ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
あれやこれやと準備をして気合いを入れて挑んだ古戦場がいきなり鯖落ちして、えっ?なQooオレンジでございます。
今回は本編8話の海未さんメインのB面となります。
海未さん達ほのことうみトリオが挑むのは…
それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのいち① 始まります。
皆さん♪おはようございます♪こんにちは♪そしてこんばんは♪
貴方のハートを一刀両断♪狙った獲物は逃がさない♪でお馴染みの、音ノ木坂学院ガンプラバトル部チーム“μ's”の園田 海未です。
さて♪いきなりですが…
「穂乃果!!!待ちなさい!!!!!なんで貴女はいきなり突っ込んで行くんですか?!ちょっと!穂乃果!!!」
現在、私と穂乃果とことりの三人は絶賛戦闘中だったりしています。
[[ほ、穂乃果ちゃ~ん!待って!お願いだから止まって~~~!!!突っ込むのはマタノトビラ(前)に、あ♪別にマタノトビラ(後)でもいいけど♪とにかく突っ込むのはソラ君のお○ん○んだけでいいんだよ~~!]]
「ことり?!こんな時に破廉恥な発言をしないで下さい!!!」
[[や~ん♪海未ちゃんに怒られた~♪]]
しかも私達三人が相対するのは、間違いなく過去最強の敵。
あの始まりの日に相対したチーム“A-RISE”の常勝無敗“無敗の女王”の二つ名を持つ“綺羅 ツバサ”さんをも越えるガンプラファイター。
[[ったく…ことりさんは相変わらずだし穂乃果も穂乃果で相変わらず突っ込む事しか知らねぇーのかよ。ホント、あのアホは…。]]
元世界大会ファイナリスト。
そう…私達の相手は我等がチンピラファイターの鳴神 青空です。
しかも今までの間に合わせのガンプラでなく、今回は青空の本来のガンプラを使用していたりしてます。
[[いっけ!いっけ!ごー!ごー!とっつげっきだー!!! (ねぇ穂乃果?今日のそら君って本気っぽいから、このまま行ったら間違いなく逝くよ?) もちろん間違いなくいっくよー! (はぁ…“いく”は”いく“でも“逝く”なんだけど…まぁ練習だからいっか。適当にがんばれー。) うん!穂乃果におまかせ!ファイトだよ!!!]]
それなのに…穂乃果は何時もの如く何も考えずに突撃して行きやがりました。
もちろん穂乃果には事前に口を酸っぱくして今回のバトルで私達が取るべき作戦を何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も…そりゃもう何度も!!!
繰り返し繰り返し何十回も説明していたんです!
でも蓋を開けてみれば結局は例の如く何も考えずに突撃…。
「ファイトだよ!じゃありせん!!!ちょっと!聞いてるのですか!穂乃果!ほのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
[[あ。これはきっとダメなパターンかも?]]
誠に遺憾ではありますがことりの意見に大賛成です。
ここは少し現実逃避をして、私達三人がどうしていきなり青空と戦闘中なのかを時間を遡って説明する事にしましょう。
それではちょっとだけ時間を巻き戻しますね?
遡ること二時間前。
私と穂乃果とことりの三人は最近手に入れたガンプラバトル部の部室で他のメンバー…と、言いますか某“無冠の女王”が来るのを待っていました。
「じゃっ♪じゃっ♪じゃーん♪今日の穂乃果のストライクはソードストライクだよ!」
「あ♪ホントだ♪そ~言えば穂乃果ちゃんって今までソードストライクは使ってなかったよね?」
「うん!なんかなかなか使うタイミングなかったんだよね!でも今日は使っちゃうよ!“たいかんとー”でズバッ!ってヤっちゃうんだ!」
他のメンバーを待ちながら、ご覧の様に穂乃果は自身のガンプラ“ストライクガンダム”に近接戦闘用の装備“ソードストライカー”を取り付けて遊んで居ました。
ことりはそんな穂乃果を微笑ましそうに見ながら適当に相づちを打っています。
私はと言いますと…
「お待たせしました。お茶が入りましたよ。」
「「はーい♪」」
部室に備え付けの無駄に豪華なキッチンを使って、これまた無駄に高級な茶葉を使ってお茶を淹れていました。
無駄に高級な茶葉を勝手に使っても構わないのか?ですか?
