ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
食べ放題のソフトクリームはどんぶり最低3回は食べるQooオレンジでございます。
今回はにこちゃんsideの19回目となります。
ようやく始まったにこちゃんとことりさんのバトル。
にこちゃん優位かと思いきや…?
毎度の事ながらグダグダガバガバではございますが、本日もお付き合いいただければ幸いでございますが。
それでは 第7話A「無冠の女王」そのじゅうきゅう 始まります。
“トリケロス改Ⅱ”から放たれた“御雷槌(みかづち)”を軽やなマニューバーで回避してみせた南 ことりのウイングガンダム・リトルバード。
回避しただけなら別にいいんだけど、あの女が回避してみせたついでに言い放った余計な一言で、にこにー様♪ちょーっとかっちーん♪ってきちゃったのよね。
ぬわぁぁぁぁにが“へっぽこ”よ!!!
ってかなんであの鳥娘は今回は超高速で飛んでくる“御雷槌”の鉄杭をあんな簡単に避けられたのよ!
この前のバトルで“御雷槌”が直撃した時は知覚外からの奇襲だったけど、そこを差し引いてもあんなに簡単には避けられな…ん?
あれ?
南 ことりのウイングガンダム・リトルバード…背中のウイングスラスターがウイングゼロ(TV版)から普通のウイングガンダムのウイングスラスターに戻ってる?
ああ。
そーゆーこと。
加速性能に優れているけど大型でとっさの小回りの効きにくいっぽいウイングゼロ(TV版)のスラスターじゃなく、一回り小型で小回りも効く&使い慣れた普通のウイングガンダムのスラスターに戻して回避性能を上げた…ってとこね。
たぶんこっちのオールレンジ攻撃…“ヤサカニノマガタマ”対策なんでしょうね。
んふふ♪
なら“ヤサカニノマガタマ”を使ってアンタの思惑通りにいくか…試してやろーじゃないの!!!
「“ヤサカニノマガタマ”!!!全基射出!!!!!」
<了解しました。“ヤサカニノマガタマ”全基射出します。>
「オフェンシブシフト!!!あのクソ生意気な鳥娘を撃ち抜きなさい!!!!!」
ウズメに命じて、禍にこの背中のトリニティストライカーに搭載されている多目的オールレンジ兵装“ヤサカニノマガタマ”を全基射出させた私は、間髪いれずに攻撃モードのオフェンシブシフトに移行させて機体の前面へ展開させたわ。
合計6つの球状ビット“ヤサカニノマガタマ”は、滑るように空中を移動して目標である南 ことりのウイングガンダム・リトルバードへと向かって行って…
「ヤれ。」
<攻撃開始。>
私の合図を皮切りに無数のビームを発射したの。
撃ち出された無数のビームたちは南 ことりのウイングガンダム・リトルバードへと殺到して行ったんだけど…
<<弾道予測、演算開始……演算完了。メインモニターに弾道予測データを表示します。>>
[[さんきゅ~です!すずめちゃん!え~い♪ちゅん!ちゅん!ちゅ~ん!!!]]
背中のウイングスラスターを羽ばたかせて迫り来るビームをことごとく避けやがったのよ!
しかも今なんか南 ことりの他に女の子の声が聞こえたし!
タイマン勝負で別の子の声とかこれってもしかして…電子精霊?!
「んな?!また避けた?!ってか今の声ってまさか電子精霊?!」
私は“ヤサカニノマガタマ”から放たれたビームが全弾回避された&電子精霊(?)の声に驚いて、思わず通信が繋がりっぱなしなのも忘れて大きな声を出しちゃったのよ。
その声を聞きとめた南 ことりは…
[[ぶっぶ~♪ざんねん♪むねん♪大ハスレですぅ♪ことりのすずめちゃんは電子精霊さんじゃありません♪矢澤先輩の使っているサポートAIシステムさんとおんなじ疑似人格を搭載した第三世代のサポートAIシステムさんですぅ!]]
律儀に電子精霊ではないって説明してくれたわ。
はぁ?!
疑似人格搭載の第三世代サポートAIシステムぅぅぅ?!
