ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
季節もすっかりと春に移り変わりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回からのお話は前回のお話から少し時間を遡りまして、第5話終了後からまきりんぱなの一年生トリオがどのようにして“μ's”に加入したかを描いて参ります。
それでは 第6話「米と猫とツンデレと」そのに はじまります。
「た、たいへんだにゃぁぁぁぁ!!!」
「きゃ!って!凛ちゃん?!どうしたの?そんなに大きな声だして?」
「お腹減ったんじゃないの?星空さん、次の英語が終わったらお昼休みだからもう少し我慢しなさい。」
お休み明けのちょっとだけユウウツな月曜日。
花陽は教室で3時間目の数学の授業が終わって次の英語の授業の準備をしながら西木野さんとお話ししていたら、お手洗いに行っていた凛ちゃんが“にゃぁぁぁぁ!!!”って叫びながら教室に帰ってきました。
凛ちゃん。廊下を全速力で走ったら先生に怒られるよ?
それにもしあの“かしこい♪かわいい♪えりーちかちゃん(よんちゃい♪)”、じゃなくて生徒会長の絢瀬先輩に見られたりしたら、あとで鳴神先輩が嫌味を言われちゃうよ?
“貴方の後輩は廊下を走らないって一般常識も知らないのかしら?あぁごめんなさい。貴方も一般常識なかったわね。だって貴方は部室でいかがわしい行為をしていたんですから。相変わらず最低なクズ男ね”って。
えりーちかちゃん(よんちゃい♪)はあんなに可愛くて賢くて鳴神先輩になついてるのに、どうして生徒会長さん(ミトメラレナイワ。17歳。)に戻ると鳴神先輩にツンツンしちゃうんでしょうか?
えりーちかちゃん(よんちゃい♪)の時みたいに素直に“しょらー!えりーちかね!しょらだいしゅきー!ぎゅーちて!ぎゅー!(訳:ソラ!エリーチカね!ソラ大好き!私のこと、ぎゅーって抱き締めて!)”って言えばいいのに。
それと、凛ちゃんは脚が速いから廊下を全速力で走って誰かにぶつかったりしたら大変だよ?
人を跳ねないように気を付けてね?
「にゃ!そう言えばお腹も減ったきたよ!おやつにラーメン食べたいにゃ!おやつだから節系のあっさりしょうゆラーメン!って!そうじゃないにゃ!だから大変なんだにゃ!かよちんも西木野さんも!コレ見てよ!」
おやつに節系あっさりしょうゆラーメンは辛いんじゃないかな?
この時間にラーメンなんて重いモノ食べたらお腹いっぱいになってお昼ご飯が食べられなくなっちゃうよ?
それに、日本人ならやっぱりおやつはおにぎりだよね♪
しょうゆやみそ、しおにとんこつとか、ある程度は同じ味しかないラーメンと違って、おにぎりなら中に入れる具材は無限大だから、毎日食べても飽きないんですよ!
花陽はやっぱりスタンダードな梅やおかか、昆布にシャケがいいかなー♪
もちろんツナマヨとかエビマヨも大好きです!
ぶっちゃけますと塩むすびだけでご飯3杯はイケちゃいます♪
ご飯をおかずにご飯を食べる……あぁ…なんて…な!ん!て!至高の瞬間なんでしょうか!
人は適量の水とちょっとのお塩と大量のお米さえあれば無限に生きていけますよね!
お米!流石は神様が我々人類に与えてくれた最強無敵の食物です!
あ!別にラーメンをけなしているわけじゃないですよ!
花陽はラーメンも好きですよー!
もちろん!ラーメンを食べるときはチャーハンも忘れずに!ですね♪
「コレって?えーっと、ことり先輩からのメール?凛ちゃん、ナニが大変なの?」
「メール?そうね…。小泉さんの言う通り、それのどこが大変なのよ?先輩達からのメールなら放課後にアミューズメントセンターに行きましょってお誘いのメールなんじゃないの?」
「違うにゃ!凛も最初は西木野さんの言う通りに先輩達からのアミュセンお誘いメールだと思ってたにゃ!でも……。」
「で、でも…。り、凛ちゃん…一体なんのメールだったの?!」
「イカれた真っ暗鳥娘からの呼び出しメールだったにゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「「はい?呼び出し?」」
呼び出しって…もしかしてドラマやマンガでよくあるアノ“体育館裏に来いよ!ボケ!”ってヤツ?!
