ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

某コンビニのチョコミントホットケーキの色に戦慄したQooオレンジでございます。
あの色は…た、食べれるのでしょうか?

今回はことりさんsideの第9回目となります。
前回、グダグダのうちに終わったにこちゃんとの初邂逅。
今回は…。

それでは 第7話B「トベナイコトリ」そのきゅう 始まります。





































第7話B「トベナイコトリ」そのきゅう

それは突然のことでした。

 

[[ん?今…あそこの残骸の影で何か光が…っ!各機!散開!!!]]

 

ナニかに気づいた海未ちゃんがあげた大きな声。

 

それはことりたちに奇襲を告げるモノでした。

 

「えっ?!っ!」

 

海未ちゃんの声を聞いたことりはあわててメインモニターに視線を移すと、そこにはこちらへと向かって高速で飛んでくる6本の鉄杭が映し出されていました。

 

6本の鉄杭はことりたち6人をそれぞれ狙って放たれたモノ。

 

もちろんことりのウイングガンダム・リトルバードにも、1本の鉄杭がすごい速さで向かってきていました。

 

メインモニターに映るその光景をみたことりは……

 

「(避けなきゃ!でも…あの速さの攻撃をことりとリトルバードで今から避けきれるの?下手に避け損ねて直撃するくらいならはじめからシールドで防御…でもでも、もしシールドを貫通するだけの威力があったら?それならやっぱり回避で…っ!もう目の前?!ダメ!早く避けなきゃ…あっ!)きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

回避か防御か。

 

どちらを選ぶべきか…。

 

ことりのその迷いが致命的なスキを生むことになっちゃいました。

 

迷いながらも結局は目前まで迫っていた鉄杭を避けるために、中途半端に回避行動を取ったんだけど、そんな中途半端な回避行動なんかで避けきれるハズもなく…。

 

飛来した鉄杭はウイングガンダム・リトルバードの左肩部分に直撃して貫通していきました。

 

鉄杭が左肩に直撃した瞬間。

 

コックピットを大きな衝撃が襲って、ことりは思わず悲鳴をあげちゃいました。

 

それでも…悲鳴をあげながらでも、なんとか激しく揺れる機体を姿勢制御スラスターを駆使して安定させて、すぐに体勢を整えられたのは、自分でやっておいてアレだけどことり的にちょっとびっくりです。

 

[[奇襲とは随分と舐めた真似をしてくれますね!各員!被害状況は!]]

 

機体を安定させて辺りを見回すと、幸い誰も撃墜されていないみたいです。

 

ことり以外は避けたり防御したりして、みんな無事……あ。

 

り、凛ちゃんのベニャッガイ…。

 

アレってど~見ても無事じゃないよね。

 

だって………おっきなねこさんヘッドにさっき飛んできた鉄杭がブスッって突き刺さってるだもん。

 

[[穂乃果はホノカが危ないって教えてくれたからちゃんと避けれたけど…ことりちゃんと凛ちゃんが!!!]]

 

ことりが凛ちゃんのベニャッガイに見事に突き刺さってる鉄杭を見てぼ~ぜんとしていると、いつも割とマイペースな穂乃果ちゃんが珍しく慌てた声でことりと凛ちゃんのことを心配してくれました。

 

凛ちゃんのベニャッガイの頭に突き刺さったままの鉄杭の姿があまりにもシュールすぎてすっかり忘れていたけど、ことりも左肩に鉄杭が直撃しちゃってたんだよね。

 

そのことを思い出したことりは、急いでサブコンソールをポチポチと操して機体状況の確認を行います。

 

サブモニターに表示させれた機体の…左腕の状況は………むぅ。

 

わかってはいましたがやっぱりダメっぽいですぅ。

 

さっきの奇襲で鉄杭が左肩に直撃して貫通しちゃったせいで、関節部分とか色々と壊れちゃったみたいで左腕が動きません。

 

でも左腕が動かない以外は特に問題はないみたいです。

 

右腕さえ動けばバスターライフルはぶっぱ~♪できますぅ。

 

コレくらいならまだまだリトルバードは戦えます!

 

「だいじょ~ぶ!左腕は動かなくなっちゃったけど、他は問題なっしんぐ~♪だから、ことりもリトルバードもまだまだイケるよ!」

 

[[うにゃにゃ!凛も問題なっしんぐー!だにゃ!!!]]

