ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

236 / 479
皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

気付けばガンプライブを連載してから3年の時が経っておりましたQooオレンジでございます。
そして3年連載しても未だにμ'sが全員加入していないと言う前代未聞の状況…。
恐らくはこのガンプライブはラブライブ!の二次創作で最も遅くμ's全員が揃う作品ではないかと思われます…。
とりあえずは今年中には何とか絵里さんと希さんをμ'sに加入させたいです…

今回は絵里さんsideのお話となります。
今回は…








それでは 第8話A「夢の欠片」そのご① 始まります。
































第8話A「夢の欠片」そのご①

うっかり口を滑らせてどうしてソラにキツく当たるのかを漏らしそうになった園田さんとの気まずい放課後をなんとか乗りきった翌日。

 

私は再び今世紀最大級に頭がアレな高坂さんと向き合って、昨日、必死の思いで覚えさせた九九の七の段のおさらいをしていたわ。

 

していたんだけど…

 

「しちしちしじゅーに!」

 

案の定と言うべきかやっぱりと言うべきか…高坂さんは昨日あれだけがんばルビィ♪して覚えた九九の七の段をキレイさっぱり忘れちゃっていたの…。

 

そりゃもうまるでデータを全削除したときのようにキレイさっぱり忘却の彼方よ。

 

日本的な“お約束”というヤツできっと忘れているとは思ってはいたけど、いざ実際にこうしてあれだけ苦労して覚えさせた七の段の九九をたった1日でキレイさっぱり忘れられているのを目の当たりにすると正直がっくり来るわ…。

 

「はぁ…。」

 

昨日もこのセリフを言った気がするんだけど、ほんとため息しか出ないわ…。

 

でもため息ばかりついてちゃダメよね。

 

えりーちか、今日もがんばルビィして高坂さんに九九を覚えさせてみせるわ!

 

そう言えば…園田さんが高坂さんにモノを覚えさせるなら実際に死ぬような状況に追い込んでヤればいいって言ってたわね………実際に死ぬような状況……園田さんみたいに刃物なんか持ってないから、首に荒縄を巻き付けて時間内に条件をクリアできなかった絞まって窒息しちゃうような状況でもイケるかし……はっ?!今なんかえりーちかとーっても怖いこと考えてなかった?!

 

ダメよ!ダメダメ!

 

そんな人様をいたぶるような事はしちゃダメなのよ!

 

それにどーせするならえりーちか的には逆にいたぶられたいわ!!!

 

って!そーじゃなくて!!!

 

今はお勉強の時間よ!

 

ソラも希も頭がアレな人たちを相手にがんばルビィ♪してるんだから、私だってがんばルビィ♪しなきゃ!

 

なんて事を呑気に間違いだらけの九九をドヤ顔で言っている高坂さんを見ながら思っていたら…

 

「ぺんぱいなっぽーぺん!!!!!」

 

星空さんが今日も元気いっぱいに英語?ナニソレ?美味しいの?とばかりにもうすっかり古くなったネタをやっぱり高坂さんと同じようにドヤ顔で大きな声で言い出し始めたの。

 

「もうそれはいいってんだよ…。」

 

そんなドヤ顔の星空さんを見ながら、珍しくあのいつも面白くなさそうな顔をしていることの多いソラがどこか諦めたような、それでいて酷く疲れたような顔で力なくもうそれはいいからって言っていたのよ。

 

ソラには悪いけど、普段はあまり見せることない珍しい表情を見れてちょっと得した気分かも♪

 

その傍らでは…

 

「さぁ!今度こそ歴史改編の旅に出撃よぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

テンション高めのにこがまたおバカなことを叫んでいたわ。

 

歴史改編するより普通に勉強した方が早いとえりーちかは思うのは気のせいかしら?

