ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

さて皆様。本日3月15日は何の日かご存知でしょうか?
そうです!本日3月15日は我等の愛する海未ちゃんの生誕祭でございます!
そんなワケで本日は超突貫作業により作成された海未ちゃん生誕祭特別編①をお送りいたします。
②も現在鋭意作成中でございます。
近日中には更新する予定でごいます。
※現在進行中の本編よりも少し未来のお話です。


それでは 2017 園田海未生誕祭特別編「海未ちゃんの幸せ家族計画①」 はじまります。













2017 園田海未生誕祭特別編「海未ちゃんの幸せ家族計画①」

これは私、園田 海未と私の最愛のパートナー、鳴神 青空の決して忘れる事の出来ない一つの出逢いと悲しい別れのお話です…。

 

そう…あれはとある金曜日の夕方…全ては何処かで見た事のある様な三人組が届けた荷物から始まりました…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ど~も~、ノラ猫宅急便で~す。園田 海未さんにナマモノのお届け物やで~♪」

 

「希ちゃん!言葉使い!言葉使い!やで~♪なんて言ったら希ちゃんだってバレるにゃ!」

 

「凛ちゃんもだよ!にゃ!なんて言ったら海未ちゃんにバレちゃいますよ!」

 

とある金曜日の夕方、“ソレ”は宅急便でやって来ました。

 

「はーい。お待たせしました。配達ご苦労様です。受け取りはサインでも大丈夫でしょうか?」

 

「サインでもぜんぜんえぇ~よぉ~♪」

 

「ん?えぇ~よぉ~?」

 

「あ~(しもたわぁ。ついいつものくせで…。)」

 

「(ここは花陽が!)おぉっと!気にしないでください!ではこちらの伝票にサインをお願いします!」

 

「(かよちん!ナイスなアシストだにゃ!)それではこちらがお荷物になります!それでは……」

 

「総員!撤収やね♪」

 

撤収やね♪って、なんだか希みたいな胡散臭い話し方ですね。

 

まぁいいです。

 

世の中にはキレると人○料理を始めようとすることりや荒縄で縛られたがる絵里の様な変わった人も多いので、いちいち胡散臭い程度で気にしてはいられませんね。

 

「それにしても…私宛の荷物ですか?送り主は…東條 希?希から?」

 

希からの荷物、ですか?

 

なんでしょうか…希からの荷物だと分かった途端、物凄く嫌な予感しかしません…。

 

受けとる前に送り主を確認して、受け取り拒否にして送り返したら良かったですね。

 

「肝心の荷物の中身は…はい?ナマモノ?」

 

希からのナマモノの荷物…ますます嫌な予感です…。

 

開けないでこのまま廃棄しましょうか?

 

裏庭の焼却炉でなら、このサイズの大きな段ボールでもそのまま焼けますし。

 

「あら?今…この段ボール…動きませんでしたか……。」

 

……ナマモノ……まさか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーい。どちら様ですかって、海未さん?こんな時間にどうしたんだよ?」

 

希から送られた来たナマモノと明記された荷物…。

 

その“中身”の扱いに困り果ててしまった私はご近所の青空を頼る事にしました…。

 

とても親しい仲とはいえ、日も落ち始めて夜が近付くこんな時間にお邪魔するのはとても気が引けますが、“μ's”メンバーでもっとも頼れるにこに断られた今、頼れるのはもう青空しかいません…。

 

だって荷物の“中身”が…。

 

「ぱーぱ!ぱーぱ!ぎゅー!ぎゅー!ちて!」

 

「うぉっと!あぶねぇな…って…ぱーぱ?誰だよこの金髪の子?アレ?…ちょっと待て…この子…どっかで…あ!オイオイオイオイ!まさか!」

 

「こら!えりーちかちゃん!待ちなさい!走っては危ないですよ!」

 

何時もの幼児退行現象とは違い、何故か身体までもが幼児退行していた幼女なえりーちかちゃん(よんちゃい♪)だったのですから…。

 