 

まだ戦える。

 

リトルバードの右腕をブンブンと振りながら、その事をアピールしていると、頭に鉄杭が突き刺さったままの凛ちゃん(この言い方だと凛ちゃんの頭に鉄杭が突き刺さったままみたいですぅ。)も、問題なっしんぐ~♪ってみんなに無事をアピールしてくれました。

 

でも…

 

[[どこが問題なっしんぐー!なのよ!凛は問題大アリでしょ!だって頭に鉄杭が突き刺さってるのよ!!!]]

 

凛ちゃんのベニャッガイの場合は、左腕が動かなくなったことりのリトルバードと違って、あきらかにヤバそうな気がしますぅ。

 

だって凛ちゃんのベニャッガイの頭の中身って………ファイルベニャッガイ用の爆薬だよね?

 

しかもただの爆薬じゃなくって、マッドビルダー花陽ちゃん印の超高性能爆薬…。

 

下手に爆発しちゃったら辺り一面焦土に変えちゃうくらいにヤバいヤツですぅ。

 

そんなヤバい爆薬がみっちりと詰まっているベニャッガイのねこさんヘッドに鉄杭が突き刺さったままなんですよ?

 

ね?だいじょ~ぶじゃないよね?

 

[[にゃ?頭に突き刺さってる?真姫ちゃんはにゃに言ってるにゃ?]]

 

と、言うか…もしかして凛ちゃんってベニャッガイのねこさんヘッドに鉄杭が突き刺さったままなの気づいてないの?

 

[[凛ちゃん?もしかしてベニャッガイの頭にさっきの鉄杭が突き刺さったままなの気づいてないの?!]]

 

花陽ちゃんも凛ちゃんの反応にことりとおんなじことを思ったみたいで、ヤバいぜ♪って感じに口元をひくひくさせながら問いただしてますぅ。

 

凛ちゃんは花陽ちゃんの気づいてないの?!の言葉に…

 

[[……突き刺さったまま?]]

 

と、かわいいお顔をコテン♪とかしげて、不思議そうな表情で聞き返してきました。

 

うん。

 

凛ちゃんったらやっぱりベニャッガイのねこさんヘッドに鉄杭が突き刺さったままなの気づいてなかったんだね~。

 

機体状況の確認とかは…まぁ凛ちゃんも基本的に穂乃果ちゃんクラスの穂乃果ちゃん(アホ)だから、めんど~とか言って機体状況の確認とかはしてないんだろ~ね。

 

同じ穂乃果ちゃん(アホ)でも穂乃果ちゃんの場合は、めんど~なことは電子精霊のボチ君がぜ~んぶ確認して報告してくれてるからだいじょ~ぶなんだけど…。

 

[[そう!突き刺さったままなの!鏡でも見て…ってこんなゴミだらけの宇宙空間に鏡なんてあるわけ…[[はい!凛ちゃん!鏡持ってきたから見てみて!]]って!鏡あるの?!]]

 

凛ちゃん電子精霊持ってないから穂乃果ちゃんみたいにちゃんと機体状況を細かく確認してくれない問題(?)についてことりが考えていると、宇宙に鏡なんてあるわけなっしんぐ~♪とか言っていた真姫ちゃんを尻目に、穂乃果ちゃんがどこからか鏡を持ってきて凛ちゃんに見てみて~♪ってやってました。

 

ちなみに穂乃果ちゃんが持ってきて鏡はね?

 

ガンダムファンのみなさんなら簡単になんの鏡なのかわかっちゃいますよね?

 

でもでもガンダムなんか知るかボケ♪こちとら生粋のラブライバーじゃ~♪なみなさんにはわかんないかもなので、ちゃんと説明しておきますね♪

 

あのね?

 

穂乃果ちゃんがどこかから持ってきた鏡は…

 

[[あぁ。穂乃果先輩の持ってきたのってコロニーミラーですね。]]

 

花陽ちゃんの言う通りコロニーミラーに使われていた鏡なんですぅ。

 

ほら?今日のバトルフィールドってデブリとかコロニーの残骸とかがい~っぱいあるでしょ?

