ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
ラーメンがおいしい季節が到来したQooオレンジでございます。
いや、まぁ夏でも春でも秋でも冬でも関係なくラーメンは食べるのですが…。
今回はにこちゃんsideの20回目となります。
にこちゃんとことりさんとのバトルもついに…。
毎度の事ながらグダグダガバガバではございますが、本日もお付き合いいただければ幸いでございますが。
それでは 第7話A「無冠の女王」そのにじゅう 始まります。
“ピンチはチャンス”
その言葉の通りに南 ことりは絶体絶命のピンチを乗り越えて、私をあと少しで撃墜するところまで追い詰めたわ。
南 ことりの逆襲にあっちゃって、今度は逆に私が絶体絶命の大ピンチ。
そんな絶体絶命の大ピンチな窮地を救ってくれたのは、私の相棒のサポートAI“ウズメ”の独自判断だったわ。
ウズメは緊急事態だと自らで判断し、南 ことりを攻撃するために展開中だった“ヤサカニノマガタマ”を急遽、禍にこの前面へと移動させると防御フィールドを緊急展開し、南 ことりのウイングガンダム・リトルバードが私を切り裂くために振り下ろしたビームサーベルの一撃をギリギリのところで防いでくれたの。
けど緊急展開させた防御フィールドにははっきり言ってそこまでの強度は無かったわ。
南 ことりもそのことを見抜いて、ビームサーベルの出力を限界まで引き上げて、一気に緊急展開された防御フィールドを破ろうとしてきやがったのよ。
目の前で少しずつひび割れていく防御フィールド。
でも私だってただ黙って見ていたわけじゃないわよ?
南 ことりとの激突&その後の大峡谷の岩肌への激突で揺れに揺れてゲ○吐きそうになっていた状態から、気合いと根性で復活してみせたわ!
ちょーっと口の中が酸っぱいような気もしないでもないけど、そんなことは今は無視よ!無視!
私はそんなちょーっと酸っぱい口の中を無視しながら、ビームサーベルの攻撃範囲外へと逃れるために機体を後退させたわ。
南 ことりがバスターライフルを手放した今、 私の禍にこに対して有効打を与えられる武装はビームサーベルのみ。
機体を後退させてビームサーベルの攻撃範囲外へと逃れちゃえば、あとはさっきまでのように遠距離からチクチクと嫌がらせのように削っていけばいいのよ。
これで私の勝利は磐石なモノになった…ハズだったわ。
ところがぎっちょん。
そうは問屋が卸さなかったのよ。
“パン!”
それはそんなどこかで聞いたこのあるような破裂音と共に起こったの。
私が機体を後退させることで目の前から遠ざかっていた南 ことりのウイングガンダム・リトルバードが、一瞬にしてその姿を消しちゃったの。
“パン!”という破裂音と一瞬にして消えた機体。
私はその現象を知っている。
そう。
恐らくは誰よりも。
「っ!まさかアンタ!それって“soar”?!」
破裂音と共に一瞬にして消えた機体。
それはあのバカが…“始まりの精霊使い(オリジンエレメンタラー)”の二つ名を持つ鳴神 青空が得意としている高速空間機動戦術“soar(ソア)”だったのよ。
私はあのバカとのバトルで“soar”を使われていつもいつも散々な目に会ってるのよね…。
こっちが認識できない速度で一気に接近してざっくりとぶった切られる。
絶対に避けられない必勝の攻撃で勝利を確信したら、いきなり“soar”を使って離脱されたり…。
何度も何度も、何度も何度も何度も何度も。
“soar”で…そして連続して“soar”を発動させるあのバカのとっておき“Rrapid acceleration(ラピッド アクセラレーション)”で、私は痛い目に遭ってるのよ。
ってかかなり今さらだけど、大崩落の落石から抜け出したのも、さっきいきなり目の前から消えて激突したのも、どっちも“soar”を使ったのね。
この前のバトルの時点では南 ことりは“soar”なんて使えなかったハズ…。
ってことはたった3日で“soar”を修得したってことか…。
全く…よくたった3日で“soar”なんて非常識なマニューバを使えるようになったモンね。
“soar”を考案したあのバカが側に居たって言っても、あの鳥娘ははてさてどんだけがんばったことやら…。
ふん。
クソ忌々しい鳥娘を誉めてやるのはひっじょーに癪にさわるけど、アンタのその努力…認めてヤろうじゃないの。
けどね…
「“soar”ってわかれば!!!」
やりようはいくらでもあるってのよ!!!!!
