ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
最近の気温の上昇で脳ミソが溶け始めているQooオレンジでございます。
今回は本編の更新になります。
これにて本編のストックはあと1話…。
希さんの生誕祭特別編もどうにか完成しましたので、また本編の作成を頑張りたいと思います。
それでは 第6話「米と猫とツンデレと」そのじゅうに 始まります。
「かんだ、みあ…ミアおねーさん…ですか?」
今はもう会えない、そんなおねーさんの大好きな人達から一文字ずつ貰って名付けたという名前。
“神田 海空(かんだ みあ)”
そう名乗ったおねーさんは、どこか誇らしげにニコニコ笑いながら私達に向けてピースしています。
海に空で海空(みあ)……海に空ですか…。
海に空だなんて、なんだかとても聞き覚えのあるお名前ですよね…。
まるで某“脳天ぶち抜くゾ♪”なスナイパーな先輩や、チンピラ属性なのに美味しいお菓子を作ったりする花陽の憧れの先輩さんみたいなお名前です。
まあ世の中には似たようなお名前は沢山あるので、偶然なんでしょうが…。
「いえーす♪まいねーむいず♪みあ♪みあ♪かんだ♪はらしょー♪」
まいねーむいずは英語なのに、どうして急にはらしょーとかロシア語になるのかな?
どうせなら統一してくれたらいいのに。
ハッ!さっきまでは花陽がボケでおねーさんがツッコミだったのに、いつの間にか花陽がツッコミでおねーさんがボケになってます?!
知らないうちにボケとツッコミが逆転しちゃってますよ?!
不覚です!
最近は海未先輩や西木野さんがツッコミ役を担当してくれるので、ボケに回っているうちにすっかりとボケの楽しさに目覚めてしまった花陽にツッコミをさせるなんて!なかなかやりますね!ミアおねーさん!
「おばさんのおなまえはみゃあちゃん?うーん…あぁ!みゃあちゃん!みゃあちゃん!なんかねこさんみたいだね!みゃあ♪みゃあ♪」
「うん。みゃあちゃん。ねこさんです。かわいいです。みゃあみゃあ。」
おねーさんにみゃあちゃんはそろそろ年齢的に厳しいと思いますよ?
それに可愛いのはみゃあみゃあ鳴いてねこさんの真似をしているハナちゃんとれんちゃんです。
さっきはもう少し熟してから収穫しようかと思いましたが、やっぱり二人ともお持ち帰りして花陽のお部屋で飼ちゃいましょうか?
どちらか一人だけでもいいですよ?
ハナちゃんがいいかなぁ…。
れんちゃんがいいかなぁ…。
ぐふふふふふふふふふ……。
「もー、れんちゃん!ハナちゃん!おねーさんはみゃあちゃんじゃないよー。ミアちゃんだよ?ミアちゃん♪おねーさんの大切な人達から貰ったお名前なんだから、ちゃんと呼んで欲しいな♪ね?こるーみー♪ミアおねーさんだよ♪」
「えー!やだ!みゃあちゃんのほーがねこさんでかわいーよ!ね!ハナちゃん!」
「はい。みゃあちゃんはみゃあみゃあです♪ねこさんです♪みゃあちゃんです。」
「あはは…うーん…確かにみゃあちゃんも可愛いけど、流石に年齢的にちょーっと厳しいかなぁ…。おねーさんがハナちゃんとれんちゃんくらいの頃なら…そうだね、最低でもあと15歳も若かったらみゃあちゃんでも可愛かったんだけどねー。この年で自分で名付けた偽名がみゃあちゃんは流石にちょーっと痛いかなぁ…。 (にこちゃんみたいにロリっ子のままならみゃあちゃんでもいいんだけどねー。それに今の私がみゃあちゃんなんて可愛らしいお名前を名乗ったら凛ちゃんに自己紹介したときに“なんか寒くないかにゃ?”って言われちゃうよ…。) 」
おっと!花陽がぐふふふふふ♪とお持ち帰りを企んでいる間に、ミアおねーさんがハナちゃんとれんちゃんのみゃあちゃんコールにちょっと困ってますね。
せっかく大事な人達から一文字ずつ貰って名付けた名前なんですから、やっぱりちゃんと呼んで欲しいですよね。
ハナちゃんもれんちゃんもとてもいい子なんで、ちゃんと言い聞かせればわかってくれると思います。
ここは花陽が二人にお話ししてみましょう!
