばー
「セバスッ!!下等生物如きに何を手こずっているの。モモンガ様の御前であるのよ?さっさと、その汚らわしいゴミを片付けてしまいなさい。」
「はっ。申し訳ございませんアルベド様」
ウェ!?NPCが喋った。そんな機能あったっけ?
そうか、なるほど。演出重視ビルドだなきっと。全てのリソースを犠牲に会話機能を付けたんだきっと。
それなら、あのお粗末な戦闘AIも納得と言うもの。
会話機能なんて、どうやった実装したのか見当もつかないけど、とにかく凄い技術に違いない。
恐るべし、アインズ・ウール・ゴウン。
「プレアデスに告ぎます。私諸共で構いません。各員の持てる最大火力にて敵を殲滅しなさい」
『はっ。』
単なる雰囲気作りの賑やかしかと思っていたメイドNPC×6に、周囲を取り囲まれる。まさに、袋の鼠状態。
リアルでこんな事態になったら逆転不可能。このまま集団私刑不可避であるが、これはゲーム。起死回生のスキルなどゴマンと有る。
と、言うか。自分を中心点とした範囲スキルは得意分野である。使い勝手抜群の課金スキルも有る。……やっぱり、戦闘AIは雑いな。
全員、まとめて処理してくれるわァ
「待て。セバスにプレアデスよ。その者に手を出すな」
意外なトコロから、待ったが掛かった。いやいや、先輩がけしかけたNPCですやん…
「なッ!?何故ですモモンガ様。この階層へ侵入した者の対処は、私共の役目でございます。どうか、我々に最後の忠義を果たさせて下さい」
「くどい。二度は言わぬぞ?待機だ。その者に決して手出しをするな。それにその者は侵入者では無い。身内だ」
「モ、モモンガ様?一体何を仰って……」
「アルベドよ。身内だと言ったのだ。お前達は私の身内を勝手に侵入者だと判断し、襲い掛かった」
「そ、そんな!?」
「何だ?弁明があるならば聞くぞ?申してみよ」
「あ、あの者は、モモンガ様に対して、不敬にも攻勢を取っておりました。み、身内ならば何故……何故、御身に害を成すなど……」
「う……。あれは、つまり、その、そ、そうだ。戦闘訓練である」
「ま、まさか、その様な…」
「疑うか?だが事実である」
何だか禍々しい黒いオーラを全身に漲らせ、堂々と言い放つモモンガ先輩は、どうしようもなく魔王であった。
何だ、出るじゃ無いか。ラスボス感。
「モ、モモンガ様のお言葉を疑うなどと…このナザリックにおいて、その様な者は一人たりとも存在致しません。無論、この私も…」
アルベドと呼ばれた堕天使風、サキュバス系NPCは、その美貌を強張らせ…表情は蒼白としている。
見れば、執事やメイド達も同様に、固まってしまっていた。
うーん。コレは何度もリアルで見た事のある光景だ。
『パワハラ』
上司に叱られ、戦々恐々としている部下の図だ。
その上下関係たるや、主任……いや、エリアマネージャーあたりに名指しで説教される新人君以上のモノを感じる。
「申し訳ございません、モモンガ様。愚かなこの身をお許しにならないで下さい。直ぐに自刃致します」
「ま、待て待て、待つのだアルベドよ。セバスにプレアデスたちもだ。待つのだ、とにかく待て。早まってはいけない。落ちつくのだ一旦落ちついて、我が言葉に耳を傾けよ」
全員が、その場に跪き、モモンガ先輩の二の句を待っている様だった。
正面に見える黒髪ロングの可愛いメイドなんか、もう半泣きである。
あの生真面目そうな表情…伏した姿勢…目の端に浮かぶ涙…への字口…
あぁ〜ドギツイクレーマーに当たった後の落ち込んだ清純系新人ちゃんを、思い出すんじゃ〜〜
正直、凄くタイプ。アレは可愛い子だ。ええやん。とってもええやん。
「お前達に非はない。よって責も無い。全ては織り込み済みである。劣勢になった、我が身を案じ、忠臣たるお前達が割って入る。そういう余興であった」
まあ、アンタらが創ったNPCなんだから、そりゃそうだろうよ。
新手のコントか?ショートコント『魔王と下僕』か?
