ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
実家の自室を片付けていたら黒歴史ノートが出てきてシュレッダーにかけて慌てて処分したQooオレンジでございます。
今回は第7話にこちゃんsideの3回目となります。
さて、今回のお話でガンプライブは本編、閑話、特別編合わせて150話目になります。
そしてようやく150話目にしてにこちゃんの専用機が登場します。
かなり前から名前だけは出ていたにこちゃんのガンプラ。
ことりさんの天敵となるシステムが搭載されているにこちゃんのガンプラとは…。
余り期待しないでご覧下さいませ。
それでは 第7話A「無冠の女王」そのさん 始まります。
出撃準備を終えて早速発進した私は、“ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍(マガツ)にこ”を加速させてバトルフィールドの中央へと向かうことにしたわ。
どうしてバトルフィールドの中央へ向かってるのかって?
それはね?出撃してすぐにμ'sを監視してくれてるソラの電子精霊のアイリから連絡があったのよ。
“μ's”はバトルフィールドの中央へと向かっている”って。
一緒にアイリから送られてきた“μ's”の現在位置は私とは正反対…バトルフィールドの中央を挟んで向こう側だったのよね。
あちらはどうやらそらを除いた6人でチームを組んで少しずつバトルフィールドの中央へと向かってきているようなの。
だから私もμ'sと接触するためにバトルフィールドの中央へと向かっているってワケ。
わかった?
わかった人はちゃんとお返事よ!
………うん♪ちゃんとお返事できていい子ね♪
にこがいーっぱいほめてあげるわ♪
ちなみに…今回のバトルロイヤルで選出されたバトルフィールドは“宇宙空間”。
ミノフスキー粒子やニュートロンジャマーとかのレーダーを阻害する要素はないみたいだけど、コロニーの残骸や暗礁宙域があちこちにあるから死角からの奇襲には気をつけないとね。
いくら私の“禍にこ”がそんじょそこらのモブ機体とは比べ物にならないくらいに高性能機でも、絵里のトールギス・ヴァルキュリアみたいなガチムチ防御特化ってワケじゃないから、攻撃が当たれば当然ダメージは蓄積されていって蓄積されたダメージが許容値を超えちゃえばもちろん当たり前だけど機体は壊れちゃうわ。
この時間帯のバトルロイヤルなら私と“禍にこ”なら油断していても余裕で勝ち残れる自信はあるんだけど、例え自信があって楽勝でも私は絶対に油断なんてしてやるもんですかってのよ。
バトルはいつでも全力全開で!よ!
<進行方向のレーダー索敵圏内に敵性反応を確認。数15。>
とかなんとか言いながら(思いながら?)ブースト機動でそれなりに加速した状態で当たるとちょっとシャレにならないダメージを受けちゃうデブリを避けて宇宙空間を進んでいると、私専用にソラが作ってくれたサポートAIシステムの“ウズメ”が広域レーダーの索敵圏内に敵機を捉えたって報告してくれたわ。
その数は15。
報告を聞いてすぐに広域レーダーを確認してみたんだけど、どうやら敵機はちょうど私の進行方向のど真ん中に展開してるみたいね。
「15、か。地味に多いわね。」
あちらは15機。
こちらは私1人。
つまりこのまま突き進めば15対1で戦うことになるってことね。
<広域レーダー上での敵機の動きを見る限りはこちらはまだ捕捉されてはいないようなので、進路を変更して迂回すれば戦闘を回避する事もできますが?いかがしますか?マスター?>
「その必要はないわ。バトルロイヤルで1ヶ所にこれだけの数が展開しているなら、コイツらってたぶんハイ・モックでしょうからね。」
油断しないとか言っといてアレだけど、通常のハイ・モック程度が相手なら増援が増援を呼んで無限に増殖して色々と飽和しちゃう恐怖のモックハザードが起こって、100機単位…いえ、アレは1000機単位ね…で襲われない限りはなんとでもなるわ。
バトルロイヤルで沸いてくる通常のハイ・モックって数だけ多くても1機1機がザコすぎるからね。
そもそもハイ・モックってほとんど避ける素振りすらみせないから、胴体のど真ん中のコックピット…コア部分にビームを1発ぶち当ててヤるだけで簡単に撃墜できちゃうのよ。
それなのにそれなりにGPも稼げるからほんとアイツらっていいカモよね。
悪いけど今日もきっちり狩らせてもらうわよ!
