ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
随分と久し振りになりましたが、今回より再び本編を再開いたします。
真姫ちゃんの落とし物を届けに自宅へと突撃した花陽ちゃん。
さて今回は……?
それでは 第6話「米と猫とツンデレと」そのご 始まります。
「お客さんって小泉さんだったの?ねぇ?どうしてうちに小泉さんが?」
「あ、あの…その…。」
なんででしょうか…学校じゃ普通にお話し出来ていたのに、目の前に西木野さんが来たらなんだか急に緊張してきました…。
ただ西木野さんに拾ったGPベースを渡すだけなのに…。
「まぁいいわ。とりあえず座ったら?」
「はい…。」
西木野さんと少しは仲良くなれたかな?って思っていたけど、いざ二人きりになると間が持ちません…。
こんな時、凛ちゃんが一緒にいてくれたら…。
凛ちゃん…花陽をタスケテェェェェ!
「ナニよコレ?ヘンなおまんじゅうね…。“ほ”って描いてるけど大丈夫なのかしら?“ほ”ってなんの“ほ”よ?まさかアホの“ほ”だったりしないわよね?アホの“ほ”って高坂先輩じゃないんだからそんなことないか…。まぁママが用意したおまんじゅうなんだからそこまでハズレじゃないとは思うけど……ん、んんん?!ちょっと!ナニよ!このおまんじゅう美味しいじゃない♪ほら!小泉さんも食べてみて!美味しいわよ!このおまんじゅう!」
心の中で花陽が凛ちゃんにSOSを発信していると、西木野さんは西木野さんのお母さんがお茶請けにと大量に置いていってくれたおまんじゅうを手にとっていました。
西木野さんは手にとったそのおまんじゅう…大きく“ほ”って描かれたおまんじゅうに怪訝な顔をしながらも一口食べてみると、怪訝な顔から今度は驚きの顔に変わり、そして口の中のおまんじゅうを飲み込む頃にはとっても幸せそうな顔になっていました。
そんな幸せそうな顔の西木野さんは、花陽にもおまんじゅうを勧めてくれました。
あのおまんじゅう…そんなに美味しいのかな?
美味しいモノなんて食べなれてるセレブのお嬢様な西木野さんが美味しいって言うんだから、このおまんじゅうってかなり美味しいんだろうなぁ…じゅる…。
はぅ!よだれが!
あ、危なかっです!このおまんじゅうがどのくらい美味しいのか想像していたら思わずじゅるりとなっちゃって、もう少しでお口からよだれが垂れちゃうところでしたよ!
「ほら!早く食べてみなさいよ!ホントに美味しいわよ!」
「は、はい…それじゃお言葉に甘えて遠慮なくいただきます…はむ…っ!」
こ、これは?!
このおまんじゅうは!
「お、美味しいです!!!」
「ねっ♪ホントに美味しいでしょ!」
「はい!スゴく美味しいです!このおまんじゅう!」
真っ白でもっちりとした生地に包まれた甘さ控えめで上品なこしあん…。
このこしあん…ただ甘さを控えめにしただけじゃなく、甘さの奥に隠された僅かな塩気がいい感じのアクセントになっています!
ただ甘いだけのあんこだと、これだけの大きさのおまんじゅうはひとつ食べれば甘さに負けて次を食べるのはキツくなるんですけど、このおまんじゅうに使われているこしあんは僅かな塩気を効かせたおかげで、甘さに負けることもなくすぐにでも次のおまんじゅうを手に取りたくなります!
そしてこのおまんじゅうの生地です!
生地自体にもほんのりと甘さがあります!
中のあんこが甘さ控えめなのは生地自体にも甘さがあるからなんですね!
ホントに美味しいです!このおまんじゅう!
どうして“ほ”って描かれているのかがイマイチよくわかりませんが花陽はもう1個いっちゃいますよ!
「流石はママね♪ママのチョイスってたまにハズレもあるんだけど、今回のこのおまんじゅうは大当たりだわ♪」
あ、西木野さんのお母さんのセレブチョイスなおやつにもたまにハズレがあるんですね。
それはそれでちょっと食べてみたいかもしれません。
それにしてもこのおまんじゅう…ホントに美味しいですね。
3個目…いっちゃいましょうか?
