ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

好みのタイプは海未さんととこりさんと穂乃果ちゃんとにこちゃんと真姫ちゃんと凛ちゃんと花陽ちゃんと絵里さんと希さんとにこちゃんを足して9で割った感じの女の子なQooオレンジでございます。

今回はにこちゃんsideの16回目となります。
前回に引き続きバーザムレンジャーとほのうみまきりんぱなのバトルとなっております。
また、後半では久しぶりに暴走気味の花陽ちゃんによるサザビーの説明?が…
相変わらずグダグダガバガバではございますが、本日もお付き合いいただければ幸いでございますが。

それでは 第7話A「無冠の女王」そのじゅうろく 始まります。






























第7話A「無冠の女王」そのじゅうろく

前回、袖付き仕様の黒いサザビーを撃墜してμ'sの連中が戦っている宙域へと戻ってきた私がまず見たモノは、迂闊なことにゴ○ゴ13も真っ青なくらいに凄腕スナイパーな海未に背中を見せちゃって、あっさりと撃墜されたバーザムレンジャーのバーザムグリーンの姿だったわ。

 

あぁ。

 

あとついでに戦闘宙域に散らばる大量のハイ・モックの残骸もね。

 

そんな残骸になった大量のハイ・モックが入り乱れる乱戦状態のお陰で、ようやくμ'sの連中と互角に渡り合っていたバーザムレンジャーだったんだけど、ハイ・モックがみんな片付けられて5対5の同数での勝負になっちゃったらもうダメダメで押しに押されまくってたのよ。

 

それでも数の上では同等。

 

バーザムレンジャーは押されながらもなんとか均衡を保っていたんだけど、迂闊な行動をしちゃったバーザムグリーンが海未に撃墜されたことによって、その保たれていた均衡も一気に崩れ始めていたわ。

海未の必中の狙撃で崩れた均衡を敏感に察知して真っ先に動いたのは、4体の下位電子精霊と契約を交わしている非常識な“精霊使い(エレメンタラー)”の花陽だったわ。

 

花陽は普段は引っ込み思案でおとなしい子(米が絡まない限りは)なんだけど、ここぞ!って時にはばっちり決める子みたいなのよね。

 

今回も流れが変わったことを敏感に察知して、一気に攻めに転じたの。

 

サブアームに持たせてある2枚のシールドを構えて突撃して、青いバーザム…バーザムブルーをうりゃ!って感じで弾き飛ばしちゃったのよ♪

 

弾き飛ばされたバーザムブルーは当然のことだけど、思いっきり体勢を崩しちゃって…。

 

花陽はそのスキを突いて、バックパックに取り付けてあるビームキャノンをぶっ放して、見事にバーザムブルーを撃墜してみせたわ。

 

前回はここで花陽が“お米の力です!”とかワケのわからないことを抜かした所でお話が終わったのよね。

 

今回のお話は“お米の力です!”のすぐ後から始まるわよ!

 

さぁーて♪

 

それじゃチャキチャキ行くわよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーザムブルーを撃墜して“お米の力です!”とかワケのわからない言葉を言い放った花陽は、すぐに機体を反転させて未だに戦闘中の他のメンバーの元へと向かおうとしていたわ。

 

花陽がまず向かおうとしたのは、バーザムレンジャーのリーダーでもある赤いバーザム…バーザムレッドと戦っている真姫の所だったの。

 

[[真姫ちゃん!いま援護に行きますからちょっと待っててください!じゃなくて!チョットマッテテェェェェェェェェェェェェ!!!]]

 

<<<<<ちょっとまっててぇー>>>>>

 

花陽はバーザムレッドと戦闘を繰り広げている真姫へと、援護に行きます!って通信をネタを交えて送ったんだけど…

 

[[こんなときまでネタに走らないでよね!!!って言うか!援護なんていらないわよ!だって…!]]

 

通信を送られた当の真姫に“援護はいらない”って言われちゃったわ。

 

そりゃまぁあんなバカみたいな“チョットマッテテェェェェェェェェェェェェ!”とか意味不明なネタをぶっ込みながら“援護に行きます!”って言われても困るモンね。

 

それに実際問題として、 真姫に援護の必要はなかったしね。

 

花陽からの通信への返事とした最後に呟いた真姫の“だって”の一言。

 

その一言を言った瞬間、真姫の素組の百式は左手でビームサーベルを引き抜いて機体を一気に加速させると、両手に構えたビームライフルを乱射させているバーザムレッドの横を“スッ”と通り抜けて行ったわ。

 

そしてバーザムレッドの背面へと回り込むと…

 

[[もう終わったから!]]