私は南 ことりが“soar”を使ったと認識した直後、すぐに機体の左半身の全てのスラスターを噴かしたわ。
とっさのことでほんの少しだけしか移動はできなかったけど、それでも十分!
バカそらみたいに連続して“soar”を発動させて変態機動をする“Rrapid acceleration”でも使えない限り、“soar”は基本的には真っ直ぐにしか進めない!
南 ことりはビームサーベルを小脇に構えて“soar”を発動させて突撃してきているハズだから、少しだけ機体の軸をずらせば…
「っぅぅぅぅ!!!!!!」
[[ちゅぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!]]
一撃でコックピットを貫かれるのだけは避けられる!!!!!
そんな私の思惑通りに、“soar”で突撃してきた南 ことりの一撃は禍にこのコックピットをわずかにそれて、左の脇腹の辺りを抉ったわ。
[[うそ?!外れた?!なんで?!どうして?!]]
「驚いてる暇はないわよ!!!」
必殺の一撃が外れた南 ことりは信じられないといった感じで驚きの声をあげているわ。
私は禍にこの両腕を素早く背中に回し、驚きのあまりスキだらけになっちゃっている南 ことりのウイングガンダム・リトルバードを抱きしめるように拘束して…
「“ヤサカニノマガタマ”!!!来なさい!!!!!」
展開中の“ヤサカニノマガタマ”を全基呼び寄せて、南 ことりのウイングガンダム・リトルバードの背後から照準をつけさせたわ。
<<ロックオンアラート。敵オールレンジ兵装にロックオンされました。>>
[[ふぇ?!あっ!]]
南 ことりは相棒のサポートAIにロックオンされたことを警告されて、ようやく自分が拘束されて“ヤサカニノマガタマ”に狙われているって気付いたみたいね。
それほどさっきの“soar”からの突撃に自信があったのね。
まぁ…確かにさっきの“soar”からの突撃は判断を一瞬でも迷えば、コックピットをぶち抜かれてこっちがヤられていたでしょうからね。
まさに紙一重の勝利ってところかしら?
でもまぁ紙一重の勝利でも勝利は勝利よ。
「私の勝ちね。」
[[………………………………]]
サブコンソールを操作して映像付きの通信を繋いで放った私の勝利を告げる一言に、モニターの向こう側に映る南 ことりはただうなだれていたわ。
よく見ると南 ことりは下唇を噛んで必死に感情を押し殺そうとしているようだったわ。
悔しいんでしょうね。
あと少しで勝てたバトルだったんだもん。
悔しくて悔しくて仕方ないんでしょうね。
「アンタはよく戦ったわ。嫌味でも何でもなく、これは私の素直な感想よ。実際にアンタはあと一息で私を墜とせたんですもの。」
あと一息…どこかのタイミングで何かが変わっていたら、私はさっきの“soar”からの突撃でビームサーベルでコックピットを貫かれて墜とされていわ。
もし私が何度となく繰り返してきたそらとのバトルの中で、単発の“soar”への対処法を学んでいなかったら。
もし私が南 ことりを見下して侮っていたままだったら。
もし…もし…もし…。
そんな“if(もし)”がひとつでもあったのならば。
このバトルでの敗者はきっと私だったわ。
[[でも…そのあと一息が届きませんでした…。]]
「そうね。そのあと一息が今のアンタと私との差。」
“if(もし)”が起こらなかったのは私が積んできた経験のおかげ。
この身を対価にして最強の存在へと挑み続けた私の敗北の経験。
その経験の差が私を紙一重の勝利へと導いてくれた。
[[はい…]]
モニターの向こう側の南 ことりは万全の準備を整えて私に挑んで、それでいてあと一息で負けちゃってかなり凹んでるみたいね。
でも凹んでる暇はないわよ?
