ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

全プリキュア投票はもちろんまほプリ勢に全投票なQooオレンジでございます。
ふたつのねがいとキラメク誓いは神曲。
前期のEDも捨てがたいのですが…。

今回は海未さんが謎の辻斬り少女とリアルの方でも相対します。








それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのさん③ 始まります。



























第8話B「過去と今と、そして未来と」そのさん③

皆さん、おはようございます、こんちは、こんばんは。

 

前回、真姫と花陽の二人を失いながらも切り札である“零の領域”を使用し、何とか謎の辻斬り少女(仮)の襲撃を凌いだ園田 海未役の園田 海未です♪でラブライバーの方々からは有名な園田 海未です。

 

今回も私のメイン回となりますのでどうか最後までお付き合い下さいね♪

 

さて…前回、斬り結ぶ度にこちらの技を模倣し進化を続ける恐るべき辻斬り少女(仮)を相手に大立ち回りを演じた私でしたが、そんな恐ろしい相手でも最終的には問答無用でぶった斬って真っ二つにしてあげました。

 

そんな紆余曲折の詳しい戦闘模様は前回はご覧下さいね♪

 

ちなみに辻斬り少女(仮)と遭遇する前にハイ・モックの集団を殲滅する為に別行動を取っていたことりですが、まぁ何時も通りに一人で大暴れしていたみたいです。

 

次々と沸いてくるハイ・モックや他のファイターさんの操る機体を片っ端から大型バスターライフルのごんぶとビームで蒸発させ、大型バスターライフルの一撃を避けた相手には“soar”で突撃してビームサーベルでブスッ♪っと。

 

私が辻斬り少女(仮)と激闘を繰り広げている間、まるでナニかから解放された様に全力で大暴れしていた様です。

 

一体ナニかって何でしょうね?

 

私にはちょっとわかりかねます。

 

わかりかねますが…もしかしたら某アホな方の幼馴染みのテスト勉強とか某アホな方の幼馴染みのテスト勉強とかやっぱり某アホな方の幼馴染みのテスト勉強とかから解放された解放感によるハイテンションモードの大暴れだったのかなぁー。とかは予想できます。

 

ことりが大暴れするのは何時もの事の様な気もしますけどね。

 

そんな色々とあったバトルロイヤルも無事に終わり、そろそろ夜の帳(とばり)が下り出して来ましたので、私達はそれぞれ帰路へとつく事にしました。

 

私もまた明日、とことり、真姫、花陽の三人に挨拶を交わして、自宅へと歩き出したのですが………アミューズメントセンターを出てから誰かの視線を感じるんですよね。

 

その視線に悪意の様な負の感情は感じられないのですが、それでも誰かに見張られているのはあまり気持ちの良いものではありません。

 

さて。

 

どうしたものでしょうか…。

 

取り敢えず…

 

「人気の無い場所へ誘導して殺りますか。」

 

この時間でこの辺りなら、小さい頃に良く穂乃果とことりと一緒に遊んでいたあの公園がいい感じに人気がありませんね。

 

あそこなら人目を気にせずサクッと出来ちゃいます。

 

まぁ流石に“殺す”と言うは冗談ですが。

 

コンプライアンスがうるさい昨今、そんな簡単に人をコロッとしてしまっては色々と支障がありますからね。

 

ですが、事と次第によっては多少は痛めつけりつもりです。

 

腕の骨の十本や二十本や三十本もへし折ってついでに足の骨も粉々に砕いておまけに首の骨も綺麗に折り畳んで差し上げれば、夕暮れ時にうら若き女子高生のあとをこそこそとつけ回す等とそんな不埒な考えも二度と起きなくなるでしょうからね。

 

と、言う事で、私は昔よく遊んでいた公園へと向かいます。

 

そう言えばあの公園に行くのは随分と久し振りですね。

 

あの公園で穂乃果とことりと一緒に遊んでいた頃の私はまだ泣き虫で、今以上に人見知りでしたね…。

 

そんな私が泣き虫を卒業したのは何時の頃だったでしょうか?