 

「はいはい。それじゃとりあえずこっからここまでまるっと暗記しとこか?」

 

「おう、アホ猫。こっちも始めるぞ。」

 

「「えっ?やだ。」」

 

「しちしちしじゅーさん!」

 

「「「………はぁ…………。」」」

 

ほんと、ため息しか出ないわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤点回避のためのにこほのりん勉強会2日目がグダグダのうちに始まって30分。

 

ぎゃーぎゃーと騒ぎながらもとりあえずは真面目に勉強をしていた高坂さんたちだったんだけど…

 

「もうやだ!お勉強あきた!!!!!」

 

唐突に立ち上がり飽きた!って叫び出したの。

 

そんな高坂さんに同調するように…

 

「凛も飽きたにゃ!!!!!」

 

「うがぁぁぁぁ!!!もう限界よ!!!勉強なんてやってらんないわ!!!!!」

 

星空さんとにこまで勉強は嫌だ!っ騒ぎ出しちゃったのよ

 

「飽きたって言われてもなぁ…。九九もまともにできねぇアホ乃果がここでテスト勉強放棄したら赤点まっしぐらだぞ?もちろん凛もにこちゃんももれなく赤点まっしぐら。」

 

ソラはそんな急に騒ぎ出した高坂さんたちに珍しく当たり前のことを言って諭そうとしたんだけど…

 

「テストならホノカが全部やってくれるから大丈夫だもん!なんなら難しい問題出してみてよ!ぜーんぶ正解してみせるんだから!」

 

高坂さんが突然そんなことを言い出したの。

 

難しい問題を全問正解って…九九もまともにできない子がそんなことできるワケないじゃない。

 

変なことを言い出したの高坂さんにみんな怪訝な顔をしていたんだけど…

 

「ホノカが全部って…(もしかしなくてもあっちの方は頭いいのか?) んじゃ12945×5434は?」

 

少し何かを考えていたソラが試しにとばかりに私でも暗算では解けないような問題を出したの。

 

それに対して高坂さんは…

 

「うぐっ!えーっと…(ホノカ!助けて!) (はいはい。それじゃホノカちょっと前に出るよ?) (うん!お願い!)…12945×5434=70343130かな?」

 

最初は冷や汗だらだらであたふたとしていたんだけど、不意に纏っている雰囲気ががらりと変わったかと思うと、自信満々な態度でソラの出したかけ算の問題の答えを出したのよ。

 

あまりにも簡単そうに答えるものだから、私はてっきり苦し紛れに適当か答えを言ったのかしら?と思ったの。

 

「適当に言っても当たるわけねぇーにゃ。ムダなことはしねぇーほーがいいにゃ。」

 

「凛の言う通り適当に言っても当たるわけないでしょ!どーせアンタもこっち側の住人なんだから見苦しい真似は止めなさい!」

 

私だけじゃなくにこや星空さんも同じことを思ったみたいで、それぞれ高坂さんへムダな抵抗はやめろー的なことを言っていたわ。

 

全くよね。

 

けど…

 

「ところがぎっちょん♪さっきの問題を計算機でポチポチしてみたんやけど、驚くべきことに正解っぽいんよ。」

 

「「「は?正解?!」」」

 

希がスマホの計算機を使ってさっきの問題を計算してみたら、なんとびっくり♪

 

高坂さんが適当に出したと思った答えは正解だった言うのよ。

 

「そ、正解。ぶっちゃけちょい信じられんけど正解なんよ。いやぁ~♪希さんもびっくりやね♪」

 

「ふふん♪ホノカは穂乃果とは違うんだよ♪数学でも英語でも国語でも何でもござれだよ♪あ♪でもホケンのオベンキョウはホノカわっかんな~い♪だ♪か♪らぁ♪ねっ♪そ~らくん♪ホノカに教えて♪子供の作り方♪2人きりで♪じ~っくり♪ね♪ね♪ね♪」

 

「あー、うん。そのうちな。」

 

「あれ?なんか思ってた反応と違うかも?まぁいいや。こんなときは焦らないでじっくり♪ゆっくり♪だね♪」

 

見事にソラの出したかけ算を正解してみせた高坂さんは見ていると何だか思わずイラ♪っとしてくるようなニヤニヤ顔で保健体育の勉強を教えてとか、普段の高坂さんは絶対に言わないような際どいことを言って楽しそうにしていたわ。

 

そんな高坂さんを見て…

 

「あ、ありえねぇーにゃ…」

「あ、ありえないわ…」

 

にこと星空さんの2人はこの世の終わりかと言わんばかりにスゴい顔をしていたのよ。

 

まさに絶句と言った感じかしら?

