インフィニット・ストラトス~Side Class-2~   作:貴武川 紗実

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第11話 復讐心の芽生え

 

コンラッド Side――

 

放課後、俺は今度開催するタッグトーナメントの相棒を探すことになった。まぁもう決めていたから楽勝に相手が見つかると思っていた・・・。

 

 

「あーごめん!私は鈴と組むことにしたんだ」

「って事でラッドごめんね!」

「マジかよ。いつからだよ」

「んーこの前のババ抜きしたときかな。あたしが誘ったのよ」

「ほう」

「私も丁度鈴と組もうかなって考えてた矢先だったんだ」

「ほう」

「それともう一つ理由があるんだ」

「何?」

 

そう言うとティナと鈴ちゃんがニヤリと見合わせて俺のほうを向いた。

 

「ラッドをぶっ飛ばすって!」

「・・・は?」

「いやぁほら、模擬戦でいつもあんたが勝ってばっかじゃない」

 

確かにここ最近の模擬戦は・・・

 

1位俺

2位シャルル

3位鈴ちゃん

4位セシリアさん

5位箒

6位ティナ

最下位一夏  という順位だ。

 

「だから今度のタッグトーナメントはお前をギャフンと言わせたいんだよ!」

「お、おう・・・まぁいいぜ」

 

ティナの圧力が凄まじいぜ。ここまで言われると俺も負けるわけにはいかないな!

 

「で、ラッドは相手決めたの?」

「いやまだだよ。ちょっと探してくる」

 

そう言って2人とは別れた。とは言うものペアが出来なければ当日に自動抽選になるそうだが出来たら友達とペアが良い。俺の中では候補はあと4人だ。

 

 

 

 

 

 

 

1人目――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4組の教室まで向かうと目的の子が出てきた所だった。そう!簪ちゃん!

 

「よっ!」

「あ・・・ラッド・・・よっ」

 

小さく右手を挙げてくれた。

 

「なぁ簪ちゃんはもうペア決めた?」

「うん・・・もう決めたよ。同じクラスの子だけど」

「ありゃー・・・そっか!ありがとうー」

「ラッドってもしかして私と組みたかった?」

「そうだったけど・・・もう決めたのなら仕方ないね」

「うん・・・ごめんね」

「いいよいいよ!じゃあまた!」

 

そう言って次の候補へ移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人目――

 

 

 

 

 

 

「おーい一夏ー!」

 

4組から移動した2階の廊下で一夏を見つけた。丁度シャルルと一緒にいた。

 

「え?どうしたんだ。そんなに慌てて」

「はぁ・・・はぁ・・・一夏・・・ペア誰か決めた?」

 

でも何となく予感はしてた。

 

「あー悪りぃ。俺シャルルと組むんだ」

 

ですよねー。

 

「ラッドはティナとは組まないのか?ほら、いつも一緒だしさ」

「ティナは鈴ちゃんと組むんだってさ・・・」

「え、マジかよ」

「しかも理由は俺をぶっ飛ばすとか言ってるんだぜ。どう思うよ・・・?」

「あははっ・・・ハミルトンさんらしいね」

 

(という事は・・・あと2人か)

 

箒はそこまで喋ってないし・・・となるとあの人だ!

 

「なぁ、セシリアさんってどこにいる?」

 

2人に聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人目(シャルルが3人目だった為)――

 

 

 

 

 

 

――コンコンコンッ

 

 

「セシリアさーんいるー?」

 

一夏たちが寮に帰ったと聞いて俺は真っ直ぐ寮に戻った。部屋の番号もちゃんと聞いて迷うことなくセシリアさんがいる部屋にたどり着いた。数秒後にドアが開いた。

 

 

 

 

ガチャッ

 

 

「あら、ラッドさん。どうかされましたか?」

「実は・・・話があってな」

 

そう言うとセシリアさんは部屋に招いてくれた。他の人の部屋を見るのは何気に初めてだった。彼女の部屋はというとそれはまぁ豪華の一言!!ここだけがどこかの城のお姫様の部屋ですか?って感じだ。どうやって搬入したのか分からないぐらいの天蓋付きの大きなベッドに変わってるし。肝心の本人はシャワー浴びた後だったらしくバスローブを着た状態だった。

 

「それで、お話とはなんですの?」

「セシリアさんって今度のトーナメントのペアは決めた?」

 

(まぁもう決まってるだろうな・・・)

 

「いえ、まだですわ。一夏さんと組みたかったのですけどデュノアさんと組むと仰っていましたし」

 

(キタコレ!!)