そこら辺はこれ等の持ち主である青空に事前に了承を得ていますので問題はありません♪
ちなみにお茶菓子はもよぎ餅ですよ♪
このよもぎ餅なんですが、穂乃果の家に…“穂むら”にお邪魔してから何故か和菓子作りにハマってるらしい青空の手作りなんです。
よもぎは凛と花陽と真姫に手伝って貰って採取したとか言ってましたね。
凛と花陽がよもぎを採るお手伝いを…と言うのはわかりますが、まさかセレブのお姫様の真姫までよもぎ採りのお手伝いをするとは思いませんでしたね。
よもぎ採りと言えば聞こえは良いですが、実際にやる事は草むしりですからね。
そしてよもぎ餅の中に入っているあまーいあんこ…これは限りなく“穂むら”のあんこに近い味を再現していました。
限りなく“穂むら”のあんこに近い味を再現してはいますが…長年“穂むら”のあんこを食べて来た私から言わせて貰えば、このあんこはまだまだ…ですね。
まぁこれはこれで美味しいとは思うのですが…やはり“穂むら”のあんこと比べてしまうと…。
「ん~♪♪♪よもぎ餅おいし~♪」
「うぐっ…あんこかぁ…あんこは飽きたよー…。」
「と、言うと思ったので穂乃果にはプリンを持って来ましたよ。」
最も、このプリンは青空の手作りプリンではなく、コンビニで買ってきた普通のプリン何ですけどね。
まぁ穂乃果には十分でしょうから問題ありませんね。
「ほんと!うわぁーい!やった!プリン!プリンだぁー!」
ほら、ね?
普通のプリンでも喜べてしまう。
日々のちょっとした事でもお手軽に幸せをゲット出来てしまう。
それが穂乃果ですから。
そんな事を思いながら、私もお茶を楽しみながらよもぎ餅を堪能していると…
「待たせたわね!アンタたち!大銀河宇宙No.1スクールファイターにして音ノ木坂学院ガンプラバトル部部長様の矢澤のにこにー様が来たやったわよ!って!3人しかいないし?!」
やはりこれも無駄に豪華な最新式指認証ロック搭載の部室の扉を開け放って、先日ことりとの決闘やらなんやらの紆余曲折を経て仲間になった、にこ先輩がやって来ました。
にこ先輩は今日はガンプラバトル部の部長として、部活動の部長会議に出席していたのでちょっと遅れての登場ですね。
「ちょっと!他の連中はどこ行ったのよ!そらは!凛は!真姫は!花陽は!サボり?サボりなの?!この超絶天才部長のにこにー様になんの断りも入れないで正々堂々とサボりやがったの?!あのクソガキ共ぉぉぉぉ!!!いーこんじょーしてんじゃない!!!!!ゴルゥラァァァァァァァ!!!!!ヤリチ○ピラァァァァァ!!!アホネコォォォォォ!!!セレブゥゥゥゥゥ!!!米キチィィィィィィィ!!!てめぇらまとめてドラム缶に生コンと一緒に詰めて東京湾に沈めてやっからなぁぁぁぁぁ!!!!!くぅあぁくぅごぉしろよぉぉぉぉぉ!!!!!!」
そんなちょっと遅れて部室にやった来たにこ先輩ですが、部室に集まっているのが私と穂乃果とことりの3人だけだった事に非常にご立腹の様子です。
一応はここに居ない面々にはちゃんと理由があるんですけどね。
ちゃんと説明してあげないとこのままでは大惨事が起きてしまいそうなので、この荒ぶるにこ先輩にどうして私達三人だけしか部室に集まっていないのか説明して差し上げましょうか。
「青空達は別にサボりではありませんよ。真姫、凛、花陽の一年生トリオは今日は課外授業で軌道エレベーターの見学へ行ってます。」
「へ?課外…授業…?軌道エレベーターの見学?あっ…そ、そう言えばあの子たち、昨日そんなこと言ってたわね…。」
「あと青空なのですが、少し用事があるそうで一度自宅に戻るついでにガンプラを取ってくるそうです。何でも今日から新しいガンプラを使うとか言ってましたが…確か…リヴァイブ?とか言ってましたね。」
「リヴァイブ?!海未!そらのヤツ!ほんとにそう言ってたの?!」
「えぇ。確かに一度自宅に戻るついでに“リヴァイブ”を持ってくる…と、言ってましたよ。」
「そっか…“リヴァイブ”か……ふーん…あのバカ…ようやく調整終わったんだ…。」
にこ先輩は私の言った“リヴァイブ”の一言に過剰に反応している様ですが…にこ先輩は青空の言っていた“リヴァイブ”という新しいガンプラを知っているのでしょうか?