「美味しいですよね!このおまんじゅう!どこのおまんじゅうなんでしょうか?」
いっちゃいました。3個目♪
花陽の胃袋さんならこのおまんじゅう5個は余裕でいけますね♪
本気の花陽なら10個は軽くいけちゃいますよ♪
「さぁ?私も今日初めて食べたからわかんないわ?小泉さんが気に入ったのなら、あとでママにどこで買ったのか聞いてみるわね。ふふ♪いつもはおやつは洋菓子系が多いからたまにはこんな和菓子もいいわね♪私も小泉さんみたいにもう1個くらいはいきたいけど、これ以上は夜ご飯が食べれなくなっちゃっうから止めとくわ。で、おまんじゅうも堪能したしそろそろ小泉さんがどうしてうちに来たのか教えてくれない?」
おまんじゅう♪4個目に突入です!
1度動き出した花陽の食欲は止まりませんよ!
もぐもぐ…そう言えば花陽は西木野さんのおうちにナニしに来たのでしょうか?
おまんじゅうを食べに来たわけじゃなかったような気がしますけど…?
ナニか忘れてるような?
うーん…もぐもぐ…ナニを忘れてるのでしょうか?…もぐもぐ…おまんじゅう…美味しいですねー…もぐもぐ……あ゙……お、思い出しました!
花陽は掲示板の前で拾った西木野さんのGPベース(超限定モデル!売れば豪邸が買えちゃいますよ!)を届けに来たんですよ!
残念ですがおまんじゅうの5個目は西木野さんにGPベースを返してからにしましょう!
「あ!ごめんなさい!このおまんじゅうが美味しくて忘れちゃっていました!これ!西木野さんのGPベースですよね?」
花陽は4個目のおまんじゅうを急いで食べ終わって、かばんの中にしまっていた西木野さんの赤いGPベースを取り出して手渡します。
「GPベース?あ、ホントだわ…。コレって私のGPベースだわ。カバンにしまってたハズなんだけど落としちゃったんだ…。コレも高坂先輩の例のアレ(アホ)が感染したせいかしら?私のGPベース、どこに落ちてたの?」
西木野さん…落とし物も穂乃果先輩の例のアレ(アホ)のせいって…どうなんでしょうか?
でも穂乃果先輩の例のアレ(アホ)って色々と強力そうなんで、感染していたら西木野さんの言う通り落とし物くらいなら普通にあり得そうでちょっと怖いですね。
ちなみにみなさんは穂乃果先輩のアホ化ウイルスと、ことり先輩の黒化ウイルス…どちらがマシだと思いますか?
「えっと、落ちてた場所ですか?あの…落ちてた場所は先輩達の…“μ's”のメンバー募集のポスターが貼られているところに…。」
「う"ぇえ?!よりにもよってあそこに落としてたの?!」
西木野さん…また“う"ぇえ”って言ってます。
口癖なのかな?“う"ぇえ”って?
西木野さんの“う"ぇえ”については後でゆっくりじっくり考察するとして、西木野さんの赤いGPベースが“μ's”のメンバー募集のポスターのところに落ちてたってことは、西木野さんは先輩達のお誘いを受けて“μ's”に入るのかな?