こ、ことり先輩風に言えば“ちゅん♪凛ちゃん♪ことりね?凛ちゃんにとーっても大切なお話があるから体育館裏にきてね♪こないと……うふふふふふふふふふ♪♪♪”って感じですね!
「星空さん…アナタ、ことり先輩に呼び出されるようなことしたの?アノふわふわして優しそうなことり先輩が呼び出しなんてよっぽどのことよ?」
「凛はにゃにもしてないにゃ!にゃにも…あ"…。」
凛ちゃん…今“あ"”って言ったよね?
ナニかことり先輩に怒られるようなことしたんだね…。
「星空さん…いまアナタ“あ"”って言ったわよね?はぁ…ナニしたの?正直に話なさい。ことり先輩に一緒に謝ってあげるから。ね?」
「うん!花陽も一緒にことり先輩に謝ってあげるから大丈夫だよ!ね、凛ちゃん。大丈夫だから花陽達にことり先輩にナニをしたのか話して欲しいな?」
「かよちん…西木野さん…ありがとだにゃぁぁぁぁ!!!」
「べ、別に!星空さんのためじゃないんだからね!えーっと、そ、そう!ことり先輩が怒ると恐そうだからよ!あの先輩、ふわふわして優しそうなクセにこの前の打ち上げでえりーちかちゃん(よんちゃい♪)をスッゴい目で視てたから……アレはちょっと…いえ、かなり怖かったわね…。」
あぁ…西木野さんの言ってるのって、土曜日の公式戦の後の打ち上げの時のことり先輩ですよね…。
ことり先輩…鳴神先輩にべったりなえりーちかちゃん(よんちゃい♪)を一見ニコニコしながら微笑ましそうに視ているように見えたんですけど、瞳からハイライトが消えてぼそぼそと血抜きがどうとか下味がどうとか、弱火でコトコトとかあの無駄に大きなむね肉を削ぎ落としてとか…なんだか怖いことを呟いていたんですよ…。
アレは絶対にこの前、鳴神先輩と海未先輩が命懸けで止めた生徒会長さん…絢瀬 絵里先輩を材料にしたコトコト煮込んだ“エリシチ”にしようとかまた考えていましたよね。
絶対にそうです。
幸い(?)にもえりーちかちゃん(よんちゃい♪)が花陽の作ってきた梅干し入りのおにぎりを食べたら、何故か“チカァァァァァァァァ!!!”って変な悲鳴をあげて生徒会長さん(ミトメラレナイワ。17歳。)に戻って、慌てて鳴神先輩から離れたから、ことり先輩が実力行使に出ることはなかったけど…。
「そのときだにゃ…凛もそのときにヤっちまったにゃ…。」
「それで?凛ちゃんはいったいナニをヤっちまった…ゴホン!ヤっちゃったの?ことり先輩のチーズケーキを食べたとか?」
うぅー…花陽まで凛ちゃんみたいにチンピラ言葉がポロッと出てきちゃいましたよー。
コレって穂乃果先輩の穂乃果先輩(アホ)が感染したからなんですかね?
穂乃果先輩に会ったあとは手洗いうがいを徹底して、これ以上、穂乃果先輩(アホ)が進行しないように気を付けなきゃダメですね!
「かよちん!惜しい!ことり先輩のチーズケーキじゃないにゃ!」
「それじゃ星空さん、高坂先輩のポテトでも盗み食いしたの?」
ことり先輩も穂乃果先輩らぶ♪だから、穂乃果先輩のモノに手を出しても怒りそうだよね。
あのとき凛ちゃん、穂乃果先輩の目を盗んではポテトを横から盗み食いしていたし。
海未先輩がそんな凛ちゃんと穂乃果先輩を呆れた顔で見ていたのが花陽的にはおもしろかったんだけどね。
「にゃんで西木野さんがそのことを知ってるにゃ!ア、アレはちゃんと穂乃果先輩に聞いてから食べたにゃ!…ぎりぎり聞こえないくらいのちっちゃい声で…。」
「冗談のつもりで言ったんだけど、高坂先輩のポテト、ホントに盗み食いしてたのね…。もう…聞こえないくらいのちっちゃい声で言ったら意味ないでしょ。」
「穂乃果先輩は穂乃果先輩(アホ)だから問題ないにゃ!それにたぶんアホの…じゃなくて、穂乃果先輩のポテトを盗み食いしたことじゃないにゃ!」
凛ちゃーん。本音がポロッと漏れてるよー。気を付けようねー。
凛ちゃん、いま穂乃果先輩のこと“アホ”って言っちゃったよね?