「まーま!ぱーぱ!まーま!ぱーぱ!」

 

「……海未さん…とりあえずは上がってくれ…説明はそれから頼む…。」

 

「はい…ご迷惑をお掛けします…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「希さんから届いた荷物の中身がえりーちかちゃんだった?!」

 

「はい…しかも何時もの幼児退行とは違い、何故か身体まで年相応?に縮んでいたのです。」

 

「うわぁ…なんだそりゃあ…。希さん的に言えばスピリチュアルやね♪だな…。」

 

「はい…スピリチュアルやね♪です。それで、荷物に一緒に入ったいた手紙には、明日の夕方までえりーちかちゃんを預かって欲しいと書いていました。」

 

「預かって欲しい、ね…でも子供の面倒なら俺よりもにこちゃんに頼った方が…あぁ…にこちゃん、今日はチビ共のおとまり会か。」

 

「えぇ…私も子供の扱いならにこが一番頼りになると思い、真っ先に相談したのですが、今日から虎太郎のおとまり会でえりーちかちゃんのお世話を手伝うのは無理だと言われました…。そして家も近いのだから青空に頼れと言われたのです…。“他の面子に子供のお世話をなんて任せたら絶対に悲惨な事になるわよ!特に!ことりにだけは頼るんじゃないわよ!幼女だろうが何だろうが、殺されるか喰われるかバラされるか埋められるか焼かれるか煮られるか溶かされるか沈められるか売られるか犯されるわよ!”とも言われましたので…。」

 

「…まぁ…ことりさんならそうなるよなー。それに、確かににこちゃん以外の他の連中じゃ子供の世話なんて無理だわな。希さんや凛ならまだなんとかなるかもしれねぇけど、海未さんの話を聞く限り、どう考えても花陽を加えたあの3人が元凶だもんなぁ…。」

 

私も青空の言う通りだと思います…。

 

私達“μ's”のメンバーで、まともに子供のお世話を出来るのはにこと青空以外はいないと思います…。

 

穂乃果は…精神年齢がえりーちかちゃんと対して変わらないので、仲良く過ごすことは出来るのでしょうが、遊んでばかりでまともなお世話なんて出来るはずがありせん。

 

えりーちかちゃんと一緒にお腹を出して寝てしまい、次の日に風邪を引くのがオチです。

 

ことりに到ってはにこの言う通りです。

 

あのイカれた鳥娘に頼ってしまってはグロでもエロでもR-18の結末しかありません…。

 

凛と花陽は…恐らくは今にして思えばあの時の怪しい三人組の宅急便は希と凛と花陽だったのでしょうから、元凶には頼る事は出来ません。

 

どうせ連絡しても繋がらないでしょうし。

 

希も凛と花陽と同じ利用で無理で頼れません。と、言いますか、今回は希にだけは頼りたくありません。

 

あのデカ乳タヌキ女はナニを考えているのやら…。

 

絵里ならば頼りになるのでしょうが、えりーちかちゃん(よんちゃい♪)=絵里なので、頼りたくても頼りようがありません…。

 

最後に真姫ですが……真姫なら何だかんだと言いながらもしっかりとお世話を手伝ってくれるでしょうが、絵里がこの様なえりーちかちゃん(よんちゃい♪)状態に縮んでしまったのは真姫の怪しい薬が原因な気がするのです…。

 

もし原因が真姫の怪しい薬だとしたら、真姫にお世話を手伝って貰ってはデータ取りと称してえりーちかちゃん相手に非人道的な人体実験を始める可能性があります…。

 

荒縄と赤い蝋燭を片手に華麗に舞い踊る何時もの“どえむーちか”な絵里なら“人体実験なんてむしろご褒美よ!ハラショー!さぁ!早く縛って思う存分!エリーチカのいけないボーダーラインを弄りまわしてぇぇぇぇ♪♪♪”って喜んで飛び込むのでしょうが、身体まで年相応?になったえりーちかちゃん(よんちゃい♪)を惨たらしい人体実験に提供するのは私の良心が許せません。

 

それに…なにより…

 

「まーま!えりーちかね!まーまだいしゅき!ぱーぱもだいしゅき!えへへ♪」

 

こんなに私になついているえりーちかちゃん(よんちゃい♪)に惨たらしい人体実験やR-18エンドやアホと一緒なんて可哀想な事は出来ません!