「西木野さんは…“μ's”に…先輩達のお誘いを受けて“μ's”に入るんですか?」
「な、なんで私が“μ's”に入るのよ!入んないわよ!私は絶対に!それに私は将来はパパみたいな立派なお医者さんになるためのお勉強で忙しいの!ピアノのお稽古だってあるし!放課後にたまに先輩達と一緒にガンプラバトルするくらいなら良いけど…。私より小泉さんはどうなのよ!“μ's”に入んないの?」
「花陽ですか?!花陽は…花陽は……。」
チーム“μ's”…。
あの日……6年前の世界大会を観てからずっと憧れていた鳴神先輩が所属するガンプラバトルチーム…。
優しい先輩達が学校を廃校から救うために始めたガンプラバトルチーム…。
チーム“μ's”に入るってことは、小さい頃から花陽が夢見ていたガンプラファイターになるってことだよね…。
そう…3年間…たった3年間だけの限られた時間の特別なガンプラファイター…スクールファイターに…。
花陽は…花陽は………。
でも……花陽なんかじゃ…。
「花陽なんかじゃ無理だよ…。」
「またそれ………はぁ…。まぁいいわ…。時間はまだあるんだし…。(私が余計なことを言わなくても、どうせ星空さん辺りがお節介を焼くんでしょうし。)」
「ご、ごめんなさい…。」
西木野さん…怒らせちゃったかな…。
「はぅ…迷っちゃいました…。ここ…どこだろう…。」
あのあと、花陽は5個目のおまんじゅうを食べてから西木野さんのおうちからお暇しました。
帰るときに西木野さんのお母さんにお茶請けのおまんじゅうがスゴく美味しかったと伝えたら、おまんじゅうを売っているお店を教えてくれました。
あのおまんじゅう…ホントに美味しかったので、花陽はさお母さん達にもおまんじゅうを食べてもらおうとさっそくお土産を買いに教えてもらったお店に向かったんですけど……。
花陽!絶賛!迷子中です!
西木野さんのお母さんに教えられた通りに来たんですけど、いつの間にか気づけば下町っぽいところに迷い込んじゃいました…。
たぶんこの辺りだと思うんだけど、お目当ての和菓子屋さんがぜんぜん見付かりません!
日も落ち初めてお空もだんだんと暗くなって来てるし…。
道はわからないし…。
誰かに道を聞こうにも誰も見当たらないし…。
「どうしよう…。」
「ねぇ?ナニがどうしようなの?」
「はい…。道がわからなくて困って………へ?」
「あー、迷子かー。ここら辺はけっこー路地が入り組んでるからねー。始めて来た人にはちょっと分かりづらいよね?」
人?!いつの間に?!
声のした方を…後ろを見ると、そこには片手におまんじゅうを持った20代後半くらいの女の人がいました。
さっきまでは確かに誰もいなかったはずだけど…?
「あ、あの…」
でも助かりました…。
この人が手に持ってる“ほ”って描かれたおまんじゅうって、さっき西木野さんのおうちでご馳走になった美味しいおまんじゅうと同じ物なので、この人に道を聞けばお目当ての和菓子屋さんにたどり着けます!
でも路上でおまんじゅう食べながら歩いてる女の人って…なんだか怪しいですね…。
この人に道を聞いても大丈夫なのかな?
見るからに怪しいけど…。
「ん?あぁ♪大丈夫だよ♪おねーさんは怪しいおねーさんじゃないから♪ただの通りすがりの怪しくないおねーさんだから♪ぜんぜん!これっぽっちも怪しくないから♪安心安全な怪しくないおねーさんですよー♪」
あ、怪しい…やっぱり怪しいです…。
路上でおまんじゅう片手に自分から怪しくないとか言っている人は間違いなく怪しい人ですよね?!
むしろ怪しさ5割増しですよ!
「あ!その目は“怪しい人キター”って目だね!だから私は怪しくないよー!カバンから毎度お馴染みの荒縄と低温ロウソクだして“はらしょー♪”って小躍りしながら叫んでみたり、後ろからいきなりおっぱい鷲掴みにして“わしわしMAXやで~♪”とか言ってもみもみしないもん!」
はいぃぃぃぃ?!荒縄?低温ロウソク?もしかしなくてもSMプレイってヤツですか?!
それに“わしわしMAX”ってなんですか!“わしわしMAX”って!
怪しさ5割増しどころじゃなく!もう怪しさ大爆発ですよ!
怪しさが突き抜けすぎてとっくに“限界突破(リミットバースト)”してますよ!
「それは怪しいを通り越してあきらかに頭がおかしい人ですよ!なんで荒縄と低温ロウソクがカバンから出てくるんですか?!毎度お馴染みってなんですか!毎度お馴染みって!荒縄が毎度お馴染みってどこのSMクラブの女王様ですか!ムチはないんですか!ムチは!女王様なら三角木馬もってこぉぉぉぉぉい!しかもなんで“はらしょー”?!女王様はロシア人なんですか!貴女はどこからどうみても日本人ですよね?!ロシア要素が皆無ですよね!ロシアのみなさんにあやまれバカヤロー!あと!後ろからいきなりおっぱい鷲掴みにしてもみもみしてきたらソレって痴漢ですよね?!犯罪ですよ!変態ですよ!そんなこといきなりやったらお巡りさんに通報されますよ?!って言いますか通報しますよ!110番です!110番!おまわりさーん!!!怪しいSMクラブの女王様がいまーす!」
「ぎゃーす!今回もやぶへびー!ホントちょっと待って!お願いだから通報はするのヤメテー!逮捕されたら困るんだよー!」
はぅ!なんか自称怪しくないはらしょーとか言ってるのにロシア要素皆無なSMクラブの女王様(仮)が手をわきわきさせながら近付いて来ますよ!
ハッ!もしや花陽のおっぱいも鷲掴みにしてもみもみするつもりですね!
“わしわしMAX”ってヤツをするつもりですね?!
たまーにおっぱいの先端をこりこりしちゃうんですね?!
ちょっと強めにぎゅって摘ままれちゃうんですね?!
花陽はこの“なんか自称怪しくないはらしょーとか言ってるのにロシア要素皆無なSMクラブの女王様(仮)”にイカされちゃうんですね?!
イカされちゃってえっちなマンガや別の世界線でスクールアイドルをやっている花陽達を題材にした薄い本みたいにらめぇぇぇぇぇぇ!!!って言わされちゃうんですね!!!
きゃー!どーしましょー!!!
「イヤァァァァァ!!!なんか自称怪しくないはらしょーとか言ってるのにロシア要素皆無なSMクラブの女王様(仮)に荒縄で縛られてロウソク垂らされておっぱい鷲掴みにされてもみもみされたあげくにぐちゃぐちゃに犯されちゃいますぅぅぅぅ!!!花陽!マゾヒストに調教されちゃいますぅぅぅぅぅぅぅ!!!初めては鳴神先輩にあげたいんですぅぅぅぅ!!!ホント!ダレカタスケテェェェェェェェェェ!!!」
「チョットマッテテェェェェェェエ!じゃなくて!なんか自称怪しくないはらしょーとか言ってるのにロシア要素皆無なSMクラブの女王様(仮)ってナニー?!えっ?!ソレって私のこと?!私のことなの?!イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ!違うから!違うからね!私!ホントに怪しくないから!私は荒縄も低温ロウソクも持ってないから!ホラ!私!おまんじゅうしかもってないから!ほむまんしか持ってないから!SMクラブの女王様でもないからね!もちろんロシア人でもないから!希ちゃんじゃないんだからわしわしMAXだってしないよ!そもそも毎度お馴染みの荒縄と低温ロウソクを常備してるのは絵里ちゃんだよ!しかも絵里ちゃんもドMであって女王様じゃないし!縛って喜ぶ方じゃないよ!縛られて喜ぶ方だよ!する方じゃなくてされる方なの!どえーむちかなの!どえーむちか!!!ぽんこつどえーむちかなの!」
「どえーむちかってなんですかぁぁぁぁ!!!縛られて喜ぶ人もそれはそれでなんかイヤですぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
「それじゃどーすりゃいいのー!!!もういい加減に助けて欲しいのは私の方だよ?!言っちゃうよ?花陽ちゃんのセリフだけどおねーさんも言っちゃうよ?言っちゃうからね!さんはい!ダレカタスケテェェェェェェェェェ!!!」
あ、このひと“ダレカタスケテェェェェェェェェェ!!!”が以外と上手ですね!
これはぜひともお返事しなきゃ失礼ですね!
それでは今回もみなさんご一緒に♪
さんはい♪
「チョットマッテテェェェェェェェ!!!」
はい♪みなさんよくできました♪
「ホントにすいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「あはははは…誤解がとけてホントに…ホントォォォォォォォォォォォォォに!よかったよ!なんでにこちゃんも花陽ちゃんもすぐにおまわりさーん!ってお巡りさんを呼ぼうとするのー!私は怪しくないもん!」
怪しいお姉さんと花陽は魂の底から絞り出すような“ダレカタスケテェェェェェェェェェ!!!”と“チョットマッテテェェェェェェ!!!”で何となくわかり会えたような気がしました!
