ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
増税前にガトリングガンを買い貯めしているQooオレンジでございます。
当座の目標はザク・インパチェンスに合計で10門のガトリングを取り付ける事でございます。
今回も海未さんsideのお話となります。
今回も引き続きバトル回となってはいますが……
それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのご②
始まります。
[[おかしな装備って言われても…今回は他にはごぐごくずごっく普通のビーム撹乱幕を積めたミサイル弾頭くらいしか持ってきてませんよ?]]
花陽の口から放たれ聞いた事のない装備品の名前。
その名は…
[[ビーム?]]
「撹乱幕?」
“ビーム撹乱幕”
花陽は極々(ズゴック?)普通の…とか言ってはいますが、花陽の持ち込んだモノならば絶対に極々(ズゴック?)普通のモノな筈がありません。
[[はひ。ごぐごくずごっく普通のビーム撹乱幕です。そんななんの捻りもないごぐごくずごっく普通の装備なんてつまんないですよね?せっかく普段は一応は真面目枠な海未先輩から面白い装備を!って熱いリクエスト貰ったのになんかこんなごぐごくずごっく普通の装備でごめんなさい?的な?]]
何故そこで疑問系なんでしょうか?
それよりも…
「この際つまらないとかはどうでもいいです。そのビーム撹乱幕とは一体何なのですか?」
花陽が持ち込んだ極々(ズゴック?)普通の装備品“ビーム撹乱幕”が何なのか…です。
名前から察するとビームを撹乱する幕なんでしょうが…。
とにもかくにも、ビーム撹乱幕が一体何なのか?と花陽に話を振りましたので、説明好きの花陽ならばはひはひ言いながらまた何時もの説明になってない説明をしてくれる筈です。
と、思ったのですが…
[[ビーム撹乱幕はビーム撹乱幕ですよ?知らないんですか?ビーム撹乱幕?だってビーム撹乱幕はビーム撹乱幕ですよ?]]
こんな時に限って花陽はこちらの思惑を見事に外し説明してはくれませんでした。
それどころか、花陽曰く極々(ズゴック?)普通の装備であるビーム撹乱幕を知らない私と真姫に、通信モニタ越しにどうしてそんな事も知らないんですか?みたいな顔を向けて来やがりました。
先程の真姫ではありませんが、そんな花陽の態度を見るとついつい言いたくなって来ますね…花陽の癖に!と。
ですがここでそれを言ってしまっては私までジャ○アン枠になってしまいます。
ほら、私って何処からどう見てもし○かちゃん枠ではありませんか?
間違ってもジャ○アン枠ではありませんよね?
でもここで内なる衝動に駈られて不用意に突っ込んでしまえばジャ○アン枠が確定してしまいます。
ですからここは是が非でも突っ込みたい所ですが、この内なる衝動を全身全霊でグッと我慢です。
さて、おバカな思考はこの辺にして…花陽が先程から言っているビーム撹乱幕とはそこまで常識的な物のでしょうか?
恐らくはガンダム作品に登場している何らかの装備品だとは思うのですが…。
一応は所謂“ファーストガンダム”と呼ばれている一番初めのガンダム“機動戦士ガンダム(TVシリーズ♪)”は一日一話はガンダム知識習得の為に必ず視聴してはいますが、私が視聴した所までには花陽の言っているビーム撹乱幕なるモノは登場してはいなかったと思います。
もう少し進めば出てくるのでしょうか?
それともビーム撹乱幕とはファーストガンダムを発端とした宇宙世紀系のガンダム以外の作品…アナザー系のガンダムに登場する装備なのでしょうか?
同じ事を毎回毎回思ってしまいますが、やはり私にはまだまだガンプラファイターにとって必要不可欠なガンダム知識と言う“常識”が足りていませんね。
まぁここでその事に嘆いていても仕方ありません。
今は“そんなの常識ですけど知らないんですか?”と見ていると思わず明日の朝練のメニューを一人だけ三倍にして地獄を見せてあげたくなる顔をしている花陽にさっさとビーム撹乱幕について説明させる事が先決です。
お米とレアなガンプラが絡むと非常識極まりない存在にメガシンカする花陽に常識を語らせるのは酷く屈辱的ですが……ふと思ったのですが、花陽にとっての常識は私達にとっての非常識なのではないでしょうか?
ほら、何せ基本的に花陽ですから。
ここら辺は花陽も穂乃果やことりに通ずるモノがありますね。
と、また自分でも考えていてよくわからないぶっちゃけどうでも良い様な事を考えて思考のドツボにハマっていると……
[[常識ですがナニか?みたいな顔されても知らないモノは知らないわよ!!!あのね!いい機会だから言っておくけど!みんながみんな花陽みたいにガンダムに出てくる装備とか装置を全部知ってるワケじゃないの!ってかそもそも私と海未先輩は2週間くらい前からガンダム見始めたばかりのガンダム初心者なのよ!そこら辺もちゃんと考えてよね!!!]]