 

左手に引き抜いていたビームサーベルを横凪ぎに一閃させて、後ろからバーザムレッドの胴体をコックピットごとバッサリと切り裂いたわ。

 

うん。

 

お見事♪ね。

 

乱射されていたバーザムレッドのビームライフルの大量のビーム弾をしっかりと見て、不意に一瞬だけできた弾幕の空白地帯を見逃さないで一気に背後へと駆け抜けた…。

 

ほとんど紙装甲の素組の百式じゃ、ビームライフルのビームが1発でも当たれば致命傷になっちゃうってのに、大胆に、それでいて冷静に、射撃の合間を見極めて躊躇わずに行動しちゃうその胆力はほんとお見事♪の一言に尽きるわね。

 

真姫は多少はデキは良いって言っても、素組の百式程度でこの動きができるってことは、今よりも性能の良い機体に乗り換えたらもっとすごいことができちゃうわね。

 

ふふふ♪

 

初心者のクセにバカみたいに圧倒的な回避力を見せる穂乃果や、射撃、格闘、おまけに部隊指揮まで高水準でやってしまう海未。

 

そして天才的な戦闘センスを持っている真姫。

 

コイツらガンプラバトル初心者3人組はほんと才能の塊だわ♪

 

[[あ、そーですか。それじゃ花陽は穂乃果先輩の援護に…]]

 

[[その必要もないんじゃないの?ほら?見てみなさい。穂乃果先輩の方も、もうそろそろ終わりそうだもん。]]

 

[[はひ?終わりそうって…あ、ほんとですね。]]

 

援護に向かおうとしたいた真姫があっさりとバーザムレッドを切り裂いたのを見た花陽は、今度は穂乃果の援護に向かおうとしたんだけど、それも真姫に“必要ないんじゃないの?”って言われちゃっていたわ。

 

その言葉を聞いた花陽が穂乃果の方へと視線を移すと、そこには真姫の言う通りにピンク色のバーザムレンジャー…バーザムピンクを圧倒しはじめている穂乃果のエールストライクガンダムの姿があったの。

 

それぞれビームサーベルを引き抜いてサーベル戦を演じていた穂乃果のエールストライクとバーザムピンクの2機。

 

2本のビームサーベルをそれぞれ両手に持ってがむしゃらに攻撃を繰り返すバーザムピンクの斬撃は、全身の姿勢制御スラスターをうまく使い分けてヒラヒラと回避しまくる穂乃果のエールストライクにはかすりもしなかったわ。

 

それとは反対に、がむしゃらに斬撃を繰り返すバーザムピンクの攻撃を避けまくっている穂乃果のエールストライクは、バーザムピンクが振り抜いたビームサーベルを回避した直後のすれ違い様に、浅いながらも確実に攻撃を当てて行っていたわ。

 

塵も積もればなんとやら。

 

回避する度に繰り返されていた浅い攻撃で、少しずつダメージが蓄積されていたバーザムピンクは、ある一点を境に見るからに動きが悪くなっていったの。

 

蓄積されたダメージの影響で、機体の機動系に不具合でも起きちゃったんでしょうね。

 

当然、バーザムピンクのファイターは機体の動きがおかしくなったことに気付いたみたいで、がむしゃらに繰り返していたビームサーベル二刀流での攻撃を止めて、穂乃果のエールストライクから距離を取ろうと後退し始めたの。

 

けど穂乃果はこのスキを逃さなかったわ。

 

そりゃそうよね。

 

いくら穂乃果が普段はアホ全開で穂乃果って書いてアホって読みがな振られているアホでも、ガンプラファイター(穂乃果の場合はスクールファイターだけど)ならこの絶好のチャンスを見逃すはずないってのよ。

 

後退しようとしていたバーザムピンクに対して、穂乃果は左腕のシールドを機体の全面に構えて一気に加速を始めたわ。

 

そして後退しようとしているバーザムピンクへ向けて、エールストライクの頭部に搭載されているバルカン砲“イゲールシュテルン”での牽制射撃を繰り出しながらその距離を積めていって…

 

[[ (ビームサーベルのレンジ内!捉えたよ!穂乃果!ヤっちゃえ!!!) うりゃぁぁぁぁぁ!!!]]

