ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
前回、真姫ちゃんの自宅へと向かった花陽ちゃんが出会ったのはゴリラさんでした。
ゴリラさんと遭遇した花陽ちゃんの運命は…。
それでは 第6話「米と猫とツンデレと」そのよん はじまります。
「……この家になんの用だ。」
突撃開始です!…の筈だったんですけど、花陽は門に立っていたゴリマッチョな黒服さんに止められちゃいました…。
あぅ…インターホンすら押させて貰えなかったです…。
それにしてもこの門番さん?達…なんだか怖いです…。
二人いる門番さん…一人は太い眉毛のゴリラに似た筋肉の塊さんで、もう一人は耳にいっぱいピアスを付けたたれ目のお兄さん…。
言葉にすればただのゴリラに似たマッチョのお兄さんとチャラそうなお兄さんみたいに思うかもしれませんが、この人達の雰囲気?纏っているオーラ?
なんだか一般人って言うよりもヤクザさんみたいなんですよ…。
たれ目のお兄さんはヤクザさんよりもチンピラに近いのかな?
そんなチンピラっぽいたれ目のお兄さんは、ちょっとだけ雰囲気がチンピラ属性持ちの鳴神先輩みたいだなー。って思ったのは秘密です!
そんなことを思ったのが先輩に知られたら私もお昼休みの凛ちゃんみたいにほっぺたぎゅーってお仕置きされちやまいます!
でもこの人達…ホントにヤクザさんとかだったらどうしよう…花陽…拐われてこのままどこかに売られちゃうのかな…。
どこに売られちゃうのかな…。
遠洋漁業のマグロ漁船?
ベーリング海で過酷なカニ漁?
三食お米が食べれないような職場だけはイヤだなぁ…。
あとは…若い女の子が売られるなら定番はえっちなお店とかだよね?
手っ取り早く身体で稼げ!って…。
うーん?でも花陽は可愛くない(※そう思っているのは本人だけです!花陽ちゃん可愛いよ花陽ちゃん!)からえっちなお店行きはないかな?
スッゴい美少女の先輩達(内1名は頭が残念で、もう1名は頭のネジが吹き飛んでるイカれた鳥さんだけど…。海未先輩はまとも…だよね?)や凛ちゃんとかとは違って、よっぽどマニアックなプレイでもない限りは花陽なんかとえっちなことしたい人なんていないと思うし…(※したいです!えっちなこと!)。
だからたぶんえっちなお店行きはないとは思うな。
えっちなお店行きじゃなかったら他には……あ!コロっとされて臓器を切り売り…?!
それはちょっと所じゃなくイヤだよー!
生きていられる分まだえっちなお店行きの方がましです!
あぁ…でも花陽はきっとコロっとされてバラされ売られていくんです…。
お母さん…お父さん…凛ちゃん…先輩達…そして憧れの鳴神先輩…。
さよなら…。
花陽はみんなに出会えて幸せでした…。
もしも生まれ変われるならまたみんなの近くに…。
「おい。聞いてるのか、お嬢ちゃん。もう一度言うが、ここには何の用だ?」
はぅ!そうでした!現実逃避している場合ではありませんよ!
何としても花陽を売り払ってプロテイン代の足しにしようとか考えてそうな(被害妄想です。)この筋肉ヤクザゴリラさんの魔の手からから逃げ延びなければ!
まだ花陽は諦めませんよ!
諦めたらソコで試合終了ですよ!
今回は終了するのは試合ではかなく花陽の人生ですけどね!
コロっとされてたまるもんですか!
臓物バラ売りだけは絶対にイヤですぅぅぅぅぅぅ!!!
「オイオイ、筋肉ゴリラがそんなに凄んだらその子がかわいそうだろ。もっと愛想よくしろって。タダでさえ昭弘は筋肉ゴリラでおっかねぇーんだからよ!」
「だれが筋肉ゴリラだ……これでも一応は笑いかけてるつもりなんたが…。」
え?!この筋肉ゴリラさん!笑いかけていたんですか?!
メガネがプロテイン背負ってヤってきやがったぜ!ヒャッハァァァァァ!!!って顔してますよね?!
街を歩けばお巡りさんに止められて職務質問される程度には凶悪な顔ですよね?!
