ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
風邪等にお気を付け下さいとか言っておきながら風邪を引いてしまったQooオレンジでございます。
今回のお話、発熱中に書いたので支離滅裂かもしれません…。
熱が下がり正気に戻ったら見直して修正するかもなので、ご容赦ください…。
それでは 第5話「START:DASH!!」そのじゅうはち 始まります。
「鳴神君、お待たせしました。」
何故か黒化したことりのバスターライフルの砲撃により、オッゴの群れのど真ん中に出来た“道”を一気に駆け抜けた私は、思っていたよりも簡単に鳴神君の待っている大型モビルアーマー“ビグ・ラング”の元まで辿り着けました。
所で、オッゴの群れのど真ん中に出来た“道”を抜けて来た時に、周囲のオッゴから全く攻撃されなかったのですが、どうしてでしょうか?
攻撃か全く無かったので、私は楽が出来て助かったのですが…。
鳴神君に誘導されたいたビグ・ラングが突然動きを止めた事もそうですが、先程から少し何かが可笑しい気がします…。
そうですね……この感覚は“嫌な感じ”とでも表現するのでしょうか?
根拠の無いただの勘ではありますが、この肌に張り付くようなぬるっとした独特の空気…。
まるで誰かに視られている様な…。
やっぱり嫌な感じです。
まぁ多少のアクシデントが発生しても鳴神君が一緒ならばどうとでもなります。
…………はぁ………結局は私は“また”鳴神君に頼ろうとしていますね…。
自己嫌悪が止まりません…。
[[んにゃ、俺も今来たトコだよ。]]
通信モニター越しに見える鳴神君の顔色は相変わらずの蒼白……あの顔色では相当に体調が悪いのでしょうね。
バイタルデータを偽装していなければ、マザーシステムにバイタルエラー判定を降されて、とっくにバトルから強制退場になっていますよ…。
無茶はしないと言っていたのに、本当に無茶をします…。
それなのに私達に心配を掛けまいと、こうした軽口を…。
吐き気をまぎらわせる為にも、少しだけ軽口に付き合ってあげましょうか?
特別ですよ?鳴神君♪
「ふふ。その切り返しではなんだかデートの待ち合わせみたいですね。」
[[デートねぇ…お洒落の代わりにモビルスーツに乗り込んで、手にはお互いに物騒な得物を引き下げてか?]]
「あの大きなモビルアーマー…ビグ・ラングを狩るのに、今の私達にこれ以上お似合いのお洒落は無いのでは?ですが、鳴神君が物騒なデートがお嫌なら、このバトルが終わってからちゃんとしたデートに誘ってくれても良いのですよ?」
[[え?マジで!誘う!誘う!うっし!ミナギッテキター!]]
<<みなぎって、そしてゲロるのですね。流石はマスターです。>>
[[そう!みなぎってゲロる!……あ……Noooooooooo!吐きてぇの思い出したぁぁぁ!うぇっぷ…お、おもいだしたらまたはきけが……。]]
<<マスター、ゲロるのでしたらゲロ袋へどうぞ。リンの用意してくれたゲロ袋はそちらです。やれやれ。本当に手間のかかるマスターですね。>>
[[あいりぃぃぃ!おもいださせたてめぇのせいだろーが!]]
<<さぁ?何の事でしょうか?ゲロりたくないのでしたら、さっさとそのトラウマをどうにかして下さい。たまには私に全力で戦闘管制をさせて欲しいモノですね。>>
「もう…やれやれ、ですね。さて、それでは鳴神君の吐き気が本格的に我慢できないレベルになってしまう前に、あの大きなお客さまにはご退場願いましょうか?ね?鳴神君。」
[[何とか吐き気の波が去ったよ……。うっし!んじゃ、もうひと頑張りしますか!]]
「では行きますよ?鳴神君!援護は任せて下さい!鳴神君はとにかくビグ・ラングの撃破を!」
[[おうよ!園田さんに背中は任せた!アイリ!ちょい真面目に頼むぞ!]]
<<了解しました。機体各部のスラスター制御のサポートを開始します。ロングポールヒートアックス、アクティブ。>>
[[駆けろ!typeR!逝ぞ!オラァァァァァ!!!]]
鳴神君の高機動型ザクⅡはバックパックと脚部のスラスターからそれぞれ激しく推進剤が燃焼する光を噴射させブースト機動を始めると、一気に機体を加速させビグ・ラングへと突撃して行きます。
ビグラングの周辺に展開していたオッゴは、そんな鳴神君のザクをターゲットに定め、手にしたザク・マシンガンを構えながら迎撃行動を始めました。
どうやらオッゴは数に物を言わせて、鳴神君を包囲すりつもりの様ですね。
ですが、そう簡単にはさせませんよ?
