ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
古戦場から逃げるな!なQooオレンジでございます。
今回も周年企画の蓮ノ空102期編となります。
蓮ノ空?知らないなぁ…と言う方は、You◯ubeの蓮ノ空公式で彼女達の活動記録が配信されております。
是非この機会に一度視聴してみてくださいませ。
それでは 9周年特別編「蓮ノ空学院ガンプラバトルクラブ 102期 活動記録④」 始まります。
愛機“ガンダムバルバトス・レギナ”の背中のウェポンラックにマウントしていた滑空砲を取り出して、反撃を開始したまでは良かったんだけど…。
「もう!どうして当たらないの!」
空中を自由自在に飛び回る藤島さんの“ガンダムスローネ・ゼクス”には、滑空砲を何発撃っても1発も当たりはしなかったの。
わたくし、確かに射撃は苦手ではあるだけど、それでも平均以上程度の命中率だった筈よ。
これはきっと藤島さんの回避能力が高いからだわ!
そうに決まっているわ!
いくら滑空砲を撃っても当たらないなら…!
「やっぱり近寄って殴るに限るわね!」
物理攻撃…それこそがガンプラバトルにおける絶対的な真理よ!
だから…!
「藤島さん!何時までも逃げ回っていないで!正々堂々と勝負よ!」
わたくしは藤島さんに正々堂々と勝負よ!と声を掛けての。
こうすれば清廉潔白なスクールファイターなら、近距離での殴り合いに応じてくれる筈だわ…と思ったのだけれど…。
〚普通にイヤよ!ってかなんでわざわざ自分の有利な状況を捨ててまであきらかに近接物理特化のヤツと殴り合いしに行かなきゃダメなのよ!バカなんじゃないの!〛
「ば!?バカですって!?藤島さん!貴女ね!言っていい事と悪い事があるわよ!」
〚ふんだ!バカにバカって言ってナニが悪いのよ!やーい!ばーか!ばーか!悔しかったら空飛んでそのでっかいメイスでぶん殴り来てみなさいよーだ!〛
「ぐぬぬぬ…!」
梢…我慢よ!我慢!
これは確実に挑発だわ!
わたくしが藤島さんの挑発に乗って空中戦を仕掛けに行ったら、絶対に猛攻撃をして来る筈だわ!
だからわたくしは絶対に、藤島さんの見え見えな挑発になんて…
〚飛べないゴリラはただのゴリラよねぇ〜♪〛
乗らない…
〚無様なゴリラはゴリラらしくぅ〜、地べたを這いつくばっていればぁ〜♪台所に出る黒いヤツみ♪た♪い♪に♪や〜ん♪きも〜い♪〛
挑発には絶対に乗らない。
そう思っていたわ。
えぇ、えぇ…そう思っていたわ…!
けど!
「我慢にも限界があるのよ!!!行くわよ!“レギナ”!!!」
わたくし、ちょーーーーーーっとだけ怒ってしまったわ。
藤島さんの目に余る言動に耐え兼ねたわたくしは、手にしていた滑空砲を放り投げると、大地を蹴って空へ向かって跳び上がったわ。
同時に背部のスラスターを全開で噴射させて、一気に藤島さんの待つ大空へ向かって飛翔したの。
〚こうも簡単に挑発に乗るなんて、マジでバカなんじゃないの?まぁめぐちゃん的には楽で良いんだけど♪〛
藤島さんがナニか言っているけど、そんなの知った事ではないわ。
今は1秒でも早く、この鉄塊を…大型メイスを藤島さんに叩き付けたい!
ただただそれだわ!
わたくしは一心不乱に藤島さんの駆る“ガンダムスローネ・ゼクス”へ向かって突き進んで行ったわ。
真紅のGN粒子を撒き散らしながら悠然と大空を飛翔し続ける藤島さんの“ガンダムスローネ・ゼクス”まであと少し…と思ったその時…。
〚飛べないゴリラは良いマトなのよ!やっちゃえ!“ファング”!!!〛
“ガンダムスローネ・ゼクス”のサイドスカートから大量の小さなナイフの様なモノが射出されたの。
その正体はガンダムOO系のオールレンジ兵装の1つ“ファング”。
自由自在に飛び回り、標的を追い回し食い千切る獰猛な猟犬…。
藤島さんはわたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”を空中へと誘い出し、回避の困難な状況を作り出して“ファング”で一気に仕留めようと画策したのね。
なかなかに良い戦術だわ。
最も…相手が普通の相手だったら…だけど。
〚余裕じゃん♪まずは一勝ね♪〛
勝利を確信して勝ち誇る藤島さん。
彼女の表情はこの直後に驚愕の色に染まったわ。
“ファング”から一斉に放たれるビームたちは、正確無比にわたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”へと降り注いだわ。
でも…!
