ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

166 / 480
皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

スクフェスのスペシャルごほうびBOXに大苦戦のQooオレンジでございます。
アルパカ(白)×3とかもういらないですよ。欲しいのは新しいスキンか激推しの称号が欲しいです。

それはさておき、本日は第7話のことりさんsideのお話となります。
いつもは暴走しまくってることりさんですが、第7話では…。


それでは 第7話B「トベナイコトリ」そのいち 始まります。




























第7話B「トベナイコトリ」そのいち

むかしむかし、あるところにちいさなおんなのこがいました。

 

おんなのこのおかあさんとおとうさんはおしごとがいそがしくて、おんなのこはいつもひとりぼっち。

 

さびしがりやさんなおんなのこのたのしみは、あかあさんとおとうさんがかってくれたガンダムのプラモデルをくみたたててガンダムさんといっしょにあそぶことだけでした。

 

そんなひとりぼっちのおんなのこにあるひおともだちができました。

 

おともだちはとてもげんきなおんなのことちょっぴりひとみしりなおんなのこ。

 

ふたりのとてもかわいいかわいいおんなのこたちでした。

 

そして…時が経ち、ひとりぼっちじゃなくなった女の子は恋をしました。

 

恋をしたのは優しくていじわるな男の子。

 

強くて弱い男の子。

 

恋をした女の子は…ことりは今、とても毎日が幸せです。

 

たがら………この幸せな毎日を……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウシナイタクナイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ…♪」

 

まだお日さまが登ってすぐの早朝。

 

海未ちゃん発案で始めた“μ's”の朝練に向かう道の途中で、ことりは最近すっかり見慣れちゃった背中を見つけちゃいました♪

 

見慣れたその背中は大好きな男の子の背中♪

 

「ソ~ラ君♪」

 

ソラ君の大きな背中♪

 

「ん?あぁことりさんか。おはよ。」

 

ソラ君は後ろから呼び掛けたことりに振り向いて、おはよってあいさつしてくれました♪

 

「うん♪おはよ♪」

 

ことりはそんなソラ君に思わず…。

 

「ぎゅ~♪ですぅ♪」

 

突撃して抱きついちゃいました♪♪♪

 

「っと!ことりさん?!いきなり突撃してきたらあぶねぇだろ!」

 

「あぶなくないよ?ソラ君なら絶対にことりのこと受け止めてくれるもん♪」

 

「いや、まぁことりさん軽いから素の状態で突撃されても受け止めるくらいは平気だけど…。」

 

「えへへ♪それじゃいいよね?」

 

「いい…のか?」

 

「い~の♪だ♪か♪らぁ♪もう1回♪ソラ君にぎゅ~♪」

 

こんな何気ない会話がうれしくてうれしくて、ことりは溢れ出しちゃった“大好き”をソラ君にわかって欲しくて、またぎゅ~ってしちゃいます。

 

でも…

 

「(やさしいあまいにおい?)」

 

ことりがソラ君にもう一度ぎゅ~っとしたとき、ふいにことりはソラ君の身体からどこか優しくてとても甘い香りがしているのに気づきました。

 

この香りは…ヒトの香り…。

 

それも…たぶん女の子の香り…。

 

ことりの知らない香り…ことりの知らない………女の子の香り…。

 

「(コトリノシラナイオンナノニオイ…コトリノシラナイオンナ…コトリノシラナイ……コトリノシラナイ……っ!)」

 

ソラ君をまるで守るかのように包み込んでいるこの優しくて甘い香りが、ことりの知らない女の子の香りだと理解したとき、ことりの心の奥底から真っ黒でドロドロとしたイヤな感情が沸き上がってきちゃいました。

 

ことりは瞬間的に沸き上がってきた黒い感情に支配されそうになるのを何とか押さえ込んで、知らない香りに包まれているソラ君の胸に顔を埋めます。

 

ことりの知らない優しくて甘い香り。

 

この香りの持ち主もきっと…ううん。

 

絶対に…ソラ君のことが好きなんだ。

 

ことりに負けないくらいにソラ君のことが大好きなんだ。

 