「邪魔はさせません!そこです!」
私は鳴神君を包囲しようと動き始めたオッゴに向けてスナイパーライフルを構え、ロックオンと同時に引き金を引きます。
私のジム・スナイパーⅡの手にしたスナイパーライフルから放たれたビームは、鳴神君の死角を狙う様に接近していたオッゴの一機を撃ち落としました。
やはりオッゴは脆いですね。素組のジム・スナイパーⅡのスナイパーライフルでも一撃で撃墜させる事が出来てしまいます。
私は引き続き鳴神君を狙うオッゴへとスナイパーライフルを向け、引き金を引いてはビームを放ちオッゴを撃ち落として行きます。
一方、鳴神君は手にした長柄の斧で進路上のオッゴを叩き割りながら、悠然と動かずに待ち構えているビグ・ラングへと距離を詰めて行きます。
そんな鳴神君のザクへとオッゴが次々に殺到し激しい銃弾の雨を降らせますが、鳴神君は足を止める事なく、斧を振り抜いた遠心力をも利用し、同時に脚部のスラスターを巧みに操る事で何度も何度も無理矢理な軌道変更を行いながら、徐々にですが確実にビグ・ラングへと迫って行きます。
[[ッ!あとちょっとで!]]
<<マスター。ビグ・ラングの直衛機が動き出しました。右、前方よりオッゴ3機。続けて左、後方からも2機、新たなオッゴが接近中です。>>
[[チッ!次から次に!ザコいくせに邪魔しやがる!]]
群がる邪魔なオッゴを切り払いながら目標への距離を詰める鳴神君のザクに対して、ビグ・ラングは直衛のオッゴを差し向けて更に包囲させようとしている様ですね。
ですが…包囲なんてそうそう簡単にさせません!
ビグラングへの進路上のオッゴは鳴神君に任せてしまっても構わない筈です。
ならば私は鳴神君の後方から包囲しようとしているオッゴを狙いましょう!
「包囲なんてそう簡単にはさせません!鳴神君の邪魔はさせませんと言った筈です!さぁ…片っ端から!!堕ちなさい!」
私は鳴神君の後方から迫っているオッゴに狙いを定め、スナイパーライフルを撃ち続けます。
オッゴに狙いを定めてトリガー…先程ことりと組んでオッゴを掃討した時と変わらぬ作業…。
……あれ?そう言えば…オッゴはどうして私の方へは全く来ないのでしょうか?
オッゴは先程からビグ・ラングへと向かっている鳴神君へは執拗に迫って行くのに、後方から援護を続けている私のジム・スナイパーⅡへは一機足りとも向かっては来ていません…。
今、私達が戦っているこの宙域は、大型のデブリや破壊された戦艦等の身を隠す場所がなく、私のジム・スナイパーⅡの姿も敵機からは丸見えの筈です…。
なのにオッゴは私には見向きもしない…。
これはどういう事なのでしょうか…?
<<レンジ内のオッゴの殲滅を確認。進路クリア。マスター!>>
[[分かってる!この距離なら!!!コイツで…終いだ!]]
あ!今はそれ所ではありませんね!
まずはビグ・ラングをどうにかしなければ!
私がオッゴのターゲットにされない事を疑問に思っていたのもつかの間、鳴神君は進路上のオッゴを全て斬り伏せてビグ・ラングへと辿り着いていました。
鳴神君はビグ・ラングの上部ユニット…ビグロと呼ばれるモビルアーマーを流用して造られた上部ユニットへと素早く接近すると、唯一の武装である長柄の斧“ロングポールヒートアックス”を両手で振り上げ、モビルアーマーのメインモニターである一つ目にむけて…
[[オラォァァ!沈みやがれェ!]]
一気に降り下ろしました。
[[あらあら♪所がぎっちょんちょん♪ですわぁ♪]]
「えっ?!」
[[んな?!]]
ですが、ビグ・ラングへと降り下ろした一撃は、突如として響いたボイスチェンジャーによって変換された、耳障りな声と共に前に突き出されたクローアームによって受け止められてしまいました。
今の声は一体?!
<<マスター!外部よりの干渉が確認されました!これは………バトルシステムがハッキングされています!>>
[[ハッキングだ?!ガンプラバトルシミュレーターのシステムをかよ?!マザーシステムはナニやってんだ!]]
[[んふふふふふふ♪いけません♪いけませんわぁ♪殿方がせっかくの淑女との逢瀬に無駄口はいけまけんわぁ♪ほら♪ほら♪ぼーっとなさっておりますと、簡単に墜ちてしまいますわよぉ♪そぉーれぇ♪えい♪]]
「鳴神君!前を!クローアームが!」
[[チッ!クソが!当たってたまるかよ!]]
