ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。


今回は真姫ちゃん生誕祭特別編の第5回目になります。

今回から頭の可笑しい事態は一気にフルスロットルです。
恐るべき第2段階鳥★人類の本気とは…。
真姫ちゃんは無事にデートを終えてお家に帰れるのでしょうか?



それでは 2017 西木野真姫生誕祭特別編「真姫ちゃんのドキドキ初デート大作戦⑤」 はじまります。

















2017 西木野真姫生誕祭特別編「真姫ちゃんのドキドキ初デート大作戦⑤」

「穂乃果(アホ)に感染して鳥★人類化しなかったて…まぁいいけど…。なんかちょっと理不尽なのは気のせいかしら?」

 

「気のせいにゃ!」

 

凛が鳥★人類ウイルスに感染して第2段階鳥★人類になっても理性(?)を失わなかったのは穂乃果(アホ)に感染していたからってことなら、私が鳥★人類ウイルスに感染してないのも穂乃果(アホ)に感染してるからじゃないでしょうね?

 

………自分で言っておいてアレだけどそれはないわね。

 

だって私、この前のテストもちゃんと100点だったし、今もきちんとツッコミできてるわ。

 

もしも私も穂乃果(アホ)に感染していたら、テストで100点なんて絶対に無理だし(全問正解で100点でも名前を書き忘れて0点になったり…。)、ツッコミなんてとてもじゃないけどできないわよ。

 

「はぅぅぅぅ!!!やっぱり穂乃果ちゃんは危険です!穂乃果ちゃん(アホ)はナニするからわからないから怖いんです!こんな事態になるなら子孫を残すための種鳥用のそら君の確保と、ついでの真姫ちゃんの始末を優先しないで、始めから警戒したいた穂乃果ちゃんを真っ先に倒しておくべきでした!」

 

私の始末ってソラの確保のついでなのね…。

 

ついでで命を狙われていたなんて、なんだか複雑な気分だわ。

 

それと種鳥って種馬みたいなモノなのかしら?

 

種鳥用にソラを確保しようとしていたってことは、ことりのヤツはソラを確保したあとは子作りに励むつもりなのね。

 

子作り優先って変異黒化してもやっぱりことりはことりだわ…。

 

子作りとソラのデート相手だった私の始末を優先……つまりことりの行動原理はいつも通りに嫉妬と色欲ってことなのね。

 

うん…。もしかすとソコに付け入るスキがあるかもしれないわ。

 

……ちょっと疑問なんだけど、鳥★人類って鳥類の仲間(?)なのよね?

 

なら子供産むときは卵で産むのかしら?

 

それとも産卵じゃなくて普通に出産?

 

もしも鳥★人類の繁殖形態が産卵なら、殲滅させる前に今後の参考に産卵シーンを資料映像として残しておきたいわ。

 

「いまさら穂乃果ちゃんの穂乃果ちゃん(アホ)を後悔しても遅いにゃ!さぁ!“こし☆ぴかりん”!坑ウイルス剤をたーっぷりと封入した特製の鉛弾(子供が誤ってお口にいれてしまっても安心安全な天然素材100%を使用した特殊素材でコーティングされた西木野製薬特製の対鳥★人類用坑ウイルスBB弾です!)をぶち込んでやるにゃ!」

 

穂乃果(アホ)に感染しているかもとか鳥★人類は卵を産むのかとかどうでもいいことをグダグダと考えていたら、いつの間にか凛が両手に構えたサブマシンガンの銃口を“こし☆ぴかりん”に向けて坑ウイルスBB弾を撃ち込もうとしていたわ。

 

うん…。穂乃果(アホ)に感染しているかもとか鳥★人類の子孫の残し方なんて割りとどうでもいいことを考えるのは止しましょ。

 

まずは目の前の鳥★人類化した花陽を…“こし☆ぴかりん”を片付けてしまいましょ。

 

大丈夫…私は大丈夫よ…。

 

穂乃果(アホ)になんて感染しているはずないわ…。

 

大丈夫……よね?

