バカと表裏と召喚獣   作:LEN R-18

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第五話

坂本くんを煽るためにわざと霧島さんの手を引いてあの場を離れ、学校から出てしばらく、僕らは微妙な距離感を保ったまま悠希のもとへ向かっている。

 

 

「………」

「あのー、霧島さん?えー…そのー……、先程はごめんなさい…」

「…………」

 

そう、先程の手を引かれるところを坂本くんに見られたって言うのが余程嫌だったのか怒らせてしまったようなんだ、……坂本くん側を煽ることしか考えてなくて霧島さんの気持ちを考えなかったことは申し訳なく思ってる。

好きな人の前で他の男にそんなことされたらそりゃ怒るよね……。こういうところはちゃんと直していかないとなぁ、気を付けないと。

 

 

「………さっきの事なら怒ってないから」

「いやいや、そんなことは無いでしょ。今考えると別に横に居るってだけでも十分効果はあったと思うし…」

「………そうやって、私のためにわざとしたことだから。……そもそも由井はそういうことでも無いと私の手を引っ張ったりなんてしない。」

「それって僕がヘタレだからってこと?、ねえさっきから地味にひどくない??」

 

何でかは知らないけど割と霧島さんってズバズバ今みたいなこと僕には言ってくるんだよね、別にヘタレてなんて無いし普通だと思うんだけどな……。確かにそりゃ坂本くんとか見たいな男らしさ、って言うものを持ち合わせてるとは思わないけどさ。

とまぁ、そんな感じの話をしながら僕らは歩いてる。……にしても一旦この距離のままで歩いてると元に位置にも戻りにくいな、少し話しづらくはあるんだけどまあ仕方ないか。

 

 

「にしても、それで怒ってたんじゃないならどうして」

「………そもそも怒ってない、ただ学校を出た時の道が悠希の家の方じゃなかったから。……それにこっちの方にある建物ってー」

「うん、もうすぐに着くよ。……ごめんね、いつかは霧島さんにも伝えなきゃいけないことだったのにこんなにも遅くなって。」

「………そんなに酷いの?」

「身体の方に別状は無いんだけどね…、ただ少なからず前までの悠希じゃあないから。ショックを受けるとは思うけど悠希の前であんまりそれは出さないであげてね、……ほら着いたよ。」

 

そう言って僕は目の前にある大きな白い建物ーー『文月総合医療病院』の前で止まり、霧島さんを中へと誘導した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーっ、くそっ!完全にやられた!!、何がDクラスの奴には話さねぇだ!!」

「いきなりどうしたのさ、今日の戦争は大勝利だったじゃないか?。それとも今になってDクラスの設備が惜しくなったとか?、」

 

僕ーー吉井明久は今隣にいるFクラスの代表、坂本雄二らと先程までDクラスと呼ばれる僕らより2つほどレベルの高いクラスと試召戦争を行い見事に勝利を果たした。勝てば相手のクラスと設備を交換出来るって事でちゃぶ台から解放されるって思ってたんだけど雄二は何やら作戦があるのかそれをしない代わりにBクラスの室外機を機を見て壊してくれって話を持ちかけてた。

 

確かに僕らの最終的な目標は一番上のAクラスを倒す事であり、その時になったらDクラスの設備は必要なくなるわけ何だけど…まあ雄二のことだ、何か考えがあるに違い無いと思ったんだけどFクラスに帰ってきた途端これだ。終わった後から何かイラついてるように見えたがその間に何かあったのだろうか。

 

 

「おい、ムッツリーニ!。佐上由井ってやつの情報を調べてきてもらえねえか。今日は時間もねえから取りあえず今所属してるクラスだけでいい」

「………了解した、直ぐに戻る」

 

雄二の声で1人小柄で青い髪をしてたムッツリーニと呼ばれてる男子生徒がシュタッとその場から離れた。本名は土屋康太って言うんだけど、気が付けば手にはカメラを持ち目線と身体はは女性のエロい構図に向かうという驚きのエロさから周りからそう呼ばれてるんだ。裏ではそうやって隠し撮った写真を売ってるムッツリ商会って言うのをやってて僕もムッツリーニからよく買わせてもらってる。

 

ちなみに今ここに居るメンバーは僕と雄二、演劇部のホープと呼ばれるほどに演技や芝居が上手でとても容姿のよく似た姉を持つ木下秀吉、それにドイツからの帰国子女で数学は得意なんだけど国語が苦手でFクラスになっちゃった島田美波さんに試験当日に体調不良で途中退室をする事になった姫路瑞希さんと昼間にご飯を共に済ませたみんなだ。

 

 

「佐上っていうと…、お昼ご飯食べに行った時に作戦会議をするからと屋上を開けてもらった人のこと?、彼がどうかしたの?」

「……あの野郎な、さっきDクラスの平賀を倒した時にチラッと見かけたんだが、Aクラス代表の翔子と一緒にいたんだ。最悪俺らFクラスがAクラスを狙っていると向こうに知られてしまった可能性が高い。」

 

……えっと佐上君が霧島さんと一緒にいた?、佐上君には屋上に行ったAクラスを狙ってる話を話したわけだからそんな彼がAクラスの代表と一緒に…ってええ!?、それってAクラスに僕らが狙ってるよって事が知れ渡ってるかもしれないってこと!?