「あ、そう。ったく…で、お嬢ちゃん。マジで何の用なんだ?ここはお嬢ちゃんみたいな普通の子が来るような所じゃねぇーぞ?」
はぅぅぅぅぅぅぅ!!!筋肉ゴリラさんが笑いかけていたという衝撃の真実におもわず動揺してしまい逃げるの忘れてまして!
ど、ど、ど、ど、ど、ど、どーしましょう!
このままじゃ花陽の臓物さん達がバラ売りにぃぃぃぃぃぃ!!!
「あの、その…。」
ナニか!ナニか方法が残されているハズです!
この絶望的な状況を打開するとっておきの冴えた方法が!
例えば鳴神先輩みたいに相手の不意を突くためにフラッシュグレネードで目眩ましを!
それともことり先輩みたいに笑いながら大型バスターライフルの大火力で凪ぎ払いましょうか!
海未先輩なら冷静に一人ずつ脳天ぶち抜くぞ♪でヘッドショットで仕留めそうですね!
穂乃果先輩は…突撃して玉砕しそうですねー。
凛ちゃんも追い詰められるとファイナル・ベニャッガイでナニもかも巻き込んで自爆しちゃうし…。
参考になるのは鳴神先輩とことり先輩と海未先輩くらいですね。
まぁ先輩達の真似なんて花陽の操縦技術じゃどれもムリそうですけど…。
ここはジム・マテリアルのシールドの頑丈さを信じて無理矢理にでも一点突破しかありませんね!
花陽のジム・マテリアルはシールドの強度だけなら、凛ちゃんのベニャッガイと同じくらいの防御力を持っていますから行けるはずです(たぶん…)!
もちろん!シールドには耐ビーム、耐衝撃、耐熱!おまけにみなさんお馴染みの生活防水処理まで!完璧にコーティング済みです!
あの戦車のお化けさんの攻撃にも耐えれたんです!
ヤクザさん程度の豆鉄砲くらいならへっちゃらなハズです!
って!ガンプラバトルの話じゃないんです!!!
花陽にはフラッシュグレネードも大型バスターライフルも脳天ぶち抜くスナイパーライフルも装備されていません!
それに例えシールドを持っていても花陽の運動神経じゃ、そんなに重いもの持って走ったら逃げる途中で転んで捕まって人生のゲームオーバーですよ!
「すまない。お嬢ちゃんを怖がらせるつもりはなかったんだが…。落ち着いて、ゆっくりでもいい。ここに何をしに来たのか、事情を話してくれ。」
あれ?この筋肉ゴリラさん…もしかして意外にいい人ですか?
ちゃんと花陽のお話を聞いてくれる?
た、助かるかもしれません!
花陽!まだ臓物さんをバラ売りされなくて済むかもしれません!
とにかく!事情をお話しして…
「ただし…。」
「お嬢ちゃん…ここんちの人達におかしな真似してみろや…。タダじゃ済まさねぇぜ。」
あ、やっぱりムリかも。
淡い希望は儚く散るんですねー。
「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「んじゃ話を聞こうか。な、お嬢ちゃん。」
「んだよー!メガネのお嬢ちゃんはうちのお嬢のダチかよ!そーゆーのは早く言ってくれよな!危うくどっかの鉄砲弾かなんかだと思ってコロっとするトコだったじゃねぇーか!」
あれから花陽はどうして西木野さんのお城(西木野さんのおうちは“家”って規模じゃないです!これはもうお城です!)に来たのかを生き残るために筋肉ゴリラさんとたれ目チンピラさんに一生懸命に説明しました!
それはもう今までの人生で1番必死に頑張りました!
だって命がかかってるんですよ!
死んじゃったらもう2度とお米が食べれなくなるんです!
お米のためなら花陽はトランザムしちゃいますよ!
種割れだってしちゃいます!
花陽のSEEDエフェクトはきっと真っ白な艶々のお米ですね!
ちょっと待ってください…そう言えば種割れのエフェクトって思いっきり砕け散りますよね……お米が砕け散るん?!
はぅぅぅぅぅぅぅ!!!種割れでお米が砕け散るったらダメじゃないですかぁぁぁぁ!!!