それってソラとニルス・ニールセンが共同で研究を進めてるって言ってたアレのよね?!
なんで南 ことりがそんなもん持ってんのよ!
まさかあのバカ!
南 ことりに試作段階のサポートAIシステムを渡したの?!
ってか私のウズメもその疑似人格を搭載した第三世代サポートAIシステムだったの?!
そんなことこれっぽっちも聞いてないし!
私が説明されたのは感情を学んでいずれは電子精霊に進化できるってことだけよ!!!
大体ね!疑似人格ってナニよ!
第三世代ってナニよ!
ほんと!イミワカンナイ!!!
「疑似人格でも第三世代でもウズメはウズメ!どーでもいいわ!!!ウズメ!攻撃を続けなさい!」
ワケのわからない展開に…オイ!ソコ!!アホだからワケがわからないんだろー(笑)草はえるぅ~。とか言うんじゃねぇーぞ!ゴルゥラァァァ!!!
普段なら私だってちゃんと理解しようとがんばるわよ!
でもね!今は戦闘中なの!
余計なことは考えたくないの!
あーゆーおっけー?
はい!
この話はとりあえず終わり!
で、どこまで行ったかしら…あぁ。
ワケのわからない展開に…までね。
それじゃ改めて…ごほん。
ワケのわからない展開に一瞬混乱しちゃったけど、ウズメはウズメ。
私の大切な相棒には変わりないわ!
私は余計なあれやこれやの雑念を振り払って、ウズメに“ヤサカニノマガタマ”で攻撃を続けなさい!って命じるわ。
<了解しました。>
ウズメは短く返事をすると、すぐにまた“ヤサカニノマガタマ”を南 ことりのウイングガンダム・リトルバードへ向けて移動させ始めたの。
でもね…
「たかが一回くらい“ヤサカニノマガタマ”の総射を避けた程度で調子に乗るんじゃないわよ!!!」
今回は“ヤサカニノマガタマ”単独の攻撃じゃないわよ♪
そう!
“ヤサカニノマガタマ”は本来、禍にこ本体と連携して攻撃するモンなのよ!!!
今度は“ヤサカニノマガタマ”の牽制射撃で動きを誘導して、トリケロス改Ⅱのビームライフルで胴体のど真ん中をぶち抜いてやるわ!!!
「鳥娘!!!覚悟しなさい!!!」
私は再び“ヤサカニノマガタマ”をに攻撃を命じようとしたんだけど…
[[いーやーでーすぅー!あと黙って攻撃されっぱなしなワケありません!いきますよ!すずめちゃん!反撃開始ですぅ!!!]]
それよりも先に南 ことりがこちらへ攻撃をしかけてきちゃったの。
<<バスターライフル、ショートチャージ。>>
こちらに向けたバスターライフルの銃口。
そこには一撃でもまともに喰らえば簡単に消し飛んじゃう危険な光…じゃなく、前回のバトルの時よりはるかに弱々しい光が灯っていたわ。
南 ことりのサポートAIがショートチャージとか言っていたけど…?
あの鳥娘…一体ナニを…?!
[[低出力で♪ぶっぱ~♪ぶっぱ~♪ですぅ♪♪♪]]
私の困惑を他所に反撃を開始した南 ことり。
それは毎度お馴染みのバスターライフルによる砲撃だったわ。
でも、いつもなら何もかも消し飛ばすハズのバスターライフルのアホみたいな威力は、何故かかなり抑えられていたのよ。
全力全開のバスターライフルの一撃ならビームを吸収しちゃう“マフツノヤタカガミ”でおいしくいただきます♪なんだけど、たった今、私の禍にこに向けて放たれたビームは吸収したとしてもなんか微妙過ぎるわ。
それでいて直撃したら禍にこの装甲だと致命傷になっちゃう威力だし…。
当たったら痛いし吸収しても微妙ってなんていやらしい絶妙な威力でぶっぱなしてくれやがったのよ!!!
「チッ!面倒だけど避けるしかないってことね!!!」
選択は回避の一択!