 

右手に握っているビームサーベルをバーザムピンク目掛けて振り下ろしたわ。

 

バーザムピンクは振り下ろされるビームサーベルを避けようとしたんだけど、イゲールシュテルンの弾丸が邪魔をして、回避のタイミングが少し遅れちゃったみたい。

 

結果、穂乃果のエールストライクが振り下ろしたビームサーベルは、バーザムピンクの左肩の辺りからコックピット付近までを見事に切り裂いたわ。

 

[[イェイ♪(やったね♪穂乃果♪)うん!穂乃果たちのだいしょーりだよ!]]

 

バーザムピンクを撃墜した穂乃果は大喜び。

 

エールストライクのスラスターを器用に使いこなして、その場で機体をくるりと1回転させながらはしゃいでるわ。

 

敵機を倒してうれしいってのはわかるけど、バトルロイヤルだと周りにまだ敵機が残ってるかもしれないのよ?

 

喜ぶのは周辺の安全をちゃんと確認してからにしないよね。

 

まったく…穂乃果はあとでお説教ね。

 

でも、まぁ…アホにしては良くやったわね。

 

さて、バーザムレンジャーもレッド、ブルー、グリーン、ピンクが撃墜されて、残っているのイエローただ1機ね。

 

そんなバーザムレンジャーで唯一生き残っているバーザムイエローは、凛のベニャッガイと盛大に殴り合いをしていたわ。

 

お互いに武装を使わずにただただ己の拳だけで相手を倒そうとムダにがんばってるみたい。

 

凛はとにかく硬いベニャッガイに乗ってるから、多少の攻撃を喰らってもへっちゃらとばかりに、バーザムイエローとの殴り合いに付き合ってるんでしょうね。

 

うん。

 

悪いけどぶっちゃけ時間のムダだわ。

 

残り1機なんだからさっさと囲ってボコちゃえばいいのよ。

 

えっ?

 

ガチ殴りのタイマン勝負中に囲ってボコるとかナニソレ卑怯?

 

はん!

 

なーにバカなこと言ってるんだか。

 

いい?

 

確かにガンプラバトルは勝ち負けが全てじゃないわ。

 

でもね?やっぱり負けるよりも勝った方が楽しいじゃない!

 

だから簡単に勝てる手段があるなら、卑怯でもその手段を取るのは当たり前田のクラッカーなのよ!

 

それにこれはバトルロイヤルなの!

 

卑怯もへったくれもないってのよ!!!

 

そう思ったのは私が不在の間、チームの指揮を一時的に任せていた海未も同じだったみたい。

 

[[穂乃果!真姫!花陽!何をぼけーっと見ているのですか!今の内にみんなで囲んでさっさと片付けますよ!]]

 

って、ぼけーっと凛のベニャッガイとバーザムイエローの殴り合いを見ていた他の連中へと号令を発したわ。

 

うん♪うん♪

 

それでいいのよ♪

 

けどそんな海未の号令に…

 

[[えぇー!たいまん?しょーぶの邪魔するのはなんかダメだよ!男のしょーぶに水をさしちゃダメって穂乃果この前マンガで読んだもん!]]

 

アホは穂乃果(アホ)なこと言って…っと、これじゃ逆ね。

 

ごほん♪

 

それじゃ改めて…穂乃果(アホ)はアホなこと言って反対しやがったのよ。

 

ってか穂乃果の読んだそのマンガって何のマンガよ?

 

男と男のタイマン勝負に水をさすとか、そんなのいつの時代のヤンキーマンガよ?って感じよね。

 

しかも穂乃果のあの言い方じゃ凛が男の子になっちゃうじゃない。

 

にこにー、それはちょっとどうなのよ?って思っちゃうわー。

 

そう思ったのは私だけじゃなくって…

 

[[穂乃果…男の勝負って、凛は歴とした女の子ですよ?確かに髪が短かったり少々暴れん坊な気があったりと、少しボーイッシュな所もありますが、それでも可愛い後輩を男の子扱いしてはいけません!]]