そしてGPになって私のパーツ代になっちゃいなさい!
「行くわよ!ウズメ!ハイ・モックなんかサクッと片付けちゃうわよ!」
<了解しました。機体出力、スラスター出力上昇。ブースト機動を開始します。>
アンタたちにちょっとだけにこにーの実力ってヤツを見せてあげるわ!
と、言うわけでハイ・モック(たぶん)の集団に向けて移動中の内に、私の愛機“ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこ”の紹介でもしようかしら?
“ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍(マガツ)にこ”
機動戦士ガンダムSEEDの外伝作品に登場した“ガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天ミナ”をベースに改造した私の愛機よ。
機体本体の見た目や色はベース機になってるガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天ミナからそんなに変わりはないんだけど、“ダークフレーム”って名前からもわかる通りにフレームの色が金色から黒へと…それも艶消しの漆黒へと変更してあるの。
金色はちょっとね…なんか成金主義の象徴みたいな色でキライなのよ。
らぶりぃぷりてぃ♪なにこにー的にはピンクがとーってもぷりてぃ♪で大好きなんだけど、実は黒いフレームのガンダムアストレイってパパが使っていたのよね。
“ガンダムアストレイ・ダークフレーム”
それが事故で死んじゃったパパの使っていたガンプラ。
私の“ガンダムアストレイ・ダークフレーム禍にこ”の名前はパパのダークフレームからもらって付けたの。
まぁパパのダークフレームの話はここら辺にしておいて…。
今は私の“禍にこ”よ。
さっきも言ったけど“禍にこ”は機体自体はベース機の“天ミナ”からフレームの色以外は大した変更点は無いわ。
そう…“機体自体”は…ね。
機体以外…つまりは装備やバックパック…って言うかストライカーパック?はガッツリ弄ってあるわよ?
そりゃもう徹底的に♪
例えば右腕に取り付けてある攻盾システム“トリケロス改”を改良した攻盾システム“トリケロス改Ⅱ”に内蔵されてるランサーダートは3本から小型化して6本になってるし♪
もちろん名前もランサーダートじゃないわよ?
その名も6連装電磁射出式超高速貫通弾“御雷槌(ミカヅチ)”♪
ロケット推進で杭が打ち出される通常のランサーダートとは違って、私の“禍にこ”の“御雷槌”はレールガンの技術を使って高速で杭が打ち出されるの。
杭自体も弄ってあるわよ♪
ブリッツやゴールドフレーム系のトリケロスに搭載されてるランサーダートの杭って突き刺さると炸裂したけど、私の“禍にこ”の“御雷槌”の杭は炸裂するとか余計なモノを取り払ってとにかく“貫通”に特化させてるのよ。
“御雷槌”の貫通性ならガチムチ防御特化の絵里のトールギス・ヴァルキュリアだって貫ける…かなぁ…。
正直に言うと絵里とは何回か組んだとこはあってもまだ戦ったことはないから、“禍にこ”の“御雷槌”であのガチムチ装甲を貫けるかどうか試したことないのよね。
でもまぁなんとイケるかな?
ほら?私の“御雷槌”ってぶっちゃけオルフェンズの終盤で色々と猛威を振るった“らぶあろ仮面”のだーりんすれいぶ…じゃなくて、ダインスレイブみたいなモノだからね。
アレとおんなじでレールガンの弾頭として超高速で杭を打ち出して装甲をぶち抜くのよ♪
流石に同じような武装って言ってもかなり小型化して取り回しやすいようにしてるから、本家本元のダインスレイブよりもガクッと威力は下がってるんだけどね。
ってかそもそもの話、私の“禍にこ”の“御雷槌”は似てるってだけでダインスレイブじゃないし。
あと“トリケロス改Ⅱ”のビームライフルとビームサーベルも圧縮率を上げてあるから威力はマシマシよ!マシマシ!
