ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

ようやくペイルライダー空間戦闘仕様が届いたのに勿体なくて作れていないQooオレンジでございます。
とりあえず、まずはジム・スナイパーⅡでも…。

さて、本日も本編更新となります。
今回はお久しぶりなあの人が…。


それでは 第6話「米と猫とツンデレと」そのにじゅういち 始まります。




















第6話「米と猫とツンデレと」そのにじゅういち

はい!みなさん!こんにちわ!それともおはようございますですか?それともそれともこんばんは?

 

今日も元気だご飯がうまい!でお馴染みの小泉 花陽です!

 

そんな花陽は現在、一緒に出撃したご存じチョロインツンデレセレブ姫かと思っていたらヤ○ザ屋さんも真っ青の恫喝をしてきた西木野さんと、百合の楽園と化していた音ノ木坂学院陸上部から逃げ出してきて途中から花陽達に合流した凛ちゃんの三人でバトルロイヤル真っ最中です!

 

襲ってくるハイ・モックさんの群れは花陽印の秘密兵器“ファイアフラワー”で殲滅ですよ!の、ハズだったんですけど……あはは。

 

花陽はまたまた爆発の余波のことをスッカリ忘れてしまってたんですよ。

 

“ファイアフラワー”の着弾まであと少しですけど……どうしましょうか?コレ…。

 

いやぁー。それにしても前回のラストの西木野さんは怖かったですねー。

 

いきなりドスの効いた声で“シバクわよ”って……。

 

でも……あのとき西木野さんは花陽のことを“小泉さん”じゃなく“花陽”って呼びましたよね?

 

“シバクわよ”は怖かったですけど、“花陽”ってお名前で読んでもらえたのは何だかちょーっと西木野さんとの距離が近付いたかな?なんて思っちゃって嬉しかったですね♪

 

花陽も西木野さんのことをお名前で…“真姫ちゃん”って呼んでみてもいいのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[[はな、じゃなくて、小泉さんの電子精霊!通信索敵系は確かうんでーぃね…うーちゃん?の担当って言ってたわね!聞こえてたら私の百式に爆発の余波の予想データを寄越しなさい!]]

 

あ。呼び方が“小泉さん”に戻っちゃいましたね。

 

残念です。

 

<はーい。さくてきとかはうーがたんとー。まきまきに“ふぁいあふらわー”のよそくでーたをてんそーするねー。>

 

[[いい子ね。どこかの米狂いのボケ娘がマスターとは思えないくらいにいい子だわ。それで、爆発の余波は……って!ここも圏内じゃない!着弾までは…]]

 

あ。西木野さん!着弾まではあと5秒くらいですよ!

 

ではカウントスタートです!

 

いーち。

 

[[あと5秒くらいしかないじゃない!!!あー!もう!早くどうにかしないと!!!]]

 

にー。

 

西木野さんも残り時間がヤヴェェェゼ!ってことを理解してくれたみたいですね。

 

でも慌てるのはまだ早いですよ!

 

実はこの状況を切り抜ける方法はちゃんとあるんです♪

 

ヒントは“前にも1回同じ方法を使って生き抜いたことがある。”ですよ!

 

ちなみに花陽は2回目ですね!

 

さぁ!さぁ!西木野さん!よぉーく、考えてみてくださいね♪

 

“しんきんぐたいむ”はあと3秒しかありませんけど。

 

[[にゃ?にゃ?さっきから西木野さんはにゃにを騒いでるにゃ?早く迎撃準備をして迎え撃つにゃ!]]

