ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
体調を崩してダウンしていたQooオレンジでございます。
今回も周年企画の蓮ノ空102期編となります。
蓮ノ空?知らないなぁ…と言う方は、You◯ubeの蓮ノ空公式で彼女達の活動記録が配信されております。
是非この機会に一度視聴してみてくださいませ。
それでは 9周年特別編「蓮ノ空学院ガンプラバトルクラブ 102期 活動記録⑤」 始まります。
沙知先輩の駆る超大型モビルスーツ“サイコガンダムMk-Ⅶ”。
その巨体は両腕をわたくしたちの方へと突き出し、10の指から一斉にビームを放って来たわ。
「みんな!ここは一旦引いて…」
わたくしが一度後退して、対策と作戦を練るべきだと主張しようとしたその声は、鳴神君の怒鳴り声にも似た大きな声に遮られたわ。
〚おう!野郎ども!行くぞ!ゴルゥラァァァ!!!〛
鳴神君はそう言い放つと、沙知先輩の“サイコガンダムMk-Ⅶ”から放たれ続ける大量のビームを掻い潜るように“ザク・ハイマニューバー”を一気に加速せ突き進んで行ってしまったわ。
〚ん!〛
鳴神君の“ザク・ハイマニューバー”に続き、夕霧さんの“ガンダム”もビームの弾幕の中へと飛び込んで行ってしまったの。
「ちょっと!?あなたたち!?ナニを考えているの!ここは一度後退して体制を立て直すべきよ!」
わたくしがそう言って吶喊する二人を引き止めようとしたのだけど、二人は聞いてるのか聞いていないのか一向に止まる気配が無かったわ。
〚バカなんじゃないの?あんなわけわかんないヤツに突撃してくとか。〛
藤島さんは呆れを滲ませた声色でそう言うと、ナニを思ったのか吶喊して言った鳴神君と夕霧さんを追って、自身も前へと出て行ってしまったよ。
「藤島さん!?貴女!バカとかなんとか言ったのに何で!?」
〚そんなの決まってるでしょ?めぐちゃんも…バカだからよ!!!〛
そう言い放つと、藤島さんは乗機である“ガンダムスローネ・ゼクス”を空へと飛翔させて行ってしまったわ。
「あ、貴女たちねぇ…!」
呆れて物が言えないとはまさにこの事だわ。
何をしてくるのかまるでわからないアイデアに対して、無策で突っ込むとか愚かとしか言えない行為だわ。
〚オラァ!ナニやってんだ!乙宗!さっさと前に出ろ!〛
〚一緒に行こ、こず。〛
〚ほら乙宗!アンタの機体、ビーム耐性のある近接機なんだからちゃんと仕事してよね♪〛
何を言っても聞かなそうな同期の3人は、楽しそうに…そう、本当に楽しそうに…わたくしにそう言って来たわ。
全く…何が楽しいのかしら…。
でも…まぁ楽しいわよね…。
ガンプラバトルは。
未知の相手を仲間たちと一緒に攻略する。
ほんと、心躍るシチュエーションよね。
そう思うや否、わたくしの行動はわたくしの言う所の“バカ”なモノになっていたの。
わたくしはいつの間にか、フットペダルを踏み込みスロットルを全開にし、“ガンダムバルバトス・レギナ”を加速させていたわ。
「仕方ないからわたくしも貴女たちの“バカ”に付き合ってあげるわ!」
この瞬間、わたくしたち蓮ノ空学院ガンプラバトルクラブ102期生4人は、ほんの少しだけチームとしてのまとまりを得たのだったわ。
〚はっ!ナニが仕方なくだ!このド脳筋!〛
〚こずはゴリラだってガンダムが言ってるよ?〛
〚ド脳筋ゴリラ女なんだからつべこべ言ってないでさっさとぶん殴りに行けばいいのにねー♪〛
「あ、貴女たちねぇ!言わせておけば!!!」
さっきの言葉は撤回するわ!
