ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

熱を出して数日寝込んでおりましたQooオレンジでございます。
何気に人生で初めて点滴をしました…。



今回も海未さんsideのお話となります。








それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのご⑤
始まります。
































第8話B「過去と今と、そして未来と」そのご⑤

[[マイクロッガイがどこに居たのか!それは…………なんとびっくり♪さっきパージしたミサイルポッドの中に1発だけ残されていたミサイルの中に居たのです!!!どーですか!驚きましたか!驚きましたよね!]]

 

あー…やはりあの1発だけ残されたミサイルにはナニか秘密があったのですね。

 

何となくではありますが、そんな気がしていました。

 

[[と、ゆーわけで!説明パートをしゅーりょーですっ!見敵必中!プッツン姫カットちゃん!どっかーん♪っと1発派手に吹っ飛んじゃってください!]]

 

<<けんてきひっちゅー。>>

 

その体内に凶悪なファイルベニャッガイ用の爆薬を詰め込んだ超小型のプチッガイ“マイクロッガイ”。

 

その脅威が今まさに悠莉と彼女の愛機“ザク・インパチェンス”へと迫ろうとしていました。

 

[[ひゃっはぁぁぁぁ!!!プッツンはしょーどくですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!]]

 

これにて花陽対悠莉のバトルも無事に終了ですね。と、思ったのですが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待てど暮らせど花陽が望む様な派手な爆破は一向に起こりませんでした。

 

恐怖の特攻子熊が何処から襲い掛かって来るかわからない状況で、悠莉は神経を研ぎ澄まし自慢の大型ガトリングガンを何時でもぶっぱ~♪出来る様に周囲を警戒していましたが…

 

[[ナニも起きませんわね。]]

 

余りにもナニも起こらない為に、遂にはその警戒を解いてしまいました。

 

何時でもぶっぱ~♪出来る様に低い起動音を立てながら構えられていた大型ガトリングガンも待機位置へと戻し、悠莉は完全に警戒を解いてしまった様ですね。

 

この予想外の展開にマイクロッガイを放った花陽は…

 

[[あるぅぅぅえぇぇぇぇぇぇぇ?!]]

 

と、困惑しっぱなしです。

 

[[ど、ど、ど、ど、ど、ど、どーなってるんですか?!なんで?!どーして?!仕掛けはろーろーですよ?!細工もりゅーりゅーですよ?!あとはどっかーん♪って爆発するだけなんですよ?!それなのになんで何にも起こらないんですか?!爆発は?!どっかーん♪は?!死ぬほど痛いぞ…は?!]]

 

そんな何も起こらない事態に混乱してよくわからない事を言い続けている花陽に対して…

 

[[うーん…マイクロッガイ…名前から察するに恐らくはプチッガイに類似したモノですわよね…なら……もしかして……。ねぇ花陽さん?ちょっとよろしいでしょうか?]]

 

悠莉は少し何かを考える素振りを見せると、不意に花陽に声を掛けたのでした。

 

[[はひ?!なんですか!今はマイクロッガイが不発になってる原因の究明でちょっと忙しいんです!ご用件はぴーのあとに10文字以内でお願いしまっす♪なんですよ!はひ!ぴー!]]

 

その声に対し大混乱中の花陽は↑の様に10文字以内で用件を言えだ等と、ものすごーく理不尽な答えを返しやがったのです。

 

悠莉は月に代わってお仕置きしちゃう的な思考回路がショート寸前♪を通り越して思考回路がオーバーヒートしているプッツン娘ですが、アレでも一応は私達より年下の女の子なんですよ?

 

そんな年下の女の子に対して花陽は年上の癖に何ともまぁ理不尽な…と、思ったのですが…

 

[[はぁ…10文字ですね?それでは…“話を聞け殺すぞ”…はい♪これでぴったり10文字ですわ♪と、言う訳なので花陽さん?わたくしのお話を聞いていただけない場合は…こちらでもリアルの方でもサクッと逝かせていただきますわよ?あぁ、ご遺体の処分の方は心配なさらないでくださいね♪その手のツテは掃いて捨てるほどありますわ♪そ♪れ♪にぃ♪わたくしだけでも一向にお話を聞いてくださらないイケナイ花陽さんのご遺体ひとつ位ならば簡単に消してしまえますから、なぁーんの問題もありませんわ♪焼き尽くしてもよし♪粉微塵に刻んで川に流すのもよし♪原子レベルで塵も残らないくらいに分解してもよし♪怪異を誘き出す餌代わりに使用するのも良いかもしれませんわ♪うっふふ♪こうも花陽さんのご遺体の処分方法がたぁーくさんありますと、逆に困っちゃいますわね♪ねぇ?花陽さんもそう思いませんか?さて…それではおバカなおバカな花陽さん?貴女のお返事をわたくしに聞かせてくださいな♪わたくしのお話…聞いてくださいますか?それともこの世に永遠にサヨナラバイバイしちゃいますか?さぁ♪さぁさぁさぁさぁさぁさぁ♪花陽さんのお返事を聞かせてくださいな♪ったらくださいな♪]]