 

[[はひ!凛ちゃんはとってもかわいい女の子です!ちょーっと凶暴なときもありますけど中身はそりゃもー天を突いちゃうドリルも真っ青に超絶かわいいにゃんにゃん女の子なんです!思わず性的にぺろりと…タベチャイタイクライニ…グフフフフフ♪]]

 

海未と花陽も凛を男の子扱いしちゃダメ!って穂乃果をたしなめていたわ。

 

女の子はどんなにアレでも女の子なんだから当たり前よね。

 

まぁ穂乃果(アホ)な穂乃果には悪気はなかったんでしょうから、今回はお説教は無しで、厳重注意処分で済ませてあげるわ。

 

さっすがはにこにーさまぁ♪

 

誰もがうらやむ美貌と仏様クラスの性格の良さに加えて、仏陀もぶっ飛ぶ心の広さよねぇ♪うふ♪

 

全てにおいて大銀河宇宙No.1よぉ♪

 

[[ねぇ?何でもいいから早くヤっちゃわない?こうしてただ話してるのってスッゴく時間のムダよ。]]

 

アホな穂乃果(アホ)のアホな言動を海未と花陽がたしなめていると、今度は毎回毎回アホなやり取りに飽きた真姫が時間のムダよ。ってぼやき始めていたわ。

 

さらに…

 

[[おみゃーら!にゃんでもいいけど手伝うなら手伝う!手伝わないなら手伝わないでにゃっにゃとしてほしーにゃ!この黄色いヤツが思ったよりも固いにゃ!ベニャッガイのにくきゅーパンチがあんまり効かなくてぶっちゃけ困ってるにゃ!手伝うつもりがねぇーにゃらファイナルベニャッガイで1発ドカンといっちまうぜ!だにゃ!!!]]

 

楽しくおしゃべりしている海未たちがうらやましくなったのかしら?

 

凛が手伝わないならファイナルベニャッガイでみんな吹き飛ばすぜー!って騒ぎだしたの。

 

私はまだ凛のベニャッガイの繰り出す自爆技“ファイナルベニャッガイ”が、どの程度の威力を持っているか見たことないんだけど…

 

[[ちょっ!凛?!待って下さい!自棄になって自爆は無しです!!!ほら!おしゃべりはここまでです!行きますよ!みんな!攻撃開始です!!!]]

 

海未がここまで慌てているんだからよっぽどの威力なんでしょうね。

 

もしかしたら私が海未たちが戦っている宙域に戻って来てから、ずっと身を隠してるこのコロニーの残骸の辺りまで効果範囲が…ってことは流石に……ないわよね?

 

あそこからここまで、結構な距離があるわよ?

 

うん。

 

ないわね。

 

あそこからここまで自爆の効果範囲ってことになったら、それってかなりシャレにならない威力だもん。

 

それじゃまるでクソ忌々しい自爆マニアどものアホみたいな威力の自爆とおんなじくらいの威力があるってことだもんね。

 

ないない。

 

絶対にない!……って言い切れないのが微妙に怖いわ。

 

凛のベニャッガイって、そらが手放しでほめるくらいのビルダー技能を持ってる花陽の魔改造品だしね。

 

そらがあんなにほめる高校生ビルダーなんて、私の知ってる限りでは花陽の他にはあのデカ乳タヌキ女の希くらいなもんよ。

 

そんな花陽の魔改造品……うん。

 

やっぱりシャレにならないかもしれないわね。

 

でもまぁ…

 

[[はーい。]]

[[はーひ。]]

[[はぁ…。]]

 

今回は海未たちが戦闘に介入するから自爆はないっぽいわね。

 

こんな感じで微妙にやる気のないお返事をしながら、穂乃果たちは海未の号令に従って凛のベニャッガイと殴り合いを続けているバーザムイエローへと攻撃を開始したわ。

 

海未たち4機による集中砲火を受けて、かわいそうにバーザムイエローの機体はすぐに穴だらけ。

 

もちろんそんな穴だらけになっちゃったら、ダメージの許容量オーバーで撃墜判定♪

 

こうしてカラフルなカラーリングのバーザムで構成されたバーザムレンジャーは、そらと南 ことりを除くチーム“μ's”の前にあえなく全滅しちゃったわ。

 

うん♪うん♪

 

みんながんばったわね♪

 

がんばったえらい子たちには、にこがいーっぱいはなまるにこにーあげちゃうわよ♪

 

[[あいた?!ちょっ!穂乃果先輩?!にゃんか穂乃果先輩のビームだけさっきからびみょーに凛のベニャッガイに当たってるんだけど?!]]