ちっともまとってなんていないわ!
コイツらは敵だわ!
今に見てらっしゃい!
みんなまとめてけちょんけちょんにしてあげるんだから!
〚うわっははははははー!!!ケンカしてるようだと私には一生勝てないぞー!!!ほらほらほらほら!!!どんどん攻めて来い!!!〛
わたくしたちのやり取りを見守っていた(?)沙知先輩は、わたくしたちをまるで挑発するかのような事を言いながら指先からビームを放ち弾幕を張り続けていたわ。
先行して吶喊した鳴神君と夕霧さんは、放たれ続けるビームを上手く掻い潜り、どんどんと沙知先輩の“サイコガンダムMk-Ⅶ”へと突き進んて行っているわ。
〚ん。射程内だって“ガンダム”が言ってる。〛
ある程度接近すると、夕霧さんの“ガンダム”が手にしたビームライフルを構えて発射。
夕霧さんの“ガンダム”のビームライフルから放たれた桃色の閃光は、大暴れしている“サイコガンダムMk-Ⅶ”へと真っ直ぐに向かっていったんだけど…。
〚うわっはははー!ビームなんぞ効かんぞー!!!〛
“サイコガンダムMk-Ⅶ”に届く直前、桃色の閃光は膜のようなモノに弾かれて霧散してしまったの。
〚Iフィールド持ちかよ!〛
〚うわっ!めんどい!〛
どうやら沙知先輩の“サイコガンダムMk-Ⅶ”には、ビーム攻撃に対して絶対的な防御性能を誇る“Iフィールド”の防御アビリティが搭載されているみたい。
そう言えば“サイコガンダム”系の機体にはほとんど“Iフィールド”が装備されていたわね。
ほとんどって言っても、わたくしが知ってるのは普通の“サイコガンダム”と“サイコガンダムMk-Ⅱ”くらいなんだけど。
〚そら、どうしよう。ビームライフルが効かないと、僕って役立たず?〛
〚ビームが効かねぇーなら物理で殴れ!ハンマーあんだろ!ハンマーが!〛
〚あ、そうだった。忘れてた。〛
“Iフィールド”によってビームが弾かれたしまった事で、捨てられた子犬のようにしょんぼりする夕霧さん。
そんな夕霧さんに鳴神君が“ガンダムハンマー”を使うように促すと、夕霧さんは“武装領域(ウェポン・ストレージ)”を展開して、ビームライフルを収納した代わりに、中から鎖付きの鉄球を取り出していたわ。
〚アンタたち!沙知先輩のあの大っきいヤツにはビーム効かないから、めぐちゃんは今回はサポートに回るからね!〛
夕霧さんの“ガンダム”がガンダムハンマーを取り出して、再度果敢に攻め込もうとしている最中、藤島さんが今回は自分はサポートに回ると言って来たわ。
藤島さんの“ガンダムスローネ・ゼクス”はほとんどの武装がビーム系みたいで、“Iフィールド”の前では決定打が撃てないからの判断でしょうね。
わたくしなら、その大きな大剣…“GNバスターソード”で殴りに行くんだけど…?