 

さーん。

 

西木野さんが灰色の脳細胞をフルドライブさせて思考しているのに対して、凛ちゃんはまだ状況を理解していないみたいですね。

 

あのね、凛ちゃん。

 

あと2秒くらいで着弾する花陽印の秘密兵器“ファイアフラワー”がスッゴい爆発を巻き起こして、そのヨハネじゃなくて余波でここら辺もちょっとヤバいことになりそうなんだよ。

 

まぁ、凛ちゃんの使ってるそのベニャッガイは、花陽がぐふぐふ言いながら徹底的に面白おかしく魔改造してムダに頑丈にしたから、“ファイアフラワー”の爆発のヨハネじゃなくて余波(えっ?ヨハネちゃんネタしつこいですか?)程度なら、巻き込まれてもへっちゃらですけどね。

 

[[迎撃しなくてもあのバカみたいな威力のミサイルならハイ・モックの15機程度は一発で消し飛ばしちゃうわよ!っ!そうよ!星空さんよ!星空さんのそのデカネコなら!]]

 

よーん。

 

西木野さんの灰色の脳細胞は見事に正解にたどり着いたみたいですね。

 

はい!西木野さん!その通りです!

 

ソレが今回の正解です!

 

凛ちゃんのベニャッガイの影に隠れて爆発のヨハネじゃなくて余波(だからしつこい。)をやり過ごせばいいんです!

 

[[星空さん!この前の戦車のデカブツの時みたいにちょっと私達の盾になって!]]

 

[[にゃ?盾になるにゃ?別にいいけど、にゃんで…。]]

 

ごー。

 

はい♪どっかーん♪

 

[[みぎゃぁ?!にゃんかかよちんのミサイルがめちゃくちゃハデに爆発したにゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!]]

 

[[っ!着弾したのね!もう!相変わらずバカみたいな威力なんだから!ナニ考えてあんなバカみたいな威力のミサイルなんて作ったのよ!]]

 

はい!実はナニも考えてません!

 

花陽はおっきな爆発が好きなだけです!

 

ビーム系よりもやっぱり実弾とかミサイルとか爆発とか!いいですよね!

 

爆発は美学ですよね!爆発はロマンですね!爆発は最高ですよね!

 

おっと。いつまでも爆発の素晴らしさについて語っている暇はありませんね!

 

花陽も早く凛ちゃんのベニャッガイの影に隠れて爆発の余波をやり過ごさなきゃですよ!

 

増加装甲を取り付けて防御性能がマシマシなこのジム・カーバンクルなら、2枚のアクティブシールドを前面に構えて出力全開でふんばればたぶん大丈夫ですけど、もしも爆発のヨハネじゃなくて余波で(まだまだしつこく行きますよ!)飛ばされてきたナニかが当たって、ミサイルポッドの中に残ってる“ファイアフラワー”が誘爆なんてしちゃったら…。

 

そんなことになっちゃったら………みーんなまとめてゲームオーバーですね♪

 

[[星空さん!ごめん!背中を借りるわ!]]

「凛ちゃん!ベニャッガイの後ろに隠れさせてね!」

 

爆発のヨハネじゃなくて余波(ちょっと飽きてきましたね。)から機体を守るために、花陽と西木野さんはほぼ同時に凛ちゃんのベニャッガイの後ろに隠れようとします。

 

でも……

 

[[ちょっと!小泉さん!退きなさいよ!私の百式がはみ出しちゃうじゃない!私の百式って素組だからあんな爆発の余波に巻き込まれたらヤバいのよ!]]

 

「西木野さんこそ押さないでください!花陽のカーバンクルのミサイルポッドにナニか当たったらヤバいことになるんですよ!そこんところわかってますか?!」

 

ほぼ同時にって言うのがまずかったですねー。

 

花陽と西木野さんとで、凛ちゃんのベニャッガイの後ろの取り合いになっちゃいました。

 

[[にゃにゃ。かよちんも西木野さんもケンカしないで仲良く隠れるにゃ。]]

 

[[ケンカなんてしてないわ!]]

「ケンカなんてしてません!」

 

[[にゃんでもいいから早く仲良く隠れるにゃ!]]

 

[[わかってるわよ!って!小泉さん!だから押さないでよね!]]

 

「押してるのは西木野さんですよ!」

 

[[あー!もう!聞き分けのない!大体!アンタのカーバンクルならそのシールドを前に出して防御体制でふんばればなんとかなるでしょ!さっきだってそうやって耐えたんでしょ!なら今回もそうしなさいよ!星空さんのデカネコの後ろは大人しく私に譲りなさい!]]