 

そんな大量のデブリとかコロニーの残骸の中には、もちろん壊れたコロニーミラーの破片もあったりするわけで…。

 

穂乃果ちゃんはそんな壊れたコロニーミラーの破片を鏡の代わりにするために拾ってきたんですぅ。

 

穂乃果ちゃんったら普段は穂乃果ちゃん(アホ)なのにと~ってもお利口さんだね♪

 

あとでお利口さんにはえらい♪えらい♪してあげなきゃね♪

 

[[コロニーミラー?ナニソレ?]]

 

[[はひ!説明なら花陽におまかせです!あのですね!コロニーミラーって言うのはですね!コロニーのミラーで…]]

 

穂乃果ちゃんの拾ってきてコロニーミラーの破片。

 

真姫ちゃんはコロニーミラーがなんなのか知らないみたいですぅ。

 

まぁ真姫ちゃんはつい最近までガンダムとか知らなかったから当たり前なのかな?

 

花陽ちゃんがそんなナニソレ?状態の真姫ちゃんにコロニーミラーについて説明しようとしたんだけど…

 

[[にゃ!にゃんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!]]

 

その前に凛ちゃんが穂乃果ちゃんの拾ってきてコロニーミラーの破片に写る鉄杭が突き刺さったままのベニャッガイのねこさんヘッドを見ちゃって、大声でにゃんじゃこりゃぁ♪って叫んじゃいました。

 

凛ちゃんはようやくベニャッガイのねこさんヘッドに鉄杭が突き刺さったままなのに気づいてくれました♪

 

一件落着ですぅ。

 

[[凛!ベニャッガイの惨状を理解したのならば、貴女は急いで機体状況の確認しなさい!特に!その突き刺さったままの鉄杭のせいでファイルベニャッガイが暴発しないかどうか!そこを重点的に確りと確認して下さい!]]

 

鏡を見てようやくベニャッガイの惨状に気づいた凛ちゃんに、海未ちゃんが早く状況を確認しなさ~い!って言ってます。

 

[[りょ、りょーかいだにゃ!えーっと…機体状況の確認は…]]

 

凛ちゃんへ指示を出し終えた海未ちゃんは…

 

[[ことり!貴女はまだ戦えるのですね?]]

 

今度はことりにほんとに戦えるの?って聞いてきてくれました。

 

さっきも言ったけど、もちろんことりちゃんとリトルバードはまだまだイケちゃいます♪

 

「うん♪左腕が動かないだけだからぜんぜんイケるよ♪」

 

ことりは海未ちゃんの問いに元気にそう答えたんだけど…

 

[[わかりました!それならば引き続き遊撃をお願いします!ただし……]]

 

「ちゅん?ただし?」

 

[[くれぐれも!そう!く!れ!ぐ!れ!も!!!私達を巻き込んでバスターライフルを撃たないように!!!わかりましたね!]]

 

って言われちゃいました。

 

むぅ。

 

ことり。

 

そこまで毎回毎回みんなを巻き込んでバスターライフルぶっぱ~♪してないよ?

 

してないですよね?

 

ね~♪

 

でもでも今そんなこと言っちゃったら海未ちゃんが激おこプンプンになっちゃうから、ここはおとなしくお返事しておきます。

 

ことりちゃんはちゅん♪ちゅん♪ちゅ~んと、気配りできちゃう子なんです♪です♪ですぅ♪

 

「あはは…は~い♪善処しま~すぅ♪」

 

[[善処しますって…まぁ今さらですね。穂乃果!真姫!二人は私と一緒に前衛です!花陽はいつも通り後衛で援護をお願いします!]]

 

気配りじょ~ずなことりちゃんのお返事に納得してくれた海未ちゃん。

 

次は穂乃果ちゃんと真姫ちゃんも花陽ちゃんに指示を出し始めました。

 

穂乃果ちゃんたちは海未ちゃんの指示を聞くと…

 

[[りょーかい!]]

 

[[了解よ!]]

 

[[了解です!]]

 

って元気にお返事してそれぞれ行動を開始します。

 

それに合わせるようには凛ちゃんもベニャッガイの機体チェックが完了したみたいで…

 

[[機体チェックかんりょーだにゃ!爆発はしないみたいだからやっぱり問題なっしんぐー!だにゃ!ってかどこの誰だかしらねーけど!よくもこんなモンを凛のプリティラブリーなベニャッガイに突き刺してくれやがったにゃ!ぬっこぬっこにしてやんにゃ!!!!!]]