 

「あのさ、俺と組まないか?」

「え。わ、私でよろしいのですの?同じクラスならティナさんや鈴さんがいますし」

「うん!あの二人はペアで出るんだってさ。しかも俺を倒すとか燃えちゃっててさー」

「あらら・・・それはお気の毒ですわね・・・では、明日から特訓ですわ!」

「お、おー!」

 

こうして俺とセシリアさんはペアで今月末のタッグトーナメントに出場することになった。

 

 

 

「ねぇ例の噂聞いた?」

「あれでしょ!今度の学年別トーナメントで優勝した人は織斑くんと交際出来るって話でしょ?」

「そうそう!」

「私は絶対負けないから!」

「私もよ!」

 

2組のあるグループが噂話で盛り上がってた。俺もチラッと聞いたが誰が発端なのか見当がつかない。

 

「なーんか1年生の間でその話盛り上がってるみたいよ」

 

と鈴ちゃんがボソッと話した。

 

「そうらしいな。鈴ちゃんも狙ってるの?」

「当然よ!」

「ティナは?」

「んー私は別にいいかなー。ラッドに勝てたらそれでいいし!」

 

と相変わらず俺を倒そうとしか考えてなかったみたい。

 

「しかし一夏は人気者だなぁ」

「あれぇ?妬いてるのー?」

 

(ツンツン)

 

「やめろ。突くな」

 

脇腹を突きながら鈴ちゃんが冗談交じりで言ってきた。それを見ていたグループの女子たちが一斉にこっちに来た。

 

「じゃあさ、2組の誰かが優勝したらコンラッドくんに何かしてもらおうよ!」

「えっ?」

「あっ!それいいねー!」

「えっ?」

「「賛成ー!」」

「おいおいおい!?」

 

急遽、2組限定の優勝ご褒美が増えた。どうしてこうなった・・・?

 

「良かったじゃない!」

 

(バシッ!)

 

「痛っ!やめろ。背中を叩くな」

「ラッドって意外にいじられやすい?」

「さ、さぁな・・・」

 

君たちよ、俺はこれでも1つ年上だぞ・・・。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

鈴 Side――

 

学年別トーナメントまであとわずか。そろそろ大詰めで他の皆も優勝を狙ってるからピリピリしだしてた。特にティナは1番燃えてたからね。あたしも負けられない!優勝して一夏と付き合うのはあたしよ!

 

「ったく。ティナどこ行ったのよ・・・?」

 

放課後、第3アリーナで特訓やるって決めてたのに肝心のティナがどこにもいない。電話にも出ないし何やってるのよ。

 

『アリーナに先に行くわよ。』

 

そうメッセージを送って第3アリーナへ向かった。そこにはセシリアとボーデヴィッヒが互いにISを展開して睨み合っていた。

 

「な、何やってるのよ・・・」

「鈴さん。ちょうど良かったですわ。このお方やられるのを希望されておりましてよ?」

「ふん・・・イギリス製の第3世代(ブルー・ティアーズ)に中国の第3世代(甲龍)も来たか・・・私にとっては大したことのない相手だ」

「はぁ?いきなり何よ。あたし達に喧嘩売ってるの?」

「喧嘩?フッ・・・ハハハッ!面白い奴だな。やれるものならやってみろ」

「上等じゃない!セシリア!行くわよ!!」

「はいっ!」

 

(来なさい・・・甲龍(シェンロン)!)

 

 

 

 

 

ガシャンガシャン――

 

 

「食らいなさい!!」

 

バァン!!