そんな事を思っていると、藤島さんは“ファング”を射出して、沙知先輩の“サイコガンダムMk-Ⅶ”へと攻撃を開始していたわ。
“ファング”から放たれるビームは“Iフィールド”によって弾かれてしまうけど、藤島さんは時折“ファング”本体を突撃させてセンサー部分を狙おうとしていたわ。
〚えぇい!鬱陶しい!慈!お前も女ならガチンコで勝負しろ!ガチンコで!!!〛
〚イヤですよーだ!そんなバカみたいにデカいヤツの相手に、真面目に真っ正面からなんて誰がするもんですか!〛
藤島さんは沙知先輩を挑発しながら、空中をひらひらと飛び回って翻弄していたわ。
地上ではその合間にも鳴神君と夕霧さんの二人が、果敢にも近接戦闘を仕掛けようとしていたわ。
鳴神君の“ザク・ハイマニューバー”は柄の長いロングポール・ヒートホークで、夕霧さんの“ガンダム”はガンダムハンマーで、それぞれ沙知先輩の“サイコガンダムMk-Ⅶ”の巨体の脚部へと狙いを定めて攻撃を仕掛けたの。
〚そのクソデカい脚!ぶった切ってやるってんだよ!〛
〚せーのっ!えーい!〛
方やチンピラ全開で、方や気の抜けた掛け声で。
鳴神君と夕霧さんはそれぞれ左右の脚を狙って攻撃したわ。
勢い良く放たれた二人と攻撃だったけど…。
〚っ!?なんだこりゃ!クソ硬ぇーぞ!おい!〛
〚ごーんってなったー。〛
二人の攻撃は沙知先輩の“サイコガンダムMk-Ⅶ”の装甲の前にあえなく弾き返されてしまったの。
夕霧さんの素組の“ガンダム”の攻撃ならいざ知らす、それなり以上に改造されている鳴神君の“ザク・ハイマニューバー”の攻撃までもが弾き返されるなんて、ちょっと予想外過ぎるわ。
〚甘い!甘いぞ!ヒヨッコ!伊達や酔狂でこんなバカデカい機体を使ってはいないんだよ!そんなチ◯ポな攻撃じゃ傷くらいかしか付かないぞ!〛
〚チ◯ポじゃなくてチ◯ケだろーが!いい年した女が軽々しくチ◯ポとか言うなっての!〛
〚はっははー!そんなツッコミ入れてるヒマがあるならもっと気合を入れて攻撃して来い!こんな風にな!!!〛
沙知先輩ほ何だか非常に突っ込み処に困る会話を終えると、“サイコガンダムMk-Ⅶ”の動きを止めて両手を大きく広げて見せたの。
ナニを…?と思ったのもつかの間…。
〚ちゃんと避けないとこれで終わるぞ!全方位ビーム!発射だ!!!〛
沙知先輩の“サイコガンダムMk-Ⅶ”の巨体のいたるところに砲門が開き、一斉にビームが放たれたわ。
その姿はまるでかの伝説巨人の全方位ミサイルを彷彿とさせる凄まじい攻撃だったわ。
〚チッ!クソが!夕霧!お前は乙宗を盾にして凌げ!〛
〚ん!こず!よろしく!〛
全方位へ向けて放たれ続ける大量のビーム。
沙知先輩のこの攻撃に対して、鳴神君は夕霧さんにわたくしを盾にして凌げと指示を出すと、自身は乗機である“ザク・ハイマニューバー”を忙しなく移動させて回避行動へと入ったわ。
まさにビームの雨あられとでも言うべき沙知先輩のこの攻撃を、鳴神君は悪態をつきながらも見事に回避し続けたの。
一方で夕霧さんはおとなしく鳴神君の指示通りに、ようやく前線へと追いついたわたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”の後ろへと移動して来たわ。
わたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”には、“Iフィールド”と同じようにビーム攻撃に対して絶対的な防御性能を誇る“ナノラミネートアーマー”の防御アビリティが搭載されているわ。
この程度のビーム攻撃なんて直撃してもなんて事もないわ。
〚夕霧さん、お願いだからじっとしていてね。〛
わたくしは“ガンダムバルバトス・レギナ”の真後ろへと移動して来た夕霧さんに、そう声を掛けたわ。
〚ん。当たったら痛いって“ガンダム”が言ってる。だから僕、ちゃんとじっとしてるよ。〛
〚そ、そう…。え、偉いわね…。〛
夕霧さんの感性は相変わらず独特過ぎてよくわからないわ…。
そんな事を思いながら、上空の藤島さんの様子を見ると、藤島さんの“ガンダムスローネ・ゼクス”はGNフィールドを展開しながらこの全方位へと放たれ続けているビーム攻撃を回避していたわ。