真姫が至極真っ当な事を花陽に言ってくれていました。
これまた前回に引き続きになりますが、流石はμ'sの誇る突っ込みニューカマー真姫です。
やはりただのセレブではありませんね。
そんなセレブなのに金銭感覚以外は割りと真っ当な感性の持ち主な真姫の真っ当な言葉に対して、普段から余りにもアレ過ぎて某狂暴な方の鳥キチ幼馴染み同様に余り真っ当ではない米キチ娘の花陽はと言うと…
[[あー、そう言えばそうでしたねー。海未先輩も真姫ちゃんもどっちもガンダム初心者でしたねー。]]
非常に薄いリアクションで返して来やがりました。
[[わかったらそのビーム撹乱幕ってヤツの説明!]]
真姫はそんな花陽の薄いリアクションにもめげずに、ビーム撹乱幕について説明する様に促します。
それにしても…真姫はよく花陽の薄いリアクションに耐えましたね。
私ならイラっとして思わず脳天ぶち抜くぞ♪ってなってしまいますよ。
と、花陽の薄いリアクションに耐えてみせた真姫に感心していたのですが…
[[はーい。でもなぁ…ごぐごくずごっく普通のビーム撹乱幕なんかの説明って言われても…なんと言いますか…こー…あんまり気が乗らない?的な?]]
[[っ!この…花陽のクセに……うっふ…うふふふふ♪いいわ…そっちがその気なら……ねぇ?今からそっちの筐体に行ってドリルでその米ぬかが詰まってそうなアンタのその頭にグリグリと穴開けられたいのかしら?]]
二度目の薄いリアクションには耐え切れかなった様ですね。
今まで聞いた事の無い底冷えする様な声色で花陽に最後通告を行っていました。
これには流石の花陽も怯えてしまった様で…
[[うわーい…それはマジ勘弁です!仕方ありません!ではではガンダム初心者な海未先輩と真姫ちゃんに今回だけ特別にごぐごくずごっく普通のビーム撹乱幕の説明をしてあげましょう!]]
ようやく例のビーム撹乱幕なるモノについて説明を始めようとしてくれました。
ですが…思考のドツボにハマってあちこち脱線しまくってる私が人の事をどうこう言うのもアレですが、こんなにのんびりしていても良いモノなのでしょうか?
そこら辺、ちょっと花陽に聞いてみましょうか?
「何でもこんなにゆっくりしていても良いのですか?早くしないとシールドの耐久値が不味い事になのではありませんか?」
先程、花陽は悠莉のザクからぶっぱなされる大型ガトリングガンのビーム弾によってシールドの耐久値がごりごりと減って来ていると言ってました。
それはこのグダグダなやり取りの最中も継続している訳でして…。
まさかとは思いますが、今がバトル中で自機のシールドの耐久値が色々と不味い事になっていると言う事を忘れていたりはしないですよね?
いくら脳みその代わりに米ぬかが詰まっている花陽でもそんな穂乃果レベルのおバカな事はあり……
[[はひ?シールドの耐久値?何ですか?それ?]]
………ましたね。
「この状況でどうして忘れられるのかさっぱり不明ですが、現在私達はあのプッツン+1三人娘と絶賛バトル中ですよ?そして現在進行形でビーム弾の弾幕に晒されている真っ最中ですよ?」
[[はひ?現在プッツン+1三人娘と絶賛バトル中で現在進行形でビーム弾の弾幕に晒されている真っ最中…あ"……そ、そーでした!すっかり忘れてたけど今ってバトルの真っ最中!しかもあの狂ったよーにガトリングガンをぶっぱなして来てるザクの弾幕から海未先輩と真姫ちゃんを庇ってるまたまたたまたまち○ち○ぶらぶらそーせーじな真っ最中でしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!]]
<<ほーこーく。しーるどたいきゅーち、あとはんぶーん。>>
[[なんですとぉぉぉぉぉ?!おぉ米神!じゃなくて!おーまいごっと!!!]]
[[花陽!何回も何回も同じこと言わせないでよね!ふざけてないで早く説明!!!]]
[[はひー!!!えーっと!ビーム撹乱幕でしたね?“まく”って聞くと処女膜を思い出しちゃいますけどこのビーム撹乱幕は処女膜じゃなくて読んで字の如く!ビームを撹乱する幕を展開する装備です!基本的にはミサイルとかに特殊なガスっぽいぶっちゃけイミワカンナイ!ナニかソレっぽいヤツを詰め込んでぶっぱ~♪してビームの効果を減衰させるフィールドを展開するんですよ!これと似たようなモノでSEED系のアンチビーム爆雷とかがありますね!今回はちょっと怖い勢いでシールドの耐久値がごりごり減ってきてるんでその辺は割愛しちゃいます!悪しからず!ちなみにビーム撹乱幕は敵のビームだけじゃなく味方のビームももれなく減衰されちゃいますので使用には用法、用量を正しく守って使ってくださいね♪花陽からのお願いですっ♪]]
ふざけまくった挙げ句に花陽が説明してくれたビーム撹乱幕の説明…それは…
[[ビームの効果を…]]
「減衰させる…?」
ビームの効果を減衰させる。と、言ったモノでした。
[[はひ!このビーム撹乱幕がたーっぷり詰まったミサイルをぶっぱ~♪して中身を盛大にばらまけばビームの効果を減衰させることができちゃいます!]]