 

私が!まーまがぱーぱと協力してしっかりと立派な大人になる様に育ててみせます!

 

愉悦の表情で“もっとキツく縛ってぇぇぇぇ!!!”なんて叫ぶドM女にはさせませんよ!

 

青空と…いえ!ぱーぱと一緒に立派に育てて!園田流の跡取りにしてみせます!

 

「はぁ…仕方ねぇか…。にこちゃんトコで虎太郎の相手をしたこともあるから、俺でも一応は子供のお世話なら出来るだろーし。」

 

「本当にすいません…。私一人では…。」

 

「あぁ、気にしなくていいって。子供、キライじゃねぇーしな。で?なんで俺がぱーぱなんだ?“パーパ”って確かロシア語で“お父さん”だろ?“マーマ”は“お母さん”だし。」

 

青空は相変わらず変な知識がありますね。

 

ロシア語とか普通はわかりませんよ?

 

「“マーマ”とはやはり“お母さん”だったのですね。えりーちかちゃんに聞いたのですが、どうやら希に私と青空が“マーマ”と“パーパ”だと言われていたそうです。」

 

「あのデカ乳タヌキ女…確信犯かよ!にこちゃんに断られて海未さんが俺に頼るの予め想定して、えりーちかちゃんにパーパとかマーマとか教え込みやがったな!これはあとでお仕置きだな…性的に!」

 

「性的にお仕置きとか今さら止めませんが、ヤるならヤるで避妊だけはしっかりとして下さいね。」

 

青空の事です。また希が“もうあかん…”と音を上げてもネチネチといやらしく責め立てるのでしょうね…。

 

……少しお仕置きされる希が羨ましいです…。

 

何時も優しくシテくれるのは嬉しいのですが、たまには私にももう少し激しくして欲しいです…。

 

「まーま!えりーちかおなかちゅいたー!おなかぺこぺこ!ごはんー!」

 

「え?!あ!もうこんな時間…そうですね、そろそろお夕飯の準備をしなければ…。」

 

「夕飯って、今日はりせさん(※本編未登場のソラの養母です。海外でも活躍する女優さんです。P4のあの人です。)は撮影で海外で悠さん(※本編未登場のソラの養父です。特殊な犯罪を捜査する刑事さんです。P4のあの人です。)も署の方に泊まりだし、悠莉も雪穂ちゃんと一緒に亜里沙ちゃんトコに泊まりに行ったから、夕飯は俺一人だと思って今夜は冷蔵庫にろくな食材用意してねぇーぞ?米ならあるけど…。」

 

「オコメスキーな花陽ではないのでお米をおかずにお米を食べるなんて私には高度な飲食プレイは出来ませんよ。」

 

「だな。レトルトカレーはあるけどお子様カレーじゃねぇからお子様なえりーちかちゃんには辛すぎだし…。あとは冷蔵庫にあんのは卵か…。プレーンオムレツ?目玉焼き?どっちにしろ卵料理だけってのも寂しいな…。しゃーねぇ…夕飯の材料、買いに行くか。」

 

「そうですね。えりーちかちゃん♪お夕飯の材料を買い出しに一緒にお買い物に行きましょうね♪」

 

「おかいもの?ぱーぱとまーまとえりーちかでおかいもの!おかいもの!あい!えりーちか!おかいものいきましゅ!」

 

「はい♪ぱーぱとまーまとえりーちかちゃん♪三人一緒にお買い物ですよ♪」

 

「いつの間に俺がぱーぱになってんだよ?ま、いっか。さぁーて、夕飯はナニにすっかなぁ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まーま!ちょこ!えりーちか!ちょこたべう!」

 

