ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

二週連続で仮面ライダービルドの録画に失敗したQooオレンジでございます。
録画設定は問題無いハズなのですが…。


さて、本日は本編の更新となります。
前回、魔女さんを無事に撃退した花陽ちゃん達。
そんな今回は…。


それでは 第6話「米と猫とツンデレと」そのにじゅうろく 始まります。





















第6話「米と猫とツンデレと」そのにじゅうろく

[[花陽!花陽!!!聞こえてる!花陽!!!]]

 

あれ……なんか……ツンデレセレブお姫さまの声が……

 

[[かよちん!しっかりするにゃ!かよちん!!!]]

 

…今度は……聞きなれたまじえんじぇーの声がします…………

 

[[起きなさい!花陽!そのままだとマザーシステムからバイタルエラー判定をくらってバトルから強制退場になるわよ!]]

 

[[そうだよかよちん!せっかくあのキ○ガイおねーさんを倒したのにそんな終わり方はあんまりだにゃ!]]

 

バイタルエラー判定…?

 

バトルから強制退場……?

 

キ○ガイおねーさんを……倒した………………っ!

 

「むっはぁぁぁぁぁ!!!そうです!そうでしたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

[[う"ぇぇぇえ?!]]

[[みぎゃぁ?!]]

 

花陽は勝ったんですよ!

 

あのキ○ガイおねーさんに!

 

あのウイングガンダム・イグナイトに!

 

“高位精霊使い(ハイ・エレメンタラー)”の操る日本リーグの上位ランカーの機体に!

 

「勝ったんですよぉぉぉぉぉぉ!!!ひゃっはぁぁぁぁぁ!!!あい!あむ!ういんなー!!!花陽が!花陽達が!!!勝ちましたよぉぉぉぉぉ!!!」

 

[[ウインナーってあんた……それって“winner”なんじゃないの?]]

 

[[にゃん♪凛はウインナーも好きだにゃん♪]]

 

はい!花陽もウインナー好きですよ!

 

アッチのウインナーはまだ食べたことありませんけどね!

 

ぐふふふふふふふ♪いつかは鳴神先輩のウインナーをちゅっちゅっぺろぺろして♪フランクフルトにクラスチェンジしたお肉の棒的なモノをはさんじゃいますよぉぉぉ!

 

チッパイ同盟の魔の手から護り抜いた花陽の秘かな自慢のおっぱいで♪

 

そう!そうなんです!

 

「花陽のおっぱいの平和は!護られましたよぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[[花陽も起きたし、あのキ○ガイはやっつけたし。これで一件落着ね。とは言っても……私の百式は結構なダメージを受けちゃったわね…。まぁまだ戦えないこともないけど、今の機体状況だと正直ちょっと不安ね。]]

 

キ○ガイおねーさんを”ファイアフラワー“の大爆発で吹っ飛ばした花陽達は、急に動かなくなったハイ・モックさん達を警戒しながらもそれぞれの機体の状況を確認することにしました。

 

あれだけの激戦だったんです。

 

みんなあちこちにひどいダメージを受けているみたいですね。

 

………………そのダメージの原因の9割近くは”ファイアフラワー“の爆発のヨハネのせいなんですけどねー。

 

うん!気にしないことにしましょう!

 

[[にゃん♪凛のベニャッガイはまだまだいけるにゃ!]]

 

そう言って凛ちゃんはあちこち焦げたりへこんだりしているベニャッガイの右腕をブンブンと振っています。

 

でも凛ちゃん?それはただの強がりだよね?

 

花陽の方でベニャッガイの機体状況を確認してみましたが、全身に施してあったビームコーティングはほとんど剥がれちゃっていますし、左腕の肩関節なんて完全に壊れちゃってます。

 

ベニャッガイを盾代わりに使うとか、そんな無茶はもうさせられませんね。

 

「凛ちゃん?無理はダメだよ?こっちでベニャッガイの機体状況を確認したけど、左腕の肩関節が壊れちゃってるよね?あとは装甲のビームコーティングもかなり剥がれちゃってるし。」

 

[[うにゃぁ…でも!まだだいじょーぶ!左腕が動かなくても右腕があるにゃ!お口のベニャッガイファイアーも使えるにゃ!あとはもうダメにゃ!ヤバいにゃ!ってなったときは、ベニャッガイ禁断の超兵器なファイナルベニャッガイで、みーんなまとめて吹き飛ばしてやるにゃ!]]

