「これは……やっぱり凄いな」
僕は2-Aの教室に付きドアを開けた途端、入り口で立ち止まってしまった。
教室自体、50人と言う生徒が授業として使うには異常と言いほどの広さがあり一人一人、または全体で使う設備も一般高校の比ではないからだ。
勇気を振り絞って教室に入る、周りの壁を見回すとあるのは格調高そうな絵画や観葉植物。本物だったらどのくらいの値段がするのだろう。そして自分の席はどこだろうかと黒板を見ようとすると、あるのは壁全体の大きさのプラズマディスプレイ。こんな大きい液晶で授業して目が疲れないか心配だ。
自分の席を調べ終え、まず座ろうとするとその椅子はリクライニングシート、机の上にあるのはノートパソコン、調べると個人用の冷蔵庫、エアコンまであった。学園長はこの教室一つにどれほどの額を使ったのだろうか
「このやり過ぎた設備でむしろ、勉強に集中できないかが心配だよ……」
とりあえず他にやることもなくなったし、持ってきた小説でも読みふけっていよう……。
あれから時間が経ってHRが始まる。席は全て埋まり、遅刻者はどうやらいないようだ。周りを見ると霧島翔子、久保利光、木下優子など学年でも成績トップレベルの人たちがいる。ここが一番上のクラスだから当たり前と言えば当たり前だけどね。……そう考えると姫路瑞希さんがいないな、席が埋まってるってことはこのクラスじゃないのか?、ありえない、久保君と2位を争うあの人が他のクラスな訳――
「皆さん、進級おめでとう御座います。私はこのクラスの担任になった高橋洋子といいます。よろしくお願いしますね。……そこの、佐上君でしたか?、どうかされましたか?」
「ひゃ、ひゃい!?、あーあの、えーと……何でもないです///。」
急に呼ばれてしまったので、僕は無意識のうちに立っていた。しかも変な声を上げて。顔も恥ずかしさ故に赤くなっていて熱い。
「そ、そうですか。それではまず設備の確認から……//」
「「「…………/////」」」
こ れ は 完 全 に や ら か し た 。
僕は前から友達に言われてることなんだけど、自分で思ってる以上に女顔で女声らしい。さっき出てきた木下優子さんの弟、木下秀吉君には負けている筈だけど。というかさっきので顔を赤らめてる男子は何なんだ、変態か?変態だな、うん。
とりあえず顔を上げずにこれからの事を考えよう。
「では、そろそろクラスメイト同士の紹介でもしましょうか。始めにクラス代表の霧島翔子さんからお願いします。」
「……はい。」
立ち上がったのは黒髪ロングの日本人形を思わせるような女性。やっぱり前に立たれると威圧感のようなものがある。彼女は日本を支える財閥の一つ霧島財閥のご令嬢だ。学力自体、2位以下を突き放した堂々の1位らしいし人の上に立つことに慣れているんだろうなぁ。
「……霧島翔子です、よろしくお願いします。」
このクラス全員から見られる中、淡々と述べる霧島さん。彼女はみんなから見られているだろうけど彼女自身は今何を見ているんだろうか。
「皆さん、これから1年霧島さんを代表に協力しあい、これから挑まれるであろう戦争に負けないように。霧島さんありがとうございました、それでは出席番号順に自己紹介をよろしくお願いします。」
霧島さんが席に戻り、出席番号の早い左前の人からその場に立って自己紹介をしていく。自分は16番だったかな。
「工藤愛子です、水泳部に入ってます。得意なのは保健体育です、よろしくお願いします。」
「久保利光です、文系科目が得意で今後も伸ばしていきたいと思っています。よろしくお願いします。」
淡々と流れ作業のように自己紹介が終わっていく、やっぱり受けとか狙いに行くようなクラスじゃないなって言うのが良く分かる。と、僕の番か。
「えっと、佐上由井です。名前や顔のせいでよく女性に間違われますが男です。少しの間ですが、よろしくお願いします。」
これで僕の番も終わり、後はまあこれからの戦友の紹介を聞いていくだけだね。それにしても……ちょっと眠いなぁ。
とりあえず今日はこんなところで、もし暇だったらこの後も書くかもです。
それではっ、読んで下さってまことにありがとうございました