まぁ青空は後から合流すると言っていましたので、その時になれば“リヴァイブ”がどの様なガンプラなのかはわかると思います。
気にはなりますが、後からのお楽しみ…にしておきましょう。
それに…どうせ青空の事ですから、その“リヴァイブ”と言うガンプラもザクだとは思いますけどね。
「ふん!事情はわかったわ!部長であるにこにー様になんの断りもなかったのはちょーっとあり得ないんじゃない?って思わないでもないけど、まぁここはマリファナ海溝よりも深いにこにー様の優しさで勘弁してあげよーじゃない!にこにー様ったらホント優しいわよね!」
そんなこんなでにこ先輩に青空達が部室に集まっていない理由を説明し終えると、私の説明に納得してくれたにこ先輩は腰に手を当てて限りなく平坦な胸を張って無駄に偉そうな態度でそんな事を言い出しました。
あとマリファナ海溝ではなくマリアナ海溝ですよね。と、突っ込みを入れたらまた荒ぶるにこ先輩が降臨しそうなので敢えて黙っておこうかと思うのは間違いではありませんよね?
「ならとりあえずアンタたちだけでいいわ!さぁ!アミュセンに行くわよ!今日も楽しい楽しいガンプラバトルをおっぱじめるわよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「おー!!!」
「は~い♪」
私達がにこ先輩に率いられてガンプラバトルをする為にやって来たのは、毎度お馴染みのアミューズメントセンター音ノ木坂店。
お店の自動ドアを開けて店内に入った私達を待っていたのは…
「おう。思ったより早かったな。」
右手に見慣れないアタッシュケースを持った青空でした。
青空は私達を見付けるなり、思ったより早かったな。っと、こちらへ歩み寄って声をかけてきました。
そんな青空に対して…
「アンタの方こそ思ったより早かったんじゃない?」
にこ先輩は何処か喧嘩を売る様な物腰でそう言い返しました。
「デートに遅れるほどヤボじゃねぇーよ。」
「ふん!何がデートよ!」
「ありゃ?お気に召さなかったか?」
この二人…仲良いですよね。
時折見せるやり取りはまるで熟年夫婦の様です。
正直に言えば…そんな二人のやり取りが私はとても羨ましいです。
いつかは私も…とか考えていると、青空の言ったデートの一言に反応したことりが小走りでにこ先輩を追い越して行き…
「ねぇ~ソラ君♪そんなにこっぱちはほっといて、ことりとデートしよ♪ね?ね?」
と、軽くにこ先輩へのディスりを交えながらそんな事を言い出しやがりました。
もちろん…
「おい待てや!このクソ鳥娘!」
売られた喧嘩は買う主義のにこ先輩は、素早くことりに反撃を開始しようとしました。
ですが…
「もちろんデートの最後にわぁ…いゃ~ん♪ことり♪これ以上は恥ずかしくて♪い♪え♪な♪い♪ちゅん♪ラボホテルに2人でチェックインして朝までベッドの上で大運動会♪だなんてどこかの中古ま○このツインテールにこっぱちと違って、清純派まっしぐら♪なことりには言えないよぉ~♪」
それよりも先にことりがついでの様ににこ先輩に対しての口撃を交えながら、再び欲望まみれの発言を口にします。
ってか恥ずかしくて言えません♪とか言いながら、確りと言ってますよね…ラブホテルに2人でチェックインって。
と、言いますか、私達はまだ18未満なので、ラブホテルを利用してはダメなのですよ。
だからデートの最後に向かうのはどちらかの部屋が正解だと思います…って!私もナニを考えてるんですか!
無しです!無し!今のは無し!!!
「だから待てや!このクソ鳥娘!!!誰が中古ま○こだ!誰が!!!」
「あれぇ~?ことり♪別ににこちゃん先輩のことを中古ま○こだなん言ってないですよ~?被害妄想?それとも…にこちゃん先輩は自分が中古ま○この自覚がある…とか♪」
「あっはっはっはっはー。うん。面白いわー。すんごく面白いわー。」
「んっふふふ♪面白いですよねぇ~♪」
「面白いわよねー♪」
「面白いですぅ~♪」
無しです!とかやっているうちに、ことりとにこ先輩は互いに額に青筋を浮かべながら、ニコニコと微笑んで見つめあっていました。
これはアレですね。
いつものパターンってヤツです。
「おう!ゴルゥラァァァァァァァ!!!表出ろやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「じょーとーですぅ!!!今日こそは決着をつけてやるですぅ!!!!!」
ね?
さて。
仲良くじゃれあってる二人は放っておいて…
「行きますよ。青空、穂乃果。」
「おうよ。」
「はーい。ってなんか穂乃果…今回はお返事ばっかり?」
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
ソラの前半用のガンプラ“ザク・リヴァイブ”。
ようやく本編にも登場する事が叶いました。
詳しくは次回に作中にて海未さんにご紹介していただく予定でございます。
次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新は妄想力の低下&クソ上司のお陰でブラック労働万歳の為、しばらくはお休みさせていただきます。
何卒ご了承下さいませ。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。