ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
最近グレイズ・リッターが気になるQooオレンジでございます。
元ギャラルホルンのくたびれたおっさんが退職金代わりに貰ったその時代では最早旧式になっているグレイズ・リッターと共に若くて可愛い女の子達の経営する何でも屋的な会社に再就職して振り回されながらもなんだかんだでハーレム的な展開になっていく感じの鉄血っぽいヤツを妄想しております。
今回も絵里さんの受難は続きます。
賢くて可愛いえりーちかの前に立ちはだかるのはμ'sが誇る三大○○の面々…。
絵里さんはこの危機を乗り越える事ができるのでしょうか。
それでは 第8話A「夢の欠片」そのさん② 始まります。
前回、割りと真面目にお話を進めていたのに、最後の最後でふわふわぷわぷわな見た目に反して食肉反対を掲げてデモをしちゃうヴ◯ーガンのみなさんも裸足で逃げ出しちゃう位にヤバめなリアリ肉食系だったことが判明した南さんの呟きに全部持っていかれたみんな大好きかしこいかわいいえりーちか♪よ♪
「高坂さん。ここと、ここと、ここと、ここと、ここと、ここと、ここと……って言うか最初から最後まで全部間違ってるわよ。もう1回最初からやり直しね。」
「うぇ?!うそ?!全部ハズレ?!しかもまた最初から?!」
「当たり前よ。このままなら次のテストで赤点確定でガンプライブに出場できなくなるわよ?イヤでしょ?イヤならがんばりましょ。ほら、それにがんばらないといつまで経ってもガンプラバトルできないわよ?」
「ぎゃぁぁぁぁぁす?!助けてー!ホノカー!(えっ?ヤダ。) さらにぎゃぁぁぁぁぁす!!!」
「?」
そんなかしこいかわいいえりーちか♪
今回は何でかは知らないけどガンプラバトルそっちのけで高坂さんたちのテスト勉強に付き合っていたりしてるの。
「ふん!コレだから元祖アホのアホの子はアホでアホ困るのよ!見てみなさい!この大銀河宇宙No.1超絶美少女天才スクールファイターの矢澤にこにー様の完璧な「にこっち♪これ全部間違ってるよ♪」えっ?!うそ?!そんなハズは…げっ!マジだし?!」
「にこっちももう1回最初からやり直しやね♪」
「ぬぁぁぁぁあんでぇぇぇぇぇよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「流石は元祖アホっ子と大銀河宇宙No.1アホっ子にゃ。全問不正解とかかしこいにゃんにゃんな凛には真似できねぇーからそこら辺マジリスペクトにゃ。」
「リスペクトでも何でもいいけどよ、言っとくけどアホ猫ももれなく全問不正解だからな?」
「みぎゃ?!にゃんですとぉぉぉぉぉぉ?!」
「ほれ。遊んでねぇーでさっさとやり直せ。」
緊急テスト勉強会の参加メンバーは“μ's”が誇るダメ頭脳の持ち主たち。
つまりは高坂さんとにこと星空さんの3人ね。
そして教える側はかしこいかわいいえりーちかな私と、スピリチュアルでお馴染みな希と、下半身で物事を考えるヤリチンピラの癖に頭だけはムダに良いソラの3人。
そんなアホ3人+優等生3人(内1名チンピラ)の6人でテスト勉強を始めたんだけど…これが一向に先に進まないのよ。
なぜかと言うと、高坂さんたち3人の学力が想像以上にヤバかったの。
何がヤバいかと言うと…
「えーっと…7×7は……にじゅーなな!」
七の段の九九を8割の確率で間違える驚愕の事実が発覚した高坂さん。
「本能寺で信長は死んでないのよ!地下の秘密の抜け穴からこっそり逃げ出してバチカンに行って枢機卿になったのよ!あと明智光秀が天海なのよ!江戸を作ったのよ!にこにー様は間違ってないんだから!教科書にかかれていることが歴史の事実だって言うんなら!このにこにー様がそんな間違いだらけの歴史を改変してやるわ!!!」
歴史に真っ向からケンカを売って意味不明な歴史改変してやるわ!とか謎の言語を言ってるにこ。
「あっぼー…あ。リンゴにゃ!で、あっぼーが…あれ?!」
英単語はそれなりに理解していても文法がこれっぽっちもできていない星空さん。
と、言った具合にそれぞれがそれぞれにおかしな方向におかしいのよね。
他にもテスト勉強を始めてまだ30分くらい何だけど、この3人はヤバいエピソードを量産しまくっているのよ。
もうジオン驚異のメカニズムもびっくりなヤバいエピソードの量産力よ。
ぶっちゃけるとこの3人ってこれでよく音ノ木坂に入れたわね。
あきらかに頭の中身が小学校で…下手すると幼稚園で止まってるわよ。
みんなは高校生にもなってあんなアホを通り越してヤバい領域に両足がどっぷりと浸かってるような発言はほんとはしてないんじゃないか?ドMが変なクスリキメて幻覚でも視てんじゃね?とか思ってるでしょ?