 

「イヤです!確かに防御性能がマシマシなカーバンクルならたぶん大丈夫だと思いますけど、なんかここで簡単にベニャッガイの後ろを西木野さんに譲ったりしたら負けた気がします!だからここは譲りません!譲るワケにはいきません!花陽は引いちゃダメなんです!」

 

[[う"ぇぇぇえ?!アンタ!この状況で負けた気がします!って!ナニに冗談言ってるのよ!ナニに負けんのよ!]]

 

「ナニかです!」

 

[[ナニかってナニよ!]]

 

「ナニかはナニかです!」

 

[[だーかーらー!私はそのナニかがナニなのか聞いてるのよ!]]

 

「だから花陽はナニかはナニかだって言ってるんです!」

 

[[にゃ。ナニかがナニかとかマジでどーでもいいから、かよちんも西木野さんも早く隠れてほしいにゃ。そろそろヤバそうだにゃ。]]

 

[[っ!そうだったわ!早く隠れなきゃ!って!だから押さないでよね!]]

「はぅ!そうでした!早く隠れなきゃ!って!だから押さないでください!」

 

[[またコレにゃ。さっさと仲良く隠れるにゃ。]]

 

[[ぐぬぬぬぬ!!!もう!いい加減に譲りなさいよね!“花陽”!]]

 

あっ♪また“花陽”って呼んでくれました♪

 

やっぱりお名前で呼んでもらえると、一気に友達感が増しますね!

 

よぉーし!花陽も西木野さんのこと、お名前で…“真姫ちゃん”って呼んじゃいましょう!

 

でも凛ちゃんの後ろを譲るのは別のお話ですけどね!

 

むふふふ♪お友達感がアップしてちょっと仲良くなった真姫ちゃんでも、花陽は譲りませんよ!

 

いえ!お友達だからこそ、引けないこともあるんです!

 

「むむむむむむ!!!いい加減に譲るのは“真姫ちゃん”の方です!」

 

[[はぁ……。おまえらアホにゃ?押し合ってないで1列になればいいにゃ。]]

 

お名前で呼び合ってちょっと仲良くなった真姫ちゃんと、ベニャッガイの後ろを譲る譲らないで押し問答をしていると、凛ちゃんが至極真っ当なことを言ってきました。

 

そう。穂乃果先輩の次くらいにはアホな凛ちゃんがですよ。

 

[[へ?1列にって………あ。]]

「へ?1列にって………あ。」

 

[[ちょっと考えればすぐわかることにゃ。ほれ、アホ共。遊んでにゃいで整列だにゃ。爆風がきちゃうにゃ。]]

 

[[………急ぐわよ!花陽!]]

「………はい!真姫ちゃん!」

 

アホな凛ちゃんに真っ当なことを言われてなんだかちょっと釈然としませんが、ここは生き残ることが最優先です。

 

さぁ!真姫ちゃん!仲良くベニャッガイの後ろに並んで隠れましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで花陽と真姫ちゃんは、凛ちゃんのベニャッガイの後ろに仲良く1列に並んで“ファイアフラワー”の爆発のヨハネじゃなくて余波(このネタは今回はこれでおしまいにしておきましょう。)を無事にやり過ごすことができました!

 

でもその代償はあまりにも大きかったです…。

 

[[生き残れたのはいいけど、アホの星空さんにアホって言われたわ…。アホにアホって言われるなんて…西木野 真姫が始まって以来、最大の屈辱だわ……。もうなんかこんなんでパパみたいな立派なお医者さんになるなんて無理よね…。私はこのまま高坂先輩の高坂先輩(アホ)と星空さんの星空さん(アホ2号)に蝕まれてアホ3号に成り下がるのよ…。いっそのことことり先輩の例のウイルスでも自分に投与してナニもかもわからなくなるくらいに狂っちゃった方が幸せなのかしら…。]]

 