 

って頭に鉄杭が突き刺さったままのベニャッガイの両腕をブンブン振り回して息巻いてますぅ。

 

[[本当に大丈夫なのでしょうね…凛は穂乃果並に穂乃果(アホ)なのでちゃんと確認出来ているのかいまいち不安なのですが…まぁ今回は信じる事にしましょう。凛も問題無いようなので…それでは私達に奇襲なんてふざけた真似をしてくれたクソ虫…ゲフン、ゲフン。クソ虫だなんてこれではあの腐れ外道魔女みたいですね…と、とにかく!私達に奇襲を仕掛けて来た何者かに目にもの見せてやりますよ!!!]]

 

奇襲による被害状況の確認も終わり、いよいよ反撃のはじまりはじまりです。

 

ことりたちは海未ちゃんの号令に…

 

「は~い♪」

[[うん!]]

[[おうにゃ!]]

[[当たり前よ!]]

[[はひ!]]

 

元気いっぱいにお返事を返して、鉄杭が飛んできた方向へと警戒しながら移動を開始しました♪

 

れっつら♪ご~♪ですぅ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このとき。

 

ことりたちはまだ知りませんでした。

 

この先に待つ出逢いを。

 

ことりたちはまだ知りませんでした。

 

“無冠の女王(ノー・クラウン)”と呼ばれる現役最強クラスのスクールファイターとの出逢いを。

 

ことりたちはまだ知りませんでした。

 

強くて優しい素敵な女の子との出逢いを。

 

ことりたちはまだ知りませんでした。

 

“矢澤 にこ”という名の孤独な女の子との出逢いを。

 

ことりたちはまだ知りませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことりたちが鉄杭の飛んできた方向へと移動を開始してしばらく進むと、大きなコロニーの残骸がたくさんある宙域へとたどり着きました。

 

マップデータだとこの辺りはバトルフィールドのちょうど真ん中辺りですね。

 

あちこちにMSが隠れられそうな大きさの残骸がたくさんあります。

 

ことりたちはその大きな残骸のどれかに奇襲を仕掛けてきた敵機が隠れていると予想しました。

 

レーダーに反応があれば見つけるのは簡単なんだけど、この辺りはさっきまでいた宙域よりもさらにデブリが多くて、レーダーの効きがいまいちを通り越して最悪なんですぅ。

 

かなり高性能なレーダーを搭載してる花陽ちゃんのジム・カーバンクルでもこの辺りをレーダーで探るのはムリっぽいみたいですぅ。

 

どうしようかな?って思っていたらなんとびっくり♪

 

海未ちゃんが全周波通信で辺り一面に“姿を隠しての奇襲とは卑怯千万!!!何者かは知りませんが姿を表しなさい!!!!!”って大きな声で呼び掛けたんですぅ。

 

海未ちゃんに続くように凛ちゃんもやっぱり全周波通信に切り替えて“隠れてにゃーで出てくるにゃ!!!”って大きな声をあげました。

 

でもでもなんの反応もありません。

 

業を煮やした凛ちゃんは、今度はさっきよりもおっきな声で“ぐぅおらぁぁぁぁぁぁ!!!にゃっにゃっと出てきやがるにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!”って怒り大爆発で絶叫しちゃいました

 

そうすると、ことりたちのコックピットにかわいらしい女の子の声が響きました。

 

にっこにっこにー♪

 

って。

 

そこからはなんと言うかとにかくグダグダでした。

 

グダグダにグダグダを加えてグダグダで煮詰めたような感じのグダグダでした。

 

つまりは…いつも通りのグダグダってことですぅ♪

 

グダグダの詳しい内容は前回の 第7話A「無冠の女王」そのきゅう の後半部分を見てくださいね♪

 

[[黒い…ガンダム…なのでしょうか?アレは…?]]

 

視て肛門♪とか真姫ちゃん対穂乃果ちゃん&凛ちゃんのアホ連合のおいかけっことか、ひと通りグダグダしたことりたちはようやく満足?して、改めて目の前に現れた真っ黒いガンダムタイプの機体と向き合いました。

 

[[海未先輩!さっきまでのグダグダ中にも言いましたけど、アレってたぶんガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天ミナのをベースにした改造機ですよ!]]