 

「確かに不味そうじゃの……。雄二よ、ムッツリーニに何クラスか調べさせに行かせたのはそういうことじゃったか。」

「そうだ、仮にも俺らのこと知ってるやつがCクラス以上に今の時点で居るのは危険な可能性もあるからな。てか明久、あいつは観察処分者何だよな?、お前以外にそんな称号持ってるやつがいた事自体初耳で馬鹿だって直ぐに決めつけちまったんだが。」

「うーん……、確か鉄人から聞いた話だと学校外でとんでもないことを仕出かして観察処分者になったって聞いたよ詳しくは教えてもらえなかったけど。僕なんかにも優しかったし頭が悪いってイメージはなかったかも。」

 

というか、そんなに共同して何かをした事ってあんまり無いんだよね。基本観察処分者のやることって先生の授業準備の手伝いとかだから1人で手伝えば済むし。

よく思い出してみると、佐上君ってそんな悪いこととかとは一切関わり無いような人なんだよね。容姿もどちらかと言えば秀吉とかみたいに女の子みたいに可愛いし、まあ秀吉ほどじゃ無いけどさ。

 

 

「………何やら嫌な基準にされてる感じがするのじゃが」

「てかさ、観察処分者ってことは……もし敵だとしたら大変じゃない?、頭の良い吉井が敵になるってことでしょ?」

 

頭の良い僕って何だよ…、確かに僕は馬鹿だけどさ。にしても島田さんの放った今の言葉はあながち今後の作戦にも関わってきそうな問題だ。観察処分者っていうのは試召戦争に使われる召喚獣を使って先生の手伝いをしたりする、つまりは人より召喚獣を扱う回数が多く操作することに他の人よりも優れることになる。

僕もそれで低い点数の割に点数の僕より高い人たちと戦えるわけなんだけど……、僕と同じくらい操作が上手で点数も高いだなんて正直戦いたくないな…

 

 

「……ただいま、」

 

そんなことを先ほど偵察をしに行ったムッツリーニが帰ってきた、こういう情報を調べる時とか本当に頼りになるんだよね。

 

 

「お疲れ様です土屋くん」

「ムッツリーニ、佐上のクラスはわかったか?」

「……奴はAクラスに所属してる。成績自体は割と下位の方だが、自己紹介で恥ずかしくがっている所が可愛かったらしい……。」

「そうか、ご苦労だったな」

 

いや確かに彼は割と可愛い容姿してるってさっきも思ったけども。秀吉みたいに本当に女性と間違えるってほどでも無いんじゃあないかな?、いやでもあの顔で恥ずかしがって赤らめる……確かに有りなのかもしれない。

 

 

「Aクラスの中では下位とは言っても、そもそもAクラスに入れる実力はあるわけじゃしこれは打倒Aクラスもかなり厳しくなったかのう。」

「いや秀吉、Aクラスはそもそもまともに真っ向から倒そうとは思ってなかったからな。寧ろ次に狙うBクラスにとかじゃなくて助かった。」

「次に狙うのはBクラスなの?、でもいくらAクラスとは真っ向勝負しないとは言えさすがに無視は出来ないんじゃないかな」

「いや、問題無い。Aクラスって言うんだったらほぼ確実に気にせずに勝つことができる。まあそこは任せておけって。」

 

そう誇らしげに語る雄二。

まあきっと雄二がそう言い切れるんだから任せて大丈夫なのだろう。

 

 




こんな序盤のところでガチの失踪したことに関しては申し訳ないです、
……ほんとうに何年ぶりってレベルなので、どの位書いてたっけというのも忘れてしまいました。これからは更新し直そうかなとも考えてます。


あと今回に関しては昭久目線を書いて少しFクラスの紹介等を挟みましたが、これは由井視点をあそこで切っておきたかったが字数がどうやっても足りないなとなった結果です。ていうか、昭久の方まともに書けねえ……あとに読んで違和感を感じるところは勝手に編集しちゃいます。中身は変わらんのでご安心を。

最後に読んでくださってありがとうございました、それと本当に申し訳ございませんでした。
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