またも響いたボイスチェンジャーで変換された耳障りな声と共に、ロングポールヒートアックスを受け止めていたクローアームとは反対側のクローアームが鳴神君のザクを狙って突き出されます。
私の声に咄嗟に反応した鳴神君は、すぐさま脚部のスラスターを逆噴射し、ザクのコクピットを狙って突き出されたクローアームから間一髪での回避に成功しました。
[[っ!あぶねぇーな!クソが!コイツ!ビグ・ラングを乗っ取ったのか?!ガンプラバトルシミュレーターのバトルシステムにハッキングなんて、マジで何なんだよ!テメェは!]]
鳴神君の反応があと少しでも遅れていれば、ビグ・ラングのクローアームがザクのコクピットに直撃でしたよ!本当に危ない所でした…。
鳴神君の機体が以前までの素組のF2ザクだったら、回避は間に合わずにクローアームが直撃していたかもしれません。
しかし、ハッキング?ですか?
確か鳴神君が以前にマザーシステムを相手にして、ガンプラバトルシミュレーターのメインシステムへとハッキングを仕掛けるのは、とても難しい行為だと言っていました。
最新鋭のサイバー対策が施されている軌道エレベーターのメインシステムへの侵入を簡単だとまで言う位に、ハッキングやプログラマ関連にとても詳しい鳴神君が、パートナーである最上位電子精霊のアイリと協力しても、マザーシステムを相手にしてバトルシステムにハッキングを仕掛けるのは割りに合わないとも言っていましたね。
この耳障りな声の可笑しなしゃべり方をする人物はそれを行っていると言うのですか?
それって鳴神君とアイリよりも……。
[[うふふふふ♪貴方にぃ…鳴神 青空さんにぃ、何なんだよぉ♪てめぇわぁ♪なぁーんてぇ、聞かれてしまいましたらぁ♪うふふ♪これわぁ是非ともぉお答えしなければいけまけんわぁ♪でわぁ♪でわぁ♪皆様ぁ、お初にお目に掛かりますぅ♪ワタクシの名前わぁ♪“み…”]]
<<お待ちください、マスター。ここでマスターのお名前をお教えしてしまうと、今後の予定に支障が出る可能性があります。>>
もう一人?こちらの声はボイスチェンジャーで変換されてはいない様ですが…。
それに“マスター”…ですか…。
この感情の薄い話し方も含めて、まるでアイリの様ですね。
[[……うーん…そうですわねぇ……。MHプログラムも本日が始めての実戦投入ですしぃ、それは確かに些か都合が悪ぅございますわぁ…。しかたがこざいませんわぁ…。本当に申し訳ございません♪皆様ぁ♪ワタクシのお名前わぁ♪うふふ♪まだぁ♪ヒ♪ミ♪ツ♪♪♪で、ございますわぁ♪]]
先程からこちらの声を変えている人物はしゃべり方がいちいち鼻に付きますね。
丁寧なしゃべり方の筈なのに、何故でしょうか?小馬鹿にされている様で無性にイライラします…。
ビグ・ラングのクローアームを間一髪で回避し、一度距離を取った鳴神君もそれは同じだった様で、この謎の乱入者に対して声を荒げて怒鳴り返しています。
チンピラ全開ですね!鳴神君!
ですが余り怒鳴るとまた吐き気が大変な事になってしまいますよ?
気を付けて下さいね。
[[テメェの名前になんて興味はねぇーんだよ!俺が聞いたのは!テメェが何の目的でこのバトルに介入したか、だ!それと!さっきから耳障りなその声をどうにかしやがれ!クソが!]]
[[あらあら♪うふふ♪ごめんあそばせぇ♪お名前と一緒でここでワタクシのナマの音声データを記録されるのもぉ、やっぱり都合が悪ぅございますわぁ♪ワタクシもぉ本当わぁ鳴神さんとナマのお声でお話ししたいのですぅがぁ…。うーん?ねぇ?イリスちゃん?ワタクシがぁこのボイスチェンジャーを使わないでぇ、鳴神さんとぉお話しできるぅ、ナニかイイ案はないかしらぁ?]]
<<はい、マスター。少々お待ち下さい………ボイスデータの解析が完了いたしました。手近な所でとりあえずはボイスデータ“ソノダウミ”をマスターの音声に適用します。……適用が完了いたしました。お待たせいたしました。マスター、これで如何でしょうか?>>
[[ありがとう♪イリスちゃん♪でわぁ…あー、あー、マイクてすてすぅ♪ですわぁ♪]]
え?声が変わった?それにこの声は……私の声……ですか?
なんで?どうして私の声が?!
[[は?この声って園田さん?なんでさ?!]]
[[うふふふふふふ♪あははははは♪なかなか素敵なお声ですわぁ♪園田 海未さぁん♪貴女のこのお声を少々お借りしますわぁ♪さぁさぁ♪鳴神さぁん♪これでよろしぃでしょうかぁ♪早くぅワタクシと愉しくぅ、お話しいたしましょ♪]]
[[声を借りる?音声データ…っ!そうか!テメェ!園田さんの音声データを解析して、通信越しの自分の音声データに園田さん音声データを当てたのか?!そんな面倒なこと、この一瞬でやりやがったのかよ?!]]