…マシマシなのはエネルギー消費量もなんだけどね…。
でもエネルギー消費なんてノープログラム!私の“禍にこ”にはこれっぽっちも関係ないわ!
※ノー“プログラム”ではなく、正しくはノー“プログレム”です。
もうちょっと後で話すけど“禍にこ”にエネルギー消費量なんか無視しちゃえるとっておきがあるんだから!
そう!“禍にこ”の武装関連で自慢したいのはこの“トリケロス改Ⅱ”じゃないのよ!
私が自慢したいモノ…それはずはり!にこにー謹製のスペシャルなストライカーパック!
その名も“トリニティストライカー”よ!
どうよ!カッコいい名前でしょ!
誉めてくれてイイのよ?
讃えてくれてイイのよ?
ほら♪ほらほら♪
遠慮しないでイイのよぉぉぉぉぉ♪
この完全無欠の超銀河級天才美少女スクールファイターのにこにーを誉め称えなさぁぁぁぁぁい!!!
おーっほっほっほ♪♪♪
そう!世界はこのにこにー様を中心に回ってるのよぉぉぉぉぉぉぉぉ♪
さて。バカはここら辺にしといて…。
早速“トリニティストライカー”の説明をしてあげようかしら♪
バトル前に教えてあげるんだからありがたく思いなさいよね!
ごほん♪
それじゃ改めて…私が“禍にこ”のために作り上げた“トリニティストライカー”。
名前からもわかると思うけど、この“トリニティストライカー”はスラスターとかを除くと主に3つの兵装から成り立っているの。
この3つの兵装なんだけど…どれもちょっとやそっとじゃお目にかかれないくらいに飛びっきりの切り札でもあるのよね。
まずはバックパックの左側にさやえんどうみたいな見た目の専用ポッドが取り付けられている“ヤサカニノマガタマ”から説明するわね。
“ヤサカニノマガタマ”
ぶっちゃけちゃうとビット兵器ね。
“禍にこ”のベース機体の“天ミナ”はSEED系の機体だから、この場合はビット兵器じゃなくてドラグーンになるのかしら?
私としてはドラグーンって言うよりもビットって感じなんだけどね。
まぁビットでもドラグーンでも、どちらにしてもオールレンジ攻撃兵装には変わりないんだからどっちでもいいんだけど。
そんなドラグーンでもビットでもどっちでもいいオールレンジ攻撃兵装の“ヤサカニノマガタマ”。
さやえんどうみたいな専用ポッドの中にはまんまるな球状のビット(もうビットで統一するわよ!)が全部で6基入ってるの。
ここまでなら普通のビット兵器よね?
ところが私の作ったこの“ヤサカニノマガタマ”はそうは問屋が卸さないのよ♪
ただビットを射出して敵にビームを撃ち出すだけの武装じゃないの。
“ヤサカニノマガタマ”は攻撃、防御、そしてサポートにも使えちゃうの!
通常のビットと同じようにビームを撃ち出して攻撃する“オフェンシブシフト”。
エネルギーフィールドを展開して敵からの攻撃を防ぐ“ディフェンシブシフト”。
そしてエネルギーフィールドの技術を応用することで特殊な力場を発生させて、ビーム系の武装の威力を増幅させる“ブーステッドシフト”。
この3つが“ヤサカニノマガタマ”の機能なの。
ねぇ…そこのアンタ…今“なんか地味ね”とか思ってたりしたわね!
フン!どうせ私の“ヤサカニノマガタマ”は地味よ!
ストライクフリーダムのスーパードラグーンなんかに比べたら見た目がただの球状のビットなんて地味ですよーだ!
でもね!性能はこっちの方が上なんだからね!
オフェンシブシフトで運用すればそりゃ基本的に普通のビットとおんなじだけど、ディフェンシブシフトだとνガンダムのフィンファンネルみたいに3基で連携してエネルギーフィールドを展開すれば、かなり高出力のビーム攻撃だって防げちゃうのよ!