「チョコですか?良いですよ。でも、ちゃんと寝る前に歯磨き出来ますか?えりーちかちゃんがちゃんと歯磨き出来るとまーまとお約束してくれるのなら、特別にひとつたけチョコを買ってあげますよ?」

 

「あい!えりーちか!ちゃんとはみがきしゅる!まーまとやくしょく!はみがき!やくしょく!」

 

「はい♪えりーちかちゃんは偉いですね♪それではどのチョコがいいですか?ひとつだけですよ♪一杯チョコがあるから迷ってしまいますね♪えりーちかちゃんはどのチョコが食べたいですか?」

 

「あい!うーんうーん……」

 

あれから私ことまーまと青空ことぱーぱはえりーちかちゃん(よんちゃい♪)を連れて、近所のスーパーにお夕飯の材料を買い出しに来ました。

 

お夕飯はぱーぱが作ってくれるというので、お言葉に甘える事にしました。

 

私でも多少ならお料理は出来ますが、料理が趣味のぱーぱが作った方が圧倒的に美味しいので…。

 

「鶏肉にミックスベジタブル、玉ねぎは家にあるし、子供相手ならデミソースよりケチャップの方がいいよな。あとは豆腐とレタスとトマトっと。」

 

ちなみに今夜のお夕飯の献立はふわとろオムライスにお手製ドレッシングの豆腐サラダ、キノコとワカメのスープだそうです。

 

時間が無いので手の込んだ料理は作れないと悔しがっていました。

 

私的にはこの献立でも十分に手が込んでいると思うのですが?

 

ふわとろオムライスなんて私では出来ませんし。

 

「ぱーぱ!ぷりん!えりーちか!ぷりんたべう!」

 

「ん?プリン?おう、いいぞ。どれがいい?このデカいヤツか?ぱーぱのオススメはやっぱりこの1個500円の極上なめらかぷりんだな。イイ値段してるだけはあって結構イケるぞ?」

 

「ぱーぱ!いけません!えりーちかちゃんにはもうチョコレートを買ってあげました!夜にこれ以上甘い物を食べさせては虫歯になります!」

 

「プリン1個くらいいいだろ?それに歯磨きすれば大丈夫だって。」

 

確かに歯磨きをすれば虫歯は予防できますが、完全ではありません!

 

それにえりーちかちゃんが夜に甘い物を欲しがるようになっては困ります!

 

ぱーぱはえりーちかちゃんに甘過ぎなんです!

 

ここはまーまたるこの私がしっかりしなければいけません!

 

「それでもです!えりーちかちゃんが夜に甘い物を欲しがる癖がついたらどうするのですか!」

 

「はいはい、ったく…まーまは厳しいなー。な、えりーちかちゃん。」

 

「あい!まーまきびちぃ!」

 

うぅ…えりーちかちゃんにまできびちぃと言われてしまいました…。

 

ですが、厳しさも愛情なんです!

 

ここはえりーちかちゃんの為にも譲れません!

 

それに…ぱーぱ…また貴方は“はいはい”と“はい”を二回も言って!

 

前からずっと注意しているのですが、まったく直す気配がありませんね…。

 

しかたありません…これからもその度に根気よく注意して行きましょう。

 

「ぱーぱ!はいは一回です!えりーちかちゃんが真似した大変です!やめて下さい!」

 

「へーい。…えりーちかちゃん、プリンはぱーぱが作ってやるから、明日にしような?ぱーぱのプリンはウマイぞー。明日まで我慢できるかな?」

 

「ふわぁ!ぱーぱのぷりん!えりーちか!きょーはぷりんがまんしゅる!あしたぱーぱのぷりんたべう!」

 

「おう。偉いぞ、えりーちかちゃん。明日になったらとびっきりのプリンを食わせてやっからな。」

 

「もう!だからぱーぱはえりーちかちゃんに甘過ぎですよ!」

 

「だからさっきも言ったけどいいだろ?プリンくらい。卵も他の材料も家にあるしさ。ちゃんとまーまの分も作るからさ。」

 

うぅ…ぱーぱのお手製プリン…美味しいんですよね…。

 

とろっとしてまろやかであまくて…。

 

「まーま!みんなでぷりんたべうの!まーまとぱーぱとえりーちかでぷりんたべうの!」

 

あぁここに来てえりーちかちゃんの追撃です…そんなきらきらしたおめめでまーまを見ないで下さい…。

 

せっかくえりーちかちゃんの将来の為にも厳しく接しようと思ったまーまの決意が揺らいでしまいます…。

 

…ぱーぱのプリン……決意が少しくらい揺らいでしまってもいいですよね?

