ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

グラブルのラブライブコラボの一年生組のキャラ絵が発表されてかわいくてかわいくて鼻から愛が溢れて来ておりますQooオレンジでございます。
そして続けて発表された絵里さんもかわいくてかしこくて…って絵里さんもしかした得意は刀…?

今回は海未さんsideのお話となります。
今回は海未さんが絵里さん謎に迫ったり迫らなかったり…。








それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのよん① 始まります。






























第8話B「過去と今と、そして未来と」そのよん①

実は生徒会長の妹さんだった辻斬り少女(仮)の亜里沙(本人が呼び捨てで良いとの事なので呼び捨てにする事にしました♪)との公園での戦闘を発端とした一連の流れで穂乃果のテスト勉強の話題を経てどさくさに紛れて暴露させる事に成功した生徒会長が青空に対して何時も辛く当たる理由。

 

大方、にこ先輩が言っていた人として最低レベルに腐っていた頃の青空が生徒会長に破廉恥な行為を働こうとした…とかだと思っていたのですが、そんな私の予想はあっさりとハズレてしまいました。

 

うっかり口を滑らせた生徒会長から発せられたのは全くもって予想外の一言。

 

“負い目”

 

負い目…人に負担をかけたり迷惑をかけたりするなどして、申し訳ないと思う心持ちなどを意味する表現。海未ペディア参照。

 

青空に対して負い目があるのならば、普通は辛く当たったりはしないのではないですか?

 

「理解に苦しみますね。どうして負い目があるのに青空にあれほどキツく当たるのですか?普通は負い目があるなら逆では無いのですか?」

 

重要なキーワードを手に入る事は出来ました。

 

出来ましたが…“負い目”と言うキーワードがナニを示しているのかがわからなければ、青空と生徒会長の間に何があったのかをこれ以上推察する事は不可能ですね。

 

「貴女が青空に対して感じている負い目とは何なのですか?何故、負い目があるのに青空へと辛く当たるのですか?」

 

「それは………」

 

「生徒会長…貴女と青空の間には一体何があるのですか?いえ、何があったのですか?」

 

「………………………………………。」

 

だんまり…ですか。

 

まぁ私もそう簡単に答えてくれるとは思っていませんでしたので別に構いませんが。

 

音ノ木坂学院生徒会会長“絢瀬 絵里”

 

よくよく思えば彼女は何なんでしょうか?

 

元世界王者の青空や二つ名持ちのにこ先輩が信頼する程の腕前を持つガンプラファイター。

 

遥かなる太古から密かにこの国を守護して来た護国の剣士…その剣技を修めている私とまともにやりあえるだけの戦闘技術。

 

この二点だけでも相当に特異な存在です。

 

先程の“負い目”が何なのかを知る為にも、先ずは彼女の事を知るのが先決…かもしれませね。

 

私が内心で隣に座る生徒会長のあれこれを調べようと考えていると…

 

「七年前の世界大会……。」

 

「えっ?」

 

「そんなに私のことが気になるなら、七年前の世界大会のことを調べてみるといいわ。」

 

今まで沈黙を続けていた生徒会長が七年前の世界大会の事を調べてみるといいと言って来ました。

 

「七年前の世界大会…?」

 

それって確か…

 

「青空が優勝した世界大会…ですよね?」

 

青空が世界で初めてガンプラバトルに電子精霊を…アイリを使用して挑んだ大会。

 

青空のトラウマの原点。

 

「えぇ。青空があの人を…“先生”を倒して優勝した大会よ。」

 

「せん…せい?」

 

せんせい…恐らくは先生。

 

生徒会長の先生?