なしです!やっぱり米(種)割れはなしです!
一粒残さず美味しくいただく!それがお米の正しい食し方なんです!
「そうか…お嬢ちゃんはうちのお嬢のダチか…。」
「ん?お嬢のダチ?」
厳密には西木野さんとはクラスメイトなだけでまだちゃんとしたお友達じゃないんですけど…。
一緒にガンプラバトルで苦楽を共にしたこともあるんでお友達ってことにしてもいいですよね?
…お友達ってことにしなきゃコロっとされそうだし…。
「「お嬢のダチ?!」」
あれ?なんだか筋肉ゴリラさんもたれ目チンピラさんもそんなに驚いた顔してるんですか?
二人ともあと少しでキスが出来そうな距離まで顔を近付けて、思いっきり目を見開いて見つめあってますけど…。
男の人同士で見つめ合うなんて、もしかしてBでLな展開ですか?
ここまま“ちゅ♪”ってしちゃうんでしょうか?
カップリングは筋肉ゴリラ×たれ目チンピラですね。
この場合は筋肉攻めたれ目受けでしょうか?
それともたれ目攻め筋肉受け?
花陽は鳴神先輩一筋なんでBでLは詳しくないのでよくわかりません。
あ、でも凛ちゃんならつまみ食いしたいかも♪
リンチャンハカワイイカラニャアニャアナカセテアゲタイナ…。
「オォォォォォォイ!!!昭宏ォォ!コイツぁぁぁぁ!」
「ああ!西木野警備保障始まって以来の一大事だ!志乃、お前は今すぐ中の姐さんにお嬢のダチが訪ねてきてる事を伝えてくれ!俺は他の連中にお嬢にダチが出来た事を伝える!」
……ことり先輩を憑依させて少しだけ黒化してみたりBでLとか言って誤魔化していましたが、なんだかさっきから変な方向にお話が進んでるのは気のせいでしょうか?
喜んでる?ようなのでコロっとされることはないとは思いますけど…?
「っし!任せろ!にしても!あのお嬢にダチだぜ!ダチ!しかも家に訪ねて来てくれるなんてよ!姐さんもきっと喜ぶぜ!今夜は祝いに赤飯だな!俺達もお嬢の初ダチ記念にパァーっと逝こーぜ!」
「ああ!今夜は俺達のお嬢に初めてのダチができた記念日なんだ!とことんまで喰って呑んで!死ぬ気で朝まで騒ぐぞ!」
「あ、あのー?」
「ん?ああ!すまねぇな!お嬢のご友人さん!ちょっと待っててくれや!すぐに姐さんに連絡すっからよ!」
「あ、姐さん?!」
姐さんってなんですか?!
いよいよ本格的にヤクザさんですよ!
西木野さんのところって病院ですよね?!
西木野総合病院ですよね?!
間違っても関東○○会西木野組とかじゃないですよね!
せっかく一生懸命説明してなんとかコロっとされて臓物さんバラ売りルートを回避できたと思ったのに、実はまだ臓物さんバラ売りルートだったんですか?!
花陽はどこでフラグを間違っちゃったんですか?!
「あ!姐さんっすか!正面ゲートの志乃っす!…うっす!あー、いえ、お嬢はまだ帰ってきてねぇーっす。って!姐さん!それが一大事なんっすよ!お嬢のダチって子が来てるんっすよ!え?…了解しやした!丁重にお連れしやす!お嬢のダチには何人たりとも指一本触れさせやせん!」
「お嬢…とうとうお嬢にもダチが……。まさかこんな日が来るなんて…。生きてりゃ良いこともあるもんだな…。ん…なんだ?クソ!悲しくもねぇのに涙が勝手に…。ぬぅぉぉぉぉぉぉぉ!!!!お嬢ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「バカヤロウ!泣くな!昭弘!笑え!俺達のお嬢の記念日なんだ!ソイツをつまんねぇ涙なんかで汚すな!だから笑え!笑って祝うんだよ!俺達のお嬢の初ダチ記念をよ!」
「お嬢ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
なんだかいつの間にかスゴい大事になってないですか?!
これは…言ってもいいですよね?
言っちゃいますよ?
