ガンプライブ! ~School Gunpla Project~ 作:Qooオレンジ
ボーダー爆上げとなったフルオート古戦場を無事に生き抜いたQooオレンジでございます。
何とか個人ランキング五万位以内に入れました。
今回も海未さんsideのお話となります。
今回は穂乃果ちゃんが頭(ホノカ)を使って戦う事に…。
それでは 第8話B「過去と今と、そして未来と」そのろく⑦ 始まります。
私、花陽、雪穂の後衛メインアタッカーチーム三人があの忌々しい自称賢い可愛いエリーチカ(笑)な生徒会長の脳天(正しくはトールギス・ヴァルキュリアのコックピット)をぶち抜く為の準備を着々と進めている最中、唯一残された前衛組の穂乃果は迫り来るガチムチ防御特化槍オバケなトールギス・ヴァルキュリアに対して肉壁となるべく…ではなく足止めをする為に、果敢にもたった一人で挑んでいました。
[[絵里先輩のとーるぎすばるきゅりあ?ってものすごーーーく固すぎて、どーせ穂乃果のストライクが持ってる普通のビームライフルが当たってもほとんど…ってゆーかかこれっぽっちも効かないから…(今のホノカたちでアレにマトモなダメージを与えたいんなら、ビームサーベルを使って比較的柔らかそうな関節辺りを狙うしかないかな?) うん!だね!だから…ホノカ!お願い!ちょっとだけ手伝って!(うーん…別に手伝うのは構わないけど、私が手伝うとまた頭痛くなるよ?いーの?) うぅ…が、がまんする…(おけ。りょーかい♪それじゃ少し同調率上げるね……うん…40%…とりまこれぐらいで……ではでは♪)ちょーっとだけホノカ達の本気を見せちゃおっかな♪]]
穂乃果は何やら最近多くなってきた意味不明な独り言を言ったかと思うと、背中のエールストライカーを一際大きく噴射させて…
[[シールドにはこんな使い方もあるんだもよ!!!せーのぉ!!!!!うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!]]
忌々しい以下略な生徒会長の操るトールギス・ヴァルキュリアとの距離を詰めると、ナニを思ったのかいきなり左腕に取り付けてあったシールドをおもいっきりぶん投げやがりました。
穂乃果のこのいきなりの行動にあの忌々しい以下略な生徒会長も流石に面食らった様でしたが…
[[シールドを投げた?!えっ?ちょっ?!っ!!!]]
驚きながらも咄嗟に穂乃果がおもいっきり投げ付けて来たシールドを自機の大型シールドを前面に構える事でキッチリと防ぎやがりました。
ガチムチ防御特化のトールギス・ヴァルキュリアなら、投げ付けられたシールドの尖っている部分が例え頭部に直撃したとしてもちょっとやそっとの事ではびくともしないので、別に態々シールドで防がなくてもいい様な気もするのですが?
咄嗟の事とは言え、アレでは視界が塞がれてしまうので前が見えなくなると思うのですが…と、思っていると、なんとびっくり。
[[ふふん♪予想通り!絵里先輩なら反射的にシールドで防御すると思った!でもそれじゃ前が見えないよね!だから…今のうちに!!!]]
穂乃果の一連の行動は虚を突いて忌々しい以下略な生徒会長にシールドを投げ付けて、反射的に自機のシールドを使わせてあえて攻撃(?)を防がせる事でその視界を塞ぐ作戦だったのです。
いやもうホントびっくりですね。
驚き過ぎてちょっと!奥さん!信じられますか?!“あの”穂乃果なのに!無駄に頭を使った戦い方をしてますよ?!“あの”!穂乃果なのに!!!穂むらのアホな方の看板娘!音ノ木坂のアホが服を着て歩いている謎生物!アホの権化!様々なアホ系の二つ名を持っている“あの”!穂乃果が!頭を使った戦い方をしやがったのですよ!とか力一杯叫びそうになってしまいましたよ。
そんな今世紀最大級の異常事態を起こした穂乃果は…
[[これなら!!!!!]]
今まで見せた事が無い様な巧みなスラスター捌きでするりとトールギス・ヴァルキュリアの左腕側…シールドを手に持っている方に回り込んで…
[[どーーーだーーー!!!!!とぉりぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!]]
その左腕の肘の関節部分へ向けて、いつの間にかエールストライカーから引き抜いていたビームサーベルの光刃を振り下ろしたのでした。
例え素組だとしても高い攻撃力を持っているビームサーベル。
そのビームサーベルの一撃がガンプラの構造的にどうしても脆い関節部分に直撃してしまっては、流石のガチムチ防御特化なトールギス・ヴァルキュリアと言えどもタダでは済まない筈です。
私も、そして普段はアホなのに無駄に頭を使った戦法で見事にビームサーベルの一撃を関節部分へと直撃させた穂乃果もそう思いました。
恐らくはこれをご覧になっている皆さんもそう思ったのではありませんか?