もしもアンタが凹んでるままだったら、私はまたアンタにあの言葉を言わなきゃダメになっちゃうわ。
「なら次はそのあと一息が届くように、どうすればいいのか考えなさい。ここで止まるようなら、私はまたアンタにあの言葉を言わなきゃダメになるわよ?」
“南 ことり。アンタはいらない”
って。
南 ことりは私の言葉を聞いて、少しだけ苦笑いをそのかわいらしい顔に浮かべると、不意に何かを思い出したようにポツリと呟いたわ。
その呟いた一言は…
[[止まるんじゃねぇーぞ。ですね。]]
赤き星で虐げられていた仲間達を迷いながらも導き続け、その果てに命を落としたとある漢の最期の言葉だったわ。
「そう。止まるんじゃねぇーぞ、よ。」
南 ことりの呟いた言葉に対して、私はその言葉がネタとして使われまくっていることに少しだけ苦笑いを浮かべながら、同じ言葉を呟いたわ。
確かにネタとして使われまくってはいるけど、この言葉は今の南 ことりにはぴったりだったから。
そう…ようやく前へと進みだした…羽ばたき始めた南 ことりには、彼の言葉はぴったり。
アンタは止まっちゃダメなのよ。
[[うん…大丈夫…。私は…ことりは止まりません…。まだまだ止まりません。まだまだ羽ばたき続けます。]]
「えぇ。羽ばたき続けなさい。いつかあのバカの隣に届くように。何処までも、何時までも。アンタはもう“トベナイコトリ”じゃないんだから。」
「はい!」
ふぅ…。
色々とあったけど、これにて一件落着…
[[うふふふふふ♪あはははははははは♪♪♪]]
そう思ったその時。
「っ?!」
[[ちゅん?!]]
“ヤツ”は現れたわ。
災厄を撒き散らすモノ。
誰よりもシアワセを願うモノ。
誰よりもシアワセを否定するモノ。
この世の全てを怨み、この世の全ての不幸を願うモノ。
“災厄の魔女”
そう。
この日。
この時。
私と南 ことりはあのクソ忌々しいキ○ガイ魔女と出逢ったの…。
[[ヤザワニコさぁんとぉミナミコトリさぁんにわぁお初にお目にかかりぃまぁすぅ♪ワタクシ♪“魔女”と申しますぅ♪ステキなお名前でしょぉ♪ワタクシのためぇにぃ、ワタクシのオトモダチがぁ考えてぇくださいましたのぉ♪ねぇ?ねぇ?とぉぉぉぉぉぉってもぉ♪ステキなお名前でしょぉ♪もぉワタクシ♪すっかりぃ気に入っちゃってまぁすのぉ♪うふふ♪あぁ♪そぉそぉ♪唐突ですがぁワタクシ♪大変、そう♪たぃへぇぇぇん♪おもしろぉおかしぃくぅ、お二人のぉ茶番劇を拝見させてぇいただきましたわぁ♪もぉお腹がよじれてぇネジ切れてぇ、臓物がはみ出してぇしまいそぉうにぃなるぅくらぃにぃ、愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ愉快でぇ!!!笑い死んでぇしまいそぉになるくらぃにぃおもしろぉおかしぃ茶番劇でしたわぁ♪うふふふふふ♪あはははははははは♪♪♪♪]]
私と南 ことりとの勝負に決着が着き、全てが丸く収まろうとしたその瞬間。
吐き気を催すくらいに甘ったるい話し方をした変なヤツが通信に割り込んで来たの。
ソイツは私と南 ことりとの勝負を“茶番劇”って言いやがったわ。
ってかコイツ…なんかあきらかにヤバいヤツよね?
頭がイッてんじゃないの?
[[なんですか?!この人?!]]
「さぁ?私に聞かれても困るっての!こんなあきらかにキ○ガイなヤツなんて知らないわよ!」
[[あらぁあらぁ♪まぁまぁ♪キ○ガイだなぁんてぇひどいですわぁ♪ワタクシ♪ぜぇんぜぇんキ○ガイなんかでわぁありませんわぁよぉ?]]
「ウソね!絶対にキ○ガイだわ!」
[[ウソですぅ!絶対にキ○ガイですぅ!]]
[[あらぁ…ワタクシ的にぃわぁ実に理性的にぃ行動しておりまぁすぅのでぇ、キ○ガイでわぁないとぉおもうのぉでぇすぅがぁ…ワタクシ、キ○ガイなのぉでしょぉかぁ?]]