「はぅ…今回もなんとか無事に切り抜けました…でもアホの凛ちゃんにアホって言われちゃいましたよ……。アホにアホって言われちゃうなんて、もう花陽はお嫁に行けません…。このまま音ノ木坂の二大アホにじわじわと身体も精神も乗っ取られて花陽も立派なアホになるんですね。アホになるくらいならことり先輩の例のアレで狂っちゃった方が幸せなのかもしれません。」

 

花陽と真姫ちゃんは穂乃果先輩の次くらいにアホな凛ちゃんにアホって言われちゃいました…。

 

真姫ちゃんも言ってますが、もう色々と無理です。

 

アホにアホって言われてしまった花陽達は、アホに成り下がるしかないんです…。

 

さよなら。ヒトとして真っ当な知能を持っていた花陽の脳みそさん。

 

こんにちは。ヒトとして下手をするとおサル3以下の知能しか持てないアホに満たされた脳みそさん。

 

………はぁ……さっそくアホなことになってますね。

 

みなさんはお気付きですか?

 

ちょーっと↑を見てくださいよ。

 

ホントなら”おサルさん“って書かなきゃいけないのに”おサル3“になってますよね?

 

おサルな脳みそさんしか持てない花陽と真姫ちゃんと凛ちゃんの3人でおサル3ですか?

 

新ユニット結成ですか?

 

新ユニットはおサル3ですか?

 

デビュー曲は”HELLO.サルを数えて“ですか?

 

ニューヨークでおサルな格好をして踊りながら”HELLOおサル数えてー“とか歌っちゃうんですか?

 

最後は凛ちゃんがおサルにゃ!って決めるんですね。

 

そうなんですね!

 

おっと、失礼。

 

あまりのショックで思わず我を忘れてしまっちゃいました。

 

[[オイ!テメェら!にゃんでテメェらはいつもいつもそうやって凛にケンカ売ってくるにゃ?]]

 

[[は?星空さんにケンカ売る?ナニ言ってるのよ?私も花陽も星空さんにケンカなんて売ってないわよ?売る理由もないわよ?ねぇ?花陽?]]

 

「はい!真姫ちゃんの言う通りです!どうしてとっても仲良しで大好きな幼馴染みの凛ちゃんに、花陽と真姫ちゃんがケンカを売らなきゃダメなんですか?ね?真姫ちゃん?」

 

[[ねー。]]

「ねー。」

 

[[ナニが“ねー”だにゃ。テメェらイイ根性してやがるにゃ。こうなったらまずはテメェらからぬっこぬこにしてやるにゃ!]]

 

[[はぁ?さっきからナニよ!私達に突っかかってきて!アンタ!私達とヤるつもり?イミワカンナイ!でも……いいわ!ヤってやろうじゃない!だって売られたケンカは倍の値段で買い取れ!って団長達が言ってたわ!それが俺たち西木野警備保障”鉄華団“の流儀だって!花陽!ヤるわよ!]]

 

「了解です!真姫ちゃん!それにしても…ふーやれやれですね。ホントに凛ちゃんはやんちゃさんで仕方ありませんね。それじゃちょーっと、おてんばにゃんにゃんにはお仕置してあげちゃいましょうか?ぐふふふふ♪凛ちゃん…可愛いお声でたーっぷりとにゃあにゃあ鳴いてくださいね♪」

 

さてさて!ここでまさかの展開です!

 

凛ちゃん対真姫ちゃん&花陽の仲間割れバトルですよ!

 

でもこんなまさかの展開もバトルロイヤルの醍醐味ですね!

 

ぐふふふふ♪さぁーて凛ちゃん♪

 

そのベニャッガイの分厚い装甲をこの花陽印のレールカノンでぶち抜いてあげますよ!

 

[[うふふふふふふふふふ♪あららぁ?みなさぁん仲間割れですかぁ?ワタクシ的にわぁ、ソレでは困ってしまいますわぁ♪せっかくぅ、強くてぇ楽しそうなぁ“オモチャ”を手に入れてぇ♪鳴神さぁんにぃ縁のあるみなさぁんをこぉしてぇ見つけたんですぅからぁ♪遊ぶならぁ♪ワタクシとぉ遊んでくださぁいなぁ♪うふふふふふ♪]]

 

へっ?!な、なんですか?!今のイラッとするような甘ったるい声は?!