でもコレって動かしようのない現実なのよね。
ちなみにドMって誰のことかしら?
言っておくけど私はドMなんかじゃないからね?
ただちょっとだけ縛られたり虐げられたりすると下腹部の辺りがキュン♪なっちゃうだけのどこにでも居るごくごく普通の賢くて可愛い女の子なだけよ。
ごほん。
話がそれちゃったわね。
とにかく高坂さんたちはヤバいのよね。
ほんとよ?
疑うならちょっと試してみる?
「ねぇ高坂さん?これから出す小学1年生レベルの問題に答えられたら、今日のテスト勉強は終わりにしてあげるわ。終わったらアミューズメントセンターに行ってみんなでガンプラバトルの練習をしましょ?」
「えっ!ほんとですか!やったー!いっぱつぎゃくてんだー!」
「それじゃ…1+1は?」
「むっ!ちょっと絵里先輩!それはさすがに穂乃果のことバカにしすぎだよ!それくらい穂乃果でもわかるもん!」
「そ、そうよね…ごめんなさ 「1+1は田んぼの“田”だよ!」 「違うから!なんで1+1で“田”になるのよ!1+1は2よ!2!さっきの私のごめんなさいを返して!!!」
「あれ?」
ね?もう1+1の段階でコレよ?
ダメだわ。
徹底的にダメだわ。
これは小学校で教えてもらうようなたし算からやり直さないとダメなレベルよ。
「聖徳太子はキリストなのよ!ほんと何だって!前に深夜の怪しいテレビで月刊ム◯の5代目編集長の◯◯さんが言ってたのよ!」
「はいはい。聖徳太子さんがキリストさんでもマホメットさんでもブッタさんでもえぇからちゃきちゃきと問題解こうな?」
「で、でぃすいずあ!ぺん!」
「で?日本語に訳すると?」
「んにゃこと知らんがにゃ!!!」
うん。
やっぱりダメだわ。
色々とダメだわ。
ほんと、いつになったらガンプラバトルの練習に行けるのやら…。
ここはちょっと現実逃避してどうして私たちが高坂さん、にこ、星空さんよ3人のテスト勉強を見てあげているのかを説明するために、この前みたいにちょっと時間を遡ることにするわね。
あれは私が初めて南さんの狂気を目の当たりにした直後………
「ご、ごほん。とにかく!厳しく行くからそのつもりでいてちょうだいね。」
南さんの呟きを聞かなかったことにして、改めて今居る“μ's”の2年生の子たちにそう宣言した私は、早速バトルロイヤルで鍛えてあげようかしら?とか思ったんだけど…
「なぁえりち?厳しくはえぇんやけど…その前に高坂さんとかにこっちとかテストは大丈夫なんかな?」
そこに水を差す形で希がそう言ってきたのよ。
「ほら。うちらの学校ってテストで赤点取ったらペナルティで大会に出れなくなってしまうやん?せっかくバトルの練習してもそうなったら意味ないんやないかなぁ~って。」
希の言う通り、私たちの通う音ノ木坂学院はテストで赤点を取っちゃうとペナルティで次の大会に参加できなくなっちゃうの。
でもまぁ…
「希は心配性ね。この時期のテストは去年のおさらいみたいな内容だから大丈夫でしょ。だってほら、2人ともちゃんと問題なく2年と3年にそれぞれ進級してるのよ?進級してるってことは期末テストも大丈夫だったってことだもん。ね?そうでしょ?2人とも?」
高坂さんもにこもちゃんと進級してるから大丈夫。
それに赤点なんてそうそう取れるモノじゃないもんね。