ほんと、なんなのよ?!コイツ?!
話してるとイライラしてくる!
一見、丁寧に話してるように聞こえるけど、あきらかにこっちをバカにしてるのが丸わかりなのよ!
「知るか!ボケ!!!ってかイライラするからしゃべるな!!!キ○ガイ女!!!」
[[いやぁん♪そんなにぃ怒らぁないでぇくださぁいませぇ♪]]
チッ!
ほんとイライラする!
せっかくいい感じで南 ことりとの1対1の勝負が終わったのに!
タイマン勝負の最後の最後でこんなキ○ガイ女に邪魔さ…れ……ちょっと待って…今回のバトル形式はバトルロイヤルじゃないのよ?
1対1のシングルバトル形式よ?
このバトルフィールドには私と南 ことりしか居ないハズよ?
それなのに、なんでこのキ○ガイは私たちの通信に割り込んでこれたの?
おかしわよね?
絶対に。
私がそう思った瞬間。
<アラート!高エネルギー反応を感知!マスター!>
<<アラート。高エネルギー反応。>>
私の相棒のウズメと、南 ことりの相棒のサポートAIがほぼ同時に高エネルギー反応を感知したわ。
私はその声にすぐに反応して周囲をぐるっと見回すと、 私たちの真上から黄色いの大出力ビームが迫ってきているのが見えたの!
「南 ことり!退きなさい!!!!!」
[[ふぇ?きゃっ?!]]
私はとっさに南 ことりのウイングガンダム・リトルバードをおもいっきり突き飛ばして高出力ビームの範囲外へと押し出すと、左腕に取り付けてあるシールド“マフツノヤタカガミ”を真上から迫り来る大出力ビームへと掲げたわ!
「ウズメ!!!」
そしてウズメの名を叫ぶと…
<了解しました!“マフツノヤタカガミ”起動!>
頼れる相棒はすぐにビームを吸収するアブソーブシステムを搭載した“マフツノヤタカガミ”を起動させてくれたわ。
「災い転じて我が糧となれ!!!“マフツノヤタカガミ”!!!!!」
高出力ビームはそのまま私へと降り注いできて、“マフツノヤタカガミ”へと着弾。
“マフツノヤタカガミ”は着弾した高出力ビームをごくごくと吸収し始めたの。
[[矢澤先輩!]]
私に突き飛ばされた南 ことりは、スラスターを何度か細かく噴かして体勢を調えると、高出力ビームが直撃(吸収中♪)している私を心配して私の名前を叫んできたわ。
「大丈夫!この程度のビームなら問題なく残らず平らげれるわ!だからアンタはそのまま下がってなさい!」
私は南 ことりが私を心配してくれていることを少しだけ嬉しく思いながらも、近寄られると危ないから下がってなさいって返事してあげたの。
そんなことをやっていると…
[[“アブソーブシステム”…うふふ♪ヤザワニコさぁんわぁずいぶんとぉめずらしぃモノをお持ちですわぁ♪ワタクシ、感動しちゃいます♪ぱちばち♪ですわぁ♪]]
たぶんこの高出力ビームをぶっぱなしてやがる張本人が、相変わらず聞いてるとイラついてくる話し方でぱちばち♪とか言ってきやがったわ。
ぬわぁぁぁぁにがぁ!ぱちばち♪よ!!!
あー!もう!ほんとぉぉぉぉに!イライラする!!!
そもそもコイツはなんなのよ?!
なんで1対1のバトルに乱入してきてんのよ!
1対1のバトルに乱入だなんて、そんなこと聞いたことないしあり得ないってのよ!
「うっさい!!!ってかマジでアンタはなんなのよ!!!」
私はあり得ない事態&イラつく話し方でいい加減に頭に来ちゃって、思わず大声で正体不明のキ○ガイ女にまるでガンダムSEED DESTINYでシンがキラに言い放ったように、“アンタはなんなのよ!”って言っちゃったわ。
キ○ガイ女は私のその言葉に対して…
[[自己紹介わぁいたしましたわぁよぉ?ワタクシ、“魔女”と申しますぅ。ってぇ?ほんの数十秒前のぉこともぉお忘れになってぇしまうだなぁんてぇ、ヤザワニコさぁんわぁ痴ほう症ですかぁ?]]