 

悠莉の方が余程理不尽な存在だったようですね。

 

悠莉は黒化状態のことりと何処か似た雰囲気を醸し出しながら、花陽に選択を迫ります。

 

話を聞くか。

 

話を聞かずにこの世と永遠にお別れをするか。

 

余程のアホか自殺志願者でも無い限りは答えの決まっている悠莉の問いに…

 

[[ぴっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!は、はひーーー!!!聞きます!聞きますからご遺体を処分とか消すとかなんか怖いのはやめてくだしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃ!!!]]

 

流石の花陽も泣き叫びながらボケる事なく話を聞く方を選びました。

 

ちょっとだけ花陽がまたボケて話を聞かない方を選択したらどうしまょ♪ドキドキ♪とか、密かに私が考えたのはナイショです。

 

[[うっふふふ♪そんなに怯えなくてもよろしいではありませんか♪わたくし、そこまで怯えられちゃいますとちょっとショックですわ♪これでも一応は普通の女の子のつもりなんですのよ?けどもしも…もしも花陽さんがわたくしのお話を聞いてくださらなかった時は…普通の女の子のわたくしでも心を鬼にして花陽さんに断固たる制裁を…とか…うっふふふふふふふ♪でもでも大丈夫ですわ♪花陽さんがわたくしのお話をちゃぁぁぁぁぁんとおとなしく聞いてくださるのなら、わたくしも別に酷い事も怖い事もなぁぁぁぁぁぁにもぉいたしませんから♪まぁそれはそれとして…花陽さん?貴女、先程からおっしゃっているそのマイクロッガイ?とやらには、ナニか推進機のようなモノは取り付けましたの?マイクロッガイとやらはお名前から察しますと、プチッガイを小型にしたようなモノですわよね?アレには確かマトモな内蔵型の推進機は無かったとおもうのですが?]]

 

私がドキドキ♪とかちょっと私にあるまじき可愛らしい表現をしてしまって軽く後悔していると、悠莉は何やら自分は普通の女の子とかえっ?それって何の冗談ですか?な事を間に挟みながら、花陽にマイクロッガイに推進機は取り付けたのですか?と問い質していました。

 

いやいや、流石にコラボ先のお空の世界でもおこめ~♪とか騒いでいる“μ's”ボケ担当の花陽でも、特攻兵器に推進機を取り付けて無かった等とかそんなまるで何処かの穂乃果の様な穂乃果(アホ)な事は………

 

[[はへ?推進機…ですか…?ぽくぽくぽくちーん。あ"………………。]]

 

…………………って!花陽!何ですか!その“ あ" ”は!!!

 

ま、まさか…いやいやいやいや!いくら花陽でも推進機を取り付けずに特攻兵器だなんてそんなバカな事は……

 

[[あらあら?そのご様子ではやはり…。]]

 

[[し…し…し…………しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!そーでした!ミサイルの中に詰め込む為に小型化に小型化を重ねて外付けの推進機変りのちっちゃいリボンストライカーも小型化の邪魔だから外しちゃえ♪とかそんなノリでぽっくり外ししちゃったから今のマイクロッガイには宇宙空間を自力で進んで行けるよーな推進機なんてぬわかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!]]

 

ありましたね…。

 

ってか取り付け無かったんですか?!推進機?!

 

マイクロッガイって特攻“兵器”ですよね?!

 

“兵器”なのに移動方法を考慮して無かったんですか?!

 

と、そんな感じで私が推進機を取り付け無かった花陽に対して呆れていると…

 

[[やっぱり♪わたくしの予想は大正解みたいですわね♪うっふふ♪ほんと、花陽さんったらおバカさんでかわいいですわ♪かわいいおバカさんはわたくし、大好物ですの♪でもかわいくないおバカさんはキライですわ。かわいくないおバカさんはただのクソですから♪そんなクソは死んでしまえばいいのですわ♪とか言ってしまいますと、ちょっとメタいお話になりますがわたくし=魔女さんだとまた疑われてしまいますわね?ご覧くださってらっしゃるみなさん♪わたくし、ほんとにあの腐れ魔女ではございませんわよ?ミスリードでもひっかけでもございませんわよ?ほんとにほんとのほんとですわよ?ちゃんとわたくしの他に魔女さは存在しておりますのよ?ネタバレしちゃいますと魔女さんのお名前はあ……あら?今なにかぶっかったような気がしま………………………………]]

 

メタい事を言い出しておまけにあの腐れ魔女の正体が誰なのかとかガンプライブ最大のネタバレをぶちかまそうとしていた悠莉のザク・インパチェンスがいきなり何の脈絡も無く弾け飛びました。

 

それも盛大に。

 

そして…

 

[[ほへ?ばくは…って?!ぴぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!]]