 

「“ますく・ど・えむーちか”や“らぶあろ仮面”に比べたら“こし☆ぴかりん”は出オチだったな。さぁて…はーなよちゃん♪元に戻ったらたぁぁぁぁっぷりと、オシオキしてやっからな!毎度お馴染みの荒縄で縛り付けてエロいこと…んにゃ…お前の場合はエロいことよりも米だよな…。そうだな…1週間米抜きにして、その間はみんなでお前の目の前で米を喰うのを見せ付けてヤるか?」

 

「ひぃぃぃぃぃ!!!そんなオシオキはイヤですぅぅぅぅぅぅ!!!絵里ちゃんじゃないんですから荒縄で縛られても花陽は嬉しくないですぅぅぅぅぅぅ!!!それに1週間もお米抜きだなんてそんなことされたら花陽は死んじゃいますぅぅぅぅぅぅ!!!まだえっちなオシオキの方が嬉しいですぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

「死んじゃいますって大袈裟ね。1週間お米を抜いたくらいじゃ人は死にはしないわ。それにお米だけが炭水化物じゃないし。炭水化物を摂取できる食物なら他にもあるわよ?」

 

「人じゃなくて花陽達は鳥★人類です!お米こそが至高なんです!お米こそが究極なんです!お米がなけれ花陽は!花陽はぁぁぁぁぁ!!!」

 

「相変わらずメンドクサイわね…お米抜きの間はパンでも食べたら?」

 

「パンもいいけどラーメンもおすすめにゃ!!米抜きの間はラーメンを食べるにゃ!朝はアッサリしょうゆでお昼はガッツリととんこつ!夜はお好みで塩や味噌もイケるにゃ!」

 

「イヤです!炭水化物なら絶対にお米がいいですぅぅぅぅぅぅ!!!お米以外は認めましぇぇぇぇぇん!!!」

 

認めましぇぇぇぇぇん!!!って言われてもねぇ…。

 

「どんなに駄々こねても米抜きは今回の騒動に対するオシオキなんだからお前に米喰わせるワケねぇーだろ!」

 

「イヤです…1週間もお米が食べれなくなるなんて…そんなことは絶対にイヤです……こうなったら…花陽だって“アレ”を使ってやりますよ…。」

 

“アレ”を使う?

 

“こし☆ぴかりん”…今ナニかボソッと言ったわよね?

 

“アレ”ってナニかしら?

 

…ナニを使うかは知らないけど、厄介なことになる前にトドメを刺しちゃった方がいいわね。

 

「ソラ、凛。“こし☆ぴかりん”がナニか仕掛けてくる前にトドメを刺しちゃいましょ。」

 

「凛の麺の尻尾で縛られてるこの状況で“こし☆ぴかりん”がナニか出来るとは思えねぇーけどな。まだ“ますく・ど・えむーちか”や“らぶあろ仮面”も残ってんだ。確かに真姫の言う通りにさっさとトドメを刺しちまうか。」

 

「了解だにゃ!ニャッハー!“こし☆ぴかりん”!お待ちかねのぬっこぬこタイムだにゃ!死に晒せにゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

私達は凛の“ぬーどるてーる”に捕縛されたままの“こし☆ぴかりん”に対して、それぞれ手持ちの銃器を構えて坑ウイルスBB弾を撃ち込もうとしたんだけど……

 

「文字数の関係で出オチで倒されるのはいいけどお米抜きだけは絶対にイヤですぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!本気でいきますよぉぉぉぉ!!!鳥能力!“ライス・オン・ライス”!まずは1週間分で展開です!」

 

“こし☆ぴかりん”がメタいことを叫んだ瞬間、身体が急に重くなって動けなくなっちゃったわ?!

 

「にゃにゃ?!身体が…急に…お、おもく…にゃ…って…。」

 

「ぐぉ!なんだよ!コレは?!重っ?!」

 

「う"ぇえ?!今度はナニよ?!なんでいきなり身体が重くなったのよ?!」

 

重さはどんどんと増していって、私とソラは重さに耐えきれずに地面に這いつくばってしまったわ。

 

第2段階鳥★人類になっている凛だけはこの重さに耐えて立っているけど、立っているのがやっとでまともに動けないみたい。

 

「形勢逆転ですよ!どうですか!花陽の鳥能力!“ライス・オン・ライス”の米重力は!この“ライス・オン・ライス”は花陽の周囲に花陽が今までの人生で食べてきたお米の総重量を任意で重しとして付加させることができるんです!“ますく・ど・えむーちか”や“らぶあろ仮面”のような物質生成系の鳥能力なんかと違って、花陽の現象操作系の鳥能力は強力なんですよ!」

 

鳥能力?!米重力?!

 

“ライス・オン・ライス”ってお米の上にお米を乗せるってこと?!