 

みーんなまとめてって……ねぇ?凛ちゃん?その“みーんな”の中には花陽達も入っちゃってるんだよね……?

 

せっかくあれだけの強敵に勝ったのに、そのあとで味方の自爆に巻き込まれてゲームオーバーだなんて、そんな結末は微妙過ぎるよ。

 

[[たーかーらー!凛はそのすぐに自爆しようとするの止めなさいよね!巻き込まれるこっちとしてはたまったもんじゃないわ!]]

 

そうです!まったくもってその通りです!

 

爆発は美学で芸術ですけど、自爆に巻き込まれるのはごめんです!

 

爆発させるならちょっと遠くからですよ!

 

んん???アレ???

 

ちょっと待ってください?

 

真姫ちゃん…今…凛ちゃんのこと“星空さん”じゃなく“凛”ってお名前で呼びませんでしたか……?

 

[[ヤだにゃん♪死ぬときはみーんな一緒だにゃん♪それに自爆は一回ヤったら病み付きになっちゃう………にゃ?うにゃにゃ?うにゃにゃにゃにゃ?ねぇ?西木野さん?さっき凛のこと凛ってお名前で呼ばなかった………?]]

 

うん。やっぱり言ったよね?

 

凛ちゃんのこと、“星空さん”じゃなく“凛”ってお名前で。

 

[[う"ぇぇぇえ?!ち、違うわ!言ってない!私は凛のこと!凛だなんて言ってない!あっ!]]

 

[[にゃん♪また言ったにゃ!凛のこと!凛ってお名前で呼んでくれたにゃ!]]

 

「ツンデレ真姫ちゃんのデレ期の到来だね!やったね!凛ちゃん!」

 

[[デ、デレ期なんかじゃないわよ!って!ツンデレじゃないって何回も言ってるでしょ!]]

 

[[にゃ~ん♪照れてる真姫ちゃんかわいいにゃ~♪]]

 

[[う"ぇぇぇえ?!ま、真姫ちゃん?!今!真姫ちゃんって言った?!真姫ちゃん?!私って真姫ちゃん?!西木野さんじゃなくて真姫ちゃん?!えっ?!えっ?!えぇぇぇぇぇぇ?!]]

 

どこからどう見ても真姫ちゃんです。

 

と、言いますか、花陽はちょっと前から普通に真姫ちゃんってお名前で呼んでましたよ?

 

もしかして気付いてなかったんですか?

 

「はい!真姫ちゃんです!」

[[にゃん♪真姫ちゃんだにゃ!]]

 

[[う"ぇ?!]]

 

[[にゃふふふ♪これで凛たちは…凛とかよちんと真姫ちゃんはほんとーのお友だちだにゃ!]]

 

「うん!ねっ♪真姫ちゃん♪」

 

[[へぅ…と、とも…だち………う…あ…そ…うぅ…そ、その…あ、あの…えーっと……よ、よろしく……ね?凛…花陽……。]]

 

「はい!」

[[うん!]]

 

やりましたね♪ツンデレセレブお姫さま♪ゲットですよ♪♪♪

 

これで今夜の妄想大運動会はさんぴーに決定です!

 

あぁ!た!の!し!み!ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!

 

[[うふふふふふ♪素晴らしいですわぁ♪実に素晴らしいですわぁ♪ワタクシ♪麗しい友情の誕生をこの目で拝見させていただきぃ感激ですわぁ♪うふふふふふ♪]]

 

えっ?!

 

[[っ!今の声?ウソでしょ?!]]

 

そうです…今の声は…あの甘ったるいしゃべり方は…。

 

[[みぎゃ?!なんで?!どうして?!]]