 

そう。

 

ことりたちが対峙したのはガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天ミナをベースにした改造機。

 

装甲も、フレームも、何もかもが真っ黒などこか禍々しさを放つ機体。

 

このことりたちの目の前に現れた真っ黒な天ミナの改造機は、左腕に大きなシールドを装着して、背中のバックパックも見たことないストライカーユニットが取り付けられていました。

 

[[ガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天ミナ…随分と長い名前のガンダムですが…確か穂乃果の使っているストライクガンダムの親戚だとか言ってましたね。(あの黒いガンダムのファイターの声…何処かで聞いたことがあるような気がするのですが……一体何処で…) ]]

 

そうそう。

 

さっきのグダグダ中に花陽ちゃんが天ミナのことをストライクガンダムの親戚って言ってたんだよね。

 

厳密に言えば違うんたけど、でも…

 

「う~ん?親戚っていうのとはなんか違うような気もするけど、とりあえずはそんな感じでいいと思うよ?」

 

説明するのめんど~だから今は親戚ってことにしておきますぅ。

 

海未ちゃんにはあとでマンガの方のアストレイを貸してお勉強してもらいますぅ。

 

初期のヤツでいいかな?

 

かな?

 

[[で?あのストライクの親戚のガンダムの真っ黒な改造機が私たちにケンカ売ってきた…で、いいのよね?]]

 

特に親戚の部分に突っ込みを入れなかったから、真姫ちゃんもアストレイはストライクの親戚って認識になっちゃったみたいだね。

 

むむ。

 

これはあとで真姫ちゃんにもアストレイのマンガを貸してあげなきゃだね。

 

[[はひ!さっきの鉄杭はトリケロス改のランサーダートですね!威力とか射程とかなんか鉄血で猛威を奮いまくったアレに似てるような気がしないでもないのでランサーダートとしては色々とおかしい気もするけど間違いなくあの天ミナの改造機…が………アレ?にっこにっこにー♪って頭の悪いフレーズにフレームまで真っ黒な天ミナの改造機?それってどこかで………あ…!お、思い出したぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あれってまさかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!]]

 

ガンダム初心者の海未ちゃんと真姫ちゃんに正しいアストレイの知識をことりちゃんがマンガを貸して授けてしんぜよ~♪って思っていたら、色々と捲し立てていた花陽ちゃんが急に大きな声を出しました。

 

いきなり大きな声を出しちゃうから、もうびっくりですぅ。

 

[[かよちん?]]

 

[[花陽ちゃん?]]

 

[[花陽?]]

 

穂乃果ちゃんたちもびっくりしたみたいで、みんなの注目が花陽ちゃんに集まりますぅ。

 

アレ?でも海未ちゃんはまだ通信モニターの向こう側で何かぶつぶつ言いながら悩んでますぅ。

 

海未ちゃん。

 

ど~したんだろ?

 

あ、それとついでに花陽ちゃんも。

 

ナニを思い出したんだろ?

 

[[んふふふふふ♪そっちの子はにこにーのこと知ってるみたいね♪そうよ!あなたの予想通り♪この私が!この私こそが!!!]]

 

みんな(ぶつぶつ言ってる海未ちゃん以外)の注目が花陽ちゃんに集まって、花陽ちゃんがナニを思い出したのかな?って思っていたら、今度はにっこにっこにー♪って頭の悪いフレーズを言いながら現れた天ミナの改造機のファイターさんが、サウンドオンリーの通信でお顔は見えないけど、絶対にドヤ顔をしてるっぽい声でなにやら言い始めました。

 

私こそがー。って

 

私こそが…なんだろ~ね?

 

そう思っていたら今度は今度は海未ちゃんが大きな声をあげました。

 

[[思い出しました!そうです!魔女です!魔女がよく使っている声です!!!]]

 

って。

 

魔女?

 

魔女さんって確か…ことりはまだ会ったことないけど、海未ちゃんが何回か遭遇したって言うキ○ガイさんだよね?

 

この前は花陽ちゃんたち1年生トリオも遭遇したって言ってました。

 

それじゃこの人が今話題?の魔女さん?

 

ん~。

 

なんかことりが思っていたキ○ガイさんとびみょ~に違いますぅ。

 

ことりが内心でひっそりとそんなことを考えているうちに、海未ちゃんと魔女さん?は楽しそうに2人でおしゃべりしていました。

 

[[そう!魔女よぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!………へっ?魔女?えっ?ちょっ!ナニよ魔女って!]]