 

でもすぐに立ち直って…

 

「偶然よ!偶然!!!」

 

「そうにゃ!にこちゃん先輩の言うとーりぐーぜんにゃ!!!」

 

って騒ぎ出したの。

 

まぁ私も適当に答えてそれが偶然正解したかも?って思わなくはないわ。

 

それに対して相変わらずドヤ顔の高坂さんは…

 

「ならもっとホノカに色々と問題だしてみたら?ぜーんぶ正解してみせるよ♪」

 

って言い出したの。

 

「言ったわね!なら……えーっと……そ、そら!アンタがなんか問題出しなさい!」

 

「おうにゃ!やったれにゃ!そこのアホの化身の化けの皮を身ぐるみ剥いで全裸にしてやるにゃ!!!」

 

「なんで俺なんだよ…まぁいいけどさ。んじゃ…」

 

さて…高坂さんの化けの皮は剥がれるのかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、あれから次々と出題された難問の数々を、高坂さんは見事に全問正解してみせたの。

 

しかも数学の問題だけじゃなく歴史に英語、生物に現国と、テストのある全ての教科の問題を完璧に答えてみせたわ。

 

その様子を見ていたにこと星空さんの2人は、高坂さんが1問、また1問と正解を積み重ねる度に目に見えてその表情を曇らせて行ったわ。

 

ソラの出す難問を見事に全問正解してみせた高坂さんは私たちを見回して…

 

「ホノカって割りと天才だからこの程度は当たり前の結果だね♪」

 

っと、例のイラっとするドヤ顔でそう言ったのよ。

 

にこと星空さんはこの発言に対して反論したそうな顔をしていたけど、実際に目の前で難問の数々を全問正解してみせた高坂さんに対して、歴史改編だー!とかぺんぱいなっぽー!とか言っているおバカ丸出しの2人ではナニも言えず…

 

「「テスト勉強…がんばるびぃ…」」

 

意気消沈しておとなしく自主的にテスト勉強をし始めちゃったの。

 

ソラと希はそんな2人に今までよりもほんの少しだけ優しくテスト勉強を教え出したわ。

 

そしてテスト勉強から解放された高坂さんと、その高坂さんに勉強を教えるハズだった私はと言うと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[[ (穂乃果!あのロシアン女!また突っ込んで来た!) っ!ストライク!お願い!避けてぇぇぇぇぇ!!!!!]]

 

そう…テスト勉強から解放された私と高坂さんの2人はガンプラバトル真っ最中♪

 

「今のタイミングで避けるなんて中々いい反応してるわね!でも…」

 

直撃するかに思えた私のトールギス・ヴァルキュリアのランスチャージを、高坂さんは必死に乗機のエールストライクガンダムを操りギリギリで回避してみせたわ。

 

今のタイミングで避けられるとは正直思わなかったけど、でも1度避けたとしてもまだまだ私とヴァルキュリアのランスチャージは終わりじゃないのよ?

 

私は太ももの外側に取り付けてある補助バーニアを操作して、ランスチャージのスピードが乗ったままのヴァルキュリアを無理やり旋回させ…

 

[[ (うげっ?!ウソでしょ!あの速さで旋回できるの?!何気に物理法則とか無視してない?!穂乃果!穂乃果!あのロシアン女がまた突っ込んできてるよ!もう1回避けて!) えぇ?!もう1回って…むりぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!]]