 

間違いようがありません…この声は……。

 

「そんな…確かに…あのおねーさんのウイングガンダム・イグナイトは“ファイアフラワー”で塵も残さず吹っ飛ばしたはずです!!!」

 

[[あはははははははははは!!!!!ざぁぁぁぁぁぁぁんねぇぇぇぇん!!!でしたぁぁぁぁぁぁぁ!!!うふふふふふふふふふ!!!あはははははははははは!!!!!アーッハハハハハハハハハハ!!!!!]]

 

どうして?!

 

どうして無事なんですか?!

 

“ファイアフラワー”の爆発は世界クラスのファイターさんが使うような防御特化の機体でも、当たりさえすれば一撃で吹き飛ばしちゃえるだけの威力があるんですよ?!

 

直撃を受けて無事なはずありません!

 

絶対にありえません!!!

 

それに!あのキ○ガイおねーさんが乗っ取ったとか言っていたウイングガンダム・イグナイトは装甲強度を犠牲にして高機動高火力を実現した機体のはずです!

 

ほとんど紙装甲に近い装甲しか持たないイグナイトがあの爆発で生き残れるワケは?!

 

[[仕留め損なったって言うなら!もう1回仕留めればいいだけよ!凛!花陽!]]

 

[[おうにゃ!にゃんかしらにゃいけど生きてたなら!凛たち新生仲良しトリオがもう1回ぬっこぬこにしてやるにゃ!!!]]

 

もう1回?!

 

今のみんなの機体状況じゃそんなの無理だよ!!!

 

真姫ちゃんの百式は背中のウイングバインダーがガタガタになってるんですよ!

 

そんな状況じゃまともな機動戦闘なんてできないよ!

 

凛ちゃんのベニャッガイだってもうボロボロなんだよ!

 

実弾ならまだ防げるかもしれないけど!ビームコートが剥がれちゃってる今!大出力ビームなんて受けたら簡単に堕とされちゃうよ!

 

花陽のカーバンクルだってそうです!

 

頑丈に作ってるはずなのにあちこちガタガタなんです!

 

無理だよ…もう…今度こそ…でも…ここで諦めたら……。

 

[[よろしぃですわぁ♪でわぁ……第3ラウンドと参りましょうかぁ♪うふふふふふふふふふ!!!]]

 

[[花陽!レーダーに反応がないわ!アイツ!また光学迷彩とステルスシステムを使って隠れてるわよ!さっきのピリッくるヤツでアイツのステルスを剥がしちゃって!!!]]

 

ま、迷っている暇はないみたいですね…。

 

仕方ありません!

 

腹をくくりましょう!

 

ヤりますよ!もう1回!!!

 

「了解です!みんな!もう1回エナジーバーストを使うよ!準備を!!!」

 

今のダメージを受けすぎた状況で、機体に負担のかかるエナジーバーストを使えば…最悪はエンジンが暴走して爆発しちゃうかもしれません…。

 

それでも!

 

<<<<りょーかーい。えなじーばーすとー。すたんばーい。>>>>

 

[[うふふ♪コイズミハナヨさぁん♪その必要はございませんわぁ♪イリスちゃん♪お願いしますねぇ♪]]

 

<はい、マスター。ステルスシェード、解除します。>

 

「えっ?!」

 

<はなよ。れーだーにはんのー。れーだーにはんのー。りんのうしろー。りんがあぶない。>

 

[[あっ…っ!いた!凛!後ろよ!]]

 

自ら光学迷彩とステルスシステムを解除して凛ちゃんの真後ろに姿を現したのはウイングガンダム・イグナイト…ではなく、異様に長い腕で背中にレドームを背負った、どこか歪な印象の黒いハイ・モックさんでした。

 

「なんですか?!あの機体は?!ウイングガンダム・イグナイトじゃない?!黒いハイ・モック?!あっ!凛ちゃん!危ない!ダメ!避けて!凛ちゃん!!!」

 

[[にゃ?うし…]]

 

[[ねこさぁんのそのくびぃぃぃぃぃ!!!いただきますぅぅわぁぁぁ!!!!]]