「ハナちゃん?れんちゃん?お名前はちゃんと呼んであげないとダメだよ?ハナちゃんもれんちゃんも、自分のお名前をちゃんと呼んで貰えなかったら悲しいよね?」
「うっ…。」
「かなしいです。ハナちゃんはハナちゃんがいいです。」
ほら♪やっぱりハナちゃんもれんちゃんもいい子です♪
それはもうこの場でペロリとイキたくなるくらいに!
「ね?イヤだよね?悲しいよね?だからちゃーんと、ミアおねーさんのこと、ミアちゃんって呼んであげてね?花陽おねーちゃんからのお願いだよ?」
「うん!わかった!みあちゃん!ごめんね!れんちゃん!ちゃーんとみあちゃんのことみあちゃんってよぶね!」
「はいです。ハナちゃんもみあちゃんにごめんなさいです。ちゃんとみあちゃんってよびます。ハナちゃんはみあちゃんもかわいいおなまえだとおもいます。みあちゃん。かわいいです。」
「ハナちゃん♪れんちゃん♪ありがと!おねーさん嬉しいよ!」
一件落着ですね!
あ、そうです。
一件落着のついでにみんなでアドレスの交換もしちゃいましょうか?
ハナちゃんとれんちゃんは貴重な幼女成分 (ムムッ?!今、どこかで真っ白い目付きの悪いねこの着ぐるみがニヤリと笑ったような気がしましたよ?何者かは知りませんが!花陽のハナちゃんとれんちゃんを狙うなら!ただではすましませんよ!覚悟してくださいね!) の補給のために、ミアおねーさんとはまた一緒にガンプラバトルをしたいので、ぜひともここで逃がさないようにしっかりとアドレス交換をしておきましょう!
もちろん電話番号もですよ!
「ミアおねーさん。お名前のついでに花陽とメールアドレスと電話番号の交換もしちゃいましょう!ハナちゃんとれんちゃんも!みんなでアドレス(&電話番号)を交換して、時間が合うときはまた一緒にガンプラバトルをしましょう!」
「メールアドレス…ね。あー…ま、それくらいならいっか…。」
「おぉ!めーるあどれすのこうかん!」
「ハナちゃんもさんせいです。めーるあどれすがわかればいつでもはなよおねーちゃんとみあちゃんとおはなしできます。」
「ではでは早速!大アドレス交換会ですよ!」
「「「おー!」」」
「それじゃ花陽ちゃん♪おねーさんはハナちゃんとれんちゃんを送っていくからね♪またねー!」
「はなよおねーちゃん!ばいばーい!またガンプラバトルしよーね!」
「はなよおねーちゃん。きょうはたすけてくれてありがとうでした。またハナちゃんといっしょにあそんでください。ばいばいです。」
「うん!またね!ミアおねーさん!ハナちゃん!れんちゃん!」
「さ、ハナちゃん、れんちゃん♪行こっか♪」
「はーい!」
「はい。」
ミアおねーさん達…行っちゃいましたね。
はぁ…花陽は一人旅の再開です。
やっぱり一人は寂しいなぁ…。
花陽はうさぎさんなので寂しいと死んじゃいます。
愚痴っていても始まりませんね。
花陽も花陽の旅を続けましょう。
目的地の伝説の和菓子屋さんは割りと近くなんです!
待っていてくださいね!美味しいおまんじゅう!
そしてあったらいいな♪の、おはぎさん!
お団子とかもあるのかなぁ…♪
今日はハナちゃんとれんちゃんを性的に食べ損ねましたので、おまんじゅうやおはぎ、お団子とかいっぱい食べてやりますよ!
食欲!性欲!睡眠欲!
この3つは人間の三大欲求なんです!
満たすためには手加減はしませんよ!
伝説の和菓子屋さん!
チョットマッテテェェェェェェェェェェェェ!!!
