バカと表裏と召喚獣   作:LEN R-18

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最近、新しく部活を始めました。

どうも、高2で運動系の部活に入り筋肉痛で疲れ気味のLENです。
この話を上げてすぐに部活に入ると言う無茶をやった結果投稿が遅れてしまいました、まことに申し訳ありません。

ストックも碌に無い上、こんな感じなので気長に待ってもらえると助かります。

それではどうぞ


第三話

僕は屋上を立ち去った後すぐにAクラスに向かうことにした。時間が無い、単にそう思ったからだ。最低でも霧島さんにFクラスの試召戦争の事だけは伝えないと。どうせこの後自習になるだろうけど、それだと対策について話し合ってる暇が無くなる。

勿論、坂本君たちFクラスにAクラスが負けるとは思わない。…でも、挑んでくるということはつまり勝算があるって事だ。油断大敵って言葉もあるしね。

 

 

そうこう考えてる間にAクラスに付いた、目の前の重々しい扉を開いて霧島さんを探す。……見つけた。

 

 

「お~い、霧島さん」

「……由井?、どうしたの?」

「ちょっと話したいことが出来ちゃって、友達と食べてる所にごめんね。」

 

霧島さんは木下さんと一緒にお昼ご飯を食べてるところだった。幸いにも二人が食べている所が扉の近くの中央より少し外れた所だったために特に周りからの視線の気配なども見当たらなかった。

 

因みに霧島さんは去年のクラスメイトで悠季と凄く仲良かったからか、ちょっとしたうちに僕も話すようになってた。向こうは僕の事を名前で呼んでくれているけど流石に同い年の女性を名前で呼べるほど僕のメンタルは強くない。

 

 

「……由井なら別に構わない、それでどうしたの?」

「ありがとう、…単刀直入に言うとFクラスがDクラスに宣戦布告したらしいんだ。時間は今日の午後。」

「……続けて」

「今しがた、屋上でFクラス代表と思われる坂本雄二くんを中心にしたメンバーに会って、コンタクトをとってみたところFクラスの目標はAクラスなんだって。」

「……雄二、…そんな所に」

「でまあ、FクラスがAクラスに勝つなんて正攻法じゃとても無理な話だから何かあると思うんだ。それとその対策についてをこの後にあるだろう自習時間に話し合いたいんだけど……」

「……わかった、…私も話したいことがあったから丁度良かった。」

 

話したいことって言うのはやっぱり悠季のことなんだろうな…。あんまり他の人に話すのは好ましくないけど、霧島さんならまあ大丈夫かな?

 

僕がじゃあまた後で言ってその場を去ろうとすると、隣でずっと僕らの話を聞いてた木下さんが話に入ってきた。

 

 

「ちょっと良いかしら?」

「ん?、なんだい木下さん」

「佐上君…だったわよね?、今の話の中でいくつか疑問が出てきたから質問させてもらっても良い?」

「別に構わないよ、とりあえず昼休みが終わるまでなら」

 

木下さんが浮かべる疑問も何となく分かる、というかさっきの話だけで全部理解して信じてくれた霧島さんが凄いんだ。何か聞かれることまで踏まえて時間計算してたから余裕が出来ちゃったよ。

 

 

「えっとまず…、今日の午後DクラスとFクラスが戦争するって言うのは本当?」

「本当だよ。最初は遠くからの会話が聞こえただけだったんだけど、途中で作戦会議したいから屋上から出てってくれって話しかけられていくつか確認してきた。」

「そこが気になるのよ、なんで敵になるAクラスのあなたにそんなペラペラ喋っちゃうわけ?。頭悪いってそこまでなの?」

 

うん、一番来ると思ってたどおりの質問だ。これが普通なんだよね?

 

 

「それは同じ観察処分者の吉井君がいたからね。自分のクラスにいなかったから勝手にEクラス勘違いして、それでそうさせたまま欲しい情報だけいただいてきた。」

「見た目に合わず結構酷い事するのね…、ん?吉井君と同じ観察処分者ってことはあなたも観察処分者なの?」

「ちょっといろいろやらかしちゃってね。」

 

これに関しては初対面の相手に話す内容じゃない、そういった面のボクにはあんまり触れて欲しくないしね。……僕の返答と同時に木下さんの目つきが変わった。これはあれだな、自分より下の者ってわかって完全に見下した時の目だ。

 

 

「ふぅん……、観察処分者でよくAクラスに入れたわね…。あれってよほどのバカじゃないと貰えない称号なんでしょ?」

「バカ=頭悪いだとは限らないし、学校とは関係ないところがきっかけだしね。それに…、ちゃんとAクラスに入るための努力はしてきたつもりだよ。」

 

そういって僕は木下さんを睨み返した。別に僕は設備がどうとかじゃなくてただやりたいことがあったからAクラスに入った、それはAクラスじゃないと出来ないと思ったからし確認してみたら現にそうだった。

 

 

「……はぁ、わかったわよ。そんな睨まないで頂戴、ただクラスにバカをするような人がいたら戦争とか行事の時の指揮に関わって来るでしょ?、それがやだったのよ。…あら、もうチャイムが鳴っちゃったわ、時間を取らせて悪かったわね。」

 

僕の睨みが利いてくれたのか木下さんはため息を着いて話を終わらせて自分席の方に戻った。…バカがいたらむしろ指揮は挙がると思うんだけどなぁ、だって誰もそうなりたくは無いんだから。そもそもそう言った面を文月学園は教育に使っている。Fクラスになんかなりたくない、Aクラスが良いと思うからこそみんな勉強を頑張るようになる。明確な敵の存在とでも言うべきか、それが、その敵意が各自の持っている自身を引き出してくれる。