って言いやがったのよ!!!
痴ほう症?!
えっ?痴ほう症ってにこにー様のことかな?
あっははー。
おもしろいこと言うわねー。なんて言うか!!!
「う"ぉい!ゴルゥラァァァァ!!!待てや!ボケ!!!誰が痴ほう症じゃ!だれが!!!」
[[矢澤先輩…ことりのことを庇ってごんぶとビームが現在進行形で直撃しちゃってるからちょ~っと心配しちゃったけど、なんかほんとにぜんぜだいじょ~ぶそうですぅ。流石はむにゅ~のじょ~お~ですぅ。]]
謎の乱入キ○ガイ女の一言で思わずぶちギレちゃったら、今度はさっきまで心配そうにこっちを見ていた南 ことりがケンカを売ってきやがったわ!
信じられる?あのクソ鳥女は私のこと無乳って言いやがったのよ!無乳って!!!
「無乳じゃねぇーよ!ちゃんと乳ぐらいあるってのよ!あと無冠よ!無冠!!!無冠の女王!!!」
またまた思わず大声で言い返しちゃったじゃない!
[[無乳もぉ無冠もぉ、あんまりぃかわりぃありませぇんわぁ♪]]
そうした今度は謎の乱入キ○ガイ女まで無乳って言いやがったわ!!!
無乳と無冠ってぜんぜん違うでしょーが!
おまけに…
[[ですぅ。]]
南 ことりが乱入キ○ガイ女のコメントにに同意しやがるし!!!
[[ミナミコトリさぁんもぉそぉやっぱり思いまぁすわぁよぉねぇ?うふふ♪]]
「ぐぬぬぬ!!!アンタら!!!それ以上ヒトの身体的特徴をネタにして弄るんならまとめて首の骨へし折るわよ!!!!!」
[[や~ん♪矢澤先輩ったらこわ~い♪]]
[[ほんとぉ、怖いですわぁ♪]]
あのね?にこにー様ね?無乳だ無乳だって言いやがるクソ鳥娘に乱入キ○ガイ女を大人の女の余裕で華麗にスルーしてやろうって思ってたけど…
「かっちーん♪うん。マジでブッコロス!」
やっぱ止めた!
南 ことりも謎の乱入キ○ガイ女もみんなまとめてブッコロス。
私が決意も新たにそう宣言すると…
<マスター、余り簡単に挑発に乗らない方が良いかと思いますが?それはともかく、高出力ビームが間もなく終息します。>
相棒のサポートAI“ウズメ”がどこか呆れたような感じで絶賛吸収中の高出力ビームがもうすぐ終息するって報告してくれたわ。
「うぐ…(電子精霊ならともかく、サポートAIに突っ込まれたし!)…ふん!まぁいいわ!大人の女の余裕で今回は見逃してヤるわ!」
[[見た目完全にロリっ子なのに大人の女とかちゃんちゃらおかしいですぅ。]]
「うぉい!クソ鳥娘!!!じょーとだ!表出ろやぁ!!!」
[[こっちこそじょ~とですぅ♪表に出ろ!ですぅ!って言い返したいとこですが、どうやらことりたちは外に出たくても出れないみたいですよ?]]
「は?ナニ言ってんのよ?筐体の開閉ボタンを押せば…アレ?」
南 ことりがなんか出たくても出れないとか、わけのわからないことを言うから、私は外に出るために筐体のドアの開閉ボタンを押してみたんだけど……筐体のドアはもうんともすんとも言わなかったわ。
バトル中でもトイレや急用ができた場合のために、筐体のドアの開閉ボタンを押せばバトルをリタイアしたことになって外に出れるハズなのに…。
ガンプラバトルシミュレーターの筐体は毎日ちゃんと整備させれていて故障なんて今まで1度も聞いたことないわよ?
仮に故障だとしても、私の使っている筐体と南 ことりの使っている筐体が同時に故障するなんて、そんな偶然はあり得ないわ。
[[あぁ♪そぉそぉ♪言い忘れてぇおりましたがぁ、残念ながぁらぁお二方のぉ筐体の開閉ボタンわぁ、ワタクシがロックさせてぇもらいましたわぁ。]]
私が諦めきれずに何度も筐体のドアの開閉ボタンを押していると、例の謎の乱入キ○ガイ女が開閉ボタンはロックしたとか言ってきやがったわ。
開閉ボタンをロック?