もちろん実弾だって簡単に防いじゃうわよ!
あとブーステッドシフトだってスゴいんだから!
増幅して色々とマシマシで威力はなんとびっくり!驚異の3倍よ!3倍!
赤い彗星並にマシマシなのよ!
あー……うん。
やっぱり3倍は盛りすぎね…。
ごほん。
3倍ってのはかるーいにこにージョークで、実際には増幅率は1.5倍くらいかしら?
なんか微妙!とか思う?
でもちょっと考えてみてよ。
ブーステッドシフトで増幅できるのはビーム兵器なのよ?
“ヤサカニノマガタマ”のオフェンシブシフトで撃ち出すビームも増幅できるのよ?
“ヤサカニノマガタマ”同士をうまく連携させて運用すれば面白いことになると思わない?
それに…もともと“ヤサカニノマガタマ”のブーステッドシフトはこのあとで説明する“クサナギノツルギ”のために作った機能だしね。
さて。
それじゃちょうど“クサナギノツルギ”の話が出たことだから、次は“トリニティストライカー”の右側にマウントされている“クサナギノツルギ”の接続でもしようかしら?
砲剣“クサナギノツルギ”
“トリニティストライカー”からエネルギーパイプを通じてエネルギーを供給してぶっ放す高出力ビーム砲なんだけど、その見た目はランチャーストライクのアグニやデスティニーの高エネルギー長射程ビーム砲とかに似た感じかしら。
でも形状が似てるってだけで威力は段違いにヤバいわよ?
流石に希のドム・ハーミットに積んであるバ火力上等!のサテライトリボルバーと比べると威力は落ちるけど、そこら辺によくいる防御特化の機体程度なら一撃で消し飛ばしちゃえる威力はあるんだから十分でしょ♪
まぁこれもさっきの“御雷槌”とおんなじで、“クサナギノツルギ”も威力を限界まで上げた代償にエネルギー消費量がヤバいんだけどね。
2発も撃てばエネルギー切れで動けなくなっちゃうの。
だからまぁ普通に撃てるのは1発だけってことね。
でもちょーっと待って♪
何もこんなほぼ1発限りのビーム砲をドヤ顔で説明するわね♪なんてそんなこと私は言わないわよ?
バカみたいにエネルギーを喰う“クサナギノツルギ”の真価を発揮させるためには、“トリニティストライカー”に備わっている最後の特殊兵装が必要なの。
“トリニティストライカー”最後の特殊兵装!
その名はずはり!
“マフツノヤタカガミ”!
この“マフツノヤタカガミ”は“禍にこ”の左腕に取り付けられているシールドのことなのよ!
当たり前だけどもちろんただのシールドじゃないわよ!
“マフツノヤタカガミ”にはビーム兵器の天敵みたいな特殊な装置が組み込まれているの!
“マフツノヤタカガミ”にナニが組み込まれてるのか気になるでしょ?知りたいでしょ?
どーしよっかな♪
教えてあげよーかなぁ♪
這いつくばって“にこにー様!どうか教えて下さい!”ってクツでも舐めながら言えば特別に教えてあげるわよ?
ほら?
這いつくばりなさい?
無様に這いつくばってペロペロって犬みたいにクツを舐めなさい?
えっ?もうそのなんかみょうちくりんなやり取りはいらない?
あと、どうせこのあとのバトルで使うんだから別に教えてもらわなくてもいい?
…………ノリわるっ!
そこはにこにー様!どうかご慈悲をー!ってお願いするとこでしょ!もう!
はぁ…まぁいいわ。
悪ノリした私もアレだしね。
それじゃ最後のとっておき“マフツノヤタカガミ”について説明するわね。
たぶんみんなは“マフツノヤタカガミ”って名前からアカツキの“ヤタノカガミ”みたいにビームを反射するシールドだって思ったんじゃない?