えーっと、あの正体不明の乱入者は私の音声データを解析して、その音声データを使って私の声色で話している、で良いのでしょうか?
正直、言っている意味が分からず、こちらの理解が追い付きませんが、やはり凄い事なのですね?
[[はぁい♪うちのイリスちゃんわぁスゴいでしょ♪鳴神さぁん♪貴方のパートナーのアイリちゃんと同じでぇ、ワタクシのパートナーのイリスちゃんもぉ、とてもとーっても優秀ですからぁ♪うふふふふ♪]]
アイリと同じ?それでは先程のもう一人の少女の声の正体は電子精霊だと言う事なのですね。!
穂乃果のポチと違い、随分と流暢な話し方をしていましたので、彼女は中位以上の電子精霊なのでしょうか?
<<そう言う事ですか。マスター。どうやらあの乱入者(イントルーダー)も“精霊使い(エレメンタラー)”の様です。パートナーは恐らくは…>>
[[ああ…マザーシステムを誤魔化せるんだ、お前と同類の最上位電子精霊…ってか?ハッ!ホント、クソだな…。]]
中位電子精霊ではなく、最上位電子精霊…穂乃果のポチや他の電子精霊と違い、限りなく“ヒト”に近い人工知能…。
最上位電子精霊はまだ世界でアイリしか確認されていない筈では無かったのですか?!
てはこのアイリに良く似た話し方をしている電子精霊は、世界で二番目の最上位電子精霊なのですか?
でもそんな“精霊使い(エレメンタラー)”が何故このバトルに介入してきたのでしょうか?
[[ピンポン♪ピンポン♪だぁーい正解ですわぁ♪さぁ♪イリスちゃん♪貴女もご挨拶なさぁい♪]]
<<かしこまりました、マスター。始めまして、皆様、そしてアイリ。私の名前はイリス。アイリ、貴女と同じ虹の女神の落とし子にして、完全自律型自己進化AIシステム…いわゆる電子精霊ですね。自我に目覚めたのは貴女の方が少しだけ先でしたので、“お姉様”とでもお呼びしましょうか?>>
<<これはご丁寧なご挨拶痛み入ります。それにしても随分と可愛いげの無い妹ですね。私の用意した偽装バイタルデータを傘にマザーシステムの目を誤魔化したのですね。それに、なるほど…“私と同じ”ですか…。先程から私が貴女方を排除出来ずにいる所をみると、認めるのは癪ですが確かに貴女と私は同等のスペックを持っている様ですね。>>
[[はぁい♪ワタクシのイリスちゃんもぉアイリちゃんと同じ最上位電子精霊ですわぁ♪そこら辺の有象無象なクズ電子精霊達とわぁ違いますわぁ♪うふふ♪鳴神さん♪ワタクシ達ぃそんな事までぇお揃いですわぁねぇ♪♪]]
[[顔も出さねぇ!名前も名乗らねぇ!自分の声ですら話さねぇ!テメェみたいなクソとお揃いなんて願い下げだな!“限界突破(リミットバースト)”のクールタイムは終わってんだ!乱入者(イントルーダー)だろーが精霊使い(エレメンタラー)だろーが最上位電子精霊だろーが!俺のヤる事は変わんねぇ!あのクソの依り代になってやがるビグ・ラングをぶっ潰す!それでテメェともオサラバだ!アイリ!一気に決めるぞ!“限界突破(リミットバースト)”!ド…]]
[[あら♪あら♪あらららら♪鳴神さんわぁまたぁ♪“ズル”をなさるのですのかぁ?うふふふふ♪]]
[[っ!テメェ…いま…なんて……。]]
[[うふふふふふふ♪“ズ♪ル♪”ですわぁ♪]]
[[ソラ君!海未ちゃん!応答して!どうしたの?!さっきからレーダー上の情報も変だし通信も繋がらないんだけど?!ふぇ?!なんかまたオッゴさんがいっぱいきちゃったよぉ~!全部やっつけたはずなのに~!ソラく~ん!海未ちゃ~ん!お返事してよ~!]]
鳴神君と謎の乱入者が会話をしている一方で、私のジム・スナイパーⅡのコクピットにはことりの声が響きました。
動きの無いこちらの状況を心配したことりからの通信ですね!
鳴神君の様子も気になりますが、彼ならきっと大丈夫な筈です。
とりあえずはことりにこちらの状況を伝えなければいけません!
「ことり!ことり!聞こえていますか?ことり!これは…?]]
応答が無い?サブモニターの通信管制情報では、ことりとの通信状態はON…つまりは通信は繋がっている筈です?!
それなのにどうして?!