かしこいかわいい(笑)ガチムチゴリラ女よーやく腕ぎっちょんwざまぁwww。と。
ですが……
[[残念だったわね!関節部分にだってしっかりとアンチ・ビーム・コーティングはしてあるのよ!!!オマケに素材自体も高硬度特殊プラスチックを使ってるから物理攻撃だってドンと来いよ!!!だから私のヴァルキュリアに柔らかいトコなんて(たぶん)無いわ!!!!!!]]
忌々しい以下略な生徒会長は私や穂乃果の予想を上間って来やがりました。
腕を断ち斬るべく振り下ろされたビームサーベルの一撃は、激しいスパークを巻き起こすだけで関節部分にも関わらず1ミリも傷を付ける事が出来なかったのです。
何時もの穂乃果ならここで変な叫び声をあげて隙だらけになっているのですが、今日の穂乃果は一味違っていました。
[[チッ!なら!!!]]
普段のぽわぽわアホアホな穂乃果ならば絶対にしない舌打ちを一つすると…
[[そのおっきなバーニアの中ならどーーーだーーー!!!!!!]]
再び巧みなスラスター捌きを見せてトールギス・ヴァルキュリアの背後に回り込み、肩に取り付けられているスーパーバーニアの内部を狙いビームサーベルを突き出したのでした。
穂乃果のこの一撃に、今までまともなダメージを与えらなかったあの忌々しい以下略な生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアに今度こそは決定的なダメージを与えられる!と期待したのですが…
[[狙いは悪く無いわ!悪くは無いけど!!!]]
元ジュニアチャンピオンは早々甘くはありませんでした。
[[反撃があるってコトを忘れちゃダメよ!!!!!]]
[[げっ?!]]
穂乃果のエールストライクガンダムがバーニア内部を狙って繰り出したビームサーベルの突き。
その突きを忌々しい以下略な生徒会長は今回のバトルで何度も見せた太腿のバーニアと腕の大振りでの無理矢理な回転で間一髪回避してみせたのでした。
それだけではなく…
[[避けられ…うぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!]]
回避と同時に回転の勢いを乗せた大型ランスの腹の部分を直撃させ、穂乃果のエールストライクガンダムを吹き飛ばしてしまったのです。
今までそのガチムチな防御力に目を奪われていましたが、流石はかしこいかわいいえりーちかとか抜かしていても元ジュニアチャンピオン…。
昨日今日ガンプラバトルを始めた私達とは一線を画した確かな技量も持っていやがります。
悔しいですが…ひっじょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉに!!!悔しいですが!!!!
その事は素直に認めましょう。
認めてあげますが、今回のバトルに勝つのは私達です!!!
穂乃果が珍しく頑張ってくれている間にレールカノンの準備は整いました!
ここからは私達のターンですよ!!!
さぁ!穂乃果!!!
今こそ肉壁としての役割を果たす時ですよ!!!!!
あ。
結局は穂乃果の事を肉壁って言っちゃいました。
まぁ今更ですけどね。
[[この!この!この!お願いだから!とっ!まっ!れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! (穂乃果!ゴメン!頑張ってるトコ悪いんだけど、これ以上同調したら明日の朝に死ぬほど頭痛くなるからもームリっぽい!悪いけど後は穂乃果だけで何とか頑張って!) りょーかい!ありがと!ホノカ!]]
奮戦虚しく忌々しい以下略な生徒会長に吹き飛ばされた穂乃果のエールストライクガンダムでしたが、何やらまた訳のわからない独り言を言いながらも機体の各部に設置されている姿勢制御スラスターとエールストライカーのスラスターを駆使して何とかその体勢を整える事に成功していました。
その様子を遠目ながらも確認した私は…
「穂乃果!独り言を言ってる暇はありませんよ!こちらは準備が整いました!!!そこの忌々しい以下略な生徒会長の動きを何としても止めて下さい!!!!!」
穂乃果に肉壁(結局は開き直って肉壁と言ってしまう事にしましま♪)としての役割を果たさせる為に通信を送ります。
ちなみに穂乃果には…いえ、穂乃果だけではなく前衛組全員には、事前に私達の攻撃準備が整ったら撃墜覚悟で忌々しい以下略のトールギス・ヴァルキュリアに組み付いてその動きを止めて下さいと指示を出していたりします。
一瞬でも動きを止めたら後は花陽印の魔改造品である貫通特化特殊弾頭搭載レールカノンでぶち抜いて終わりです♪
いやぁー♪今回のバトルは実に長かったですね♪
長かった割りに私の出番はほとんど無かったりしましたが、まぁ一番美味しい所を持って行くのですから出番が少なくてもソコはソレで多少は妥協してあげましょう。
そんなワケで…
「さぁ!イキなさい!!!高坂 穂乃果と書いて肉壁!!!!!」
お楽しみの時間ですよ♪♪♪
[[いやん♪肉壁とかナニソレ素敵♪えりーちかも肉壁になって激しく責められたいかも♪]]
右手の大型ランスを雄々しく構えて突撃体勢に入った忌々しい以下略な生徒会長がナニかアホな事を言ってやがる気がしますが取り敢えずはスルーです!