確かに私の“マフツノヤタカガミ”はアカツキの“ヤタノカガミ”をベースに作ったから、設定を変えればビームを反射することもできるわ。
でもこの“マフツノヤタカガミ”のほんとの力は反射じゃないのよ。
みんなは“アブソーブシステム”って特殊なシステムのことを聞いたことないかしら?
“アブソーブシステム”はね?世界大会出場常連のレジェンドファイターの1人の伊織 星さんが作ったビームを吸収して自機のエネルギーに変換するシステムよ。
私の“マフツノヤタカガミ”にはこの“アブソーブシステム”が組み込まれているの。
どう?今回もスゴいでしょ?
そらに手伝ってもらって色々と試行錯誤しながらかなり苦労して作り上げたんだから♪
この“マフツノヤタカガミ”でビームを吸収して“ヤサカニノマガタマ”のブーステッドシフトで増幅させた“クサナギノツルギ”の一撃を盛大にぶっ放す!
それが“トリニティストライカー”の真価よ!
と、まぁビーム兵器を主武装にしている連中が相手ならほぼ無敵に近い私の“禍にこ”なんだけど、実弾や実体剣とかが主武装の連中が相手だとちょーっと相性が悪かったりするのよね。
特に鉄血系の機体とは相性悪すぎて泣きたくなるわよ。
アイツらって素組でもビームは弾くしやたら固いしビーム兵器も使ってこないからやんなっちゃうわ。
けど相性が悪いからってそうそう簡単にはヤられたりはしないわよ?
私だって去年1年間そらとただヤりまくっていたワケじゃないんだから♪
あのバカ…ヘタレでエッチで性格最悪でへたれでエッチでおまけにイジワルでヘタレでエッチだけど、ガンプラバトルの実力は本物なのよ。
私は去年1年間、そんな世界最高レベルのファイターとほぼ毎日戦い続けていたのよ?
あれだけ繰り返し戦っていればイヤでも私自信のファイターとしての技量もマシマシにレベルアップしてるってのよ!
知らないうちに“無冠の女王(ノークラウン)”なんて二つ名が付いちゃうくらいにね!
って!ちょっと聞いてよ!
私に付いてたこの“無冠の女王”って二つ名の由来!
地味にひどいのよ!
公式戦に出れば年間最優秀スクールファイターに選ばれるくらいに強いのに、ボッチで仲間がいないせいで公式戦に出れない可哀想な美少女♪ってことで付けられたんだって!
公式戦に出れない限りは絶対に“無冠”…頭(こうべ)に頂く王冠はないからだって!
しかもよ?あの綺羅 ツバサの二つ名“無敗の女王”に当て付けたかのように“無冠の女王”よ?
むきー!
なんなのよ!あのモブの連中は!
バトルロイヤルでいつも私に負けまくってるからって“無冠の女王”なんて二つ名付けやがって!
付けるならぷりてぃらぶりぃスクールファイターのにこにーにぴったりなもっともっともぉぉぉぉぉぉっと!かわいくてステキな二つ名を付けろってのよ!
無冠で悪いか!ボッチで悪いか!
ボッチでも友達以上恋人未満の相手はいるわよ!
ってかそらのヤツ!
早く私に告って来なさいよね!
いつまで待たせんよ!
あのバカのことだからレイプ紛いの初体験のこと気にしてるんでしょうけど、気にしてるならさっさと私のことを彼女とかお嫁さんとかにしてきっちり責任取れ!バカ!
あのバカはほんとにバカなんだから!
あー!もう!なんかイライラしてきた!