と、思っていたこの頃の私に全力でスパンキング…だとご褒美になっちゃうから、1週間縄抜き生活を強制してあげたいわ。
何がこの時期のテストは大丈夫でしょ。よ。
進級してるから大丈夫よ。
私の予想を遥かに天元突破して全然大丈夫なんかじゃなかったわよ。
大丈夫どころか…
「…て……す………と………」
「…て……す………と………」
完全にアウトだったんだもん。
この時、高坂さんとにこの2人は希がテストの話題を出した途端に顔色が目に見えて悪くなって来ちゃったの。
2人ともソラが公式戦トラウマを発動させて顔色がどんどんヤバい感じに変わっていく時みたいな今にも倒れてしまいそうな真っ青な顔色になっちゃったの。
私はそんな顔色を見てこの2人は“あ。テストがヤバいんだ。”ってわかっちゃったわ。
でも同時に、テストの話題でここまで顔色が悪くなる2人がどうやって進級したんだろ?とも思ったのよ。
そんな私の素朴な疑問はすぐに解消されたわ。
まずはにこ。
にこがどうやって今までのテストを乗り越えて来たのかと言うと…
「テストなんか余裕だってんだよ。まぁ…少なくとも俺は、だけどさ。どっかのにこちゃんは“今回も”ヤベぇーんじゃねぇーの?」
↑のソラの“今回も”の発言からもわかる通り、ソラがにこのために色々と動いてあげていたみたいなの。
ソラって基本的にチンピラみたいなヤツだけど、アレで頭の中身は“アーリー・ジーニアス”と呼ばれているヤジマ・ニルスさんと同じくらいには高性能なのよね…なんかすっごく認めたくないけど。
そんなソラがにこに手を貸していたなら、頭の中身が残念なにこが今までのテストを乗り越えられたのも納得できるわ。
「ちょっとそら!にこにー様がテストヤバいってわかってんなら今回も助けなさいよ!お願い!ぷりーず!へるぷみー!」
「えー。めんどい。」
「おおっと♪なーるかみ君♪“めんどい”は禁止やで♪」
「うるせぇ!ドム…あっ…………うっす。」
「んっふふ♪(いまドム子って言いかけたねんけど…いやいや惜しい♪あとちょっとやったのに♪まぁ気長にいこか♪ん?ドム子が何の事かわからん?そんな君は今すぐうちの生誕祭特別編にれっつらごー♪やね♪) 」
それで、もう一方のヤバい方…高坂さんはと言うと…
「ことりちゃん!はなんか今こわい時のことりちゃんだから止めといて…海未ちゃん!お願い!穂乃果をたすけてー!!!」
幼馴染みの南さんに泣きつこうとしたんだけど、ナニかを敏感に感じ取ったみたいでくるりと反転して、もう1人の幼馴染みの園田さんに泣きついていたわ。
「九割の確率で授業中に居眠りをしているどこかの誰かのお願いは余り聞きたくありませんね。」
「いじわるしないで穂乃果をたすけてよーーー!!!!!」
「はぁ…仕方ありません。まぁいつもの事ですからね。」
「いっやったぁ!!!さっすがは海未ちゃん!」
「と、言う訳でしばらくはこのアホのテスト勉強に付き合わなければいけません。私としてはとても…そう!と!て!も!残念ではありますが、上から目線で偉そうに潰すつもりでビシバシ行くわとか言って下さった生徒会長との練習には参加出来そうにありません。いやーほんとざんねんですねー。」
9割の確率で授業中に居眠りって…高坂さん…夜ちゃんと寝てないのかしら?