まぁ“ヤサカニノマガタマ”を機体周辺まで戻して、ディフェンシブシフトで防御フィールドを展開させて防いでもいいんだけどね。
それよりも単発の砲撃程度なら避けた方が早いし確実なのよ。
そんなわけで私は禍にこのスラスターを操作してこちらへと迫り来る微妙な威力の砲撃を余裕で回避してやったわ♪
さっすがにこにー様♪
回避行動も天才的なセンスよね♪
って思った矢先…
[[あは♪やっぱりこの威力のバスターライフルは吸収じゃなく避けやがりましたね!なら!すずめちゃん!]]
<<マシンキャノン、セット。>>
[[避けた先にマシンキャノンの雨あられですぅ!!!]]
こちらの回避先へとマシンキャノンの弾丸が降り注いできたわ!
「あー!もう!回避先に攻撃なんてセオリー通りだけとヤられるとクソ面倒だってのよ!」
セオリー通りの攻撃ってヤられるとクソ面倒で頭にくるのよ!
腹立たしいけど回避直後に回避先に攻撃ってのはアホみたいに有効なのよね…。
私もよくやるし。
実際、さっきも“ヤサカニノマガタマ”の攻撃を避けさせることで追い込んで、そうやって逃げ道を少しずつなくしていって、最後に本命の攻撃でとどめ!って思ってたしね。
あ。
そう言えば“ヤサカニノマガタマ”を回収するの忘れてた…。
まぁ半自律兵器だから内蔵エネルギーが切れそうになったら勝手に戻ってくるでしょうけどね。
今はとりあえずこのウザいマシンキャノンの弾丸の雨あられを回避しちゃわないと!
[[めんど~ならヤられちゃってください♪]]
「はん!面倒だからって簡単にヤられるワケないでしょ!!!ってかその程度の攻撃に当たってたまるか!!!」
私は生意気なことを言いやがる南 ことりをあしらいながら、スラスターを細かく操作して降り注いでくる大量のマシンキャノンの弾丸をひらりひらりと避けまくるわ。
念のため右腕に取り付けてある“トリケロス改Ⅱ”のシールド部分をコックピットの前面に構えながら、マシンキャノンの弾丸を抜けきって、今度こそ反撃!と思ってたんだけど…
[[は~い♪それじゃおまけにもひとつバスターライフルのぶっぱ~♪をど~ぞ♪ですぅ♪]]
それは南 ことりも予想していたみたいで、また回避直後にバスターライフルをぶっぱなして来やがったわ。
しかもさっきと同じ微妙な威力のヤツ。
ただ回避しただけじゃ、またさっきみたいに回避先に嫌がらせのようにマシンキャノンをぶっぱなされるわよね…。
さて。
どーしよっか?
禍にこの武装が集中しているトリケロス改Ⅱって結構大きいから、微妙に取り回しづらいのよね。
回避しながらでも使えないことはないけど、ムリをして余計なスキを出したくはないわ。
それにビームライフルでの単純な攻撃じゃ簡単に避けられちゃうだろーしね。
単純な攻撃じゃ簡単に避けられちゃう…か。
んふふ♪
なら単純な攻撃じゃなかったらいいのよ♪
そうと決まれば…
「まずは微妙だけど物騒な砲撃を避けて!」
[[は~い♪わざわざ回避ごくろ~さまですぅ♪避けた先にまたまたマシンキャノンの弾丸をた~っぷりど~ぞ♪ですぅ♪]]
ふん!
やっぱりこっちの回避先にマシンキャノンをぶっぱなすつもりね!
けどそんなことは予測済みよ!!!
狙いはバスターライフルの微妙な威力の砲撃が終わって、マシンキャノンをこっちにむかってぶっぱなしてくるまでのほんの少しのタイムラグ!
そのほんの少しのタイムラグに…
「そうそうヤられてばっかりだと思うなってってんのよ!!!この鳥娘!!!」
ビームライフルをぶっぱなして…
[[ちゅん?(あれ?攻撃してきましたよ?ソラ君の話だと、矢澤先輩は回避に専念しているときは反撃はしてこないって予想だったけど…)…でもそんな見え見えのビームライフルの攻撃なんて今のリトルバードなら簡単に避けれちゃいますぅ♪ばっびゅ~ん♪ですぅ♪]]
南 ことりにビームを“避けさせる”こと!!!
そんでもって避けられたビームで大峡谷の岩肌をぶっ壊す!!!
「ぬわぁぁぁぁぁにがぁぁぁぁ!ばっびゅ~ん♪よ!!!ってかアンタ!よそ見してていいの?ほら♪ほら♪上をご覧くださぁーい♪大峡谷フィールドでの急な落石には十分にご注意くださぁーい♪」
バスターライフルとマシンキャノンの連携射撃のほんのわずかなタイムラグ。
そのタイムラグを狙って南 ことりのウイングガンダム・リトルバードへと放った一条のビームは、私の思惑通りにひらり♪と南 ことりに簡単に避けれちゃったわ。
でも私の狙いは南 ことりのウイングガンダム・リトルバードに攻撃を直撃させることじゃなく、こっちの攻撃を避けさせることだったの。
本命は南 ことりの後ろの岩肌をぶっ壊すこと。
岩肌をぶっ壊せば当然崩落して落石が起こるわよね?
その落石に巻き込んで、小うるさく飛び回る南 ことりのウイングガンダム・リトルバードを圧殺してやる!って作戦よん♪
<<警告。後方にて落石が発生。回避を推奨します。>>
[[落石?!なんで急に落石が…っ!まさかさっき避けたビームの狙いって!!!]]
「は~い♪だ♪い♪せ♪か♪い♪んっふふ♪正解した南 ことりにはにこにー様からはなまるにこにーあげちゃうわよん♪」
[[そんなもんいるか!ボケ!ですぅ!!!]]
「ムダ話しててもいいの?ほ~ら♪早く避けなきゃ崩落に巻き込まれてゲームオーバーよ♪あっはははははは♪ざ♪ま♪あ♪」
[[ぐぬぬぬぬ!!!まだです!まだこんなところでヤれてたまるかですぅ!!!]]
んっふふ♪ねぇ?どうよ♪天才策士矢澤のにこにー様の冴え渡るこの作戦は♪
もう天才的な作戦で天才的過ぎて天才的過ぎるわよね?
思わず二回も天才的なとか言っちゃうくらい天才的よね♪
っと。
そんなこと言ってる場合じゃないみたいね。
ウズメが崩落の規模を計算してサブモニターに表示してくれた落石の範囲に何気に私の禍にこが入っているみたいね。
まぁたぶんこの辺りならそこまて大きな落石は来ないと思うけど、念のために下がった方がいいかもしれないわ。
自分の策に巻き込まれて自滅とか目も当てられないからね。
さぁーて。
南 ことりは無事に崩落から逃れられるかしらね?
ま。
多少小回りが効くようになった程度じゃ無理でしょうけどね♪
じゃあね♪
南 ことり♪
アンタ、案外がんばったわ。
今度はアンタも合格よん♪
[[すずめちゃん!!!セットアップ!!!!!]]
<<Are you ready?>>
[[逝くですぅ!!!]]
南 ことりのウイングガンダム・リトルバードを盛大に巻き込んだ大崩落。
ちょっと予想よりも規模がデカくなりすぎて私も下がらなきゃダメになっちゃったのはちょーっと誤算だったけど、まぁ概ねうまくいったから大成功でいいわよね?
私は落石の影響で舞い上がった粉塵を眺めながら、そんなことを考えていたわ。
予想外と言えば落石の影響で舞い上がったこの粉塵も予想外よね。
まったく前が見えないもの。
でもまぁ前が見えなくても、敵機は…南 ことりは落石に巻き込まれて押し潰されちゃってるハズだから、何の問題もないんだけどね。
だって例え視界ゼロでも、南 ことりはもう圧死しちゃってるんだから、攻撃される心配はこれっぽっちもないんだもん♪
いやぁ~♪それにしてもとっさに思い付いて実行した作戦のわりにはすんなりとうまくいってよかったわー♪
ほんとはこんな搦め手みたいな作戦じゃなく、正面から真っ向勝負で相手をしてやりたかったんだけど、南 ことりのヤツが思っていたより手強かったからついついヤっちゃったのよね。
んふふ♪
南 ことりも崩落の落石で押し潰されるなんて思ってもみなかったでしょうね♪
なんかこの前うちの部室で顔合わせてから妙に攻撃的だったけど、これで少しはおとなしくなるからしら?