 

[[みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!]]

 

「凛ちゃん!!!」

[[凛!!!!]]

 

そして黒いハイ・モックさんは異様に長い腕に持っていてた大きな鎌の鋭い刃を凛ちゃんのベニャッガイの首筋にそっと当てると、そのまま一気に引き抜いて……。

 

[[そんな!!凛のベニャッガイの首が…。]]

 

ベニャッガイの首を切断してしまいました!

 

ベニャッガイは関節部だってそれなりに高い強度なんですよ?!

 

それなのにあんな簡単に首をはねるなんて?!

 

とにかく!凛ちゃんのベニャッガイからあの黒いハイ・モックさんを遠ざけなきゃ!

 

「よくも凛ちゃんを!!!さーちゃん!アームバルカンを!」

 

<さわん、あーむばるかんせっとー。>

 

「凛ちゃんから…離れてくださぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!」

 

花陽は凛ちゃんの後ろで、ベニャッガイに向けてさらにその手に握られた大きな鎌を振ろうとしている黒いハイ・モックさんへとカーバンクルのアームガードに内蔵されているアームバルカンで攻撃します!

 

[[色が黒いってだけで所詮はハイ・モックよ!凛の仇!取ってやろうじゃない!墜ちなさい!!!]]

 

真姫ちゃんも百式のビームライフルと、花陽が貸したビームマシンガンの両方で黒いハイ・モックさんに向けて射撃を開始しました!

 

花陽と真姫ちゃんの射撃は凛ちゃんの後ろにいる黒いハイ・モックさんに命中したんですけど…。

 

「き、効いてない?!」

 

黒いハイ・モックさんに命中した弾丸もビームも簡単に弾かれちゃって、花陽と真姫ちゃんの攻撃じゃダメージを与えることはできませんでした…。

 

[[ウソ!なんでよ!アレってハイ・モックでしょ!ハイ・モックなんて当たれば一撃で終わりのハズよ!!!]]

 

[[うふふ♪当たれば一撃で終わってしまうのわぁ、バトルロイヤルでぇ下位エネミーとして沸いてくるぅ普通のハイ・モックですわぁ♪ワタクシがいろんな実験をするためにぃそれなりにぃ丹精込めてぇちょぉぉぉっとだけぇ“イッショウケンメイ”にぃ作り上げたこのハイ・モック…いえ…“モック・エクスペリメント”を…そこら辺のザコいハイ・モックと一緒にしないでくださぁいな♪うふふふふふ…あはははははははははは!!!!!]]

 

「モック…」

 

[[エクス…ペリメント……]]

 

エクスペリメント…ズゴックEのE(エクスペリメント)と同じで試験機って意味なんでしょうか…。

 

色んな実験をするための試験機……ふ、不吉な予感しかしませんよ!!!

 

[[にゃ?!かよちん!真姫ちゃん!にゃにが起こったにゃ?!さっきのおかしなおねーさんはどこにゃ?!真っ暗なのはかよちんがまたイカスミ君1号を使ったからかにゃ?!いきなり真っ暗になってなーんにも見えなくなったにゃ?!]]

 

あっ。

 

クビちょんぱされた凛ちゃんのこと!すっかり忘れてましたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

「凛ちゃん!凛ちゃんのベニャッガイはあのおねーさんにおっきな鎌でクビちょんぱされて頭が取れちゃったの!早くサブカメラに切り替えてそこから離れて!!!」

 

[[にゃ!にゃんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!]]

 

[[凛!そういうおふざけは今はいいから!早くサブカメラに切り替えてこっちに来なさい!!!]]

 

[[うふふふふふ♪させませぇんわぁ♪まずわぁ…このおっきなねこさぁんからぁ…ご退場ですわぁ♪そぉーれぇ♪]]

 

花陽と真姫ちゃんの攻撃を簡単に弾いたキ○ガイおねーさんの黒いハイ・モック…モック・エクスペリメントは、今度こそ振り上げた大きな鎌を凛ちゃんのベニャッガイに向けて振り下ろしました!