 

切っ掛けは…確か穂乃果の余りのアホさ加減にぶち切れて…等と過去に思いを馳せながら歩くこと数分。

 

私は幼い頃に穂乃果とことりと一緒に遊んでいた懐かしいあの公園へと辿り着きました。

 

私の予想通りにこの時間のこの公園には人っ子一人居ません。

 

念の為に公園内とその周囲の気配を探ってみますが、やはり私と私のあとをこそこそとついて来ていた気配しかありませんね。

 

では…さっきからこそこそとつけ回して来やがっていた追跡者の顔を拝むとしましょうか。

 

「何時まで人の後をこそこそと着いてくるつもりですか?」

 

私は気配のある方へ…公園の入口付近にある大きな樹の影に向けてそう語り掛けます。

 

私のその言葉に反応して樹の影から出て来たのは…

 

「あはっ♪やっぱりバレてた♪」

 

ややくすんだ金の髪と水色の綺麗な瞳を持ったまるで西洋人形の様な可愛らしい少女でした。

 

まだあどけなさを色濃く残すその顔立ちから推察するに、その年齢は14~15歳位でしょうか?

 

そんな可愛らしい少女の手には…

 

「おねーさん♪もっと亜里沙とあそぼ♪」

 

伸縮式の特殊警棒が握られていました。

 

その特殊警棒と今までの言動で私は彼女が何なのか、何となくですがわかってしまいました。

 

彼女の正体…それは…

 

「先程のバトルロイヤルで遭遇した辻斬り少女(仮)ですね。」

 

そう。

 

彼女は先程までことり、真姫、花陽と共に出撃していたバトルロイヤルの終盤で遭遇した謎の辻斬り少女(仮)だったのです。

 

まぁ先程のバトルロイヤルの時と同じく自分で自分の事を“亜里沙”と呼んでいますし、それにこの悪意の無い無垢な殺気は先程までのバトルで常に感じていたそれと全く同じモノなので、この目の前で特殊警棒をしゅっと展開させた可愛らしい少女があの辻斬り少女(仮)と同一人物なのは確定でしょう。

 

「つじぎりしょーじょ?ナニソレ?亜里沙は亜里沙だよ?まぁどーでもいいや♪それより…あのね!おねーさんは亜里沙の知ってる中ではダントツに強かったんだよ!だから遊ぼ!亜里沙ともっともっと遊ぼ!おねーさんのキレイな剣を亜里沙にもっと見せて!ね♪ね♪ね♪♪♪」

 

そんな彼女はどうやら今度はリアルファイトをお望みの様です。

 

このまま放置して帰っても何だかストーカーになりそうで怖いですね。

 

家まで着いてこられると色々と面倒ですし…ここで沈めておいた方が絶対に良さそうです。

 

「はぁ…」

 

私はため息を一つ軽くつくと、仕方なく鞄の中から辻斬り少女(仮)が握る物と同じ様な伸縮式の特殊警棒を取り出します。

 

柄を握りながら軽く払い刀身(警棒なので棒身?)を展開させて…

 

「ほんと、溜め息しか出ませんね。」

 

辻斬り少女(仮)へと向かい合います。

 

ちなみに何で鞄の中に特殊警棒なんて入っているのか?と、言う質問がありそうなので事前にお答えしておきますね。

 

まぁこの特殊警棒は所謂アレです。

 

乙女の嗜み。

 

大体、今時の女子高生なら特殊警棒やスタンガンやラ○チパックの一つや二つ位はみんな鞄の中に入っているモノですよ?

 

えっ?普通の今時の女子高生は鞄の中に特殊警棒もスタンガンもラ○チパックも入って無い。ですか?

 

そんな筈はありません!