それじゃみなさん♪今回もご一緒に♪
さん♪はい♪
「ダレカタスケテェェェェェェェェ!!!」
「あ、あの!はじめまして!西木野さん…真姫さんのクラスメイトの小泉 花陽って言います!突然おじゃましてしまって申し訳ありません!」
「はい♪はじめまして♪小泉 花陽ちゃん♪お名前は花陽ちゃんね♪もう!お名前通りになんて可愛い子なのかしら!あの子に…真姫ちゃんにこんなに可愛いお友達ができたなんて!ママ感激だわぁ♪」
門番の筋肉ゴリラさん…昭弘さんの咆哮のような漢泣き(?)に見送られながら西木野さんのおうちに案内された花陽を待っていたのは、西木野さんにとってもよく似たスゴく綺麗なお姉さんでした。
花陽を出迎えてくれたこの綺麗なお姉さんの正体は…なんとビックリ!西木野さんのお母さんなんだそうです!
あはは…なんて言いますか…スゴいですね…。
西木野さんのお母さん!若すぎです!
とてもじゃないけど高校生の子供がいる年齢には見えませんよ!
どこからどう見ても女子大生くらいにしか見えません!
下手するとまだ女子高生でもイケますよ!
まぁ…花陽のお母さんも西木野さんのお母さんに負けず劣らず若作りなんですけど…。
そんな花陽のお母さん。童顔すぎて花陽と一緒にお買い物に行くとよく姉妹に間違われたりするんですよねー。
あれ?そう言えば凛ちゃんのお母さんも見た目はかなり若くて綺麗だよね?
もしかして医療用ナノマシンには若作り効果とかあったりするのかなぁ…?
「さぁ♪座って♪座って♪すぐにお茶を用意するわね♪花陽ちゃんはお紅茶でも大丈夫かしら?それともコーヒーの方がいいかしら?あ!ねぇ花陽ちゃん♪甘い物は好き?ちょうどとっても美味しいおまんじゅうがあるの♪ご近所の和菓子屋さんのおまんじゅうなんだけどね、お友達から美味しいからって進められて試してみたらビックリ!ホントにスゴく美味しかったのよ♪花陽ちゃんも食べてみて♪美味しいわよ!あら?そう言えばおまんじゅうにお紅茶やコーヒーじゃ合わないかしら?おまんじゅうにはやっぱり緑茶かしら?」
西木野さんのお母さん…西木野さんと違っておしゃべりさんですね。
美味しいおまんじゅう…た、食べてみたいけど食べます!だなんて言ったらいやしんぼさんになっちゃうよね…。
“おかまいなく”って言わなきゃ…。
おまんじゅう…食べたいなぁ…。
「あ、おかまいなく。真姫さんの落とし物を届けに来ただけなので…。」
「真姫ちゃんの落とし物?」
「はい。これなんですけど…。」
花陽はカバンから西木野さんの赤いGPベースを取り出してテーブルの上に置きます。
そう言えばこの西木野さんの赤いGPベース…もしかしなくても赤い彗星仕様の限定モデル“レッド・コメット”ですよね?
全世界で10個だけの超限定生産で、今じゃ家が買えるくらいのとんでもないお値段になっていたような…?
ちなみに花陽のGPベースもちょっと珍しいモデルなんですよ!
なんと花陽のGPベースはあの伝説の女性ファイター!“レディ・カワグチ”がデザインした限定モデル“アメイジング・スターズ”シリーズのひとつ!“ピュア・グリーン”なんです!
淡い緑色のこのGPベース!実は花陽の秘かな自慢だったりするんです♪
小学生の頃にこの“ピュア・グリーン”を見て一目惚れしちゃって、それから一生懸命にお母さんのお手伝いをしてお小遣いを貰ったり、お年玉を使わないで貯めたりしてようやく買えたんですよ!
あとは鳴神先輩とことり先輩の使っているGPベースも限定モデルですよね?