ことりはソラ君に抱きついて胸元に顔を埋めながら、直感的にそんなことを思っちゃいました。

 

「ことりさん?どうしたんだよ?なんかいつもより…。」

 

黒い感情を押さえ込みながら胸元に顔を埋めることりに、ソラ君はいつもとは違うナニかを感じたんだね。

 

どこか心配するような声色でことりに話しかけて来てくれました。

 

ダメだね。

 

これじゃ…。

 

心配かけちゃうよね…。

 

大丈夫…少しだけ……少しだけ……。

 

「このままでいさせて…。お願い…。」

 

「…別にいいけど…。」

 

「…ありがと…ソラ君…。」

 

この日、初めて嗅いだソラ君を守るように包み込んでいた優しくて甘い香り。

 

知らない女の子の香り。

 

ことりはこの香りの持ち主ともうすぐ出逢うことになります。

 

強くて優しい女の子。

 

ことりに負けないくらいにソラ君を大好きな女の子に…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひぃひぃ……お、お米がきれましたぁ…ひぃひぃひぃ…は、はなよはもうこれ以上は動けましぇぇぇぇん…。」

 

「こ、この程度で…はぁはぁ…だ、だらしないわよ…はぁはぁはぁはぁ…は、はなよ…。」

 

「みぎゃぁ……凛はおなかへったにゃぁぁぁ…。」

 

知らない女の子の香りのせいでちょっとだけ憂うつになっちゃったことりだったけど、オニきょ~かんの海未ちゃんの朝練は待ってはくれませんでした。

 

神田明神の階段を走って何回も登り降りしたり、腕立て伏せや腹筋をしたり…。

 

オニきょ~かん海未ちゃん考案の厳しい練習メニューをみんなでがんばってこなして、ようやく朝練が終わる頃には、ソラ君と海未ちゃんをのぞいたことりたちはヘトヘトになっちゃってました。

 

「ぜぇぜぇ…そ、そらくん……ほ、ほのかはもう…ひぃひぃ…ダ、ダメかもしれないよ…。」

 

「はぁはぁはぁ…ソ、ソラくん……はぁはぁ…こ、ことりももうダメかもしれないですぅ…。」

 

かわいいピンク色のジャージを着た花陽ちゃんは、朝練のためにいっぱい蓄えていたハズのお米が切れちゃったみたいで、力尽きて地面にうつ伏せになって倒れちゃってます。

 

ブランド物のおしゃれな練習着を着て頭に黒のニット帽をかぶってる真姫ちゃんは、口では強がりを言っていますが力なく壁に寄りかかって座り込んじゃってます。

 

黄色い長そでTシャツを着て緑色のズボンをはいてる凛ちゃんなんて、カップラーメンを両手で抱き抱えて涙を流しながらピクピクしちゃってます。

 

あっ♪凛ちゃんの持ってるカップラーメンはね?

 

凛ちゃんが“朝ごはんに食べるにゃ!”って持ってきたやつなんだよ♪

 

でもおばかさんな凛ちゃんはお湯を持ってこなかったからカップラーメンを食べれなったんだよね。

 

凛ちゃんは運動は得意にゃ!って言ってたけど、朝ごはん食べてないから海未ちゃんきょ~かんのオニ訓練メニューで力尽きちゃったんだね。

 

そんな凛ちゃんのとなりではオレンジ色のTシャツのおむねの部分に“ほ”って大きく書かれた“えっ?そんなTシャツどこで買ったの?”ってくらいに謎なTシャツを着ている穂乃果ちゃんが、あお向けになってぜぇぜぇ言いながら寝ころんでます。

 

ことりも穂乃果ちゃんたちと一緒で、疲れ果てちゃって地面にへたりこんじゃってます。

 

もう動けません。

 

ほんとにダメです。

 

これ以上はほんとにダメです。

 

海未ちゃんが訓練メニューを考えたこの朝練は、きっと新手のこ~も…じゃなくて、ご~もんなんですぅ。

 

ことりは海未ちゃんの朝練ご~もんのせいで身体も心も削れちゃダメなヤツがガリガリと削られちゃいました。

 

ど~せご~もんされちゃうなら、ことりはソラ君にえっちなご~もんされちゃいたいです♪

 

ことりは責められるよりも責める方が好きだけど♪ソラ君にだけは特別に♪ね?