 

通信に割り込まれた?!でもジム・カーバンクルのレーダー圏内には花陽達の機影しかありませんよ?!

 

カーバンクルのレーダー圏外からの長距離通信?

 

通信に特化させた電子装備でやろうと思えばできないこともありませんが……でもそんなのはとても現実的じゃありませんよね。

 

この子のレーダー範囲はかなり広いんです。

 

その範囲外からの通信するなんてバトルロイヤルでそんなことをしてもナニも意味がありません。

 

うーん…もしかして幻聴とか…かなぁ?

 

最近は穂乃果先輩やことり先輩の例のアレがかなり進行してきていますので、幻聴のひとつやふたつくらいなら…。

 

[[うっさいにゃ!困るとか困んないとか、凛はんなこと知らないにゃ!さぁ!覚悟しやがれだにゃ!]]

 

[[まぁまぁ♪ねこさぁん♪ちょっと落ち着いてくださいな♪ここはひとつぅ、ワタクシに免じてぇ♪]]

 

っ!幻聴じゃありません!やっぱり通信越しに花陽達以外の声がしました!

 

レーダーに反応は…やっぱりない?!

 

なんですか?なんなんですか?!

 

って凛ちゃんはなんでこの異常事態に気付いてないんですか?!

 

やっぱりアホだからですか?穂乃果先輩(アホ)に高レベルで感染しているからですか?!

 

[[ぎにゃ!さっきからしつこいにゃ!止めんにゃ!だにゃ!今日の凛は本気だにゃ!本気って書いてマジって読むくらい本気だにゃ!]]

 

[[あら♪あらぁ♪ねこさんはご立腹ですわぁ♪]]

 

[[ねぇ…花陽。さっきから……なんか1人多くない?気のせい…じゃないわよね?]]

 

「はい。気のせいじゃありません。この周囲に花陽達以外の“ナニか”がいます。でも…カーバンクルのレーダーには花陽達しか表示されていません。この子のレーダーを誤魔化して近付くなんて普通は無理ですよ?よっぽど特殊なステルス装備をしているか、カーバンクルの索敵システムにでもハッキングしなきゃ…。けどハッキングなんて低位でも電子精霊が4人もいるカーバンクルには不可能です。まぁ鳴神先輩の電子精霊のアイリちゃんクラスなら…。」

 

[[はぁい♪ワタクシの電子精霊のイリスちゃんはその鳴神さぁんのアイリちゃんと同等の性能を持っていますわぁ♪うふふふふふ♪でもぉ♪今回はハッキングわぁまだしていませんわぁ♪]]

 

[[うにゃ?そう言えばこの声ってダレにゃ?]]

 

[[今さら?!だからアホって言われるのよ!星空さん!花陽!戦闘準備!“ナニか”いるわ!]]

 

[[にゃ?!にゃ?!敵かにゃ!でもどこにもいないにゃ!見えないにゃ!レーダーにも映ってないにゃ!きもいにゃ!かよちん!なんとかしてほしいにゃ!]]

 

わかってるよ。凛ちゃん。

 

ちょっと待っててね。

 

[[どこにいんのよ!もう!隠れてないで出てきなさい!]]

 

この人はアイリちゃんと同等の性能の電子精霊って言いましたね…。

 

でもハッキングはしていない?

 

ならどうやってカーバンクルのレーダーを誤魔化してるんですか?

 

[[うふふふふふ♪あはははははははは♪さぁ♪さぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁ♪ワタクシと遊びましょう♪楽しくぅ♪おかしくぅ♪狂おしくぅ♪]]

 

ん?レーダーを誤魔化す?

 

それに姿の見えない乱入者………そう言えば……こんな状況…最近どこかで……似たような状況を……。

 

[[ナニよコイツ。なんかキモチワルイ…。]]

 

[[にゃ。きもいにゃ。]]

 

見えない相手…っ!