何のために?
ってかできんの?そんなこと?
[[お二方にわぁすこぉーしぃ、ワタクシの“実験”にぃお付き合いしてぇいただきぃますぅわぁ♪]]
開閉ボタンをロックしたとか、にわかには信じられないことを言いやがった乱入キ○ガイ女は、今度は私たちに“実験”に付き合ってもらうとか、またワケのわからないことを言い始めたの。
「は?実験?」
[[そう♪“実験”、ですわぁ♪それでぇわぁワタクシ、少しばかり“実験”のぉ準備をいたしぃますぅのぉでぇ、その間お二方にわぁ…イリスちゃん♪]]
<<はい、マスター。エネミープログラム起動。ハイ・モック、召喚します。>>
[[この子たちぃとぉ遊んでいただきますぅわぁ♪♪♪]]
そして、乱入キ○ガイ女からの通信に聞いたことのない女の声…たぶん電子精霊の声が新しく聞こえてきたと思ったら、私と南 ことりを取り囲むように、大量のハイ・モックがポップしてきたのよ。
謎の乱入キ○ガイ女に開閉ボタンのロックに大量のハイ・モックのポップにと、立て続けに起こる不可思議な現象に私はもうナニがなんだかさっぱり!
でも…
「ナニがなんだかワケわかんないけど!ヤろうってんなら相手になってやるわ!!!!!」
誰が相手だろーと、ナニが相手だろーと、大銀河宇宙No.1超絶美少女スクールファイターの矢澤 にこにー様は売られたケンカは言い値で買い取ってやるってのよ!
[[にこっぱち先輩にど~かんですぅ♪み~んなまとめて、ことりのおやつにしてやりますぅ!]]
ふん!
どうやらクソ鳥娘もヤる気マンマンみたいね!
ちょっとにこっぱち先輩ってとこに突っ込み入れたいけど、とりあえずは…
「行くわよ!クソ鳥娘!!!」
謎の乱入キ○ガイ女にお仕置きしてからよ!!!!!
自称“魔女”とか名乗る痛すぎる謎の乱入キ○ガイ女が呼び出したハイ・モックの集団を相手に、そんなこんなで始まった私と南 ことりとの共同戦線。
あの自称“魔女”を名乗るキ○ガイ女はハイ・モックを呼び出すとか真姫的に言えばイミワカンナイ!ことをしやがったから、他にもナニかイミワカンナイ!ことをしやがるかとちょっと警戒していたんだけど…
<6時方向より新規敵性体接近。>
「りょーかい!うりゃ!!!」
ふたを開けてみたらぶっちゃけザコいハイ・モックが群がってくるだけで楽勝だったわ♪
それはこのイミワカンナイ!事態に巻き込まれて私と一緒に戦っている南 ことりもおんなじみたいで…
<<8時方向に新規敵性体が発生しました。数は6。>>
[[や~ん♪ザコいハイ・モックさんばっかり大量に沸いてきてGP(おこづかい)いっぱい稼げちゃいますぅ♪]]
やっぱり大量に群がって来ているハイ・モックを相手に、ビームサーベルとシールドに内蔵してあるビームキャノンを使って無双していたわ。
ちなみにガンプライブの世界線の南 ことりの代名詞と言えるバスターライフルなんだけど、さっき“soar”で私に突撃して来たときに放り投げて持ってないのよね。
南 ことりがバスターライフルを持っていれば、もっと楽にハイ・モックの掃除ができたのに残念だわ。
まぁ別にバスターライフルが無くてもこの程度のザコいハイ・モックの集団くらいなら簡単に片付けられるけどね。
それにいざとなったら、さっき“マフツノヤタカガミ”で吸収したエネルギーで“クサナギノツルギ”を使って、辺り一面のハイ・モックを凪ぎ払ったったていいんだしね♪
ほんと、なんかよくわかんない事態なんだけどにこにー様ったら相変わらず無敵過ぎて楽勝よ♪楽勝♪
楽勝過ぎて思わず南 ことりにちょっかいかけちゃいたくなっちゃうわ♪
ってなワケでちょーっと南 ことりにケンカでも売り付けてヤろうかしら?