 

ことりのおうちの地下室のヒミツのお部屋でた~っぷり♪二人きりでえっちなご~もんごっこしたいなぁ♪

 

あっ♪でもハジメテはやっぱりやさしくシテほしいかな?

 

ことりだって女の子だもん♪

 

一生想い出に残るハジメテにしたいもんね♪

 

「やれやれ、まさに死屍累々ですね。みんな体力無さ過ぎですよ?全く嘆かわしい。」

 

「朝っぱらからこれだけ動いて平然としてる海未さんがおかしいんじゃねぇーの?ってかなんかさ、汗だくで息を荒げながら倒れてる女の子って…エロいよな。(これは昨日にこちゃんに念入りに抜いてもらっておいてよかったな…。ここで下手に勃ったりしたらまた海未さんにもがれちまうからな。)」

 

恐怖の朝練メニューが終わったあとで平然としているのは、紺色の上下のジャージを着て黒いカチューシャで前髪を上げているソラ君と、白に近い薄い水色のパーカーを着ている海未ちゃんの二人だけですぅ。

 

2人とも力尽きて倒れちゃってることりたち5人とは違って、軽く汗をかいてるだけで平然としてます。

 

海未ちゃんは普段から鍛えてるから厳しい朝練メニューのあとでも平気なのはわかるけど、たぶんみんなはソラ君も平然としているのはちょっと意外かな?とか思いますよね?

 

ソラ君、基本的にチンピラさんだから“面倒”の一言で運動とかはしないって思っちゃいますよね?

 

ところがぎっちょん♪ソラ君って意外と身体鍛えてたりするんだよ?

 

ほら?ことりはいつもソラ君にぎゅ~ってしちゃいますよね?

 

そうすると服の上からソラ君が引き締まった身体をしてるのがよくわかっちゃったりするんですぅ♪

 

だ♪か♪らぁ♪

 

最近のことりの夜のおかずさんは、ことりちゃんのゆ~わくについにムラムラが抑えきれなくなっちゃったソラ君に手を引かれて強引にえっちなホテルに連れて行かれちゃって、シャワーも浴びてないのにいきなりベッドに押し倒されて“まって!今日は体育の授業でいっぱい汗かいちゃったから…”って言っても“なら今日のことりさんは塩味だな”とか言われちゃってそのまま力ずくで無理やり塩味のことりちゃんはおいしく食べられちゃいました♪とかなんですよ♪

 

はぁはぁはぁはぁ…身体中をペロペロ舐められちゃって…ここが一番塩味が濃いなとか言われちゃって…。

 

ことりが恥ずかしいからダメですぅ♪って言うともっとことりが恥ずかしくなるようにわざとぴちゃぴちゃって大きな音をたてて塩味のあそこを舐められちゃうんですぅ…。

 

産まれてハジメテ女の子の大事なところを舐められちゃったことりは恥ずかしくて気持ちよくてペロペロから逃げようとするんだけど、ソラ君は程よく鍛えた身体でことりの太ももをしっかりと掴んで離してくれないの…♪

 

そ~しているうちに今日はソルティ風味♪な女の子の大事なアナからお口を放して…少しだけお顔を上に向けて……こ~ふんしちゃって“ここも責めて♪”って言ってるみたいに勃っちゃったおまめさんをかるく甘噛みされちゃんですぅ♪

 

そんなことされちゃったらことりは…ことりは…気持ちよすぎて思わずいつも海未ちゃんがひとりえっちのフィニッシュにぶしゃ~ってヤっちゃうみたいに、ことりもことり汁100ぱ~せんと♪はっしゃしちゃいますぅ♪♪♪

 

天然成分100ぱ~せんと♪不純物一切なし♪

 

ことりがぎゅ~っと濃縮されてることり汁100ぱ~せんとのと~ってもえっちなジュ~ス♪はっしゃしちゃいますぅ♪♪♪

 