 

[[アレ?そうなの?でも凛ちゃんのベニャッガイなら穂乃果のビームが1発くらい当たっても痛くないもんね!だいじょーぶ!だいじょーぶ!]]

 

[[だいじょ~ぶでもだいじょ~ぶじゃないにゃ!気分的な問題だにゃ!それに当たったのは1発じゃねぇーにゃ!!!]]

 

[[はぁ…なんか相変わらず締まらない終わり方ね。]]

 

[[まぁ穂乃果先輩と凛ちゃんですから。]]

 

[[ですが穂乃果と凛だけならまだ微笑ましいグダグダなので良いではありませんか。ここにもし青空とことりが居れば、R-18方面に暴走を始めてもっと締まらない終わりになりますよ。]]

 

[[あぁ。ことり先輩ならたぶん締まらないだけにガバガバですぅ♪とかですねー。]]

 

[[ナニが締まらないのかあんまり考えたくも無いけど、あのことり先輩なら確実に言いそうよね。]]

 

[[えぇ。言いますね。あのことりなら。]]

 

うん。

 

とりあえず突っ込んどくわよ?

 

アンタたちも十分締まらない終わり方してるってのよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心の中で海未たちに突っ込んだ私は、それから穂乃果と凛のじゃれあいが沈静化するのを見計らって、隠れていたコロニーの残骸からみんなのところへと向かったわ。

 

そしてがんばったごほうびににこにー様自らみんなに労いの言葉をかけてあげることにしたの。

 

ってかコイツら…私が近づいてきてるってのに誰もこっちに気づいてないみたいね。

 

サンダーボルト宙域だとレーダーがほとんど効かないから、常に周辺を有視界で警戒しておかなきゃダメなのに。

 

海未ならそこら辺はしっかりしてそうだったんだけど、何だかんだ言ってもやっぱりまだまだ初心者ちゃんね。

 

海未はこれからも指揮を執ることがあるんだから、周辺警戒を怠ってることについてはあとでしっかりと注意してあげなきゃね。

 

でもその前にまずは…

 

「みんな♪お疲れ様♪よくがんばったわね♪」

 

がんばったえらい子たちをちゃんとほめてあげなきゃ♪

 

[[あっ!にこちゃん先輩!]]

 

電波障害の影響を受けない短距離通信の届く位置まで近づいた私は、さっそくがんばったえらい子たちに労いの言葉をかけてあげたわ。

 

私のその言葉を受けて、真っ先に反応したのは意外にも花陽だったの。

 

てっきり反射神経お化けの穂乃果辺りが真っ先に反応するもんだと思ったんだけどね。

 

もしかして戦闘じゃないと穂乃果の反射神経って発揮されないのかしら?

 

[[にゃにゃ?そー言えばなんか1機足りないって思ってたけど、にこちゃん先輩がいなかったんだ。それで?にこちゃん先輩はどこに行ってたんだにゃ?]]

 

[[にこ先輩はこちらに単機で向かって来ていた敵機を迎撃に行って貰っていたのですよ。]]

 

「そーゆーことよ。こっちは袖付き仕様に改修された黒いサザビーが相手だったわ。」

 

[[サザビー?それってオークション…はサザビーズだったわね。花陽、悪いけどいつもみたいに微妙にわかりづらい説明お願い。]]

 