 

「ダメェェェェェェェェ!!!」

[[逃げて!凛!!!]]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[[「イカれ腐れ外道チンピラあばずれ女……いえ!魔女!!!ヤらせませんよ!貴女になんて!私の可愛い可愛い後輩達をヤらせはしません!!!]]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<さくてきけんないにみかくにんきたいがしんにゅー。みかくにーん。でもうーはこのこえしってるー。>

 

未確認機体?!でも今の声って!!!

 

[[一射一倒!!!喰らいなさい!!!!!]]

 

やっぱり!海未先輩です!

 

海未先輩が助けにきてくれたんです!

 

<<マスター!新規敵性反応がレンジ内に侵入して来ました!数は1!っ!ビームが来ます!>>

 

あっ!

 

海未先輩の声がコクピットに響いたと思ったその瞬間、どこからともなく飛んできた一筋のビームは、大きな鎌を振り下ろそうとしていたモック・エクスペリメントのモノアイに直撃しました!!

 

モノアイに直撃したビームも弾かれちゃいましたけど、完全な不意打ちに驚いたキ○ガイおねーさんは、鎌を振り下ろす手を止めてしまいました!

 

[[きゃ?!びっくりしましたわぁ?!え、遠距離攻撃ですかぁ?!それに今の声わぁ!]]

 

キ○ガイおねーさんの意識が海未先輩の狙撃に向いているうちに、早く凛ちゃんを助けないと!

 

そう思い、凛ちゃんを助けようと動き出そうとしていた花陽でしたが、そのときまたまた聞き覚えのある声がコクピットに響きました!

 

<<ステルスマント、パージ。ロングポール・ヒートアックス、アクティブ。>>

 

そんなどこかの最高位電子精霊の声とともに、宙間迷彩が施された紺色のマントを振りほどいて中から現れたのは…。

 

<<今の声はアイリお姉さま?!っ!またレーダーに新しい反応が!マスター!ナルカミソラ様です!!!>>

 

長柄の斧を持って左腕にシーマ様のゲルググMのシールドを装備した、暗緑色に塗装された鳴神先輩の高機動型ザクⅡでした!

 

[[オラ!クソ女!余所見してんじゃねぇーよ!!!ゴルゥゥゥラァァァァァァァ!!!]]

 

鳴神先輩は相変わらずの乱暴なチンピラ言葉でキ○ガイおねーさんを威嚇しながら、ロングポールヒートアックスをモック・エクスペリメントに向けて一気に振り抜きます!

 

[[っ!あはははははははははは!!!!!!そのお声わぁぁぁ!!!ナルカミィィィさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!]]

 

鳴神先輩の一撃に対して、キ○ガイおねーさんは何故か聞いているとドン引きしちゃうくらいに歓喜の声をあげると、スラスターを逆噴射させて後退しながら、迫り来るロングポール・ヒートアックスを手にした大きな鎌を前に突き出して間一髪で受け止めちゃいました!

 

って!鳴神先輩?!

 

海未先輩だけじゃなく鳴神先輩までどうしてここに?!

 

鳴神先輩は今日はお知り合いの妹さんと弟さんをお迎えに行くって言ってましたよね?!

 

海未先輩も今日は弓道部の方の練習に出なきゃダメだって言ってましたよね?!

 

それなのに二人ともどうしてここに?!

 

そりゃ助けを呼んでもいないのに先輩達が助けにきてくれたのは素直にうれしいですけど……あれ?助けを…呼んだ…?

 

ぽく。ぽく。ぽく。ちーん。

 

おぉ!思い出しました!

 

花陽は助けを呼んでいたじゃないですか!

 

そうですよ!花陽は鳴神先輩にダレカタスケテェェェェェ!!!のメールを送っていたんですよ!

 

いやー。またまたすっかり忘れちゃってましたね♪

 

花陽のうっかりさん♪

 

[[うるせぇよ!クソ女!俺のにこちゃんの声で耳障りな話し方すんじゃねぇーよ!喉笛噛み切っぞ!ゴルゥラァァ!!!]]