ビーム撹乱幕…それはまさに…
[[……ねぇ…それって……]]
「はい。普通にこの状況を何とか出来るだけの力を持っていますね。」
このバトル序盤にも関わらず絶体絶命な最悪な状況を何とか出来る可能性を秘めた装備でした。
[[はひ?]]
今回のバトルはこのまま終わりかなぁ…とか思っていましたが、まだまだこれからの様ですね。
さぁ、それでは反撃の狼煙を上げるとしましょうか。
「花陽!真姫!準備は良いですね!」
[[はひ!いつでもおっけーです!]]
[[なんで私があのプッツン辻斬り女とマッチングしなきゃダメなのかイマイチ釈然としないけどこっちもオッケーよ!]]
亜里沙、悠莉、雪穂のプッツン+1三人娘とのバトル開始早々に陥った絶体絶命のビーム弾の弾幕地獄。
私達はこの状況を覆す為に花陽の持ち込んでいたビーム撹乱幕を使用した反撃作戦を敢行する事にしました。
作戦内容は至極簡単。
花陽がミサイルポッドの中に搭載しているビーム撹乱幕を内包したミサイルをばら蒔いて一時的にビームの効果を減衰させ、その間に私と真姫で一気に亜里沙と雪穂の二人を撃墜する…と、言ったモノです。
相対する相手は私が雪穂、真姫が亜里沙。
そして私達を庇う必要の無くなった花陽には、このまま悠莉の相手をして貰います。
私が亜里沙の相手をしないのは決して亜里沙の相手をするのが面倒だから真姫に押し付けてしまいましょう♪とか思った訳ではありませんよ?
まぁぶっちゃけちゃいますと私の代わり真姫が亜里沙の相手をする理由の九分九厘は私が亜里沙の相手をするのが面倒だからではあるのですが…一応はちゃんとした訳もあったりします。
それは単純に私が刀を振るって護国の技を亜里沙に見せれば見せる程に亜里沙がそれらを模倣して強くなってしまうからです。
その点、真姫ならば模倣される様な特別な技を持ってはいないので、亜里沙に何かを模倣される心配はありません。
そしてもう一点、真姫は特別な技を持っていなくても安定した強さを持っているから…と、言うのもあります。
真姫は前回、出会い頭に“soar(ソア)”で奇襲され撃墜されてしまいましたが、アレは近接戦闘に持ち込めさえすれば封じる事が出来ます。
近接戦闘の技量では亜里沙に分がありますが、真姫はまだまだ発展途上。
戦う度に強くなっている真姫は亜里沙とのバトルを経験してさらに強くなってくれるでしょう。
取り合えずもう一度言っておきますが、何だかんだと力説していますが、決して亜里沙の相手が面倒だから真姫に押し付けてしまいましょう♪とかではありませんからね!
全ては真姫の成長の為でもあるのです!
あるのですったらあるのです!!!
ちなみに…背中にマウントされてあるクレイバズーカを除いたほとんどの武装がビーム兵器な真姫の百式の為に、私のジム・スナイパーⅡ(高機動パック装備型)の“武装領域(ウェポンストレージ)”の中にしまってあった予備の刀を一本貸し与えてあったりしています。
思う存分に亜里沙とチャンバラをして来て下さいね♪
それでは…
「…行きますよ!!!花陽!お願いします!!!」
[[了解です!!うっしゃー!おらー!プッツンガトリング姫カットちゃん!これでも喰らいやがれ!です!さーちゃん!]]
<<うっしゃーおらー。みさいるはっしゃー。>>
反撃開始ですよ!!!
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
バトル回と言う名のグダグダ回でございました。
次回も引き続き海未さんsideのお話となります。
次回こそはちゃんとバトルをする予定でございます。
しかも!なんとビックリ。
一応はガンプラバトル物の作品の癖に滅多にバトルが無く、あっても残念バトル回かあっさり風味のバトル回がほとんどのガンプライブにしては物凄く珍しく、ガチ目なバトル回にて………なってたらいいなぁ…と愚考中でございます。
やっぱり残念バトル回になってしまった場合の為に、先にこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新は妄想力の低下&クソ上司のお陰でブラック労働万歳の為、しばらくはお休みさせていただきます。
何卒ご了承下さいませ。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。