 

花陽が食べたお米の総重量を自由に操れる能力とか、1週間分で展開とかいっていたけど、この重さって花陽が1週間に食べたお米の重さってことなの?!

 

地面に這いつくばらなきゃいかないくらい重いなんて!花陽は1週間でどれだけお米を食べてるのよ!

 

「またワケのわかんねぇ事を!“こし☆ぴかりん”!鳥能力ってなんなんだよ!」

 

「鳥能力ですか?鳥能力は第2段階鳥★人類が手にする特別な力ですよ。物を生み出したり自然現象を操ったり色々とあるんです♪凛ちゃんの“ぬーどるてーる”は物質生成系の鳥能力ですねー。」

 

「だぁぁぁぁ!!!なんだよそりゃあ!頭のオカシイ設定のクセに無駄に廃スペックなんだよ!お前らは!」

 

ソラ…わかるわ。

 

アナタがツッコミたい気持ちがよくわかるわ!

 

「えへへ♪花陽の大勝利ですね♪あとはそら君と真姫ちゃんにカプっとして、たーっぷりと鳥★人類ウイルスを注入して…そのあとはことりちゃんの力を借りて凛ちゃんの中の穂乃果ちゃん(アホ)を追い出して…。」

 

ちょっと前の私に盛大にツッコミたいわ!

 

なんでさっさとトドメを刺しちゃわなかったよ!

 

凛が麺の尻尾で“こし☆ぴかりん”を捕まえた時にさっさとトドメを刺しちゃっていたら…あっ!

 

そうよ!凛もこの鳥能力ってヤツが使えるのよ!

 

もうメンドクサイから凛に丸投…げふんげふん!凛の力を頼らせ貰うわ!

 

「凛!アンタも第2段階鳥★人類なんでしょ!鳥能力とかってヤツでなんとかならないの!」

 

「にゃ……手段はあるにゃ…。」

 

「ならなんとかしろ!アホ猫!」

 

「…そら君をことりちゃんの所に連れて行く前にちょっとだけなら味見をしても…」

 

この米狂いはちょっとだけ味見をとか言い出したわよ!

 

このままだとソラが喰われちゃうわ!

 

鳥★人類ウイルス以前にことりに感染していた花陽ならガチでソラを食べそうで怖いのよ!

 

ソラが白米のおかずにされちゃうわ!

 

「凛!お願い!早くしなしと音ノ木坂が焼き野原にされる以前にソラが美味しく食べられちゃうわ!」

 

「そら君のソーセージ…ことりちゃんのお話だと上手にちゅぱちゅぱしてあげればおっきなフランクフルトにクラスチェンジするって言ってたけど…おっきなフランクフルト…じゅるり…花陽の“自主規制です♪”にちゃんと入るかな…」

 

う"ぇえ?!花陽の“自主規制です♪”?!

 

食べるって性的に食べるなの?!

 

ちょっと!待ちなさいよ!

 

先にソラのフランクフルトを使うのは私なんだからね!

 

こんなバカな事態になってなかったら今ごろはホテルで初体験だったんだから!

 

「…わかったにゃ…ヤってやるにゃ!“ぬーどるてーる・あなざー”!全解放だにゃぁぁぁ!!!」

 

「はぁはぁはぁはぁ…おっきなフランクフルト……真っ白な肉汁をご飯にぶっかけて…」

 

「“こし☆ぴかりん”!凛のとっておきの麺を喰らいやがれだにゃぁぁぁぁ!」

 

「え?!きゃ!また麺が絡んで?!」

 

「テメェは凛と一緒にここで退場だにゃ!麺の繭で永遠に封印してやるにゃ!対鳥★人類用最終封印術式!“ぬーどるさんくちゅあり”!!!いっくにゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「油断しちゃいましたね!でもこれならいくら本気の凛ちゃんでもひとたまりもないはずですよ!“ライス・オン・ライス”!次は花陽が食べたお米の十年分の重さです!おとなしくぺちゃぱいっと潰れちゃってください!」

 

「ぎにゃぁぁぁ!!!ズシッときたにゃぁぁぁぁ!!!かよちんの十年分は重いにゃぁぁぁ!でもこの対かよちん用の特殊麺なら!!!」

 

凛に加重された花陽の食べた十年分のお米の重量。

 

普通なら麺なんてすぐにぺしゃんこになっちゃうはずなのに、凛の尾てい骨から生えている麺のは元気に動き回って凛諸とも花陽を絡め続けているわ。

 

焦った花陽は米重力を凛に集中させたけど結果は同じ…。

 

でもおかげで私とソラは米重力の檻から解放されて動けるようになったわ!

