ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
今年最後の投稿のQooオレンジでございます。
今回も海未さんsideのお話となります。
花陽ちゃん驚異の技術力。
それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのろく③ 始まります。
花陽のジム・カーバンクルの手持ち武装“レールカノン”。
キ○ガイ装甲のベニャッガイの頭をぶち抜ける程の威力を持ったこのレールカノンのお陰で、攻略不可能かと思われた生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアをどうにか出来そうですね♪と思えて来ました。
思えて来ましたが…
「あ。SSってちょっとサバ読みました♪今の状態のレールカノンだとS+ってところかなぁ~と♪」
思えて来た矢先に花陽がいきなりサバ読みました♪とか抜かしやがりました。
まぁそうですよね。
SSランクの攻撃力とかどんだけ~♪ですよね。
いくら花陽が魔改造厨でも早々簡単にSSランクの攻撃力の武装をポンポンと作るなんて無理ですよね。
花陽のサバ読み発現を受けて私達の間にはようやく見えて来た勝機がまた振り出しに戻ってしまったがっかり感よりも、何故かホッとしてしまった空気が流れていました。
と、思っていたんです。
花陽でも流石にそれは無理ですよね~。
そ~ですよね~。
と。
ですが…
「あっはは…そ、そりゃそーですよね…。SSランクの攻撃力なんてそんな簡単に…」
「えっ?イケますよ?今のままならムリだけど、カーバンクルのレールカノンなら弾を貫通力に特化させたヤツに変えればSSランクはイケちゃいますよ?」
花陽から発せられたのさ先程の発言をアッサリと覆す“イケちゃいますよ?”の一言でした。
「…………。」
きっとみんなこう思いましたよね?
イケちゃうんかい!って。
でもどうせ花陽の事だから…
「どーせ花陽のコトだからその貫通力特化の弾?ってヤツは持って来てないってオチなんでしょ?」
そう。
真姫の言う通り、そんな感じのオチ何だろうなぁ…と、私も思いました。
思いましたが…今回の花陽は無駄に何時もの残念な花陽とは一味違っていたのです。
「イヤイヤイヤ!ちゃぁぁぁぁんと持ってきてるよ?貫通力に特化したヤツ。他にも着弾と同時に割りとシャレにならない爆発を起こすヤツとか着弾するとガチガチに凍っちゃうヤツとか着弾すると空気中の水分を吸収しまくってモコモコと膨れるヤツとかいっぱいあるよ?真姫ちゃん見る?見ちゃう?見ちゃっていやーんしちゃう?ついでにうみちゃー先輩も見ちゃいますか的な?」
何とびっくり♪持って来ていたのです。
SSランクの攻撃力を叩き出せると豪語した貫通力に特化した弾丸を。
他にも何やら色々と持って来ている様ですが、そんな事よりもまずは…
「誰がうみちゃー先輩ですか!誰が!次にうみちゃーとか言いやがりましたらその無駄に育った無駄な胸部装甲を無駄に痛みを伴う方法で削ぎ落としますからね!」
「あ、はい。」
全く…油断も隙もありゃしません。
花陽は少しでも気を抜くとネタに爆走し始めるんですから…。
しかもうみちゃーって前回もう使ったネタじゃないですか。
同じネタを使い回すとか芸人としてそれはどうなんですか?
駄目ですよね?
あきらかに駄目ですよね?
そんなじゃ○-1で優勝出来ませんよ?
「とりあえず海未先輩はいちいちツッコミ入れるみたいだけど、私までそれに付き合ったら話が進まなくなるから色々とスルーするわよ。で?その弾があるならあの自称生徒会長の非常識な装甲を貫けるのよね?」
むぅ。
同じツッコミ属性の筈の真姫にスルーされてしまいました。
解せません。はどうでも良いとして…
「サクッと生徒会長さんのガンプラのデータを見た感じだとたぶん大丈夫じゃないかーとは思いますよ。」
確かにその貫通力に特化させた弾丸を使えばあの生徒会長のガンプラの装甲も簡単に…とかいかないかもしれませんが貫けそうですね。
あと問題があるとすれば…
「まぁ当たればですけどねー。」
「そう言えばあの自称生徒会長のガンプラってバカみたいに速いのよね…。」
花陽が危惧し真姫が言う様に、高速で駆け抜けて来やがる生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアを相手にどうやって当てるか…ですね。
「ガンダム的な展開だと零距離から!ってなるんでしょーけど、ぶっちゃけ花陽じゃあの生徒会長さん相手に零距離からレールカノンぶち当てるとかムリですからね?ってか花陽のジム・カーバンクルじゃアレだけの速度で動き回る機体に取り付くとかフツーにムリですっ♪あしらずー♪(魔改造したサブフライトシステムとか持ってくればワンチャンイケたかも?ですけどねー。) 」
ふむ。
まぁ予想はしていましたが花陽だと機体的にも技量的にもアレだけの速度で動き回っている生徒会長を相手に接近して一撃を入れるのは無理ですか。
「となると……」
残された手段は…
「遠距離から狙い撃つ…かしら?」
ですね。
私と花陽、真姫がどうすれば生徒会長を攻略出来るのか?と話し合いの末にある程度の解決策を出すと、それを黙って聞いていた雪穂が…
「そこら辺がまぁベストじゃないけどベターな選択なんじゃないですか?」
そんな事を横から言ってきました。
ベストではないけどベターな選択…ですか?