大した演技力だなぁ。モモンガ先輩はともかく、NPCの気迫と言うか、熱意と言うか、変な話だが魂みたいなモノを感じる。熱い気持ち伝わってくる。
雰囲気に呑まれそうな俺が居る。
「ですがッ!!モモンガ様のお言葉を一瞬でも疑った己自身を許せないのですッ!!!何卒、罰を。咎を。せめて慈悲の刃をこの身にお与え下さい」
「そんなモノは無い。あと、反省してるのはそっちか……デプレジオンに危害を加えた事では無いのか……」
「そちらも、多少は…ほんのすこしだけ反省しております。モモンガ様、誓って…誓って偽りではございません。あの、下等…では無く、モモンガ様の御身内に対する無礼。守護者統括として、恥ずべき行為でございました」
「ああ、そう……。成る程。アルベドよ、お前の…いや、お前たちの気持ちは十分に理解したとも。私は非常に満足しているぞ」
え?今の返答で満足しちゃうの?
もう何か支配者ロールも適当になってきてるし、さては先輩ネタギレだな……
「さて、それよりも……お前達に命じたい事がある」
『はっ!なんなりとお命じ下さい』
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後から振り返って考えてみれば…この時にモモンガ先輩を止めておけば良かったのかも知れない。だが、その時の俺は自身に起きた変化など知る由も無かった。
そう、何も知らなかったんだ。だから俺は悪くない。だって、知らなかったんだ。
俺は悪くない。あえて言うなら世界が悪い。
こんなホイホイ異物を取り込む、セキュリティー意識ガバガバな世界が悪い。
主人公
デプレジオン
キャラクター設定
種族 人間種
level100
特化型魔法詠唱者
修める職業、有する魔法はほぼ攻撃魔法に特化したビルド
ダメージをMPで肩代わりするスキル「マナウォール」 で物理耐久を補い、
スキル「瞬間移動」の連続発動で移動速度を補う
その他のステータスを犠牲に極限まで高めた魔力で超威力の攻撃魔法を叩き込むスタイル
その副産物として、耐魔能力及び一部のステータス異常からの復帰、魔法詠唱速度などにも優れる。
高額課金パッシブスキルをフルコンプし、火力においては全一を誇る、重度の廃課金者
某MMOから丸パクリ(リスペクト)
弱点
物理攻撃力、物理防御力は皆無。
防御はマナウォール頼りの為、バリアを貫通する攻撃にひたすら弱い。
物理攻撃に関しては「銭投げ」のスキルしか無いため、魔法無効にもひたすら弱い。
アイテム使用禁止ルールかつタイマンだと勝ち目無し。
(が、そんな全てを捨てた魔法防御特化ステータス相手なら負けもしない為、お互いに千日手)
所持ワールドアイテム
宿命の笏
有するは切断する力。宿命とは過去と現在を定義する。
と、言う設定のアーティファクト。言葉の意味は良く解らないが、とりあえず色々切断出来る。
効果はワールドチャンピオンのインチキスキルっぽい何か。
人物設定
会社員。新人時代の教育担当、鈴木悟に誘われて、渋々ユグドラシルをプレイする事に。
新人研修が余りにも退屈であった為に、入社3ヶ月で退職しようと思っていた所を鈴木悟に引き止められ、何故か、ネトゲを勧められた。
ギルド、アインズウールゴウンへの加入も勧められていたが「すぐに社会人では無くなるから」「ゲームもすぐに飽きるだろう」と、意地を張り、あえて人間種でゲームを始める
が、ゲームにのめり込みサービス終了までプレイする廃人と化した。
結局、会社は課金の為に退職せずに済んだ。
ちなみにデプレジオンとはドイツ語で鬱病と言う意味らしい。特にドイツ語に詳しい訳ではなく適当にネット辞典で調べて、適当に名付けた。