 

“先生を倒して優勝した”と言う事は、恐らくは決勝戦で青空が相対した相手が生徒会長の言う先生なのでしょうね。

 

青空と生徒会長の確執の理由。

 

キーワードは“負い目”と“七年前の世界大会”と、そして“先生”。

 

これ等のキーワードが一体ナニを意味するのか…。

 

調べろと言うのなら調べましょう。

 

そして辿り着いてみせましょう。

 

生徒会長…貴女と青空の確執の理由に。

 

さて…一体どの様な秘密が隠されているのやら…と、思っていると…

 

「おねーちゃん♪ウ~ミさん♪お待たせ♪ジュース買ってきたよ♪」

 

そこへ飲み物を買いに行っていた辻斬り少女(仮)こと亜里沙がまるでタイミングを計っていたかの様に帰って来ました。

 

「はい!おねーちゃん!ウミさん!」

 

見ていると思わず女の子同士でしっぽりと愛し合ってしまう百合の花が咲き乱れている道に両足をずぶりと突っ込んでしまいたくなって来る様なとても可愛らしい笑顔で亜里沙が私と生徒会長に手渡してくれた飲み物…それは…

 

「「マムシの生き血ミックスオレ……。」」

 

産地不明の新鮮なマムシの生き血と北海道産の特濃牛乳を贅沢に使用したミックスオレでした。

 

そんな手渡されたマムシの生き血ミックスオレの缶に描かれているのは、忌々しい位に無駄に大きな胸の牛を擬人化した美少女が毒々しい大量のマムシに巻き付かれた見るからにR18のらめぇ~的な絵で…。

 

えーっと、効能は精力絶倫?滋養強壮?HPが何となく9割回復?MPも何となく回復した様な気になるかも?

 

これを飲めば蛇でも朝までギンギン間違いなし?

 

女性も朝まで濡れ濡れ間違いなし?

 

つまりコレは…

 

「限りなく怪しい精力剤ですね。」

 

「うん!朝までギンギンだよ♪」

 

マムシの生き血は古来より滋養強壮に効くとは言いますが…それを何故特濃牛乳と混ぜたのでしょうか?

 

見た目だけでもイチゴオレっぽくしたかったとかでしょうか?

 

例え見た目がイチゴオレでも中身はマムシの生き血と特濃牛乳のミックスオレでは…。

 

「はぁ…コレはどちらかと言えばことり向けな飲み物ですね。」

 

普段からアレなことりならば喜んで飲みそうですね。

 

朝まで濡れ濡れですぅ♪とか言って。

 

本来の世界線や別の世界線では普通に普通の可愛い可愛い南 ことりなのに、どうしてこの世界線ではあの様になってしまったのやら…。

 

「コトリ?птица(プチッツァ)?」

 

「ぷちっつぁ?また訳のわからない単語を…。ちなみにことりとは貴女と同じレベルで頭が逝っちゃっている私の幼馴染みですよ。」

 

「птицаはロシア語で“鳥”って意味よ。それとかわいいかわいいマジえんじぇーな人の妹をあの途方もなくクレイジーな南さんと一緒にして欲しくはないわね。」

 

「あぁ、ロシア語でしたか。解説ありがとうございます。ありがとうございますついでに生徒会長は亜里沙をことりと一緒にして欲しくはないと言いますが、夜道で特殊警棒片手に女子高生を襲って来やがるならことりと同レベルの危険人物だと思いますが?」

 

そもそもこの音ノ木坂には頭の可笑しい変態が多過ぎます。

 

皆さんは現代社会で頭の可笑しい変態が集まる街があるなどと、そんな筈は無いと思いますか?

 

音ノ木坂は例外でそんな筈がざらにあるのですよ。

 

少し裏路地に入ればロングコートを羽織った全裸の変質者に簡単に遭遇出来てしまうのが何よりの証拠です。

 

他にも夜な夜な眼鏡をかけた三人組の美少女が不思議な力を使って世直しをしている…なんて事もあるらしいです。

 

きっと変態をしばき倒しているんでしょうね。

 

この街には…音ノ木坂にはナニか変態を引き寄せるモノでもあるのでしょうか?

 

変態を引き寄せるモノ…それと関係あるかどうかはわかりませんが、おじいさまは音ノ木坂はこの世界線の特異点のひとつだ、と以前に仰っていましたね。

 

もしかしたらそれと変態が多過ぎる事と何か関係があったりするのでしょうか?