 

プリンくらいならいいですよね?

 

食べるのは明日ですし!夜に食べるのではないのです!

 

「はぁ……分かりました…。でもえりーちかちゃん?プリンを食べたらちゃんと歯磨きもしましょうね?まーまとお約束ですよ?」

 

「あい!まーまとやくしょくしましゅ!ぷりんたべたらえりーちかはみがきしましゅ!」

 

こ、これは…ヤバいですね…。

 

背筋を伸ばして敬礼するえりーちかちゃん…可愛すぎますよ!

 

こんな可愛いえりーちかちゃんが将来的にはあの“ミトメラレナイワ。17歳。”になって、挙げ句の果てには“うれしはずかしどえむーちか♪”になってしまうのですよ…。

 

いったいえりーちかちゃんは何処で道を間違ってしまったのでしょうか…。

 

………“ミトメラレナイワ。17歳。”さんの事を今考えるのはよしましょう。

 

今はこの賢い可愛いえりーちかちゃん(よんちゃい♪)を、そう!今だけの幼女の輝きを堪能しましょう!

 

「あぁ…えりーちかちゃん…なんて賢くて可愛いんでしょうか!これが本来の賢い可愛いえりーちかなんですね!」

 

「さ、会計して帰るぞー。」

 

「あーい!」

 

「あ!ちょっと待って下さい!ぱーぱ!えりーちかちゃん!まーまを置いていかないで下さーい!」

 

ふふ…こう言うのも良いものですね。

 

ぱーぱとまーまとえりーちかちゃん…ですか…。

 

……ちなみにえりーちかちゃん…妹か弟は欲しくないですかね?

 

そろそろ危険日ですので、えりーちかちゃんが望むのならばまーまは頑張ってぱーぱと一緒に作りますよ。

 

 

 

子供。

 

 

 

 

 

「ぱーぱ!おててぎゅー!」

 

「おうよ、おててぎゅー。」

 

「まーま!おててぎゅー!」

 

「はい♪えりーちかちゃん♪おててぎゅー♪です♪」

 

「えへへ♪おててぎゅー!おててぎゅー!ぱーぱとまーまとおててぎゅー!」

 

親子(?)三人で仲良くお手てを繋いで…。

 

幸せですね…。

 

にこにこと楽しそうに“ぎゅー”と言ってはしゃいでるえりーちかちゃんを見ていると…なんでしょうか…鼻から真っ赤な愛が溢れ出しそうです…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごちそーさまでちた!」

「ご馳走様でした。」

 

「はい、お粗末様でした。」

 

あぁ…ふわとろオムライス…美味しかったです…。

 

中のチキンライスもケチャップでお手軽に炒めただけのはずなのに、どこか懐かしい…そう…まるでお母様を思い出させる様な優しい味でした。

 

お豆腐とレタスとトマトのサラダも簡単に作っていたのに、とても美味しかったですね。

 

あのぱーぱお手製のドレッシングのせいでしょうか?