てか……
「なんかバトル終了のお知らせが随分と遅いわね?」
いつもならそんなに待たないうちに<BATTLE END>ってシステムボイスがコックピットに響いてくるのに?
システムエラーとか?
んー…自分で言っといてなんだけど、システムエラーなんて今まで結構長いことガンプラバトルしてきたけど、そんなこと1度もなかったわよね…?
うん。
なーんかこれってイヤな感じよね。
ちょっと警戒していた方がいいかもしれないわ。
と、思った矢先…
<本機後方より高エネルギー反応!マスター!>
ウズメが禍にこの後方に高エネルギー反応が発生したって警告の声をあげたわ。
「へ?後ろ?」
私はウズメが上げた警告の声を聞いた瞬間、さっきまで漠然と感じていたイヤな予感が急激に膨れ上がるのを感じて、すぐに機体を旋回させながらその場を離れたわ。
旋回が終わり後ろを振り向いてみると、そこには…
「南 ことり?!なんでアンタが私の後ろに居んのよ!!!」
さっき目の前で崩落に巻き込まれて、落石で押し潰されたハズの南 ことりのウイングガンダム・リトルバードがほぼ無傷で、こちらへ向けてバスターライフルを構えていたわ。
しかもこちらへ向けて構えられているバスターライフルの銃口には、さっきまでの弱々しい光じゃなく、ガチ目にヤバい光が灯っていたの。
[[簡単にネタバレすると思いますか?ってかとりあえず死んでください♪]]
<<バスターライフル、フルチャージ。>>
ヤバい。
そう思った瞬間、私の身体は自然と動いていたわ。
コンソールの出力スロットルを一気に最大まで持っていって、禍にこに出せる最大出力でスラスターを噴射。
バスターライフルの射線から逃れるために機体を一気に加速させたその時。
[[消し飛べにこっぱち!!!!!ですぅ!!!]]
バスターライフルからごんぶとビームが発射されたわ。
その威力は前回、“μ's”の連中を試した時に南 ことりが放っていた大出力ビームと同規模のビーム。
つまりは本気の一撃ってヤツね。
本来この規模の大出力ビームなら、“マフツノヤタカガミ”で吸収しておいしくいただきます♪したいんだけど、押し潰されたと思っていた南 ことりが無傷で真後ろに居やがるとか予想外の事態だったから、吸収とか考えるよりも先に反射的に回避行動を取っちゃったわ。
でもまぁ今回のバトルではまだほとんどエネルギーを使ってないから、別にがっついてビームを吸収しにいかなくてもいいわよね?
どうせ南 ことりのフィニッシュアタックはバスターライフルのごんぶとビームしかないんだし♪
“マフツノヤタカガミ”でビームを吸収するチャンスはまたあるわ。
[[チッ!避けやがりましたか…。ぬっ殺すぜっこ~のチャンスだったのに残念無念ですぅ。]]
本気のバスターライフルのごんぶとビームを私に回避された南 ことりは、とある世界線のラブライバーたちから“脳とろボイス”とまで言わしめているかわいらしい声で舌打ちをひとつ打つと、忌々しそうに避けやがりましたかとか言い出したのよ。
私はその声を聞きながら、周辺に展開させていた“ヤサカニノマガタマ”へと1度戻るようにサブコンソールをポチポチすることでこっそり指示を出して、戻ってきた“ヤサカニノマガタマ”をトリニティストライカーへと収容したわ。
「ふん!いくらこっちの後ろを取ったからって言っても、奇襲前に見つかってたら世話ないってのよ。」
“ヤサカニノマガタマ”の回収が完了したことをサブモニターの表示で確認した私は、南 ことりを挑発することで“ヤサカニノマガタマ”にエネルギーがチャージされる時間を作ることにしたの。
もちろん“ヤサカニノマガタマ”のエネルギーチャージの時間稼ぎのためだけに挑発するわけじゃないわよ?