このまま雨が降り止むのを待つように、このビーム攻撃をやり過ごしてしまえば…と思ったのだけれど、やっぱりも言うべきか当然と言うべきか、そうは問屋が卸さなかったの。
〚うわっははははー!!!まだまだ行くぞー!ほぉーら!リフレクタービット射出だ!!!〛
沙知先輩はけたたましく笑い声をあげながら、“サイコガンダムMk-Ⅶ”の背中から大量のビットを射出して来たの。
射出された大量のビットたちは、“サイコガンダムMk-Ⅶ”から未だに放たれ続けているビームの射線上へと割り込み、ビームを乱反射させて来たわ。
乱反射されたビームをさらに別のビットが乱反射させて…と、次々に連鎖するかのようにビームが乱反射されて行ったわ。
これにより、今までは一方向からしか向かって来ていなかったビームが、文字通りに全方位から襲いかかって来たの。
この攻撃、ビーム攻撃に対して強耐性のあるわたくしの“ガンダムバルバトス・レギナ”は平気なのだけれど、他の面々にとっては非常に厄介極まりないモノだったわ。
〚ねぇ!これってちょっとヤバいわよ!〛
〚言われなくてもわかってるっての!チャフスモークを焚く!タイミングを合わせて一旦離脱するぞ!乙宗は夕霧を頼む!藤島は乙宗のサポートを!夕霧!お前は死ぬ気でビーム避けまくって逃げろ!〛
「了解よ!」
〚おっけー!〛
〚ん!僕、がんばる!〛
リフレクタービットによるこの全方位からのビーム攻撃には流石の鳴神君も参ったみたいで、すぐにこの場から離脱する判断を下したわ。
鳴神君はわたくしたちの返事を待たずに、“ザク・ハイマニューバー”の腰に取り付けてあったハンドグレネードを取り外して放り投げたわ。
放り投げられたハンドグレネードからはモクモクと煙が流れ出し、同時に今まで正常に稼働していたレーダーが一瞬にして不能状態に陥ったわ。
〚クソデカチビッコが!覚えてやがれ!〛
一瞬にして当たりは煙に包まれ、わたくしたちは鳴神君の捨て台詞を合図に煙に紛れて戦線から離脱を開始したわ。
わたくしは真後ろに居た夕霧さんの“ガンダム”を後ろから抱えるように持ち上げると、一気に跳躍して戦場から距離を取ったの。
跳躍して煙を突き抜けると、すぐ側に藤島さんの“ガンダムスローネ・ゼクス”が飛んでいたわ。
〚乙宗も綴理ちゃんも大丈夫だったみたいね!〛
「えぇ。おかげさまで…と言うのはちょっと変かしら?」
〚ん。こずに守って貰った。〛
わたくしたち3人がスモークの中でも変わらずに暴れている“サイコガンダムMk-Ⅶ”から距離を取ると、わたくしたちと同じようにスモークを突き抜けて鳴神君の“ザク・ハイマニューバー”が戦線から離脱して来たわ。
鳴神君の“ザク・ハイマニューバー”は何発か被弾してしまったみたいで、機体のあちらこちらが破損してしまっていたわ。
それでもまだ十分に機体は動くようで、鳴神君は自慢の機動性を十二分に発揮させて一気にわたくしたちへと合流して来たわ。
〚おう!野郎ども!ずらかるぞ!!!〛
こうしてわたくしたちは沙知先輩の“サイコガンダムMk-Ⅶ”から尻尾を巻いて逃げる事になったの…。
ところで…何でいつの間に鳴神君がわたくしたちの指揮を執っているのかしら?
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
次回も周年企画の蓮ノ空102期生編となります。
対沙知先輩のグダグダ作戦会議です。
何も無ければ次回はいつも通り月曜日の12時12分に更新予定です。
感想とかいただければ確定で更新しますので、ぜひぜひ。
それでは次回も手洗いうがいをしっかりとしてからがんばルビィでございます。
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それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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