 

何故かいきなり弾け飛んだ悠莉のザク・インパチェンスの爆発で、その近くに居た花陽のジム・カーバンクルもこれまた見事に吹き飛んでしまいました。

 

やっぱり盛大に。

 

[[むひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?!]]

 

吹き飛ばされた花陽は間抜けな叫び声と共にバトルフィールドの何処か遠くへと飛んで行ってしまいました。

 

これでは合流するにはかなりの時間がかかりそうですね。

 

ってかぶっちゃけ制限時間内での合流は無理ですね。

 

何故いきなり悠莉のザク・インパチェンスが弾け飛んでしまったのか。

 

それはきっとアレでしょうね。

 

どうにかしてマイクロッガイが悠莉のザク・インパチェンスに辿り着いて自爆した…的な?

 

でもどうやって宇宙空間を移動したのでしょう?

 

手足をばたつかせて泳いだと?

 

小さな熊が宇宙を一生懸命に泳いでいる姿を想像すると、少しだけ和んでしまいますね。

 

[[ちょっ?!マジでダレカタスケテェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!]]

 

自分で何とかして下さい。

 

だって真姫や花陽がそれぞれプッツン娘'sと激しいバトルを繰り広げているちょうどその頃………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は雪穂の操るガンダムホワイトラビットと激闘を繰り広げていたのですから。

 

ダレカタスケテェーと何処かへ飛ばされて行った花陽を助ける暇なんてこれっぽっちもありません。

 

ではいよいよ待ちに待った私のバトルパートの始まりですよ♪

 

私の相手である雪穂が操る機体“ガンダムホワイトラビット”…私はこの機体を最初はただ単純な砲戦型の機体だと思っていました。

 

亜里沙が前衛、悠莉が中衛、そして雪穂がその手にした兎に角目立つ大きな銃器“ウサギの一本角(ラビットホーン)”で遠距離砲撃を行う…そんなチームだと思っていました。

 

ですが蓋を開けてみると…

 

[[うぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!]]

 

雪穂は手にした大型銃器“ウサギの一本角(ラビットホーン)”を鈍器の様に振り回して襲い掛かって来たのです。

 

振り抜かる“ウサギの一本角”の一撃はほぼ素組の私のジム・スナイパーⅡに取っては脅威でしかありません。

 

当たればほぼ素組で装甲の薄い私のジム・スナイパーⅡは簡単に粉砕されてしまいます。

 

なので…

 

「っ!」

 

私は振り抜かれた“ウサギの一本角”の一撃をスラスターを噴射させ必死になって回避します。

 

鈍器(本来の用途は大型銃器)での渾身の一撃は振り抜いた後に大きな隙が生まれます。

 

本来ならば鈍器を振り抜いた後は遠心力に振り回されてしまい最大の攻撃チャンスになるのですが、雪穂は驚くべき事に…

 

[[“武装領域(ウェポンストレージ)”!オープン!!!]]

 

振り抜いた“ウサギの一本角”の遠心力に機体が引っ張られる前に、反動もろともそのまま放り投げる様に“武装領域(ウェポンストレージ)”へと収納し…

 

[[からの!コンバットコード!“ビスト神拳”!!!ゼリャァァァァァァァァァァァ!!!!!]]

 

隙?ナニソレ?美味しいの?とばかりに徒手空拳での連撃を放って来やがるのです。

 

恐ろしい速度で繰り出される貫手の連続攻撃。

 

その全てが迷う事無く私のジム・スナイパーⅡのコックピットを狙って来ます。

 

先程から私はこの“ウサギの一本角(ラビットホーン)”による凶悪な一撃と、その直後に連続で繰り出される容赦の無い貫手のコンビネーションに絶賛苦戦中なのです。

 

私は格闘ゲームは詳しく無いので知りませんでしたが、雪穂のこの戦い方は格闘ゲームでは良く見られる光景らしいです。

 

雪穂のこの戦法は“キャンセル攻撃”や“攻撃キャンセル”と言う様ですね。

 

青空やにこ曰く、ゲームシステムを上手く利用した戦い方…だそうです。

 

最も、システム設定やら何やらと色々と弄らなければこの様な戦い方は難しいそうですが。

 

所で…“ビスト神拳”って何ですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

スクスタ…楽しいですね。

次回も引き続き海未さんsideのお話となります。




次回更新はいつも通り月曜日のお昼頃を予定しております。
頭に来て始めた短編シリーズの更新は妄想力の低下&クソ上司のお陰でブラック労働万歳の為、しばらくはお休みさせていただきます。
何卒ご了承下さいませ。


それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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