「青空は随分と余裕そうですね。」

 

「そりゃこれでも日々適当に鍛えてはいるからな。このご時世、ナニをするにもまずは身体が資本だろ?最低限は鍛えとかねぇーとな。」

 

「それは良い心掛けです…とでも言うと思いましたか?大方、貴方のその“ナニをするにも”とは床(とこ)の上での破廉恥な運動を指しているのでしょ?その為に身体を鍛えているだなんて…なんともまぁ呆れた理由です。」

 

「ぐぬっ?!エ、エロいことが目的で鍛えちゃ悪いかよ!鍛えること事態は悪いことじゃないんだから別にいいだろーが!」

 

「はぁ…青空を見ているとつくづく思います。健全な精神は健全な身体に宿る…と言うあれは嘘なのですね、と。」

 

「うっさいわい!いつかこの鍛えた身体でこれでもかってくらいに思い知らせてヤる!!!」

 

「望むところです。ただしその時は青空、貴方のその破廉恥目的で無駄に鍛えた身体にぶら下がっているナニを思いっきり噛み千切って差し上げますね♪」

 

「…………海未さんとヤれるならそれはそれで………。」

 

むむ?ことりがも~そ~の世界でことり汁100ぱ~せんととかしちゃってる間に、なんだかソラ君と海未ちゃんがイチャイチャしてますぅ!

 

これはいけません!

 

えぇ!いけません!

 

いけませんったらいけません!

 

「ふたりでイチャイチャしててずるいですぅ!ことりもソラ君とイチャイチャしたいですぅ!」

 

「イチャイチャって…してましたか?青空?」

 

「んにゃ?してねぇーと思うけど?」

 

「ですよね?」

 

「だよな?」

 

むぅ!

 

今度はなんだかふたりで意気投合しちゃってます!

 

ズルイ…ウミチャンダケズルイ…。

 

コトリモソラクント…………

 

「ねぇー!なんでもいいけど穂乃果!おなかすいたー!」

 

「凛もハラペコにゃんにゃんだにゃ…。」

 

「花陽もお米が切れてもう動けましぇん…。」

 

ことりが長年連れ添った夫婦みたいに息のあったやり取りをしているソラ君と海未ちゃんに嫉妬しちゃって、ノリと勢いに身を任せていつものように黒い方のことりにへ~んしん♪しようとしかけていると、海未ちゃんのご~もん…じゃなくて特訓メニューで生けるシカバネになっていた穂乃果ちゃんと凛ちゃんと花陽ちゃんがお腹へったよ~って騒ぎだしました。

 

いつの間にか穂乃果ちゃんたち3人は手におはしを持って、同じカッコでうつ伏せに寝そべって“おなかへったー”って手足をばたつかせています。

 

「あんたたち、実は意外と元気よね…。」

 

壁に寄りかかって座り込んでいる真姫ちゃんは、そんな3人を半目で眺めながら呆れちゃっていますぅ。

 

ことりも真姫ちゃんに全面的に賛成かな?

 

「お腹が空いたと言われても…困りましたね…。」

 

「「「腹へったー!腹へったー!なんかたべたーい!!!」」」

 

「どーせこうなるって思ってたよ…ほれ!朝メシ作ってきてやったぞ!ありがたく喰え!この欠食童子ども!」

 

お腹へったコールを始めた穂乃果ちゃんたち3人に海未ちゃんが困り果てていると、いつもの苦笑いをお顔に浮かべながらソラ君はいつの間にか取り出した大きなお弁当箱を手に持って“朝メシだー!”って穂乃果ちゃんたちが寝転んでいる方へと歩いて行きました。

 

「「「朝メシ?!やったー!ご飯だー!ひゃっほーい!」」」

 

穂乃果ちゃんたち3人はそんなソラ君が持っている大きなお弁当箱を目にするや否や、手足をばたつかせるのを止めてむっくりと起き上がってご飯目指して突撃していきました。

 

そして3人の中で真っ先にソラ君にたどり着いた凛ちゃんは大きなお弁当箱をうにゃー!って強奪して、さっそく座り込んでふたを開けて中に敷き詰められていた色とりどりのおかずにむさぼりつきはじめちゃいました。

 

お口からエビフライのしっぽがはみ出している凛ちゃんに穂乃果ちゃんと花陽ちゃんも加わって、3人でものすごい勢いでもしゃもしゃしてますぅ。

 

花陽ちゃんなんて泣きながらおにぎり二刀流でもしゃもしゃしてますぅ。

 

あの勢いじゃ3人ともことりたちのぶんとか考えてないよね?