「このイライラは全部あのハイ・モックにぶつけてやるわ!殲滅戦よ!虐殺よ!皆殺しよ!泣いても笑っても1機残らず狩って狩って狩りまくってGPの足しにしてやるわ!」
<まもなく目標のハイ・モックの集団が射程内に入ります。“トリケロス改Ⅱ”をビームライフルモードで起動。続けて照準補正を開始します。>
「おっけー!相変わらずいい仕事よ!ウズメ!うっしゃおらー!かかって来いってのよ!ハイ・モックども!この大銀河宇宙No.1スクールファイターの矢澤 にこにー様が片っぱしから撃ち落としてヤるわ!!!」
去年1年間、秋葉原地区のバトルロイヤルで勝ちまくった私に付けられた“無冠の女王”の由来といつまでもあのレイプ紛いの初体験のことを引きずって一向に私に告ってこないバカのことを思い出してむしょーにイライラしてきた私は、進行方向に展開していたハイ・モックの集団を蹴散らしてうさ晴らしをすることにしたわ。
アホみたいな威力に比例するように長射程を持っている“クサナギノツルギ”ならもうとっくの昔に有効射程内に入ってるんだけど、アレはエネルギー消費がシャレにならないくらいにヤバいから、“マフツノヤタカガミ”でビームを吸収してエネルギーを回復できる当てがないと気軽には使えないの。
だから私は機体を加速させてハイ・モックの集団へとさらに近付いて、右側に取り付けられている攻盾システム“トリケロス改Ⅱ”に内蔵されているビームライフルを使うことにしたわ。
そんな私の意を察してくれたウズメは、ハイ・モックが“トリケロス改Ⅱ”内蔵のビームライフルの射程内に入る前に、あらかじめ“トリケロス改Ⅱ”のビームライフルを起動させて照準補正を開始してくれたわ。
こんな風にいちいち指示を出さないでいても、その場の状況に合わせて適切にサポートしてくれるのは通常のサポートAIにはムリよね。
通常のサポートAIはこっちが命令しないとアクションを起こしてはくれないからね。
そこら辺のことを思うと、確かにそらのバカが私のために作り上げてくれたウズメは、そらの言う通りにサポートAIよりもずーっと電子精霊に近い存在なんでしょうね。
私はそんな気の利いたウズメのサポートに一言お礼を言うと、メインモニターに表示されたターゲットサイトの一番手前に…つまりは“禍にこ”に一番近い位置にいるハイ・モックを照準に捉えて…。
「まずは1機!堕ちなさい!」
ビームライフルのトリガーを引いたわ!
<着弾を確認。1機撃墜。>
ビームライフルから撃ち出された黄色い一筋の粒子はハイ・モックの胴体に着弾すると、何の抵抗もなくあっさりとその濃い緑色の装甲を貫いて、一瞬でハイ・モックを火球へと変えてやったわ。
紙装甲で有名なハイ・モックの装甲程度ならこんなもんでしょ♪
これでハイ・モックは残り14機!
「ドンドン行くわよ!次はソコとソコとソコぉぉ!!!」
1機目を撃墜した私は間髪いれずに次のハイ・モックへと照準を合わせ、さっきとおんなじようにビームライフルのトリガーを引いてビームを撃ち出してドンドンとハイ・モックを蹴散らして行くわ♪
1機目と同じように、2機、3機、4機とハイ・モックはトリガーを引く度に、ビームライフルから次々に撃ち出されるビームに胴体のど真ん中を撃ち抜かれて一撃で爆発四散♪
いやーん♪にこにーったら射撃センスの塊よね♪
おまけににこにーは超が無料大数付いちゃうくらいに天下無双の超絶美少女だしぃ♪
※正しくは“無料”大数ではなく“無量”
大数です。
もぉにこにーったら最強すぎて困っちゃうわぁ♪
<アラート、接近警報。ハイ・モック3機がこちらのクロスレンジ内に侵入しました。>
っと。
バカなこと(ちゃんと自覚はあるわよ!にこにーったら最強ね♪とかいつまでたってもそらに勝てないってのに最強なんてバカなこと言っちゃってる自覚は!)言ってたらいつの間にかハイ・モックが3機、こちらのクロスレンジ内に入ってきちゃったみたいね。
クロスレンジ…つまりは近接戦闘距離ってことね。
そんなクロスレンジ内に侵入してきた3機のハイ・モックは、右手に持っている片手斧サイズのモックアックスをそれぞれ振りかぶってこちらとの距離を詰めて来ていたわ。