さぁ!旅を続けましょう!
花陽の冒険はまだこれからです!
花陽先生の次回作にご期待ください!
って!これじゃ打ち切りになっちゃいますよ?!
「はぁ…誰も突っ込んでくれないって寂しいですねー。」
あれ?テーブルの上にあるのって…
「これってGPベース?」
花陽達が使っていたテーブルの上にはボロボロの濃い緑色のGPベース…たぶん鳴神先輩が使っている、とにかく頑丈なのが売りの限定モデル“ソルジャーゲーム”と同じタイプのGPベースがありました。
花陽達の使っていたテーブルに置いてあったんですから、このGPベースはミアおねーさんかハナちゃんかれんちゃん。
三人の内の誰かのGPベースですよね?
「確かハナちゃんとれんちゃんは普通のGPベースだったよね?もちろん花陽のGPベースでもないから、消去法でこのGPベースってミアおねーさんのだよね?」
ミアおねーさん、アドレス交換したときにGPベースをしまい忘れて、そのまま行っちゃったのかな?
ミアおねーさん達はついさっきアミューズメントセンターを出ていばかりです。
ハナちゃんとれんちゃんも一緒だから、そんなに早くは歩いていないよね?
今からなら走れば間に合うかもしれせんね。
花陽は走るのは苦手だけど…頑張って急ぎましょう!
ミアおねーさん!チョットマッテテェェェェェェェェェェェェ!!!
それにしても女の子(年齢的にミアおねーさんは女の人かなぁ…。)が男性向けの頑丈なGPベース“ソルジャーゲーム”を使ってるって、ちょっと珍しいですね。
女の人ならことり先輩の“マカロンフェスタ”とか、花陽の“ピュアグリーン”みたいに、もっと可愛いデザインのGPベースもあるのに。
それにこの“ソルジャーゲーム”。
どうしてこんなにボロボロになってるんでしょうか?
銃弾を弾くくらいに頑丈なのが売りの“ソルジャーゲーム”がここまでボロボロになるなんて…。
ミアおねーさんは一体どれだけ乱暴に扱ったのかな?
基本的なデータはバトル終了時にマザーシステムがバックアップしてくれているから、GPベースが壊れてもすぐGPカウンターで再発行できるけど、もっと自分のGPベースには愛着を持って扱って欲しいなぁ…。
“ソルジャーゲーム”はそこまで珍しいモデルじゃありませんが、それでもせっかくの限定モデルなんですよ?
これは追い付いたらミアおねーさんにはお説教ですね!
GPベースは精密機器の塊だからもっと優しく丁寧に扱わなきゃダメですよ!って!
「いました!ミアおねーさん!ちょっと待ってくださーい!」
ミアおねーさん達を追うために、アミューズメントセンターを出て頑張って走った花陽は、少し進むと無事にミアおねーさん達に追い付くことができました!
ミアおねーさん達は花陽とは逆方向に向かうのがわかっていたので、どっちにいけばいいか迷わなくて助かりましたよ!