 

「さて、俺はこのまま洗い物やっちまうから、まーまはえりーちかちゃんと一緒に風呂入ってきてくれ。」

 

そう言えば、いつの間にかぱーぱの…青空の家にお泊まりする事になってしまいましたね。

 

まぁ二人きりで温泉にお泊まりにも行った事があるので、今さら青空の家にお泊まりするくらいで慌てたりはしませんが…。

 

ただ不安なのは…そう…あの真っ黒鳥娘の存在です…。

 

あの真っ黒鳥娘は自分は平然と抜け駆けするのに、私達がことりに内緒で出掛けたりすると凄まじい嫉妬の嵐が吹き荒れますので…。

 

この事がもしことりにバレたら……私は縛りて身動きが出来ない状態でねっとりたっぷりと海未汁を搾り取られた挙げ句にお料理にされるかもしれませんね…。

 

「バスタオルとまーまの着替えはあとで持ってくから、えりーちかちゃんのこと頼むよ。」

 

止めましょう…悲しい未来を想像するのは。

 

今はぱーぱとえりーちかちゃんとのこの愛しい時間を楽しみましょう!

 

「分かりました。ふふ♪どうせならばぱーぱも一緒にお風呂に入っても構わないのですよ?もちろんお風呂に入ったらそのまま…。」

 

「ばーか。子供がいんだ。今日はエロはナシ!そーゆーのは今度、二人きりの時に、な?」

 

「はい♪それではえりーちかちゃん。まーまと一緒にお風呂に行きましょう!」

 

「あい!まーまとおふろ!えりーちか!いきまーしゅ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まーま!つるぺた!」

 

「えりーちかぁぁぁぁ!!!」

 

まーまのお胸を指差してつるぺた!なんて言ういけないえりーちかちゃんにはおしりペンペンです!

 

「ちかぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「“ふぁりどらんど”…ですか?」

 

ぱーぱもお風呂から上がり、三人でまったりしていたら、ぱーぱが急に明日3人で出掛けようと提案してきました。

 

行き先は“ふぁりどらんど”。

 

最近、出来たばかりのアミューズメント施設…いわゆる遊園地だそうです。

 

「そ、幼女の夢の国“ふぁりどらんど”。まぁ遊園地ってヤツだな。この“ふぁりどらんど”さ、オープン企画で12歳以下の女の子とその保護者2名までは入園無料なんだよ。どうせなら明日3人でいかねぇーかな?って思ってさ。」

 

幼女の夢の国…なんだかいかがわしい雰囲気がぷんぷん漂っていますよ…。

 

せめてそこはよい子の夢の国にしましょうよ…。

 

まぁパンフレットを見る限りは真っ当な遊園地の様ですか…。

 

この“ふぁりどらんど”のマスコットキャラクター…名前は“マッキーキャット”、ですか…。

 

このマッキーキャットの幼女を愛する元准将の現無職って説明も何ですか?

 

現無職って…それに幼女を愛しては色々とアウトな気もしますが…。

 

「ゆーえんち?ゆーえんち!ぱーぱとまーまとゆーえんち!えりーちか!ゆーえんちいく!ぱーぱとまーまとゆーえんち!いく!」

 

「だそうだけど、どうする?まーま?」

 

えりーちかちゃんは遊園地に行きたいみたいですね。

 

“ふぁりどらんど”…色々と不安のある遊園地ですが、近場で入園料も無料ならば行ってみてもよいかもしれません。

 

「まぁ幼女の夢の国とか限りなく怪しいですが、音ノ木坂からも近いですし、えりーちかちゃんがいれば入園料も無料なんですよね?でしたらせっかくのお休みをおうちで過ごすのもどうかと思いますから、行ってみましょうか?この“ふぁりどらんど”に。」

 

「まーまがオッケーなら決まりだな。なら明日は朝から弁当持ってみんなで“ふぁりどらんど”に遊びに行くぞー!」

 

「あい!」

 

「はい♪」

 

ちなみにこの会話のあと、ぱーぱとまーまでえりーちかちゃんを挟んで、親子(?)三人で川の字になって仲良く就寝しました♪

 

え?夜にぱーぱとえっちな事はしなかったのか?ですか?