 

[[お黙りなさい!この腐れ外道イカれ魔女!!!そんな全身真っ黒なゴ○ブリみたいなガンダムまで持ち出してまた私達に傍迷惑なちょっかいを出すつもりですね!!!!!]]

 

[[はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!腐れ外道イカれ魔女ぉぉぉぉぉぉ?!ってかゴ○ブリ?!この私の禍にこがゴ○ブリ?!ふざんじゃないわよ!!!確かに真っ黒だけどこの子のどこがゴ○ブリなのよ!!!!!]]

 

[[キ○ガイ魔女。私は黙れと言いましたよね?私の言葉が理解できるだけの脳みそがあるのならば、今すぐ回れ右して何処か見えない場所へと移動して腹を裂いてくたばりなさい!!!]]

 

[[だから魔女って誰よ!違うからね!私は魔女なんてそんなのじゃないんだから!強いて言えば…大銀河宇宙No.1超絶美少女スクールファイターよぉぉぉぉぉ♪♪♪♪]]

 

[[常々ずーっと、貴女の脳みそは腐れ脳みそだ腐れ脳みそだとは気付いていましたが、いよいよ本格的に脳みそが腐れてますね。とりあえずは○んで下さい♪]]

 

海未ちゃんとことりたちに奇襲を仕掛けてきた謎のファイターさんの2人は、お互いに魔女とか魔女じゃないわよ!とか言い合いながら、びみょ~に噛み合っていない会話を続けていますぅ。

 

そんな2人のやり取りを見ながら(聞きながら?)、穂乃果ちゃんはお口をパカッっと開いてアホみたいなお顔でぼけーっとてます。

 

きっとあの穂乃果ちゃんのお顔は、色々とめんどうになったから考えることを完全に放棄して無我の境地に入ったときのお顔ですぅ。

 

穂乃果ちゃんがアホの境地…じゃなくて、無我の境地に至ってアホ~ってしている一方、凛ちゃんたち1年生トリオも海未ちゃんと謎のファイターさんを眺めながら楽しくお話していました。

 

[[うにゃ。にゃんか海未先輩こえーにゃ。]]

 

[[そう言えば海未先輩。この前もあのキ○ガイおねーさん相手にかなり辛辣なこと言ってたもんね。]]

 

[[でもそこの黒いのってほんとにあのキ○ガイ女なの?なんか雰囲気違わない?]]

 

[[にゃにゃ?んー?おぉ!確かに真姫ちゃんの言うとおりにゃんか草ははえるけどあんまりイラっとしねーにゃ。]]

 

[[あのキ○ガイおねーさんはもっとこう…ですわぁ♪とか言ってこっちを煽ってきたもんね。]]

 

[[でしょ?なんって言うか…そこの黒いの…小物ぽっいのよね。]]

 

激しい応酬を続ける海未ちゃんと謎のファイターさんを眺めながら楽しくお話中の1年生トリオ♪

 

ところがぎっちょん♪

 

真姫ちゃんが“小物っぽいのよね”って言ったとたんに…

 

[[ごるぅらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!だぁぅぅぅれぇぇぇぇぇぇがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!小物じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!]]

 

謎のファイターさんの口撃が突如♪真姫ちゃんへと襲いかかりました♪

 

ごるぅらぁ♪って♪♪♪

 

あは♪

 

ごるぅらぁ♪ってなんかソラ君みたいだね♪

 

ソラ君もいつもごるぅらぁ♪って……あれ?ソラ君?

 

そ~言えば…ソラ君…たまに会話の中で“にこちゃん”って………。

 

さっきこの子…自分のこと“にこにー”って言ってたよね?

 

“にこ”にー…………………………まさか、だよね?

 

[[う"ぇぇぇえ?!な、なんか急にこっちにキレ出したわよ?!ちょっと花陽!アンタ何とかしなさいよ!!!この変なヤツのこと知ってるっぽかったでしょ!]]

 

[[えっ。むりです。あの人のことは一応は知ってますけど、ぶっちゃけ知り合いじゃないしめんどうなんでイヤです。なので…凛ちゃーん♪丸投げしちゃうからあとは全部おねがいね♪]]

 

[[にゃにゃ?にゃんでそこで凛にふるのかにゃー?イミワカンナイ♪]]

 

[[あっ♪凛ちゃんそれって真姫ちゃんの真似だよね♪うわぁ♪そっくり♪]]

 

[[えっへへ♪そーでしょ!昨日の夜にこっそり練習したんだ!]]