 

[[あらぁ♪あらぁ♪あらぁ♪あらぁ♪あらぁ♪あらぁ♪あらぁ♪あらぁ♪あらぁぁぁぁぁ♪ナルカミさぁんはこのヤザワニコさぁんのお声がぁお気に召しませぇんでしたかぁ♪ごめんあそばせぇ♪うふふふふふ♪]]

 

[[青空!遊んでいないでさっさとその魔女をヤってしまって下さい!!!それと!またそのにこって人ですか!にこって誰なんですか!俺のにこちゃんとか言いましたよね!う、浮気ですか!ことりにチクりますよ!]]

 

[[浮気って海未さんともことりさんとも付き合ってねぇーだろ!とにかく!その話は後だ!]]

 

[[本当ですね!誤魔化したりしたらもぎますよ!]]

 

[[ナニをもぐのさ?!]]

 

[[決まっています!貴方の股間のナニをです!]]

 

[[もう!園田さぁん!ワタクシとぉナルカミさぁんのお話のお邪魔をしないでくださいますかぁ?[[黙れ魔女!コンセントレーション!“零の領域(レイヤー・オブ・ザ・ゼロ)”発動!!!一射一殺!くたばれ!イカれ腐れ外道チンピラ魔女!!!]]っ!きゃ?!]]

 

うわぁ…海未先輩…あんな離れた距離からまたモノアイにピンポイントで当てちゃいましたよ…。

 

でも“コンセントレーション”とか“零の領域(レイヤー・オブ・ザ・ゼロ)”とか、何なんでしょうか?

 

遅れてきた中二病?

 

[[ひ、ひどいですわぁ!お話の途中でぇ攻撃するなんてぇ!もう!ワタクシ!ちょーっと怒こっちゃいましたわぁ!イリスちゃん!エネミーシステムを再起動させなさいなぁ♪]]

 

<<了解しました。エネミーシステムの再起動を開始します。>>

 

[[今度は何をやるつもりですか!]]

 

[[ハン!クソ女がナニをするか知らねぇが!片っ端からぶっ壊してヤるさ!]]

 

<<システムの再起動が完了いたしました。マスター、ご命令。>>

 

[[うふふ……でわぁ…攻撃開始ですわぁ♪ターゲットはボロボロになってるコイズミハナヨさぁんとニシキノマキさぁんとホシゾリンさぁんですわぁ!]]

 

キ○ガイおねーさんがそう言い放つと、周囲で沈黙していたハイ・モックさん達がモノアイにぐぽーんと光を灯してまた動き出しました!

 

そして手にしたモック・ライフルで次々に花陽達を狙って攻撃したきやがりました!

 

[[おぉ!ようやくサブカメラに切り替えられたにゃ!って!にゃんかハイ・モックがいっぱいこっちにきやがるにゃぁ?!]]

 

[[凛!待ってて!今そっちに!きゃ?!あ、危ないわね!って!こっちにも来た?!ちょっと!こっち来ないでよ!]]

 

「凛ちゃん!真姫ちゃん!」

 

<はなよー。こっちにもきたー。>

 

むっは!ど、どーしまょうか?!

 

ハッ!そうです!こんなときこそナルえもんです!

 

「な、な、な、な、なるかみしぇんばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!」

 

百戦錬磨は鳴神先輩ならなんとかしてくれますよね!

 

ってか!してください!

 

[[情けねぇ声なんて出してんじゃねぇ!小泉!お前はまだ動けるな!アホネコのデカネコを引っ張って一旦下がれ!!!西木野!お前は小泉の援護だ!!!]]

 

あれ?鳴神先輩がなんとかしてくれるんじゃないんですか?!

 

自分たちでなんとかしなきゃダメなんですか?!

 

しょんなぁぁぁぁ!!!

 

[[仕方ありません……青空!私も花陽達の援護に回ります!その女はお任せしますよ!]]

 

[[おうよ!!!]]