「わたくし!ビームは効かないってさっきも言ったわよね!」
“ナノラミネートアーマー”の防御アビリティがあるわたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”には、オールレンジ兵装に搭載出来る程度のビームは効かないわ!
〚ふん!そんなの知ってるわよーだ!本番はこっから!“ファング”!その脳筋ゴリラを食い千切っちゃいなさい!!!〛
無数の“ファング”はビームを放ちながらも、その鋭いナイフの様な基部を活かして突撃を開始したわ。
ビームが効かないなら物理攻撃で…って事ね。
物理攻撃は正義。
それは真理だわ。
それでも…!
「鍛え抜かれた“レギナ”の筋肉の前では!その程度の物理攻撃は無力に等しいわ!!!」
わたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”を貫こうと、一斉に突撃して来た“ファング”たち。
そんな“ファング”たちは、わたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”の堅牢な装甲を貫く事は叶わかったわ。
〚うげっ!?“ファング”の突撃も弾いちゃうとかマジ!?〛
勝利を確信して勝ち誇っていた藤島さんだったけど、ここに来てようやく自分の攻撃がわたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”の前では無力である事に気付いたみたいね。
乙女としてそれはどうなのかしら?って感じの声を上げて驚いているわ。
わたくしはそんな藤島さんのスキを逃さずに、一気に彼女の“ガンダムスローネ・ゼクス”との距離を詰めるわ。
そして手にした大型メイスを大きく振りかったわ。
〚ちょっ!?こっち来んな!〛
「来るなと言われてハイそうですかと下がるとでも思って?」
〚思わないけど!〛
「なら…覚悟しなさい!!!」
数瞬の押し問答を終えたわたくし、藤島さんの“ガンダムスローネ・ゼクス”へ向かって、大型メイスを振り下ろしたわ!
〚チッ!死んでたまるかってのよ!!!〛
藤島さんは悪態をつきなから、GNバスターソードを真横に構えて大型メイスの一撃を防いでみせたわ。
「やるわね!藤島さん!」
〚あったり前でしょ!伊達や酔狂でこんなデカい剣を持ってるワケじゃないってのよ!!!〛
大型メイスとGNバスターソードが激しく火花を散らしながら鍔迫り合いをする中、わたくしと藤島さんは舌戦を繰り広げていたわ。
「それはそうと藤島さん?さっきはよくも人の事をゴリラ呼ばわりしてくれたわね?」
〚ゴリラにゴリラって言ってナニが悪いのよ!めぐちゃんの“ファング”を素受けで弾くとかマジでゴリラじゃん!〛
「ま、まだゴリラって言ったわね!乙女に向かってゴリラとは何事よ!」
〚乙女ってゴリ女の間違いなんじゃないの!〛
「言わせておけば!!!」
〚やーい!ゴリ女ー!〛
執拗にわたくしの事をゴリラ呼ばわりする藤島さんに、わたくしの堪忍袋の緒もブチ切れてしまったわ。
〚もう許さないわ!!!ふんっ!!!〛
〚ふきゃぁぁぁぁぁぁ!?〛
わたくしは“ガンダムバルバトス・レギナ”のフルパワーで大型メイスを振り抜いたわ!