「南 ことり!アンタそんな余裕ぶっこいて油断してヤられんじゃないわよ!」
[[そのセリフ♪そっくりそのままにこっぱち先輩にお返しします♪]]
「はん!ナマイキ言ってくれんじゃない!このにこにー様が余裕ぶっこいて油断してヤられるとでもおもってんの?ないわー。激しくないわー。」
[[うわ。なんかその返し方スッゴくムカつきますぅ。流石は無乳の女王様ですぅ♪]]
「むにゅ?!ちょっとアンタ!また無乳って言いやがったわね!!!」
[[無乳に無乳って言ってナニがダメなんですか?ねー♪すずめちゃん♪]]
<<申し訳ございません、ことり様。コメントは差し控えさせていただきます。それと3時方向より盾持ちが2機、通常装備が3機、新たに接近中です。>>
[[あれ?]]
「ぷっぷっぷっー♪てめぇのサポートAIにコメントは差し控えさせていただきますとか言われてやんの♪クソ鳥娘ったらとーってもみっじめー♪もうびっくりするくらい途方もなくみっじめー♪ねー?ウズメ?アンタもそう思うでしょ?」
<申し訳ございませんがコメントは差し控えさせていただきます。あと11時方向より重装型5機接近中です。>
「へ?」
[[ぷっぷっぷっー♪流石は無乳の平民さんですぅ♪ことりにてめぇのサポートAIさんにコメントは差し控えさせていただきます♪とか言われてやんの♪とか言っておきながら、まったくおんなじこと自分のサポートAIさんに言われてますぅ♪と~ってもこっけ~ですぅ♪もうびっくりするくらい途方もなくこっけーですぅ♪こっけ~過ぎてこけっこっこ~って鳴きたくなるくらいにこっけ~ですぅ♪]]
「ぐぬ?!うっ!うっさい!!!ってか無乳の平民ってなによ!何回も言うけど私の二つ名は無乳じゃなくて無冠!あと平民じゃなくて女王!無冠の女王よ!!!」
[[んなことど~でもいいですぅ♪]]
「どーでもよくない!!!あったまキた!アンタ!表に出なさい!!!そのトサカ引っこ抜いてヤる!!!」
[[じょ~と~ですぅ。そっちこそそのツインテ引っこ抜いてヤりますぅ!!!]]
ぐぬぬ!
かるーくケンカ売ってやろうとか思ったけど止めた!
こうなりゃクソ鳥娘のヤツをガチでノシてやるわ!!!
とりあえず開閉ボタン押して筐体の外に……出れないの忘れたし。
[[うふふ♪戦闘中にぃたのしぃくぅおしゃべりぃだなぁんてぇ、ほぉんとぉにぃお二方わぁ仲がよろしくてぇうらやましぃですわぁ♪]]
私と南 ことりが楽しくおしゃべりと言う名の罵り合いをしながら、大量に群がって来やがるハイ・モックを片っ端から片付けていると、例の聞いているとイライラしてくる話し方で自称“魔女”とか名乗る痛すぎる乱入キ○ガイ女が話しかけて来やがったわ。
[[でもぉおしゃべりぃわぁおしまいですぅわぁ♪“実験”のぉ準備がととのぉいましたぁのでぇ、お二方にわぁ“恐怖”の底にぃ沈んでぇいただきぃますぅ♪]]
恐怖の底?
このキ○ガイはナニ言ってんのよ?
相変わらずワケのわからないことを言いやがるキ○ガイ女にどんどんとイライラが募っていく私だったんだけど…
[[イリスちゃん♪]]
イライラは唐突に終わりを迎えたわ。
<<MHプログラム起動します。>>
キ○ガイ女の電子精霊がナニかを言った瞬間…
[[さぁ♪決して抗えぬ恐怖の黒に染まりなさぁいなぁ♪]]
私のココロは…
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
無事に決着したにこちゃんとことりさんのバトルでしたが、丸く収まった所でやっぱり出てきた魔女さん。
次回はことりさんが悪夢にさ迷い…。
次回本編更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新は金曜日のお昼頃を予定しております。
お時間よろしければご覧下さいませ。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい