ガンプライブ! ~School Gunpla Project~   作:Qooオレンジ

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皆様。本日もご覧いただきありがとうございます。

丁度1週間前に最愛の祖母が亡くなり虚無ってるQooオレンジでございます。
生きるって何なんですかね。



今回は予定を大幅に変更して???がメインの幕間となります。
ここまでガンプライブにお付き合いして頂いております皆様ならば、彼女が誰なのかは簡単にわかると思います。









それでは 幕間「さようならのむこうがわ」 始まります。

























幕間「さようならのむこうがわ」

あの日、私の世界は変わった。

 

血に染まるアスファルト。

 

ナニかが焦げた不快な臭い。

 

ぐしゃりと聴こえた音は彼のどの部分を押し潰した時の音だったんだろう。

 

悪意に狂わされた憐れなクソの暴走からあの子を庇って、彼はぐしゃぐしゃになった。

 

優しく頭を撫でてくれたあの手も。

 

憎まれ口を叩いていたあの口も。

 

何もかもがぐしゃぐしゃになってしまった。

 

“私”を1人にしないって言ったのに…。

 

ずっと一緒に居ようねって言ったのに…。

 

彼は“私”を置いて逝ってしまった。

 

そして彼に守られたあの子も心に深い傷を負ってしまい…

 

「ナニが私は彼の所へ先に嫁ぎますね…よ…。いつも人の事をアホだアホだって散々言ってきてたのに…彼が命懸けで助けてくれた命を自分で手放すなんて、それって結局は自分が1番アホって事じゃないの…。」

 

真っ白い綺麗なウエディングドレスを着て、あの子は彼の後を追って逝ってしまった。

 

彼と彼女が青空の果てに、海の彼方へ旅立ち、そして……

 

「おはよ…今日も寝たままなの?私的にはいい加減に起きて欲しいんだけど?って言っても起きてはくれないよね…。」

 

絶望の果てに考える事だけではなく、全てを放棄した“私”が二度とは覚めない眠りに堕ち、私か“私”になった。

 

まだ“私”になった私の中に、“私”の存在は感じられる。

 

一応は、だけど。

 

もうほとんど消えかかってるけど…。

 

“私”が消えかかってる事なんて、誰も知らない。

 

“私”以外は。

 

「ねぇ?聞いてる?“私”は戻って来たんだよ?あの日を変えるために…。」

 

彼が逝って、あの子が逝って、“私”が深い眠りについて…。

 

それからは散々だった。

 

信じた仲間たちは1人、また1人と疎遠になって、“私”の側から離れて行った。

 

『この街には楽しい思い出がいっぱい。でも…この街には悲しい思い出もいっぱい…。だから…私は行くね…。ごめんね、○○○ちゃん…。』

 

そう言ってあの子も遠い場所へと行ってしまった。

 

あの子も、あの子も、あの子も、あの子も、あの子も…みんな離れて行ってしまった…。

 

最終的に“私”の側に残ったのは1人だけ。

 

『ふん!なぁーに不景気なツラしてんのよ!私は例え1人になっても!私の夢を諦めてやるもんですか!』

 

1人きりで抗い続けてきた彼女だけ。

 

最愛の彼を失っても、その強さを失わなかった彼女だけだったわ。

 

それからは残った2人で抗った。

 

抗ったけど…

 

「2人で無双出来ても人数制限はどーしよーもなかったんだよね。」

 

彼が居なくなって、“私”の世界は全てが変わった。

 

彼さえ居なくならなかったら、“私”の世界は今でも優しさと愛に溢れていたのかな?って何度も思った。

 

それからは色々とあって、散り散りになったみんなの力も借りて何とかあのクソ女をブチ倒して、やることが無くなって取りあえずでチャンピオンになってみて…。

 

チャンピオンになってみたけど、そこから先には何にも無かったんだよね。

 

もうね、あんまりにもヤることが無さ過ぎていっそのこと死のうかなぁ…とかも考えちゃったわ。

 

そんな事を考えながら世界を旅して、そして出会ったのは赤い髪の男。

 

彼は脱け殻みたいになっていた“私”を再び熱くさせてくれたわ。

 

戦って、戦って、戦って。

 

ギリギリだったけど“私”は彼に何とか勝てたわ。

 

そんな彼からご褒美にって教えて貰ったの。

 

“願いを叶える方法”を。

 

半信半疑…ってか願いを叶えるだなんてぶっちゃけあり得ねー!って思ったわ。

 

思ったけど、どうせヤる事も無かったから“私”は試してみたの。

 

“願いの石”に願ったわ。

 

“あの楽しかった日々に戻りたい”って…。

 

そう…“私”は願ったわ…。

 

“戻りたい”…と。

 

強く、強く、強く。

 

彼が居て、あの子が居て、“私”が居て、みんなが居て…。

 

そんな楽しかったあの頃に戻りたいと…

 

“私”は願ったわ。

 

強く、強く、強く。

 

強く願ったわ。

 

そして“私”は………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大丈夫…今度はきっと大丈夫…。

 

“私”が救ってみせる…。

 

“私”が…きっと…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。

今回はエロもボケもグダグダも無しな珍しい回でございました。
ガンプライブのキーパーソンとなる彼女…。
彼女は一体ナニをしようとしているのか…。



次回も幕間となります。
次回こそは絵里さんの過去のお話になる予定です…が、ものすごーく虚無ってますので、もしかしらガンプライブを連載してから初めてのお休みをいただくかもしれません…。
現在、割りと洒落にならないレベルで落ち込んでおります。
すぐに泣きます…。
すぐにヘタります…。
ガンプラも、ゲームも、セ○クスも、何もかもがやる気が起きません。
しばらくはご容赦くださいませ…。






それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
皆様のお気に入り登録、ご意見、ご感想、または質問などもお待ちしております。
どうかお気軽にお声掛け下さい。

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