鳴神先輩のGPベースは艶消しの濃い緑色のシンプルなデザインと、銃弾を弾けるくらいのムダな頑丈さが特徴の“ソルジャー・ゲーム”。
ことり先輩のGPベースはパールホワイトの可愛らしい羽根のマークが特徴な、若い女性ファイターに大人気の“エンゼル・ラヴァーズ”シリーズのひとつで“マカロン・フェスタ(ホワイト)”でしたね。
穂乃果先輩と海未先輩のGPベースはGPカウンターで登録するときに無料で貰える普通のヤツでしたね。
あ、凛ちゃんもネコのシールを貼ってるけどノーマルのGPベースですね。
「これって“レッド・コメット”?シリアルナンバーは1番だから真姫ちゃんにプレゼントしたヤツね?あら?それじゃ真姫ちゃん、GPベースを落としちゃったの?!もう!真姫ちゃんったら!せっかくママとパパが真姫ちゃんのためにお揃いの限定モデルを用意してあげたのに!大切にしてね♪って言ったのに簡単に落としちゃうなんて…。ママ、ショックだわ…。そんなにママ達とガンプラバトルするのがイヤなのかしら…。」
……西木野さんのお母さん…いまパパとママとお揃いの限定モデルって言いましたよね…。
全世界で10個しかない赤い彗星仕様の超限定モデル“レッド・コメット”…その内の3個が西木野家に…。
しかも西木野さんのGPベース“レッド・コメット”のシリアルナンバー1番って“レッド・コメット”の中でも1番プレミアがついてるヤツですね?
そんなアホみたいに高い超限定モデルのGPベースを簡単にプレゼントするなんて、やっぱりセレブはスゴいですね…。
花陽達一般市民とは感覚が違いすぎます…。
「今日は色々とありましたから…って!真姫さんのお母さんもガンプラバトルするんですか?!」
超限定モデルに気をとられてさらっと流しそうになりましたけど、セレブの奥様がガンプラバトルをするなんてとっても意外です!
西木野さんのお母さんはどんなガンプラを使ってるんでしょうか!
改造ガンプラ?それとも素組?
改造ガンプラならベースは何のガンプラなんでしょうか!
機体の方向性は?高機動型?防御型?火力特化型?ファンネルとかのビット兵器を搭載した機体でしょうか!
西木野さんに高機動型の機体が似合うように、やっぱり西木野さんのお母さんも高機動型の機体が似合うかもしれません!
「あら?あらあらあら?もしかして花陽ちゃんもガンプラバトルをやってるのかしら♪ガンプラバトル、好きだったりしちゃう?」
「はい!ガンプラもガンプラバトルも大好きです!真っ白つやつやのお米と同じくらい!大好きです!」
「まぁ!それじゃ…うふふ♪花陽ちゃんを特別にうちのコレクションルームに案内しちゃおうかしら♪」
「コレクションルーム?」
「そう♪西木野家自慢のコレクションルーム♪うふふ♪ちょーっと、スゴいわよ♪」
「た、堪能しました…。」
西木野家ご自慢のガンプラコレクションルーム…スゴかったですぅぅぅぅ!!!
流石はセレブのコレクションルームでした!
今ではプレミアがついているような大昔のコアなガンプラから、最新のガンプラ、プ○バン限定のキットにエコプラまで!世界大会に出場する超一流ファイターさん達のガンプラのレプリカキットもありました!
HG、MG、PG、SD…サイズもシリーズもナニもかも!
花陽が知る限りのありとあらゆる全てのガンプラが揃っていましたよ!
しかもですよ!
それぞれ未組み立ての箱入り状態のキットが3個ずつ!
組み立て済みのキットはシンプルに墨入れしただけの素組と合わせ目消しに忠実に原作を再現した塗装を施した完成品に加えて!徹底的に弄り倒して改造をしまくった物がそれぞれ展示されていました!
西木野家のコレクションルーム…あれはさながら天国のようでした…。
ガンプラのための、ガンプラだけの、ガンプラ尽くしのお部屋…。
見渡す限りのガンプラ…。
私達ガンプラファンにとって、あの光景は一つの理想郷…。
あぁ…幸せなひとときでしたぁぁぁぁぁぁぁ!!!
「うふふふふ♪花陽ちゃんに喜んでもらえて良かったわぁ♪どうだったかしら?感想、聞かせてちょうだい♪」
「はい!ありがとうございました!西木野さんのコレクションルーム!静岡のガンプラミュージアム以上の品揃えでした!しかもあのコレクションルームにあるガンプラ!全部バトルで使えるようにお手入れされてますよね!」
そうなんです!