拮抗していた鍔迫り合いだったけど、わたくしと“ガンダムバルバトス・レギナ”がフルパワーを発揮した事で簡単に崩れ去ったわ。
藤島さんの“ガンダムスローネ・ゼクス”はわたくしたちのフルパワーに耐え切れずに、盛大に後方へと吹き飛ばされて行ったわ。
「口程にもないわね!」
わたくしはその様子を見て、上機嫌にそう言い放ってあげたわ。
そこでふと、気付いてしまったの。
あら…?藤島さんとの距離が離れてしまったわ…と。
わたくしは吹き飛ばした藤島さんの“ガンダムスローネ・ゼクス”を追撃しようとしたのだけれど、“ガンダムバルバトス・レギナ”のスラスターが限界に達してしまい、重力に引かれるように地上へと落下し始めてしまったわ。
「獲物を逃してしまったわね…まぁいいわ。」
自由落下を続ける“ガンダムバルバトス・レギナ”。
わたくしは再度使用可能になったスラスターを噴射させて、ゆっくりと地上へと降り立ったわ。
その頃には吹き飛ばしてあげた藤島さんの“ガンダムスローネ・ゼクス”も態勢を立て直してしまっていたわ。
「振り出しに戻ってしまったわね。」
先ほど痛い目を見た藤島さんは、もう早々簡単に接近を許してはくれない筈だわ。
きっと空中からチマチマと射撃攻撃を繰り返して、こちらのスキを伺って来るでしょうね。
わたくしはわたくしで、藤島さんのスキを探して近接攻撃の機会を伺う事になるわ。
互いに攻め手に欠けたこの状況…こうなってしまったらもう千日手ね…。
わたくしの予想通り、藤島さんはこの後は迂闊にこちらへと近づいては来なかったわ。
そして…
《TIME UP》
無情にも制限時間が過ぎ去り、わたくしと藤島さんとのバトルは引き分けになってしまったの。
そんなこんなでわたくし達それぞれのバトルは恙無く進んで行ったわ。
結果は以下の通りだったわ。
わたくしは一敗ニ引き分け。
夕霧さんも一敗ニ引き分け。
藤島さんも一敗ニ引き分け。
そして鳴神君が三勝。
そう…あのただのチンピラだと思っていた鳴神君に、わたくし達は全員負けてしまったの。
「つまりは俺が最強ってコトだな。」
ニヤリとした笑みを浮かべながら勝ち誇る鳴神君。
わたくし達…と言うよりも、わたくしと藤島さんはその様子を悔しそうに見つめていたわ。
悔しいけど…認めるしかないわ。
鳴神君は強かった…それもこちらの想像以上に。
わたくしと鳴神君のバトルは地上での真っ向勝負だったわ。
互いに近接戦闘用の武装を掲げての接近戦。
接近戦には自信があったわたくしだったのだけれど、気付いた時にはわたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”はバラバラにされていたわ。
例の“soar”とか言う高速移動方法…あれを連続使用しての文字通りの目にもの止まらぬ連続攻撃によって、わたくしは一瞬で敗北してしまったわ。
あの瞬間移動と見紛う“soar”と言う急加速は反則だわ。
来ると分かっていても、避けれるモノではなかったの。
そしてあの“soar”を初見で対応して防いで見せた夕霧さんの技量に脱帽だわ。
ちなみに、藤島さんもわたくしも同じようにあの“soar”と言う急加速で一気に接近されて、ヒートホークで叩き切られていたわ。
ざまぁないわね。
「よぉーし!お前ら!良くやった!これて互いの実力が大体わかっただろ!」
勝ち誇る鳴神君と歯噛みするわたくしと藤島さん…とボーっとしている夕霧さんに、沙知先輩がそう話し掛けて来たわ。
「お前ら4人の中では青空が頭1つ分くらい上って感じだな!あぁ!勘違いするなよ?梢と綴理と慈の3人も十分に強い方だからな?」
「沙知せんぱ〜い。ソレ、なんの慰めにもなんないんですけど?」
「まぁそう言うな。実際、そこのチンピラは強いぞ?多分、バトルの技量もガンプラの作成技術も同年代ではぶっちぎりで最強だぞ?」
「それは…そう…だと思います。ですが、それはそれ。これはこれですわ。」
「おう。なんかエラく不服そうだな?」
「不服だわ。貴方みたいなチンピラに負けた事がね。」
「めぐちゃんもこればっかりは乙宗と同意見だわ。」
「ん。僕は楽しかったよ?」
ワイワイガヤガヤと、あーでもないこーでもないと騒ぐわたくし達4人。
その様子を沙知先輩は何処か嬉しそうに見つめていたわ。
ナニを嬉しそうに…と、この時のわたくしはそう思ったのだけれど………沙知先輩の気持ちは丁度1年後にわかる事になったわ。
そう…わたくしにも愛すべきちょっとだけお馬鹿な後輩が出来た日に。
「よぉーし!お前ら!今日の総仕上げだ!お前ら全員で私と勝負だ!!!!」
わたくし達が騒ぎ続けていると、沙知先輩が驚くべき事を言ってきたわ。
わたくし達1年生4人 対 沙知先輩
それが夢への第一歩を踏み出したこの日の最後のバトルだったわ。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
次回も周年企画の蓮ノ空102期生編となります。
102期生4人VS沙知先輩です。
何も無ければ次回はいつも通り月曜日の12時12分に更新予定です。
感想とかいただければ確定で更新しますので、ぜひぜひ。
それでは次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィでございます。
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皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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