 

ことりも朝からいっぱい身体を動かしておなかペコペコだから、ソラ君の作ってきてくれた手作りお弁当食べたかったなぁ…。

 

ぐすん。ですぅ。

 

「ったく…。もう少し落ち着いて喰えってんだよ…。お茶と紙コップここに置いとくから適当に飲めよ。」

 

一方でお弁当箱を奪われたソラ君はお茶の入ってる水筒と紙コップを穂乃果ちゃんたちのところに置いてくると、またどこからかもう1つ大きなお弁当箱を取り出していました。

 

「んじゃ俺たちも朝メシにするか。」

 

お弁当。もう1つあったんだね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにソラ君の手作りお弁当のお味はね?

 

海未ちゃんいわく。

 

「チンピラの手作りお弁当の癖に…悔しいですがとても…そう、とても美味しかったです…。」

 

だって♪

 

もちろんことりもと~ってもおいしくいただきました♪

 

ちゅんちゅん♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すぴー…すぴゃー……ほのかぁ…もーたべれないよぉ…むにゃむにゃ…でも…やっぱりおにぎり…もうひとつだけー…むにゃむにゃ…。」

 

「結局このアホは今日も朝から居眠りし続けてしまいましたね。」

 

「あはは…まぁ穂乃果ちゃんだしね。」

 

「ことりさん的にはそれで済む問題なんだ…。」

 

海未ちゃんの地獄の朝練のあと、ソラ君の手作り朝ごはんお弁当をいっぱい食べて元気になったことりたちは、一回みんなそれぞれのおうちに帰ってシャワーを浴びたりお着替えをしたりして学校に登校しました。

 

穂乃果ちゃんはよっぽど疲れていたみたいで、学校に到着するとすぐに机にぐで~ってなっちゃって、そのまますやすやと眠っちゃいました。

 

朝のホームルームからず~っと眠りっぱなしですぅ。

 

実はことりも朝練でいつもより早く起きていっぱい運動したから、授業中はと~っても眠くて穂乃果ちゃんみたいに居眠りさんしちゃいそうでした。

 

でもことりはがんばってちゃんと起きてましたよ?

 

えっへん♪ことりはと~ってもえらいんですぅ♪

 

「はぁ…全く嘆かわしい……穂乃果!!!いい加減に起きなさい!!!もうお昼休みですよ!お弁当の時間です!!!」

 

「その程度でこのアホが起きるかよ?やっぱり物理的にキツい一撃をお見舞いしてヤらなきゃだろ。」

 

海未ちゃんの起きなさいコール程度じゃ穂乃果ちゃんは起きないってソラ君は思ってるみたいだけど、ことりはたぶんだいじょ~ぶだと思うよ?

 

だって穂乃果ちゃん…

 

「むにゃ…うみちゃん…?なんでほのかのおへやにいるのー…?それにおべんとー…?おひるー…?おべんとう…おひるの………お昼のお弁当!!!ごはんのじかんだー!」

 

お昼になっておなかペコペコになると穂乃果ちゃんはオートで起きちゃうもん♪

 

すごいよね?