コレクションルームにあった組み立て済みのガンプラは全部が全部!今すぐにでもガンプラバトルで使えるように完璧にお手入れされていたんです!
セレブの自称ガンプラファンにありがちなただ飾るだけのガンプラじゃなく、いつでもガンプラバトルで使えるようにお手入れをしている…。
ガンプラが、そしてガンプラバトルがホントに好きな人じゃなきゃあんなことはできません!
あのコレクションルームのガンプラ達には造った人の“愛”を感じました!
「あら?へぇ…花陽ちゃん、よくわかったわね♪うふふ♪そうなの♪あそこのガンプラはぜーんぶ♪いつでも出撃できるように私とパパの二人でお手入れしてるの♪パパは忙しい人だから毎日一緒にお手入れはちょっと無理なんだけど、それでも定期的にちゃんとお手入れしてるのよ♪」
「やっぱり!スゴいです!あれだけあるガンプラを全部定期的にお手入れしていたんですね!あのガンプラ達がどれだけ愛されてるか!ガンプラファンなら一目でわかりました!あ、でも…。」
「でも?どうしたの?」
「あ、はい…コレクションルームに素組の百式だけなかったのが気になって…。それで、もしかして真姫さんの使ってる素組の百式ってあのコレクションルームにあったのかな?って思って。」
「うふふ♪正解♪花陽ちゃん♪鋭いわぁ♪そうなのよ♪真姫ちゃんが今使ってる百式はあのコレクションルームに飾ってあった素組のガンプラなの。真姫ちゃんが使ってるガンプラを知ってるってことは、花陽ちゃんは真姫ちゃんと一緒に出撃したことがあるのね♪」
「はい!真姫さんと一緒にガンタンクをスゴいカスタムした戦車のお化けと戦ったんです!重装甲高火力の要塞みたいなガンプラだったんですけど!最後に真姫さんの機転のおかげで勝てたんです!花陽達だけじゃ絶対に勝てませんでした!あ、戦闘データを編集した動画がありますけどご覧になりますか!」
「まぁ♪まぁまぁまぁまぁ♪観たいわ!できたらデータのコピーも欲しいわ!パパにも見せてあげたいの!」
「ただいまー。ねぇママ?ナニかあったの?正面ゲートで昭弘が大声で“ぬぅぉぉぉぉぉぉぁ!!!!”って泣いてたんだけど?」
あ、西木野さんが帰ってきました!
あれ?そう言えば花陽は西木野さんのおうちにナニしにきたんですっけ?
うーん………あぁ!そうです!思い出しました!西木野さんが落としたGPベースを届けに来たんです!
西木野家ご自慢のガンプラコレクションルームに夢中ですっかり忘れていました!
「真姫ちゃん♪おかえりなさい♪お友達が来ているわよ♪」
「はぁ?友達?ダレよ?」
はい!お米とガンプラが大好きな音ノ木坂学院1年生!小泉 花陽です!
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
GPベースですが、何となく色々な種類があっても面白いのではないかな?と思い、限定モデル設定をでっち上げてみました。
真姫ちゃんのGPベース“レッド・コメット”はそのまんま赤い彗星から、花陽ちゃんの“ピュア・グリーン”はスクフェスのピュア属性が緑色なので、花陽ちゃんのメインカラーと同じでしたのでそこから取りました。
ソラの“ソルジャー・ゲーム”はラブライブでのうみまきえりトリオ曲「soldier game」から名前を頂きました。
ことりさんの“マカロン・フェスタ”はまぁ何となく…。
そんな感じでかなり適当に名付けております。
そのうち穂乃果ちゃんや海未さんのGPベースも限定モデルの物に変更させてみたいです。
次回更新は真姫ちゃん生誕祭特別編の続きになります。
GWと言うことで水・木・金と連続更新を予定しております。
また本編更新は来週の月曜日を予定しております。
本編…真姫ちゃん生誕祭特別編が長くなりすぎて制作が出来ず、ついにストックが無くなってしまいました…。
GW中に少しでも本編のストックを作らねば…。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。