[[穂乃果って書いて肉壁って海未ちゃんがひっどい!!!]]
そして肉壁(穂乃果)もナニか言ってやがる気がしますがやっぱりスルーです♪
[[お姉ちゃん!海未さんが酷いのは認めるけど早くして!!!]]
[[わかってるって!!!うっりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!]]
何気無く私をディスりやがりました雪穂も十分に酷いと思うのは気のせいでしょうか?はさておき、意を決した肉壁(穂乃果)はエールストライカーのスラスターを噴射させ機体を一気に加速させると、スーパーバーニアを点火させてまさに必殺のランスチャージを繰り出そうとしているトールギス・ヴァルキュリアへと突撃して行きました。
真正面から。
はい?えっ?真正面…からですか?
いや、穂乃果?
何で真正面から行くんですか?
真正面からなんて組み付こうとしたら…
[[高坂さん!悪いけど邪魔よ!!!!!]]
[[ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!!!]]
こちらへ向けての駆け出し始めたランスチャージのオマケでぶち抜かれてしまうではありませんか!!!
[[アホだアホだとはずーーーーーっと思ってたけど……ここまでアホだなんて信じらんない!!!お姉ちゃんのアホーー!!!!!]]
[[うげぇぇぇぇぇ?!う、海未しぇんぱい!!!!!アホがアホでアホな土壇場でアホな事をアホっとヤりやがりましたよ!!!どーーーーーするんですか!!!!!]]
頭を使った戦い方をしていた少し賢い穂乃果は何処に消え去ったのかと頭の中身を切り開いて確認したくなる位に先程迄とは打って変わってアホ丸出しで真正面から組み付いてあっさりと撃墜されてしまった穂乃果のアホさ加減に思わず叫び声を上げてしまう雪穂と、土壇場でヤりやがったアホに動揺している花陽の悲鳴を聞きながらも私は素早く決断を下します。
そう。
このまま作戦を慣行すると言う決断を。
「アホがアホな事をアホっとやらかす程度は実は計算外だったりしてますが取り敢えずは多分恐らくメイビーきっとこれっぽっちも問題はありません!!!このままアホの亡骸諸ともあの忌々しい以下略な生徒会長をぶち抜きます!!!!!」
アホが土壇場で真正面から組み付こうとしてあっさりと撃墜されてしまいましたが、そのアホな行動でもあの忌々しい以下略な生徒会長の動きを一瞬だけとは言え止める事には成功しました。
その一瞬があれば十分です!
「一射一倒!!!自称かしこいかわいいとかアホな事を垂れ流しにしているその末期症状のぽんこつ脳髄をこれでもかっくらい派手にぶちまけて…………死にくたばりやがれですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
私は穂乃果のエールストライクガンダムが組み付く事で一瞬だけ動きが止まった忌々しい以下略な生徒会長のトールギス・ヴァルキュリアのコックピット部分に素早く狙いを定めます
そして大型ランスに貫かれたエールストライクガンダムがトールギス・ヴァルキュリアのコックピット部分に重なっている状態のまま、構わずにレールカノンの引き金を引きます。
引き金を引いた瞬間、私のジム・スナイパーⅡの横に位置している花陽のジム・カーバンクルが構えたレールカノンから、バシュ!っと言うレールガン系武装特有の発射音と共に紫電に包まれた一発の弾丸が発射されされて行きました。
レールカノンの銃口から解き放たれた弾丸は真っ直ぐに、真っ直ぐに飛んで行き………
つづく?
皆様。本日もご覧いただきましてありがとうございました。
頭(ホノカ)を使いだした穂乃果ちゃん。
ここから少しずつですが穂乃果ちゃんが化け始めます。
次回こそは対絵里さん戦が終わりになればいいなぁ…等と思っております。
運命の一発は果たしてガチムチ装甲を貫けるか…。
引き続きものすごーく虚無っておりますので、途中で挫けてお休みをいただくかもしれません。
しばらくはご容赦くださいませ…。
それでは改めまして、本日もご覧いただきまして、本当にありがとうございました。
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