 

「そんな!なんで“ライス・オン・ライス”の十年分の米重力のなかで“ぬーどるてーる”が動けているんですか?!あり得ません!小麦粉で作られた麺がどうして?!」

 

「小麦粉じゃないにゃ!この麺はかよちんのための麺だから“ライス・オン・ライス”の中でも動けるんだにゃ!何を隠そう!今の“ぬーどるてーる・あなざー”の麺は!フォーの麺だからだにゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

フォーの麺…つまりは米粉の麺だから米重力の中でも平気なのね。

 

うん。おバカなことがあり過ぎて段々と色んなことに諦めが付いてきたわ。

 

フォーの麺だから平気とか、本当にもうどうでもよくなってきたわ……。

 

早くことりをコロっとしてこのおバカな世界を元のマトモな世界に戻したいわ…切実に…。

 

「“こし☆ぴかりん”!凛と一緒にあの世に逝くにゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ふぇぇぇぇぇぇぇん!!!お米抜きはいやですぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

とりあえず…麺(フォー)の繭で包んで封印するなら、あの世に逝くにゃぁぁぁは違うんじゃないの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凛が頭の悪い捨て身の必殺技“ぬーどるさんくちゅあり”で自分諸とも“こし☆ぴかりん”を麺(フォー)の繭に封印したのを見届けた私とソラは、ため息をひとつ吐いて討伐目標の変異黒化鳥★人類“ことり”の探索を開始したわ。

 

道すがら沢山の鳥ゾンビが襲った来たけど、西木野製薬が開発した坑ウイルスBB弾の効果は抜群で、襲って来た鳥ゾンビ達はみんな坑ウイルスBB弾の効果できっちりと人類に戻してあげたわ!

 

動きも遅い鳥ゾンビ相手なら楽勝よ!

 

でもそんな快進撃を続ける私達の前に、とうとうヤツが現れたの…。

 

そう……大量の鳥ゾンビを引き連れたアイツが…ロシアからやって来た性の伝道師が………

 

「凛を犠牲にしたとは言え、ただの人類が第2段階鳥★人類に進化した“こし☆ぴかりん”を倒したなんて凄いわ。流石は真姫。そして流石は私達の種鳥(予定)のソラね。」

 

そう!水色のボンテージに身を包んだ第2段階鳥★人類“ますく・ど・えむーちか”が!

 

「出たわね!“ますく・ど・えむーちか”!」

 

「さっきの二の舞はゴメンだ!イクぞ!真姫!ワケのわかんねぇ鳥能力ってヤツを使われる前に蜂の巣になりやがれ!オラァァァァァァァ!!!」

 

「同感ね!先手必勝よ!くたばりなさい!“ますく・ど・えむーちか”!」

 

さっき“こし☆ぴかりん”との戦闘の反省から、ソラは“ますく・ど・えむーちか”の姿を確認すると同時に右手に構えたアサルトライフルをフルオートで撃ちまくったわ!

 

私もソラに続いてアサルトライフルの引き金を引いて坑ウイルスBB弾をばらまいたんだけど…

 

「無駄よ!さぁ!我が僕たる鳥★人類!鳥肉の盾になって私を守りなさい!」

 

「「「「「「「ちゅん…ちゅん…ちゅん…ちゅん…ちゅん…」」」」」」

 

“ますく・ど・えむーちか”の命令に素早く対応した鳥ゾンビ達は、命令に従い“ますく・ど・えむーちか”の前に盾のように整列して、その身を犠牲にして“ますく・ど・えむーちか”を守り始めたわ!

 

「あーもう!さっきからこの鳥ゾンビは鬱陶しい!雑魚なら雑魚で私達の邪魔しないでよ!」

 

「クソが!鳥ゾンビの壁が厚すぎて“ますく・ど・えむーちか”まで弾が届かねぇ!ってかどんだけ居んだよ!鳥ゾンビは!」

 

「うふふ♪無駄よ!無駄無駄!鳥★人類は今もなお増え続けているわ!それに!たとえその弾でただの人類に戻せたとしても!所詮は焼け石に水!戻した端からまたカプッとして鳥★人類にしちゃえばいいだけなのよ!」

 

そう…坑ウイルスBB弾が着弾して鳥★人類化が解けて普通の人類に戻っても、すぐに別の鳥ゾンビが噛み付いてまた鳥ゾンビにしちゃうの!