 

[[ちょっと凛!私はそんなんじゃないわよ!]]

 

[[ちょっと凛♪私はそんなんじゃないわよ♪だにゃ♪]]

 

[[うんうん♪似てる似てる!真姫ちゃんってそんな感じだよね!]]

 

[[りーん!止めてって言ってるでしょ!花陽も!凛をおだてないでよね!]]

 

むむ?

 

ことりがまたまたちょっと考え事をしているうちにまきりんぱな♪の1年生トリオが何やら言い合ってますぅ。

 

けんかかな?かな?

 

けんかはダメだよ?

 

ここは頼れる先輩なことりちゃんがやんちゃ盛りの1年生トリオにビシッと注意してあげなきゃだね♪

 

それじゃビシッと注意を…

 

[[ねぇー。穂乃果おはなしばっかりであきてきちゃったよー。みんなガンプラバトルしないのー?]]

 

しようとしたら、穂乃果ちゃんが誰もがすっかりと忘れていた事実を突きつけてきやがりました♪

 

ガンプラバトルしないの?って。

 

そ~言えば、ことりたちってガンプラバトルしてたんだよね。

 

ことりったらうっかりさん♪

 

海[[あっ…。]]

に[[へっ…?]]

凛[[にゃ…?]]

真[[う"ぇえ…。]]

米[[あはは…。]]

 

でもでもうっかりさんはことりだけじゃなかったみたいですぅ。

 

海未ちゃんも凛ちゃんも真姫ちゃんも花陽ちゃんも、謎のファイターさんも。

 

み~んなバトル中ってことをすっかりと忘れておしゃべりに夢中でした♪

 

ここは…

 

「ちゅん♪ちゅん♪とりま仕切り直しですぅ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[[くっ…にこにーとしたことがまたグダグダに巻き込まれてグダグダのうちにムダにグダグダと時間を潰すことになるとこだったわ…。]]

 

グダグダ(2回目)から改めて(2回目)仕切り直したことりたちと謎のファイターさん。

 

お互いに対峙して最初に口を開いたのはことりたちへと奇襲を仕掛けてきやがった天ミナの改造機を操る謎のファイターさんでした。

 

このファイターさん。

 

なんと言いますか…そこはことなく穂乃果ちゃん(アホ)っぽい臭いがしますぅ。

 

もしかして穂乃果ちゃん、凛ちゃんに続く第3の穂乃果ちゃん(アホ)の登場?

 

[[グダグダって言いますか嬉々としてこちらのグダグダに乗ってきたのはそちらではありませんか。]]

 

どこか疲れた口調で悔しそうにぼやく謎のファイターさんに、海未ちゃんはまた少し喧嘩腰で語りかけます。

 

グダグダしているうちにうやむやになった謎のファイターさん=魔女さん疑惑。

 

今の海未ちゃんのちょっときつい話し方からすると、海未ちゃんはまだ謎のファイターさんを魔女さんだと思ってるのかもしれません。

 

でもでもここでまたバトルを放っておいて問い詰めると、3回目のグダグダが始まっちゃいそうだから、ここはなんとしても海未ちゃんを止めなきゃだね。

 

これ以上のグダグダはまずいですぅ。

 

「海未ちゃ~ん♪それ言っちゃうとまたグダグダが始まっちゃうよ?」

 

[[………そうでしたね……それで?貴女は結局は何者なのですか?キ○ガイ魔女ではないと仰っていましたが?]]

 

グダグダを止めるべく放たれたことりの一言。

 

その言葉を受け取った海未ちゃんは、ちゃんとわかってくれました♪

 

これ以上のグダグダはまずいって。

 

海未ちゃんはいろんなグダグダをグッと飲み込んで、お話を先に進めるたに謎のファイターさんに何者ですか?って問いかけます。

 

海未ちゃんの問いかけに答えたのは、謎のファイターさんではなく…

 

[[はひ!それは不詳!このオコメスキー花陽が説明させていただきます♪]]

 

花陽ちゃんでした。

 

[[あのですね!その人!ここら辺の…秋葉原地区のバトルロイヤルで有名な“無冠の女王”って二つ名を持ってる凄腕のスクールファイターさんなんですよ!]]

