ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

古戦場を生き抜いたQooオレンジでございます。
次は11月の風古戦場ですね。










今回も周年企画の蓮ノ空102期編となります。
蓮ノ空?知らないなぁ…と言う方は、You◯ubeの蓮ノ空公式で彼女達の活動記録が配信されております。
是非この機会に一度視聴してみてくださいませ。














それでは 9周年特別編「蓮ノ空学院ガンプラバトルクラブ 102期 活動記録⑤」 始まります。





















9周年特別編「蓮ノ空学院ガンプラバトルクラブ 102期 活動記録⑤」

「は?俺ら4人と沙知先輩が1人でやるってのか?」

 

「沙知先輩がどんだけ強いかは知らないけど、流石にソレはムリなんじゃないの?そこのバカチンピラには負けたけど、めぐちゃだってんそんなに弱くないわよ?」

 

「おい待てこの頭ユルユル女!誰がバカチンピラだ!誰が!」

 

「アンタのコトよ!このバカチンピラ!ってかめぐちゃん頭ゆるくありませーんだ!」

 

「テメェでテメェのコトを“めぐちゃん”なんて言ってるヤツは十分に頭ユルユルだっての!」

 

「うっさい!バカチンピラ!可愛いからいーの!可愛いは正義なんだから!」

 

「貴女達、どうでもいいけどくだらない事で喧嘩しないでくれるかしら?」

 

「どうでも良くねぇ!」

「どうでも良くない!」

 

沙知先輩の“1年生4人 対 沙知先輩1人でバトル”と言う指示に、鳴神君と藤島さんが噛み付いていたわ。

 

そして鳴神君と藤島さんはついでのように喧嘩を始めるのだからたまったものじゃないわよね。

 

この面々でこれから活動して行くとなると、毎回毎回わたくしがあの二人の言い争いを仲裁しなければ行かなくなるのかしら?

 

もしそうだったら…はぁ…やっぱりたまったものじゃないわ…。

 

「うわっははははー!大丈夫!大丈夫!私はこれでもそれなりに強いからねぃ!キミたち新入生なんてお姉さんがかる~く揉んでやるさ!」

 

沙知先輩は鳴神君と藤島さんの言葉には一応は耳を貸しはしたけど、それでも4対1でのバトルを止める気配は微塵も無かったわ。

 

かなり自信があるみたいね。

 

けど…本当に大丈夫なのかしら…?

 

「うへぇ…この人、マジでやる気だぞ。どうするよ、おい?」

 

沙知先輩の言葉を聞いて、やれやれと言った感じで鳴神君はため息をつきながらげんなりとしていたわ。

 

その隣では藤島さんも、鳴神君と同じようにげんなりとした顔をしているわね。

 

さっきまで言い争いをしていたのに、この二人はその事をすっかりと忘れたように全くおんなじ反応をしているのがちょっと面白いわね。

 

きっと鳴神君と藤島さんはなんだかんだ言いながらも似た者同士なのね。

 

「ねぇ?ぶっちゃけちゃうと4対1なんて会敵したら囲んでフルボッコで瞬殺確定じゃん。そんな弱い物イジメみたいなバトルなんてやる意味ってあるの?」

 

藤島さんの言う通り4対1でのバトルなんて、余程の事が無い限りは取り囲んで一斉に畳み掛けてしまえばそれで終わってしまうわ。

 

戦いは数…ドズル中将もそう言っていたけど、この言葉は戦争の真理を表しているわ。

 

ガンプラバトルの強豪校である蓮ノ空学院のガンプラバトルクラブで部長を務めている沙知先輩なら、そんな事は今さら説明しなくてもわかっている筈なのに…?

 

沙知先輩には何か意図があるのかしら?

 

「ほーら!お前ら!グダってないで早く準備しろー!さっさと終わらせないと寮の門限に引っ掛かるぞー!入学初日から門限破りとかさしたらブラックリストに載ってしまうぞー!」

 

沙知先輩はそんな事を言いながら私たちには目もくれずに、ガンプラバトルシミュレーターの筐体が設置されている部室の地下へと向かって行ってしまったわ。

 

「なぁおい?どーすんよ?アレ?めんどいから放置して帰るか?」

 

沙知先輩を見送った鳴神君が、少し引きつった顔で私たちへとそう語りかけて来たわ。

 

すると、ここまで黙って…と言うか、ボーっと部室の観葉植物の葉っぱを見ていた夕霧さんが話し出したの。

 

「あのね?僕は沙知とガンプラバトルしてみたい。僕の“ガンダム”も沙知とガンプラバトルしたいって言っているよ?」

 

えーっと…“ガンダム”か言っているって…夕霧さんはさっきからたまにそんな事を言ってるけど、貴女は一体どこのシュウジ・イトウさんなのかしら?