きっと高坂さんも夜中に急にムラムラして自縛して蝋燭プレイとかしてるのね。
※違います。
だから毎日寝不足で授業中に9割の確率で居眠りしちゃってるのね。
その気持ち、えりーちかもよぉーくわかるわ…。
でも授業中に居眠りしちゃダメよ?
それにしても…わかってはいたけど私って園田さんにはあまり好かれていないわね。
そりゃ自分の好きな男の子を目の前で土下座させてそれを見下ろして高笑いしてるヤツなんて好きにはなれないわよね…。
一応はあの時にちゃんとごめんなさいはしたんだけど…やっぱりアレくらいじゃ許してはくれなかったみたいね。
私が塩対応な園田さんを見ながらあの時の自分の愚行を恥じていると…
「そう言えば…凛のヤツも絶対にヤバいだろ?」
ソラが不意にそう言ったのよ。
凛って…確かμ'sの一年生の星空 凛さんよね?
その子もテストがヤバいのかしら?
でも高坂さんやにこに比べればそこまでヤバくは無い…
「でしょうね。穂乃果、にこ先輩に続く音ノ木坂三大アホの一角ですから。」
って思いたかったけど、高坂さんとにこ続く音ノ木坂三大アホの一角なら完全にそれってアウトだわ。
「おい待て妄想炸裂自慰娘。どぅわぁれぇーがぁ音ノ木坂三大アホだ!どぅわぁれぇがぁ!!!!!」
「そうだよ!穂乃果はにこちゃん先輩みたいなアホじゃないもん!」
「はぁぁぁぁぁ?!ちょっと穂乃果!アンタ!真性のアホの分際でナニ抜かしやがんのよ!にこにー様がアホ?無いし!絶対に無いし!だってにこにー様ったら大銀河宇宙No.1だし!ってか誰がアホじゃ!誰が!!!アンタの方が1000倍はアホでしょーが!!!!!」
「むぅ!穂乃果!アホじゃないもん!!!ちょっとおべんきょーが苦手なだけだもん!!!」
「人はそれをアホって言うのよ!!!」
「だから穂乃果はアホじゃないもん!!!」
「いーえ!アホですー!誰がどー見てもアホですー!やーい!アホのほのかー!略してアホ乃果ー!」
「むぅ!むぅ!むぅ!穂乃果!アホ乃果じゃないもん!穂乃果だもん!にこちゃんのアホー!」
「アホにアホって言われても悔しくないですー!だ!」
「アホにこちゃん!!!」
「アホ乃果!!!」
「「アホー!アホー!アホー!」」
うん。
これはガンプラバトルの練習の前にテスト勉強をしなきゃ絶対にダメね…。
対象は高坂さんとにこと…あとは今日はここには居ないけど一年生の星空さん?かしら?
「はぁ…先が思いやられるわ…。」
「色々とおもろくてえぇんやないの?」
「ちっともよくないわよ…。」
と、まぁこんな具合にグダグダのうちに私とμ'sの子たちのテスト勉強が始まったの。
始まったのはいいんだけど…
「ため息しか出ないわ。」
なんかもういきなり色々と前途多難過ぎるわ…。
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
次回は海未さんsideのお話となります。
絵里さんが穂乃果ちゃん達を相手にテスト勉強をしている一方、μ'sの賢い方の面々はバトルロイヤルに出撃し…。
終わりには本編初登場の原作キャラが…。
次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新は妄想力の低下&クソ上司のお陰でブラック労働万歳の為、しばらくはお休みさせていただきます。
何卒ご了承下さいませ。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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