「ウズメ!」
<“トリケロス改Ⅱ”を近接戦闘用のビームサーベルモードへと切り換えます…切り換え完了。ビームサーベルを展開します。>
「さんきゅ!」
接近してくるハイ・モックを迎え撃つために私はウズメの名前を短く叫ぶと、ウズメはすぐさま私のその声に反応して、右腕の“トリケロス改Ⅱ”のメイン武装設定を今までぶっ放していたビームライフルモードから近接戦闘用のビームサーベルモードへと切り換えてくれたわ。
切り換えが完了した瞬間に、今まで黄色い粒子を撃ち放っていた“トリケロス改Ⅱ”のビーム発振器からは光の剣が…ビームサーベルが展開されて漆黒の宇宙空間を眩しく照し始めたの。
「先頭のハイ・モックから!!!」
ビームサーベルを展開させた私は“禍にこ”の背中のスラスターをひと噴かしして機体をやや加速させると、こちらへとモックアックスを構えて迫ってきている先頭のハイ・モックを最初の獲物に決めて、右腕の“トリケロス改Ⅱ”から伸びているビームサーベルを胴体めがけて横一文字に一気に振り抜いたわ。
「次!」
右腕と一体の“トリケロス改Ⅱ”を一気に振り抜いて、ビームサーベルで先頭のハイ・モックを胴体から両断した私は、そのまま続けて返す刀でこちらへと近づいてきていた2機目の斧持ちハイ・モックを左腰の辺りから切り上げるようにビームサーベルを振り上げて斜めに切り裂いてやったわ。
「おまけにもひとつ!」
そして右腕を振り上げた勢いを利用して最後の斧持ちハイ・モックの頭部へとやや変則的な後ろ回し蹴りを1発ぶちかまして、その体勢を崩すと……
「斬り捨てごめん♪ってね!」
ビームサーベルを振り下ろして頭のてっぺんから股まで一気に切り裂いて真っ二つにしてやったわ。
「今の3機とさっきの4機を合わせて合計7機撃墜!残りは9機!この調子でサクッと片付けるわよ!」
<マスター。誠に申し上げ難いのですが、残敵は9機ではなく8機となっております。>
7機目のハイ・モックを撃墜して残るハイ・モックは9機!
さっさと片付けて“μ's”の所へと向かおうって思ったら、なんかウズメがすごーく申し訳なさそうにとんちんかんなことを言い出したわ。
ハイ・モックの残りは9機じゃなくて8機だって。
この子…ナニをバカなこと言ってるの?
ハイ・モックは15-7で残りは9機よ?
それがなんで残り8機なのよ!
「はぁ?!ちょっとウズメ!アンタそれでも世界最高クラスの性能持ってるサポートAIシステムなの?!算数レベルの計算もまともにできないの?バカなの?!バカに作られたからアンタまでバカなの?!いーい!小学生でもわかる簡単な引き算よ!ひ!き!ざ!ん!!!15機から7機撃墜したんだから残りは9機!!!もう!しっかりしてよね!」
あのバカ…実はもしかしてウズメをテキトーに作った?
そのせいでバグでも残ってるのかしら?
まぁウズメのサポート能力は一級品だから引き算くらい間違ったって別にいいけど…。
<あの…またまた誠に申し上げ難いのですが、15-7は8なのですが…。>
とか思っていたら、ウズメは今度はさらに申し訳なさそうに15-7は8だって言ってた来たわ。
15-7は8ってそんなわ…け……。
「えっ…………あ"…。」
ま、間違ってたの…わたしじゃん!
うきゃぁぁぁぁ!!!
は、はずかすぅぃぃぃぃぃぃ!!!!!
私ったらドヤ顔で間違ったこと言ってたの?!
さ、最悪よ!!!
<アラート、接近警報。残りのハイ・モックがこちらへと接近してきています。>
って!空気読め!ハイ・モック!
「げ、迎撃するわよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
お買い物が絡まない計算は苦手なにこちゃん。
次回にこちゃんsideはにこちゃん怒りの大反撃が始まります。
ことりさんsideではまったりとバトルロイヤルが始まります。
次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
お時間よろしければご覧下さいませ。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。