 

うふふ♪そ♪れ♪は♪みなさんのご想像にお任せしますね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが“ふぁりどらんど”ですか……。見た目は普通の遊園地っぽいですが…なんですか?あの看板に描かれている白いコートを羽織った目付きの悪い猫のマスコットキャラクターは…。」

 

朝ごはんを食べて、食後にぱーぱ特製の手作りプリンも堪能した私達親子(?)は、三人で仲良く電車に乗って目的地の遊園地“ふぁりどらんど”にやって来ました。

 

幼女の夢の国とかわけの分からないキャッチフレーズの遊園地の割りには随分と混んでいますね。

 

まぁ今日は土曜日なのでどこの遊園地も混雑はしているとは思いますが…。

 

こんなに混んでいるのです。えりーちかちゃんがはぐれて迷子にならないように、まーまがしっかりとおててぎゅー!してあげなきゃですね!

 

「あの目付きの悪い白いコートを羽織った猫が“ふぁりどらんどの”メインマスコットキャラクター、幼女の味方の“マッキーキャット”なんだとさ。他にはマッキーキャットのライバルで親友のガリガリダック。ガリガリダックの部下のアイーンロボ。マッキーキャットの秘書のイスルギドックとか色々といるんだってさ。で、“ふぁりどらんど”の園内にはあのマッキーキャットの着ぐるみを着たこの遊園地の社長が徘徊しているんだって。ほら、このパンフのここに書いてるコレ。」

 

えーっと…“幼女の諸君。“ふぁりどらんど”でこの私。マッキーキャットとハグをしよう!”※マッキーキャットは12歳以下の女の子としかハグしません。12以上のお客様や男性のお客様は絶対にマッキーキャットに抱き付かないで下さい。ですか?

 

うわぁ…なんですかコレは…。

 

段々と不安になってきましたよ…。

 

それに、この幼女とハグをしてくれるマッキーキャットの中の人はこの“ふぁりどらんど”の社長なんですよね?

 

幼女のハグ目当てに社長自らが着ぐるみを着て園内を徘徊しているのですか…。

 

通報した方がいいような気がしてきました…。

 

「ゆーえんち!ゆーえんち!まーま!ぱーぱ!はやく!はやく!」

 

「とてつもなく不安ですが、ここまで来て帰るのではえりーちかちゃんが可哀想ですね。大丈夫!えりーちかちゃんはまーまが守りますよ!さぁ!一射一倒!園田 海未!参ります!」

 

「あい!えりーちか!いきまーしゅ!」

 

「んじゃあのイオクコースターってのから乗るか?なんでもこちらの予想を上回る凄まじさ!らしいぞ?」

 

「いえ!ここはやはりこの統制統合艦隊フリーフォールにしましょう!量産型モビルスーツで無理矢理に大圏に突入するくらいに恐ろしい!と、このパンフレットに書いています!まずはこの統制統合艦隊フリーフォールに挑戦です!」

 

「えりーちかはありあんろっどめりーごーらんどにのりたい!めりーさん!めりーさん!」

 

えりーちかちゃん。めりーさん!では私、今あなたの後ろに居るの♪になって、怖い思いをする事になりますよ?

 

「イヤイヤ!ここはやっぱりイオクコースターだろ!イオク様だそ!イオク様!全国の視聴者のヘイトを一気に集めた実績のある“アノ”イオク様だぞ!」

 

「だから誰なのですか!イオク様って!それよりもやはりここは統制…あ!ぱーぱ!ちょっと見てください!ほら!パンフレットのここ!幼女限定!ガンプラバトル体験コーナーって書いてますよ!」

 

「幼女限定ガンプラバトル体験コーナー?あ、ホントだ…えーっと…“幼女のみんな!大人気のガンプラバトルを体験してみないか?“ふぁりどらんど”自慢のファイター達が幼女の貴女をしっかりと護衛するから何の心配もないぞ!さぁ!みんなでガンプラバトルを始めましょう!※ピンチの時にはなんと!マッキーキャットが助けに来てくれるぞ!”だってよ。ま、うちのえりーちかちゃんが出ればメイジン級のファイターが来ない限りは無双間違いナシだよな!って!えりーちかちゃん…この場合は絵里さんか?とにかくえりーちかちゃんのガンプラがねぇーのか…。」