 

現に普通の女子高生の私の鞄の中にはこうしていざと言う時の為に特殊警棒が入っていますし、ことりの鞄の中にもいざと言う時の為のスタンガンが、そして穂乃果の鞄の中には常にラ○チパックが複数常備されています。

 

それが今時の女子高生の常識なんですよ?

 

あぁ、そうそう。

 

私達が“普通の今時の女子高生”にカテゴライズされない…何て言う方がもしもいたりしたら……うふふ……うふふふふふふ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕暮れ時の人気の無い公園を舞台にそんなこんなで始まった私と辻斬り少女(仮)のリアルファイト。

 

他人の技術を簡単に模倣する辻斬り少女(仮)に大苦戦…と、いった展開にはならず、ぶっちゃけますと先程のガンプラバトルの時よりも余裕だったりしています。

 

その理由は何故かと言いますと…

 

「足下がお留守ですよ?ほら!」

 

例え技術を完璧に模倣しても彼女本人の体力や筋力が絶望低に低いから…なんです。

 

ガンプラバトルでは身体を動かす事は無いので多少体力や筋力が無くても模倣した技術を十全に使う事が出来たのでしょうが、実際に身体を動かすこの状況ではそうも行かなかったみたいですね。

 

現に今も数合打ち合っただけで息が上がってしまい、足下への注意が疎かになってしまいました。

 

もちろん私は私と対峙した相手のそんな隙を見逃す程に優しくはありません♪

 

と、言う訳で、隙だらけの足下に軽く足払いを掛けちゃいます♪

 

すると…

 

「ふぇ?きゃん?!」

 

彼女はその足払いであっさりと転んで尻餅を付いてしまいました。

 

うっふふ♪

 

狂暴で物騒な中身とは違って、その見た目通りに可愛らしい声で文字通りきゃん♪きゃん♪鳴いてくれますね♪

 

この今の気持ちがきっとアレなんしょうね♪

 

何処かの外道麻婆神父が大好きな愉悦と言うヤツ♪

 

うっふふふふ♪

 

えぇ♪えぇ♪ほんと、実に愉悦です♪

 

素晴らしく愉悦です♪♪♪

 

っと。

 

何時までも尻餅を付いて可愛らしくM字開脚をしている可愛らしい女の子(見た目だけは)を見下ろしながら愉悦に浸っている場合ではありませんでしたね。

 

では…トドメを刺しちゃいましょう♪

 

私は尻餅を付いて座り込んでいる辻斬り少女(仮)の喉元へと…

 

「はい♪これで通算二十回目の死亡です♪」

 

手にした特殊警棒(オーダーメイド品です♪私専用に細かく刀身(棒身?)のバランスを調整して貰った逸品なんですよ♪)を突き付けて、死亡宣告をしてあげます。

 

↑の台詞でもわかるとは思いますが、実は彼女へのこの死亡宣告は今ので二十回目になるんです。

 

そうなんです。

 

既に二十回も彼女をあの手この手であしらってあげてるんです♪

 

そんな二十回目の死亡宣告を突き付けられた辻斬り少女(仮)は…

 

「うぅ~~!!!」

 

と、つぶらな青の瞳にうっすらと涙を浮かべ、口をへの字にしながら悔しそうに私を見上げています。

 

そんな光景はやはり実に愉悦極まり無い光景ですね♪

 

何と言いますか…こう…見ていて背筋の辺りがゾクゾクして来ちゃいます♪

 

思わず年下の可愛らしい女の子を性的に苛めて愉悦に浸ってしまう様なイケナイトビラを開いてしまいそうになるくらいにゾクゾクして来ちゃいます♪

 

もっともっとこの可愛らしい少女(見た目だけは)を苛めてあげたい…と、思ってしまいますが、そろそろ本格的に日が沈み辺りが暗くなり出して来ました。

 

いい加減にこのじゃれ合いを終わりにしなければお夕飯に遅れてしまいます。

 

私的には終わりにしたいのですが、この目の前で涙目でペタン♪っと尻餅を付いた体勢のまま座り込んでいる辻斬り少女(仮)はまだまだヤり足りない様です。

 

その綺麗な青い瞳の奥には未だに狂気の炎が灯されています。

 

余り乱暴に終わらせたくは無かったのですが、もう面倒なのでこのまま意識を刈り取ってしまいましょうか?