 

まだ坑ウイルスBB弾に余裕はあるけど、無限にあるワケじゃないからいつかは弾切れになる…。

 

弾切れになったら確実に数の暴力で押しきられるわ…。

 

鳥ゾンビの鳥肉の壁を貫くにはもっと火力が欲しい…。

 

この鬱陶しい鳥ゾンビを皆殺し(殺しません!)にするにはもっと味方か欲しい…。

 

“μ's”のみんなは鳥★人類になっちゃってるから頼れない…こんな時は…そうよ……こんな時こそみんなが…鉄華団のみんなが居てくれたら…。

 

こんな時だからこそ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの日!あの時!あの場所で!見事に咲いた鉄の華!守るは可憐な花一輪!貫き通すはこの誓い!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?!」

 

「お嬢の笑顔を守るため!西木野警備保障“鉄華団”!!!ここに推参!お嬢!お待たせいたしやした!オルガ・イツカ以下!西木野警備保障“鉄華団”!直参隊!これより戦列に加わりやす!」

 

「団長!」

 

「ミカァァァァァ!!!目障りなクソ鳥共を蹴散らせぇぇぇぇぇ!」

 

「了解。オルガ。」

 

「三日月も!」

 

みんなが居てくれたら…そう思ったちょうどその時、鳥ゾンビがひしめく戦場に響いたのは、小さな頃から私をずっと守ってくれていた残念だけど頼もしい、よく聞き慣れた声!

 

そう!戦場に響いたのは!決して枯れない鉄の華!西木野警備保障“鉄華団”を束ねる頼れるアニキ!オルガ・イツカの声だったわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西木野警備保障“鉄華団”

 

“ますく・ど・えむーちか”率いる鳥ゾンビ達の数の暴力に押されはじめていた私達に救いの手を差し伸べてくれたのは、西木野グループが誇る最強の残念集団だったわ!

 

団長の“蹴散らせ!”の声に応じて彼の相棒でもある最強のヒットマン、三日月・オーガスは巨大な鉄塊(のような坑ウイルス結晶メイス)を手に駆け出し、迫り来る鳥ゾンビ達を次々に凪ぎ払い始めて…

 

「逝くぜ!流星隊!!!」

 

「逝くぞ!筋肉隊!!!」

 

さらには志乃率いる一番隊と、昭弘率いる二番隊までもが戦列に加わり…

 

「「お嬢を狙うクソ鳥を徹底的にぶち殺せ!!!」」

 

「「「「「「「「応!!!」」」」」」」」

 

猛攻撃を開始したわ!

 

「志乃サン?!昭弘サンも!なんでアンタ達が?!“ますく・ど・えむーちか”にヤられて亀甲縛りであっはーん♪なカッコで転がってたんじゃなかったのかよ?!」

 

ついさっきまで“ますく・ど・えむーちか”の亀甲万年縛りによってあられもない姿で転がっていたのが嘘のように、志乃も昭弘もそれぞれの部隊を指揮ながらも鳥ゾンビの群へと向かって果敢に攻めかかっていったわ!

 

本部からの応援でいつかは団長が来るかもしれないとは思っていたけど、まさかヤられたと思っていた志乃と昭弘まで駆け付けてくれるなんて!

 

「いつまでも亀甲縛りで転がっててたまるかよ!オラァ!テメェら!じゃんじゃん撃て!撃って撃って撃ちまくれ!1羽残らず狩りつくせ!!!」

 

志乃と昭弘に少し遅れて遊人まで来てくれたわ!

 

さっきは私、遊人のこと残念副団長とか言っていたけど、やっぱりキメるときはキメてくれるわ!

 

「遊人!アナタも無事だったのね!」

 

「あたりめぇーだ!お嬢を置いて逝けるかよ!!!」

 

「そんな?!アナタ達は亀甲万年縛りで片付けたはずよ!私の荒縄からそんな簡単に抜け出せるはずは!」

 

鳥ゾンビを指揮する“ますく・ど・えむーちか”は、私達への思いもよらない援軍の到着に戸惑ってるみたい!