「はぁはぁ…よ、良かったです!追い付けました!」
「花陽ちゃん?どうしたの?そんなに慌てて?!ナニかあったの?!まさか!野生の変態さんに追われてるの?!くっ!ハナちゃん!れんちゃん!ミアおねーさんの後ろに隠れなさい!大丈夫だよ!二人は絶対におねーさんが守り抜いてみせるよ!もう誰も…悲しい思いはさせないんだから! 」
「へんたいさん…。こわいです。みあちゃんはハナちゃんとれんちゃんをまもるためにへんたいさんにたちむかってかえりうちにあって、はだかにされてあらなわでしばられてかみをつかまれてこうはいいでうしろからがんがんおち○ち○をつっこまれちゃんです。こわいです。みあちゃんがひどいことされたら、つぎはハナちゃんとれんちゃんのばんなんです。へんたいさんにつかまってやっぱりはだかにされておまたのちっちゃいおんなのこのあなにきょーあくなお○ん○んをいれられちゃうんです。おんなのこのおまたにはあながふたつあるから、そっちもつかわれちゃうんです。へんたいさんがなかまをよんでふたあなそーにゅーされちゃうんです。ふたあなそーにゅーこわいです。へんたいさんたちはハナちゃんもれんちゃんもこどもでまだあかちゃんできないから、こんどーむをつかわないでいっぱいおなかのなかにぴゅっぴゅっしちゃうんです。ぼてばらです。ハナちゃんはしってます。おさきまっくらです。へんたいさんのぺっとえんどです。ろりぺどえんどです。」
「ハナちゃんがなにいってるのかれんちゃんはぜんぜんわかんないけど!だいじょーぶだよ!みあちゃんがやられちゃってもれんちゃんがハナちゃんをまもるもん!へんたいさんなんてれんちゃんがれんちゃんぱんちでやっつけてやる!ぶっころしてやるにゃー!きしゃー!」
「はぁ…はぁ…へ、変態さんに…追われてるんじゃ…ない…ですぅ…はぁ…はぁ…。」
ミアおねーさんもハナちゃんもれんちゃんも。
花陽が野生の変態さんに遭遇して追われて逃げてきたんだと思ったみたいですね。
花陽はそんなトレイン行為はしませんよ!
それと、ふたあなそーにゅーとか、子供でまだ赤ちゃんできないとか、コンドームを使わないとか、ハナちゃんのコメントがなんだか妙に生々しいのは気のせいでしょうか?
ハナちゃん…幼女なのに精神年齢(?)は高めなんですか?
れんちゃんは…うん。やっぱりれんちゃんは凛ちゃんみたいですねー。
ぶっ殺してヤるとか、きしゃー!とか、凛ちゃんもキレるとよく言ってます。
凛ちゃんなら次はひっかきか噛みつきが繰り出されるんですよー。
色々と気になりますが、とりあえずは息を整えて、ミアおねーさん達に事情をお話ししましょう。
ひっひっふー。
ひっひっふー。
「野生の変態さんに追われてるんじゃないの?それじゃ花陽ちゃんはそんなに急いでどうしたのかな?穂むらは逆方向だよ?営業時間は6時までだからまだ時間は大丈夫だけど、おねーさんと一緒にハナちゃんとれんちゃんを送っていってからじゃ流石に間に合わないよ?ほむまんはいらないの?美味しいよ?」
「はぁ…はぁ…はぁ…ふぅ…。おまんじゅうは必ず手に入れます!でもその前に!ミアおねーさんに忘れ物のお届けです!花陽はアミューズメントセンターのテーブルの上に置いてあった忘れ物(たぶん。)を届けるために全力のブースト機動をしてきたんです!疲れましたけど間に合って良かったです!」
「忘れ物?ハナちゃんの?それともれんちゃんかな?うーん。忘れ物をしちゃうのはれんちゃんっぽいなぁ。」
いいえ!忘れたのはミアおねーさん!あなたですよ!
あー、でも確かにれんちゃんは忘れ物とかよくしそうですねー。
「れんちゃんわすものしないもん!たまにしゅくだいわすれちゃうくらいだもん!」
「れんちゃんはしゅくだい、いつかにいっかいしかもってきません。いつもわすれちゃいます。せんせーにおこられてます。」
「5日に1回しか宿題提出しないってほとんど宿題してないよね?ダメだよ?宿題はちゃんとやらないと♪ね?」
「ぎにゃぁぁ…さんすう…おまえはダメだにゃ…。こくごとりかとしゃかいとえーごもダメだにゃ…。」
うわぁ…れんちゃん…凛ちゃんと同じようなこと言ってますよ。
凛ちゃんはこれに保健体育も混ざるんですよねー。
性教育なら花陽が手取り足取り腰取りでねっちょり教えてあげるんだけどなぁ…。
あとは…れんちゃんの小学校は1年生から英語の授業があるんですね。
私立の小学校でしょうか?
私立だと最近は1年生から英国の授業があるとか、やっぱりそんな小学校が多いのかなぁ?