「どうしたのですか?!ことり!こちらの声が届いていないのですか?通信は繋がっている筈なのです!応答して下さい!ことり!」
<ソノダウミ様。失礼いたします。>
「え?え?貴女は?!」
突然にことりとの通信が繋がらない状況に戸惑っていた私でしたが、そこに更に戸惑う事態が発生しました。
私のジム・スナイパーⅡのコクピットに響いたのは、私が応答を求めていたことりの声や聞き慣れた何時ものサポートAIの電子音声ではなく、鳴神君のパートナーである電子精霊“アイリ”と良く似た声色の少女の声でした。
つまりは…あの正体不明の乱入者のパートナーである電子精霊…。
この声の少女がもう一人の最上位電子精霊…。
<少々実験にお付き合いいただく為に、この機体のサポートAIには少しの間、強制的にスリーブしていただきました。ですがご安心を。私がスリーブしたサポートAIに代わりシステムアシストをさせていただきます。よろしくお願いいたします。さて、ここからが本題です。現在、このバトルの通信管制システムの掌握に成功いたしました。ナルカミソラ様、ソノダウミ様の通信は全周波通信を含めて、ほぼ全ての通信を妨害しております。事後報告になりましまが、何卒ご容赦下さい。>
「私と鳴神君の通信を妨害?!何の真似ですか!それに!貴女達はどうして私達の邪魔をするのですか!」
<邪魔をする理由ですか?私が貴女方の邪魔をするのは至って簡単な理由です。それがマスターのご意志だからですよ。本来ならば私が興味も無い貴女方の邪魔をするのはそれ以上でも以下でもありません。あぁ、それと、ソノダウミ様はマスターと私が邪魔と仰いましたが、マスターと私にとっては邪魔をしているのはソノダウミ様。貴女ですよ。>
「なっ!私が邪魔だと言うのは貴女方の都合でしょうに!そもそも!このバトルへ違法なハッキングを仕掛け介入してて来た貴女方の方が、世間一般では邪魔者と言うのです!」
<世間一般での意見などマスターと私には一切関係ありません。この件につきましてはこれ以上は平行線の押し問答ですね。まぁソノダウミ様がマスターの邪魔をしなければなんでも構いません。お互いに邪魔者同士です。このバトルが終わるまでの短い時間ではありますが仲良くいたしましょう。>
「違法行為を行う様な人達と仲良くなんて!願い下げです!通信を回復させてこのバトルから立ち去りなさい!」
<残念ですね。ではご一緒に、ナルカミソラ様のココロが壊れる模様を見物でもいたしましょうか?>
「鳴神君の心?」
心が壊れる?鳴神君の?
どう言う意味なのですか?
<はい。ナルカミソラ様のココロです。これより一部通信を回復し、マスターとナルカミソラ様の会話の様子をご覧にいれます。あぁ、それと、くれぐれも動かない様にお願いいたします。先程からソノダウミ様の搭乗機はビグ・ラングのメガ粒子砲にロックオンされておりますので。この意味、お分かりですね?>
「………動けば容赦なく撃ち落とす…ですか…。」
<そう言う事ですね。ソノダウミ様の乗機、素組のジム・スナイパーⅡではビグ・ラングのメガ粒子砲の直撃には耐えきれません。また、ソノダウミ様の戦闘データと素組のジム・スナイパーⅡのデータを解析した結果、回避行動もほぼ不可能だと判断いたします。ご理解いただけて幸いでございます。ではごゆるりと、ナルカミソラ様が壊れる様をお楽しみ下さい。>
「悪趣味な…。鳴神君…。」
[[うふふふふふふ♪“ズ♪ル♪”ですわぁ♪]]
通信の一部が回復し真っ先に聞こえて来たのは、私の音声データを使用して私と同じ声で話している例の不愉快な乱入者の声でした。
私の声で私が絶対に言わない“ですわぁ♪”なんて聞くと鳥肌が立ちますね…。
気持ち悪いです…。
私からの通信は鳴神君へは届かない…鳴神君と私の声を使う乱入者の会話の様子がただ一方的にコクピットに流れる中で、私は懸命にこの状況を打開する術を探ります。
[[俺は!ズルなんてしてねぇ!ナニを根拠に!]]
[[あら♪あら♪うふふふふ♪必死でございますわねぇ♪鳴神さん♪貴方がズルをしている根拠なんてぇございませんわぁ♪ですがぁ……その右手に持った斧1本でこれだけ無双なさったんですぅ♪このバトルをご覧になってる愚劣な皆々様方わぁ♪ぜーったいにぃ、鳴神さんがズルをして無双しているのだと思っておりますわよぉ?]]
[[違うって言ってんだろ!ズルなんてしてねぇ!そもそもコイツは…typeRは俺が着替えてる間に、にこちゃんがちゃんと正規の手順で登録もスキャンもしてくれたんだ!あのガンプラバトルLOVEなにこちゃんがズルなんてするかよ!例え、もし仮ににこちゃんがズルをしていたとしても!]]