 

後でおじいさまに聞いてみましょう。

 

と、手にしたマムシの生き血ミックスオレの缶を見ながらこの何とも言えない現状から逃れる為に愚にもつかない事を考えていたら…

 

「うわっ?!コレすっごくまなぐさーい!おいしくなーい!」

 

いつの間にか亜里沙が妙に男らしく腰に手を当てて、まるで風呂上がりにコーヒー牛乳を飲む様にマムシの生き血ミックスオレをぐびぐびと飲み干していました。

 

そして全て飲み終えて放ったのはが↑の一言。

 

「「って?!飲んだの?!アレを?!」」

 

流石に亜里沙のこの行動には生徒会長も驚いた様で、あまり嬉しくはありませんが私とタイミングも言葉も全く同じに叫んでしまっていました。

 

亜里沙はよくもまぁあの様な控えめに言ってもクソ不味そうなモノを飲み干しましたね…。

 

普通ならばマムシの生き血と特濃牛乳を混ぜただけのミックスオレなんて一口飲めば余りの不味さで吐き出してしまうモノですが。

 

「うん?飲んだよ?だって1本5000円したんだもん。飲まないともったいないよ?これで亜里沙は朝まで濡れ濡れ?」

 

これ…5000円もしたんですね。

 

三本で15000円…。

 

それだけあれば定価800円のハイ・モックが18個は買えますよ。

 

何と言うお金の無駄遣いでしょうか。

 

まぁ亜里沙が持っていたお財布は生徒会長のモノなので無駄遣いしようがどうしようが関係ありませんけど。

 

それよりも……問題は亜里沙が買って来たこのクソ不味そうなモノをどうするかですね。

 

一本5000円と聞くと捨てるのも勿体無い様な気がしますね。

 

生徒会長はこのクソ不味そうなモノをどうするつもりなのでしょうか?と思い、相変わらず隣に座っている生徒会長方をチラリと横目で見てみると…

 

「おぅっふ?!ぬ、ぬれぬれ?!亜里沙はぬれぬれなのね!ならおねーちゃんも飲んで亜里沙と一緒に朝までぬれぬれになるわ!!!」

 

と、何故か亜里沙の朝まで濡れ濡れの言葉に過剰に反応し、鼻息も荒く興奮した様子で↑の様な事を言い出しました。

 

「は?飲むつもりですか?!このあきらかにクソ不味そうなモノを?!正気ですか?!」

 

「正気も正気!ガチで正気よ!それに例えクソ不味そうなモノが相手でも亜里沙のためならえんやこら!愛があればなんでもできる!」

 

愛があってもコレは飲みたくはありませんよ。

 

とか突っ込む暇もなく、生徒会長は手にした缶をぷっしゅ♪っと開けて、缶の中身の極めて怪しい液体を飲み出しました。

 

ですが…

 

「えりーちか!いきまーーーーす!!!ごくごくごくずごっく…ぶふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!うぇ…ナニこれ…ものすごくまじゅい………。」

 

勢い良く飲んでいたのは始めだけで、すぐに盛大に吐き出して涙目で口から桃色の液体を垂れ流してはまじゅい…と言いながら悶絶してしまいました。

 

「当たり前です。マムシの生き血と特濃牛乳を混ぜただけのモノが美味しい訳ありません。」

 

この生徒会長…学校では賢い可愛い生徒会長で通っていますが、実はただのぽんこつなのでは無いでしょうか……。

 

「ありしゃぁぁ…おねーちゃんにおみずかっちぇきちぇ…」

 

「はーい♪」

 

うん。

 

やっぱりこの人の本性はぽんこつっぽいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グダグダからややシリアス(?)を経て、亜里沙の買って来たマムシの生き血ミックスオレなる何とも酔狂なモノのお陰でやっぱりグダグダに逆戻りした生徒会長との公園での一件の翌日。

 