 

「嘘・・・効いてない・・・?」

 

龍砲が確実に当たる距離だった。でもあいつはびくりともしなかった。

 

「鈴さん気を付けて!あの人のISにはAICが装備されています!無暗に攻撃しても防がれてしまいますわ!」

「それを早く言いなさいよ!」

 

AIC・・・アクティブ・イナーシャル・キャンセラー。攻撃を防いだり突撃してきたISを一時的に止める事が出来るいわばバリアーみたいな物・・・。あんなの使われたら勝てっこないじゃない。どうしたらいいのよ・・・

 

「鈴さん!!!」

「・・・はっ!?」

 

気が付けば目の前にラウラ・ボーデヴィッヒがいた。その瞬間――

 

「終わりだ」

 

至近距離でレールガンを撃たれ吹き飛ばされた。アリーナの壁に叩きつけられて背中に痛みが走った。

SEもかなり削られて残り120を切っちゃった・・・。

 

「どうした?この程度か」

「まだよ・・・!まだ戦えるんだから・・・!!」

「ほぉ。ならばかかってこい」

 

こんな所でやられるわけにいかない!!負けたら一夏やラッドに笑われる・・・!!!

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

コンラッド Side――

 

「や、やっと治まった・・・」

 

放課後、急に腹が痛くなってトイレに駆け込み10分・・・やっと痛みが治まった。おかげでセシリアさんとの特訓も大幅に遅れてしまった。メッセージを入れておいたが既読が付かなかったので見ていないだろう。俺は急いで待ち合わせの第3アリーナへ向かおうとしてた。

 

「「あっ」」

 

偶然ティナと出会った。

 

「あれ?鈴ちゃんと特訓じゃなかったのかよ」

「それが今日やるの忘れてて・・・しかもマナーモードにしたままで気付けなかったんだよ」

「おいおい・・・どこでやるの?」

「第3アリーナだけど」

「偶然だな。俺もセシリアさんと第3アリーナでやるんだけど」

「おーなら模擬戦4人でやるか?」

「ああいいぜ。やるか・・・ん?」

 

突然俺のISの待機状態の腕時計が鳴りだした。ディスプレイには[救難信号]と表示されていた。

 

「どうしたんだ?」

「・・・救難信号だ」

「え?だ、誰からだよ」

「鈴ちゃんだ・・・急ぐぞ!!」

 

俺とティナは急いで第3アリーナへ向かった。

 

 

「こ、これは・・・」

 

第3アリーナに着いた時野次馬のように生徒が集まっていた。そこには一夏、シャルル、箒もいた。

 

「おう。二人も来たのか」

「救難信号が来てな・・・鈴ちゃんはどこだ?」

「あそこに・・・」

 

シャルルが指した方向、アリーナの中で鈴ちゃんとセシリアさん、そしてボーデヴィッヒの3人が戦っていた。

が、2人とも防戦一方な状態だった。

 

「あいつ攻撃効いてねぇじゃん!?」

「AIC・・・」

「AICって何だ?」

 

シャルルの一言に一夏が俺に聞いてきた。

 

「アクティブ・イナーシャル・キャンセラー。攻撃を防いだり動きを止めたり出来るいわばバリアーみたいなものだ」

「へぇ・・・」

 

そう言ってる間に情勢が変わった。ボーデヴィッヒがワイヤーブレードを取り出して2人を拘束し投げ飛ばしたり近づけて近接攻撃を仕掛けた。2人のISのアーマーが大破してるのがはっきり見えた。

 

「酷い・・・」

「あれ以上食らうと大ケガじゃ済まされないぞ!」

「・・・」

「おいやめろラウラ!」

 

観客席とアリーナの間には特殊なシールドが張られているため侵入は出来ない。一夏はシールドを叩きながらボーデヴィッヒを静止しようとしたがこちらに気付いたのかニヤリと挑発してきた。

 

「あの野郎!」

「ラッド!どこ行くんだよ!?」

 

俺はイライラが限界になり第3アリーナの格納庫へ向かった。ここまで友達が傷つけられて黙ってられない!