この人は夜道に現れる怪しい変態だけど、悪い人じゃないんだなー?って思った花陽は、一度落ち着いてこの“なんか自称怪しくないはらしょーとか言ってるのにロシア要素皆無なSMクラブの女王様(仮)”さんのお話しを聞いてみることにしました。
そうしたら!なんと!このお姉さんは“なんか自称怪しくないはらしょーとか言ってるのにロシア要素皆無なSMクラブの女王様(仮)”さんじゃなかったんです!こんなに怪しさ“限界突破(リミットバースト)”してるのにびっくりですよね!
このお姉さんは普通に通りかかった一般人(?)の人だったんです!
それにカバンの中に荒縄と低温ロウソクを常備しているのも、“わしわしMAX”っていう痴漢行為をしてくるのも、このお姉さんじゃなく、とても大切なお友達の方なんだそうです!
変態さんじゃなくてひと安心ですね!
花陽は縛られてロウソクプレイを強要されるのかと思いましたよー。
それにしても…花陽には荒縄で縛られてロウソク垂らされて喜ぶ人の気持ちが理解できません。
だっていくらそうゆうプレイ用の低温ロウソクっていっても、ロウソクなんだから素肌にポタポタって垂らされたら熱いんですよ?!
花陽は縛られるのも熱いのもイヤだなぁ…。
でも……もし鳴神先輩が女の子を毎度お馴染み(?)の荒縄で縛ってロウソクをポタポタしたり、ムチでびしばしってして喜ぶ性癖の人だったらどうしよう…。
うぅぅぅぅ…た、たまになら…ちょっとだけなら…大好きな鳴神先輩のためなら!花陽は少しくらいなら我慢してみせますぅぅぅぅ!
大好きな先輩のためなら!荒縄でも低温ロウソクでもばっちこいですよ!
恋する乙女は強いんです!最強なんです!
た、たぶん………。
「はぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!ごめんさないでしたぁぁぁぁぁぁ!!!」
「通報しないならもーいーよ…。それで?最初に戻るけど、はな……君は道に迷っちゃったの?」
はな?あれ?いまこのお姉さん…花陽のこと、花陽って呼ぼうとしませんでしたか?
あははー。そんなワケないよね?
花陽、まだこのお姉さんにお名前教えていませんし。
初めて逢ったお姉さんが花陽なんかの名前知ってるはずないですよね。
初めて……ですよね?
うーん……?でもこのお姉さん…。
どこかで逢ったような…?
気のせいかな?
気のせいですよね?
うん!気のせいです!
今はそんなことよりもおまんじゅうです!
ここまで苦労したんですから、花陽は絶対におまんじゅうをGETしてみせますよ!
「はい…この辺りにとても美味しいおまんじゅうを売っている和菓子屋さんがあるってクラスメイトのお母さんに教えてもらったんです…。そのおまんじゅう、お茶請けでいただいたんですけど、ホントに美味しいおまんじゅうだったんで、家族にお土産に買って帰ろうって思ってここまで来たんですけど…。気付けばまったくわからないところにいて…。」
「で、ソコに私が通りかかった…ってワケね。ふーん…おまんじゅう…ね…。……ねぇ?そのとても美味しいおまんじゅうってさ♪コレじゃないかな♪」
そう言うとお姉さんは背負っていたリュックサックから“ほ”って描かれたおまんじゅうを取り出しました。
あ、ちなみにさっきまで手に持ってたおまんじゅうはお姉さんがペロリと一口で食べちゃいました。
「そ、そ、そ、そ、そのおまんじゅうです!」
「やっぱり♪この辺りで美味しいおまんじゅうって言ったらこの“ほむまん”だよね♪美味しいよね♪“ほむまん”♪穂むらのおまんじゅうで“ほむまん”♪私も、私の大好きな人達もみーんな!大好きなんだ♪」
「穂むらのおまんじゅうで“ほむまん”…?そのおまんじゅうって“ほむまん”って名前だったんですか?あ!和菓子屋さんのお名前が“穂むら”だから“ほむまん”なんですね!おまんじゅうに描かれている“ほ”って穂むらの“ほ”なんですね!なるほど!穂乃果先輩みたいなアホの“ほ”じゃなかったんですね!」
おまんじゅうに描かれていた“ほ”の謎が解けましたよ!