 

「金髪の嬢ちゃんよぉ…確かにテメェの荒縄はちょっとやそっとで抜け出せる代物じゃなかったぜ…。」

 

「そうよ!私の荒縄は!絢瀬流緊縛術秘伝“亀甲万年縛り”はシベリアの極寒の風雪に晒されてもほどけることは絶対にないのよ!それなのに!」

 

“ますく・ど・えむーちか”はよっぽど亀甲万年縛りに自信があったのね。

 

緊縛を抜け出してきた志乃や昭弘、遊人に三日月達をまるでオバケでも見るような目でみているわ。

 

「ソイツはスゲェな。けどなぁ……どんなにキツく縛ったとしても所詮は荒縄!刃物で切っちまえぱいいだけの話なんだよ!」

 

「ナ、ナンデスッテェェェェェ!!!」

 

………………あぁ……確かにキツく縛ったとしても荒縄なんだから、切っちゃえばおしまいよね……。

 

イヤだわ…私ったらそんな簡単なことにも気付けなかったなんて…。

 

さっきは否定したけど、やっぱり私にも穂乃果(アホ)が感染しているのかしら?

 

………この騒動が沈静化したら1度精密検査を受けてみましょう…。

 

大丈夫…凛と違って致命的なレベルで感染してるワケじゃないでしょうから、まだ間に合うはずよ…。

 

「なんてことを!西木野警備保障“鉄華団”!よくも私の芸術的な亀甲縛りを刃物なんて不粋なモノで台無しにしてくれたわね!緊縛は日本の美学なのよ!芸術なのよ!文化遺産なのよ!刃物なんか使っちゃメッ!なの!えりーちか!おこっちゃうんだからね!」

 

緊縛が日本の文化遺産って…。

 

それに“ますく・ど・えむーちか”…アナタって基本的にはロシアの人よね?

 

登場したときの前口上も“ロシアからやってきた性の伝道師”って言ってわよね?

 

日本よりもあきらかにロシア寄りよね?

 

あとね、アンタさっき素で自分のことえりーちかって言ったわよ?

 

今のアンタは“ますく・ど・えむーちか”なんじゃなかったの?

 

「生憎と俺達にゃ学がねぇから芸術なんて崇高なモンはわかんねぇんだよ!文化遺産だかなんだからしらねぇーが!お嬢の邪魔すんなら例えそれがお嬢のダチでも容赦はしねぇ!オラァ!テメェら!一気に押し切れ!」

 

「もう!どうして芸術を知ろうともしないのよ!文化遺産を壊ちゃダメなのよ!なんでもそうやってすぐ暴力に訴えようとするからヤンキーはキライなの!」

 

「ヤンキーじゃねぇ!俺達ゃあ枯れねぇ鉄の華!西木野警備保障“鉄華団”だ!!!」

 

うちの連中の中身がヤンキーに毛が生えたチンピラ集団なのはわかるけど、私としては街中でボンテージ着てムチ振り回しながら緊縛が芸術とか言ってる女子高生もどうかと思うわよ?

 

「遊人!そこのアラナワスキーのバカは放っておきなさい!さぁ!みんな!このまま鳥ゾンビを狩り尽くしちゃって!!!」

 

「「「「「「「「「「うっす!お嬢!喜んで!!!」」」」」」」」」」

 

私の号令に応じたみんなは手にした銃器(お子様が誤って…以下略。)や鈍器(坑ウイルス結晶…以下略。)で次々に鳥ゾンビを殲滅していったわ!

 

イケイケドンドンの調子に乗ってるみんなの猛攻撃でついに!殲滅スピードが鳥ゾンビの増殖スピードを上回ったわ!

 

「そんな?!ヤツらの殲滅スピードが鳥★人類の増殖スピードを上回った?!ちょっと!アナタ達!ナニをダラダラとちゅんちゅんしているの!もっと気合いを入れてちゅんちゅんしなさい!頑張らない子にはご褒美のロウソクぽたぽたはしてあげないわよ!」

 

ロウソクぽたぽたはご褒美としてどうなのよ…。

 

ロウソクぽたぽたされて喜ぶのってドMのアナタだけでしょ!

 

そんなもんご褒美でもなんでもないわ!

 

「ちゅん…………ちゅん…………ちゅん………ちゅん……」

 

ほら!やっぱりそうだわ!

 

ご褒美がロウソクぽたぽたって聞いた途端に、一部を除いたほとんどの鳥ゾンビ達の進行速度が一気に遅くなったわ!

 

バカね!アナタみたいなドMでもない限りロウソクぽたぽたはご褒美にはならないのよ!

 

えっ?逆にロウソクぽたぽたって聞いて喜んで突撃して来たドM鳥ゾンビはどうなったか?