 

これがきっと“腹時計”ってヤツなんだね♪

 

「ウソだろ…あの程度でこのアホが起きやがった…。」

 

「青空もまだまだ穂乃果の生態を理解しきれてはいないようですね。さて、それでは穂乃果も起きたことですし、みんなでお弁当にしましょう♪」

 

「「は~い♪」」

 

「なーんか納得いかねぇ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ず~っと眠っていた穂乃果ちゃんも起きて、ソラ君がもうすっかり恒例になっちゃったジュースの買い出しから帰ってきたから、今はみんなでお昼のお弁当タイムです♪

 

「うん!今日もパンがうまい!」

 

穂乃果ちゃんのお昼ごはんは今日もラ○チパック♪

 

今日は穂乃果ちゃんお気に入りのイチゴクリーム味に新商品の沼津深海水族館味に北海道ザンギエフ味なんだって♪

 

イチゴクリーム味はわかるんだけど、沼津深海水族館味とか北海道ザンギエフ味ってどんな味なのかな?

 

ちょ~っと気になるけど、やっぱり真姫ちゃん的にイミワカンナイ味を食べるのはちょ~っと怖いかもですぅ。

 

ザンギエフってアレだよね?ストリートでファイターなゲームに出てくる赤いプロレスパンツはいたロシアのスクリューパイルドライバーな人だよね?

 

それじゃラ○チパック北海道ザンギエフ味って……ザンギエフさんみたいなヒトをコロッとしてハンバーグとかミンチカツじゃなくてメンチカツとか、あとはからあげとかにしてパンに挟んでるのかな?

 

あれ?からあげ?

 

そ~言えば確か北海道のからあげって“ザンギ”って言うお名前じゃなかったかな?

 

もしかして北海道ザンギエフ味って北海道のからあげのザンギ味ってことなのかな?

 

ただお名前にインパクトが欲しいから、ザンギのあとにエフを付けてザンギエフ味にしたとかってオチなのかなぁ…?

 

うん。北海道ザンギエフ味はなんとなく想像できたけど、もう1個の沼津深海水族館味ってどんな味なんだろ?

 

こっちはちょっとことりには想像できません。

 

「そら君の玉子焼き♪もーらいっと♪ぱく♪」

 

そんな真姫ちゃん的イミワカンナイな味のランチパ○クを食べおえた穂乃果ちゃんは、今日もバランスよく色んなおかずがきれいに盛り付けられているソラ君のお弁当箱から、玉子焼きをひょい♪ってつまんでパクり♪と食べちゃいました。

 

つまみ食いなんて穂乃果ちゃんお行儀悪いですぅ。

 

でも…つまみ食いしちゃう穂乃果ちゃんの気持ちもわかっちゃうなぁ…。

 

今朝の朝練のあとで食べたソラ君お手製のお弁当にも玉子焼きが入っていたけど…とってもおいしかったんです…。

 

あまあまでふわふわで…。

 

お口にいれるととろけちゃうんですぅ…。

 

「あっ!オイ!ゴルゥラァ!穂乃果!!!てめぇ!ナニ勝手に人の玉子焼き喰ってんだ!!!」

 

「ん~♪あまあまでふわふわでおいしぃ♪」

 

ほら?おいしい証拠に穂乃果ちゃんのお顔もとろけちゃってますぅ♪

 

や~ん♪穂乃果ちゃんのとろけ顔♪ちょっとえっちかも♪

 

きっとえっちなことしてイッちゃったあともあんなとろとろのお顔しちゃうんだろ~なぁ…。

 

どうしよう…ことり……穂乃果ちゃんのとろとろのとろけ顔見ていたらだんだんえっちな気分になってきちゃった…。

 

お手洗いに行ってひとりえっちしたい気分かも?

 

けどひとりえっちじゃつまんないよね?

 

だって目の前におまたにおいしそうなフランクフルト持ってる大好きなソラ君もいるんだもん♪

 

ソラ君にお願いしたら穂乃果ちゃんのとろけたお顔をみてえっちな気分になっちゃったことりのイケナイおまたにお仕置き棒をぶすっ♪って挿れてくれるかなぁ…。

 

でもでもぉ、ソラ君って最初はことりをえっちなホテルに連れ込んでやる~!とか言ってたのに、ことりがサービスマシマシ♪でちょっとえっちなゆ~わくを始めたら、反応はしてくれてもぜんぜん一線を越えようとしてくれないよね?