 

そうです!ミアおねーさんです!

 

この状況はミアおねーさんの時とおんなじなんです!

 

「凛ちゃん!真姫ちゃん!敵は光学迷彩機能をあわせ持った高性能のステルスシステムを持っています!」

 

[[光学迷彩?!]]

 

[[こーせーのーなすてるすしすてむ?]]

 

[[[[ナニソレ?]]]]

 

「凛ちゃんには難しいお話になりますけと、ソレについては後でちゃんと説明します!まずはこの状況をどうにかします!」

 

大丈夫です!光学迷彩付きの高性能ステルスシステムの対策なら用意はしてあります!

 

「うーちゃん!エナジーバーストを使います!」

 

その方法はスバリ!ミアおねーさんの使っていた“エナジーバースト”ですよ!

 

<はーい。りょーかーい。>

 

光学迷彩で姿を消して同時にステルスシステムでレーダーを誤魔化していても、この周囲に居ることは間違いないはずです!

 

なら…その光学迷彩とステルスシステムを無理矢理剥がしてヤればいいんですよ!

 

[[あらぁ?うふふふふ♪なにをなさるのかしらぁ♪]]

 

「カーバンクルのエネルギーを一瞬だけ全開で解放して、指向性を持たない純粋なエネルギーの波を起こしてその光学迷彩とステルスシステムに干渉させます!」

 

この前のバトルでミアおねーさんはジャミングチャフを吹き飛ばすためにエナジーバーストを使いました。

 

でも…あのエナジーバーストの本来の使用目的は光学迷彩やステルスとかの厄介なシステムにエネルギー干渉を起こして、一時的にシステムダウンさせるためのモノなはずです!

 

[[へぇ…無茶なことをなさるのですねぇ……うふふふふふふふ。面白いですわぁ♪ならぁ……やってみせなさいなぁ♪]]

 

やっぱり…普通に考えれば一瞬だけ全開でエネルギーを放出するとかむちゃくちゃですよね。

 

無茶だってことは花陽にもわかってます。

 

花陽のファイターとしての技術じゃあの神業的な制御は無理だってことも。

 

でも…花陽は1人じゃありません。

 

花陽には頼りになる電子精霊のみんなが憑いていてくれます!

 

そうです!電子精霊の力を借りた“システム”としての再現なら花陽でも可能なんです!

 

こんなこともあろうかと!みんなの力を借りてミアおねーさんのエナジーバーストを再現するシステムは昨日の夜に構築しておきました!

 

まだシミュレーションも何もしていないシステムですけど……。

 

でも……

 

「やってみせます!さーちゃん!うーちゃん!しーちゃん!のーちゃん!お願いです!花陽に力を貸してください!」

 

<<<<まかせてあんしーん。ばっちこーい。どんとこーい。はりきってーいってみよー。>>>>

 

ふふ♪ありがとみんな♪頼りにしちゃいますね!

 

「行きますよ!システムドライブ!!!“エナジーバースト”!起動です!」

 

花陽はみんなのサポートを受けながら、エナジーバーストシステムを起動させて、カーバンクルから一瞬だけ全開でエネルギーを放出させます!

 

………大丈夫……みたいですね!

 

ぶっつけ本番でも制御が失敗して機体があぼーんと爆発することなく、ちゃーんとうまく発動しましたよ!

 

カーバンクルから放出された指向性を持たない純粋なエネルギーの波は、そのまま周囲へと広がっていきます。

 

そして………。

 

[[今のピリッとしたのって花陽の仕業?一体ナニを…えっ?!レーダーに反応?!いた!アイツが姿の見えない乱入者ね!アレって…ガンダムタイプ?ことり先輩のウイングガンダム・リトルバードになんか似てるけど…。]]

 

[[うにゃ。なんか真っ赤だにゃ。]]

 

エナジーバーストの干渉波で光学迷彩とステルスを無効化すると、花陽達の目の前に姿を表したのは真っ赤なウイングガンダムのカスタム機でした。

 