 

そうですね…それが一番簡単な方法ですね。

 

ではそうましょう。

 

そうましょうったらったらそうましょう。

 

私は意を決して彼女を今度こそ完全に沈める為に静かに右手に握る特殊警棒へと練り上げた己の気を通します。

 

こうする事で打撃の威力を増幅させて、か弱い乙女な私のか細い腕でも簡単に首の骨位ならへし折る事が出来ちゃいます。

 

まぁ今回はへし折りはしませんけど。

 

では…サクッと終わらせましょうか。

 

私が練り上げた気を特殊警棒に通し終わり、未だに目の前で尻餅を付いた体勢のまま座り込んでいる辻斬り少女(仮)へとトドメを刺そうとしたその時…

 

「亜里沙から離れなさい!!!!!」

 

突如として第三者の声が公園に響き渡りました。

 

そして…

 

「絢瀬流緊縛術!疾風!小手縛り!!!」

 

その声の響いた方向から一本の荒縄が私目掛けて凄まじい速さで飛んで来たのです。

 

突然の強襲で多少は驚きましたが、これでも私だって代々常在戦場を是とする護国園田流の末席に名を連ねる剣士の一人。

 

「速さは合格、ですが…甘い!!!ハッ!!!」

 

慌てる事無くこちらへと飛来する荒縄を手にした特殊警棒で凪ぎ払い打ち落とします。

 

凪ぎ払った瞬間、手に感じたのはただの荒縄とは到底思えないずしりとした非常に重い手応え。

 

この荒縄…恐らくは私が先程辻斬り少女(仮)にトドメを刺す為に行った事と同じく、荒縄自体に気を通して強度やその他諸々を強化させていますね。

 

私がその事に気付き、内心で謎の襲撃者への警戒レベルを一段階上げていると…

 

「チッ!なら…これで!!!絢瀬流緊縛術!千手観音小手縛りぃ!!!!!!」

 

今度は数え切れない程の無数の荒縄が私目掛けて飛来して来ました。

 

速さは先程の荒縄よりも幾分落ちてはいますが、その数が尋常ではありません。

 

“千手観音小手縛り”

 

まさに千手観音の名にふさわしい数の荒縄の嵐です。

 

このまま無抵抗でいれば私は迫り来る荒縄の嵐に飲み込まれてあられもない姿を晒してしまう事になります。

 

まぁ無抵抗のままなんてさらさらありませんが。

 

手数には手数。

 

「はらはらと可憐に華麗に舞い踊れ!!!護国園田流!乱れ…雪月花!!!!!」

 

繰り出すのは園田流の技のひとつ。

 

はらはらと舞い踊る雪花の如く、無数の斬撃を飛ばす気功剣技。

 

その名は“乱れ雪月花”。

 

私はくるくると踊る様に…いえ、実際に園田の家に伝わる舞いを踊りながら、手にした特殊警棒から雪の花びらを模した斬撃を飛ばし続けます。

 

私の放つ雪の花びら達は迫り来る無数の荒縄へと一斉に襲い掛かり…

 

「ложь(ローシ)?!」

 

その全てをズタズタに斬り刻みました。

 

と、言いますか…“ろーし”って何ですか?

 

それにかーなーり今さらですが、さっきから聞こえているこの声…何処かで聞いた記憶があるのですが…?

 

そんな皆さんにはもうとっくの昔にバレバレな謎の襲撃者の正体。

 

それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

次回は絵里さんsideのお話となります。
果たして絵里さんの苦労は報われたのでしょうか…。


次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新は妄想力の低下&クソ上司のお陰でブラック労働万歳の為、しばらくはお休みさせていただきます。
何卒ご了承下さいませ。


それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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