 

あと少しってときは何回かあったけど、その度になんだか急に後悔しているような顔になって止めちゃうんだよね?

 

なんであんなお顔しちゃうのかな?

 

誰か…ことりの知らない女の子とノリと勢いで一線を越えちゃって後悔したのかな?

 

例えば……今朝の朝練のときにソラ君の身体に染み付いていた優しくて甘い香りの女の子…とか?

 

ノリと勢いで一線を越えちゃって、あの香りの女の子を傷つけちゃった?

 

だからノリと勢いで一線越えないようにしてるのかな?

 

う~ん…ことり的にはソラ君とならノリと勢いで一線越えちゃってくれてもい~んだけどね?

 

だってノリと勢いで一線は越えてヤっちゃっても1回は1回なんです♪

 

1回でもヤっちゃって既成事実さえできちゃえば…こっちのモノですぅ♪

 

今でも逃がすつもりはさらさらないけど、ヤっちゃったって既成事実を作っちゃえば完璧です♪

 

「おいしぃ♪じゃねぇーよ!返せ!俺の玉子焼き!オルゥラァ!出せ!戻せ!アホ乃果ぁぁぁぁぁ!!!」

 

「やだ!」

 

「やだ!じゃねぇーよ!さっさと出せ!!!」

 

ことりがとろけ顔の穂乃果ちゃんを見てイケナイ気分で既成事実が~♪とか考えていたら、いつの間にかソラ君と穂乃果ちゃんはまたいつもみたいにじゃれあいを始めていました。

 

玉子焼き出せ~!返せ~!

 

やだ!

 

って。

 

ソラ君と穂乃果ちゃんのこんなやり取りももうすっかりお馴染みになっちゃったね♪

 

ことりはソラ君と穂乃果ちゃんのいつものじゃれあいを見てると、なんだか“いつも通りだなぁ”って思って安心しちゃうんだよね♪

 

「いや、出せ!戻せ!って青空!貴方は穂乃果が咀嚼した玉子焼きを返して貰って…その…食べるのですか?」

 

そんないつも通りなじゃれあいの途中でこれまたいつも通りに海未ちゃんが変な方向の突っ込みを入れちゃうんだよね。

 

これも“いつも通り”ですぅ♪

 

でも海未ちゃん…穂乃果ちゃんがモシャモシャした玉子焼きを返してもらってそれをソラ君が食べちゃうだなんて、よくそんな発想を思い付いたよね?

 

こ~ゆ~プレイってなんて言うのかな?

 

確かSMプレイでそんなプレイがあったような……なんて言ったかなぁ?

 

ちょっと待っててね?今からことりの脳内エロぺディアを検索するから♪

 

う~ん…アレでもないし…これでもないし…こっちのジャンルかなぁ……あっ♪あった♪ありました!

 

ズバリ!咀嚼(そしゃく)プレイですぅ♪

 

あのね?咀嚼プレイって女王様がお口でくちゃくちゅしたモノを、口移しでM男くんに無理やり食べさせてあげちゃうプレイなんですよ♪

 

や~ん♪と~っても“まにあっく”なプレイですぅ♪

 

「えっ………あ"!違っ…」

 

うふふ♪ソラ君はそんなつもりないんだろうけど…ちょっとからかっちゃおっかな?

 

「いや~ん♪ソラ君ったらことりのゆ~わくにぜんぜん反応しないとおもったらそんな“まにあっく♪”なプレイが好きだったんだね♪女の子にくちゅくちゅ咀嚼さてから口移しで食べさせてもらってごっくんしちゃうプレイだなんて♪も~へんたいさんすぎるよぉ~♪でもでも~♪ソラ君が望むならぁ♪ことりはどんなへんたいさんで“まにあっく♪”なプレイでもしちゃいますぅ♪だってことりはソラ君がだ~いすきだから♪きゃっ♪いっちゃったぁ~♪♪♪」

 

「イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!ストップ!今のナシ!咀嚼プレイとかねぇーから!そんなマニアックなプレイなんて要求しねぇーから!そりゃ確かに俺って割と変態だけどそこまでアレな性癖はねぇーから!」