あの機体…正確にはウイングガンダムじゃなくて、イタリアの伊達男“リカルド・フェリーニ”さんがかつて使用していたガンダムフェニーチェ・リナーシタのレプリカモデルをベースに使用したカスタム機みたいですね。

 

バスターライフルはカートリッジタイプに改造されてます。

 

機体のあちこちに取り付けられているのはそのバスターライフル用の圧縮エネルギーカートリッジですね。

 

圧縮エネルギーカートリッジを使用してバスターライフルの回転率を上げたんですね。

 

でも……あの赤いリナーシタ…どこかで見た記憶があるような…?

 

うーん…どこで見たんでしょうか?

 

最近は穂乃果先輩の穂乃果先輩(アホ)のせいで物忘れが激しいんですよね。

 

[[あららぁ?ワタクシびっくりですわぁ♪試作段階でもぉこんなに簡単にこの機体に付与したステルスシェードが剥がされちゃうなんて思いませんでしたわぁ♪まぁ他人の機体にぃ外から光学迷彩やらステルスコーディングを施すのわぁ、今のワタクシでわぁこの辺が限界なんでしょうけどねぇ…。]]

 

[[ねぇ、アンタ。さっきからその甘ったるいふざけたしゃべり方…なんか知らないけど、バカにされてるみたいでイラつくのよ。いい加減に止めてくれない?]]

 

[[うふふふふ♪ごめんなさぁい♪別にぃみなさぁんをバカにしているわけでわぁありませんわぁ♪ただぁちょぉぉぉっとぉ♪からかってるだけですぅわぁ♪]]

 

[[あ、そう。からかってるだけ、ね。ふん。上等よ…アンタが誰にケンカを売ったのか…教えてやるわ!花陽!星空さん!]]

 

[[西木野さんは意外とケンカっぱやいにゃ。でも…なんか頭にきてるのは凛も一緒にゃ!ぬっこぬこにしてヤるにゃ!]]

 

花陽が赤いリナーシタのカスタム機をどこで見たのか思い出すため、穂乃果先輩の穂乃果先輩(アホ)に逆らいながら記憶の海に潜っている間に、真姫ちゃんと凛ちゃんはそれぞれ百式とベニャッガイを戦闘態勢へと以降さていました。

 

考えるのは後でもできます。

 

今は花陽も戦闘準備を整えましょう!

 

[[うふふふふふふふふふ…あはははははははは………そちらの緑と白のジムは中々ですけどぉ…たかが素組の百式とネタ機体のその大きなネコさんでこのワタクシにぃ…勝てるとォ思うなァヨォォォォォ!!!クソ小娘ドモがァァァァァア!!!]]

 

「へっ?!」

[[う"ぇえ?!]]

[[みぎゃ?!]]

 

[[うふ♪なぁぁぁんて♪さぁ♪楽しぃ楽しぃガンプラバトルを始めしょ♪せっかくぅ面白そうなぁオモチャを捕まえたんですぅからぁ♪行きますわよぉ♪えーっとぉ♪そうそう♪なんとかガンダム・イグナイトですわぁ♪]]

 

イグ…ナイト?

 

赤いリナーシタのカスタム機でなんとかガンダム・イグナイト?

 

……………あぁぁぁぁ!!!そ、そうです!ウイングガンダム・イグナイトです!

 

で、でもウイングガンダム・イグナイトってガンプラバトル日本リーグの上位ランカー“紅い嵐(クリムゾン・テンペスト)”の二つ名を持つプロファイター“五十嵐 永久(いがらし とわ)”さんの使用機体ですよ!

 

どうりで見たことがあると思ったわけです!

 

喉の奥の小骨が取れたみたいですっきりしましたよ。

 

って!そうじゃなくて!

 

な、なんで日本リーグの上位ランカーなんてある意味バケモノクラスの大物が出てきちゃうんですか?!

 

真姫ちゃんがさっき変なフラグを建てたからですか?!

 

アレって凛ちゃん登場のフリじゃなかったんですか?!