前日と同様に穂乃果と凛とにこ先輩のμ'sおバカトリオがドナドナな雰囲気でチンピラ風味の癖に何故か無駄に頭の良い青空&優等生のフリをして実は中身はぽんこつな生徒会長&忌々しい胸部装甲の副会長に連行されて行くのを見送った私は、用事があるとかで先に帰宅したことりを除いた他のメンバー…花陽と真姫と講堂裏の無駄に豪華な部室で合流して毎度お馴染みのアミューズメントセンター音ノ木坂店にやって来ました。

 

ふぅ…一息で眺めの台詞を言い切るのはやはり疲れますね。

 

まぁそれはさておき。

 

実は昨日、生徒会長に言われたキーワードを元に色々と調べてみたのですが…七年前の世界大会で検索しても出てくるのは青空のトラウマの元になった件だけで、生徒会長に関する事はこれっぽっちもわかりませんでした。

 

毎晩のお楽しみ♪なベッドの上での夜のひとり運動会を我慢して深夜までかかりあれこれと調べた唯一の収穫(?)は、七年前の世界大会で青空と決勝戦で戦った相手は“三代目メイジン・カワグチ”と言うガンプラバトル界では物凄く有名なレジェンドファイターさんだった…と、言う事だけでした。

 

困った私はここでひとつの名案を思い付きました。

 

それは…

 

「と、言う訳でキーワードは“絢瀬 絵里”と“七年前の世界大会”と“先生”…いえ、“三代目メイジン・カワグチ”です。」

 

説明になっていない説明が大好きな米キチ娘にお願いして調べて貰いましょう♪と、言うその名も花陽に全部丸投げ作戦です♪

 

私はアミューズメントセンター音ノ木坂店に到着していつも通りに取り敢えずはレストコーナーのテーブル席のひとつを陣取ると、早速ガンプラの準備をし始めていた花陽へとお願いをしました。

 

ですが…

 

「はひ?!いきなりドヤ顔でキーワードは!とか言われても真姫ちゃん的イミワカンナイ!ですよ?!」

 

何時もなら無駄に役に立たない無駄知識で意気揚々と説明を始める癖に、今回は空気を読まずにこの人ナニ言ってんの?といった顔で見られてしまいました。

 

むぅ。

 

解せません。

 

更には…

 

「ちょっと花陽!その真姫ちゃん的イミワカンナイってナニよ!イミワカンナイ!」

 

「あ♪それです♪それ♪その真姫ちゃんのイミワカンナイ♪が真姫ちゃん的イミワカンナイです♪」

 

「だからイミワカンナイわよ!」

 

「またまたたまたま真姫ちゃん的イミワカンナイいただきましたぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

真姫まで真姫込んで…ではなく、巻き込んで、何時ものグダグダ空間を形成させ始めやがったのです。

 

そろそろ予定の文字数も近付いて来ていると言うのにここで無駄に何時ものグダグダを展開されては文字数稼ぎも真っ青な位にあっという間に文字数が枯渇してつづく?になってしまうではありませんか!

 

やらせません!やらせはしませんよ!!!

 

何としてでもグダグダ路線からメインストーリー進行路線へと戻さなければ!!!

 

例え先輩権限で命令する事になったとしても!

 

「イミワカンナイでも真姫的イミワカンナイでもどちらでも構いませんので花陽はさっさと先程言ったキーワードで調べて下さい。」

 

そんな訳で早速先輩権限で命令です♪

 

「海未先輩まで真姫的イミワカンナイとか言わないでよね!!!」

 

「真姫ちゃんツンデレ乙。」

 

あ…結局文字数切れですね。

 

仕方ありません…この続きは次回に持ち越しですよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

毎度お馴染みのグダグダフィニッシュ。


次回も海未さんsideのお話となります。
次回こそ海未さんが絵里さんの過去に…迫れればいいなぁ…と、愚考しております。


次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新は妄想力の低下&クソ上司のお陰でブラック労働万歳の為、しばらくはお休みさせていただきます。
何卒ご了承下さいませ。


それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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