 

[[あはははははははははは!!!!!ナルカミさぁん!ナルカミさぁん!ナルカミさぁん!ナルカミさぁん!ナルカミさぁん!ナルカミさぁん!ナルカミさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!お邪魔なみなさぁんわぁこれで手出しできませんわぁ!さぁ!ワタクシと一緒にぃ!楽しぃ!楽しぃ!ガンプラバトルをいたしましょぉぉぉぉ!!!!!]]

 

ハイ・モックさんが動き出したことで、なんだかだんだんと戦場が混沌としてきましたよぉぉぉぉぉぉ?!

 

ダ、ダレカタスケテェェェェェ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[[っ!最悪!ビームライフルもビームマシンガンも弾切れよ!ちょっと花陽!あんた何か予備の武器はないの!あったらさっさと出しなさいよ!]]

 

クビちょんぱされちゃった凛ちゃんのベニャッガイを回収して、真姫ちゃんと海未先輩と合流した花陽は、見渡す限りのハイ・モックさん達を相手に四人で円陣を迎撃を開始したした!

 

ホントならこれだけ大勢を相手に、立ち止まって円陣を組んで戦うなんてしちゃダメなんですけど、凛ちゃんのベニャッガイと真姫ちゃんの百式はダメージが酷くてもうまともな機動戦闘はできそうにありませんから仕方ありません。

 

そんな真姫ちゃんですが、両手に持ってバリバリドンドン撃っていたビームライフルとビームマシンガンが弾切れになっちゃったみたいです。

 

弾切れになっちゃったビームライフルとビームマシンガンを手近なハイ・モックさんに投げつけながら、花陽に花陽に何か予備の武器はないの?って聞いてきました。

 

でも残念!花陽ももう予備の武器なんてありません!

 

“武装領域(ウェポンストレージ)”の中に残ってるのは花陽印の秘密兵器(失敗作)なメガァァァァァァァ閃光弾“ムスカsummer”だけです。

 

レールカノンの予備弾倉だってもう使っちゃってます!

 

「“武装領域(ウェポンストレージ)”の中身はあとは閃光弾だけです!予備の武器なんてありません!そもそもさっき真姫ちゃんに渡したそのビームマシンガンが今回の予備武装だったんです!」

 

 

花陽印の秘密兵器(失敗作)のメガァァァァァァァ閃光弾“ムスカsummer”を渡してもいいんですけど、アレって使ったら自分までムスカ様状態になっちゃいますから…。

 

[[にゃぁぁぁぁぁ!!!頭がにゃいとベニャッガイが安定しないにゃぁぁぁ!!!ふらふらするにゃぁぁぁぁぁ!!!]]

 

一方の凛ちゃんも真姫ちゃんの隣でさっきからふらふらしちゃってます。

 

ベニャッガイがクビちょんぱされちゃって、頭がどこかに行っちゃったので、重量バランスが崩れて機体が安定しないみたいですね。

 

凛ちゃんはそんなふらふら状態でも一生懸命に右腕のビームキャノンでハイ・モックさんを相手に奮闘してくれています。

 

[[真姫!私の予備のマシンガンを貸します!使って下さい!凛は無理をしないでください!]]

 

花陽達を助けにきてくれた海未先輩は、スナイパーライフルとブルバップマシンガンの二刀流(二丁流?)で、迫り来るハイ・モックさん達を次々と乱れ撃ちで撃墜してくれています。

 

そしてある程度のハイ・モックさん達を撃墜した海未先輩は、少しだけその動きを止めると、“武装領域(ウェポンストレージ)”から予備のブルバップマシンガンを取り出して真姫ちゃんへと放り投げました。

 

[[ありがと!海未先輩!ちょっと借りるわ!]]

 

ビームサーベルを引き抜いて近付いてきているハイ・モックさんを切り伏せていた真姫ちゃんは、振り向き様に海未先輩が放り投げたブルバップマシンガンをナイスキャッチしちゃいましたよ♪

 

なんか今のやり取りってかっこいいですね!