 

花陽ちゃんが話してくれた謎のファイターさんの正体…。

 

それはこの秋葉原地区のバトルロイヤルで有名な“無冠の女王”って二つ名を持つ凄腕のスクールファイター。

 

“無冠の女王”…。

 

その名前はことりも聞いたことがありますぅ。

 

最強のスクールファイター、チームA-RISEの綺羅 ツバサさんと同じくらいに…ううん。

 

もしかしたら綺羅 ツバサさんよりも強いかもしれないって噂のスクールファイター。

 

でも仲間が誰も居なくて、ガンプライブには出場できないらしいぼっちさんなスクールファイター。

 

スクールファイターたちの夢の祭典…ガンプライブに出場できずに、1人きりでバトルロイヤルで無双する彼女を皮肉って付けられた二つ名が“無冠の女王”。

 

頭(こうべ)に戴(いただ)く王冠(クラウン)を持たない女王さま。

 

“無冠の女王(ノー・クラウン)”

 

ひとりぼっちの女王さま。

 

この人があの“無冠の女王”?

 

でも…

 

[[むかんのじょーおー?]]

 

[[んふふふふ♪どうやらそっちの子は私のこと知ってるみたいね♪そう!このにこにー様こそが今をときめく噂の大銀河宇宙No.1美少女スクールファイター!“無冠の女王(ノー・クラウン)”!矢澤 にこ様よぉぉぉぉ♪]]

 

なんかイメージと違うですぅ。

 

もっとこう…悲壮感で溢れてる孤独でクールな大人の女性っぽい人かと思ってました。

 

ところがぎっちゅん。

 

なんか痛い子ですぅ。

 

なんか可哀想な子ですぅ。

 

[[ナニソレ?イミワカンナイ?]]

 

[[ちょっと凛!それってまた私の真似でしょ!さっきも止めてって言ったでしょ!!!いい加減にしないとうちの連中に命令してドラム缶に生コンと一緒に詰めて東京湾に沈めるわよ!]]

 

[[ニャニソレ。ガチで怖いにゃ。]]

 

[[凛ちゃん!これ以上はダメ!ここが引き際だよ!ほら!あやまって!]]

 

[[はーい。真姫ちゃん!ごめんなさい!]]

 

[[べ、別に謝んなくてもいいわよ!ただ真似するの止めてって言ってるだけだもの!]]

 

[[あっ♪凛ちゃん!みてみて!真姫ちゃんがまたデレたよ!]]

 

[[にゃーん♪ほんとだにゃ!真姫ちゃんマジえんじぇー♪]]

 

[[デレてないわよ!それに何よ!そのマジえんじぇーって!]]

 

[[ってお前ら!!!!いい加減にちゃんと人の自己紹介聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!]]

 

ほら。

 

残念さんだからまたまきりんぱな♪のグダグダに巻き込まれてます。

 

はぁ…。

 

これはまたまたたまたまグダグダ深度が深まる前に止めなきゃですね。

 

と、思ったら…

 

<<マスター。ご歓談中に失礼します。>>

 

“無冠の女王”さんの電子精霊(?)さんがグダグダし始めた“無冠の女王”さんに何やら語りかけ出しました。

 

なんだろ?って思ったら…

 

[[何よ!今からちょっとコイツらに色々と突っ込まなきゃいけないんだから急用じゃなかったらあとにして!]]

 

<<はい。割りと急用です。>>

 

[[急用?何よ急用って?]]

 

<<はい。ご報告いたします。先程、目安の10000文字を突破いたしました。>>

 

[[またそれかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!]]

 

前回と同じオチでしたとさ。

 

ちゃん♪ちゃん♪

 

おあとがよろし~よ~で♪

 

あ♪次回からはちゅ~んとバトルがんばルビィしますよ?

 

ことりちゃんのシリアス展開もあるかもですぅ♪

 

それじゃみなさん♪

 

まったらいしゅ~♪♪♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えっ?シリアス展開?

 

ことり。

 

それ聞いてないんだけど?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

今回も今回でグダグダと…。
たがしかし!次回はなんとも珍しいバトルメインのお話に…なればいいなぁ。と愚考しております。
にこちゃん対μ's一年生&二年生組。
果たして結末は…。

次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
お時間よろしければご覧下さいませ。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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