 

 

……僕もそんな大衆の一人に過ぎなかった、悠希と出逢うまでは

 

とりあえずチャイムもなったので僕たちはいったん自分の席に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後は案の定FクラスとDクラスの戦争により、僕たちAクラスを含む他のクラスは自分達のクラスでの自習となった。

 

 

「……で、今の放送はなんだったんだい?」

「………雄二の作戦」

「それだけじゃ伝わらないよ霧島さん。多分船越先生を相手側に使われたくなかったが故の作戦なんじゃない?、……吉井君って言う大きい戦力が犠牲になったけど」

「ふ~ん、Fクラスって面白いクラスだね~」

「やめなさい愛子、…佐上君、吉井君が戦力ってどういうこと?」

 

今この場には僕、霧島さん、木下さん、それに久保君と工藤さんがいる。先生に課題として出されてた自習課題を早期に終わらせて作戦会議をしているエリート組だ。僕はまだ終わってないけど。

 

そして先ほど、とある放送が校内に流れた。内容は吉井君が船越先生と言う婚期を逃し、単位を盾に生徒に交際を挑むようになったある意味終わっている先生を体育館裏で待っているというものだった。……多分、いろんな意味で吉井君は死んじゃっただろう。

 

 

「あー、えっとね。吉井君が観察処分者だって言うのはみんな承知の上でその仕事も分かってるよね?」

「召喚獣を使って先生の手伝いをさせられるんだよね?、フィードバックがあるから疲れとかでそれが罰になるって聞いたことあるけど」

「うん、そうなんだけどね。観察処分者は召喚獣を使って手伝わされてるって事は普通の人以上に召喚獣を操作してるってことなんだ。」

「つまり…、僕たちよりも召喚獣の扱いが上手だって言う事かな?」

「その解釈で大丈夫だよ。」

 

久保君が分かりやすく一言でまとめてくれた、…やっぱり僕って説明するの下手だよね。一から無駄な部分を踏まえて説明しようとするから分かりにくくなる。それが分かってても直せないからなぁ。

 

 

「じゃあなんでそんな貴重な戦力を無駄にするのよ。」

「……その先まではちょっと読めないかな。多分この戦いで姫路さんを切ってくると考えると、Aクラス戦前にもう1クラスぐらい戦うだろうからそれまで隠しておくとかかな?」

「…十分に読めてるじゃない、姫路さんがFクラスにいることは確実なのね?」

「それはさっき見てきたから間違いないよ。そもそも姫路さんが振り分け試験を最後まで受けてるならこのクラスにいるのが当たり前といって良いほどだし、病弱で試験中倒れたって噂も聞いたことあるから。」

「…そもそもこの会議は何のためにしてるんだい?。さっきの君の話も聞いたけどFクラスがAクラスを狙っているとは言え負ける事はまず無いだろう?」

 

吉井君に関する説明を終えた後、久保君がそんな質問をしてきた。やっぱりFクラスに負けるなんて考えられないから時間を無駄にしていると感じるんだろう。…まあ確かにFクラスに負けるなんてまずない…けど

 

 

「…何となく嫌な予感がするんだ。」

「嫌な予感?」

「そう、僕だって負けるなんて思ってない。…けど、さっき見たFクラス代表と吉井君の目が本気だった。絶対に成し遂げてやるって感じの眼で、慢心してたらすぐに首元断たれる感じがしたからさ。」

 

……坂本君と僕が似ていると思ったのはその眼があったからだ。根本にある感情は絶対に違うけどだからこそ似ているなんだ、同じじゃない。それだけは分かった。

 

 

「…うーん、それを見た人と見てない人との差なのかな?。僕にはまだFクラスに負けるって言うのが想像できないや。」

「私も同感よ、そもそもまだFクラスがここに到達するまでに時間があるでしょう?、Dクラスにも勝ててないのにそれを想像するのは無理があるわ」

「僕もだ。…取り合えず今日のところはこれで良いんじゃないかな?。考えて考えた結果、向こうが途中で断念してしまったらそれこそ時間の無駄だし。」

 

久保君が立ちながら会議をまとめようとする。……それじゃあ遅いんだ、目の前に立たれてから考えたんじゃ絶対に負ける。僕は間違ってない、それは分かるけどそれを証明できるものが何一つ無い。……ならしょうがないのか?

 

 

「…そうだね、時間を取らせちゃってごめん。……けど、本当に油断だけはしないでおいて。あと、まだ他の人には知らせないでおいて。」

「うん、わかった」「りょ~かい♪」「わかったわ。」

 

久保君、工藤さん、木下さんはそういって各自の席に戻っていった。……なんで僕はここまでFクラスに、坂本君たちに固執しているんだろう。そうだよ、普通なら負けない負けるなんてありえない。なのに……どうして………

 

 

「………由井」

「霧島さん?、ごめん、可笑しかったよね。普通に考えて負けるなんてありえないのに何やってるんだろうね僕は……はは」

「………違う、そうじゃない

 

 

 

 

………私たちの話はこれから。」

 

僕の目の前に立った霧島さんは今までよりも凛々しく思えた。




自分で書いててアレですが何か色々とぶっ飛んでますね由井……、まあそれはともかくとして


読んで下さってまことにありがとうございました!
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