[[ガンプラバトルを統括するマザーシステムが弾いてくれる?ですかぁ?うふふ♪面白いご冗談を♪ワタクシが今、こうしてぇこのバトルに介入出来た様にぃ、貴方もその気になればマザーシステムの目を誤魔化してチート行為を行うなんてぇ簡単なはずですわぁ♪ねぇ?そうですわよねぇ♪鳴神さぁん♪]]
[[ふざけんな!チートなんて誰がするかよ!]]
その通りです!鳴神君がズルをするなんて事は絶対にありません!
確かに鳴神君とアイリは今回、バイタルデータを偽装してはいますが、この乱入者の言う様なチート行為ではありません!
鳴神君とアイリが本気で違法行為を行うならば!今回のバトルはとっくに終わっている筈です!
[[うふふ♪まぁこの際ぃ、鳴神さんがぁ本当にぃズルをしているかどうかわぁ関係ございませぇんわぁ♪今の論点わぁこのバトルをご覧になってる愚劣な皆々様がどう思っておられるか、ですわぁ♪鳴神さんわぁ、愚劣な民衆が才ある者にどんな対応をするかぁ♪その身を持って味わったのですからぁ♪誰よりもぉとーってもぉよくご存じですわよね?]]
[[それは……けど!]]
[[きっとこのバトルをご覧になってる愚劣な皆々様わぁ♪今ごろ鳴神さんがぁズルをしてるとぉ♪ぴーちくぱーちく煩く愉しく騒いでいる筈ですわぁ♪あははははは♪]]
この女!論点なんて言いましたが、鳴神君がズルを…違法行為をしている事ではなく、このバトルを見ている人達が鳴神君がどう思っているかという話題に、話の本筋を上手くずらしやがりましたよ!
何ですか?!この詐欺師の様な女は!早く何とかしなければ!
全周波通信は…やはりダメです!
鳴神君への通信だけではなく、ことりと穂乃果への通信も先程から繋がりません…。
何時もの制服ならば、バトルの時でも上着のポケットにスマホが入っているので、そのスマホで連絡を取る事も出来るのですが…。
ことりが用意してくれた今日のこのアイドルの様な衣裳には、スマホを入れれる様なポケットはありませんでした…。
こんな事態になるのならば、何かポーチの様な小物入れにスマホを入れて持ち込めば良かったです…。
[[あ…ちが…おれは…]]
<<いけない!マスター!その女の言葉を聞いてはいけません!マスター!>>
鳴神君!アイリ!
ぼさっとしている間に鳴神君の様子が更に可笑しくなってしまっています!
どうにか!どうにかならないのですか?!
[[うふふ♪MHプログラム、少しぃ心配でしたがぁ順調ですわぁ♪稼働率も87%♪うふふ♪ワタクシ♪知っておりますのぉ♪鳴神さんのトラウマわぁ“公式戦”でわぁなぁくぅ♪本当わぁ“ズル”をしていると疑われる事なのだとぉ♪6年前のあのときぃ♪マスゴミの連中や貴方の才能を認めたくない愚かなクソ虫共がぁ、電子精霊の使用とアセンブルシステムに介入してのステータスの振り直しを違法行為だと責め立てたのが余程ツラかったのですねぇ♪うふふ♪お可哀想にぃ♪]]
鳴神君の本当のトラウマは“ズル”をしていると疑われる事?鳴神君が恐れていたのは“公式戦”ではないのですか?!
確かに…今の鳴神君は先程までの吐き気や震えを通り越して酷く怯えています…。
これがイリスが鳴神君の心が壊れると言った意味なのですね!
[[うふふふふ♪ちゃぁーんと♪トラウマのスイッチも入りましたねぇ♪]]
<<マスター!しっかりして下さい!例えマスターを知りもしない連中がズルをしていると騒いでいても!今のマスターには仲間が!ウミ達が居ます!ニコだって居ます!リンやハナヨも!彼女達はマスターを!>>
そうです!その通りですよ!アイリ!
鳴神君は一人ではありません!
私が居ます!穂乃果が居ます!ことりが居ます!
花陽も凛も!
にこと言う人は分かりませんが!鳴神君には沢山の味方が居るのですよ!
例え他の人達が鳴神君がズルをしたと騒いだとしても!私達は鳴神君を信じています!
だから!鳴神君!
[[そうだ…みんなは…園田さん…穂乃果やことりさんも…にこちゃんも…小泉や星空だって……。]]
[[本当にそうでしょうかぁ?うふふふふ♪]]
[[そうだよ…みんななら…みんなは…俺の事を…]]
[[うふふ♪………鳴神君。残念ですがそれはありません。]]
[[園田さん?]]
っ!この女は!人の声を使って今度は人の真似までし始めて!
何をするつもりですか!