[[はひ!まるっと万事なんでもかんでもガンダムのことなら歩くガンダムウ○キペディアことこの小泉 花陽にぜーんぶお任せです!!!それじゃさっそく…あのですね!サザビーって言うのは劇場版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャアに登場したシャア・アズナブル専用のモビルスーツです!サイコフレームを搭載した宇宙世紀0093当時の最高性能を誇るモビルスーツで、アクシズ落としの時にアムロのνガンダムと死闘を繰り広げたんですよ!結果はアムロのνガンダムに負けちゃいましたけど、そんなことは関係ありません!サザビー!それはジオン系モビルスーツの究極進化系!イエス!サザビー!えっ?シナンジュですか?あれはほら?連邦系のシナンジュ・スタインがベースじゃないですか?だから花陽的にはジオン系かと言われるとびみょーにノーカウントです!ナイチンゲールとかもありますがぶっちゃけそっちまで説明するとめんどうなんで割愛しちゃいますね!だってナイチンゲールってHGUCではこのお話を書いている2018年9月の段階では発売されてないじゃないですか!REとかクロスシルエットでは発売されましたけどね!知ってますか!クロスシルエットのナイチンゲール!SDガンダムだからって舐めちゃいけません!SDガンダムながらもしっかりとナイチンゲールしてるんですよ!ってかナイチンゲールはクロスシルエットで出したのになんでHi-νは出さないんですか!確かにHi-νはちょっと前に発売されたレジェンド体型のSD版がありますよ!でもやっぱりガンプラファンとしては同じクロスシルエットシリーズでナイチンゲールとHi-νを揃えたいじゃないですか!わかりますか?この花陽の思い!あとクロスフレームに毎回付いてくるジムの頭はジムスキー的にははひ!やりました!ジムの頭ですよ!ジムの!って最初は思いましたけど、頭だけあっても困るんです!ジムの本体は?本体はどこでーすかー?えっ?本体はないの?頭はあるのに本体はないんですか?それともクロスシルエットのファーストガンダムをちょーっと改造してジムにするばいいんですか?できますよ?そりゃ確かにファーストガンダムをちょっと弄ってクロスフレームに付いてくるジムの頭を乗せればジムになりますよ?けどジムは数を揃えなきゃいけないんです!なぜか!それはジムが量産機だからです!ってかいつもいつもなんでジムはハブられるんですか!今までSDガンダムとかBB戦士ではザクは出ても素のジムは無いんですよ!BB戦士のズゴックのおまけ的にちっちゃいジムがあるだけですよ!オリジンでもザクはいっぱい出たのにノーマルのジムはまだ発売してくれないし!知ってますか?ジムってスゴいんですよ!HGUCのジムなんて定価700円で買えるんですよ!Am○zonでなんて497円ですよ!497円!500円以下ですよ!犬コインじゃなくてワンコインですよ!ワンコイン!組み合わせ対象にちょーっと足りないときは迷わずジムをポチッとしちゃうじゃないですか!そしてどんどん増えていくジム!花陽のお部屋にはジムで軍隊を作れるくらいにはジムが積まれてますよ!積みガンプラ?そんなちゃちなもんじゃーありません!積みジムです!積みジム!さぁ!アムロ!今すぐ花陽に積みジムをなんとかするための叡知を授けてみろ!ですよ!って作ればいいだけの話なんですけどねー。ジムって素組なら簡単に作れちゃいますし♪そんなわけでみなさん!お友達のガンプラ初心者さんにガンプラを進めるときはジムがおすすめですよ!以上! サザビーについての解説を終わります♪解説は愛と勇気とお米とジムスキーな小泉 花陽でした♪]]

 

[[うん。ごめん。自分から花陽に説明してって振っといてアレだけど、やっぱりこれっぽっちも花陽の説明ってイミワカンナイ。]]

 

「同感ね。」

 

[[アレ?そうでしたか?]]

 

ったく。

 

あんな説明じゃ真姫がサザビーのこと色々と誤解しちゃうかも知れないじゃないの。

 

花陽はほんとしょうがない子ね。

 

真姫にはあとで逆シャアの円盤を貸してあげなきゃね。

 

「サザビーについてのアレやコレはバトルロイヤルが終わってからよ!各機!機体の損傷と消耗は?ヤバそうな子はいる?」

 

とりあえずサザビーのことはそこら辺に置いといて、合流したばかりの私は念のために各機の損傷状況と消耗具合を確認することにしたわ。

 

見た目ではみんな特に目立った損傷はないみたいだけど、機体内部に何か異常が出てるかもしれないからね。

 

あとは武装の消耗具合もしっかりと確認しておかなきゃ。

 

そんな私の問いかけにみんなの答えはと言うと…。

 

[[私は機体の損傷も消耗も特に問題ありません。]]

 

まず一番最初に返答してしたのは海未だったわ。

 

海未は今回、私と戦ったときと違って、前衛には出なかったから、損傷も消耗も最小限で済んだみたいね。

 

[[はひ!花陽も海未先輩と同じく特に問題ありません!]]