 

「そ、咀嚼プレイ…なんて…なんて上級者向けのマニアックなプレイなんでしょう!私では“まだ”そんなプレイは…ですが…ですが…私だって…(青空を支えて行こうと心に決めたのです!この恋を必ずや成就させると!)…女は度胸!青空!貴方が望むのならば!わ、私だってその…あの…そ…そしゃ…そしゃく…。」

 

「海未さんまでナニ言ってんの?!誰も咀嚼プレイなんて望まねぇーから!!!」

 

「ですが青空!貴方は穂乃果の食べた玉子焼きを返せって言っていたではないですか!穂乃果の咀嚼した玉子焼きを返して貰ってどうするつもりですか?食べるんですよね?食べちゃうんですよね?穂乃果のモシャモシャ咀嚼した玉子焼きをはぁはぁ言いながら食べちゃってその後で穂乃果も美味しくいただいちゃうんですよね?!そんな背徳的なプレイを穂乃果とだけしちゃうんですよね?!そうは行きません!!!何事も平等にお願いします!私とことりにも…って!私は一体ナニを言ってるんですか?!」

 

「海未さんがナニ言ってるのか知りたいのはこっちだっての!えっ?ナニ?もしかして俺って今すげぇチャンス到来中?!海未さんとことりさんとおまけに穂乃果まで一気にイケちゃう絶好のチャンス?!」

 

「うん♪お弁当おいしっかたー!ごちそうさま!そら君!」

 

「あ、はい。お粗末様でし…た…?おい穂乃果。」

 

「ふぇ?なーに?そら君?」

 

「俺の弁当はどこだ?」

 

「ん?そらのお弁当?ここにあるよね?お弁当箱?」

 

「弁当箱じゃなくて中身だよ!中身!!!弁当の中身!!!」

 

「穂乃果が食べちゃったよ?」

 

「“食べちゃったよ?”じゃねぇーよ!てめぇ!アホ乃果ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「あっ!また言った!穂乃果のことアホ乃果って言った!穂乃果はアホ乃果じゃないもん!穂乃果だもん!」

 

「勝手にヒトの弁当平らげるようなアホはアホ乃果で十分じゃ!このボケェェェェェェェェ!!!!!」

 

「ちがうもん!穂乃果は穂乃果だもん!アホじゃないもん!!!」

 

「うっさいアホ乃果!!!とりあえず俺の弁当返せ!オルゥラァァァァ!!!戻せ!出せ!弁当返せぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

「そ、青空…やっぱり咀嚼プレイをしたいのですね…くっ!私も園田の名を持つ女です!覚悟を決めましょう!さぁ青空!穂乃果だけではなく私とも咀嚼プレイをしますよ!!!」

 

あはは♪み~んないい具合に混乱中だね♪

 

うん♪うん♪カオス♪カオス ♪

 

でもこれが…そう…これがことりたちの“いつも通り”ですぅ♪

 

あぁ…やっぱりいいな♪

 

穂乃果ちゃんがいて、海未ちゃんがいて、そしてソラ君がいて…。

 

みんな一緒にくだらないやり取りで笑いあって…。

 

こんな“いつも通り”がいつまでも続いて欲しいな…。

 

でも…ことりのこの願いはきっと叶わないんだよね。

 

わかってる…もうすぐこんな“いつも通り”は終わっちゃうって。

 

きっともうすぐことりのメッキは剥がれちゃうから…。

 

みんなに追い越されちゃうから…。

 

ことりはどんどん強くなってきてるみんなとは違うから…。

 

ことりはみんなみたいに高く羽ばたけるような大きな翼は持っていないかなら…。

 

ことりの小さな翼じゃみんなとは一緒には飛べないから…。

 

そうなったら…この“いつも通り”は…。

 

だから…もう少しだけ……この愛しい“いつも通り”を…もう…少しだけ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

今回は珍しく黒化しないことりさんでしたが次回は…全くの未定だったりしております。
何とか週一更新を守れるように頑張りたいです…。


次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
お時間よろしければご覧下さいませ。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。