穂乃果先輩の前で穂乃果先輩のことをうっかり“アホ”なんて言っちゃったら、しつこく“穂乃果はアホじゃないもん!”って言ってくるよ?
せめて穂乃果先輩(アホ)って言ってあげようね?
それが優しさだよ…凛ちゃん…。
それに凛ちゃんも穂乃果先輩とあんまり変わらない“アホ”だと花陽は思うよ?
「それじゃ一体なんなのよ!星空さんはことり先輩にナニをしたのよ!」
「それは………。」
「「それは……?」」
「…を飲んだにゃ…。」
「「飲んだ?」」
「そうだにゃ…飲んだにゃ…。」
「凛ちゃん…凛ちゃんは一体ナニを飲んだの?ことり先輩のミルクティー?」
「違うにゃ…。」
「飲んだ…飲んだ…あぁ…。私、何となく分かったかも…。星空さん…アナタ、鳴神先輩の飲みかけのコーヒーをことり先輩の目の前で飲んだんじゃないの?」
おぉ!西木野さん!鋭いです!
確かに鳴神先輩の飲みかけのコーヒーを盗み飲みなんかしたら、確かにことり先輩はぶちギレですね!
だって間接キスになっちゃいますから!
アレ?でもあのときはことり先輩って鳴神先輩に抱っこしてもらっていたえりーちかちゃん(よんちゃい♪)をハイライトが消えた逝っちゃてる目で視てはいたけと、いつもの禍々しいオーラを撒き散らす黒化状態じゃなかったよね?
ことり先輩の目の前で間接キスなんてしたらすぐに黒い方のことり先輩が降臨してカオスになるはずなんだけど…?
ことり先輩、なんでその場でぶちギレて黒化状態のことり先輩にならなかったのかな?
「西木野さん!惜しいにゃ!凛はおにーさんがカッコつけて飲んてるあんなまっくろくろなにっがーいブラックコーヒーは飲まないにゃ!凛が飲んだのは…」
「「飲んだのは?」」
「おにーさんの残したラーメンの汁だにゃ!」
「「鳴神先輩の残したラーメンの汁……。」」
凛ちゃん……。ことり先輩にお料理にされる理由としては残念すぎるよ…その理由は…。
「ねぇ、小泉さん…この猫娘はアナタの管轄よね?ダメじゃない。ちゃんとしつけておかなきゃ。」
「ごめんなさい、西木野さん…花陽もまさか凛ちゃんがここまでアホだったなんて思わなかったから…。前までは人の残したラーメンのスープなんて盗み飲みしなかったんでけど…。」
「前はってことはこの症状はここ最近のことなのね?うーん…もしかして、だけど…星空さん、高坂先輩の例の高坂先輩(アホ)が感染して、取り返しのつかないくらいにヤバいレベルで進行していたんじゃないの?ほら?星空さんも基本的には高坂先輩と同じアホ属性でしょ?同じアホだからウイルスの親和性も高くて高坂先輩(アホ)の進行も早かったんじゃないかしら?」
「あー、それはあり得ますね…。なんだか穂乃果先輩と凛ちゃんって残念具合が似てるから…。」
穂乃果先輩、すごくいい人なんだけど、どうしようもないくらいに穂乃果先輩(アホ)だから…。
穂乃果先輩の穂乃果先輩(アホ)は感染力も高そうだし…。
「西木野さん…凛ちゃんのコレって治るのかな?穂乃果先輩(アホ)に感染しちゃった可哀想な凛ちゃんにナニかいいお薬あったら教えて欲しいな。」
「人の残したラーメンのスープを盗み飲みするくらいに高坂先輩(アホ)が進行してるんだから、現在の薬学で造れる薬程度じゃもう無理よ。たぶん脳自体が高坂先輩(アホ)のヤバいウイルスに侵されてるから、脳外科の先生に頼んで星空さんに適当な新しい脳を移植して貰いましょう。高坂先輩以外の脳なら、誰の脳を使ってもマシでしょうから…。下手するとそこら辺から捕まえてきた野良猫の脳の方が優秀かもしれないわ…。」