花陽も英語はあまり得意じゃないなぁ…。
ふぁ○きん!ゆー!とか、さのばびっち!とかならわかるんですけど…。
ちなみに青トンガリのオレンジジュース野郎の頃は小学校では英語の授業はなかったそうです。
中学から英語が始まって、そのときの英語の先生さんがとてもアレな方で、おバカな人たちは相手にしないで頭のいい人たちだけを対象に授業を展開していたせいで、青トンガリのオレンジジュース野郎やお友達さん達は英語がとても苦手になったそうです。
おバカな人たちが先生さんに質問してもスルーされたそうですよー。
お受験のときに塾に通いまくってようやく追い付けたとか…とても苦労したそうです。
ちなみに…その先生さんはおバカな人たちの親御さんが役員だった当時のPTAの攻撃でとても残念な結果になっちゃったそうですよー。
どうにも差別的な先生さんだったらしいですねー。
差別的な先生さんとかPTAって怖いですねー。
他にも高校の頃の英語の先生さんは、リアルに生徒に(性的に)手を出しちゃって、やっぱり残念な結果に…。
メガネの似合うクール系のイケメンさん♂だったそうですよー。
あ♪みなさんは男性の先生さんが迸るパトスを抑えきれずに可愛い女子高生にぐふふふ♪って手を出しちゃったって思ってますよね?
ところがぎっちょん♪
事実は小説よりも奇なりなんでしよー!
クール系のイケメンメガネの先生さんが(性的に)手を出しちゃったのは……………
なんとびっくり!男の子なんですよー!
場所は学校のお手洗いで♪
“アッ!アッ!アッー!”ってヤツですね!
掘られちゃったんですねー。
またまた怖いですねー。
みなさんはコレ…冗談だと思いますよね?
ふふふー…残念ながらぜーんぶ、ホントにあったお話なんですよねー。
とは言ってもちょっと信じられませんよねー。
私もこんなお話し、信じられませんもん。
信じるも信じないもアナタ次第!ってヤツです!
おおっと!お話が横道にそれちゃいましたね!
「ハナちゃんはおべんきょうすきです。でもはしるのがにがてです…。」
「まぁ運動の得手不得意は人それぞれだから仕方ないかな?でも…れんちゃん!お勉強は積み重ねだよ!今、れんちゃん達が学校で習ってるお勉強は、これから先にれんちゃん達が色々なことを知るために必要になる基礎なんだよ?だから、最低限の基礎の勉強をちゃんとしないと!おっきくなったらアホの子になっちゃうよ?」
「えー!れんちゃん!あほのこはいやだー!」
「あほのこでもれんちゃんはかわいいです。れんちゃんがさいきょーです。」
アホの子が可愛い!わかります!わかりますよ!
花陽も最近、穂乃果先輩の穂乃果先輩(アホ)に感染して、アホの子化が顕著な凛ちゃんが可愛くて可愛くて仕方ないんです!
言葉では言い表せないあのアホの子化した凛ちゃんの愛おしさ…!
少し難しいお話をしてあげると、頭の上に大量の?マークを浮かべて、理解していないのに理解しているフリを一生懸命にしている凛ちゃんのあのアホ顔…!
天使は実在したんです!
しかも!こんな身近に!
凛ちゃんマジえんじぇーですよ!
マジえんじぇー!
「えへへ♪ハナちゃんにかわいいっていわれちゃった♪やったね♪それじゃれんちゃんはあほのこでもいーや♪」
「ハナちゃん!れんちゃんを甘やかしちゃダメだよ?ちゃんとお勉強もしないとホントにダメなんだからね?そりゃ確かにアホの子でも可愛いけど、余りにもアホの子だと高校の入試とか、高校に入っても進級のときとか、スッゴく大変な目に遭うよー!アホの子過ぎて入試で大爆死して、ハナちゃんとれんちゃんが一緒の高校に行けないとか、そんなことになるかもしれないよ?イヤでしょ?」
「それは………いやです。はげしくいやです。…あほのこなれんちゃんはさいきょーだけど、いっしょのがっこうにいけないのはいやです。わかりました。ハナちゃんがれんちゃんにおべんきょうおしえます。ハナちゃんとれんちゃんはずっーといっしょです。ハナちゃんはがんばります。」
くっ!そうです!アホの子化した凛ちゃんも可愛いんですが、確かにミアおねーさんの言う通りに受験のときに花陽は死ぬほど苦労しました…!