 

そんな事を言うなら、使用機体もファースト“ガンダム”じゃなく、ジークアクス版の“赤いガンダム”か“白いガンダム”にすればいいのに…。

 

まぁジークアクスの最後にファースト“ガンダム”も出ては来ていたけど…あら?そうなると、夕霧さんの“ガンダムが言っている”発言はあながち間違いではないのかしら?

 

「えーっと、ダメ…かな?」

 

夕霧さんはコテンと小首をかしげながら、わたくしたちを見つめていたわ。

 

そんな夕霧さんの様子はとても可愛らしいく見えて…。

 

「あ〜ん♪もう♪綴理ちゃんったら♪なんかめっちゃか〜わ〜い〜い〜♪」

 

藤島さんはそんな可愛らしい夕霧さんに抱き着いて悶えていたわ。

 

鳴神君はチンピラ丸出しの癖に、頬を少し赤らめて夕霧さんから顔を背けていたわ。

 

あの様子だと、鳴神君はわたくしと同じで夕霧さんの仕草が可愛らしいくて困惑しちゃっているって感じね。

 

ふふ♪

 

チンピラの鳴神君にも可愛らしい所があるのね♪

 

「はぁ…しゃーねぇーな。んじゃまぁ、あのチビッコ先輩をサクッとボコって終わらせようぜ。」

 

「だね♪うちら4人ならぶっちゃけ余裕しょ♪」

 

「あら?油断は禁物よ。でも…まぁ今回ばかりは簡単なバトルになってしまいそうね。」

 

「がんばるぞー。おー。」

 

沙知先輩とのガンプラバトルを行う事を決めたわたくしたちは、それぞれのガンプラのデータが入っているGPベースを手に取り、沙知先輩とバトルをするために部室の地下へと向かったわ。

 

この時、わたくしたち4人が4人とも、沙知先輩とのバトルはすぐに終わるモノだと考えていたわ。

 

そう…わたくしたちはたった1人で蓮ノ空学院ガンプラバトルクラブの存在を守り抜いていて来た偉大な先輩の力を完全に見誤ってしまっていたの…。

 

その事に気付くのはこのすぐ後。

 

バトルフィールドで沙知先輩と接敵した直後だったわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「“ガンダムバルバトス・レギナ”!乙宗 梢!参ります!!!」

 

〚“ガンダムスローネ・ゼクス”♪藤島 慈♪いっきまーす♪〛

 

〚さぁ行こうか、“ガンダム”。〛

 

〚鳴神 青空!“ザク・ハイマニューバー”!行くぞ!オラァ!!!〛

 

サクサクと出撃登録と準備を済ませたわたくしたちは、それぞれの愛機を駆りマザーシステムにより選出されたバトルフィールドへと飛び立ったわ。

 

ちなみに今回はわたくしもちゃんと出撃登録が出来たわよ?

 

決して鳴神君に手伝って貰ったりはしていないんですからね!

 

ちょ、ちょっとだけ…そう!ほんのちょっとだけ手伝っては貰ったけど…さ、最後の決定ボタンはわたくしが自分で押したわ!

 

ちゃんとポチッって押せたわ!

 

ごほん。

 

それはそれとして…今回選出されたバトルフィールドは“廃棄都市フィールド”。

 

高層ビルの廃墟が連なるバトルフィールドだわ。

 

大量の廃ビルのせいで視界が悪いから、索敵はしっかりと行わなければダメね。

 

発進ゲートを抜けて飛び出したわたくしたちは、廃ビルの乱立するフィールドの中に

ポッカリと空いた広場のような場所へと降り立ったわ。

 

〚藤島、索敵頼むわ。〛

 

〚命令すんなっての。まぁやるけど。〛

 

〚やるならいちいち突っかかってくんなっての。〛

 

〚いーやーよー!〛

 

「ほら二人とも、喧嘩しないの。」

 

広場のような場所へと着地して合流すると、鳴神君が藤島さんに索敵をしてくれと声をかけたわ。

 

それに対して藤島さんは索敵を始めながらも、“命令するな!”って猛抗議。

 

このまま放置していると、また二人で騒ぎ出すのが目に見えていたから、わたくしがサクッと間に入って仲裁してあげたわ。

 

わたくしの仲裁で二人はそれぞれ矛を収め、藤島さんは索敵に集中してくれたみたい。

 

ちなみに鳴神君が藤島さんに索敵をお願いしたのは、藤島さんの機体“ガンダムスローネ・ゼクス”が“ガンダムスローネ・ドライ”の機能を備えているからだったわ。

 

藤島さんの機体“ガンダムスローネ・ゼクス”は、“ガンダムスローネ・アイン”、“ガンダムスローネ・ツヴァイ”、“ガンダムスローネ・ドライ”の3機をミキシングして、それぞれの特徴を兼ね備えた機体らしいわ。

 

だから“ガンダムスローネ・ドライ”の電子戦能力も兼ね備えているって事で、鳴神君は藤島さんに索敵をお願いしたのね。

 

わたくしたち4人の中では一番索敵能力が高いのが藤島さんだものね。

 

わたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”は近接戦闘特化だし、夕霧さんの“ガンダム”は素組で索敵能力はお察し…。

 

鳴神君の“ザク・ハイマニューバー”は平均以上の索敵能力を持ってはいるらしいけど、それでも藤島さんの“ガンダムスローネ・ゼクス”には敵わないわ。

 

そんなあれこれの事情を蓮ノ空すきすきクラブの皆さんに説明していると、不意に地面が揺れた気がしたの。

 

「あら?今…。」

 

わたくしがそう呟くと、その呟きに鳴神君が反応したわ。

 

〚なんか揺れた…よな?〛

 

「えぇ…。地震かしら?」

 

〚地震って…んなモン、ガンプラバトルであったか?〛

 

「ランタオ島で“デビルガンダム”と戦いストーリーミッションの時に、“デビルガンダム”が出て来る際に地震が起こっていわよ?」

 

〚あぁ…そう言えばそんなのあったな。〛

 

そんな事を話していると、再び地面がズンっと揺れたわ。

 

「やっぱり揺れたわ。」

 

〚地震ギミック?けどただ揺れただけじゃなぁ…。〛

 

〚飛んでしまえば意味の無いギミックですものね。〛

 

地震ギミックなんて、なんて言うか凄く無駄なギミックだわ。

 

鳴神君とそんな話をしていると、藤島さんが索敵の結果を報告してくれたわ。

 

〚あっちの方に敵性反応があるっぽいんだけど…〛

 

藤島さんの報告は何処か歯切れが悪いモノだったわ。

 

出会ってまだ数時間だけど、藤島さんはもっとはっきりと物を言うタイプの人だわ。

 

だから、そんな藤島さんが何処か歯切れの悪い報告をして来たのが少し不可解だったわ。

 

〚んだよ?なんか変わったことでもあんのか?〛

 

〚うん…なんか…反応がバカみたいに大っきいの。〛

 

「反応が大きい?」

 

〚うん。大っきいのよ、すっごく。〛

 

そんなやり取りの間も、ズンズンと大地は揺れ続けたわ。

 

〚なぁ…これって地震って言うよりも、ナニかデカいモノが歩いてるみてぇじゃねぇーか?〛

 

何が起こっているのか把握できないでいるわたくしたちだったけど、不意に鳴神君が“何かデカいモノが歩いてるようだ”って言い出したの。

 

その言葉はストンとわたくしの胸の中に落ちてきたわ。

 

そして同時に嫌な予感がしたの。

 

「ねぇ…もしかしてこの振動って、藤島さんが言った大きな反応が歩いてる…とかじゃないかしら?」

 

わたくしがそう言った直後…

 

〚あ。なんか来た。〛

 

夕霧さんがポツリとそう呟いたの。

 

わたくしたちは夕霧さんの呟きに導かれるように視線を向かわせると、そこには廃ビルよりもなお高い巨体が大地を踏みしめながら、ゆっくりとこちらへと向かって来ているのが見えたわ。

 

〚………は?〛

 

〚………えっ?〛

 

〚おっきい“ガンダム”だ。〛

 

こちらへと向かって来ている巨体…それは黒い“ガンダム”タイプの巨大なモビルスーツだったわ。

 

〚うわっははははー!ようやく見つけたぞ!ヒヨッコ共ー!〛

 

わたくしたちが呆然とその巨体を見上げていると、その巨大な黒い“ガンダム”タイプからけたたましい笑い声が響いて来たの。

 

その笑い声はまごうことなく沙知先輩のモノだったわ。

 

〚オイオイオイオイ!あのチビッコ先輩!なんってもん使ってやがんだ!〛

 

〚“サイコガンダム”のカスタム機!?ってかもうほとんど“サイコガンダム”の原型ないじゃん!〛

 

沙知先輩の使用機体…それはガンプラの中でも随一の大きさを誇る“サイコガンダム”を改造したモノだったわ。

 

〚さぁ!来い!ヒヨッコ共!私のこの“サイコガンダムMk-Ⅶ”でけちょんけちょんに踏み潰してやるぞ!うわっははははー!!!〛

 

沙知先輩は再びそうけたたましく笑うと、両腕をこちらへと突き出し…

 

〚ほらほら!逃げろ!逃げろー!!!〛

 

左右五対、合計十本の指から、一斉にビームを放って来たの。

 

この一撃(十撃?)がわたくしたち1年生4人と、沙知先輩との開戦の狼煙となったわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。



次回も周年企画の蓮ノ空102期生編となります。
102期生4人VS沙知先輩です。



何も無ければ次回はいつも通り月曜日の12時12分に更新予定です。
感想とかいただければ確定で更新しますので、ぜひぜひ。



それでは次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィでございます。



皆様からのご感想、お気に入り登録、“高”評価等がポンコツな私のモチベーションへと繋がります。
皆様、どうか何卒、何卒、応援のほどよろしくお願いいたします。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。
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