挑発することで南 ことりがどうやって崩落に巻き込まれながら無傷で禍にこの真後ろへ移動できたのか…それを探りたいのよ。
ってかダブルオーライザーやクアンタの量子テレポートってわけじゃないでしょうね?
でも南 ことりのウイングガンダム・リトルバードってGNドライヴ積んでないのよねー。
量子テレポートの他に何か瞬間移動できるようなアビリティってあったかしら?
うーん……あったようななかったような…。
はぁ…ほんと、南 ことりは一体どんなトリックを使ったのやら。
[[そのわりにはずいぶんと焦ってましたよね?焦りすぎてバイタルエラー判定もらっちゃえばよかったんですぅ♪]]
私の内心の思惑を知ってか知らずか、南 ことりはこちらの挑発に乗ってきたわ。
と、言うか…挑発に挑発で返してきやがったし。
にこにー様が焦ったとかないし。
焦ったんじゃなく驚いただけだし。
ってか焦ってたのは南 ことりの方よね?
そこら辺を突っ込んでやろうかしら?
ってか突っ込む。
「そっちこそ崩落に巻き込まれてずいぶんと焦ってたようだったわね?いや~ん♪ことりぃ♪岩に押し潰されちゃう~♪ぺっちゃんこになっちゃいますぅ~♪って。」
[[ことり。そんなこと一言も言ってませんよ?ってかぺっちゃんこなのはひんにゅ~先輩の方ですよね?主に胸の辺りが。あとひんにゅ~先輩はお胸ぺっちゃんこに加えて耳までおかしいんじゃないですか?あ。おかしいのは耳じゃありませんね♪頭の中身でしたね♪]]
「あっははー。ひんにゅー先輩とか頭の中身が悪いとか、この色ボケ発情鳥娘ったらなかなか面白いこと言ってくれるじゃないの。」
[[いえいえ。脳髄たれ流しの頭からっぽお胸もからっぽのにっこぱげ先輩ほどじゃありませんよ♪]]
「もー♪にこにーはにこっぱげじゃないにこ♪にこにーはにこにー様にこ♪ちゃーんと様付けて呼びやがれ♪クソ鳥娘♪」
[[自分で自分のことにこにーとかにこにー様とか様を付けて呼びやがれとか、にこにー様(笑)は言っていて恥ずかしくないんですか?端から見てると痛すぎて痛すぎて痛すぎて痛すぎて、とにかく痛すぎて、あまりの痛さに見てるこっちが痛み止めのお薬飲まなきゃやってられませんよ?]]
「きゃ~♪お薬だって♪えっ?ナニ?前から狂ってる狂ってるって思ったけど、覚醒しちゃうお薬とかキメてんの?ど~りで頭ぼーんってイカれてるとおもったにこ♪」
[[覚醒しちゃう系のお薬キメてるのは痛さに負けずに大銀河宇宙No.1とか言いふらしてるイタタタ先輩じゃないんですか?だって大銀河宇宙No.1とかそんなことまともな精神状態じゃとてもじゃないですが言えませんよね?]]
「いや~ん♪イカれてるクソ鳥娘に面と向かってイカれてるとか絶対に言われたくないわー。」
[[ほんとですね~♪イカれてるナイチチ先輩にイカれてるとか絶対に言われたくありませんよね~♪]]
「うふふふふふ♪」
[[うふふふふふ♪]]
おもしろい。
ほんと、おもしろいわね。
バカみたいに笑っちゃうくらいにおもしろいわー。
「あっーははははははははは♪」
[[あっーははははははははは♪]]
うん。
挑発とか瞬間移動の方法を聞き出すとか、なんかもうどーでもいいわ。
今はただ全力全開の全身全霊で大銀河宇宙No.1超絶美少女スクールファイターであるにこにー様のことを徹底的に舐め腐りやがる目の前のクソ忌々しいクソ鳥娘を…
「ブッコロス。」
[[ブッコロス。]]
「ウズメ!!!“ヤサカニノマガタマ”!全基射出よ!!!!!」
<了解しました。“ヤサカニノマガタマ”全基射出。オフェンシブシフトで展開します。>
[[すずめちゃん!お願いします!]]