音ノ木坂の受験のとき…あのときは最終的には凛ちゃんにメガネを(片方のレンズ部分を小型ディスプレイに改造したスパイも真っ青な花陽特製の便利アイテムです♪この小型ディスプレイ!外側からは普通のメガネのように装着者の目が移りますが、内側には別の映像を映すことができるんですよ!)を付けてもらって、THE☆カンニング!をして乗り越えましたよ!
凛ちゃんのメガネの内側のディスプレイには、花陽のメガネのつるの部分に仕込んだ超小型カメラで撮影した花陽の答案用紙の映像が映し出されるようになっていたんです。
数学の式とか、まったく同じ解答だとカンニングってバレちゃいますんで、花陽はまずは不正解も混ぜた凛ちゃん用の解答を書いて、凛ちゃんが書き写したら合図に咳を3回してもらって、そのあとで改めて花陽用の解答を書いて提出したんですよ!
花陽は早々に凛ちゃんが自力でお受験を突破するのを諦めて、このカンニングメガネの作成に奔走しましたね…。
カンニングメガネが完成したら、花陽が睡眠時間を削りに削って、とにかく頑張って受験勉強をしたんです!
受験勉強と平行して速記の練習もしましたよ!
え?どうして速記の練習もしたのか?ですか?
だって2回解答を書かなきゃダメなんで、急いで書かなきゃ時間が間に合わなくなっちゃうんです!
そのための速記ですよ!
まぁ本来の速記とは使い方が違うので、厳密には速記じゃないんですけど。
そんな感じで大好きな凛ちゃんのために、花陽はそれはもう死ぬ気で頑張りましたよ!
ハナちゃん…アホの子と共に生きるには綺麗事だけではいつか必ず詰みますよ。
汚れる覚悟が必要なんですよ…。
「花陽も音ノ木坂の入試で死ぬほど苦労しましたよ!凛ちゃんはアホ可愛いからってお勉強をサボるのを黙認していたら大変なことに……って!いつの間にか忘れ物とまったく関係ないお話になってますよ?!忘れ物です!忘れ物!アホの子談義はとりあえずは置いておいて、はい!ミアおねーさん!このGPベース…“ソルジャーゲーム”ってミアおねーさんのですよね?アミューズメントセンターのテーブルの上に置き忘れていましたよ?」
「え?!あ!ホントだ!そのGPベース!私のだよ!あちゃー…みんなが託してくれたあの人の大切な形見なのに…忘れてきちゃうなんて…ダメだなぁ…こっちに戻ってきてから、嬉ことがいっぱいで、ちょっとどころじゃなく気が緩みすぎてるなぁ…。こんなんじゃあの性悪に足元掬われちゃうよ…。」
「あの人の形見…ですか?」
「うん。形見なんだよ。この“ソルジャーゲーム”は…。そう…とても大切な…あの人と私達との絆…。」
とても大切なあの人と私達との絆…。
ミアおねーさんは目を閉じてそう呟きながら、花陽から受け取ったボロボロのGPベース“ソルジャーゲーム”を両手で包み込むと、慈しむようにそっと胸元に抱き寄せました。
形見のGPベースですか…。
あの“ソルジャーゲーム”がボロボロだったのは、乱暴に扱ったからじゃなく、たぶん元の持ち主さんが事故か何かでお亡くなりになったときに一緒に…。
………ミアおねーさんはあのGPベースをとても大切にしているみたいですね。
仕方ありません…GPベースの取り扱い方についてのお説教は取り止めです。
大切なモノを忘れちゃったことについてのお説教は…うん。
また今度にしましょう。
「大切なモノなら…見つけてすぐに走って届けにきてよかったです。」
「うん…ホントにありがとう、花陽ちゃん。困ったなぁ…花陽ちゃんにおっきな借りができちゃったね…どうしようかなぁ…。」
「借りだなんて!花陽はそんなつもりで!」
「わかってるよ。コレはおねーさんが勝手に借りとかって思ってるだけだから♪花陽ちゃんは気にしないでね♪」
「そんなわけには…。」
「………うーん。 (お節介になるしアイリちゃんが解決してくれるハズだから、スルーするつもりだったけど…遅いか早いかの違いだから私が助けてあげてもいっかなぁ…。) ねぇ?花陽ちゃん。GPベースのお礼におねーさんが花陽ちゃんのお悩みをひとつ解決してあげるね♪」
「花陽のお悩み…ですか?」
「そ♪花陽ちゃんのお悩みだよ♪」
花陽のお悩みってなんでしょうか?