 

あれ?でも…イグナイトのファイターさんの永久さんって宝塚の男役さんみたいにキリッとしたカッコいい女性ファイターさんでしたよね?

 

しゃべり方だってハキハキしてましたよね?

 

間違ってもあんな“ですわぁ♪”なんて甘ったるい声でしゃべったりはしないはずですけど…?

 

永久さんのファンの方がウイングガンダム・イグナイトに似せて作ったガンプラですか?

 

でも……“捕まえた”って言ってましたよね…。

 

“捕まえた”って…ま、まさか他人の機体を乗っ取った…とか?

 

あはは…自分で言っておいてなんですけど、そんなことは無理ですよね?

 

でも……さっきあの人は自分の電子精霊はアイリちゃんと同等の性能だって言ってましたよね…。

 

と、とにかく!今は迎撃が先です!

 

例え上位ランカーの機体を乗っ取っていたとしても、3対1ならなんとかなるはずです!

 

…………な、なんとかなればいいなぁ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

久しぶりに登場したキ○ガイ魔女さん。
次回は“まきりんぱな”の1年生トリオが魔女さんに挑みます。

そして今回お話のなかで登場したウイングガンダム・イグナイト。
こちらはとあるお方よりご提案いただいた機体となっております。
登場が大幅に遅くなってしまい、申し訳ございません。
皆様からご提案いただいたオリジナルガンプラは、順次登場していく予定でございます。
大会が始まればもう少し登場ペースも上がるのですが…。


次回更新はいつも通りに来週の月曜日のお昼頃に本編更新を予定しております。
また、来週の9月12日(火)は我らμ'sが誇る衣装担当の鳥娘(ガンプライブでは危険人物)、南 ことりさんの生誕祭です。
ことりさんのお誕生日を記念しまして、生誕祭特別編を予定しております。
内容としましては、今のところはソラとことりさんがとあるケーキの美味しい喫茶店を守るため、オカマのパティシエ店長と共に地上げ屋さんにガンプラバトルで挑む…と言った、どこかで聞いたとこのあるような内容になる予定です。
まだ書き始めてすらいないのですが…。
間に合わない場合はニコデレラの時のように、世界名作シリーズになるかもしれません。
その時は“逆・舌斬り雀”とか…?

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。







巻末特典(?)

不定期開催 幕僚長氏(KKE団所属)のMS講座
第3回[ガンダムアスタロト オリジン]


真姫「今回は鉄血のオルフェンズ月鋼からアスタロトオリジンよ。」


【挿絵表示】


絵里「真っ赤なガンダムね!かっこいいわ!」

ことり「赤鬼さんみたいだね~オリジン?」

真姫 「そう、月鋼の話は色々な所に行ってしまったパーツを取り戻してこの姿にするのが目的なのよ。」

ことり「へえ~そうなんだ~」

絵里「この機体ってどんな特徴があるの?」

真姫「そうね、非常にバランスのいい機体よ。単独で超高速長距離飛行が可能で援護したり物資を届けるっていうのが役目よ。」

ことり「肩と背中のユニットがそれを出来るようにしてるんだね~」

絵里「右腕の剣は専用装備かしら?」


【挿絵表示】


真姫「それはγナノラミネートソード。ナノラミネート装甲を無効化する強力な武器よ。」

絵里「ハラショー…かなり強力な機体じゃない!」

真姫「そうよ。ちなみに飛行ユニットはロストテクノロジーで今の時代・・・本編や月鋼の頃は再現出来ないの。」

ことり「すごいね~飛べるMSってかっこいいよね~」

絵里「特徴のある機体って印象に残りやすいものね。素敵だわ!」

真姫「MSは全シリーズで考えると凄い数だもの。特徴があった方が目立つわよ。特徴がない機体も私は好きだけど。」

ことり「うん、ジムとかいいよね~ねえ、μ'sのみんなでガンプラ作ろうよ~」

真姫「そうね、楽しそうだわ。」

絵里「じゃあ練習終わったらみんなでガンプラ買いに行きましょう!」



つづく?





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