 

ふふふん♪ご褒美のロウソクぽたぽたに興奮したドMな鳥ゾンビなんて真っ先に坑ウイルスBB弾の餌食にしてやったわ!

 

戦列を崩して前に出過ぎたバカは真っ先に狙い撃ちよ!出る杭は撃たれる(※本来は打たれる。です。)のよ!

 

「残念ここに極まり、ね!みんな!イケるわよ!このまま一気に…」

 

「“ますく・ど・えむーちか”…随分と苦戦している様ですね…。仕方ありません。私が少し間引きをしてあげましょう。」

 

海未の…じゃなくて、“らぶあろ仮面”の声?!

 

どこから?!

 

「今の声は海未さん、じゃなくて、今は“らぶあろ仮面”か!オルガのアニキ!!!“らぶあろ仮面”の長距離狙撃が来るぞ!」

 

「チッ!第2段階鳥★人類になったて言う弓使いの嬢ちゃんか!テメェら!ビルの屋上からの狙撃に注意しろ!お嬢を中心に円陣を組め!テメェの身体を盾にしてでもお嬢を守れ!」

 

「“らぶあろ仮面”!ナイスなタイミングよ!さぁ!アナタの鳥能力でみんなまとめてヤっておしまいなさい!うふふ♪アナタ達…そんなに密集しちゃっていいのかしら?“らぶあろ仮面”の“アレ”はスゴいわよ?みーんな仲良くちゅんちゅんしてあげなさい!」

 

“らぶあろ仮面”の“アレ”はスゴい?

 

みーんな仲良くちゅんちゅんしてあげなさい?

 

今の“ますく・ど・えむーちか”のセリフって………。

 

みんなまとめて…まとめて?まさか!狙撃じゃなくて砲撃?!

 

まずいわ!砲撃だったら今の密集陣形だとみんな一気にヤれちゃう!

 

「狙撃じゃないわ!砲撃よ!密集しちゃダメ!みんな!散らばって!急いで!このままじゃ!」

 

「砲撃?!“らぶあろ仮面”は基本的に海未さんなんだろ!なんで海未さんで砲撃なんだよ!」

 

「ソラ!喋ってる暇があったら早くバラけて!」

 

「もう遅いです!鳥能力!“だーりんすれいぶ”発動!みんな纏めて!特に!青空!私の鳥子(※本来は虜(とりこ)です。)にしてあげます!」

 

もう遅い。

 

そう“らぶあろ仮面”の声が響いた瞬間、ビルの屋上から1本の真っ黒い矢が降ってきて…

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

地面に突き刺さると同時に物凄い轟音と共に何故か爆発を起こしたわ!

 

「んな?!オイオイオイオイ!なんで矢が爆発すんだよ!!!相変わらず意味わかんねぇ!大体!“らぶあろ仮面”の矢は天然素材100%の環境に配慮した矢じゃなかったのかよ!オイ真姫!無事か!生きてるか!」

 

「だ、大丈夫よ!え?!ちょっと!ナニよアレは!矢の着弾した場所から!」

 

「アレは……黒いモヤ…?」

 

矢が突き刺さった衝撃でできたクレーターの中央からは、変異黒化したことりの足元から流れで出ていた黒いモヤのようなモノと同じ、禍々しい気体が溢れはじめていたわ…。

 

見ていると不安になるあの黒いモヤって……。

 

「あの黒いモヤは濃縮された鳥★人類ウイルスだよ!みんな!アレに触れたらダメだ!衛生隊!爆心地に坑ウイルス剤の散布を!あの黒いモヤを抑え込むんだ!急いで!」

 

「「「了解です!参謀!」」」

 

西木野警備保障の参謀役のビスケット君が急に慌てて衛生隊に指示を出して、黒いモヤに向かって坑ウイルス剤を散布し始めたわ!

 

やっぱりアレってことりの足元から出ていたヤツと同じ高濃度の鳥★人類ウイルスだったのね!

 

って言うかビスケット君、アナタ居たんだ。

 

「あ…ビスケット君、居たんだ。」

 

「お嬢様!酷い!そりゃ僕はオルガ達に比べれば影が薄くいですけど…。」

 

前線じゃ影が薄い方が狙われないから良いんじゃないの?

 

アナタは西木野警備保障でも数少ない頭脳派でみんなの参謀役なんだから、もしもアナタがヤられたらこの連中は一気に脳筋化して散々なことになるわよ?