ならば雪穂にはベストな選択がわかっているのでしょう?
そこら辺ちょっと聞いてみましょうか?
「ちなみに雪穂?貴女はベストじゃないけどベターな選択と言いますが、貴女的なベストな選択とは?」
私のその問い掛けに雪穂は…
「あー…それはアレですよ。あの装甲を抜けるだけの武装を持ってトールギス・ヴァルキュリアと同じくらいの速度で動いての近接戦闘…がベストだと思いますよ。そんなコトをできちゃう人ってかなり限られますけどね。」
と答えました。
非常識な装甲を抜けるだけの武装を持っての近接戦闘ですか…。
今回出撃するメンバーだとそれって無理なんじゃないですか?
穂乃果の素組のエールストライクガンダムだと速度もそうですがそもそも攻撃力が足りません。
真姫の素組の百式も穂乃果の素組のエールストライクガンダムと同じ理由で無理ですね。
花陽のジム・カーバンクルは重装甲故に機動性が劣りますのでやはり無理。
雪穂のガンダムホワイトラビットはいけそうな気もしますが、本人が無理と言っているなら無理なのでしょうね。
亜里沙のアデル改・キリヒメも速度的な問題で無理でしょうか?追い付ければ亜里沙ならあの装甲を斬れると思うのですが?
で、悠莉のザク・インパチェンスは総合的な火力は今回の面子の中では一番だとは思うのですが、その重武装故に圧倒的に機動性が足りませんね。
大型ガトリングガンが合計四門とかやり過ぎです。
最後に私のジム・スナイパーⅡ(高機動パック装備♪)ですが…たぶん多少非常識な装甲でも追い付けさえすれば斬れるとは思うんですよ。
そんな事を考えていると…
「何か絵里さんの足さえ止めさせる事ができれば、海未さんなら普通のブレードでもあの非常識装甲をぶった斬れそうですよね。」
何故か半目になった雪穂がこちらを見ながらそう言って来ました。
それに続いて…
「あ~…海未先輩ならできそうですね~…。」
「えぇ…できちゃいそうよね、海未先輩なら。」
「きっとできちゃいますわね♪」
「亜里沙もウミさんならできちゃうと思うな!」
花陽、真姫、悠莉、亜里沙の順でそんな事を言われてしまいました。
いや、まぁ物理的に存在してさえいれば刀があれば大抵のモノは恐らく確実にサクッ♪っと斬れるとは思いますが…何でしょうか?この解せません感は?
この子達はまるで私を人外かナニかだと思ってる節がありまくるんですよね。
そりゃ物理的な存在なら大抵のモノは断ち斬る事は出来ますよ?
でも相手が霊的な存在の場合は普通の刀ではちょっと厳しい私としては、そこまで人外では無いと自負しているのですが?
霊的な存在って刀に気を浸透させないと斬れないので面倒何ですよね。
まぁそこら辺は今は関係無いのでそのうちと言う事で…。
それよりも今は対生徒会長戦の作戦を纏めてしまいましょう。
切り札は花陽のレールカノン。
これをどう活かすか…。
そこが勝負の分かれ目ですね。
花陽のボケにツッコミを入れたり亜里沙に無意味に斬りかかられたり真姫が急に○○組?邪魔なら潰しちゃって構わないわよ?とか端から聞いていると物凄く物騒な指示を電話でし始めたりと紆余曲折ありながらも、私達は花陽のレールカノン(貫通特化弾頭搭載)を主軸とした作戦をしっかりとまとめあげる事に成功しました。
そして私達は“どうせ私のトールギス・ヴァルキュリアにはダメージを与えられないんだから余裕よね♪うふふっ♪”とか考えてそうなニヤケ顔の生徒会長を相手に、一対七のガンプラバトルを遂に開始する事になったのです。
今回のガンプラバトルに出撃するメンバーは…
「ジム・スナイパーⅡ!園田 海未!いざ尋常に…推して参ります!!!」
みなさんお馴染み大和撫子なキャラと言えば?で一億と二千年の間、常にトップの座を守り続けて来たかもしれないこの私、園田 海未と…
[[ジム・カーバンクル!小泉 花陽!with♪]]
<<<<そのたよんひきー。>>>>
[[いっちゃいますよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!]]
お米と言えばこの人!な米キチ娘の花陽with花陽の契約精霊四体と…
[[西木野 真姫、百式。出るわよ!]]