 

花陽も“武装領域(ウェポンストレージ)”からメガァァァァァァァ閃光弾“ムスカsummer”を取り出して、真姫ちゃんに振り向き様にかっこよく“真姫ちゃん!これを使ってください!”なーんて♪

 

まぁ在庫が“カムスsummer”しかないので、そんなことしたらドカンと起爆しちゃってみんな眩しくてメガァァァァァ!!!メガァァァァァ!!!状態になっちゃいますけどね。

 

くぅぅぅ!!!もう少し予備の武器を持ってきていればよかったですぅぅぅ!!!

 

[[にゃ!海未先輩!無理するなとかそれは聞けないお願いにゃ!今は無理でも無理するトコにゃ!おにーさんがあの頭のおかしいおねーさんをやっつけてくれたら、こっちもなんとかしてくるにゃ!だからそれまでは!凛もがんばるにゃ!]]

 

[[凛の言う通りよ!海未先輩!今は無理をする場面!戦って!戦って!戦って!戦い抜いて!絶対に!生き残ってヤるんだから!絶対によ!あんなイミワカンナイ女なんかにヤられてたまるもんですか!]]

 

[[凛…真姫…ですがこの状況では………はぁ…仕方ありませんね…。この面子なら…凛は機体が中破…真姫と私は素組なので戦力には……やはり花陽が最適そうですね…。なら…花陽!]]

 

「は、はい!なんですか?!海未先輩?!」

 

[[ハイ・モックが無制限に沸いて出てくるこの状況…どうすれば終わらせられるか…花陽ならわかりますね?]]

 

この状況を終わらせる方法…ですか?

 

うーん…たぶん…ですけど、この大量に沸いくるハイ・モックさん達を次々と呼び出しているのはあのキ○ガイおねーさんなので、その元凶を…あのキ○ガイおねーさんを倒せばなんとかなるとは思うんですけど…。

 

「たぶん…ですが、あのキ○ガイおねーさんを倒す…ですか?」

 

[[はい、正解ですよ。良くできましたね、花陽。その通りです。]]

 

それなら鳴神先輩がきっとすぐに倒してくれますよ!

 

鳴神先輩なら!

 

……で、でも…あのキ○ガイおねーさん…普通じゃなかったから…鳴神先輩…大丈夫かなぁ…。

 

まさかさっきまで花陽達が戦っていたウイングガンダム・イグナイトみたいに機体を乗っ取られちゃったり…。

 

[[花陽の言う通り、あの魔女を倒せば見渡す限りハイ・モックのこの楽園の様な状況も残念ながら終わるはずです!]]

 

…ん?

 

海未先輩…今ちょっとおかしなことを言いませんでしたか?

 

見渡す限りハイ・モックのこの楽園のような状況…とかなんとか…?

 

えっ?見渡す限りのハイ・モックさんが楽園?!

 

あれ?この状況って楽園って言うより地獄とか煉獄とか悪夢とかソッチ系の光景じゃないですか?

 

それを楽園って……。

 

海未先輩…もしかして…美的センスとかまで残念さんなんですか?

 

[[なので花陽には今からこの包囲網を突破して、青空の援護に向かって貰います!いいですね!]]

 

こんな美人さんが残念さんだなんて、ほんとーに残念ですねー。

 

でも男の人はそのギャップに萌えちゃうんでしょうか?

 

…………………。

 

ちょっとだけ現実逃避して聞こえなかったふりをしましたけど、海未先輩…花陽にこのハイ・モックさんの包囲網を突破して鳴神先輩の援護に行けとかいいませんでしたか?!

 

[[さぁ!花陽!行きなさい!行って全てを終わらせて来るんです!!!]]

 

「う"えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

無茶ぶりキタァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

乗っ取られた機体を失った為に本体で再登場した魔女さん。
窮地に助けに来たのは本編ではかなりお久しぶりの登場となる主人公と海未さんでした。

そんな次回はソラ花コンビと魔女さんが銃火を交えます。

次回更新は本編は月曜日に、ことりさん生誕祭特別編の最終回は金曜日のお昼頃にそれぞれ更新予定でございます。
皆様、お時間よろしければご覧ください。


それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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