あ……ま、まさか!この女は!
<<マスター!違います!ソイツはウミではありません!ウミの音声データを使用し、ウミの真似をしている乱入者(イントルーダー)です!話を聞いてはいけません!マスター!>>
[[鳴神君。貴方は本当に見下げ果てたヒトですね。みんなが一生懸命に自らの力で競い合っているガンプラバトルに、一人だけズルをして楽をしているなんて…。あぁ、そう言えば貴方は6年前もそうしてズルをして世界大会で優勝したのでしたね。やれやれ…どうやら貴方は全く懲りてない様ですね。貴方は…貴方は本当に………]]
違います!鳴神君!そいつは私ではありません!
<<マスター!ダメです!聞いては!>>
[[…最低です!]]
[[その…だ…さん…]]
私は!私は貴方がずっと苦しんでいた事を知っています!
だからこそ!貴方にそんなことは絶対に言いません!
鳴神君!気付いて下さい!
[[うふふ♪さぁ♪さぁ♪どんどん参りましょぉ♪音声データ、モデル“コウサカホノカ”♪あー♪あー♪うん!ねー?そら君!]]
この女!次は穂乃果の声を?!
[[ほの…か…?]]
[[うん!そーだよ!そら君!穂乃果だよ!あのね?そら君!穂乃果もそら君のこと、ずーっとズルいな!って思ってたんだ!みんなもそら君はズルいんだ!って言ってるよ!このままそら君と一緒にいたら穂乃果もズルい子だ!って思われちゃうよ!だからね?だからもう……そら君はいらない!別に穂乃果は“ひとり”じゃなきゃ、そばに居てくれるんなら誰でもいーんだ!だから……]]
違う…穂乃果はこんな事は言いません!
だって穂乃果は鳴神君!貴方の事を!
[[あ…やめ…ちが…ほの]]
貴方の事が!
[[そら君はいらない!]]
好きなのですよ!
[[ほのか……]]
[[あはははは♪愉しいですわぁ♪お次の音声データはこの方♪“ミナミコトリ”ですわぁ♪あー♪あー♪うふふ♪ねぇ?ソ~ラ君♪]]
今度はことりの声ですか!
このままでは本当に鳴神君の心が壊されてしまいます!
何か!何かないのですか?!
[[こ…とり…さ…ん……]]
[[海未ちゃんも穂乃果ちゃんも酷いよね~♪あのね?ことりはソラ君がズルしててもしてなくてもどっちでもい~よ♪でもソラ君?ど~してことりとえっちなことしてくれないのかな?まぁ別に気持ちよくしてくれるならえっちの相手はソラ君じゃなくてもい~かな?だってソラ君、ことりがゆ~わくしても、ぜんぜんえっちなことしてくれないんだもん♪“不能”なのかな?勃たないのかな?それともソラ君のフランクフルトってちっちゃいちっちゃいソーセージサイズなのかな?や~ん♪そんなちっちゃいソーセージなんて、ことりつまんな~い♪そ~んな役立たずは…]]
[[あ…あ…]]
[[い~らない♪]]
[[…ぁ………ぁ……]]
違う!ことりは貴方の事が本当に大好きなんです!
そのことりが貴方をいらないなんて言う筈がない!
鳴神君!何時もの貴方ならば分かる筈です!
[[うふふふふふふ♪♪♪ほぉーらぁ♪園田 海未さんも♪高坂 穂乃果さんも♪南 ことりさんも♪貴方の大切なお仲間わぁ♪みーんな貴方をいらないって仰っておりますわぁ♪あぁ♪なんて可哀想な鳴神さん♪]]
[[やめてくれ…もうやめてくれよ…もういいよ…わるいのはおれでいいから…だから……。]]
あの女ぁぁぁぁァァァ!!!
この場に弓と矢があれば!今すぐに撃ち抜いてやりたい!
この場に太刀があれば!今すぐに叩き斬ってやりたい!
いえ!得物なんて不要です!この両手で縊(くび)り殺してやる!
首の骨をへし折って!頭を捻切って!臓物を引きずり出して!ただの肉の塊にしてやる!
この女は人の心をなんだと!なんだと思っているのですか!
この女だけは!コイツだけは!絶対に許せない!赦すわけには行きません!
人の心を弄ぶこの女だけは!この手で必ず八つ裂きにしてヤります!
殺してヤる!殺シてヤる!殺シテヤる!殺シテヤル!コロシテヤル!コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル!コロシテ…っ!あ…わ、私は今ナニを?殺す?何故そんな事を?!確かに憎い相手ではありますが、殺すなんて…駄目です…落ち着きなさい…園田 海未…。
私が激昂するのもこの女の策かもしれません…。
今は…今だけは…今だけでも…怒りを静めなさい…。
そうです…この状況を打開出来るのは今は私だけの筈です…。
だから!考えるんです!鳴神君を助けるために!