最近はお嬢様なのかヤ○ザ屋さんの親分さんなのかちょっと判断に困って来ている真姫と…
[[みんな!ファイトだよ!高坂 穂乃果!エールストライクガンダム!いっきまーーーす!!!]]
対生徒会長用の作戦をみんなでわいわい話し合っている最中も涎を垂れ流しそれでいいのか今時の女子高生?と言いたくなる様な弛んだ顔で爆睡しまくっていて出撃前に起こすのがものすごーーーーーーーーーーーーーく大変だったアホと言えばこの人!な穂むらのアホな方の看板娘な穂乃果と…
[[高坂 雪穂!ガンダムホワイトラビット!今日も頑張って行きましょい!!!]]
そんな↑のアホと血の繋がった妹なのが信じられない位にしっかり者な穂むらのアホじゃない方の看板娘な一部界隈ではことある毎に描写されるお尻が肉感的で非常にエロいと話題(?)の手を出したら確実にお巡りさんのお世話になってしまうJCな雪穂と…
[[絢瀬 亜里沙、アデル改・キリヒメ♪今日もサクッとみーーーんな切り殺しちゃうんだから♪]]
見た目はまるで雪の妖精を体現した様な透き通る真っ白い肌がかわいらしい清純派美少女なのに自己紹介させたら笑顔で趣味は人を斬る事です♪ねぇねぇ♪ちょっと亜里沙に切られてみない?だいじょ~ぶ♪ちょっとだけだから♪ねっ?先っちょだけ♪先っちょだけだから♪サクッ♪っと切らせて♪おねが~い♪とか言い出してしまうあのトンチキ生徒会長の実の妹な亜里沙と…
[[んっふふ♪ぼそりと……(なるかみ)……悠莉♪ザク・インパチェンス♪本日も万難一切撃ち貫きますわよ♪]]
ガンプライブ!をご覧のみなさんにはとっくの昔に誰の義妹かバレバレですが何気にまだ私達(生徒会長を含む)はその正体に気付いてない謎の前髪ぱっつんな和風腹黒美少女な悠莉。
合計七人で出撃となります。
そんな七人で出撃した今回のバトルフィールドはガンプラバトルでは最もポピュラーな何の変哲も無い宇宙世紀系の宇宙ステージ。
レーダーを妨害するミノフスキー粒子の濃度もかなり低めで、考案した人の頭の中身を疑いたくなる様な変態的なトラップも設定されていない極々普通の宇宙ステージです。
更に何時もは強敵を相手にする時に身を隠したり攻撃を防いだりと何かと便利な廃棄コロニーの残骸等の大型のデブリも設置されていません。
見渡す限りの漆黒の宇宙空間。
それが今回のバトルフィールドになります。
フィールドギミックを利用した下手な小細工が出来ない、まさに決闘用とでも言いたくなる様なバトルフィールドですね。
そんなある意味で潔い程に何にも無いバトルフィールドを…
[[っ!来た!海未さん!広域レーダーに絵里さんのトールギス・ヴァルキュリアを捕捉しました!データをそっちに送ります!]]
「了解です。雪穂、他の皆さんにも…」
[[もちろん転送済みです!]]
生徒会長の操るトールギス・ヴァルキュリアはただただひたすら真っ直ぐに私達が展開した宙域を目指して突き進んで来やがりました。
それも…
[[うわっ!はやっ!]]
[[わかってはいたけどホント非常識なスピードよね。]]
凄まじいスピードで。
[[非常識なのはスピードだけではありませんわ。皆様ご存知の通り、絵里お義姉様のトールギス・ヴァルキュリアは装甲もとてもとても非常識となっておりますわ♪]]
[[うん。おねーちゃんってせっかくえいっ♪って切っても刀折れちゃうんだよね。]]
[[最近のガンプラバトルの主流は高機動型だから流行りとは真逆の防御特化型って案外相手にすると厄介なんですよねー。]]
ガンプラバトルにも主流とかあるんですね。は、さておき…
「みなさん!おしゃべりはここまでです!予定通りにこの場で待ち構えて迎撃します!」
あのドヤ顔でニヤケ顔で絶対に負けないもん♪とか考えてそうな生徒会長に文字通り一発強烈なヤツを喰らわせてあげようではありませんか!
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
皆様、本年もガンプライブ!をご覧いただきましえ、誠にありがとうございました。
連載三年目にして未だに“μ's”全員が揃わない前代未聞の作品ではございますが、来年も何卒よろしくお願いいたします。
来年は恐らくはちゃんと“μ's”全員が揃う予定でございます…た、たぶん…。
年が明けまして次回は海未さん率いるもうみまきぱな+穂乃果ちゃんwith妹トリオが絵里さんと激しいかもしれないバトルを開始します。
海未さんの取る作戦とは…。
引き続きものすごーく虚無っておりますので、途中で挫けてお休みをいただくかもしれません。
しばらくはご容赦くださいませ…。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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