 

「別にえりーちかちゃんのガンプラが無くても平気な気がしますよ?えりーちかちゃんは見た目も中身も今は幼女ですが、基本的には絵里なので、素組のレンタルガンプラでも十分なのではないですか?それに、いざとなったら私とぱーぱが介入すればいいのですよ!」

 

「介入ねぇ…。なぁ…まーま。GPベースはあるけど今日はガンプラ持ってきてねぇーぞ?」

 

「あ…私もです…。仕方ありません!もしもの時はお互い素組のレンタルガンプラで頑張りましょう!大丈夫です!問題ありません!えりーちかちゃん!ガンプラバトルをしてみませんか!」

 

「あい?がんぴゅらばとう?ふわぁ!がんぴゅらばとう!あい!えりーちか!がんぴゅらばとうしゅる!」

 

「よろしい。ならばこの私、マッキーキャットが案内しよう。」

 

えりーちかちゃんが元気一杯にガンプラバトルをする!と言った直後、私達の背後から聞こえたそんな声に振り向くと、そこには……

 

「うぉ!こいつ?!マッキーキャットか?!いつの間に後ろに!」

 

「フッ…素敵な幼女に誘われて参上したまでさ。」

 

白いコートを羽織った着ぐるみの猫。幼女の味方。マッキーキャットが居ました。

 

マッキーキャット…無駄にいい声ですね…。

 

コレの中身はこの“ふぁりどらんど”の社長なのですよね?

 

それよりも……

 

「この私が背後から忍び寄る気配を感じ取れなかったなんて…。このマッキーキャット…ただ者ではありませんよ!」

 

そうなのです…。このマッキーキャット、声を掛けられるまでまったく気配が感じ取れなかったのです。

 

いけない…コレはナニか非常にイケナイ気がします!

 

コレはコイツは!

 

「ねこさん!まーま!ねこさん!きた!」

 

「待ちなさい!えりーちかちゃん!ソレに近付いてはいけません!アレからはことりと同じ危険な香りがします!」

 

コイツは変質者です!

 

一目視て分かりましたよ!コイツは変態です!

 

幼女の背後に忍より、幼女を連れ去る!そんな感じの変態です!

 

そう!変態なんです!ことりと同類のイカれ野郎の危険な香りがプンプンしますよ!

 

恐らくマッキーキャットは幼女趣味属性の変態です!

 

うちの可愛いえりーちかちゃんにあの変態を近付けさてなるものですか!

 

「フッ…安心したまえ。この姿の私はただの幼女の守護者でしかない。故に幼女を悲しませたりは決してしない。約束しよう。それに、急がなければ幼女限定ガンプラバトル体験コーナーの参加登録が締め切ってしまうぞ。あのコーナーは我が“ふぁりどらんど”でも一二を争う人気コーナーなのだからな。素敵な幼女をこの私が責任持って案内しよう。」

 

「案内もナニも幼女限定ガンプラバトル体験コーナーの会場はソコのアミューズメントセンターですよね?案内は不要…おい待て!変態白コート猫!ナニさりげなくうちのえりーちかちゃんの手を握ろうとしてるのですか!その着ぐるみ剥いで中身の脳天ぶち抜きますよ!」

 

「おっと。これは失礼した、元幼女。君達のご息女があまりにも愛らしい幼女だったので、つい手が伸びてしまったのだよ。フッ…黄金の髪の賢くも愛らしい幼女…君はなんていけないレディなんだ。こんなにも私を夢中にさせるなんて本当に罪なレディだ。」

 

元幼女…まぁ確かに私もかつては幼女でしたが…元幼女って…。

 

「まーま…ダメだコイツは。話が通じてない。ほっといて会場に行こう…。」

 

「そうですね。えりーちかちゃん♪いきますよ♪」

 

「あい!ねこさん!ばいばい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

次回は生誕祭特別編②か閑話の続きか先に完成した方を優先して更新する予定でございます。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

最後になりますが、Happy Birthday!海未ちゃん!

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