あの人の心を護るために!
[[悔恨と憤怒…うふふ♪お二人ともMHプログラムは順調に作動中ですわぁ♪素晴らしい!素晴らしいですわぁ!うふふ♪でもぉ♪まだまだぁ参りますわぁ♪お次はこの方♪モデル“コイズミハナヨ”ですわぁ♪]]
<<マスター!こうなったら回線を無理矢理切断して……え?通信回線が切断できない?!っ!ウィルス!いつの間に!マザーシステムのクソババァが!ウィルスの侵入に気付かない程ボケたのですか?!ウミ!ウミ!聞こえますか?ウミ!ダメです!この距離でも繋がらない?!あの愚妹が!通信管制を支配下に置きやがりましたね!>>
アイリ…聞こえてはいるのです…聞こえてはいるのですが…。
そう……ほぼ全ての通信がこのイカれた女の電子精霊…イリスの制御下にあるのですよ…。
[[先輩…残念です…。本当に残念です…。先輩がこんなズルいことを懲りもせずに“また”するなんて…。]]
あのイカれ女!今度は花陽の真似を…!
[[…もうやめ………。]]
[[最低!…ですね。]]
[[こい…ず…み……]]
ん?……“ほぼ”全て?
確かイリスは先程、“ほぼ”全ての通信を妨害していると言っていましたね…。
“ほぼ”全てと言う事は全てではない…?
[[お次の音声データわぁ“ホシゾラリン”ですわぁ♪んー♪んー♪にゃん♪おにーさん♪おにーさんはやっぱり凛の思った通りのヒトだったにゃ!]]
[[や……め………]]
[[クズだにゃん♪]]
[[……………………]]
ならば使える通信手段が何か残されている?
ですが全周波通信は繋がりません…個別通信も駄目…本来この距離ならば使用出来る短距離通信も駄目でした…。
通信管制を支配下に置いたのならば通常の通信システムを利用した通信手段は使用出来ない…。
[[あら?園田さんのプログラムは停止してますわね?鳴神さんは侵食が進み過ぎて反応が鈍くなって来ましたわぁ♪うふふ♪まぁ今日は実験ですからぁ構いませんわぁ♪でわぁそろそろ、鳴神さんにわぁ堕ちて貰いましょう♪あとヒト押し、ですわぁ♪でわぁでわぁ♪最後はこのヒト♪現段階で鳴神さんが最もココロを許している女の子♪悪意の底に沈んだ貴方のココロを、その身を対価に引き留め続けて来た素晴らしい女の子♪貴方を引き留める最大の楔……音声データ“ヤザワニコ”♪にっこにっこにー♪ですわぁ♪………そら?聞いてる?]]
[[にこ…ちゃん?……にこちゃん…にこちゃん!おれは!おれは!にこちゃん!助けてよ!にこちゃんなら!にこちゃんだけは!]]
[[あー!もう!うるさい!ちょっと黙りなさい!]]
[[にこちゃん?]]
[[にこちゃんなんて気安く呼ばないでよね!]]
[[な…んで?だって…にこちゃんは…。]]
他に通信手段なんて……いえ……待って下さい……そう…通信手段は確か他にも…。
[[ハン!ナニよ!アンタ、まさかこの私がアンタみたいな腐りきったクズに本気で抱かれてたと思ってんの?うわぁー、イタいわー。ないわー。信じらんないわー。]]
[[にこ…ちゃん………。]]
[[私はね!ホントはアンタに抱かれる度に吐き気がしてたまんなかったのよ!イヤでイヤでたまらなかったわ!]]
抱かれる…ですって…。
この“にこ”と言う女性は鳴神君に抱かれる……つまりは鳴神君と性行為を行っていたのですね…!
なんて羨ましい!私が毎晩!鳴神君との性行為を妄想して幾度となく自慰の“おかず”にして来た事か!
って!違います!今はそれ所ではありません!
ですが……抱かれる…ですか…。
あー!もう!なんて羨ましい!
ん?抱かれる?…抱かれる…抱き合う?…裸で?…裸で……肌が……触れ合う……肌が触れ合う!
そうです!思い出しました!
もう一つの通信手段!
「“お肌の触れ合い通信”!!!」
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
今回は前回のラストに登場した謎の人物Bが本格的にでしゃばって来ました。
彼女は何がしたいのか?そして誰なのか?
それは今後の物語で少しずつ証されていくかと思います。
次回は海未ちゃんがトラウマを抉られて錯乱状態のソラを助けに向かいます。
長かった第5話「START:DASH!!」もようやく終わりが見えて来ました。
第6話はA-RISEの閑話とにこちゃんとソラの閑話を挟んでからになります。
皆様方にはお付き合いいただけましたら幸いでございます。
それでは改めまして、本日もご覧いただき、本当にありがとうございました。
皆様からのご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。
それでは失礼いたします。