 

「少しくらい坑ウイルス剤を散布したところで無駄よ!“らぶあろ仮面”!どんどんヤっておしまいなさい!らぶあろーしゅーとよ!」

 

「これは“だりーんすれいぶ”です。まったく…。“ますく・ど・えむーちか”はお気楽な事を言ってくれますね…“だーりんすれいぶ”の生成はとても疲れるんですよ…。でも…ソラを捕まえたらたーっぷりとフランクフルトの真っ白い肉汁を補給して…ウフフフフフフフフ♪さぁ!二射目、逝きますよ!“だーりんすれいぶ”です!!!」

 

って!ビスケット君の影が薄いとかバカなこと(お嬢様!やっぱり酷い!)を考えたいたら“だーりんすれいぶ”の2射目ですって?!

 

“らぶあろ仮面”も“らぶあろ仮面”でソラのフランクフルトの真っ白い肉汁を補給とか言ってるし!

 

だから今日はソラのフランクフルトは私が下のお口で美味しく食べるの!

 

私とちゅっちゅらびゅらびゅ♪な子作りしてデートの締めにするの!

 

今日だけは絶対に誰にも譲らないわよ!

 

「チッ!またあの“だーりんすれいぶ”とか言うワケのわかんねぇ黒い矢か!!!ミカァァァァァ!!!着弾前に叩き落としちまぇ!!!」

 

「了解。」

 

団長!ナイス!

 

そうよ!着弾前に叩き落としてしまえばいいのよ!

 

「無駄よ!“らぶあろ仮面”の“だーりんすれいぶ”は叩き落とし対策もバッチリよ!触れた瞬間にどっかーんなんだからね♪」

 

「触れた瞬間にドッカーンって!三日月!!!ちょっと待った!ストップ!ストーップ!ダメだよ!あの黒い矢に触れた瞬間に爆発するなら叩き落としちゃダメだ!君が叩き落としたらその瞬間に高濃度の鳥★人類ウイルスを撒き散らしちゃうよ!至近距離であんな高濃度の鳥★人類ウイルスを浴びたらいくら予防接種していてもひとたまりもないんだ!三日月が鳥ゾンビになっちゃったら厄介すぎるから打ち落とすのは無しだ!」

 

う"ぇえ?!叩き落としちゃダメなの?!

 

あーもう!また八方塞がりなじゃない!

 

“こし☆ぴかりん”も“らぶあろ仮面”もなんでこんなにメンドクサイ鳥能力を使うのよ!

 

そもそも鳥能力ってなんなよよ!

 

バカじゃないの!

 

そのバカに追い詰めらてる私達もバカだけどね!

 

「…どうする?オルガ?」

 

「クソ!避けるしかねぇのかよ!ミカァ!!!打ち落としは無しだ!お嬢を守りながら回避に専念しろ!!」

 

「うん。わかった。」

 

「団長!ビスケット君!お喋りはあとよ!“だーりんすれいぶ”が来るわよ!みんな!とにかく回避!今はなんとしても生き残りなさい!死んでも生き残りなさい!必ず反撃の糸口は見付かるわ!それまでは!」

 

「野郎共!“だーりんすれいぶ”が来るぞ!避けろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

みんな大好きダインスレイヴ…ではなく、だーりんすれいぶ。
真姫ちゃんとソラwith西木野警備保障“鉄華団”は狂気の鳥能力だーりんすれいぶを操る“らぶあろ仮面”をどの様に攻略するのか…。
次回は“らぶあろ仮面”攻略戦と、ついに本気を出す自称最強の第2段階鳥★人類“ますく・ど・えむーちか”の鳥能力が炸裂します。

さて、どうしてこうなった。の真姫ちゃん生誕祭特別編も残すところあと2話…。
いつの間にやら短編が長編になっていてびっくりです。
恐るべきは鳥★人類ウイルス…。

本編も現在、鋭意作成中でございます。
本編では(おまんじゅうを求めて)さ迷う花陽ちゃんの前に怪しいお姉さんが現れて…。
本編そのななでは、久しぶりのガンプラバトル回も登場予定です。

週一回の更新を怠らずに完結目指して、そしてその先のサンシャイン編を目指して頑張りたいと思います。
皆々様。今後とも何卒「ガンプライブ! ~School Gunpla Project~」をよろしくお願いいたします。

次回更新は月曜日のお昼頃を予定しております。
更新は本編…ではなく、真姫ちゃん生誕祭特別編になる予定です。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想もお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。



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