 

お次に返答してきたのは花陽ね。

 

花陽も狙撃しまくっていた海未の護衛のために、前衛から中衛のポジションまで下がった来てからは、基本的にビームマシンガンを使った射撃戦メインで戦っていたみたい。

 

威力は半端ないけど、変わりに弾数の少ないレールカノンは今回の戦闘では温存していたようね。

 

たぶんレールカノンが見当たらないのは、ビームマシンガンに装備を取り替えるときに“武装領域(ウェポンストレージ)”の中に放り込んだんだしょうね。

 

[[私は何発かビームがかすったみたいだけど、機体の稼働には問題ないみたい。もちろんビームライフルとかの消耗も大丈夫よ。]]

 

花陽に続いて報告してくれたのは素組の百式を使っている真姫だったわ。

 

真姫は流れ弾や跳弾が機体をかすめたみたいであちこちにすり傷があるけど、稼働には何の問題もないみたい。

 

ビームライフルの残弾(Eパック方式だから残りエネルギー?)も大丈夫ね。

 

[[ぽち!穂乃果のストライクは?]]

 

<<もんだいなーし。>>

 

真姫の次は穂乃果が、って言うよりも、穂乃果の電子精霊のポチがの報告してくれたわ。

 

もんだいなーし。ってね。

 

まぁアレだけ派手に避けまくってたんだから、ダメージなんてあるわけないわね。

 

[[にゃっはー!もちのろんでベニャッガイは元気全開だにゃ!ファイナルベニャッガイもいつでも逝けるにゃ!1発いっとくかにゃ?]]

 

で、最後に元気いっぱいに答えてくれたのは自爆猫娘の凛。

 

もちろんとにかく固いベニャッガイにダメージなんてあるわけないわね。

 

まぁ凛のベニャッガイについては特に心配はしてなかったけどね。

 

ってか…

 

「アンタが元気なのはわかったから無意味に自爆しないでよね!」

 

[[はーい。だにゃ。]]

 

うーん?なんでこの子はそんなに自爆したがるのかしら?

 

とりあえず凛が新しいガンプラを作ることになったら、絶対に自爆装置は取り付けさせないわよ!

 

「さて。それじゃみんな問題ないみたいだし、次の獲物を探して進軍を再開するわよ!隊列はさっきとおな<高エネルギー反応を感知!マスター!>はぁ?!高エネルギー反応ぉぉぉぉぉぉ?!」

 

<<はなよー、こっちもかんちー。>>

 

[[はひ?]]

 

<<ぽちもかんちー。ほのかー。>>

 

[[ふぇ?]]

 

新しい獲物を求めて、隊列を組み直して先へと進もうとしたそのとき。

 

私の相棒のサポートAIのウズメと、花陽と穂乃果の電子精霊たちがそれぞれ警戒の声をあげたわ。

 

それは高エネルギーが迫ってるって知らせ。

 

ってか高エネルギーってどこからよ!っ!ビームの光!アレね!!!

 

「チッ!コレだからレーダーの効かないバトルフィールドはキライなのよ!みんな!11時方向から砲撃が来るわ!“マフツノヤタカガミ”で吸い取るから私の前に出るんじゃないわよ!!!ウズメ!“マフツノヤタカガミ”起動!」

 

<了解しました。“マフツノヤタカガミ”起動。>

 

んふふ♪

 

わざわざ姿を隠して奇襲してくれたところ悪いんだけど、例えどんなに高エネルギー反応を発していても、その正体がビームなら…

 

「禍にこの餌にしかならないってのよ!!!」

 

楽しい楽しいご飯の時間よ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

バーザムレンジャーとの戦闘は今回で終了となります。
次回は新たな敵機にこちゃんwithほのうみまきりんぱなが挑む予定です。
また、今回のバトルロイヤルは次回のバトルで終了する予定となっております。
次回の次回からはいよいよにこちゃんとことりさんの血で血を洗う仁義なきガンプラバトルが始まる…といいなぁ…と、愚行中でございます。

また、クソ忌ま忌ましい事に色々とございまして、頭に来ましたので、試験的に1話2500文字程度の短編シリーズをガンプライブでも更新中でございます。
こちらは私、Qooオレンジの別作品“ガンダムビルドダイバーZOO ~ぼく、わるいくまさんじゃないよ?~”と同じ様に、短い中でグダグダガバガバマシマシでお送りいたします。
第1回目はにこちゃんを中心とした秋刀魚にまつわる騒動を全2~3話程度で更新予定でございます。
特別編と本編プロローグの間にございますので、よろしければご覧下さいませ。

次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新は金曜日のお昼頃を予定しております。
お時間よろしければご覧下さいませ。

それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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