格納庫へ着き俺はペテルギウスを展開しアリーナへ飛び立った。

 

「!?」

 

そこには既に白式を装着した一夏がいた。シールドぶち破ったらしい。一夏とボーデヴィッヒがやりあってる間に俺は2人を救出した。

 

「2人とも大丈夫?」

「ラッド・・・遅いじゃない・・・」

「ラッドさん・・・無様な姿をお見せしましたわ・・・」

「大丈夫だから喋らないで」

 

破った後の所にティナと箒が残っており2人に医務室へ連れて行くよう頼んだ。

 

「さてと・・・」

 

ケガ人を救出出来たからあとやる事は・・・あいつをぶっ飛ばす!!シャルルも加勢しておりこの隙に背後に回ろう。3人が乱戦してる中隙を探し、一夏の攻撃を止めている所を捉え――

 

「おりゃあ!!」

 

AICで集中していた最中、ボーデヴィッヒの横顔に思いっきり右ストレートを放った。想像以上に吹っ飛び壁際で止まった。

 

「ぐっ・・・貴様・・・横から攻撃とは随分小賢しい真似を」

「お前に言われたくないな。大事な友達を傷つけた罪は大きいからな!」

「ふん。その強がりはいつまで続くかな」

 

するとボーデヴィッヒのISは急接近してきた。"瞬時加速(イグニッション・ブースト)"だ。

 

「そこまでだ!!!」

 

接近したところで織斑先生の静止がかかった。

 

「模擬戦をやるのは構わんが、アリーナのシールドまで破壊される事態まで発展は教師として黙認しかねる。この決着は今度のトーナメントで決めろ。いいな?」

「了解しました」

「織斑、バクスター、デュノア。お前たちもそれでいいな?」

「あぁ・・・はい!」

「分かりました」

「僕もそれでいいです」

「ではこれ以降私闘は一切禁止する!」

 

こうしてモヤモヤした結果で終わった。ボーデヴィッヒは勝ち誇ったかのように帰っていった。俺たちは3人で格納庫へ戻っていった。

 

 

ガラララッ――

 

あれから数時間後、俺とティナで医務室へ向かった。そこにはベッドで横になってる2人と蛇島先生がいた。

 

「よっ」

「誰?あぁ、ラッドとティナか」

「ひでぇなこりゃ・・・」

「はい・・・明後日には復帰できますのでご安心を」

「そっか。それなら良かったけど・・・」

「凰さんもオルコットさんも骨折は無かったけどあちこちに打撲があるから身体を動かすと痛みが走る。先生たちには僕から連絡するから明日は休むようにね」

「「は、はい・・・」」

「しかしあのボーデヴィッヒさんだっけ?学園内でアーマーがめちゃくちゃにするほど攻撃するなんて酷いことをするね」

「それにめちゃくちゃ早かったです」

瞬時加速(イグニッション・ブースト)か・・・あの子も使えるとはね。流石千冬ちゃんの教え子だ」

「教え子?」

「うん。あの子・・・ラウラ・ボーデヴィッヒは千冬ちゃんに指導を受けて今の強さを手に入れたんだ。だからあの子は織斑千冬を心から尊敬してる身なんだ」

「なるほどなー・・・一夏を恨んでる理由ってなんなんっすか?」

「これは僕の推測だけど、第2回モンド・グロッソの時に一夏君が誘拐されたことは知ってるかい?」

「あぁ、テレビとかでもあちこち報道ありましたから俺も知ってます」

「結構大きな事件だってのは私の周りでも話題になってたよ」

「千冬ちゃんは自身の弟を優先したから幸い一夏君も無事だった。けど2連覇という偉業は成し遂げられなかった。だから尊敬しているボーデヴィッヒさんも彼がいなければ・・・と思ってるんじゃないかな?」

「そういうことか・・・」

「・・・くだらねぇな。そんな事で一夏恨む理由になってねぇし」

「まぁ逆恨みってこともあるからね。だから二人とも気を付けて。現段階で1年生だとあの子が最強だと思う」

「でも、負けるわけにはいかないんです!今度のトーナメントで今まで傷つけた人の分の仇を取る・・・!」

「ははっ!じゃあ僕は私室に戻るね」

 