<<了解しました。敵オールレンジ兵装の軌道予測、演算開始します。>>
お互いが改めて色んな意味で“コイツは敵だ!”と認識しあった私と南 ことりは、それぞれの相棒のサポートAIシステムに指示を出しながら行動し始めたわ。
「撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!撃て!どんどん撃って撃って撃ちまくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
私は展開が完了した“ヤサカニノマガタマ”に出し惜しみ無しでビームを乱射させながら、右腕に取り付けたトリケロス改Ⅱを構えて真っ直ぐに南 ことりのウイングガンダム・リトルバードへ向かい駆け出し…
[[下手な鉄砲なんて例えどんなに数を撃っても当たりません!!!ってか避けて!避けて!避けて!避けて!避けて!避けて!避けて!避けて!避けて!避けて!とにかく避けて避けまくりますぅ!!!!!!]]
相対する南 ことりは、背中のウイングスラスターを大きく羽ばたかせてながら後退して、“ヤサカニノマガタマ”なら無数に撃ち出されるビームを避けまくり出したの。
でも無数に撃ち出されるビームを完璧に回避することはできず、南 ことりのウイングガンダム・リトルバードは少しずつ被弾が増えていって、次第にその動きが鈍り始めていったわ。
「大口叩いたわりには対したことなかったわね!!!ウズメ!!!“御雷槌”セット!!!!!!」
私は動きが鈍り始めた南 ことりを見て、この機を逃さず一気に墜としてやることにしたわ。
とどめに使うのは堅牢な装甲でもぶち抜く6連装電磁射出式超高速貫通弾“御雷槌”。
凛のクソ硬いベニャッガイだってぶち抜いた実績を持つこの“御雷槌”なら、装甲の薄い南 ことりのウイングガンダム・リトルバードなんて当たればイチコロよ!!!
<了解しました。“御雷槌”起動。ターゲット、ロック。>
ウズメは私の指示にすぐさま応じ、“御雷槌”を起動させてくれたわ。
おまけにロックオンまてしてくれちゃった♪
流石は私の相棒♪
仕事がはやい♪はやい♪
けど仕事が早いのは私の相棒だけじゃなかったみたいね。
<<ロックオンアラート。警告します。敵機に本機がロックオンされました。>>
南 ことりの相棒…本人いわく“疑似人格搭載型第三世代サポートAIシステム”がロックオンアラートを鳴らし、主である南 ことりに警告を発し始めたの。
[[ピンチはチャンス!すずめちゃん!セットアップ!!!!!]]
南 ことりはその警告を聞き、何を思ったのか“ビンチはチャンス”とか言ってるし。
ビンチはチャンス?
イヤ、イヤ、イヤ、イヤ。
ピンチはピンチでしかないわよね?
ビンチ過ぎていよいよ本気で頭がイカれたのかしら?
まぁいいわ。
とにかくとりあえずは“御雷槌”をぶっ刺してヤっちゃいましょっと♪
<<Are you ready?>>
[[もう1回!!!!!逝くですぅ!!!!!!!!!!]]
私が“御雷槌”を発射するために、トリガーを引こうとしたその時。
禍にこのコックピットにどこかで聞いた覚えのある“パン!”って破裂音が聞こえたと同時に、目の前にいた南 ことりのウイングガンダム・リトルバードがメインモニターから一瞬で消えちゃったの。
そして次の瞬間……
[[ふぎゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅ?!]]
「っ!きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」
コックピットにものすごい衝撃が走ったわ。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
一進一退の攻防っぽいナニかを続けるにこちゃんとことりさん。
次回は…?
次回本編更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新は金曜日のお昼頃を予定しております。
お時間よろしければご覧下さいませ。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。