「そうだよね…。今の凛ちゃんの脳みそよりも、野良ねこさんの脳みその方が性能は高そうだよね…。」
「オイ待て、オマエら!さっきから黙って聞いてりゃ好き放題言いやがって!凛はあそこまでアホじゃないにゃ!」
アホじゃないにゃ!って言ってるけど、凛ちゃん…凛ちゃんは穂乃果先輩の次くらいにはアホだよ…。
だって鳴神先輩の残したラーメンのスープを盗み飲みしたのが原因でことり先輩にお料理されるなんて、花陽はそんな死に方は人として最低レベルのアホな死に方だと思うよ。
「…知らないって幸せよね……さ、おしゃべりは終わりにして次の授業の準備しましょ。」
「そうですね。次は英語かー。凛ちゃん?ちゃんと宿題してきた?」
「ぎにゃぁぁぁぁぁ!!!宿題忘れてたにゃぁぁぁぁ!!!」
ちなみに、ことり先輩からのメールはこんなメールでした。
『件名:ちゅん♪ちゅん♪凛ちゃん♪ことりちゃんからの呼び出しですよぉ~♪』
『本文:凛ちゃん♪お話があるからお昼休みに屋上にきてね♪みんなで一緒にお弁当食べよ♪あとね♪ソラ君がおやつ作ってきてくれたから、デザートにみんなで一緒に食べよ~ね♪ちゅん♪ちゅん♪まってるね~♪』
ってメールでした。
ねぇ凛ちゃん。確かに呼び出しのメールだけど、コレってお昼ごはん一緒に食べようってお誘いメールだよね?
件名だけみて黒い方のことり先輩にビビって慌ててたんだね。
もう♪凛ちゃんのあわてんぼさん♪
でもそんな凛ちゃんもとっても可愛いよ♪
オコメトイッショニタベチャイタイクライニ…。
ハッ!花陽は今、ナニを?
脳裏にふわふわぷわぷわした可愛らしい小さな鳥さんの影が一瞬浮かんだと思ったら、急に意識が遠のいて…。
こ、これはもしかして穂乃果先輩(アホ)だけじゃなく、ことり先輩のアレにも感染しているのかもしれません…。
凛ちゃんが性的にも食欲的にも美味しそうに見えたなんて…ヤバいですよぉ…。
あぁ…でも凛ちゃんのあの引き締まった太もも…ぺろぺろしたら美味しそうですね…。
夏場の凛ちゃんの腋の下とかも美味しそうだよね…えへへへへ…げへへへへへ…。
あの汗ばんだ腋の下をぺろぺろしたりしたら……はうぅぅぅぅぅぅぅ!!!
それだけでごはん大盛りで3杯はイケちゃいますね!!!
それとラーメン食べて汗をいっぱいかいちゃった凛ちゃんの頬っぺたとかもぺろぺろしたいです…。
凛ちゃん、いつもとんこつラーメン食べてるから、汗もとんこつ味の汗なのかなぁ…。
凛ちゃんの汗…欲しいですね…。
凛ちゃんの汗から造ったお塩でおにぎりなんて握ったら…幸せすぎてもう死んじゃいますよね…。
お塩といえば凛ちゃんのお潮でお塩は造れないのかなぁ…。
凛ちゃんを裸にして動けないように縛って…いっぱいいっぱい気持ちよくしてあげて…おまたから搾れるだけお潮を搾って…。
はぁはぁはぁはぁ…ダメ…これ以上は花陽…我慢できません!
ちょっと次の授業の前にお手洗いに…あれ?花陽にも海未先輩からメールがきてる?
えーっと、なになに…
『件名:お昼休み』
『本文:花陽。貴女と凛と真姫に話があります。お昼休みに屋上に来てください。いまならもれなく青空の手作りデザートが付いてきますよ。それてはお昼に屋上で待ってますね。』
だそうてす。
凛ちゃんにはことり先輩から。
花陽には海未先輩から。
なら西木野さんには穂乃果先輩からメールが来てるのかな?
先輩達のお話って何だろう?
それにことり先輩のメールにも書いていたけど、鳴神先輩の手作りデザート?
あの鳴神先輩がデザート作り?
……うわぁ…激しく似合いません…。
ふわふわぷわぷわなことり先輩が手作りデザートを持ってきてるならわかるけど、あのチンピラ万歳な鳴神先輩ですよ?
基本属性チンピラの鳴神先輩がデザート作りって…。
鳴神先輩…楽しそうに鼻唄を歌いながら、ピンクのレース付きヒラヒラエプロンを着てお菓子作ってたり…。
うわぁ…。想像しておいてなんですが、ピンクのレース付きヒラヒラエプロンとかないですねー。
そんなエプロンなんてどこの新婚さんですか!
いえ!いまどきそんなヒラヒラエプロンなんて新婚さんでも使いませんよ!
それに鳴神先輩が本当にまともなデザートを作れるんですか?
鳴神先輩のことです!きっとデザートって言ってもバナナに割りばし刺して冷凍庫で凍らせたヤツとなんですよ!
うん…冷凍バナナならまだマシかも…でも…もし…凛ちゃんの作る残念料理級に残念なデザートだったらどうしよう…。
鳴神先輩の手作りデザート…もしかして罰ゲームとかじゃないよね?
なんだかお昼休みが怖いなぁ…。
はぁ…ゆううつです。
「ことり先輩!あの日の打ち上げでこっそりおにーさんの残したラーメンのお汁を盗み飲みしたのは凛だにゃ!わ、わるいのはみんな凛だにゃ!だから!かよちんと西木野さんは許してほしいにゃ!ことり先輩の人○料理の犠牲になるのは凛だけにしてほしいにゃ!このとおり!お願いしますだにゃ!」
はい!無事に英語の授業も終わって今はお昼休みです!
凛ちゃんは英語の宿題を忘れて先生に怒られちゃいましたけどね。
もうちょっと早く気付いていたら花陽の宿題写させてあげたんだけど…。
そんなワケで花陽達は先輩達の呼び出しメールに従って、お弁当を持って屋上にやって来ました!
花陽のお弁当はもちろん特大のおにぎり弁当ですよー!
それと凛ちゃん…例の鳴神先輩の残したラーメンのスープを盗み飲みした件を、ことり先輩にバレる前に素直に白状することにしたんですね。
まぁ黙ったままであとでことり先輩にバレた方が酷い目に合うから、穂乃果先輩(アホ)が感染した凛ちゃんにしてはとっても賢明な判断だよね。
「凛…貴女はそんな事をしていたのですか?何と言いますか…ドン引きですね…。」
はい。海未先輩!花陽もそう思います!
でも…ちょっとだけ鳴神先輩と間接キスはしてみたいなぁーとか思っちゃいます…。
こんなことを考えちゃう花陽もことり先輩みたいに変態さんなんでしょうか?
「うわぁ…穂乃果でもほかの人の残したラーメンのお汁を盗み飲みしたりはしないよー…。」
穂乃果先輩は正々堂々と人のモノでも関係なしに食べますもんねー。
この前の打ち上げでも鳴神先輩の食べていたたこ焼きを奪っていましたから。
でも穂乃果先輩…鳴神先輩のたこ焼きを奪っているそのスキに、凛ちゃんに穂乃果先輩のポテトを盗み食いされていましたよ…。
なんでしょうか?本末転倒?
「ちゅん♪ちゅん♪ちゅん♪ちゅん♪ちゅん♪ちゅん♪ちゅん♪」
そしてことり先輩…さっきから“ちゅん♪ちゅん♪”しか言いませんが、背後に禍々しいオーラが出始めていますよ…。
そろそろ黒い方のことり先輩が降臨しちゃいそうですねー。
「はぁ…。ことり…素直に白状したんですから許してあげてはどうですか?大体、貴女は凛が青空の残したラーメンのスープを盗み飲みした事に気付いていなかったのでしょ?黙っていれば良かったモノをこうして正直に白状したんです。ここは先輩として、少しは度量の広いところを見せてあげてはどうですか?」
「ちゅん♪」
うぅぅぅ…黒い方のことり先輩…怖いけど…怖いけど…凛ちゃんを食べられちゃったらイヤだから、花陽も頑張って凛ちゃんを擁護してみせます!
ダッテリンチャンヲタベルノハハナヨダカラ
「ことり先輩!凛ちゃんも悪気があって鳴神先輩のラーメンのスープを盗み飲みしたんじゃないんです!お願いします!凛ちゃんを助けてあげてください!凛ちゃんの丸焼きだけは許してください!」
「ちゅん♪」
「ことり先輩。星空さんもこうして反省してるんだから、許してあげてよ。星空さんが他の人の残したラーメンのスープを盗み飲みしたのだって、たぶん原因は高坂先輩の例のアレが感染したからだと思うし。高坂先輩が感染してるんだから仕方ないでしょ?」
おぉ!西木野さんも凛ちゃんを擁護してくれるんですね!
確かに穂乃果先輩が感染したって言えば許してくれそうですね!
「ちゅん…まぁ穂乃果ちゃんが感染したならしょうがないのかな?でもね?凛ちゃん…ことりに黙ってソラ君と間接キスだなんて、そんなうらやましいことゆるすのは……今回だけだからね?…ツギハ…ウフフフフフフ…。」
「ヒィィィィィィ!でたぁ!黒い方だにゃぁぁぁぁ!!!もうしないから許してだにゃぁぁぁぁ!!!」
「ねぇ!真姫ちゃん!ことりちゃん!穂乃果が感染したってナニ?!なんで穂乃果が感染するとしかたないの?!みんな!ちゃんとせつめーしてよ!」
「ウフフフフフフ…ちゃぁぁんと、反省したなら今回だけはゆるしてあげるね?次にソラ君の残したラーメンのスープを盗み飲みするときは、先にことりに飲ませてね♪一緒になかよくソラ君と間接キスしよ~ね♪ちゅん♪」
あ、そのときは花陽にもぜひひとくち!
花陽も憧れの鳴神先輩と間接キスしたいです!
「ことり先輩!恩に着るにゃ!次は必ずことり先輩をお誘いするにゃ!そして凛は必ず凛の中の穂乃果先輩に打ち勝って、まともな凛に戻ってみせるにゃ!」
「凛、及ばずなが私も応援していますよ。頑張って穂乃果(アホ)を克服しましょう。」
「ねえ!なんでみんなむしするのー!やっぱりみんなヒドイ!穂乃果はアホじゃないもん!」
さて!凛ちゃんの罪も無事に許されたので、そろそろどうして花陽達が呼ばれたのか本題を聞きましょう!
「あの、それでことり先輩、海未先輩。お話って一体なんですか?凛ちゃんのラーメンのスープ盗み飲みの件じゃないんですよね?それなら一体……。」
「あぁそうでしたね。お話と言うのは他でもありません。真姫、凛、そして花陽。貴女達3人をチーム“μ's”にスカウトしたいと言う話なんです。」
「「「チーム“μ's”にスカウト?」」」
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
音もなく花陽ちゃんに忍び寄る小さな鳥の影…。
そして凛ちゃんに巣くってしまった穂乃果ちゃん(アホ)なウイルス…。
花陽ちゃん&凛ちゃんは果たして克服できるのでしょうか…。
次回の本編は今回と同じくいつも通りの日常グダグダ回になる予定でございます。
また、4月19日(水)は我等がツンデレ娘の西木野 真姫ちゃんの生誕祭でございます。
予てよりの予定通りに真姫ちゃんの生誕祭をお祝いし 2017 西木野真姫生誕祭特別編「真姫ちゃんのドキドキ初デート大作戦」 を投稿予定でございます。
内容としましては、ソラと二人きりでの初デートに挑む真姫ちゃんと、そんな真姫ちゃんを狙う謎の変態集団とのお話になる予定でございます。
そして、オルフェンズ最終回の悲しみから急遽参戦した鉄華団改め、西木野警備保障“鉄華団”の面々も本編に先駆けて本格的に登場する予定でございます。
悲しい結末を迎えた散らない華の戦士達が少しでもおもしろおかしく騒いでいる姿を描けたら…と、思っております。
本編更新はいつも通りに月曜日のお昼頃を、真姫ちゃん特別編は完成次第に更新してまいります。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。