インフィニット・ストラトス~Side Class-2~   作:貴武川 紗実

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CHAPTER-1
PROLOGUE 転入して来た新入生


女性にしか使えないパワードスーツ「IS(インフィニット・ストラトス)」。世界で初めて男性適合者”織斑一夏(おりむらいちか)”が現れた事を機に男性対象に全世界で一斉検査された。数か月後、新たな適合者が発見された。彼の名は”コンラッド・バクスター”。オーストラリアに住んでる高校2年生だ。彼も通っている高校もごく普通である。これには関係者も大騒動だ。急遽、彼を転学させようとするが、一般の教科以外にISに関する事も学ばなければならない為1年生からやり直すという形になってしまった。クラスの面も本来は同じ男子生徒同士で組み込むつもりだったが人数上の問題で2組に入れられる事となった。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「(うはぁ・・・冗談きついって・・・)」

 

検査でISを動かせる事が分かってからもう1か月半も経った。つい昨日まで俺は別の高校の生徒だった。でも今日からは・・・IS学園の男子生徒になった。本来、新しい仲間に新しい環境でワクワクするであろう。だが俺の場合は一つだけ違う。何故なら俺の周りは全員女子。女子しかいねぇ!

 

「(何故・・・何故俺だけ転校してなおかつ1年生やり直しなんだよ)」

「皆さん入学おめでとう。私がこの1年2組の担任をする"城塚 安裕美(しろつか あゆみ)"だ。これから1年間よろしく!」

 

初めのSHR。城塚先生が最初の挨拶をしたが教室はとても静かだった。まあ初日だし皆緊張してるからかな?まずはクラス1人ずつ自己紹介を兼ねた挨拶をすることになった。てか、何言えばいいのだ?ここでしくじったら今後の学園生活に大きな影響が残ってしまう・・・。

 

「じゃあ次は、コンラッド君」

「あっ、はいっ!」

 

俺は席を立った。こうなったらぶっつけ本番だ!!

 

「コンラッド・バクスターです。去年まで別の高校だったのですがいろいろあってこっちに入学することになりました。これから1年間よろしく・・・です。」

 

俺は頭を下げて椅子に座った。なんとか言い切った。結果オーライ!!!

全員自己紹介終えたのと同時に隣のクラスから喝采の声が響いた。

 

「隣、すごい賑やかだね」

 

俺は小声で隣の席の子に囁いた。

 

「コンラッドくん知らないの?1組の担任、あの千冬様なんだよ?」

 

何と!?あのIS世界大会で初代世界王者を獲った織斑千冬さんがここにいるらしい。実を言うと、俺も大ファンなんだよなぁ。なんかこう・・・戦うお姉さんって感じが好きなんだよ!

 

「ふふっ。さて、時間も少し余ってることだしこの学園について説明するぞー」

 

残り10分少々、IS学園について説明をしてくれた。ちなみに校舎だけでもかなり広い。あとは学生寮、模擬戦や大会をするアリーナ、武道場など施設もある。こうして俺の第2の高校生活がスタートしたのだった。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「はぁっ疲れた・・・」

 

1時間目が終わり現在休憩時間。入学して初っ端から授業とはさすがIS学園。一般学科は全然楽だ。けどISの基礎理論だったっけ?用語が多すぎて頭がパンクしそうだ。まぁ、ここに来る前に渡された”必読”と書いてた分厚い本で予習してたおかげでなんとか追いつけてるけど・・・

 

「よっ。大丈夫?」

 

机に顔を蹲ってた俺に一人の女子に声をかけられた。

 

「んぁ?ああ、大丈夫だよ」

「まぁ、これ一つ食べなよ。疲れたときにはいいぞ」

 

女子(そいつ)は自分のポケットから包み紙の物を取出し俺にくれた。開けるとチョコレートだった。俺は遠慮なく頂いた。ほどよい甘さ、苦さで美味しい。

 

「ふぅ、ありがとな。えーと確か・・・」 

「ティナよ。ティナ・ハミルトン。」

「俺はコンラッド。よろしくティナ!」 

「こちらこそ!」 

 

こうしてこの学校で初めての友達が出来た。今更言うのもなんだが正直、出来るか不安だったけど上手くやっていける気がしてきた!

 

 

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