そう言って蛇島先生は医務室から出て行った。2人は近くの病院へ入院するほどでは無かったが体中あちこち包帯が巻かれていて痛々しかった。それより不幸なのが2人のISだ。深刻なほどのダメージで修復に時間がかかるため、今度の学年別トーナメントが出場不可になってしまったのだ。

 

「その・・・ごめん。俺が遅れなかったこんなことにならなかったのに」

「いえいえ!ラッドさんは悪くありませんわ!」

「それ言うなら私も・・・鈴すまねぇ」

「いいのよ。起きてしまった事だし・・・で、2人共どうするの?パートナーまた探さなきゃならないし」

「「・・・」」

 

タイミング良く俺とティナは見つめた。

 

「・・・あーしゃねぇな。なら組むか」

「俺と戦うのはまた今度ってことで!」

「あぁ!お前よりぶっ飛ばしたい奴が出来たしな!」

「・・・フフッ」

「ん?」

「やっぱりお似合いですわ。お二人さん」

「「あはは・・・」」

 

 

翌日の放課後――

 

「今日も疲れた・・・ティナは眠いから先に帰るとか言ってたし蛇島先生の所へ行こうかな」

 

カードキーをかざしてプシューとドアが開き、蛇島先生の私室に入ろうとしたその時だった。鈴ちゃんがソファーに座ってビスケット食べながらくつろいでいた。

 

「おっラッド!」

「鈴ちゃん!?ケガはもう大丈夫なのか?」

「まぁ全然大丈夫とは言い切れないけど・・・動けるようになったから平気よ!」

「戻ってと言っても聞かないからねー」

 

と奥から蛇島先生が出てきながら言ってきた。

 

「ところで、ラッド。あんたセシリアから武器をコピーしたらしいじゃない」

「何で知ってるの!?」

「聞いたからよ」

「あー・・・悪い?」

「別に悪いとは言ってないわよ。あたしのも使いなさいよ!」

「え、いいのか?」

「うん!出られない分、ラッドの手伝いをしたかったからさ。ほら行くわよ!」

 

鈴ちゃんに引っ張られながら奥の調整室へ向かった。お互いのISを展開し専用のパソコンにそれぞれの端子を繋げて蛇島先生が操作した。

 

「ラッドってさ、ティナの事どう思ってるの?」

「は!?い、いきなり何だよ」

「いやー誰もいないから言うけどさ・・・割と女子たちが噂してたよ。2人は実は付き合ってるんじゃないかって」

「そ、そうなんだ・・・」

「で、どうなの?」

「別に付き合ってないよ。ただ、あいつは良い奴だし何より初めて接してくれたのもティナだからな」

「ふーん・・・?」

「ニヤつくな」

「まぁ、頑張りなさいな。あたしは応援してるし!」

「あぁ・・・ありがとう」

 

ちょっとしたコイバナ?な事を言われたがよくよく考えると2組の中で一番接してる気がする。だから女子たちにはそう思われていたのかもな。まぁ、鈴ちゃんも思っててくれてるからまた相談でもしようかな!

 

「話し中悪いけど転送が終わったから解除してもいいよー」

「あ、はーい」

 

俺と鈴ちゃんはISを解除して蛇島先生の所へ向かった。ディスプレイには複製完了の表示がしていた。さてさて・・・使える武器は・・・?

 

「双天牙月だ」

「わお」

「あたし、龍砲かと思ったんだけどねー」

「じゃあ早速」

 

俺はまたISを展開し双天牙月を取り出した。

 

「あれ?」

 

しかし鈴ちゃんが使っている物とは少し違った。本来は2本分離したり繋げたり出来るのだが今出ているのは連結したままの状態だ。しかも切り離しも出来ず両刀の形になっている。

 

「複製できる代わりにその状態で使えということだね」

「良いじゃない!それで投げ飛ばしたり出来るから上手くやりなさいよ!」

「あぁ、分かったぜ。ありがとな!」

 

鈴ちゃんは笑顔でサムズアップした。

 

 

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