和菓子屋さんの名前が穂むらだからほむまんで“ほ”だったんですね!
そう言えばおまんじゅうに“ほ”と一緒に稲穂の絵が描かれていましたね!
きっと“穂”むらだから稲“穂”が描かれているんですね!
「アホの“ほ”って…まぁいいや……。(確かにあの子は思考放棄してたからアホだったし…。)」
「はい?ナニかいいましたか?」
「なんでもないよ!よし!ここで逢ったのもナニかの縁だし、おねーさんが穂むらに案内してあげるね!」
「はぅ!いいんですか?!ホントですか!ありがとうございます!暗くなって来たからひとりじゃ心細かったんです!いつソコの路地裏から野生の変態さんが飛び出してくるかわからなくて怖かったんですよぉぉぉぉ!!!」
「あははー♪野生の変態さんってポケモンみたいだねー♪まぁ確かに春の夜道には変態がイッパイだもんね♪」
「カバンに荒縄と低温ロウソクを常備してるドMさんとか、おっぱい鷲掴みにして“わしわしMAX”してくる痴漢さんとかですね!」
「そうそう♪君みたいな可愛い女の子が変態さんに捕まったら変態なことに…じゃなくて、大変なことになるもんね♪でも安心して♪おねーさんが盾になってでも、絶対に変態さんから君を守ってみせるからね♪」
な、なんと!この元自称怪しくないお姉さん改め、普通の通りかかりのお姉さんはその身を犠牲にしてまで花陽を変態さんから守ってくれるんですね!
つまりは!自分が変態に犯されてる間に逃げろ!ってことですね!
「はい!もしも変態さんが現れたら花陽は遠慮も躊躇いも一切なしでお姉さんをイケニエに捧げてソッコーで逃げちゃいますね!」
「イヤイヤイヤイヤ!!!ちょっと待とうよ!確かに盾になるって言ったけど!ソコは少しは躊躇おうよ!遠慮しようよ!助けとか呼ぼうよ!」
「あ!変態さんが出てきたらもちもん“ここは私に任せて先に行け!”って言ってくださいね♪花陽的な言われてみたいセリフの上位なんですよ♪」
みなさんも言われてみたいとおもいませんか?
“ここは俺に任せて先に行け!”って!
胸熱ですよね!燃えますよね!燃え燃えですよね!
花陽はとぉぉぉぉぉっても!憧れちゃいますぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
「そのセリフは死亡フラグぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!言ったらアウトなヤツだからぁぁぁぁぁぁ!!!私が死んじゃうよぉぉぉぉぉ!!!」
「大丈夫です!たぶん死にませんよ♪花陽!お姉さんは絶対に死んだりしないって信じていますから!」
それに、戦場なら死亡フラグですけど、変態さんが相手なら犯されるくらいじゃないですか?
どうせなら気持ちよくしてもらえるといいですね!
まぁ路上に生息している野生の変態さんなんかじゃろくなテクニックもないでしょうけど。
「おねーさんは信じるだけじゃ結果は変わんないと思うよ?!」
「現実は残酷ですねー。」
「残酷なのは君だよぉぉぉぉぉぉ!!!」
「さぁ!それじゃさっそく!おまんじゅうを求めて冒険の始まりです!変態さん!出てくるなら出てきやがれですよ!おねーさんがえっちの相手をしてくれますよー♪」
「しないからね!変態さんのえっちの相手なんてしないから!捨てる相手も予定もないけど!おねーさんは一応はまだ処女なんだからね!この年まで純潔を守って来たんだから路上でエンカウントする変態さん相手なんかでハジメテを捨てたくないから!」
さぁ!おまんじゅうを求めて!花陽の冒険の始まりです!
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
さて、またまた現れた謎のお姉さん。
行く先々で“μ's”に関わる人達の前に現れる彼女の正体とは…?
どうして彼女は初めから花陽ちゃんの名前を、そして絵里さん(の特殊性癖)と希さんの必殺技を知っているのか…?
もしかすると、そろそろ彼女の正体にお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんね。
次回は幼女を救う為に花陽ちゃんが新装備を引き下げて出撃いたします。
次回更新は月曜日のお昼頃を予定しております。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。