ジムスキー同盟の同志をどうやって増やそうか?とか、今年の秋に収穫される新米はどこの産地が1番美味しいのかな?とか…。
あとは……あの子達が花陽の命令を聞いてくれないこと……。
「花陽ちゃんが契約している4体の電子精霊ちゃん達のお悩み♪」
「えっ?!な、なんで知ってるんですか?!花陽があの子達と…電子精霊4体と契約しているのを?!」
花陽が電子精霊と契約していることは誰にも話してないんですよ?!
仲良しの凛ちゃんにだって話してないのに?!
知ってるのは…鳴神先輩の契約精霊のアイリちゃんだけのハズです…。
それをどうしてミアおねーさんが知っているんでしょうか…。
「あは♪そりゃもうね!おねーさんはなんでも知ってるんだ♪」
「なんでもって…。」
「ねぇ?花陽ちゃん?これは忠告…じゃないね。今回はアドバイスかな?それでね?知ってるかな?下位精霊のころはみんな同じように見えるんだけど、この子達は…電子精霊は初めからみーんな1体1体、ちゃんとした“個性”があるんだよ。」
「電子精霊の個性…ですか?」
「そ、個性。契約している電子精霊が1体だけなら、その1体が全部のサポートをやってくれるけど、花陽ちゃんは4体の電子精霊と契約しているんだよね?当然、花陽ちゃんのお手伝いはみんなが手分けしてやってくれるわけなんだよ。」
「はい…。でもみんなは花陽の命令を…」
「あ!花陽ちゃん!命令って言ったね!それはダメだよ!この子達は大事なパートナーなんだよ?どうして花陽ちゃんは命令なんてするの?私達は対等なんだよ?お友達なんだよ?花陽ちゃんはお友達にも命令するの?」
お友達に命令…?
「あっ…!」
「便宜上、私達はマスターってなってるけど、私達と電子精霊は対等な関係なんだよ。命令なんて見下しちゃダメだよ?それでね、さっきの個性のお話に戻るけど、花陽ちゃんは花陽ちゃんの契約している電子精霊達の個性を完全に無視して指示を出してるんだよ。攻撃のサポートをしたい子に通信や防御の指示を出しても嫌がるだけだよ?」
「そっか…花陽は…。」
思い返すと確かにミアおねーさんの言う通りです…。
花陽はみんなの個性を無視した指示を出していたんですね。
しかも命令ってあの子達を見下した形で…。
「ここまで言えばあとはわかるよね?時間はまだまだたっぷり…(うっ…そう言えば花陽ちゃんの次の相手はあのキ○ガイ魔女だったなぁ…。)…は無いのか……でも!花陽ちゃんならきっと大丈夫だよ!みんなとよくお話しして、みんなの力をちゃんと借りて、次のバトルも頑張ってね!」
「みんなの個性…対等な関係…。」
「(頑張れ…精霊姫(エレメンタル・プリンセス)…。花陽ちゃんなら絶対に大丈夫だから…。)」
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
はい。本日もなんたか色々と申し訳ございません。
暑さで脳がヤられてると思って下さいませ。
作中に出てくるお話は…はてさて…実話なのでしょうか、作り話なのでしょうか…。
判断は皆様にお任せいたします。
次回本編はようやく花陽ちゃんが穂むらへと辿り着きます。
そんな辿り着いた穂むらで花陽ちゃんを待ち受けているモノとは。
本編更新はいつも通りに月曜日のお昼頃を予定しております。
また、金曜日にはのんたん特別編の更新を予定しております。
皆様、お時間がございましたら、お付き合い下さいませ。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。