 

もう1度高坂さんのエールストライクへと最大加速で…とは言わないけど、そこそこの加速でランスチャージを繰り出したわ。

 

高坂さんは相変わらず意味不明な反応速度で再び繰り出されたヴァルキュリアのランスチャージを避けようとしたんだけど…

 

「反応速度か速くても機体が追い付いていなければ意味が無いわ!堕ちなさい!!!」

 

素組のエールストライクじゃその超反応にはついて行けずに、大きくガクン!とおかしな機動を起こして止まってしまったの。

 

もちろんそんなスキを見逃すほどにワタシは甘くは無いわ。

 

私は加速を続け、そのまま限界を越えた操縦のせいで機能不全を起こして止まってしまったエールストライクのコックピット部分へと構えた大型ランスを突き刺して…

 

[[ (あ、これはムリぽってヤツだね。) ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!またやーらーれーたー!!!]]

 

高坂さんに本日通算10回目となる撃墜判定をプレゼントしてあげたわ。

 

ちなみに今回はいつもの不特定多数とのバトルを行うお馴染みのバトルロイヤルじゃなく、1対1のシングルバトルモードを使って実戦形式のバトルの練習をしているの。

 

まぁバトルの練習の相手って言っても、私にできることはいつもの様にシールドと大型ランスを構えてひたすら突撃を繰り返すだけだから、あんまり有意義な練習にはなってないと思うんだけどね。

 

「呑気に叫んでる暇があるならさっさと再出撃しなさい!時間は有限よ!」

 

でもまぁそれはそれ、これはこれ。

 

中には私と同じように突撃を繰り返すだけのファイターもいるかもしれないわ。

 

だから今日は超高速の突撃を相手にどう戦うか…それをみっちりと教えてあげるわ♪

 

んっふふ♪幸い、シングルバトルモードなら時間一杯までいくらでも再出撃できるから、徹底的に突撃を繰り返してランスチャージの対処法を身体に叩き込んであげるわね。

 

実は対処法なんてとにかく避けるしかないんだけどね♪

 

[[は、はい!よーし!次こそは3回くらいは避けてみせるよ! (3回って…そこは全部避ける!とかじゃ無いの?) 全部はムリ!]]

 

私は再出撃した高坂さんのエールストライクに向けて、本日何度目かになるフルブーストでのランスチャージを行う為に、ヴァルキュリアの両肩に取り付けてあるスーパーバーニアに火を灯すわ。

 

この両肩のスーパーバーニアって普通のサイズ…いわゆる1/144サイズのモノよりも大型なのよね。

 

出力を上げるためにMGトールギスのスーパーバーニアを使ってるの。

 

それをさらに色々と弄って瞬間的に最大加速を行える様にしてあるのよ。

 

お陰で毎回ランスチャージをする度に殺人的なGが身体に襲い掛かってくるんだけど…この身体を押し潰す圧迫感がえりーちか的には最高に気持ちいいのよね♪

 

普通の人には拷問のようなGでもかしこいかわいいえりーちかにはご褒美でしかないわ♪

 

そんなことを考えているうちに、もう目の前には高坂さんのエールストライクが迫っていたわ。

 

流石は私のヴァルキュリア♪

 

速い♪速い♪

 

「何をごちゃごちゃ言ってるの!行くわよ!今度こそしっかり避けてみせなさい!!!」

 

高坂さんはナニかひとり言を言ってたみたいだけど、そんな余裕はこれっぽっちも無いわよ?

 

だって…

 

[[はい!ってやっぱり速いし!ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!!!]]

 

ほら、もうヴァルキュリアの大型ランスがぷすっ♪っとコックピットに刺さっちゃうから♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

少しずつその能力を見せ始めたもう1人の穂乃果ちゃん。
実は穂乃果ちゃんがここまでアホ乃果なのにはちゃんとした理由があったりなかったり…。



次回も絵里さんsideのお話となります。
次回は絵里さんがやや暴走しております。
お久しぶり?のややエロ回?かもしれません。



次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新は妄想力の低下&クソ上司のお陰でブラック労働万歳の為、しばらくはお休みさせていただきます。
何卒ご了承下さいませ。


それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。